JP3135897U - 箔押抜き加工用版 - Google Patents

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豊 辻川
孝 古屋敷
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Abstract

【課題】安価で、被加工物に箔加工パターンと抜き部との位置関係が高精度に形成でき、さらに、箔押加工と抜き加工とを同時に加工できる箔押抜き加工用版を提供する。
【解決手段】箔押抜き加工用版は、箔押加工と抜き加工とを同時に加工することができる箔押抜き加工用版であって、版基材11の表面に刻設され、被加工物の表面に転写箔材料を押圧転写して箔加工パターンを形成するための箔押パターン27を有する箔押部2と、前記被加工物の所望の領域を所定形状に抜き取るための抜き刃31により囲まれた抜き部3とを備える。
【選択図】図2

Description

本考案は、転写箔材料を被加工物の表面に転写加工するとともに、被加工物の所望領域を抜き取る抜き加工するために使用される箔押抜き加工用版に関する。
一般に、紙などの被加工物に、箔押加工部を形成する箔押転写加工と抜き部を形成する抜き加工との双方の加工を行う方法として、まず、箔押転写用版を使用して箔押加工して箔押加工部を形成し、その後、抜き型を使用して箔押加工された被加工物の所望領域を抜き取って抜き加工して抜き加工部を形成する方法が利用されている。
箔押転写用版は箔押突起部を有し、その箔押突起部の表面に凹凸形状の箔押パターンが刻設されている。その箔押転写用版を箔押転写装置に装着して、転写箔フィルムなどの転写箔材料を介して紙などの被加工物の表面に向けて押圧して、転写箔材料により形成された所定の文字・模様・文様・図柄・絵柄等の凹凸パターン形状の箔加工パターンを有する箔押加工部を、被加工物の表面に転写形成して箔押加工する。
抜き型は、その表面に抜き刃が形成されている。その抜き型を抜取装置に装着して、箔押加工されて所定の凹凸パターン形状の箔加工パターンを形成した被加工物に向けて押圧して、被加工物の所望領域に抜き加工部を形成して抜き加工する。
このように、従来の加工方法においては箔押転写用版と抜き型との2種類の加工具を必要とし、箔押加工と抜き加工とをそれぞれ別の工程で加工している。
上記の従来の加工において、箔押転写用版と抜き型との2種類の加工具を必要とするため、このような2種類の箔押転写用版と抜き型とを製作するための製作コストが高価である。
また、箔押加工されて所定の凹凸パターン形状の箔加工パターンを形成した被加工物の所望領域を正確に抜き取るためには、被加工物と抜き型との位置合わせを精密にする必要があり、特に、被加工物に形成された箔加工パターンが微細なパターン形状である場合、その箔加工パターンと抜き型との相互の所望位置がずれてしまい、精密で正確な所望領域の抜き取りができない等の不都合が発生することがある。
本考案は、上述したような課題を解決して、安価で、被加工物に箔加工パターンと抜き部との位置関係が高精度に形成でき、さらに、箔押加工と抜き加工とを同時に加工できる箔押抜き加工用版を提供する。
本考案の箔押抜き加工用版は、版基材の表面に形成され、箔押パターンを有する箔押部と、抜き刃により囲まれた抜き部とを備え、被加工物の表面に転写箔材料を押圧転写して箔加工パターンを形成するとともに、前記被加工物の所望の領域を所定形状に抜き取るための抜き加工とを同時に加工するための箔押抜き加工用版である。
また、本考案において、望ましくは、前記箔押部は前記版基材の表面に略垂直方向に突出して形成された略平面表面形状の箔押突起部を有し、前記箔押パターンは前記箔押突起部の表面に形成され、前記抜き刃は、前記版基材の表面に垂直方向に突出して所望の先端形状を有するとともに、前記版基材の表面に平行方向に前記抜き部を囲んで線状に連続した形状で形成されていることを特徴とする。
また、本考案において、望ましくは、前記抜き刃の高さは前記箔押突起部の高さよりも高く形成されていることを特徴とする。
また、本考案において、望ましくは、前記抜き部は前記箔押部の内領域に形成され、前記抜き刃の外周側は前記箔押部の表面から高さ方向に突出して形成され、前記抜き刃の内周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成されていることを特徴とする。
また、本考案本考案において、望ましくは、前記抜き部は前記箔押部の内領域に形成され、前記抜き刃の外周側は前記箔押部の外周に平行に所定幅をあけて前記箔押部の表面から高さ方向に突出して形成され、前記抜き刃の内周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成されていることを特徴とする。
また、本考案において、望ましくは、前記抜き部は前記箔押部の内領域とその内領域に連続して前記箔押部の外領域との双方にまたがって形成され、前記箔押部の内領域に形成された前記抜き刃の外周側は前記箔押部の表面から高さ方向に突出して形成され、前記箔押部の外領域に形成された前記抜き刃の外周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成され、前記抜き刃の内周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成されていることを特徴とする。
また、本考案において、望ましくは、前記箔押部は少なくとも第一箔押部と第二箔押部とを有し、前記第二箔押部は前記第一箔押部の内領域とその内領域に連続して前記第一箔押部の外領域との双方にまたがって形成され、前記抜き部は前記第二箔押部の内領域に形成され、前記抜き刃の外周側は前記第二箔押部の外周に平行に所定幅をあけて前記第二箔押部の表面から高さ方向に突出して成され、前記抜き刃の内周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成されていることを特徴とする。
また、本考案において、望ましくは、前記箔押部は表層フィルム付用箔押部であり、前記表層フィルム付用箔押部は、前記版基材の表面から突出して形成された前記箔押突起部と、さらに、前記箔押突起部の周囲に形成された表層フィルム用切刃を有し、前記表層フィルム用切刃の外周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成され、前記表層フィルム用切刃の内周側は前記箔押突起部の表面から高さ方向に突出して形成されていることを特徴とする。
