JP3134736B2 - 超音波内視鏡装置 - Google Patents

超音波内視鏡装置

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JP3134736B2
JP3134736B2 JP07270706A JP27070695A JP3134736B2 JP 3134736 B2 JP3134736 B2 JP 3134736B2 JP 07270706 A JP07270706 A JP 07270706A JP 27070695 A JP27070695 A JP 27070695A JP 3134736 B2 JP3134736 B2 JP 3134736B2
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俊積 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内に挿入され
て、内視鏡観察機構による体腔内の観察及び超音波観測
機構に基づく体内組織状態の検査を行えるようにした超
音波内視鏡装置に関するものであり、特に内視鏡観察機
構としては、イメージガイドを用いた光学式のもので、
接眼部にカメラを取り付けて、写真撮影を可能とするよ
うにした超音波内視鏡装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波内視鏡装置は、先端に内視鏡観察
部と超音波観測部とを設けた挿入部に本体操作部を連設
してなる超音波内視鏡を有し、内視鏡観察部により体腔
内の観察を行えると共に、超音波観測部を作動させるこ
とによって、体内組織の状態の検査をも行えるようにし
たものである。
【0003】内視鏡観察部は、体腔内に照明光を照射す
る照明窓と、体腔内の観察を行う観察窓とを有する。照
明窓にはライトガイドの出射端が臨み、このライトガイ
ドは挿入部から本体操作部内を経て、この本体操作部に
連設したユニバーサルコード内に延在させている。そし
て、ユニバーサルコードの先端は光源コネクタとなって
おり、この光源コネクタは、光源ランプ等を装着した光
源装置に着脱可能に接続される。ライトガイドを介して
伝送される光源装置からの照明光で体腔内を照明した状
態で観察窓を介して体腔内の観察を行うことができ、こ
れら照明系及び観察系を含めて内視鏡観察機構が構成さ
れる。ここで、内視鏡観察機構による観察方法として
は、体腔内観察像を直接取り出すものと、それを一度電
気信号に変換して取り出すものとがある。この観察方法
の違いにより、光学式内視鏡観察機構と電子式観察機構
とに分けられる。このうち、電子式内視鏡観察機構は、
観察窓に装着した結像レンズの結像位置にテレビカメラ
を構成する固体撮像素子を配置させたものである。
【0004】光学式内視鏡観察機構は、観察窓に装着し
た結像レンズの結像位置に光ファイババンドルからなる
イメージガイドの入射端を臨ませて、体腔内の観察像を
そのまま体外に取り出すようにしたものである。そし
て、本体操作部には接眼レンズを設けた接眼部が連設さ
れており、イメージガイドの出射端はこの接眼部に臨ん
でいる。従って、術者はこの接眼部に接眼させることに
よって、体腔内の観察が可能となる。また、この接眼部
にはカメラを装着することができ、このカメラによって
体腔内の写真撮影をもできる。
【0005】本体操作部にはシャッタリリースボタンが
設けられており、カメラを接眼部に接続した状態で、シ
ャッタリリースボタンをONさせると、まずカメラのシ
ャッタがリリースして、写真撮影が行われ、次いでフィ
ルムが巻き上げられる。このカメラの作動制御を行うた
めに、カメラには、シャッタ駆動用モータ,フィルム巻
き上げ用モータ等の駆動部を備えており、またこれらの
駆動部の作動制御を行うために制御回路も内蔵されてい
る。従って、カメラには電源を供給する必要があるが、
カメラを軽量化するために、カメラには電源を持たせず
に、光源装置から電源の供給を行うように構成してい
る。
【0006】そこで、光源装置には電源回路が設けら
れ、本体操作部に連設したユニバーサルコード内にライ
トガイドと共にカメラ用電源ケーブルを挿通させ、ユニ
バーサルコードの光源コネクタに端子を設けて、光源コ
ネクタを光源装置に接続した時に、カメラ用電源ケーブ
ルとこの電源回路とが接続される。また、カメラにも端
子が設けられて、このカメラを接眼部に接続した時に
は、このカメラ側の端子がカメラ用電源ケーブルに接続
される。従って、カメラを接眼部に接続すると、電源回
