JP3135426U

JP3135426U - 術後用遮光頭巾

Info

Publication number: JP3135426U
Application number: JP2007005140U
Authority: JP
Inventors: 重徳吉原
Original assignee: 株式会社イル・シャポー
Priority date: 2007-07-05
Filing date: 2007-07-05
Publication date: 2007-09-13
Anticipated expiration: 2017-07-05

Abstract

【課題】ビスダイン療法のための遮光手段の内、顔部、頭部及び首部の遮光は、機能面からもファッション面からも問題が多く、患者一人一人が工夫してサングラスや鍔付きの帽子等を着用しているのが実情である。また、この目的で市販されている遮光衣料品等は見当たらない。本考案は、周囲の目を気にすることなく、安心して着用可能な加齢黄斑変性症患者のためのビスダイン療法を配慮した術後用遮光頭巾を提供する。
【解決手段】顔面を覆う前面の遮光カバーが回転するプラスチック製のサンバイザーとデザインされた遮光布を組み合わせる構造とすることで必要なときに必要な遮光効果が得られるビスダイン療法に対応した術後用遮光頭巾とした。また、サンバイザーと遮光布とはホック又はマジックテープ（登録商標）で簡単に着脱できるようにしており、可能な範囲で顔部、頭部又は首部を開放し得る構造とした。
【選択図】図１

Description

本考案は、ビスダイン療法の治療を受けている加齢黄斑変性症患者のための術後用遮光頭巾に関する。

顔部、頭部、首部等を遮光する機能を有するものとして、自動車または自転車を運転しているときに顔面の日焼けを抑制するための顔面遮光布付き帽子（例えば、特許文献１参照。）や遮光効果を有する鍔の変形である日除けを付けた帽子（例えば、特許文献２参照。）が開示されている。これらはレジャーや作業等日常生活のなかで日除けのために用いるものであり、必要箇所を必要に応じて完全に遮光する機能を有するものではない。

実用新案登録第３１１２４１６号公報特開２００５−２２６１９４号公報

眼の疾患である加齢黄斑変性症の治療の１つにビスダイン療法がある。この療法は光に反応する薬剤（以下「ビスダイン」という。）を体内に注射した後、病変部にレーザーを照射し、レーザーによって活性化したビスダインが加齢黄斑変性症による新生血管の進展を抑制するものである。この際投与されたビスダインは、皮膚や目が日光などの強い光に当たると過敏に反応するため、強い光から保護する必要がある。このため、サングラス、鍔付きの帽子、手袋、長袖シャツ、長ズボン等を着用して全身を遮光している。

ビスダイン療法のための遮光手段の内、顔部、頭部及び首部の遮光は、機能面からもファッション面からも問題が多く、患者一人一人が工夫してサングラスや鍔付きの帽子等を着用しているのが実情である。また、この目的で市販されている遮光衣料品等は見当たらない。本考案は、周囲の目を気にすることなく、安心して着用可能な加齢黄斑変性症患者のためのビスダイン療法を配慮した術後用遮光頭巾を提供する。

顔面を覆う前面の遮光カバーが回転するプラスチック製のサンバイザーとデザインされた遮光布を組み合わせる構造とすることで必要なときに必要な遮光効果が得られるビスダイン療法に対応した術後用遮光頭巾とした。また、サンバイザーと遮光布とはホック又はマジックテープ（登録商標）で簡単に着脱できるようにしており、可能な範囲で顔部、頭部又は首部を開放し得る構造とした。

本考案のビスダイン療法に対応した術後用遮光頭巾を着用すれば、外出時の完全遮光、屋内での部分遮光等光の強さに応じた遮光が可能となり、必要な開放感を確保することで患者の苦痛を軽減することが可能となる。

本考案は、ビスダイン療法のための遮光手段の内、顔部、頭部及び首部の遮光に関する問題点を解決する術後用遮光頭巾であり、以下実施するための最良の形態を図面により説明する。

ビスダイン療法のための全身の遮光は自由度を奪われ苦痛を伴うものである。特に顔部、頭部及び首部の遮光については、周囲の目が気になるところである。しかし、日中の屋外では完全な遮光が必要であり、これらを考慮し、図２に示すように、顔部の目と目の周辺部はプラスチック製のサンバイザー１で遮光し、頭部と首部はデザインされた遮光布５で遮光する構造とした。サンバイザー１と遮光布５とはホック６で接合するのが確実に固定できて安心であるが、ホックの代わりにマジックテープ（登録商標）留めにしてもよい。遮光布５の合わせ部は、着脱回数が多くなるので、マジックテープ（登録商標）７の使用が便利である。

本考案の術後用遮光頭巾は、必要とされる機能からファッション性を考慮する余地は少ないが、前記の構造とすることで、頭部の形状、遮光布５の柄や装飾、遮光布５の異種デザイン間での交換等を可能にした。すなわち、お洒落の演出に配慮したものである。

プラスチック製のサンバイザー１は、図３に示すような着脱が容易なカチューシャタイプのバンド２と遮光板３とを回転式固定具４で接続した市販のサンバイザーを用いるのでよい。回転式固定具４の使用で顔面の遮光を一時的に解除し、図１に示すように素顔を見せることで精神的ストレスから開放される効果がある。

主として頭部と首部を覆う遮光布５の素材は、市販の汎用遮光布でよい。また、遮光布５は、着用者個人の好みに合わせて色柄や刺繍等でデザインされたものを使用するのがよい。遮光布５の縫製形状は、その一例を図４に示すが、裁断された一枚の布の額の部分に装飾を兼ねたギャザー加工等により立体化される構造とする。

本考案の詳細を実施例で説明する。本考案はこの実施例によって何ら限定されるものではない。

図３に示す遮光板３がポリカーボネート製のレジャーやスポーツで用いられているサンバイザー１にホック６を縫いつけ、デザインされた市販の遮光布５にも対となるホックを所定の位置に縫いつけた。ホックを接合して遮光頭巾を完成させ図１及び図２に示す状態で装着した。屋外での使用においても十分な遮光性を確認することができた。

本考案術後用遮光頭巾の遮光板を開放した装着状態の図である。本考案術後用遮光頭巾を完全遮光で装着した状態の図である。サンバイザーの斜視図である。遮光布の斜視図である。

符号の説明

１サンバイザー
２バンド
３遮光板
４回転式固定具
５遮光布
６ホック
７マジックテープ（登録商標）

Claims

目と目の周辺部をプラスチック製のサンバイザーで遮光し、頭部、顔部及び首部を遮光布で遮光し、サンバイザーと遮光布とをホック又はマジックテープ（登録商標）で固定する構造のビスダイン療法の治療を受けている加齢黄斑変性症患者のための術後用遮光頭巾。