JP3136065B2 - ロケットエンジンおよびロケットエンジンの姿勢制御方法 - Google Patents

ロケットエンジンおよびロケットエンジンの姿勢制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、姿勢制御に用いるサイ
ドスラスタを備えたロケットエンジンおよびロケットエ
ンジンの姿勢制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記したサイドスラスタを備えた
ロケットエンジンとしては、例えば、固体ロケットモー
タがある。
【0003】図2に示すように、この固体ロケットモー
タの姿勢制御に用いるサイドスラスタ51は、一対のソ
レノイド52,52と、ソレノイド52,52とレバー
53および回動軸54を介して連結されたフラッパ弁5
5と、このフラッパ弁55の両側でかつ互いに逆向きに
配置されたスラスタノズル56,56と、回動軸54に
嵌装状態で設けられてレバー53に一端が連結されかつ
他端が図示しないロケットモータ本体側に連結されるフ
ラッパ弁中間位置保持用のトーションチューブ57を備
えている。
【0004】この固体ロケットモータのサイドスラスタ
51は、スラスタノズル56,56を側部に開口させた
状態で搭載され、姿勢制御を必要としない場合は、フラ
ッパ弁55をスラスタノズル56,56の中間位置に保
持して、白ぬき矢印方向から連続して供給される燃焼ガ
スGを両スラスタノズル56,56からそれぞれ噴出さ
せ、姿勢制御を行う場合は、一対のソレノイド52,5
2の吸引力によりレバー53を回動させ、回動軸54を
介して伝達される回動力によりフラッパ弁55を移動さ
せて、いずれか一方のスラスタノズル56をフラッパ弁
55で閉塞し、他方のスラスタノズル56からのみ燃焼
ガスGを噴出させて、機軸と直交する方向の推力を付与
するようになっている。
【0005】また、他のロケットエンジンとしては、図
3に示すものがある。
【0006】図3の燃料系統図に示すように、このロケ
ットエンジン61は、四酸化二窒素を充填した酸化剤タ
ンク62と、モノメチルヒドラジンを充填した燃料タン
ク63と、両タンク62,63に連通する2液式メイン
スラスタ64と、同じく両タンク62,63に連通する
複数個の2液式サブスラスタ(サイドスラスタ)65を
備えており、2液式メインスラスタ64および複数個の
2液式サブスラスタ65には、酸化剤用流量調整バルブ
66および燃料用流量調整バルブ67がそれぞれ設けて
ある。
【0007】このロケットエンジン61において、姿勢
制御を行う場合は、必要とする2液式サブスラスタ65
の酸化剤用流量調整バルブ66および燃料用流量調整バ
ルブ67を開いて作動させ、そのスラスタノズルから燃
焼ガスを噴射させることにより姿勢の変更を行い、この
際、必要に応じて燃料用流量調整バルブ67により燃料
流量を変えることによって、推力レベルを調整するよう
にしている。
【0008】上記固体ロケットモータに用いられるサイ
ドスラスタおよび2液式サブスラスタに関しては、平成
4年9月30日に丸善が発行した「第2版・航空宇宙工
学便覧」の第729〜730頁および第927〜928
頁に各々記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来にあっ
ては、固体ロケットモータの場合、その構成上、姿勢制
御を必要としないときにも高圧・高温の燃焼ガスGを噴
出させざるを得ないため、無駄が多く、この燃焼ガスG
の噴出量を調整するには、超耐熱性バルブを必要とする
ことから、実際には燃焼ガスGの噴出量調整が困難であ
る。
【0010】また、図3に示すロケットエンジン61の
場合、2液式メインスラスタ64および複数個の2液式
サブスラスタ65への配管が2系統必要であるため、小
型化が難しく、加えて、2液式メインスラスタ64およ
び複数個の2液式サブスラスタ65において、それぞれ