また、本考案において、望ましくは、前記箔押部は、少なくとも第三箔押部と第四箔押部とを有し、前記第三箔押部は前記版基材の表面から突出して形成された第三箔押突起部を有し、前記箔押パターンは前記第三箔押突起部の表面に形成され、前記第四箔押部は表層フィルム付用箔押部であり、前記表層フィルム付用箔押部は前記版基材の表面から突出して形成された第四箔押突起部と、さらに、前記第四箔押突起部の周囲に形成された表層フィルム用切刃を有し、前記表層フィルム用切刃の外周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成され、前記表層フィルム用切刃の内周側は前記第四箔押部の表面から高さ方向に突出して形成されて、前記抜き刃は、前記版基材の高さ方向に突出して所定の先端角度を有するとともに、前記版基材の表面方向に前記抜き部を囲んで線状に連続した形状で形成され、前記抜き刃の高さは前記第三箔押突起部と前記第四押突起部の高さよりも高く形成されていることを特徴とする。
また、本考案において、望ましくは、前記箔押パターンは、所望の文字・記号・模様・文様・図柄・絵柄・万線などの凹凸パターンまたはこれらの組み合わせパターンまたは無凹凸パターンを有することを特徴とする。
また、本考案において、望ましくは、前記版基材は平板形状を有し、前記箔押部および前記抜き部は、前記平板形状の表面に形成されていることを特徴とする。
また、本考案において、望ましくは、前記版基材は円柱状または円筒状のロール形状のロールであり、前記箔押部および前記抜き部は、前記ロールの円周表面に形成されていることを特徴とする。
上記の本考案の箔押抜き加工用版は、被加工物の表面に転写箔材料を押圧転写して箔パターンを形成するための箔押パターンを有する箔押部と、前記被加工物の所望の領域を所定形状に抜き取るための抜き刃により囲まれた抜き部とを備え、箔押加工と抜き加工とを同時に加工することができる。
このため、従来のような箔押転写用版と抜き型との2種類の加工具を必要とすることなく、1個の箔押抜き加工用版のみの使用により箔押加工と抜き加工とを加工することができ、加工具の製作コストが従来よりも安くなり、経済効果が向上する。
また、従来のような箔押転写用加工と抜き加工との2工程を必要とすることなく、箔押加工と抜き加工とを同時に加工することができるために、生産加工工程数が減り、生産加工効率が向上する。
さらに、従来のような箔押転写用加工と抜き加工との2工程を必要としていた場合に、抜き加工時に被加工物に形成された箔加工部の箔加工パターンと抜き型との相互の所望位置がずれてしまって箔加工パターンと抜き加工部との位置がずれてしまうという不都合が生じることがあるが、これに対して、本考案の箔押抜き加工用版して箔押加工と抜き加工とを同時に加工した場合には、箔加工部の箔加工パターンと抜き加工部との相互の位置が全くずれることなく被加工物の所望位置に正確に箔押抜き加工できる。特に、箔加工パターンが微細なパターン形状である場合、または/および抜き加工部の形状が複雑な形状である場合においても、被加工物に箔加工パターンと抜き加工部との相互の位置を高精度に所望位置に形成できる。
以下に本考案の箔押抜き加工用版の構成等について、実施例と図面を示しながら説明する。図面において、構成要素の形状・大きさ・寸法等は正確に示すものではなく形状、構成等の特徴を説明するための概略を示すものである。
実施例1
図1は本考案の箔押抜き加工用版を使用した箔押抜き加工装置の一実施例の概略構成図である。図1の箔押抜き加工装置は原理的な機構を示すものであり、支持部材9の上に置かれた被加工物10に対し、ロール状に巻かれた転写箔材料としての転写箔フィルム4から一対の送受ロール5で繰り出される転写箔フィルム4を間に挟んで、所望の文字・模様・文様・図柄・絵柄等の凹凸パターンを刻設した箔押抜き加工用版1を固定した熱盤7で支持して配置し、プレス8により上下方向に押圧・離反させて被加工物10の表面に転写箔材料を転写印刷加工されるとともに、被加工物10の所定の領域を抜き加工するように構成されている。転写印刷加工および抜き加工された残りの転写箔フィルム残部は他方の送受ロール5で巻き取られる。プレス8と熱盤7は基盤を構成し、これら基盤が上下動する。この場合、熱盤7を加熱しない構成、または、熱盤7を使用しないでプレス8に箔押抜き加工用版1を直接に固定した構成、または、熱盤7に基板(図示しない)を固定してその基板の表面に箔押抜き加工用版1を固定した構成も可能である。本実施例において、箔押抜き加工用版1としては平板状の箔押抜き加工用版1が使用される。
図2は本考案の一実施例の箔押抜き加工用版1の概略図であり、(A)は平面図、(B)は平面図のA−A切断線における断面図、(C)は側面図を示す。このような箔押抜き加工用版1が図1の箔押抜き加工装置に取り付けられる。箔押抜き加工用版1は、略平面の表面形状を有する版基材11と、その版基材11の表面に形成された箔押部2と、抜き刃31により囲まれた抜き部3とを備える。抜き部3は箔押部2の外領域に形成されている。
箔押部2は版基材11の表面に垂直方向に突出して形成された略平面の表面形状を持つ箔押突起部26を有し、箔押パターン27が箔押突起部26の表面に刻設されている。抜き刃31は、版基材11の表面に垂直方向に突出して所望の先端形状を有するとともに、版基材11の表面に平行方向に抜き部3を囲んで線状に連続した形状で形成されている。本実施例では、抜き刃31の高さは箔押突起部の高さよりも高く形成され、また、抜き刃31は所定の鋭角な先端角度を有する。
図2の実施例においては、箔押部2は略円形状で、抜き部3は略三角形状の実施例を示すが、これらの箔押部2や抜き部3の形状に限定されることなく、任意の所望の形状に形成した箔押抜き加工用版1を使用することができる。
図2において、箔押突起部26の表面の全領域に箔押パターン27が形成され、箔押パターン27の一実施例としての「格子状微細模様」と、「金箔押」の反転文字とが刻設されているが、これに限定されることなく、箔押パターン27としては、箔押突起部26の表面の所望の領域に、所望の文字・記号・模様・文様・図柄・絵柄・万線などの凹凸パターンまたはこれらの組み合わせパターンまたは無凹凸パターンに刻設された箔押部2を有する箔押抜き加工用版1を使用することができる。箔押パターン27の凹凸形状は特に限定されないが、例えば、線幅約0.01mmから約0.1mmの万線状模様、点幅約0.1から約1mmの複数点により描かれた図柄・絵柄、約1mmから約10mmの大きさの文字・記号・文様、または、これらの組み合わせなどの凹凸パターンが適用される。箔押パターン27の深さは特に限定されないが、例えば、約0.01mmから約1.5mmである。このような箔押パターン27は、腐蝕エッチング加工、レーザ加工、機械加工、またはこれらの組み合わせ等により刻設される。例えば、図2に示される箔押パターン27において、黒く塗りつぶされている部分が凹形状に刻設されている。また、箔押パターン27において、黒く塗りつぶされている部分が凸形状に刻設されている形状も使用可能である。なお、図2の断面図(B)と側面図(C)において、箔押パターン27の凹凸の深さが他に比べて浅いために図示していない。
