JP3135213B2 - 靴用中敷き - Google Patents
靴用中敷きInfo
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- JP3135213B2 JP3135213B2 JP08140745A JP14074596A JP3135213B2 JP 3135213 B2 JP3135213 B2 JP 3135213B2 JP 08140745 A JP08140745 A JP 08140745A JP 14074596 A JP14074596 A JP 14074596A JP 3135213 B2 JP3135213 B2 JP 3135213B2
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- Japan
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- heel
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、通気性、保形性に
優れると共に、踵部のフィット性と安定性をも考慮した
靴用中敷きを提供しようとするものである。
優れると共に、踵部のフィット性と安定性をも考慮した
靴用中敷きを提供しようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から一般に用いられてきた靴用中敷
は、皮革、フエルト又は合成樹脂の弾性体から成るシー
ト状の材料を足形に打ち抜いた平面形状のものや、土不
踏部を隆起させたものや、踵部周縁を踵の形状に添うよ
うに連続一体に壁面状に立ち上げたカップインソールと
言われるものが提供されていた。特にスポーツ用靴には
カップインソールが多用されており、足と接する表面部
には足当たりの良好な吸湿性を有するパイル状の布や、
不織布等を貼着したものが提供されている。
は、皮革、フエルト又は合成樹脂の弾性体から成るシー
ト状の材料を足形に打ち抜いた平面形状のものや、土不
踏部を隆起させたものや、踵部周縁を踵の形状に添うよ
うに連続一体に壁面状に立ち上げたカップインソールと
言われるものが提供されていた。特にスポーツ用靴には
カップインソールが多用されており、足と接する表面部
には足当たりの良好な吸湿性を有するパイル状の布や、
不織布等を貼着したものが提供されている。
【０００３】これらのカップインソールは、靴内におけ
る足と靴内面との空間部を充填し、足部のフィット性を
向上させ、歩行中や走行中における足の安定性を高める
と共に、スポーツをした時に足から発生する熱や汗を適
当に吸収発散させて、常に靴内を快適な状態に保つ為に
使用されてきた。
る足と靴内面との空間部を充填し、足部のフィット性を
向上させ、歩行中や走行中における足の安定性を高める
と共に、スポーツをした時に足から発生する熱や汗を適
当に吸収発散させて、常に靴内を快適な状態に保つ為に
使用されてきた。
【０００４】本発明出願人は、特願平７−２８７９０９
号において、特に踵部の安定性を高めた靴用中敷きを発
明した。この発明は、土踏まず部領域と踵部領域の境界
部の内甲側と外甲側の周縁部に収納穴を形成し、該収納
穴にバウンシングパテのような賦形性と緩衝性を有する
パッド材を挿入固着したものである。
号において、特に踵部の安定性を高めた靴用中敷きを発
明した。この発明は、土踏まず部領域と踵部領域の境界
部の内甲側と外甲側の周縁部に収納穴を形成し、該収納
穴にバウンシングパテのような賦形性と緩衝性を有する
パッド材を挿入固着したものである。
【０００５】かかる発明によると、踵部における足と靴
底との間隔が埋まり、足が靴に密着して運動時の力のロ
スがなくなる。また、靴底から受ける衝撃を緩和し足の
障害を予防すると共に、足裏を刺激して指圧効果も期待
できる等の種々の優れた特徴を有するものである。
底との間隔が埋まり、足が靴に密着して運動時の力のロ
スがなくなる。また、靴底から受ける衝撃を緩和し足の
障害を予防すると共に、足裏を刺激して指圧効果も期待
できる等の種々の優れた特徴を有するものである。
【０００６】しかし、前記発明は、特に中敷き自体の通
気性、重量や保形性を考慮したものではなかった。さら
に、バウンシングパテは緩慢な応力に対しては容易に塑
性変形し、衝撃的な応力に対しては良好な反発弾性を示
すという非常に優れた機能を発揮する素材ではあるが、
比較的高価な素材であり、大量にバウンシングパテを使