路は、カメラ用電源ケーブルを介して、カメラの制御回
路と電気的に接続されることになる。
【0007】次に、超音波内視鏡における超音波観測部
は、超音波トランスデューサを有し、超音波トランスデ
ューサは、体内に向けて超音波パルスを送信して、体内
組織の断層部分からの反射エコーを受信して電気信号に
変換するものである。超音波トランスデューサに駆動信
号を送信し、反射エコー信号から超音波画像信号を生成
して、モニタに表示するために、超音波観測装置が設け
られ、超音波トランスデューサと超音波観測装置との間
は信号ケーブルで接続される。従って、超音波トランス
デューサ及び超音波観測装置と、その間を接続する信号
ケーブルとにより超音波観測機構が構成される。信号ケ
ーブルは、挿入部内から本体操作部に引き回されるが、
本体操作部と超音波観測装置との間の接続は、ユニバー
サルコードとは別個のコードを用いて行う構成としたも
のと、ユニバーサルコード内を引き回す構成としたもの
とがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】超音波トランスデュー
サからの信号ケーブルをユニバーサルコードとは独立し
たコードを用いて超音波観測装置に接続すると、本体操
作部から2本のコードが引き出された状態となるから、
術者が本体操作部を把持して操作を行うのに邪魔になる
という点で好ましくはない。この信号ケーブルをユニバ
ーサルコード内に挿通すれば、このような問題点は回避
できる。
【0009】既に説明したように、ユニバーサルコード
内にはカメラ電源ケーブルが挿通されており、このカメ
ラ電源ケーブルにより光源装置内の電源回路とカメラ側
の制御回路とが接続されている。ここで、光源装置には
種々のノイズ発生源がある。例えば、光源の点灯スイッ
チがあり、この点灯スイッチのON,OFF時にノイズ
が発生するし、またファン駆動時等にもノイズが発生す
る。カメラ電源ケーブルを介して光源装置内の電源回路
とカメラ側の制御回路とが電気的に接続されていると、
このノイズがカメラ電源ケーブルに入り込むことにな
る。カメラ電源ケーブルを超音波トランスデューサから
の信号ケーブルと共にユニバーサルコードに挿通させる
と、このカメラ電源ケーブルのノイズの影響が信号ケー
ブルに及ぶことになる結果、超音波反射エコー信号のS
/N比が低下するという問題が生じる。
【0010】信号ケーブルにおけるノイズの影響を排除
するには、信号ケーブルまたはカメラ電源ケーブルのい
ずれか一方、または双方を電気的にシールドすることが
考えられる。しかしながら、完全なシールドを行うに
は、かなり厚肉のシールド部材を用いなければならず、
このためにユニバーサルコードが硬くなってしまい、術
者が本体操作部を把持した状態で、その位置や方向を変
える時に、ユニバーサルコードの追従性が悪くなり、や
はり本体操作部等の操作性が低下してしまう。
【0011】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、超音波トランスデュ
ーサからの信号ケーブルをユニバーサルコード内に挿通
するに当って、必要以上のシールドを行わなくても、カ
メラ電源ケーブルからのノイズの影響を受けないように
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、ユニバーサルコード内に、超音波ト
ランスデューサからの信号ケーブル及びカメラ電源用ケ
ーブルを挿通させ、光源装置側の電源回路とカメラ側の
制御回路との間にカメラ作動スイッチを設けると共に、
この制御回路はタイマ機能付きのホールド回路及びカメ
ラセットアップ部を備え、カメラ作動スイッチの第1段
スイッチをONさせた時には、カメラセットアップ部に
電源が供給され、カメラ作動スイッチの第2段スイッチ
をONさせると、制御回路に設定した動作タイミングで
カメラを作動させ、ホールド回路のタイマは、カメラの
作動に必要な時間経過した時にカメラ作動スイッチをO
FFの状態に復帰させる構成としたことをその特徴とす
るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、超音波トランスデューサか
らの信号ケーブルにノイズが入らないようにするため
に、光源装置側とカメラ側との間を必要な時間だけ接続
させる。即ち、カメラ電源用ケーブルはカメラに電源を
供給するものであるから、カメラを作動させない限り、
カメラと電源回路とを電気的に接続させておく必要はな
い。シャッタがリリースされて、フィルムの巻き上げが
