JP3135619B2 - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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JP3135619B2
JP3135619B2 JP03201973A JP20197391A JP3135619B2 JP 3135619 B2 JP3135619 B2 JP 3135619B2 JP 03201973 A JP03201973 A JP 03201973A JP 20197391 A JP20197391 A JP 20197391A JP 3135619 B2 JP3135619 B2 JP 3135619B2
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憲一 名古路
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株式会社寺西電機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、その先端が円運動をす
る揉み部材により揉みマッサージを行うマッサージ機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特願平1−3014
12号公報にあるように、手持ち式のマッサージ機に、
その先端が円運動をする揉み部材を備え、揉みマッサー
ジを行うことができるものが知られている。そして、こ
の揉み部材は、回転部材の回転中心から傾斜させた傾斜
軸に、被着されているが、揉み部材が傾斜軸と一体であ
ると、傾斜軸と共に回転してしまい、揉み部材を患部に
当てた際に、衣服等を揉み部材に巻き付けてしまう。そ
こで、揉み部材は傾斜軸に、転動自在なボールと軸受け
とにより回転可能に支承し、患部に当てた際に、その摩
擦力等で、揉み部材は、傾斜軸の軸中心の廻りには回転
しないようにし、その先端が円運動のみを行うようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のマッサージ機では、揉み部材を患部に当てるこ
となく、マッサージ機を駆動すると、傾斜軸が円錐状に
回転すると共に、揉み部材には外部から負荷が加わって
いないため、たとえ、ボールや軸受けで回転可能に支承
していても、揉み部材は傾斜軸と共に回転してしまう。
また、この揉み部材には、その用途に合わせ、種々の形
状があるが、その中には、大きな形状のものもあり、慣
性力が大きなものもある。その為、傾斜軸と共に揉み部
材が回転している状態で、揉み部材を患部に当てると、
揉み部材は勢いよく回転しているので、患部に衝撃を感
じ、甚だしい場合には、痛みを感じる場合もあるという
問題があった。
【0004】そこで本発明は上記の課題を解決すること
を目的とし、患部に揉み部材を当てた際に、衝撃や痛み
を感じることのないマッサージ機を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明は課題を解決するための手段として次の構成
を取った。即ち、回転駆動される回転部材の回転中心に
対し傾斜した傾斜軸を前記回転部材に一体的に設け、前
記傾斜軸に揉み部材を回転可能に被着し、前記揉み部材
の先端を円運動させるマッサージ機において、前記揉み
部材と固定側との間に配設したばねの付勢力による摩擦
力で、前記傾斜軸廻りの前記揉み部材の回転を規制する
規制機構を設けたことを特徴とするマッサージ機の構成
がそれである。また、回転駆動される回転部材の回転中
心に対し傾斜した傾斜軸を前記回転部材に一体的に設
け、前記傾斜軸に揉み部材を回転可能に被着し、前記揉
み部材の先端を円運動させるマッサージ機において、前
記傾斜軸中心を間にして平行に相対向する規制壁を備
え、該規制壁と平行に固定側に立設された規制支柱を前
記規制壁間に挟持し、前記傾斜軸廻りの前記揉み部材の
回転を規制する規制機構を設けたことを特徴とするマッ
サージ機の構成がそれである。
【0006】
【作用】前記構成を有するマッサージ機は、回転部材が
回転駆動されると、傾斜軸が回転すると共に、回転中心
を中心としてその軸中心が円錐状に回転する。そして、
規制機構が、傾斜軸廻りの揉み部材の回転を規制し、揉
み部材の先端が、円運動のみを行なう。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例であるマッサージ機
の一部を破断した拡大上面図である。略T字型のケース
本体1の内部にはモータ2と箱状のギヤボックス4とが
収納されており、ギヤボックス4の略中央にはウォーム
