JP3134250U - 遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】後付けでも簡単に車両に装備することができる遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置を提供する。
【解決手段】エンジンのアイドリング状態を検出して自動停止させるとともに、エンジン再始動を可能にしたアイドリング自動停止・再始動装置であって、キーシリンダ12のキースイッチ配線14in、14outに割り込み接続可能とし、前記キースイッチ配線の信号を介してシフトレバー位置検出を行う判定回路を設けるとともに、このシフトレバー位置検出信号に基づきエンジン停止・始動信号を出力させる制御部を備え、かつ遠隔始動の指示に係る無線信号を発する無線リモコンからの無線信号を受信する無線受信回路部を備え、前記制御部は前記無線受信回路部から前記無線リモコンによる遠隔始動信号に基づき一定の条件下でエンジンの始動信号を出力可能としてなる。
【選択図】図1
【解決手段】エンジンのアイドリング状態を検出して自動停止させるとともに、エンジン再始動を可能にしたアイドリング自動停止・再始動装置であって、キーシリンダ12のキースイッチ配線14in、14outに割り込み接続可能とし、前記キースイッチ配線の信号を介してシフトレバー位置検出を行う判定回路を設けるとともに、このシフトレバー位置検出信号に基づきエンジン停止・始動信号を出力させる制御部を備え、かつ遠隔始動の指示に係る無線信号を発する無線リモコンからの無線信号を受信する無線受信回路部を備え、前記制御部は前記無線受信回路部から前記無線リモコンによる遠隔始動信号に基づき一定の条件下でエンジンの始動信号を出力可能としてなる。
【選択図】図1
Description
本考案は車両停止状態にあるときにエンジンのアイドリングを自動的に停止し、また再始動できるようにした自動アイドリング停止・再始動手段と無線リモコン遠隔操作によりエンジンを始動する手段を結合させた遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置に関する。
従来、自動車エンジンのアイドリングによる無用な燃料消費を抑えるために、特許文献1、2に開示されているように、自動アイドリング・再始動装置が提案されている。また特許文献3に開示されているように、寒冷地においていわゆる暖機運転のために、車両外部からの遠隔指示によって、無人の車両において内燃機関を始動させる遠隔始動装置(リモコンエンジンスタータ)がある。
特許文献1に記載のアイドリング自動停止・再始動装置は、車両が停止していること、シフトレバーがニュートラルであること、ニュートラルへのシフト移動後一定時間経過していることを条件としてアイドリング停止を行い、前記一定時間を経過していないときにはアイドリング停止を行わないようにしている。エンジン再始動は、車両停止状態、エンジン停止状態であり、かつシフトレバーがドライブレンジであることを条件とし、その後ニュートラルにしたことを検知して始動スイッチによりスタータを始動させてエンジンを再始動させる。
また特許文献2に記載のアイドリング自動停止・再始動装置(エンジン制御装置)は、車両が停止していること、シフトレバーがドライブまたはニュートラルであること、ブレーキが作動状態にあること、車両停止が一定時間継続していることを条件にアイドリングストップを行い、エンジン再始動は、ブレーキが作動していること、シフトレバーがニュートラル位置に切り替えられていることを条件に行っている。
このようなアイドリング自動停止・再始動装置は、近年のアイドリングストップ運動の高まりにより、新車に装備されていることが多くなってきている。
しかし、上述のようなアイドリング自動停止・再始動装置を新車に装備する場合には、車両の生産工程の適宜個所で組み付け処理するため、装備する上での問題はそれほど大きくはないが、既存の車両に後付けで組み付ける場合には、取り付け作業性の面で問題がある。
すなわち、特許文献1、2に記載されている方法では、シフトレバーの位置検出のために、シフトレバーの位置情報スイッチとして、ニュートラル「N」とドライブ「D」を選択された時にでる信号線に接続することにしているが、実際の車両では、シフトレバー信号線に接続するにはインストルメントパネルの裏にある配線まで辿る必要があり、後付けでアイドリング自動停止・再始動装置を車両に取り付ける場合、作業性が非常に悪いという問題があった。
シフトレバーの位置情報を得るためにはそれぞれの信号線にアイドリング自動停止・再始動装置を接続する必要があり、上記以外にパーキング位置にあったときにアイドリング停止を行うような場合には、更にパーキング位置情報に係る信号線をシフトレバー位置検出のために接続する必要があった。