行われるまでの一連の写真撮影動作は、通常は数秒程度
という極めて短い時間内に行われる。従って、カメラ側
におけるシャッタリリース動作やフィルム巻き上げ動作
等を制御する制御回路と電源回路とは、この極めて短い
時間だけ接続されておれば良く、そして、たとえその時
間だけ信号ケーブルにノイズが入っても、検査や診断を
行う上で格別の支障を来すことはない。そこで、常時は
カメラ側の制御回路と電源回路との電気的接続を遮断し
ておき、カメラの作動時に、両回路間を導通させるよう
にする。
【0014】このために、電源回路から制御回路までの
間にカメラ作動スイッチを設ける。カメラ作動スイッチ
は常時には、OFFの状態に保持して電源回路と制御回
路との電気的な接続を遮断しておき、カメラを作動させ
る間だけONさせて、制御回路と導通させて、電源を供
給させる。カメラ作動スイッチは、好ましくは術者が操
作可能な位置に設ける。例えば、本体操作部にスイッチ
ボタンを設けるか、カメラに設けることも可能である。
さらに、これら以外にも、光源装置にフットスイッチを
接続して、このフットスイッチによりカメラ作動スイッ
チをON,OFFさせることも可能である。一般に、光
学式内視鏡にあっては、その本体操作部にシャッタリリ
ースボタンが設けられているから、これをカメラ作動ス
イッチとして構成するのが、操作性等の観点から最も好
ましい。
【0015】いずれにしろ、カメラ作動スイッチがON
されると、所定の時間だけ光源装置側の電源回路と制御
回路との間が電気的に導通して、カメラ電源用ケーブル
を介して制御回路に電源が供給されて、シャッタがリリ
ースし、次いでフィルムの巻き上げが行われる。以上の
写真撮影動作は逐次的に行うように設定できるが、カメ
ラ作動スイッチが一度操作されると、まず電源回路と制
御回路とが導通状態になり、電源回路からカメラ電源用
ケーブルを介して制御回路側に電源が供給され、もう一
度カメラ作動スイッチを操作した時に、カメラのシャッ
タリリースが行われるように構成することもできる。ま
た、カメラの露光量を調整するために、シャッタ速度を
可変にするか、またはシャッタが開放した後、所定の時
間経過後に、光源ランプからの照明光の供給を停止する
ように構成されているものもある。この露光時間の調整
は、シャッタのリリースに先立って行われるものであ
り、通常、カメラに受光センサを設けて、この受光セン
サの受光量に基づいて演算されることになる。
【0016】前述した写真撮影動作が終了すると、でき
るだけ迅速にカメラ作動スイッチがOFFの状態に復帰
する。このように、カメラで写真撮影を行う際にだけ、
電源回路と制御回路との間が電気的に導通し、カメラを
作動させない時にはカメラ電源用ケーブルを介しての制
御回路と電源回路とを遮断する状態に保持することによ
り、カメラ電源用ケーブルと共に超音波トランスデュー
サからの信号ケーブルをユニバーサルコード内に挿通さ
せても、超音波検査を行っている間は、実質的に光源装
置側からのノイズに影響を受けることなく、超音波反射
エコー信号を超音波観測装置に伝送することができる。
従って、S/N比の高い超音波画像信号を生成でき、モ
ニタに表示される超音波画像は鮮明で、高画質のものと
なる。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。まず、図1に超音波内視鏡装置の全体構成
を、図2にその内視鏡観察機構及び超音波観測機構の構
成を示す。
【0018】まず、図1において、1は超音波内視鏡、
2は光源装置、3は超音波観測装置である。超音波内視
鏡1は、体腔内に挿入される挿入部10の基端部に本体
操作部11を連設し、さらにこの本体操作部11に、光
源装置2に着脱可能に接続される光源コネクタ12aを
有するユニバーサルコード12が連設されている。本体
操作部11には、さらに接眼部13が設けられており、
この接眼部13には、カメラ4が着脱可能に取り付けら
れる。そして、図2からも明らかなように、超音波内視
鏡1における挿入部10の先端部には、内視鏡観察部と
超音波観測部とが設けられている。
【0019】内視鏡観察部は、挿入部10の先端部本体
10aに設けた照明窓14,観察窓15を有し、照明窓
14には照明用レンズ14aが、また観察窓15には結
像レンズ15aが装着されている。照明窓14には、光
ファイババンドルからなるライトガイド16の出射端が
臨んでいる。このライトガイド16は、挿入部10から
本体操作部11を経てユニバーサルコード12内に延在
されており、その入射端は光源コネクタ12aから突出
