JP3136506B2 - ハニカム構造体のプレス成形法 - Google Patents

ハニカム構造体のプレス成形法

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JP3136506B2 JP06144066A JP14406694A JP3136506B2 JP 3136506 B2 JP3136506 B2 JP 3136506B2 JP 06144066 A JP06144066 A JP 06144066A JP 14406694 A JP14406694 A JP 14406694A JP 3136506 B2 JP3136506 B2 JP 3136506B2
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邦雄 大屋
幸雄 湯沢
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Kikuchi Co Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はハニカム構造体のプレ
ス成形法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在工業的に使用されているハニカム構
造は、中空柱状セルが密集した形のものである。それは
軽量ながらセル、つまりハニカム隔膜に沿う外力に対し
て強い。この性質を利用して軽量高剛性部材や、衝撃エ
ネルギー吸収部材に広く活用されている。
【0003】ハニカム構造材は通常、用途に応じた寸法
の長方体又は厚板状に作られ、そのまま使用するか又は
裁断して使用される。特殊な場合には単純な湾曲材とし
て作られることもある。まれに三次元形状のものが要求
されると、機械加工によって所要形状に成形していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ハニカム構造はコルゲ
ート法(点溶接)または展張法(接着)で作られるが、
厚さ10〜150ミクロンのスチール箔、アルミ箔、紙
等を素材とし、飛び飛びの点溶接や接着剤で一体化した
ものである。素材も接合部も弱いため、ハニカム構造体
は作られたそのままの形か、分断しただけで使用するの
が当然とされている。潰れやすい構造ゆえこれに塑性加
工を加えるなど考えられなかった。しかし本発明者等は
このハニカム構造体にあえてプレス加工を加え、任意形
状に成形することを研究課題として取上げた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のハニカム構造
体のプレス成形法は、中空柱が密集した形の隔膜からな
るハニカム構造体を、隔膜沿いのプレス成形により任意
形状の製品にする方法であって、請求項1は上記隔膜に
沿う方向の厚みの中間位置に、集中的に隔膜圧潰層を形
成する際、予めその圧潰層となる位置の最外周隔膜側面
に、少数個の切込み又は凹みを設けておくことを特徴と
し、請求項2はハニカム構造体の任意の表面の一部領域
を加圧成形する際、上記構造体を挟むプレス機の上下ホ
ルダーの一方に、上記表面の加圧成形すべき領域を押す
ポンチを固定すると共に、加圧成形しない領域全面に当
てる当て板をクッション棒により押上げて当て、これに
対向する他方のホルダー又はダイと上記当て板との間に
制止用棒材を介入させ、その棒材の長さを、上記当て板
が上記加圧成形しない領域全面に軽く接してとどまるに
適した寸法にすることを特徴とし、又、請求項3は上記
隔膜に直角な表面の周辺近くを加圧成形する際、予め上
記周辺に同じハニカム構造の余肉を加えておき、加圧成
形後、その余肉を切り捨てることを特徴とする。
【0006】
【実施例】図1(A)、1(B)はハニカム構造体1の
隔膜2に沿う方向の中間位置に、集中的に隔膜圧潰層4
aを形成する請求項1の実施例を示す。図1(A)は圧
潰層4aとなる予定位置のハニカム構造体の最外周の隔
膜に、図では両側に切込み3を作っている。これで上か
らプレス加圧すると図1(B)のように予定位置に中間
圧潰層4aが出来る。切込み位置に圧潰が生ずると、そ
の影響で付近も潰れやすくなり、厚みのある圧潰層4a
が作れる。
【0007】図2はハニカム構造体1の表面の一部領域
のみを加圧成形する請求項2の実施例である。図2
(A)ではハニカム構造体1を挟むプレス機の下側ホル
ダーHにポンチPを取付け、ハニカム構造体1の中央の
加圧成形すべき領域に押込んでいる。押された面に圧潰
部4が生じている。下側ホルダーHにはポンチPが付
き、またハニカム構造体の加圧成形しない領域全面に当
てた当て板7を押上げるクッションピン8を付けてい
る。クッションピン8は上部だけしか描いてないが、空
気圧かバネで下部を押上げられている周知のものであ
る。もっともピンでなく、バネ、リンク等であってもよ
い。その上方のダイDの平らな下面と当て板7との間に
制止用棒材9が介入している。この棒材9の長さは当て
板7がハニカム構造体1の加圧成形しない領域全面に軽
く接してとどまるに適した寸法になっている。
【0008】もし当て板7を使用せずにパンチPをハニ
カム構造体1の中央に圧入すると、構造体1の周辺部が
パンチPの周囲を包む方向に反りかえる。それを、反ら
ないよう、当て板7で拘束するのである。なお当て板7
の水平精度、プレス機自身の精度、加圧速度、作動時の
ガタ、その他わずかな外乱で成形領域以外の所にも座屈
が発生することを経験している。特に制止用棒材9によ
る当て板7の正確な支持に注意を要する。
【0009】図2(B)は図2(A)の加圧成形で中央