酸化剤用流量調整バルブ66および燃料用流量調整バル
ブ67の2系統の流量調整バルブが必要であることか
ら、すべての流量調整バルブの信頼性を確保するために
は、どうしてもコストが高いものとなってしまうという
問題があり、これらの問題を解決することが従来の課題
となっていた。
【0011】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、超耐熱性バルブを用いたガス流量調
整を必要とすることなく制御効率を高めることができ、
小型化およびコストの低減化を図ったうえで、信頼性を
向上させることが可能であるロケットエンジンおよびロ
ケットエンジンの姿勢制御方法を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
るロケットエンジンは、固体プロペラントを装填したメ
イン1次燃焼室と、液体プロペラントを充填したタンク
と、前記メイン1次燃焼室における固体プロペラントの
燃焼により生じる燃料過多の燃焼ガスが供給されるメイ
ン2次燃焼室と、前記メイン2次燃焼室に設けたメイン
ノズルと、前記メイン2次燃焼室内に前記タンクから供
給される液体プロペラントを噴射するメインインジェク
タと、前記メインインジェクタの液体プロペラント噴射
量を制御するメイン制御バルブを備えると共に、前記メ
イン1次燃焼室から燃料過多の燃焼ガスが供給されるサ
ブ燃焼室と、前記サブ燃焼室に設けられて前記メインノ
ズルと直交する方向を向くサブノズルと、前記サブ燃焼
室内に液体プロペラントを噴射するサブインジェクタ
と、前記サブインジェクタの液体プロペラント噴射量を
制御するサブ制御バルブを具備したサイドスラスタを複
数備えた構成としたことを特徴としており、このロケッ
トエンジンの構成を前述した従来の課題を解決するため
の手段としている。
【0013】また、本発明の請求項2に係わるロケット
エンジンは、固体プロペラントを固体推進薬とし、液体
プロペラントを液体酸化剤とした構成としている。
【0014】さらに、本発明の請求項3に係わるロケッ
トエンジンは、液体プロペラントを充填したタンクは自
己加圧式としてある構成としている。
【0015】さらにまた、本発明の請求項4に係わるロ
ケットエンジンの姿勢制御方法は、請求項1ないし3の
いずれかに記載のロケットエンジンの姿勢制御を行うに
際し、適宜サイドスラスタのサブ制御バルブを開放して
サブインジェクタから液体プロペラントをサブ燃焼室に
噴射し、前記サブ燃焼室内においてメイン1次燃焼室か
らの燃料過多の燃焼ガスと液体プロペラントとを混合燃
焼させて再燃焼ガスを発生させ、サブノズルから再燃焼
ガスを噴射して姿勢の制御を行う構成としており、この
ロケットエンジンの姿勢制御方法の構成を前述した従来
の課題を解決するための手段としている。
【0016】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わるロケットエン
ジンでは、上記した構成としているので、姿勢制御を必
要としない場合において、サイドスラスタの各サブ制御
バルブはいずれも閉状態となっており、サブインジェク
タからは液体プロペラントが噴射されないことから、複
数のサブ燃焼室にそれぞれ導かれた燃料過多の燃焼ガス
は、そのまま各サブノズルから噴射され、このとき、各
サブノズルから噴射される燃料過多の燃焼ガスは比較的
低温であり、したがって、超耐熱性バルブによるガス流
量調整を行う必要がなく、高圧・高温の燃焼ガスを無為
に噴出させていた従来のサイドスラスタと比べて制御効
率は高まることとなる。
【0017】また、配管系および流量制御バルブがそれ
ぞれ液体プロペラント系の1系統だけでよいこととな
り、2液式エンジンと比較して配管系および流量制御バ
ルブを減らした分だけ、小型化およびコストの低減化が
図られ、加えて、固体プロペラントの燃焼により生じる
燃料過多の燃焼ガスにより、液体プロペラントが確実に
着火することから、信頼性も向上することとなる。