また、本実施例において、抜き刃31の高さと箔押突起部26の高さとの差は、使用する被加工物10の厚さに相当する寸法と同等または同等以上に高く形成されている。この抜き刃31の高さは箔押突起部26の高さよりも高くすることが望ましいが、しかしながら、厚紙などのような被加工物10が押圧に対して変形するような硬さの材料である場合には、抜き刃31の高さと箔押突起部26の前記高さが略同じ高さであってもよく、この場合、抜き刃31が鋭角な先端角度を有するために、箔押抜き加工用版1が転写箔フィルム4を介して被加工物10の表面を押圧したとき、箔押突起部26によって被加工物10が変形するとともに、抜き刃31によって押圧されて薄く変形した被加工物10の所定領域が抜き取られる。また、被加工物10が押圧に対して変形しないような硬さの材料である場合には、抜き刃31の高さは箔押突起部26の前記高さよりも抜き取る被加工物10の厚さに相当する寸法と同等以上高く形成されていることが望ましい。このように、抜き刃31の高さと箔押突起部26の高さとの差は、特に限定されるものではなく、使用する被加工物10の硬さや厚さなどに応じて設計する。
また、本実施例において、抜き刃3は鋭角な先端角度を有するが、本考案においては、これに限定されることなく、使用する被加工物10を抜き取ることができるような所望の先端形状を有することが望ましく、例えば、抜き刃3の断面において先端部が平らな台形であるような先端形状も使用できる。
図1に示される箔押抜き加工装置に、図2に示される箔押抜き加工用版1を装着して、転写箔材料としての転写箔フィルム4と、被加工物10としての厚紙を使用して、箔押抜き加工を行って得られた被加工物10の概略図を図3に示す。図3において、(A)は平面図、(B)は平面図のB−B切断線における断面図、(C)は側面図を示す。
図3において、被加工物10としての厚紙の表面に、使用した箔押抜き加工用版1の箔押部2に対応して箔押加工部20が箔押印刷形成され、抜き部3に対応して抜き加工部30が抜き取られている。箔押加工部20の所定の領域に、箔押抜き加工用版1の箔押パターン27に対応した反転形状の箔加工パターン28が凹凸模様で箔押加工形成されている。
転写箔フィルム4としては、例えば、ベースフィルム層(約12ミクロン−25ミクロン厚)・離型層・表面保護層・着色層・金属層・接着層とからなる多層フィルムが使用できる。ベースフィルム層はキャリアフィルム層とも呼ばれ、ポリエステルフィルムなどの強靭なフィルムが使用される。着色層としては、染料や顔料などの着色剤を含む着色剤含有材、着色フィルムなどが使用される。表面保護層としては、透明または着色された塗料やプラスチックフィルムが使用される。金属層としては金属蒸着層、金属薄膜層、金属蒸着フィルム層または金属箔層などが使用される。接着層は対象となる被加工物に接着しやすい材質などの接着剤より構成される。これらの金属層の金属の種類や着色層の色の種類を組み合わせることによって、「金色」、「銀色」、「メタリックブルー」、「メタリックピンク」などの所望の色を呈する転写箔フィルム4が得られる。このような転写箔フィルム4を使用した場合、表面保護層・着色層・金属層・接着層が離型層を境としてベースフィルム層から剥がれて、被加工物の表面に接着すると同時に箔押加工される。転写箔材料4としては、このような構成の多層フィルムに限定されることなく、着色フィルム、金属蒸着フィルム、酸化金属薄膜付フィルム、金属箔積層フィルム、印刷されたフィルム、金属箔、着色紙、印刷紙、または、これらの組み合わせ材料が使用できる。
被加工物10としては、本実施例においては厚紙を使用したが、これに限定されることなく、例えば、通常の紙類、レター用紙、便箋、ノート表紙、カード、ラベル、繊維織物、布、不織布等、樹脂コートされた紙類、防水コートされた紙類、プラスチックフィルムとラミネートされた紙類、プラスチックフィルムシート、皮革製品、厚紙、プラスチック薄板、金属薄板などが使用される。
実施例2
図4は本考案の他の実施例の箔押抜き加工用版1の概略図であり、(A)は平面図、(B)は平面図のC−C切断線における断面図、(C)は側面図を示す。箔押抜き加工用版1は、略平面の表面形状を有する版基材11と、その版基材11の表面に形成された箔押部2と、抜き刃31により囲まれた抜き部3とを備える。箔押部2は版基材11の表面から突出して形成された略平面の表面形状を持つ箔押突起部26を有し、箔押パターン27が箔押突起部26の表面に刻設されている。
特に図2の実施例と異なる構成としては、抜き部3は箔押部2の内領域に形成され、抜き刃31の外周側は箔押部2の表面から高さ方向に突出して形成され、抜き刃31の内周側は版基材11の表面から高さ方向に突出して形成されている。
抜き刃31は、版基材11の表面に対して略垂直方向に突出して所定の先端形状を有するとともに、版基材11の表面に平行方向に抜き部3を囲んで線状に連続した形状であり、特に、抜き刃31の外周側は箔押突起部26の表面から高さ方向に突出して高く形成されている。本実施例における抜き刃31の先端形状は鋭角な先端形状を示しているが、これに限定されることなく、実施例1で説明した内容と同じく、使用する被加工物1に対応してその被加工物1を抜き取ることができるような形状が望ましい。
本実施例の図4においては、箔押部2は略円形状で、抜き部3は略六角形状の実施例を示すが、これらの箔押部2や抜き部3の形状に限定されることなく、任意の所望の形状に形成した箔押抜き加工用版1を使用することができる。
本実施例における箔押部2や抜き部3および箔押パターン27などのその他の構成および変形例は、実施例1で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
図1に示される箔押抜き加工装置に、図4に示される箔押抜き加工用版1を装着して、転写箔材料としての転写箔フィルム4と、被加工物10としてのレター用紙を使用して、箔押抜き加工を行って得られた被加工物10の概略図を図5に示す。図5において、(A)は平面図、(B)は平面図のD−D切断線における断面図、(C)は側面図を示す。