し、光源装置2内に挿入された状態に接続される。ま
た、観察窓15における結像レンズ15aの結像位置に
は、光ファイババンドルからなるイメージガイド17が
臨み、このイメージガイド17は挿入部10から本体操
作部11を経て、接眼レンズ13aを装着した接眼部1
3にまで延在されている。従って、術者等はこの接眼部
13に接眼することによって、体腔内の観察を行えるこ
とになる。
【0020】次に、超音波観測部は、挿入部10の先端
部本体10aに設けた超音波トランスデューサ18を有
する。この超音波トランスデューサ18は機械走査また
は電子走査を行えるように構成したものであり、また走
査方向により、リニア,ラジアル,セクタ等に分かれる
が、図においては、その一例として、電子式のセクタ走
査を行う構成としたものを示す。超音波トランスデュー
サ18は挿入部10の先端部本体10aにおいて、円弧
状に多数の超音波振動子18aを配列することにより構
成され、この超音波トランスデューサ18を構成する各
超音波振動子18aには、それぞれ一対の信号ラインが
接続されており、これら多数の信号ラインを束ねた信号
ケーブル19は、挿入部10から本体操作部11を経
て、ユニバーサルコード12内に延在されて、このユニ
バーサルコード12の光源コネクタ12aから引き出さ
れて、超音波観測装置3に着脱可能に接続されるように
なっている。
【0021】光源装置2には、ユニバーサルコード12
の光源コネクタ12aが着脱可能に接続されるが、この
光源装置2内には、光源ランプ20及び集光部材21が
設けられており、光源コネクタ12aを光源装置2に接
続すると、ライトガイド16がこの集光部材21の集光
位置に臨むことになる。また、光源装置2には、カメラ
4に電源を供給する電源回路22が設けられており、カ
メラ4には、シャッタ駆動,フィルム巻き上げ等の動作
を制御する制御回路23が設けられている。そして、電
源回路22と制御回路23との間には、カメラ電源用ケ
ーブル24が接続されており、電源回路22からカメラ
電源用ケーブル24を介して制御回路23に電源供給が
行われる。即ち、カメラ電源用ケーブル24は、光源コ
ネクタ12aからユニバーサルコード12内に引き回さ
れて、接眼部13にまで引き回されており、光源コネク
タ12aを光源装置2に接続すると、カメラ電源用ケー
ブル24が電源回路22と接続され、またカメラ4を接
眼部13に接続すると、制御回路23に接続されること
になる。
【0022】ところで、カメラ電源用ケーブル24は、
ユニバーサルコード12内に挿通されており、またこの
ユニバーサルコード12には超音波トランスデューサ1
8からの信号ケーブル19も挿通されている。カメラ電
源用ケーブル24により電源回路22と制御回路23と
を常時電気的に接続した状態に保持しておくと、光源装
置2内に内蔵された種々の電気機器、例えば光源ランプ
20の点灯スイッチのON,OFF時に生じるノイズ
や、光源装置2内を冷却するファンの駆動モータの駆動
時に発生するノイズ等がカメラ電源用ケーブル24に入
り込み、このノイズが信号ケーブル19により伝送され
る超音波反射エコー信号に影響を与えることになり、こ
の超音波反射エコー信号のS/N比が低下することにな
る。
【0023】ここで、信号ケーブル19はシールドして
その保護を行うが、ユニバーサルコード12に十分な柔
軟性を持たせるために、この信号ケーブル19と共にユ
ニバーサルコード12内に挿通させているカメラ電源用
ケーブル24と完全に電気的に遮蔽できる程度のシール
ドを行うことができない。そこで、電源回路22と制御
回路23との間は、常時は遮断しておき、カメラ4によ
り写真撮影を行う際にのみ、しかも写真撮影動作に必要
な時間だけ、両回路22,23間を導通させるように構
成している。このために、カメラ電源用ケーブル24に
おける本体操作部11の部位にカメラ作動スイッチ25
を設けている。ここで、接眼部にカメラを装着して写真
撮影を行うために、本体操作部にはシャッタリリースボ
タンが設けられるのが一般的である。従って、従来から
本体操作部に設けられているシャッタリリースボタンを
カメラ作動スイッチ25として利用する。
【0024】そこで、図3に、制御回路23の具体的構
成を示す。図中において、26はタイマ、27はシャッ
タ駆動用モータ28の駆動制御を行うシャッタ駆動部、
29はディレイ回路、30はフィルム巻き上げ駆動用モ
ータ31の駆動制御を行うフィルム巻き上げ駆動部であ
る。カメラ作動スイッチ25は、常時はOFFの状態と