用したり、安価な靴にバウンシングパテを使用したりす
ることはできなかった。
気性、重量や保形性を考慮したものではなかった。さら
に、バウンシングパテは緩慢な応力に対しては容易に塑
性変形し、衝撃的な応力に対しては良好な反発弾性を示
すという非常に優れた機能を発揮する素材ではあるが、
比較的高価な素材であり、大量にバウンシングパテを使
用したり、安価な靴にバウンシングパテを使用したりす
ることはできなかった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は特願
平７−２８７９０９号が有する足と靴との密着性、衝撃
吸収性、指圧効果等の優れた特徴を損なうことなく、軽
くて通気性や保形性に優れた中敷きを安価に提供しよう
とするものである。
平７−２８７９０９号が有する足と靴との密着性、衝撃
吸収性、指圧効果等の優れた特徴を損なうことなく、軽
くて通気性や保形性に優れた中敷きを安価に提供しよう
とするものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】基布に調合ラテックスフォームを
塗布してゲル化乾燥した中敷き部材を、金型内で所定形
状に加硫成形するにあたり、踵部領域の周縁部を連続一
体に壁面状に形成すると共に、土踏まず部領域と踵部領
域の境界部の内甲側と外甲側との周縁部裏側に凹部を形
成した後、該凹部に緩衝性パッド材を接着することによ
って得られる靴用中敷きである。
塗布してゲル化乾燥した中敷き部材を、金型内で所定形
状に加硫成形するにあたり、踵部領域の周縁部を連続一
体に壁面状に形成すると共に、土踏まず部領域と踵部領
域の境界部の内甲側と外甲側との周縁部裏側に凹部を形
成した後、該凹部に緩衝性パッド材を接着することによ
って得られる靴用中敷きである。
【０００９】前記中敷きの前足部領域には凹部とこれに
連なる凹条溝を設けておくと、歩行の際に凹部が潰れた
り復元したりすることで凹条溝に空気が送られ、一層の
通気効果が得られる。また、土踏まず部領域と踵部領域
の境界部の内甲側と外甲側との周縁部裏側に接着する緩
衝性パッド材は、内甲側は足長の後端部から４０±３％
乃至１６±３％の範囲に接着し、外甲側は足長の後端部
から４４±３％乃至２０±３％の範囲に接着しておく
と、踵の安定性、足と靴との密着性、衝撃吸収性、指圧
効果等の点において、最適な効果が期待できる。
連なる凹条溝を設けておくと、歩行の際に凹部が潰れた
り復元したりすることで凹条溝に空気が送られ、一層の
通気効果が得られる。また、土踏まず部領域と踵部領域
の境界部の内甲側と外甲側との周縁部裏側に接着する緩
衝性パッド材は、内甲側は足長の後端部から４０±３％
乃至１６±３％の範囲に接着し、外甲側は足長の後端部
から４４±３％乃至２０±３％の範囲に接着しておく
と、踵の安定性、足と靴との密着性、衝撃吸収性、指圧
効果等の点において、最適な効果が期待できる。
【００１０】緩衝性パッド材としては、中敷き部材と同
程度以上の硬度のもので、ラテックスフォーム、ポリウ
レタンスポンジ、ポリウレタンスポンジにバウンシング
パテを含浸させた部材、バウンシングパテあるいはポリ
ウレタンスポンジにバウンシングパテを含浸させた部材
を各々単独か組み合わせて合成樹脂フィルムで被覆した
部材が好ましい。
程度以上の硬度のもので、ラテックスフォーム、ポリウ
レタンスポンジ、ポリウレタンスポンジにバウンシング
パテを含浸させた部材、バウンシングパテあるいはポリ
ウレタンスポンジにバウンシングパテを含浸させた部材
を各々単独か組み合わせて合成樹脂フィルムで被覆した
部材が好ましい。
【００１１】
（実施例１）図１は、本発明中敷きの平面図であり、図
２は同中敷きの裏面図、図３は図１のＸ−Ｘ線部分の端
面図である。この靴用中敷き１は、前足部領域Ａ、土踏
まず部領域Ｂ、踵部領域Ｃに分けることができる。そし
て、本実施例では、土踏まず部領域Ｂと踵部領域Ｃのみ
に、基布１０に調合ラテックスフォーム１１を塗布して
ゲル化乾燥した中敷き部材２を使用している。前足部領
域Ａには、通気性に優れた繊維を用いた不織布、フェル
ト、ラバーフォーム等を使用している。また、ＥＶＡフ
ォーム、ポリエチレンフォームやポリウレタンフォーム
等の通気性に劣った素材でも、これらをパンチングして
通気性を向上させて用いることも可能である。
２は同中敷きの裏面図、図３は図１のＸ−Ｘ線部分の端
面図である。この靴用中敷き１は、前足部領域Ａ、土踏
まず部領域Ｂ、踵部領域Ｃに分けることができる。そし