【0018】本発明の請求項2に係わるロケットエンジ
ンでは、例えば、一酸化二窒素と固体推進薬との組み合
わせや、四酸化二窒素とGAP(グリシジルアジ化ポリ
マ)との組み合わせの選択がなされることとなり、O/
F比(液体酸化剤流量と固体推進薬の燃焼ガス流量との
重量比率)の大きいハイブリッド推進系が実現すること
となり、本発明の請求項3に係わるロケットエンジンで
は、液体プロペラントの加圧が容易になされることとな
る。
【0019】一方、本発明の請求項4に係わるロケット
エンジンの姿勢制御方法では、上記した構成としている
ので、姿勢制御を必要としない場合において、複数のサ
イドスラスタの各サブノズルからは比較的低温でかつ燃
料過多の燃焼ガスが噴射されることとなり、高圧・高温
の燃焼ガスを噴出させていた従来のサイドスラスタと比
べて推力制御効率は高まることとなる。
【0020】また、配管系および流量制御バルブがそれ
ぞれ液体プロペラント系の1系統だけでよいこととな
り、2液式エンジンと比較して配管系および流量制御バ
ルブを減らした分だけ、小型化およびコストの低減化が
図られ、制御の信頼性も向上することとなる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明に係わるロケットエンジンの
一実施例を示している。
【0023】図1に示すように、このロケットエンジン
1は、固体推進薬(固体プロペラント)2を内面燃焼型
に装填すると共に先端(図示左端)にイグナイタ3を配
置したメイン1次燃焼室4と、液体酸化剤(液体プロペ
ラント)5を充填した自己加圧式のタンク6と、メイン
1次燃焼室4の後端(図示右端)に設けられて固体推進
薬2の燃焼により生じる燃料過多の燃焼ガスがメイン中
間ノズル7を介して供給されるメイン2次燃焼室8と、
このメイン2次燃焼室8の後端に設けたメインノズル9
と、タンク6に設けたスタートバルブ10とパイプ11
を介して連通するマニホールド12と、マニホールド1
2に設けられてメイン2次燃焼室8内にタンク6からパ
イプ11を介して供給される液体酸化剤5を噴射するメ
インインジェクタ13と、マニホールド12とメインイ
ンジェクタ13との間に設けられてメインインジェクタ
13からの液体酸化剤5の噴射量を調整するメイン制御
バルブ14を備えており、自己加圧式のタンク6はメイ
ン1次燃焼室4の前側に配置してある。
【0024】また、このロケットエンジン1は、メイン
1次燃焼室4の後端に設けられて固体推進薬2の燃焼に
より生じる燃料過多の燃焼ガスがサブ中間ノズル21を
介して供給されるサブ燃焼室22と、サブ燃焼室22に
設けられたサブノズル23と、マニホールド12に設け
られてタンク6から供給される液体酸化剤5をサブ燃焼
室22内に噴射するサブインジェクタ24と、マニホー
ルド12とサブインジェクタ24との間に設けられてサ
ブインジェクタ24からの液体酸化剤5の噴射量を調整
するサブ制御バルブ25を具備した2個のピッチ制御用
のサイドスラスタ20および2個のヨー制御用のサイド
スラスタ(図では2個のピッチ制御用のサイドスラスタ
20のみ示す))備えており、これらのピッチ制御用の
サイドスラスタ20およびヨー制御用のサイドスラスタ
は、各サブノズル23がメインノズル9と直交する方向
でかつピッチ制御用サイドスラスタ20同士およびヨー
制御用サイドスラスタ同士が互いに逆方向を向くように
して、メイン2次燃焼室8の周囲に90°の間隔をおい
て配置してある。
【0025】上記したロケットエンジン1では、まず、
メイン1次燃焼室4内においてイグナイタ3により固体
推進薬2に着火して燃焼を開始させ、この固体推進薬2
の燃焼により生じた燃料過多の燃焼ガスをメイン中間ノ
ズル7を介してメイン2次燃焼室8に導入すると共に、
サブ中間ノズル21を介して複数のサイドスラスタ20
のサブ燃焼室22にそれぞれ導入する。
【0026】これと同時に、スタートバルブ10を開い