図4において、被加工物10としてのレター用紙の表面に、使用した箔押抜き加工用版1の箔押部2に対応して箔押加工部20が箔押印刷形成され、抜き部3に対応して抜き加工部30が抜き取られている。すなわち、箔押加工形成された箔押加工部20の内領域に、六角形状の抜き加工部30が抜き取られている。また、箔押加工部20の所定の位置に、箔押抜き加工用版1の箔押パターン27に対応した反転形状の箔加工パターン28が凹凸模様で箔押加工形成されている。
本実施例における箔押加工部20や抜き加工部30などのその他の構成および変形例は、実施例1で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
実施例3
図6は本考案の他の実施例の箔押抜き加工用版1の概略図であり、(A)は平面図、(B)は平面図のE−E切断線における断面図、(C)は側面図を示す。箔押抜き加工用版1は、略平面の表面形状を有する版基材11と、その版基材11の表面に形成された箔押部2と、抜き刃31により囲まれた抜き部3とを備える。箔押部2は版基材11の表面から突出して形成された略平面の表面形状を持つ箔押突起部26を有し、箔押パターン27が箔押突起部26の表面に刻設されている。
特に実施例1の図2と異なる構成としては、抜き部3は箔押部2の内領域に形成され、抜き刃31の外周側は箔押部2の表面から高さ方向に突出して形成され、抜き刃31の内周側は版基材11の表面から高さ方向に突出して形成され、さらに実施例2の図4と異なる構成として、抜き刃31が箔押部2の外周に平行に形成されている。
すなわち、抜き部3は箔押部2の内領域に形成され、抜き刃31の外周側は箔押部2の外周に平行に所定幅をあけて箔押突起部26の表面から高さ方向に突出して形成され、抜き刃31の内周側は版基材11の表面から高さ方向に突出して形成されている。
抜き刃31は、版基材11の表面に対して略垂直方向に突出して所定の先端形状を有するとともに、版基材11の表面に平行方向に抜き部3を囲んで線状に連続した形状であり、特に、抜き部3は箔押部2と相似形であり、抜き刃31の外周側は箔押部2の外周に平行に、その箔押部2の表面から高さ方向に突出して高く形成されている。本実施例における抜き刃31の先端形状は鋭角な先端形状を示しているが、これに限定されることなく、実施例1で説明した内容と同じく、使用する被加工物1に対応してその被加工物1を抜き取ることができるような形状が望ましい。
本実施例においては、箔押部2は略三角形状で、抜き部3も略三角形状の実施例を示すが、これらの箔押部2や抜き部3の形状に限定されることなく、任意の所望の形状に刻設した箔押抜き加工用版1を使用することができる。
本実施例における箔押部2や抜き部3および箔押パターン27などのその他の構成および変形例は、実施例1および実施例2で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
図1に示される箔押抜き加工装置に、図6に示される箔押抜き加工用版1を装着して、転写箔材料としての転写箔フィルム4と、被加工物10としてのポスター用紙を使用して、箔押抜き加工を行って得られた被加工物10の概略図を図7に示す。図7において、(A)は平面図、(B)は平面図のF−F切断線における断面図、(C)は側面図を示す。
図7において、被加工物10としてのポスター用紙の表面に、使用した箔押抜き加工用版1の箔押部2に対応して箔押加工部20が箔押印刷形成され、抜き部3に対応して抜き加工部30が抜き取られている。すなわち、箔押加工形成された三角形の箔押加工部20の内領域に、三角形状の抜き加工部30が抜き取られている。言い換えれば、抜き加工部30の周囲は平行幅の箔押加工部20によって囲まれた形状を有する。また、箔押加工部20の所定の位置に、箔押抜き加工用版1の箔押パターン27に対応した反転形状の箔加工パターン28が凹凸模様で箔押加工形成されている。このように、抜き加工部30の外周が一定幅の箔押加工部20により形成された箔押形成加工物が得られる。
本実施例における箔押加工部20や抜き加工部30などのその他の構成および変形例は、実施例1および実施例2で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
実施例4
図8は本考案の他の実施例の箔押抜き加工用版1の概略図であり、(A)は平面図、(B)は平面図のG−G切断線における断面図、(C)は側面図を示す。箔押抜き加工用版1は、略平面の表面形状を有する版基材11と、その版基材11の表面に形成された箔押部2と、抜き刃31により囲まれた抜き部3とを備える。箔押部2は版基材11の表面から突出して形成された略平面の表面形状を持つ箔押突起部26を有し、箔押パターン27は箔押突起部26の表面に刻設されている。
特に実施例1、実施例2および実施例3と異なる構成としては、抜き部3は箔押部2の内領域と外領域との双方の領域にまたがって形成されている。
すなわち、抜き部3は箔押部2の内領域とその内領域に連続して箔押部2の外領域との双方にまたがって形成され、箔押部2の内領域に形成された抜き刃31の外周側は箔押部2の箔押突起部26の表面から高さ方向に突出して形成され、箔押部2の外領域に形成された抜き刃31の外周側は版基材の表面から高さ方向に突出して形成され、抜き部3の抜き刃31の全領域の内周側は版基材の表面から高さ方向に突出して形成されている。
本実施例における箔押部2や抜き部3および箔押パターン27などのその他の構成および変形例は、実施例1、実施例2および実施例3で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
図1に示される箔押抜き加工装置に、図8に示される箔押抜き加工用版1を装着して、転写箔材料としての転写箔フィルム4と、被加工物10としての冊子用表紙を使用して、箔押抜き加工を行って得られた被加工物10の概略図を図9に示す。図9において、(A)は平面図、(B)は平面図のH−H切断線における断面図、(C)は側面図を示す。
図9において、被加工物10としての冊子用表紙の表面に、使用した箔押抜き加工用版1の箔押部2に対応して箔押加工部20が箔押印刷形成され、抜き部3に対応して抜き加工部30が抜き取られている。すなわち、箔押加工形成された円形状の箔押加工部20の一部領域とその箔押加工部20の外領域にまたがって抜き加工部30が形成されている。また、箔押加工部20の所定の位置に、箔押抜き加工用版1の箔押パターン27に対応した反転形状の箔加工パターン28が凹凸模様で箔押加工形成されている。
本実施例における箔押加工部20や抜き加工部30などのその他の構成および変形例は、実施例1、実施例2および実施例3で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
実施例5