て、本実施例では、土踏まず部領域Ｂと踵部領域Ｃのみ
に、基布１０に調合ラテックスフォーム１１を塗布して
ゲル化乾燥した中敷き部材２を使用している。前足部領
域Ａには、通気性に優れた繊維を用いた不織布、フェル
ト、ラバーフォーム等を使用している。また、ＥＶＡフ
ォーム、ポリエチレンフォームやポリウレタンフォーム
等の通気性に劣った素材でも、これらをパンチングして
通気性を向上させて用いることも可能である。
【００１２】土踏まず部領域Ｂと踵部領域Ｃに用いる中
敷き部材２は、基布１０に調合ラテックスフォーム１１
を塗布してゲル化乾燥した後、金型内で所定形状に加硫
成形するにあたり、踵部領域Ｃの周縁部５を連続一体に
壁面状４に形成すると共に、土踏まず部領域Ｂと踵部領
域Ｃの境界部１７の内甲側と外甲側との周縁部裏側５１
に凹部６１を形成している。
敷き部材２は、基布１０に調合ラテックスフォーム１１
を塗布してゲル化乾燥した後、金型内で所定形状に加硫
成形するにあたり、踵部領域Ｃの周縁部５を連続一体に
壁面状４に形成すると共に、土踏まず部領域Ｂと踵部領
域Ｃの境界部１７の内甲側と外甲側との周縁部裏側５１
に凹部６１を形成している。
【００１３】凹部６１には、緩衝性パッド材７を接着し
ている。緩衝性パッド材７としては、中敷き部材２と同
程度以上の硬度のもので、ラテックスフォーム、ポリウ
レタンスポンジ、ポリウレタンスポンジにバウンシング
パテを含浸させた部材、バウンシングパテあるいはポリ
ウレタンスポンジにバウンシングパテを含浸させた部材
を各々単独か組み合わせて合成樹脂フィルムで被覆した
部材が好ましい。緩衝性パッド材７と中敷き部材２との
接着方法としては、接着剤で接着する外、緩衝性パッド
材７がラテックスフォームの場合は、中敷き部材２の凹
部６１あるいは緩衝性パッド材７に液状のラテックスフ
ォームを塗布するだけで、緩衝性パッド材７と中敷き部
材２とを接着することができるから、接着の手間がかか
らないという利点がある。
ている。緩衝性パッド材７としては、中敷き部材２と同
程度以上の硬度のもので、ラテックスフォーム、ポリウ
レタンスポンジ、ポリウレタンスポンジにバウンシング
パテを含浸させた部材、バウンシングパテあるいはポリ
ウレタンスポンジにバウンシングパテを含浸させた部材
を各々単独か組み合わせて合成樹脂フィルムで被覆した
部材が好ましい。緩衝性パッド材７と中敷き部材２との
接着方法としては、接着剤で接着する外、緩衝性パッド
材７がラテックスフォームの場合は、中敷き部材２の凹
部６１あるいは緩衝性パッド材７に液状のラテックスフ
ォームを塗布するだけで、緩衝性パッド材７と中敷き部
材２とを接着することができるから、接着の手間がかか
らないという利点がある。
【００１４】さらに、本実施例では、中敷き部材２の基
布１０の上部に天然皮革、人工皮革、合成皮革等の当て
皮１２を縫着すると共に、中敷き部材２の裏側には、織
生地、編生地等から成る裏当て材１３を縫着、あるいは
金型内で加硫成形するにあたり同時に接着しているが、
これは任意であって、本発明の必須要件ではない。
布１０の上部に天然皮革、人工皮革、合成皮革等の当て
皮１２を縫着すると共に、中敷き部材２の裏側には、織
生地、編生地等から成る裏当て材１３を縫着、あるいは
金型内で加硫成形するにあたり同時に接着しているが、
これは任意であって、本発明の必須要件ではない。
【００１５】本発明の靴用中敷き１を使用すると、踏み
つけ部３の前の土踏まず部領域Ｂと踵部領域Ｃの境界部
１７の内甲側と外甲側との周縁部裏側５１に緩衝性パッ
ド材７を接着するから、この部分が表側に突出６するこ
とになる。従って、使用者の踵は、この突出６した部分
で、踵後方に移動するように動く。一方、踵部領域Ｃの
周縁部５は、連続一体に壁面状４に形成しているから、
結局、使用者の踵はこの壁面状４で支えられるようにし
っかりと受け止められる。その結果、使用者の踵部は、
靴用中敷き１の踏みつけ部３で安定することになる。
つけ部３の前の土踏まず部領域Ｂと踵部領域Ｃの境界部
１７の内甲側と外甲側との周縁部裏側５１に緩衝性パッ
ド材７を接着するから、この部分が表側に突出６するこ
とになる。従って、使用者の踵は、この突出６した部分
で、踵後方に移動するように動く。一方、踵部領域Ｃの
周縁部５は、連続一体に壁面状４に形成しているから、
結局、使用者の踵はこの壁面状４で支えられるようにし
っかりと受け止められる。その結果、使用者の踵部は、
靴用中敷き１の踏みつけ部３で安定することになる。