て、タンク6から液体酸化剤5を加圧状態でマニホール
ド12に導き、この液体酸化剤5をメイン2次燃焼室8
内にメインインジェクタ13により噴射し、メイン2次
燃焼室8において、この液体酸化剤5と燃料過多の燃焼
ガスとを混合させて再燃焼させ、これにより発生する高
圧・高温の再燃焼ガスをメインノズル9から噴射するこ
とにより、メイン推力が得る。
【0027】この際、メイン制御バルブ14によってメ
インインジェクタ13からの液体酸化剤5の噴射量調整
を行うことにより、メイン推力の制御(推力を約10倍
までの範囲で変化させる制御)がなされることとなる。
【0028】そして、姿勢制御を必要としない場合にお
いて、サイドスラスタ20の各サブ制御バルブ25,2
5はいずれも閉状態となっており、サブインジェクタ2
4,24からは液体酸化剤5が噴射されないので、各サ
ブ燃焼室22,22にそれぞれ導かれた燃料過多の燃焼
ガスは、そのまま各サブノズル23,23から噴射さ
れ、推力方向の変更は行われない。
【0029】このとき、各サブノズル23,23から噴
射される燃料過多の燃焼ガスは比較的低温であることか
ら、高圧・高温の燃焼ガスを噴出させていた従来のサイ
ドスラスタと比べて推力制御効率は高まることとなる。
【0030】また、姿勢制御を必要とする場合には、い
ずれか一方のサイドスラスタ20のサブ制御バルブ25
を開放してサブインジェクタ24から液体酸化剤5をサ
ブ燃焼室22に噴射し、このサブ燃焼室22内におい
て、この液体酸化剤5とメイン1次燃焼室4から導入さ
れる燃料過多の燃焼ガスとを混合燃焼させて再燃焼ガス
を発生させ、この再燃焼ガスをサブノズル23から噴射
して、再燃焼ガスを噴射していない他方のサブノズル2
3との間に推力差を生じさせることにより、推力方向の
変更を行って姿勢を制御(図ではピッチ制御)する。
【0031】このように、上記ロケットエンジン1で
は、パイプ11(配管系)およびメイン制御バルブ1
4,サブ制御バルブ25(流量制御バルブ)がそれぞれ
液体酸化剤系の1系統だけで済むので、小型化およびコ
ストの低減化が図られるうえ、固体推進薬2の燃焼によ
り生じる燃料過多の燃焼ガスにより、液体酸化剤5が確
実に着火することから、作動時の信頼性が向上すること
となる。
【0032】また、このロケットエンジン1では、固体
プロペラントを固体推進薬2とし、液体プロペラントを
液体酸化剤5としているので、例えば、一酸化二窒素と
固体推進薬との組み合わせや、四酸化二窒素とGAPと
の組み合わせの選択がなされることとなり、O/F比の
大きいハイブリッド推進系が実現し、さらに、このロケ
ットエンジン1では、タンク6が自己加圧式としてある
ため、液体酸化剤5の加圧が簡単になされることとな
る。
【0033】なお、本発明に係わるロケットエンジンの
詳細な構成は、上記した実施例に限定されるものではな
い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わるでは、上記した構成としたから、姿勢制御を必
要としない場合において、サイドスラスタの各サブノズ
ルから噴射される燃料過多の燃焼ガスは比較的低温であ
り、その結果、超耐熱性バルブによるガス流量調整が必
要なく、高圧・高温の燃焼ガスを無為に噴出させていた
従来のサイドスラスタと比較して制御効率を向上させる
ことができると共に、配管系および流量制御バルブがそ
れぞれ液体プロペラント系の1系統だけでよいこととか
ら、従来の2液式エンジンと比較して、配管系および流
量制御バルブを削減した分だけ、小型化およびコストの
低減化を実現できるのに、加えて、固体プロペラントの
燃焼により生じる燃料過多の燃焼ガスによって、液体プ
ロペラントを確実に着火させることができるため、信頼
性も向上させることが可能であるという極めて優れた効
果がもたらされる。
【0035】また、本発明の請求項2に係わるロケット
エンジンでは、上記した構成としたから、例えば、一酸