図10は本考案の他の実施例の箔押抜き加工用版1の概略図であり、(A)は平面図、(B)は平面図のI−I切断線における断面図、(C)は側面図を示す。箔押抜き加工用版1は、略平面の表面形状を有する版基材11と、その版基材11に形成された第一箔押部2aと第二箔押部2bと、抜き刃31により囲まれた抜き部3とを備える。第一箔押部2aは版基材11の表面から突出して形成された第一箔押突起部26aを有し、第二箔押部2bは版基材11の表面から突出して形成された第二箔押突起部26bを有し、第一箔押突起部26aと第二箔押部2bはそれぞれ略平面の表面形状を有する。第一箔押パターン27aは第一箔押突起部26aの表面に刻設され、第二箔押パターン27bは第二箔押突起部26bの表面に刻設されている。
特に実施例1、実施例2、実施例3および実施例4と異なる構成としては、箔押部2は第一箔押部2a(円形状)と第二箔押部2b(三角形状)とを有し、そのうちの第二箔押部2bの内領域に抜き刃31により囲まれた抜き部3が形成され、その抜き刃31の外周が第二箔押部2bの外周に平行に所定幅をあけて形成されている。
すなわち、箔押部は少なくとも第一箔押部2a(円形状の箔押部)と第二箔押部2b(三角形状の箔押部)とを有し、第二箔押部2bは第一箔押部2aの内領域とその内領域に連続して第一箔押部2aの外領域との双方にまたがって形成され、抜き部3は第二箔押部2bの内領域に形成され、抜き刃31の外周側は第二箔押部2bの外周に平行に所定幅をあけて第二箔押部2bの第二箔押突起部26の表面から高さ方向に突出して成され、抜き刃31の内周側は版基材11の表面から高さ方向に突出して形成されている。本実施例における箔押部や抜き部および箔押パターンなどのその他の構成および変形例は、実施例1、実施例2、実施例3および実施例4で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
図1に示される箔押抜き加工装置に、図10に示される箔押抜き加工用版1を装着して、転写箔材料としての転写箔フィルム4と、被加工物10としての厚紙を使用して、箔押抜き加工を行って得られた被加工物10の概略図を図11に示す。図11において、(A)は平面図、(B)は平面図のJ−J切断線における断面図、(C)は側面図を示す。
図11において、被加工物10としての厚紙の表面に、使用した箔押抜き加工用版1の第一箔押部2aに対応して第一箔押加工部20aが箔押印刷形成され、第二箔押部2bに対応して第二箔押加工部20bが箔押印刷形成されるとともに、抜き部3に対応して抜き加工部30が抜き取られている。すなわち、箔押加工形成された第一箔押加工部20aの一部領域とその箔押加工部20aの外領域にまたがって、抜き加工部30が形成されるとともに、その抜き加工部30の周囲を囲むように第二箔押加工部20bが押箔加工形成されている。また、第一箔押加工部20aと第二箔押加工部20bのそれぞれの所定の位置に、箔押抜き加工用版1の第一箔押パターン27a、第二箔押パターン27bに対応した反転形状の第一箔加工パターン28a、第二箔加工パターン28bが凹凸模様でそれぞれ箔押加工形成されている。
本実施例における第一箔押加工部20aや第二箔押加工部20bなどの箔押加工部、および、抜き加工部30などのその他の構成および変形例は、実施例1、実施例2、実施例3および実施例4で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
実施例6
図12は本考案の他の実施例の箔押抜き加工用版1の概略図であり、(A)は平面図、(B)は平面図のK−K切断線における断面図、(C)は側面図を示す。箔押抜き加工用版1は、略平面の表面形状を有する版基材11と、その版基材11の表面に形成された表層フィルム付用箔押部2cと、抜き刃31により囲まれた抜き部3とを備える。表層フィルム付用箔押部2cは版基材11の表面から突出して形成された略平面の表面形状を持つ第四箔押突起部26cを有し、第四箔押突起部26cの表面に第四箔押パターン27cが形成されている。表層フィルム付用箔押部2cの周囲には、表層フィルム用切刃21が刻設されている。
特に実施例1と異なる構成としては、実施例1の箔押部2が本実施例6の表層フィルム付用箔押部2cに相当し、その表層フィルム付用箔押部2cの周囲に表層フィルム用切刃21が刻設されていることである。
すなわち、実施例1の箔押部2は本実施例の表層フィルム付用箔押部2cであり、表層フィルム付用箔押部2cは、版基材11の表面から突出して形成された第四箔押突起部26cと、さらに、第四箔押突起部26cの周囲に形成された表層フィルム用切刃21を有し、表層フィルム用切刃21の外周側は版基材11の表面から高さ方向に突出して形成され、表層フィルム用切刃21の内周側は第四箔押突起部26cの表面から高さ方向に突出して形成されている。表層フィルム用切刃21の高さは特に限定することなく、使用する転写箔フィルム4の種類および被加工物10の硬さなどにより所望の高さに設計できる。望ましくは、第四箔押突起部26cの表面から表層フィルム用切刃先端までの表層フィルム用切刃21の高さは使用される転写箔材料のベースフィルム厚さに相当する寸法であることが望ましい。抜き刃31の高さは表層フィルム用切刃21よりも高く形成される。
本実施例における表層フィルム付用箔押部2c、抜き部3、抜き刃31および第四箔押パターン27cなどのその他の構成および変形例は、実施例1で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
図1に示される箔押抜き加工装置に、図12に示される箔押抜き加工用版1を装着して、転写箔材料として、実施例1で説明したベースフィルム層(約12ミクロン−25ミクロン厚)・離型層・表面保護層・着色層・金属層・接着層とからなる転写箔フィルム4を使用する。特に、ベースフィルム層を有する転写箔材料が使用される。被加工物10としての厚紙を使用して、箔押抜き加工を行った場合、ベースフィルム層・離型層・表面保護層・着色層・金属層・接着層を含む全ての層が厚紙の表面に接着・転写印刷加工される。すなわち、箔押抜き加工用版1に形成された表層フィルム用切刃21により、転写箔フィルム4のベースフィルム層を含む全ての転写箔材料の所定領域が厚紙の表面に転写形成される。この場合、転写箔フィルム4の接着層が厚紙の表面に接着し、転写箔フィルム4のベースフィルム層が転写加工された表層フィルム付箔押加工部の表面に位置するように転写加工される。このように、転写印刷加工して得られた被加工物10の概略図を図13に示す。図13において、(A)は平面図、(B)は平面図のL−L切断線における断面図、(C)は側面図を示す。
