JP3136475U - 円形型碁盤 - Google Patents

Abstract

【課題】囲碁の対局に使用される道具の一つである碁盤を、縦横の平行線によって記されて構成している従来型の四角形から、平行線の長さを調整して極力円形型にする。
【解決手段】碁盤の中心から上下左右に並行して記す平行線の長さを、外壁に近くなるに従い短くして円形に近い形を整えることとしている。なお上下左右には上辺、下辺、左辺および右辺を備えて、従来型囲碁盤の特徴も兼ね備えている。
【選択図】図１

Description

本考案は、囲碁を対局する道具の主要な一つである碁盤を、古くから使われてきた正四角形から、極力円形型に近い形の盤にして囲碁対局を楽しむものである。

囲碁と呼ばれるゲームは、縦横各々１９本の平行線で盤上に線が記されており、夫々交差する交点の任意のところに白黒交互に石を置いてゲームが進められるが、使用される碁盤は正四角形をなしている。上下左右の隅での対局での変化は難しく、これらの理由から囲碁はとっつきにくいゲームと言われている。

囲碁を容易に理解する上で、碁盤上のどの点においても成るべく条件を同一にすることを目的に、円盤型の碁盤にして隅をなくして囲碁理解の難易度を低くする。なお、壁面が円形であることから、上級者においても十分囲碁の対局が可能であり、対局上にも変化がでて楽しむことが出来、初心者から上級者までの幅広い階層で対局が可能となる。

本考案は、盤上に記す縦横各々１９本の平行線からなる碁盤を、２３本または２１本として出来る限りの円形にし、上下左右の隅を取り払うことで円形に近い碁盤とした。なお、上下左右には工夫をこらしてそれぞれ少量の辺を残し、基本碁盤の性格を一部に保つこととした。

一般的に囲碁対局は、隅の黒星またはその付近が有利となるため、そこから黒白交互に碁石を置いて開始されることになるが、終局にいたっては平行線の交わる交点の獲得数が計算されて勝負がきまることになる。円形型碁盤での着手は、円形の全面が有利とされる隅に相応しており、現在の囲碁を脱却した面白さも加えた効果を生んでいる。

囲碁の碁盤は、縦横平行に記した平行線によって交差する点１９＊１９＝３６１の交点でできており、囲碁のゲームはその交点を如何に少ない碁石をもって獲得するかにある。

このように平行線で組んだ囲碁盤を完全な円形型にすることは出来ず、なるべく円形にした形をとって上下左右には辺を保ち、碁盤の特徴を保ちつつ形作りとした。

囲碁の対局は、碁盤を中心に２人が向かい合って行うゲームが一般であるが、対局中の局面は、相手側の面に立って見ることが局面の状況がわかり易いこともしばしばあり、この点において、円形型碁盤での対局はいずれの方向からも同じ条件であるので、どの方角から見ても同じ条件で見ることが出来る。

副次的効果として、一般的に碁盤は材料として太い木材から製造されるが、丸い材料から正四角形の碁盤製造はかなりの太い材料が必要であり、その点において円形型碁盤は、円の直徑で材料がきまるので、比較的細い材料で製造が可能となる。

本考案の円形型囲碁盤の上部から見た実施例で、縦横夫々２３本の平行線で合計４１３の交点を持ち、大きく囲った円形部分は碁盤本体を丸くした側面を、四角に囲った部分は碁盤本体を四角形にした場合の側面を示す。 本考案の円形型囲碁盤の上部から見た実施例で、縦横夫々２１本の平行線で合計３４１の交点を持つ。

符号の説明

１ 円形型囲碁盤の側壁
２ 四角形とした場合の円形型囲碁盤の側壁
３ 辺
４ 黒星
５ 碁盤の中心を示す天元とも呼ばれる黒星

Claims (1)

1. 囲碁対局を楽しむ道具の一つである碁盤を出来る限り円形に近い形とし、囲碁規約を変えることなく対局の場を変化させることで、囲碁対局に従来使われてきた正四角形の盤と違った、囲碁の対局に変化を与えることで対局を楽しむ。

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