またこれらの従来方式は、エンジンを再始動する場合、キーシリンダによるエンジン始動操作と類似した信号を発生させるために、クランキング時などでACCが切断されてしまい、カーナビゲーションがリスタート動作(画面スライドなど)を起こし、画面が見られなくなる場合が生じていた。
更に、夜間のライト点灯時におけるアイドリング停止は、エンジン停止により発電がないままであるため、バッテリの消耗を増大し、再始動が困難に陥る可能性があった。
その上、上述のようなアイドリング自動停止・再始動装置と遠隔始動装置を既存の車両に後付けする場合には、2つの装置をそれぞれ購入し取り付けなければならず、各装置はお互いに連動するように機能しないため、遠隔始動装置で遠隔始動を行ったあとアイドリング自動停止・再始動装置がアイドリング状態と判断してアイドリング自動停止を行ってしまう等の動作不具合の弊害が起き易くなるという問題が発生する。
登録実用新案第3104254号
特開2005−264926号
特開2007−51646号
本考案は、上記従来の問題点に着目し、後付けでも簡単に車両に装備することができる遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案はエンジンのアイドリング状態を検出して自動停止させるとともに、エンジン再始動を可能にしたアイドリング自動停止・再始動装置であって、キーシリンダのキースイッチ配線に割り込み接続可能とし、前記キースイッチ配線の信号を介してシフトレバー位置検出を行う判定回路を設けるとともに、このシフトレバー位置検出信号に基づきエンジン停止・始動信号を出力させる制御部を備え、遠隔始動の指示に係る無線信号を発する無線リモコンからの無線信号を受信する無線受信回路部を備え、前記制御部は前記無線受信回路部から遠隔始動信号に基づき一定の条件下でエンジンの始動信号を出力可能としてなることを特徴としている。
本考案にかかる遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング停止・再始動装置は、キースイッチにおけるACCの接続状態を維持した再始動と、ACCを切断した再始動を選択でき、時間調整等のボリューム調整を行い、そしてこれら設定情報を記憶する設定部を備えた構成にできる。
前記制御部には、サイドブレーキ信号、フットブレーキ信号、L端子信号、車速信号、イルミネーション信号、遠隔始動信号の入力端子を備えるようにすればよい。
更に、前記判定回路は、スタータスイッチ配線の電圧を検出してシフトレバーのニュートラルまたはパーキング位置を判別し、イグニッションスイッチの電圧を検出してイグニッションに給電されているか否かを判別するようにすればよい。
加えて、前記制御部は、イルミネーション信号を入力し、イルミネーション点灯検出によりアイドリング自動停止をキャンセル可能とすることができる。
さらに前記制御部は、シフトレバー位置検出信号、イグニッション給電検出信号、そして前記無線リモコンから送信された無線信号を前記無線受信回路で変換することにより得られた遠隔始動信号に基づき遠隔始動に係るエンジン始動信号を出力できる。
前記無線リモコンは少なくとも遠隔始動スイッチ及び無線送信回路を備え、遠隔始動スイッチの操作により発する遠隔始動の指示に係る遠隔始動信号を無線送信回路により無線信号に変換され、送信できるようにすればよい。
上述のように構成された本考案に係る遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置によればステアリングハンドルに近接した位置で、分解のしやすい、キーシリンダ部に達しているキーシリンダ配線から「P」、「N」及びイグニッションの給電情報を引き出すことにより配線を簡略化して、取り付け作業性が向上し、かつ一つの配線方式で二つのアイドルストップ機能と遠隔エンジンスタート機能を実現することで動作不具合の発生しない装置とすることができる。また、後付けの取付作業性を向上した製品を提供でき、再始動時の動作も、本考案では、ACC切断しなくてもクランキングできる構成とし、ユーザの選択にて従来通りACC切断できる。更に再始動時のナビゲーションや夜間のバッテリー消耗時の問題を回避できるようにした。また遠隔始動時において本考案ではマスターキーをキーシリンダに挿入することなく、無線リモコンから遠隔始動の指示に係る無線信号を送信し、無線受信回路部が前記無線信号を受信して遠隔始動信号に変換し、制御部がこれを入力し遠隔始動に係るエンジン始動信号を出力することにより遠隔始動を行えるようにした。
以下に、本考案に係る遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置の最良の実施形態について図面を参照しながら、詳細に説明する。