図13において、被加工物10としての厚紙の表面に、使用した箔押抜き加工用版1の表層フィルム付用箔押部2cに対応して表層フィルム付箔押加工部20cが箔押印刷形成されるとともに、抜き部3に対応して抜き加工部30が抜き取られている。この場合、転写箔フィルム4のベースフィルム層が表層フィルム付箔押加工部20cの表面に位置するように転写印刷加工される。
また、表層フィルム付箔押加工部20cの表面には、箔押抜き加工用版1の第四箔押パターン27cに対応した反転形状の第四箔加工パターン28cが凹凸模様で箔押加工形成される。
本実施例における表層フィルム付箔押加工部2cや抜き加工部30などのその他の構成および変形例は、実施例1で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
実施例7
図14は本考案の他の実施例の箔押抜き加工用版1の概略図であり、(A)は平面図、(B)は平面図のM−M切断線における断面図、(C)は側面図を示す。箔押抜き加工用版1は、略平面の表面形状を有する版基材11と、その版基材11の表面に形成された第三箔押部2dと、第四箔押部としての表層フィルム付用箔押部2cと、抜き刃31により囲まれた抜き部3とを備える。第三箔押部2dは版基材11の表面から突出して形成された略平面表面形状の第三箔押突起部26dを有し、第三箔押パターン27dは第三箔押突起部26dの表面に形成されている。また、表層フィルム付用箔押部2cは版基材11の表面から突出して形成された略平面表面形状の第四箔押突起部26cを有し、第四箔押パターン27cは第四箔押突起部26cの表面に形成されている。表層フィルム付用箔押部2cの周囲には、表層フィルム用切刃21が刻設されている。
特に実施例1と異なる構成としては、少なくとも2個の箔押部が形成され、そのうちの1個の箔押部2d実施例1と同じような構成であり、他の1個の箔押部が表層フィルム付用箔押部2cとして形成され、その表層フィルム付用箔押部2cの周囲に表層フィルム用切刃21が刻設されている構成である。
すなわち、箔押部は、少なくとも第三箔押部2dと第四箔押部2cとを有し、第三箔押部2dは版基材11の表面から突出して形成された第三箔押突起部26dを有し、第三箔押パターン27dは第三箔押突起部26dの表面に形成され、第四箔押部2cは表層フィルム付用箔押部2cであり、表層フィルム付用箔押部2cは版基材11の表面から突出して形成された第四箔押突起部26cと、さらに、第四箔押突起部26cの周囲に形成された表層フィルム用切刃21を有し、表層フィルム用切刃21の外周側は版基材11の表面から高さ方向に突出して形成され、表層フィルム用切刃21の内周側は第四箔押突起部26cの表面から高さ方向に突出して形成されて、抜き刃31は、版基材11の高さ方向に突出して所定の先端角度を有するとともに、版基材11の表面方向に抜き部3を囲んで線状に連続した形状で形成され、抜き刃31の高さは第三箔押突起部26dと第四押突起部26cの高さよりも高く形成されている。
表層フィルム用切刃21の高さは特に限定することなく、使用する転写箔フィルム4の種類および被加工物10の硬さなどにより所望の高さに設計できる。望ましくは、第四箔押突起部26cの表面から表層フィルム用切刃先端までの表層フィルム用切刃21の高さは使用される転写箔材料のベースフィルム厚さに相当する寸法であることが望ましい。
本実施例では、箔押部2として第三箔押部2dと第四箔押部2cとを含む2個の箔押部2を有する実施例を説明したが、これに限定されることなく、表層フィルム用切刃21を有する箔押部と、表層フィルム用切刃を形成しない箔押部との複数個の箔押部を組み合わせて、所望の箔押パターンを形成した箔押抜き加工用版1も使用できる。
本実施例における表層フィルム付用箔押部2c、抜き部3、抜き刃31および箔押パターン27c、27dなどのその他の構成および変形例は、実施例1で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
図1に示される箔押抜き加工装置に、図14に示される箔押抜き加工用版1を装着して、転写箔材料として、実施例1で説明したベースフィルム層(約12ミクロン−25ミクロン厚)・離型層・表面保護層・着色層・金属層・接着層とからなる転写箔フィルム4を使用する。特に、ベースフィルム層を有する転写箔材料が使用される。被加工物10としての厚紙を使用して、箔押抜き加工を行った場合、ベースフィルム層・離型層・表面保護層・着色層・金属層・接着層を含む全ての層が厚紙の表面に接着・転写印刷加工される。すなわち、箔押抜き加工用版1に形成された表層フィルム用切刃21により、転写箔フィルム4のベースフィルム層を含む全ての転写箔材料の所定領域が厚紙の表面に転写形成される。この場合、転写箔フィルム4の接着層が厚紙の表面に接着し、転写箔フィルム4のベースフィルム層が転写加工された表層フィルム付箔押加工部の表面に位置するように転写加工される。このように、転写印刷加工して得られた被加工物10の概略図を図15に示す。図15において、(A)は平面図、(B)は平面図のN−N切断線における断面図、(C)は側面図を示す。
図15において、被加工物10としての厚紙の表面に、使用した箔押抜き加工用版1の表層フィルム付用箔押部2cに対応して表層フィルム付箔押加工部20cが箔押印刷形成され、第三箔押部2dに対応して第三箔押加工部20dが箔押印刷形成されるとともに、抜き部3に対応して抜き加工部30が抜き取られる。この場合、表層フィルム付箔押加工部20cにおいて、転写箔フィルム4のベースフィルム層が表層フィルム付箔押加工部20cの表面に位置するように転写印刷加工される。また、第三箔押加工部20dにおいては、ベースフィルム層は付着形成されなく、表面保護層が表面に位置するように転写印刷加工される。
また、表層フィルム付箔押加工部20cの表面および第三箔押加工部20dの表面には、箔押抜き加工用版1のそれぞれの箔押パターン27c、27dに対応した反転形状のそれぞれの第四箔加工パターン28c、第三箔加工パターン27dが凹凸模様で箔押加工形成される。
本実施例における第三箔押加工部20d、表層フィルム付箔押加工部20cおよび抜き加工部30などのその他の構成および変形例は、実施例1で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
このように、表層フィルム付箔押加工部20cと、表層フィルムのない第三箔押加工部20dとの双方を有する第三箔加工パターン28dと第四箔加工パターン28cを形成することにより、同じ転写箔フィルム4を使用しても、表面の光沢度合いが異なる箔加工パターンが得られ、そのため、異なった印刷効果を有する箔加工パターンが得られるという効果がある。