に凹みを作ったハニカム構造体1を裏返して、裏側の左
右の肩を圧潰して製品にした状態である。上側のダイD
の下面に、図2(A)で作った凹みにはまる受台が付
き、下側のホルダーHにはハニカム構造体1の加圧成形
すべき領域、つまり左右の肩を押すポンチPが付き、さ
らにクッションピン8により当て板7を押上げている。
当て板7は加圧成形しない領域の全面、つまりハニカム
構造体1の両肩に挟まれた中央部に当ててある。
【0010】当て板7はハニカム構造体1の両外側まで
伸びており、その両外側と上方のダイDとの間に制止用
棒材9が介入している。従って当て板7はハニカム構造
体1の中央に軽く接している。この状態でプレス機を作
動させると図2(B)のように、ハニカム構造体1の裏
側両肩が押し潰され、圧潰部4を作る。その際、第1工
程(図2(A))で凹められ初期座屈抵抗力を失ってい
る中央部のより一層の変形を、当て板7、制止用棒材9
が防いでくれる。
【0011】図3、図5は請求項3の実施例である。図
4に示すようにハニカム構造体1の周辺近くにポンチP
を圧入して凹部を加圧成形すると、ハニカム構造体の側
面に深い折れ込み部10を生ずる。このような場合、図
3に示すように、予め構造体1の側面に同じハニカム構
造の余肉11を加えておけば、深い折れ込み部10を生
じないで成形できる。成形後、余肉11を切り捨てれば
よい。図5(A)もハニカム構造体1の周辺近くにポン
チPを圧入して凹部を成形する際、ポンチPを押込む前
に、ハニカム構造体1の側面に余肉11を加え、それか
らポンチを圧入した例を示す。ポンチの圧入により凹部
が形成でき、その際に余肉11が多少折れ込んでも、こ
れを切り捨てれば図5(B)の製品になる。
【0012】以上、この発明の請求項1、2、3の実施
例について説明したが、この発明はその要旨を変えるこ
となく、実施条件に応じて多様に変化、応用し得ること
言うまでもない。又、請求項1、2、3を複合させるこ
とにより、ハニカム構造でも用途に応じた複雑な構造体
を成形できる。尚、請求項1、2、3を適用し得るハニ
カム構造の材質は鋼、アルミニウム等の金属に限らず、
紙その他も含まれる。加工性は隔壁の厚みが厚いほど、
ハニカムの六角形寸法が小さいほど、材質が軟いほど良
好であった。
【0013】
【発明の効果】請求項1によりハニカム構造体の隔膜に
沿う方向の厚みの中間位置に隔膜圧潰層を集中的に有す
る製品を成形することができる。又、請求項2により表
面の一部の領域に隔膜圧潰層を有する製品を成形するこ
とができる。請求項3により隔膜に直角な表面の周辺近
くに隔膜圧潰部を有する製品を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、請求項1の実施例の説明図。 (B)は、図1(A)の圧潰状態説明図。
【図2】(A)、(B)は請求項2の実施例の説明図。
【図3】請求項3の一実施例の説明図。
【図4】請求項3によらないで成形した場合に生じる問
題点の説明図。
【図5】(A)は、請求項3の別の実施例の説明図。 (B)は、同上の余肉を切り捨てた製品の説明図。
【符号の説明】
2 隔膜 3 切込み 4 圧潰部 7 当て板 9 制止用棒材 11 余肉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大屋 邦雄 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 湯沢 幸雄 東京都三鷹市下連雀6丁目1番13号 菊 池プレス工業株式会社内 (72)発明者 田角 正明 東京都三鷹市下連雀6丁目1番13号 菊 池プレス工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−116267(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空柱が密集した形の隔膜からなるハニ
    カム構造体を、隔膜沿いのプレス成形により任意形状の
    製品にする方法であって、上記隔膜に沿う方向の厚みの
    中間位置に、集中的に隔膜圧潰層を形成する際、予めそ
    の圧潰層となる位置の最外周隔膜側面に、少数個の切込
    み又は凹みを設けておくことを特徴とするハニカム構造
    体のプレス成形法。
  2. 【請求項2】 中空柱が密集した形の隔膜からなるハニ
    カム構造体を、隔膜沿いのプレス成形により任意形状の
    製品にする方法であって、ハニカム構造体の任意の表面
    の一部領域を加圧成形する際、上記構造体を挟むプレス
    機の上下ホルダーの一方に、上記表面の加圧成形すべき
    領域を押すポンチを固定すると共に、加圧成形しない領
    域全面に当てる当て板をクッション棒により押上げて当
    て、これに対向する他方のホルダー又はダイと上記当て
    板との間に制止用棒材を介入させ、その棒材の長さを、
    上記当て板が上記加圧成形しない領域全面に軽く接して
    とどまるに適した寸法にすることを特徴とするハニカム
    構造体のプレス成形法。
  3. 【請求項3】 中空柱が密集した形の隔膜からなるハニ
    カム構造体を、隔膜沿いのプレス成形により任意形状の
    製品にする方法であって、上記隔膜に直角な表面の周辺
    近くを加圧成形する際、予め上記周辺に同じハニカム構
    造の余肉を加えておき、加圧成形後、その余肉を切り捨
    てることを特徴とするハニカム構造体のプレス成形法。
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