実施形態に係る遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10の配置構成を図1に示す。実施形態が適用される車両には、キーシリンダ12に差し込まれたキーの操作によりオンオフ動作されるイグニッションスイッチIG1、IG2、アクセサリースイッチACC、スタータスイッチST1、ST2、並びに電源スイッチBの各端子が備えられている。これらの端子から延びるキースイッチ配線14は、ステアリングコラム部分にて車両側ハーネス16を介してエンジンコントロールユニット(ECU)18に接続されている。これによって、キー操作により、アクセサリースイッチACC、イグニッションスイッチ(IG1、IG2)、スタータスイッチST(ST1、ST2)へ切り替えることで、当該操作に応じた信号がECU18に入力され、電源投入、アクセサリ機器のオン、セルモータの回転、エンジン始動という制御が行われる。
実施形態に係る遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10の配置構成を図1に示す。実施形態が適用される車両には、キーシリンダ12に差し込まれたキーの操作によりオンオフ動作されるイグニッションスイッチIG1、IG2、アクセサリースイッチACC、スタータスイッチST1、ST2、並びに電源スイッチBの各端子が備えられている。これらの端子から延びるキースイッチ配線14は、ステアリングコラム部分にて車両側ハーネス16を介してエンジンコントロールユニット(ECU)18に接続されている。これによって、キー操作により、アクセサリースイッチACC、イグニッションスイッチ(IG1、IG2)、スタータスイッチST(ST1、ST2)へ切り替えることで、当該操作に応じた信号がECU18に入力され、電源投入、アクセサリ機器のオン、セルモータの回転、エンジン始動という制御が行われる。
この実施形態に係る遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10は図示のように、上記キースイッチ配線14に割り込み接続するようにしている。このため、遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10には、キーシリンダ12側からのキースイッチ配線14inの入力端子と、車両側ハーネスに至るキースイッチ配線14outの出力端子を備え、キースイッチ操作の信号を入力しつつ、キースイッチ操作に伴うシフトレバーの操作位置信号を検出し、アイドリング時のエンジン停止と、再始動を可能としており、また前記シフトレバーの操作位置信号とイグニッション給電信号を検出し、遠隔始動を可能としているのである。もちろん、アイドリングストップ条件、遠隔始動条件以外の通常運転状態では、キースイッチ信号をスルーパスするようにしている。
なお、キースイッチ配線14に割り込み接続された実施形態に係る遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10には、車両に装備されている車両挙動を検出する車両挙動センサ20の入力端子を設け、サイドブレーキが作動状態にあるか否か、エンジンが回転状態にあるか否か、フットブレーキが作動状態にあるか否か、車両が停止状態にあるか否か、イルミネーション(ランプ)が点灯状態にあるか否かの信号を入力できるようにしている。これはサイドブレーキセンサ20sb、フットブレーキセンサ20fb、オールタネータのL端子センサ20al、車速センサ20sp、イルミネーションセンサ20ilを設け、電位の大きさを見て判別するようにしている。
また遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10は遠隔始動の指示に係る無線信号を受信するアンテナ42とアンテナ42が受信した無線信号を遠隔始動信号に変換し前記遠隔無線信号を出力する無線受信回路部44を設け、無線リモコン36からの前記無線信号をアンテナ42を介して無線受信回路部44が受信し、受信された前記無線信号を前記無線回路受信部44が前記遠隔始動信号に変換し、前記遠隔始動信号を出力するようにしている。そして遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10は前記遠隔始動信号の入力端子を設け、前記無線受信回路部44から前記遠隔始動信号を入力できるようにしている。前記無線リモコン36は図示しない遠隔始動スイッチ38及び図示しない無線送信回路40を備え、遠隔始動スイッチ38の操作により発する遠隔始動の指示に係る遠隔始動信号を無線送信回路40で無線信号に変換して送信できるようにしている。