また、箔押部として第三箔押部2dと第四箔押部2cとを含む2個の箔押部を有する実施例を説明したが、これに限定されることなく、表層フィルム用切刃21を有する箔押部と、表層フィルム用切刃を形成しない箔押部との複数個の箔押部を組み合わせて、所望の箔押パターンを形成した箔押抜き加工用版1も使用した場合、表面の光沢度合いがそれぞれ異なる図柄、絵柄、模様などの箔加工パターンが得られ、そのため、特別な印刷効果を有する箔加工パターンが得られるという効果がある。
実施例8
上記の実施例1から実施例7において、平板形状の略平面の表面形状を有する版基材11の表面に形成された箔押部と抜き部とを備えた平板形状の箔押抜き加工用版1について説明したが、本考案は、これに限定されることなく、版基材として円柱形状や円筒形状等のロール形状のロールを使用し、そのロールの表面に箔押部と抜き部とを形成した構成の箔押抜き加工用版も使用できる。または、なめらかに曲げることができる薄板形状の版基材の表面に箔押部と抜き部とを形成し、その箔押部と抜き部とを形成した薄板をロールの表面に巻きつけて固定して構成した箔押抜き加工用版も使用できる。この固定方法としては、例えば、磁力を利用した固定、ボルトを使用した固定、または接着剤を利用した固定などが使用できる。以下に、このようなロール形状の箔押抜き加工用版を使用した実施例について説明する。
図16は本考案の箔押抜き加工用版を使用した箔押抜き加工装置の一実施例の概略構成図である。図16の箔押抜き加工装置は原理的な機構を示すものであり、ロール状の箔押抜き加工用版1aと支持部材としてのアンビルロール9aとが対を成して対向し、所定方向に回転している。その箔押抜き加工用版1aとアンビルロール9aとの間に被加工物10aと転写箔材料4aが位置する。ロール状の箔押抜き加工用版1aには、上記の実施例1から実施例7において説明したような箔押パターンを有する箔押部と抜き刃を有する抜き部が形成されている。
上記の実施例1から実施例7においては平板形状の略平面の表面形状を有する版基材11について説明したが、本実施例においては、ロールの円周の表面が実施例1から実施例7で説明した平板形状の表面に相当し、ロールの円周の表面に箔押部2や抜き部3が形成されている。すなわち、そのロールの表面の展開図が実施例1から実施例7で説明した箔押抜き加工用版に相当する。また、実施例1から実施例7で説明した平板形状の版基材の平面表面は、ロールの円周表面に相当する。
被加工物10aと転写箔材料4aとがロール状の箔押抜き加工用版1aとアンビルロール9aとが被加工物10aと転写箔材料4aの移動速度と同期してこれらを送る方向に回転しながら、それらの間に位置する被加工物10aと転写箔材料4aとを押圧する。これにより、被加工物10aの表面に箔加工パターンが転写形成されると同時に、抜き加工部が形成される。
本実施例におけるその他の構成および変形例は、実施例1から実施例7で説明した内容と同じ変形例も適用できる。
以上説明したように、本考案の箔押抜き加工用版は、箔押パターンを有する箔押部と、前記被加工物の所望の領域を所定形状に抜き取るための抜き刃により囲まれた抜き部とを備え、箔押加工と抜き加工とを同時に加工することができる。このため、1個の箔押抜き加工用版のみの使用により箔押加工と抜き加工とを加工することができ、加工具の製作コストが従来よりも安くなり、経済効果が向上する。また、箔押加工と抜き加工とを同時に加工することができるために、生産加工工程数が減り、生産加工効率が向上する。さらに、箔加工部の箔加工パターンと抜き加工部との相互の位置が全くずれることなく被加工物の所望位置に正確に形成加工できる。
本考案の箔押抜き加工用版に使用される箔押抜き加工装置の一実施例の概略構成図 本考案の一実施例の箔押抜き加工用版の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 図2に示す箔押抜き加工用版を使用して箔押抜き加工を行って得られた被加工物の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 本考案の他の実施例の箔押抜き加工用版の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 図4に示す箔押抜き加工用版を使用して箔押抜き加工を行って得られた被加工物の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 本考案のさらに他の実施例の箔押抜き加工用版の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 図6に示す箔押抜き加工用版を使用して箔押抜き加工を行って得られた被加工物の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 本考案のさらに他の実施例の箔押抜き加工用版の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 図8に示す箔押抜き加工用版を使用して箔押抜き加工を行って得られた被加工物の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 本考案のさらに他の実施例の箔押抜き加工用版の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 図10に示す箔押抜き加工用版を使用して箔押抜き加工を行って得られた被加工物の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 本考案のさらに他の実施例の箔押抜き加工用版の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 図12に示す箔押抜き加工用版を使用して箔押抜き加工を行って得られた被加工物の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 本考案のさらに他の実施例の箔押抜き加工用版の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 図14に示す箔押抜き加工用版を使用して箔押抜き加工を行って得られた被加工物の概略構成を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は側面図 本考案の箔押抜き加工用版に使用される箔押抜き加工装置の他の実施例の概略構成図
符号の説明
1 箔押抜き加工用版
1a ロール状の箔押抜き加工用版
2 箔押部
2a 第一箔押部
2b 第二箔押部
2c 表層フィルム付用箔押部、第四箔押部
2d 第三箔押部表層、
3 抜き部
4 転写箔材料、転写箔フィルム
