JP3135014U - 掲示用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】額のような幅,厚みのある外枠をなくし、掲示物の見栄えを保て、写真等の掲示物を壁面等の被掲示体に対して安定よく着脱自在に掛下げ可能な掲示用具を提供する。
【解決手段】少なくとも前面側を内部の透視可能な無色透明のシート部材で形成し、同じ面積を有する前面シート1a,背面シート1bを相対させて掲示物の差込み空間を保ち、シート相互1a,1bの縁回り一辺を掲示物の差込み口11として開放し、他の縁回り三辺を接合した具本体1を備え、背面シート1bを内面側より差込み口11の口方向に亘って押さえる剛直な帯板状の支持プレート2と、支持プレート2の背面側に取り付ける止め具3a,3bとを被掲示体に対する具本体1の止着具として備え付けた。
【選択図】図1

Description

本考案は、写真等の掲示物を壁面,金属パネル等の被掲示体に掛け下げるに用いられる掲示用具に関するものである。
一般に、写真を壁面に掛け下げる場合を例示すると、絵画を入れるのと同じ額が用いられている。この額では掲示物を幅,厚みのある外枠で囲うものであるため、写真を入れると、写真が外枠に負けて見栄えのしないものになってしまう。
従来、同じ面積を有する無色透明のシート部材を相対させて掲示物の差込み空間を保ち、シート相互の縁回り一辺を掲示物の差込み口として開放し、他の縁回り三辺を接合した具本体を備え、無色透明の粘着層をいずれかシート部材の外側全面に備えることから、窓ガラスに貼着するタイプの掲示用具が提案されている(特許文献1)。
その掲示用具は、広告紙等の掲示物二枚を背合せに組み合わせて差込み空間に入れ、具本体を無色透明の粘着層で窓ガラスに貼着することから、広告紙等の掲示物を両面から透視可能に備え付けるものとして提案されている。このため、写真等の掲示物を壁面等の被掲示体に対して着脱自在に掛け下げるものとしては適さない。
実用新案登録第3030113号
本考案の解決しようとする課題は、額のような幅,厚みのある外枠をなくすることから、掲示物の見栄えを保て、写真等の掲示物を壁面等の被掲示体に対して安定よく着脱自在に掛下げ可能な掲示用具を提供するところにある。
本願の請求項1は、少なくとも前面側を内部の透視可能な無色透明のシート部材で形成し、同じ面積を有する前面シート,背面シートを相対させて掲示物の差込み空間を保ち、シート相互の縁回り一辺を掲示物の差込み口として開放し、他の縁回り三辺を接合した具本体を備え、背面シートを内面側より差込み口の口方向に亘って押さえる剛直な帯板状の支持プレートと、支持プレートの背面側に取り付ける止め具とを被掲示体に対する具本体の止着具として備え付けたことを特徴とする。
本願の請求項2は、突刺しピンまたは磁石を止め具として支持プレートの背面側に取り付けたことを特徴とする。
本願の請求項3は、止め具を支持プレートの少なくとも両端寄り二ヶ所に取り付けたことを特徴とする。
本願の請求項1に係る掲示用具によると、前面側全面を掲示物の透視面として形成することから、写真を掲示物としても当該写真の見栄えを保て、また、背面シートを内面側より差込み口の口方向に亘って剛直な帯板状の支持プレートで押さえるため、前面シートが差込み口側から湾曲状に垂れ出すのを防げ、具本体を被掲示体に対して止め具で安定よく着脱自在に掛け下げるようにできる。
本願の請求項2に係る掲示用具によると、突刺しピンまたは磁石を止め具として備えることから、具本体を好みに応じて被掲示体に容易に着脱するようにできる。
本願の請求項3に係る掲示用具によると、止め具を支持プレートの少なくとも両端寄り二ヶ所に備えることから、支持プレートを被掲示体に対して安定よく取り付けられると共に、背面シートを内面側より支持プレートで安定よく押さえるようにできる。
図示実施の形態には、図1〜図3で示す突刺しピンを止め具として備えた家屋の壁面等を被掲示体とするに適した第1の形態と、図4,図5で示す磁石を止め具として備えたキャビネット等の金属パネル面を被掲示体とするに適した第2の形態とが挙げられている。
いずれの形態でも、少なくとも前面側を内部の透視可能な無色透明の樹脂製シートで形成し、同じ面積を有する前面シート1a,背面シート1bを相対させて掲示物の差込み空間10を保ち、シート相互1a,1bの縁回り一辺を掲示物の差込み口11として開放し、他の縁回り三辺12〜14を溶着シールで接合した具本体1を備えている。
具本体1は、図1で示すように縦長形態で、図2で示すように横長形態で使用可能に形成するようにできる。大きさとしては、葉書大,B5,A4,B4,A3等の各種サイズに形成できる。長方形の具本体1のみならず、正方形を呈するものにでも形成できる。また、具本体1の前面シート1a,背面シート1bを共に無色透明の樹脂製シートで形成すれば、いずれを前面側に選択しても使用可能に形成できる。