図2は、実施形態に係る遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10の具体的構成を示す回路ブロック図である。図示のように、この遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10には、キーシリンダ12からのキースイッチ配線インライン14inと、ECU18へのキースイッチ配線アウトライン14outの間に割り込み接続される端子をIG1、IG2、ACC、ST1として選定し、これらの−IN端子にキースイッチ配線インライン14inを接続し、−OUT端子にキースイッチ配線アウトライン14outを接続している。そして、各IG1、IG2、ACC、ST1の−IN端子と−OUT端子の間には切替リレースイッチ22(22RY5、22RY6、22RY7、22RY8)を設ける。また各IG1、IG2、ACC、ST1、の−OUT端子及びST2に作動電源供給リレースイッチ24(24RY1、24RY2、24RY3、24RY4、24RY9)を設ける。切替リレースイッチ22は通常、キーシリンダ12の操作信号を直接ECU18にスルーパスするが、アイドリングストップモードになったときに、キーシリンダ12の操作信号を遮断し、エンジンの自動停止や再始動を制御させるように信号系統を切り替えるものである。そして、IGからSTへのキー操作と電気的に同一の操作を行うため、ST1−OUT、ST2の端子に再始動用の作動電源供給スイッチ24RY4,24RY9を設け、これらを同じ動作タイミングで作動させる。これにより、自動車のECUはセルモータ等を機能させてエンジン始動を行う。そして数秒後キー操作を電気的にSTからIGとするため作動電源供給スイッチ24RY4、24RY9を開放にする。これによりアイドリングストップ状態からエンジンの再始動が行われ、シフトレバーやサイドブレーキ、フットブレーキを走行状態位置にすることで、走り出すことができる。
一方、遠隔始動時においては、マスターキーはキーシリンダに挿入されておらず各端子の−OUT側及びST2には給電できないため、キー操作の代わりとしてさらに作動電源供給スイッチ24RY1、24RY2、24RY3を設ける。このとき切替リレースイッチ22は導通している。作動電源供給スイッチ24は通常は給電作業を行わないため開放されているが、遠隔始動時においてキー操作を電気的にOFFからACCとするため24RY3を作動させ、ACCからIGとするため24RY1、24RY2を作動させ、IGからSTとするため24RY4、24RY9を作動させエンジン始動を行い、その数秒後作動電源供給スイッチ24RY4、24RY9を開放にする。これによりIG、ACCのみが電源供給されているのでエンジンはアイドリングし続け、ユーザが乗り込む前に、車室内の暖房装置などが機能できることになる。
次に、当該遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10では、前記キースイッチ配線14の特にスタータスイッチST1−OUT側の信号を入力し、これをP/N(パーキング/ニュートラル)判定回路26aに出力するようにしている。P/N判定回路26aは、シフトレバー位置がパーキングまたはニュートラル位置にあるか否かの検出を行うもので、スタータスイッチST1−OUTからECU18に至る配線中に置かれた車載スタータリレースイッチ28の状態を検出し、車載スタータリレースイッチ28がオン状態、すなわちスタータモータが駆動してよいという状態と、車載スタータリレースイッチがオフ状態とを判別することで、シフトレバーがP/N位置にあるかそれ以外の位置にあるかを検出できる。車載リレースイッチ28がオンの場合には、スタータスイッチST1−OUT配線の電位は低くなり、オフの場合には高くなる。従って、スタータスイッチST1−OUT配線の電位が低電位か高電位かを監視することにより、シフトレバー位置を検出することができるのである。すなわちP/N判定回路26aは、ECU18によるシフトレバー監視機能を利用することによって、シフトレバーがP/N位置か否かを検出するようにしているのである。
また、当該遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10では、前記キースイッチ配線14のIG1、IG2の−IN側の信号を入力しこれをIG給電判定回路26bに出力するようにしている。IG給電判定回路26bは、イグニッションキーIG1、IG2に給電されているか否かの検出を行うもので、IG1、IG2の電位を測定し、給電されていれば電位は高くなり、給電されていなければ電位は低くなる。よってIG給電判定回路26bはIG1、IG2の電位の高低を利用してIG1、IG2の給電の有無を検出するようにしている。
遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10には前記P/N判定回路26aによるシフトレバー位置信号、IG給電判定回路26bによるIG給電信号、そしてリモコンから送信され前記無線受信回路により受信・変換・出力された遠隔始動信号を入力するマイコンから構成された制御部30が設けられている。アイドリング制御時において、制御部30は、P/N判定回路26aによるシフトレバー位置検出信号に基づき、アイドリング状態にあるか否かを判定し、アイドリング状態と判定したときは、エンジンの停止を行わせ、また再始動条件が整ったときに、エンジン再始動を行わせるようにトランジスタアレイ32を介して各切替リレースイッチ22や作動電源供給リレースイッチ24を上述の如く選択作動させる。
