JP3135871U - 排煙処理装置 - Google Patents

Abstract

【課題】焼却処理などにより発生する煙、におい、ダイオキシン類などを完全燃焼反応により除去する。
【解決手段】焼却排煙部に設置した２重円筒２，３の間に、中心軸方向より変位させた位置にバーナー４を設定して火炎９を放射させ、処理すべきガスと高温の火炎が２重円筒管部を旋回しつつ燃焼反応を生じさせて処理部を通過させ、焼却処理により発生した煙、におい、ダイオキシン類などを完全燃焼反応により除去するようにした。
【選択図】図１

Description

本考案は、焼却炉などから排出される煙もしくは排ガスを処理するための排煙処理装置に関するものである。

家庭ごみや産業廃棄物、医療廃棄物などを焼却処理するための焼却炉を簡易な構成で使用すると、燃焼が不十分で、煙、臭い、あるいはダイオキシン類の発生を引き起こす可能性があり、環境保全の観点から望ましくない。

排煙において、煙、臭い、あるいはダイオキシン類の発生を引き起こす可能性があるのは、燃焼反応が不十分であるためである。燃焼促進のため、単にバーナーの火炎を増設しただけでは、一部の排煙は燃焼されても、例えば炎から離れた部分では反応が十分ではない。本考案は、煙突部の排煙、排ガスを完全に燃焼処理することにより、この問題を解決しようとするものである。

本考案は、排煙部の燃焼反応を完全にするために、煙突部分に排煙処理部として、二重円筒の円筒間に火炎を放出するバーナーを設け、排煙ガスが旋回しつつ火炎部を通過するように構成することにより反応を完全なものにして課題を解決している。

上述のように、本考案は、排煙部の燃焼反応を完全なものにするために、煙突部分に排煙処理部を設けたので、排煙において、煙、臭い、さらにダイオキシン類ガスの発生のない焼却処理が可能となる。

以下、添付図面に従って実施例を説明する。１は排煙処理部の外壁円筒部、２および３は排煙処理を行う為の２重円筒部であり、２および３の間の円環状部分において排ガスが処理される。４は燃焼反応を生じさせて排煙処理するためのバーナー部であり、５は燃料および酸素（もしくは空気）の供給部であり、図示されていない供給源にホースなどで接続される。６は処理すべき排煙（排ガス）が吸入される吸入口である。７ａは焼却部本体の排煙部への結合部品である。７ｂは処理された排ガスを導くための煙突への接続部品である。処理された排ガスは８の放出口から煙突部へ放出される。バーナー４は円筒２，３の中心軸に対して偏心させた位置に取り付けてあり、放射された火炎９は円筒部３の外周および円筒部２の内周を旋回しながら上昇する。円筒２および３が火炎９によって約８００℃から１０００℃程度に加熱される。排煙処理部の構成材料として鉄系の材料を用いたが、２および３は高温になるので、例えば、セラミックスなどの耐火性材料を用いる方が耐久性の点から好ましい。焼却部本体から排出される排ガスは６より処理部へ供給され、バーナーの火炎９に混合されて、完全燃焼反応して、煙、におい、ダイオキシン類が処理される。バーナー４の周囲は間隙を設けており、燃焼のための空気を流入するようにしており、これはバーナー部９の過熱防止にも役立っている。空気の取り込み量は焼却部との関係で全体量を制御できるように別途構成する。

本実施例ではバーナーの燃料および酸素として、酸素と水素の混合ガスを用いた。本混合ガスは、水を電気分解して発生させる水素ガスと酸素ガスを分離せずに混合状態で取り出し、貯蔵せずに、製造と同時にその場で使用するものである。このような酸水素混合ガス発生装置を用いれば、燃料貯蔵設備やガスボンベなどを必要せずに、商用電源のみで運用することができる。また、燃料ガスを貯蔵しないので、爆発などの危険性もなく安全である。

処理すべき排ガスは高温の火炎９に混合されて、高温の空間である円筒２および３の間を何度も旋回しながら処理部を通過するようにしたので、燃焼反応を十分なものにし、煙、臭い、さらにダイオキシン類ガスの発生のない処理が可能になり、かつ排煙処理部の小型化を図ることができる。

本考案の排煙処理装置の一実施例を示す正面断面図である。 本排煙処理装置の平面断面図である。

符号の説明

１ 排煙処理部の外壁円筒
２ 排煙処理円筒（第１）
３ 排煙処理円筒（第２）
４ バーナー
５ 燃料および酸素供給部
６ 吸入口
７ 結合部品
８ 排出口
９ 火炎

Claims (1)

1. 焼却等において発生した煙を処理するために、二重円筒の円筒間に火炎を放出するバーナーの方向を中心軸より偏移して設け、排煙が旋回しつつ火炎部を通過するように構成した排煙処理装置

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