6を介してモータ2により回転される回転部材8が配設
されている。回転部材8は、ウォーム6に歯合するホィ
ールギヤ部10と、ホィールギヤ部10に同芯の回転軸
部12とを備えている。
【0008】回転軸部12は、回転部材8が回転軸部1
2の軸中心廻りに回転可能に、軸受け14とボールベア
リング15とにより、ギヤボックス4に支承されてい
る。そして、ホィールギヤ部10には、回転軸部12と
反対側に、回転軸部12と偏芯した偏芯軸部16が一体
的に設けられ、偏芯軸部16には、回転自在にブッシュ
18が嵌着されている。
【0009】ブッシュ18は、長方形の係合口20を有
する係合部材22に摺動可能に挿入されており、係合部
材22は、ギヤボックス4内に摺動可能に収納された往
復部材24に一体的に取り付けられている。また、往復
部材24には、回転軸部12と直交方向に延出された振
動子軸26a,26bの一端が螺着され、かつ振動子軸
26a,26bは、長方形の係合口20の長片方向と直
交するように取り付けられている。
【0010】振動子軸26a,26bは、ギヤボックス
4に取り付けられた軸受け28a,28bによって軸方
向に往復動可能に支承されており、振動子軸26a,2
6bの他端には、振動子30a,30bが固定されてい
る。尚、一方の振動子30aの先端には、多数の小突起
が設けられ、他方の振動子30bの先端には、適当な丸
みがつけられている。
【0011】一方、回転軸部12の先端には、傾斜軸3
2が螺着されており、傾斜軸32の軸中心は、回転軸部
12の回転中心に対して、傾斜して取り付けられてい
る。また、傾斜軸32は、ケース本体1に設けられた回
転中心を中心とする円形孔34から突出されている。
【0012】この傾斜軸32には、ボールベアリング3
6が嵌着されており、止め輪38により抜け止めされて
いる。そして、ボールベアリング36に、接続子40が
嵌着されて、接続子40と傾斜軸32とが相対的に回転
可能にされている。また、傾斜軸32の先端が、接続子
40の挿入孔42に回転可能に挿入されて、接続子40
が傾斜軸32に対して傾かないように支承されている。
更に、接続子40には、リング状のベアリングナット4
4が螺入されて、接続子40をボールベアリング36の
外輪に取り付けるようにされている。
【0013】一方、接続子40には、径方向に広がった
フランジ部40aが形成されており、フランジ部40a
と、固定側としてのギヤボックス4との間には、回転中
心と略同芯上にコイルばね46が介装されている。コイ
ルばね46の一端はフランジ部40aに当接し、他端
は、リング状のばね受け48に当接するようにされてい
る。そして、このばね受け48とギヤボックス4との間
には、リング状の高摩擦係数の、本実施例ではフェルト
製のブレーキ部材50が設けられている。
【0014】このコイルばね46の付勢力により、ばね
受け48を介して、ブレーキ部材50をギヤボックス4
に押し付け、接続子40とギヤボックス4とが離間する
方法の作用力が作用するようにされている。本実施例で
は、接続子40、コイルばね46、ばね受け48、ブレ
ーキ部材50により規制機構51を構成している。
【0015】更に、接続子40に、揉み部材52の挿入
孔54が嵌着され、揉み部材52と接続子40とが一体
にされ、揉み部材52が傾斜軸32に被着されている。
この揉み部材52は、本実施例では、図1に実線で示す
ように、茸状の先端に小突起が多数形成された形状にさ
れており、その外形が大きく傾斜軸32中心廻りの慣性
力が大きなものである。尚、揉み部材52は、これに限
らず、その患部等や揉みマッサージ方法等に合わせて、
種々の形状にすればよく、図1に二点鎖線で示すよう
な、先端が球状のものでもよい。
【0016】次に本実施例のマッサージ機の作動につい
て説明する。モータ2が回転駆動されると、ウォーム6
を介して、回転部材8が回転軸部12の回転中心を中心
として回転する。この回転部材8の回転により、偏芯軸
部16が回転中心を中心とした円運動を行い、ブッシュ
18が係合口20内を長辺方向に摺動すると共に、往復
部材24を振動子軸26a,26bの軸方向に往復運動
させる。そして、振動子軸26a,26bを介して、振
動子30a,30bを往復動させて、叩打運動をさせ、
この振動子30a,30bを肩、腰、首筋等の患部に当
てて、叩打マッサージをさせる。
【0017】一方、回転部材8の回転により、傾斜軸3
2が回転中心を中心とした円錐状の運動をする。このと
き、傾斜軸32は、1回の円錐状の運動をする間に、1
回の傾斜軸32廻りの回転を行なう。そして、接続子4
0は、傾斜軸32と共に、円錐状の運動をする。しか