【００１６】緩衝性パッド材７は、前記作用の外、踵部
における足と靴底との間隔を埋め、足が靴に密着して運
動時の力のロスを少なくする。また、靴底から受ける衝
撃を緩和し足の障害を予防すると共に、足裏を刺激して
指圧作用も奏するものである。
における足と靴底との間隔を埋め、足が靴に密着して運
動時の力のロスを少なくする。また、靴底から受ける衝
撃を緩和し足の障害を予防すると共に、足裏を刺激して
指圧作用も奏するものである。
【００１７】前記のようなさまざまな要求を満足させる
為には、実験の結果、図４に示すように、緩衝性パッド
材を、内甲側は足長の後端部から４０±３％乃至１６±
３％の範囲に接着し、外甲側は足長の後端部から４４±
３％乃至２０±３％の範囲に接着しておくと、最も効果
的であることがわかった。
為には、実験の結果、図４に示すように、緩衝性パッド
材を、内甲側は足長の後端部から４０±３％乃至１６±
３％の範囲に接着し、外甲側は足長の後端部から４４±
３％乃至２０±３％の範囲に接着しておくと、最も効果
的であることがわかった。
【００１８】緩衝性パッド材７として、ラテックスフォ
ーム、ポリウレタンスポンジ、ポリウレタンスポンジ等
を用いれば、バウンシングパテよりも密着性や衝撃吸収
性の点においてやや劣るものの安価な製品にすることが
できる。もちろん、ポリウレタンスポンジにバウンシン
グパテを含浸させた部材、バウンシングパテあるいはポ
リウレタンスポンジにバウンシングパテを含浸させた部
材を各々単独か組み合わせて合成樹脂フィルムで被覆し
た部材を用いることを妨げるものではない。
ーム、ポリウレタンスポンジ、ポリウレタンスポンジ等
を用いれば、バウンシングパテよりも密着性や衝撃吸収
性の点においてやや劣るものの安価な製品にすることが
できる。もちろん、ポリウレタンスポンジにバウンシン
グパテを含浸させた部材、バウンシングパテあるいはポ
リウレタンスポンジにバウンシングパテを含浸させた部
材を各々単独か組み合わせて合成樹脂フィルムで被覆し
た部材を用いることを妨げるものではない。
【００１９】（実施例２）図５に示すのは、第２の実施
例で、実施例１の靴用中敷きと同様に、踵部領域Ｃの周
縁部５を連続一体に壁面状４に形成すると共に、土踏ま
ず部領域Ｂと踵部領域Ｃの境界部１７の内甲側と外甲側
との周縁部裏側５１に凹部６１を形成して、緩衝性パッ
ド材７を接着している。
例で、実施例１の靴用中敷きと同様に、踵部領域Ｃの周
縁部５を連続一体に壁面状４に形成すると共に、土踏ま
ず部領域Ｂと踵部領域Ｃの境界部１７の内甲側と外甲側
との周縁部裏側５１に凹部６１を形成して、緩衝性パッ
ド材７を接着している。
【００２０】実施例１と異なるところは、土踏まず部Ｂ
と踵部領域Ｃだけでなく、前足部領域Ａまでを含む靴用
中敷き１全体を、基布１０に調合ラテックスフォーム１
１を塗布してゲル化乾燥した後、金型内で所定形状に加
硫成形して製造していることである。その際に、踵部領
域Ｃの周縁部５を連続一体に壁面状４に形成すると共
に、土踏まず部領域Ｂと踵部領域Ｃの境界部１７の内甲
側と外甲側との周縁部裏側５１の凹部６１及び前足部領
域Ａに凹部８及び凹条溝９を形成している。
と踵部領域Ｃだけでなく、前足部領域Ａまでを含む靴用
中敷き１全体を、基布１０に調合ラテックスフォーム１
１を塗布してゲル化乾燥した後、金型内で所定形状に加
硫成形して製造していることである。その際に、踵部領
域Ｃの周縁部５を連続一体に壁面状４に形成すると共
に、土踏まず部領域Ｂと踵部領域Ｃの境界部１７の内甲
側と外甲側との周縁部裏側５１の凹部６１及び前足部領
域Ａに凹部８及び凹条溝９を形成している。
【００２１】前足部領域Ａに設けた凹部８とこれに連な
る複数本の凹条溝９は、歩行の際の足の上下に従って凹
部８が潰れたり復元したりすることにより、その作用に
よって凹条溝９に空気が送られることになり、より一層
の通気効果が得られることになる。
る複数本の凹条溝９は、歩行の際の足の上下に従って凹
部８が潰れたり復元したりすることにより、その作用に
よって凹条溝９に空気が送られることになり、より一層
の通気効果が得られることになる。
【００２２】
【発明の効果】本発明は、基布１０に調合ラテックスフ
ォーム１１を塗布してゲル化乾燥した中敷き部材２を、
金型内で所定形状に加硫成形して靴用中敷き１を製造す
るものである。この基布１０に調合ラテックスフォーム
１１を塗布してゲル化乾燥した後、金型内で所定形状に
加硫成形した部材は、通気性、重量、保形性のいずれの
点においても優れた素材である。それを、次の表１に示