なって、電源回路22と制御回路23との電気的な導通
が遮断されているが、写真撮影を行うためにカメラ作動
スイッチ25がONされると、電源回路22と制御回路
23とが電気的に接続されて、電源の供給が行われる。
この結果、まずタイマ26が作動して、このタイマ26
で設定されている時間だけカメラ作動スイッチ25をO
Nの状態に保持される。例えば、カメラ作動スイッチ2
5をソレノイド式となし、タイマ26で設定された時間
だけ電磁吸引力を及ばせるようにすれば、カメラ作動ス
イッチ25をタイマ設定時間だけONの状態に保持させ
ることができる。そして、このタイマ26の作動と同時
に、またはディレイ回路を設けて所定の時間遅れをもっ
て、シャッタ駆動部27によりシャッタ駆動用モータ2
8が作動して、シャッタリリースが行われて、写真撮影
がなされる。そして、ディレイ回路によって、写真撮影
が終了する時間だけ遅らせて、フィルム巻き上げ駆動部
30によりフィルム巻き上げ駆動用モータ31が作動し
て、フィルムが巻き上げられる。従って、タイマ26の
設定時間はシャッタリリースからフィルム巻き上げに至
る一連の動作を行う時間より僅かに長い時間とする。
【0025】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、この超音波内視鏡装置を用いて患者の体腔内の
検査,診断を行うには、超音波内視鏡1のユニバーサル
コード12における光源コネクタ12aを光源装置2に
接続し、またこの光源コネクタ12aから分岐した信号
ケーブル19を超音波観測装置3に接続する。挿入部1
0を体腔内に導く際には、カメラ4による撮影は必要で
はなく、また術者は直接接眼部13に接眼することによ
り体腔内の観察を行った方が有利であるから、カメラ4
は実際に必要となった時に装着することができるが、カ
メラ4のファインダを介して体腔内の状態を観察できる
から、予めカメラ4を接眼部13に装着しておいてもよ
い。そして、挿入部10を体腔内に挿入する際には、術
者は本体操作部11を適宜の方向に動かすが、この本体
操作部11から引き出されているのは、1本のユニバー
サルコード12であり、しかもこのユニバーサルコード
12は本体操作部11の動きに対する追従性が良い柔軟
なものであるから、この本体操作部11の操作性が良好
となる。
【0026】術者は、超音波内視鏡1の本体操作部11
を把持して、挿入部10を患者の体腔内に挿入して、所
定の検査,診断を行うべき部位に導き、内視鏡観察機構
により体腔内の観察を行うことができ、また超音波観測
機構を作動させると、体内の組織状態に関する情報が取
得でき、この情報は超音波画像として超音波観測装置3
のモニタに表示される。ここで、超音波観測機構は、セ
クタ電子走査を行う超音波トランスデューサ18からな
るものであり、この超音波トランスデューサ18を構成
する各超音波振動子18aを順次1個ずつ駆動して、超
音波パルスを体内に向けて送信する。体内に音響インピ
ーダンスに差のある体内組織断層部に至ると、反射エコ
ーが発生して、この反射エコーは、送信した超音波振動
子18aにより受信されて、電気信号に変換される。こ
の信号は信号ケーブル19を介して超音波観測装置3に
伝送されて、この超音波観測装置3において所定の信号
処理が行われる。以下、超音波振動子18aが順次作動
して、超音波トランスデューサ18を構成する全ての超
音波振動子18aの作動が終了すると、1フレーム分の
超音波画像信号が生成されて、モニタに超音波画像が表
示される。
【0027】ところで、体腔内の写真撮影を行うため
に、カメラ4を接眼部13に接続するが、このカメラ4
は一度接眼部13に装着すると殆ど取り外さない。従っ
て、超音波検査を行っている間にも、接眼部13にカメ
ラ4が接続された状態に保持されている場合がある。こ
のカメラ4の制御回路23には、光源装置2内に設けた
電源回路22からのカメラ電源用ケーブル24が接続さ
れており、このカメラ電源用ケーブル24は信号ケーブ
ル19と共にユニバーサルコード12内に挿通されてい
るが、制御回路23と電源回路22とはカメラ電源用ケ
ーブル24に設けたカメラ作動スイッチ25により遮断
されているから、光源装置2から発生するノイズの影響
で、信号ケーブル19内に伝送される信号にノイズが入
り込むおそれはない。従って、反射エコー信号にノイズ
が入るのを極力抑制できるので、S/N比を高くするこ
とができ、モニタに表示される超音波画像は鮮明で高画
質のものとなる。
【0028】接眼部13に装着したカメラ4を作動させ