4a 転写箔材料
5 一対の送受ロール
7 箔押抜き加工装置の熱盤
8 箔押抜き加工装置のプレス
9 箔押抜き加工装置の支持部材
9a アンビルロール、箔押抜き加工装置の支持部材
10 被加工物
10a 被加工物
11 版基材
20 箔押加工部
20a 第一箔押加工部
20b 第二箔押加工部
20c 表層フィルム付箔押加工部、第四箔押加工部
20d 第三箔押加工部
21 表層フィルム用切刃
26 箔押突起部
26a 第一箔押突起部
26b 第二箔押突起部
26c 第四箔押突起部
26d 第三箔押突起部
27 箔押パターン
27a 第一箔押パターン
27b 第二箔押パターン
27c 第四箔押パターン
27d 第三箔押パターン
28 箔加工パターン
28a 第一箔加工パターン
28b 第二箔加工パターン
28c 第四箔加工パターン
28d 第三箔加工パターン
30 抜き加工部
31 抜き刃

Claims (12)

  1. 版基材の表面に形成され、箔押パターンを有する箔押部と、抜き刃により囲まれた抜き部とを備え、
    被加工物の表面に転写箔材料を押圧転写して箔加工パターンを形成するとともに、前記被加工物の所望の領域を所定形状に抜き取るための抜き加工とを同時に加工するための箔押抜き加工用版。
  2. 前記箔押部は前記版基材の表面に略垂直方向に突出して形成された略平面表面形状の箔押突起部を有し、前記箔押パターンは前記箔押突起部の表面に形成され、
    前記抜き刃は、前記版基材の表面に略垂直方向に突出して所望の先端形状を有するとともに、前記版基材の表面に平行方向に前記抜き部を囲んで線状に連続した形状で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の箔押抜き加工用版。
  3. 前記抜き刃の高さは前記箔押突起部の高さよりも高く形成されていることを特徴とする請求項2に記載の箔押抜き加工用版。
  4. 前記抜き部は前記箔押部の内領域に形成され、
    前記抜き刃の外周側は前記箔押部の表面から高さ方向に突出して形成され、
    前記抜き刃の内周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の箔押抜き加工用版。
  5. 前記抜き部は前記箔押部の内領域に形成され、
    前記抜き刃の外周側は前記箔押部の外周に平行に所定幅をあけて前記箔押部の表面から高さ方向に突出して形成され、
    前記抜き刃の内周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の箔押抜き加工用版。
  6. 前記抜き部は前記箔押部の内領域とその内領域に連続して前記箔押部の外領域との双方にまたがって形成され、
    前記箔押部の内領域に形成された前記抜き刃の外周側は前記箔押部の表面から高さ方向に突出して形成され、
    前記箔押部の外領域に形成された前記抜き刃の外周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成され、
    前記抜き刃の内周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の箔押抜き加工用版。
  7. 前記箔押部は少なくとも第一箔押部と第二箔押部とを有し、
    前記第二箔押部は前記第一箔押部の内領域とその内領域に連続して前記第一箔押部の外領域との双方にまたがって形成され、
    前記抜き部は前記第二箔押部の内領域に形成され、
    前記抜き刃の外周側は前記第二箔押部の外周に平行に所定幅をあけて前記第二箔押部の表面から高さ方向に突出して成され、
    前記抜き刃の内周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の箔押抜き加工用版。
  8. 前記箔押部は表層フィルム付用箔押部であり、
    前記表層フィルム付用箔押部は、前記版基材の表面から突出して形成された前記箔押突起部と、さらに、前記箔押突起部の周囲に形成された表層フィルム用切刃を有し、
    前記表層フィルム用切刃の外周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成され、
    前記表層フィルム用切刃の内周側は前記箔押突起部の表面から高さ方向に突出して形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の箔押抜き加工用版。
  9. 前記箔押部は、少なくとも第三箔押部と第四箔押部とを有し、
    前記第三箔押部は前記版基材の表面から突出して形成された第三箔押突起部を有し、前記箔押パターンは前記第三箔押突起部の表面に形成され、
    前記第四箔押部は表層フィルム付用箔押部であり、
    前記表層フィルム付用箔押部は前記版基材の表面から突出して形成された第四箔押突起部と、さらに、前記第四箔押突起部の周囲に形成された表層フィルム用切刃を有し、
    前記表層フィルム用切刃の外周側は前記版基材の表面から高さ方向に突出して形成され、前記表層フィルム用切刃の内周側は前記第四箔押部の表面から高さ方向に突出して形成されて、
    前記抜き刃は、前記版基材の高さ方向に突出して所定の先端角度を有するとともに、前記版基材の表面方向に前記抜き部を囲んで線状に連続した形状で形成され、
    前記抜き刃の高さは前記第三箔押突起部と前記第四押突起部の高さよりも高く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の箔押抜き加工用版。
  10. 前記箔押パターンは、所望の文字・記号・模様・文様・図柄・絵柄・万線などの凹凸パターンまたはこれらの組み合わせパターンまたは無凹凸パターンを有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の箔押抜き加工用版。
  11. 前記版基材は略平面の表面を持つ平板形状を有し、前記箔押部および前記抜き部は、前記版基材の略平面の表面に形成されていることを特徴とする請求項請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の箔押抜き加工用版。
  12. 前記版基材は円柱状または円筒状のロール形状のロールであり、前記箔押部および前記抜き部は、前記ロールの円周表面に形成されていることを特徴とする請求項請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の箔押抜き加工用版。
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