す。
ォーム１１を塗布してゲル化乾燥した中敷き部材２を、
金型内で所定形状に加硫成形して靴用中敷き１を製造す
るものである。この基布１０に調合ラテックスフォーム
１１を塗布してゲル化乾燥した後、金型内で所定形状に
加硫成形した部材は、通気性、重量、保形性のいずれの
点においても優れた素材である。それを、次の表１に示
す。
【００２３】
【表１】
【００２４】表中の「保熱」とは、その素材の熱の逃が
しにくさを示すものであり、「×」とは熱を保ち逃がし
にくい素材であることを示し、「○」とは熱を逃がしや
すい素材であることを示す。「△」は、前記「×」と
「○」の中間の性能であることを示す。従って、「○」
のものは熱を逃がしやすく、その結果通気性に優れた素
材であることを表わすものである。この表からわかるよ
うに、本発明に使用している前記素材は、保熱性がなく
通気性に優れ、比重が軽く、圧縮永久歪み（保形性）の
点においても優れていることがわかる。
しにくさを示すものであり、「×」とは熱を保ち逃がし
にくい素材であることを示し、「○」とは熱を逃がしや
すい素材であることを示す。「△」は、前記「×」と
「○」の中間の性能であることを示す。従って、「○」
のものは熱を逃がしやすく、その結果通気性に優れた素
材であることを表わすものである。この表からわかるよ
うに、本発明に使用している前記素材は、保熱性がなく
通気性に優れ、比重が軽く、圧縮永久歪み（保形性）の
点においても優れていることがわかる。
【００２５】そして、本発明において使用者の踵は、緩
衝性パッド材７を接着することにより表側に突出６した
部分と、連続一体に壁面状４に形成された踵部領域Ｃの
周縁部５の間にある踏みつけ部３に固定されることにな
るから、靴内で足が前後に動くことがなくなる。緩衝性
パッド材７は、踵部における足と靴底との間隔を埋め、
足が靴に密着して運動時の力のロスを少なくする。ま
た、靴底から受ける衝撃を緩和して足の障害を予防する
と共に、足裏を刺激して指圧作用も奏する。
衝性パッド材７を接着することにより表側に突出６した
部分と、連続一体に壁面状４に形成された踵部領域Ｃの
周縁部５の間にある踏みつけ部３に固定されることにな
るから、靴内で足が前後に動くことがなくなる。緩衝性
パッド材７は、踵部における足と靴底との間隔を埋め、
足が靴に密着して運動時の力のロスを少なくする。ま
た、靴底から受ける衝撃を緩和して足の障害を予防する
と共に、足裏を刺激して指圧作用も奏する。
【００２６】さらに、ラテックスフォーム、ポリウレタ
ンスポンジ、ポリウレタンスポンジ等を用いれば、バウ
ンシングパテよりも密着性や衝撃吸収性の点においてや
や劣るものの安価な製品にすることができる。バウンシ
ングパテあるいはポリウレタンスポンジにバウンシング
パテを含浸させた部材を各々単独か組み合わせて合成樹
脂フィルムで被覆した部材を用いれば、足と靴との密着
性、衝撃吸収性に優れた靴用中敷きとなる。
ンスポンジ、ポリウレタンスポンジ等を用いれば、バウ
ンシングパテよりも密着性や衝撃吸収性の点においてや
や劣るものの安価な製品にすることができる。バウンシ
ングパテあるいはポリウレタンスポンジにバウンシング
パテを含浸させた部材を各々単独か組み合わせて合成樹
脂フィルムで被覆した部材を用いれば、足と靴との密着
性、衝撃吸収性に優れた靴用中敷きとなる。
【００２７】さらに、前足部領域Ｃに凹部８及び凹条溝
９を形成しておけば、歩行の際の足の上下に従って凹部
８が潰れたり復元したりすることで、凹条溝９に空気が
送られるので、より一層の通気効果が期待できるもので
ある。
９を形成しておけば、歩行の際の足の上下に従って凹部
８が潰れたり復元したりすることで、凹条溝９に空気が
送られるので、より一層の通気効果が期待できるもので
ある。
【図１】本発明靴用中敷きの一実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図２】図１の裏面図である。
【図３】図１のＸ−Ｘ線部分の端面図である。
【図４】本発明靴用中敷きの緩衝性パッド材の装着位置
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図５】本発明靴用中敷きの他の実施例の平面図であ
る。
る。