一方、遠隔始動時において、制御部30は遠隔始動信号を受け、前記シフトレバー位置検出信号及びIG給電信号に基づき、シフトレバー位置及びエンジンが停止状態か否かを判定し、遠隔始動条件が整ったときに、エンジンの遠隔始動を行わせるようにトランジスタアレイ32を介して各切替リレースイッチ22や作動電源供給リレースイッチ24を上述の如く選択作動させる。
制御部30にはアイドリング自動停止/再始動・遠隔始動の条件判断のために、サイドブレーキ信号、フットブレーキ信号、L端子信号、車速信号、イルミネーション信号、遠隔始動信号を入力できるようにしている。このため、外部信号接続コネクタ46を設けられ、これにサイドブレーキセンサ20fb、オールタネータのL端子センサ20al、車速センサ20sp、イルミネーションセンサ20ilを接続し、各信号を制御部30に入力させている。一方、遠隔始動信号は外部信号接続コネクタ46を介さず、無線受信回路部44から遠隔始動信号を制御部30に入力させている。
アイドリングストップ時において、制御部30における処理は、シフトレバーがP/N位置にあること、サイドブレーキが制動状態であること、車両が停止状態であること、イルミネーションが照灯状態であること、フットブレーキが踏下され、踏下後設定された秒数経過していること、を条件としてアイドリング状態と判断し、IG1、IG2の導通をカット後に再び導通状態とし、ACC、ST1、ST2は導通維持を行うようにトランジスタアレイ32を通じて切替リレースイッチ22を駆動制御させる。これを受けてIG1、IG2の切替リレースイッチ22RY5、22RY6がオフ後に再接続され、エンジンが停止されるのである。特に、本実施形態では、前記制御部30はイルミネーション信号を入力し、ヘッドライトやスモールライトが点灯した状態、すなわち、バッテリ電源を消耗する状態で、アイドリングを停止させる状態を回避するように設計できる構成となっている。
また、アイドリング再始動時において、制御部30における処理はシフトレバーの位置信号をP/N判定回路26aから入力し、シフトレバーがP/N位置にあること、またエンジンが停止状態にあることをL端子センサ20alのセンサ信号で検出し、フットブレーキが解除された後、再度、踏下されたことをフットブレーキセンサ20fbからの信号により演算し、当該条件にてアイドリングストップ状態からエンジンの再始動を行うことができる。これは切替リレースイッチ22がすべてオン状態から,作動電源供給スイッチ24のスタータ信号配線ST1−OUT、ST2ラインに接続された作動電源供給スイッチ24RY4、24RY9をオン状態にして、作動電源を供給し、セルモータを駆動することでエンジンを始動させることができる。このとき、ACCスイッチが入っていると負荷が大きいので、これをカットするように切替リレースイッチ24RY7を切り替えるようにすればいい。
一方、遠隔始動時において、制御部30における処理は、無線リモコン36から送信され、アンテナ42が受信した遠隔始動の指示に係る無線信号を無線受信回路部44で変換することにより得られる遠隔始動信号を入力し、遠隔始動に係る指示が無線リモコン36からきていることを検出し、シフトレバーの位置信号をP/N判定回路26aから入力し、シフトレバーがP/N位置にあることを検出し、IG1、IG2の給電状態をIG給電判定回路26bから入力し、IG1、IG2が給電状態ではないことを検出し、サイドブレーキが制動していることをサイドブレーキセンサ20sbから検出し、当該条件にて遠隔始動を行うことができる。これは、切替リレースイッチ22がすべてオン状態において、ACC作動電源供給リレースイッチ24RY3、IG作動電源供給リレースイッチ24RY1、24RY2をオン状態にした後、スタータ作動電源供給リレースイッチ24RY4、24RY9をオン状態にして作動電源を供給し、セルモータを駆動することでエンジンを始動させることができる。なお、制御部30において、前記無線信号を発した無線リモコン36のID照合を前記遠隔始動信号を解析することにより行う図示しないID照合回路34を設け、前記ID照合回路34により前記遠隔始動信号を解析して、ID照合をパスした場合のみ遠隔始動に係るエンジン始動信号を出力できるよう制御部30において処理することもできる。