て、写真撮影を行うには、カメラ作動スイッチ25をO
Nさせる。これによって、制御回路23におけるタイマ
26が作動して、このカメラ作動スイッチ25はタイマ
26で設定されている時間だけONの状態に保持され
る。この間に、まずシャッタ駆動部27からの制御信号
に基づいて、シャッタ駆動用モータ28が作動して、シ
ャッタリリースが行われる。ディレイ回路29によっ
て、所定時間の遅れをもってフィルム巻き上げ駆動部3
0からの制御信号に基づいてフィルム巻き上げ駆動用モ
ータ31が作動し、フィルムが1コマ分が巻き上げられ
る。これによって、カメラ4による写真撮影が終了する
ことになって、タイマ26がタイムアップの状態とな
り、カメラ作動スイッチ25がOFFの状態に復帰す
る。従って、カメラが作動する僅かな時間だけは、電源
回路22と制御回路23とが電気的に導通しているか
ら、カメラ電源用ケーブル24にノイズが乗る可能性は
あるが、カメラ4の作動時間は数秒程度であるから、タ
イマ26の設定時間を写真撮影動作に必要最小限の時間
だけに限定することにより、このように限定された時間
だけ超音波画像が多少乱れたとしても、検査や診断に差
し障るようなことはない。
【0029】次に、図4は第2の実施例を示すものであ
って、本実施例においては、カメラ作動スイッチ40を
2段作動方式のものとしている。この場合の制御回路4
1は、タイマ機能付きのホールド回路42と、カメラセ
ットアップ部43、タイミング設定部44、シャッタ駆
動部45及びフィルム巻き上げ駆動部46から構成され
る。
【0030】ホールド回路42は、カメラ作動スイッチ
40がONされると、電源が供給されて、カメラ作動ス
イッチ40の第1段スイッチ40aをONの状態に保持
する。これによって、カメラセットアップ部43に電源
が供給され、カメラ4をセットアップ状態に保持する。
ここで、カメラ4のセットアップは、カメラ4による撮
影が可能な状態であるか否かの確認、残存フィルムが何
枚かの検出、露光時間の演算等を行った上で、カメラ4
のシャッタリリースが可能な状態にするための動作であ
る。この状態で、術者はカメラ4のファインダを覗きな
がら、シャッタチャンスを待って、カメラ作動スイッチ
40を操作して、第2段スイッチ40bをONさせる。
これによって、タイミング設定部44に信号が送られ
る。ここで、タイミング設定部44においては、シャッ
タ駆動部45及びフィルム巻き上げ駆動部46の動作タ
イミングが設定されており、まずシャッタ駆動部45に
電源が供給されて、シャッタ駆動用モータ47が作動
し、次いでフィルム巻き上げ駆動部46に電源が供給さ
れて、フィルム巻き上げ駆動用モータ48を作動させ
て、フィルムの巻き上げが行われる。また、第2段スイ
ッチ40bがONして、タイミング設定部44が作動状
態に入ると、その信号がホールド回路42に取り込まれ
て、タイマが作動し、カメラ4の作動に必要な時間の後
に、ホールド回路42によるカメラ作動スイッチ40の
ON状態のホールドが解除されて、カメラ作動スイッチ
40はOFFの状態に復帰する。
【0031】以上のように構成すると、シャッタチャン
スを待つ時間とカメラ4が実際に作動している時間は、
超音波画像に乱れが生じるおそれがあるが、術者はこの
間は内視鏡観察を行っており、超音波画像の観察は行わ
ないことから、超音波画像の乱れは検査,診断を行う上
で、格別の支障を来すものではない。
【0032】前述したカメラ作動スイッチ25,40
は、本体操作部11に設けるように構成したものである
が、カメラ作動スイッチは必ずしも本体操作部11に設
けなければならないものではなく、電源回路22から制
御回路23までのどの部位に設けても良い。そして、図
5に示したように、フットスイッチ等の切換器51と、
ホールド回路52及びホールド時間設定器53とからな
るスイッチユニット54を用い、このスイッチユニット
51からの信号でカメラ作動スイッチ55をON,OF
Fさせ、ホールド回路52によりカメラの作動に必要な
時間だけ、カメラ作動スイッチ55をONの状態に保持
するように構成することも可能である。フットスイッチ
等を用いれば、カメラ作動スイッチ55は術者が手指で
操作する必要がなくなるので、例えば光源コネクタの部
位や光源装置内に設けることもできる。
【0033】そして、この場合には、カメラ側の制御回
路56には、シャッタ駆動用モータ57の制御を行うシ
ャッタ駆動部58と、フィルム巻き上げ駆動用モータ5
9の制御を行うフィルム巻き上げ駆動部60とに、それ
ぞれディレイ回路61,62を設けて、これら各ディレ