化二窒素と固体推進薬との組み合わせや、四酸化二窒素
とGAPとの組み合わせの選択が可能であり、O/F比
の大きいハイブリッド推進系を実現できるという極めて
優れた効果がもたらされ、本発明の請求項3に係わるロ
ケットエンジンでは、液体プロペラントの加圧を簡単に
行うことができるという極めて優れた効果がもたらされ
る。
【0036】一方、本発明の請求項4に係わるロケット
エンジンの姿勢制御方法では、上記した構成としている
ので、高圧・高温の燃焼ガスを噴出させていた従来のサ
イドスラスタと比べて制御効率を高めることが可能であ
り、また、配管系および流量制御バルブがそれぞれ液体
プロペラント系の1系統だけでよいため、ロケットエン
ジンの小型化およびコストの低減化が図られるうえ、固
体プロペラントの燃焼により生じる燃料過多の燃焼ガス
により、液体プロペラントの確実な着火が可能であるこ
とから、姿勢制御の信頼性を大幅に向上させることが可
能であるという極めて優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるロケットエンジンの一実施例を
示す断面説明図である。
【図2】従来の固体ロケットモータにおけるサイドスラ
スタの斜視説明図である。
【図3】従来の2液式メインスラスタおよび2液式サブ
スラスタを有するロケットエンジンの燃料系統図であ
る。
【符号の説明】
1 ロケットエンジン 2 固体推進薬(固体プロペラント) 4 メイン1次燃焼室 5 液体酸化剤(液体プロペラント) 6 タンク 8 メイン2次燃焼室 9 メインノズル 13 メインインジェクタ 14 メイン制御バルブ 20 サイドスラスタ 22 サブ燃焼室 23 サブノズル 24 サブインジェクタ 25 サブ制御バルブ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体プロペラントを装填したメイン1次
    燃焼室と、液体プロペラントを充填したタンクと、前記
    メイン1次燃焼室における固体プロペラントの燃焼によ
    り生じる燃料過多の燃焼ガスが供給されるメイン2次燃
    焼室と、前記メイン2次燃焼室に設けたメインノズル
    と、前記メイン2次燃焼室内に前記タンクから供給され
    る液体プロペラントを噴射するメインインジェクタと、
    前記メインインジェクタの液体プロペラント噴射量を制
    御するメイン制御バルブを備えると共に、前記メイン1
    次燃焼室から燃料過多の燃焼ガスが供給されるサブ燃焼
    室と、前記サブ燃焼室に設けられて前記メインノズルと
    直交する方向を向くサブノズルと、前記サブ燃焼室内に
    液体プロペラントを噴射するサブインジェクタと、前記
    サブインジェクタの液体プロペラント噴射量を制御する
    サブ制御バルブを具備したサイドスラスタを複数備えた
    ことを特徴とするロケットエンジン。
  2. 【請求項2】 固体プロペラントを固体推進薬とし、液
    体プロペラントを液体酸化剤とした請求項1に記載のロ
    ケットエンジン。
  3. 【請求項3】 液体プロペラントを充填したタンクは自
    己加圧式としてある請求項2に記載のロケットエンジ
    ン。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のロ
    ケットエンジンの姿勢制御を行うに際し、適宜サイドス
    ラスタのサブ制御バルブを開放してサブインジェクタか
    ら液体プロペラントをサブ燃焼室に噴射し、前記サブ燃
    焼室内においてメイン1次燃焼室からの燃料過多の燃焼
    ガスと液体プロペラントとを混合燃焼させて再燃焼ガス
    を発生させ、サブノズルから再燃焼ガスを噴射して姿勢
    の制御を行うことを特徴とするロケットエンジンの姿勢
    制御方法。
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