なお、当該実施形態に係る遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置10には図3に示しているように、アイドリング停止の条件や、再始動条件を設定できるモード設定部48が設けられている。このモード設定部48にはスイッチ設定部50、時間調整などを行うボリューム設定部52、および設定状態を記憶するメモリ部54が設けられ、アイドリング再始動時において、少なくとも、キーシリンダ12におけるACCの接続状態を維持したエンジン再始動と、ACCを切断した再始動を選択できるようにしている。すなわち図3に示すように、アイドリング停止時にIG1、IG2、ACC、ST1、ST2の各端子における切替リレースイッチ22をオン状態にするか、オフ状態にするかを、モード1〜4のように設定し、また、アイドリング再始動時においてキースイッチにおけるACCの接続状態をカットした再始動(モード1/2)とACCを維持した再始動(モード3/4)を選択できるようにしている。アイドリング再始動時のモード1/2はアイドリング停止時のモード1、2に対応し、アイドリング再始動時3/4はアイドリング停止時のモード3、4に対応する。この各モードは、スイッチ設定部50によって行い、メモリ部54に記憶させ、制御部30はメモリ部54に記憶されている設定モードに従って、アイドリングストップとアイドリング再始動を行うことができる。
なお、上記実施形態では、自動車の状態を車両挙動センサ20によって取得し、制御部30に入力させているが、同様の信号をダイアグ56により取得するようにしてもよい。
以上、説明したように、本実施形態に係る遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置によれば、キーシリンダ12部分におけるキースイッチ配線14に割り込み接続するようにしているため、後付けで極めて簡単に車両に装備できるのみならず、一つの配線方式で二つの機能を実現できるようにした制御回路を有する装置としたため、アイドリング停止/再始動装置と遠隔始動装置とを独立に取り付けた場合に発生しうる動作不具合の弊害を回避することができる。また、シフトレバーの位置情報をキーシリンダ配線の特にスタータスイッチ配線から検出することができ、ニュートラル位置のみならず、パーキング位置にあるときにアイドリング停止、再始動、遠隔始動ができ、遠隔始動時の動作も本考案ではマスターキーをキーシリンダに挿入することなく、無線リモコンの操作により遠隔始動を行えるようにしたため、従来にない遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置とすることができる。
更に、再始動時のACC動作も、ACC切断しなくてもクランキングできる構成とし、ユーザの選択にて、従来通りACC切断できるものとなっている。更には、再始動時のナビゲーションリセットや夜間のバッテリ消耗時の問題を回避できる利点があり、ナビゲーションシステムがアイドリングストップの度にリセットされる不具合を自己設定で改善できる。
車両付属機器として後付け用遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置の製造に利用することができる。
10………遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置、12………キーシリンダ、14(14in、14out)………キースイッチ配線、16………車両側ハーネス、18………エンジンコントロールユニット(ECU)、20………車両挙動センサ、20sb………サイドブレーキセンサ、20fb………フットブレーキセンサ、20al………L端子センサ、20sp………車速センサ、20il………イルミネーションセンサ、22(22RY5、22RY6、22RY7、22RY8)………切替リレースイッチ、24(24RY1、24RY2、24RY3、24RY4、24RY9)………作動電源供給リレースイッチ、26………判定回路、26a………P/N判定回路、26b………IG給電判定回路、28………車載スタータリレースイッチ、30………制御部、32………トランジスタアレイ、34………ID照合回路、36………無線リモコン、38………遠隔始動スイッチ、40………無線送信回路、42………アンテナ、44………無線受信回路部、46………外部信号接続コネクタ、48………モード設定部、50………スイッチ設定部、52………ボリューム設定部、54………メモリ部、56………ダイアグ。
Claims (7)
- エンジンのアイドリング状態を検出して自動停止させるとともに、エンジン再始動を可能にしたアイドリング自動停止・再始動装置であって、キーシリンダのキースイッチ配線に割り込み接続可能とし、前記キースイッチ配線の信号を介してシフトレバー位置検出を行う判定回路を設けるとともに、このシフトレバー位置検出信号に基づきエンジン停止・始動信号を出力させる制御部を備え、かつ遠隔始動の指示に係る無線信号を発する無線リモコンからの無線信号を受信する無線受信回路部を備え、前記制御部は前記無線受信回路部から前記無線リモコンによる遠隔始動信号に基づき一定の条件下でエンジンの始動信号を出力可能としてなることを特徴とする遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置。