１ 靴用中敷き ２ 中敷き部材 ３ 踏みつけ部 ４ 壁面状 ５ 周縁部 ５１ 周縁部裏側 ６ 突出 ６１ 凹部 ７ 緩衝性パッド材 ８ 凹部 ９ 凹条溝 １０ 基布 １１ ラテックスフォーム １２ 当て皮 １３ 裏当て材 １７ 境界部 Ａ 前足部領域 Ｂ 土踏まず部領域 Ｃ 踵部領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−39511（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−168301（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−15205（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭54−142033（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A43B 1/00 - 23/30
Claims (4)
- 【請求項１】 基布に調合ラテックスフォームを塗布し
てゲル化乾燥した中敷き部材を、金型内で所定形状に加
硫成形するにあたり、踵部領域の周縁部を連続一体に壁
面状に形成すると共に、土踏まず部領域と踵部領域の境
界部の内甲側と外甲側との周縁部裏側に凹部を形成した
後、該凹部に緩衝性パッド材を接着した靴用中敷き。 - 【請求項２】 基布に調合ラテックスフォームを塗布し
てゲル化乾燥した中敷き部材を、金型内で所定形状に加
硫成形するにあたり、踵部領域の周縁部を連続一体に壁
面状に形成すると共に、前足部領域には凹部とこれに連
なる凹条溝を設け、土踏まず部領域と踵部領域の境界部
の内甲側と外甲側との周縁部には凹部を形成した後、土
踏まず部領域と踵部領域の境界部の内甲側と外甲側との
周縁部裏側の凹部には緩衝性パッド材を接着した靴用中
敷き。 - 【請求項３】 土踏まず部領域と踵部領域の境界部の内
甲側と外甲側との周縁部裏側に接着する緩衝性パッド材
は、内甲側は足長の後端部から４０±３％乃至１６±３
％の範囲に接着し、外甲側は足長の後端部から４４±３
％乃至２０±３％の範囲に接着した請求項１乃至２のい
ずれか１項に記載の靴用中敷き。 - 【請求項４】 緩衝性パッド材は前記中敷き部材と同程
度以上の硬度のもので、ラテックスフォーム、ポリウレ
タンスポンジ、ポリウレタンスポンジにバウンシングパ
テを含浸させた部材、バウンシングパテあるいはポリウ
レタンスポンジにバウンシングパテを含浸させた部材を
各々単独か組み合わせて合成樹脂フィルムで被覆した部
材である請求項１乃至３のいずれか１項に記載の靴用中
敷き。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08140745A JP3135213B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 靴用中敷き |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08140745A JP3135213B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 靴用中敷き |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPH09299105A JPH09299105A (ja) | 1997-11-25 |
| JP3135213B2 true JP3135213B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=15275746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP08140745A Expired - Fee Related JP3135213B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 靴用中敷き |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3135213B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-05-10 JP JP08140745A patent/JP3135213B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09299105A (ja) | 1997-11-25 |
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