し、コイルばね46の付勢力により、接続子40、コイ
ルばね46、ばね受け48、ブレーキ部材50及びギヤ
ボックス4の各間には、付勢力に応じて摩擦力が作用
し、接続子40が傾斜軸32の廻りに回転するのを規制
する。
【0018】従って、接続子40は、円錐状の運動はす
るが、傾斜軸32の軸廻りには回転しない。よって、モ
ータ2を回転駆動した状態で、揉み部材52を患部に当
てても、揉み部材52の先端は、円運動をしているが、
傾斜軸32の廻りには回転していないので、揉み部材5
2の傾斜軸32廻りの慣性力による衝撃は、患部には加
わらない。これにより、患部に衝撃や、痛みを感じるこ
となく、快適に使用することができる。
【0019】次に、前述した実施例と異なる第2実施例
について、図3によって説明する。尚、第2実施例のマ
ッサージ機は、前述した実施例とは規制機構が異なり、
その他の構成は同様であるので、規制機構について説明
し、前述した実施例と同じものについては、同じ番号を
ふして詳細な説明を省略する。
【0020】接続子40のフランジ部40aには、傾斜
軸32の先端方向に向かって窪まされた溝60が、傾斜
軸32を中心としたリング状に形成されている。そし
て、この溝60内に、互いに対向する2つの規制壁6
2,64が所定間隔で形成されており、この規制壁6
2,64は、傾斜軸32の中心を間に挟むようにして、
かつ傾斜軸32の中心と平行に構成されている。
【0021】そして、固定側としてのギヤボックス4に
は、規制支柱66が螺着されて、立設されており、規制
支柱66の先端には、球状部68が形成されている。そ
して、この球状部68が、前記溝60内に、かつ前記規
制壁62,64間に摺動可能に挿入されている。尚、接
続子40、規制支柱66により規制機構67を構成して
いる。
【0022】モータ2が回転駆動されると、前述したと
同様に、振動子30a,30bが叩打運動を行うと共
に、傾斜軸32の円錐状の運動により、接続子40が回
転中心を中心とする円錐状の運動をする。そして、規制
支柱66が、接続子40の傾斜軸32廻りの回転を規制
し、球状部68が、回転部材8の回転に伴って、規制壁
62,64の間を摺動する。
【0023】従って、前述したと同様に、モータ2が回
転駆動されても、揉み部材52は、接続子40と共に、
円錐状の運動を行なうが、傾斜軸32の廻りには回転せ
ず、モータ2を回転した状態で、揉み部材52を患部に
当てても、衝撃や痛みを感じることがない。
【0024】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のマッサージ
機は、回転部材が回転された状態で、揉み部材を患部に
当てても、揉み部材は、その先端が円運動をするが、傾
斜軸の廻りには回転が規制されているので、患部に衝撃
や痛みを感じることがなく、快適に使用することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのマッサージ機の一部
を破断した拡大上面図である。
【図2】本実施例のマッサージ機の正面図である。
【図3】第2実施例のマッサージ機の規制機構の断面図
である。
【図4】第3図のAA断面図である。
【符号の説明】
2…モータ 8…回転部材 12
…回転軸部 30a,30b…振動子 32…傾斜軸 40
…接続子 46…コイルばね 51,67…規制機構 52
…揉み部材 62,64…規制壁 66…規制支柱

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される回転部材の回転中心に対
    し傾斜した傾斜軸を前記回転部材に一体的に設け、前記
    傾斜軸に揉み部材を回転可能に被着し、前記揉み部材の
    先端を円運動させるマッサージ機において、前記揉み部材と固定側との間に配設したばねの付勢力に
    よる摩擦力で、 前記傾斜軸廻りの前記揉み部材の回転を
    規制する規制機構を設けたことを特徴とするマッサージ
    機。
  2. 【請求項2】 回転駆動される回転部材の回転中心に対
    し傾斜した傾斜軸を前記回転部材に一体的に設け、前記
    傾斜軸に揉み部材を回転可能に被着し、前記揉み部材の
    先端を円運動させるマッサージ機において、 前記傾斜軸中心を間にして平行に相対向する規制壁を備
    え、該規制壁と平行に固定側に立設された規制支柱を前
    記規制壁間に挟持し、前記傾斜軸廻りの前記揉み部材の
    回転を規制する規制機構を設けたことを特徴とする マッ
    サージ機。
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