- 請求項1記載の遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置において、ACCの接続状態を維持した再始動と、ACCを切断した再始動を選択でき、再始動及び遠隔始動のボリューム設定を行う設定部を備えていることを特徴とする遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置。
- 請求項1記載の遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置において、前記制御部にはサイドブレーキ信号、L端子信号、車速信号、イルミネーション信号、遠隔始動信号の入力端子を備えてなることを特徴とする遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置。
- 請求項1記載の遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置において、前記判定回路は、スタータスイッチ配線の電圧を検出してシフトレバーのニュートラルまたはパーキング位置を判別し、イグニッション配線の電圧を検出してイグニッションの給電状態を判別することを特徴とする遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置。
- 請求項1記載の遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置において、前記制御部はイルミネーション信号を入力し、イルミネーション点灯検出によりアイドリング自動停止をキャンセル可能としたことを特徴とする遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置。
- 請求項1記載の遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置において、前記制御部は、シフトレバー位置検出信号、イグニッション給電検出信号、そして前記無線リモコンから送信された無線信号を前記無線受信回路で変換することにより得られた遠隔始動信号に基づき遠隔始動に係るエンジン始動信号を出力できるようにしてなる遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置。
- 請求項1記載の遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置において、前記無線リモコンは少なくとも遠隔始動スイッチ及び無線送信回路を備え、遠隔始動スイッチの操作により発する遠隔始動の指示に係る遠隔始動信号を無線送信回路により無線信号に変換され、送信可能としてなることを特徴とする遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007003893U JP3134250U (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | 遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007003893U JP3134250U (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | 遠隔エンジンスタート機能付きアイドリング自動停止・再始動装置 |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
WO2017018179A1 (ja) * | 2015-07-30 | 2017-02-02 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電子制御装置 |
-
2007
- 2007-05-28 JP JP2007003893U patent/JP3134250U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017018179A1 (ja) * | 2015-07-30 | 2017-02-02 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電子制御装置 |
JPWO2017018179A1 (ja) * | 2015-07-30 | 2018-03-01 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電子制御装置 |
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