具本体1は、背面シート1bを内面側より差込み口11の口方向に亘って押さえる剛直な帯板状の支持プレート2と、図3で示すように支持プレート2の背面側に取り付けて背面シート1bの内面側より外方に露出する突刺しピン3a,3bとを家屋等の壁面(図示せず)に対する具本体1の止着具として備え付けている。
支持プレート2は剛直な帯板状であれば、金属板製またはプラスチック製のいずれのものであってもよい。寸法的には、リボン程度の有幅で、差込み口11の口方向全長に亘るもの、或いは差込み口11の左右まで完全に亘らない余白が残る程度の短いものであってもよい。この支持プレート2は、具本体1より着脱可能な別体に備え、或いは背面シート1bの内面側と一体に接着させて備えるようにできる。
突刺しピン3a,3bは支持プレート2と一体に形成し、或いは画鋲状の別体ものを支持プレート2の板面に貼り付けて設けてもよい。この突刺しピン3a,3bは、支持プレート2の長手方向を安定よく保持するよう支持プレート2の少なくとも両端寄り二ヶ所に備え、支持プレート2の長さに応じては中央を含む三ヶ所或いは定間隔毎四ヶ所等の複数個所に設けるようにできる。
突刺しピン3a,3bに代わる磁石としては、図4で示すように円盤状のもの3a’,3b’を支持プレート2の板面に接着固定し、或いは吸着面を除き支持プレート2の板面に埋め込んで設けるようにできる。その他の条件としては、突刺しピン3a,3bと同様に設けるようにできる。
磁石3a’,3b’の場合、キャビネット等の金属パネル面に対する具本体1の掛下げを確実なものにするべく、図5で示すように吸着面を背面シート1bの板面に設けた開孔(符号なし)より外方に露出させて取り付けるようにできる。磁力によっては、吸着面を背面シート1bより外方に露出させず、背面シート1bを内面側より押さえてキャビネット等の金属パネル面に吸着するよう備え付けるようにもできる。
このように構成する掲示用具では、図6で示すように具本体1の前面側全面を掲示物の透視面として額のように枠取らないことから、写真Pを掲示物としても当該写真の見栄えを良好に保てる。勿論、支持プレート2,止め具3a,3b(3a’,3b’)を備えても外部から見えないため、具全体として体裁が損なわれることもない。
具本体1は、背面シート1bを内面側より差込み口11の口方向に亘って剛直な帯板状の支持プレート2で押さえるため、前面シート1aが差込み口側から湾曲状に垂れ出すこともなく、被掲示体に対して止め具3a,3b(3a’,3b’)で安定よく着脱自在に掛け下げられる。
それと共に、突刺しピン3a,3bまたは磁石3a’,3b’を止め具として備えることから、具本体を好みに応じて被掲示体に容易に着脱できる。また、止め具3a,3b(3a’,3b’)を支持プレート2の少なくとも両端寄り二ヶ所に備えることから、支持プレート2を被掲示体に対して安定よく取り付けられると共に、背面シート1bを内面側より支持プレート2で安定よく押さえられる。
本考案に係る掲示用具を突刺しピンによる縦長掲示タイプで示す正面図である。 図1の掲示用具を突刺しピンによる横長掲示タイプで示す正面図である。 図1の掲示用具を示す部分拡大断面図である。 本考案に係る掲示用具を磁石による横長掲示タイプで示す正面図である。 図4の掲示用具を示す部分拡大断面図である。 図1の掲示用具による使用形態を示す説明図である。
符号の説明
1 具本体
1a 前面シート
1b 背面シート
10 掲示物の差込み空間
11 掲示物の差込み口
2 支持プレート
3a,3b 止め具(突刺しピン)
3a’,3b’ 止め具(磁石)

Claims (3)

  1. 少なくとも前面側を内部の透視可能な無色透明のシート部材で形成し、同じ面積を有する前面シート,背面シートを相対させて掲示物の差込み空間を保ち、シート相互の縁回り一辺を掲示物の差込み口として開放し、他の縁回り三辺を接合した具本体を備え、背面シートを内面側より差込み口の口方向に亘って押さえる剛直な帯板状の支持プレートと、支持プレートの背面側に取り付ける止め具とを被掲示体に対する具本体の止着具として備え付けたことを特徴とする掲示用具。
  2. 突刺しピンまたは磁石を止め具として支持プレートの背面側に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の掲示用具。
  3. 止め具を支持プレートの少なくとも両端寄り二ヶ所に取り付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の掲示用具。
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