イ回路61,62でそれぞれ独自に設定されたディレイ
時間の後にシャッタ駆動用モータ57及びフィルム巻き
上げ駆動用モータ59の作動を行わせる。また、カメラ
には第2の実施例で示したカメラセットアップ部42と
同様の機能を持たせる等、接眼部13に装着されるカメ
ラの種類に応じてカメラの作動時間が異なってくる。そ
こで、ホールド時間設定器53によりホールド回路52
のホールド時間を調整することによって、超音波画像が
乱れるおそれのある電源回路22と制御回路56との間
の電気的接続時間を、カメラの作動に必要な最小時間の
みに抑制できるようになる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、光源側
の電源回路と、カメラ側の制御回路とを、カメラを作動
させるのに必要な時間だけ電気的に導通させ、それ以外
は両回路の間を遮断する構成としたので、カメラ電源ケ
ーブルと超音波トランスデューサからの信号ケーブルと
を同一のコード内に挿通させ、かつこれらのケーブルに
必要以上のシールドを行わなくても、信号ケーブルがカ
メラ電源ケーブルからのノイズの影響を受けないように
でき、S/N比の高い超音波画像信号を生成でき、モニ
タに表示される超音波画像は鮮明で、高画質のものとな
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す超音波内視鏡装置の全
体構成図である。
【図2】内視鏡観察機構と超音波観測機構とを模式的に
示す構成説明図である。
【図3】超音波内視鏡装置において、カメラの動作制御
を行うための回路構成の第1の実施例を示すブロック図
である。
【図4】カメラの動作制御を行うための回路構成の第2
の実施例を示すブロック図である。
【図5】カメラの動作制御を行うための回路構成の第3
の実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 超音波内視鏡 2 光源装置 3 超音波観測装置 4 カメラ 14 照明窓 15 観察窓 16 ライトガイド 17 イメージガイド 18 超音波トランスデューサ 19 信号ケーブル 22 電源回路 23,41,56 制御回路 24 カメラ電源ケーブル 25,40,55 カメラ作動スイッチ 54 スイッチユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/12 A61B 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライトガイド及びイメージガイドを有す
    る内視鏡観察部と、超音波トランスデューサを有する超
    音波観測部とを備えた挿入部に、前記イメージガイドの
    他端が臨み、カメラが着脱可能に装着される接眼部を有
    する本体操作部を連設し、この本体操作部にユニバーサ
    ルコードを連設して、このユニバーサルコードを前記ラ
    イトガイドに照明光を供給する光源装置に着脱可能に接
    続するようになし、前記光源装置には電源回路を、前記
    カメラに制御回路をそれぞれ設けて、これら電源回路と
    制御回路との間をカメラ電源用ケーブルで接続したもの
    において、 前記ユニバーサルコード内には、超音波トランスデュー
    サからの信号ケーブル及び前記カメラ電源用ケーブルを
    挿通させ、 前記電源回路と制御回路との間に2段作動式のカメラ作
    動スイッチを設けると共に、この制御回路はタイマ機能
    付きのホールド回路及びカメラセットアップ部を備え、 前記カメラ作動スイッチの第1段スイッチをONさせた
    時には、前記カメラセットアップ部に電源が供給され、 前記カメラ作動スイッチの第2段スイッチをONさせる
    と、前記制御回路に設定した動作タイミングで前記カメ
    ラを作動させ、 前記ホールド回路のタイマは、前記カメラの作動に必要
    な時間経過した時に前記カメラ作動スイッチをOFFの
    状態に復帰させる 構成としたことを特徴とする超音波内
    視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記カメラ作動スイッチは、前記本体操
    作部に設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載
    の超音波内視鏡装置。
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