JP3133834U - 食品トレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】しゃり玉等の食品を収容した食品トレイを上下に積層したときに下段側トレイと上段側トレイの間に一定の空隙を形成すると共に、上段の食品トレイが位置ズレしない構成としつつ、更にトレイ自体が破損し難い構造の食品トレイを提供する。
【解決手段】食品トレイの表面から上方に突出する複数の柱状支持部4と、複数の柱状支持部4の回転対称となる位置に食品収容部2の底部と略同一面に形成された複数の底板部6とを備えており、食品トレイを積層したときに下段側トレイの柱状支持部4が上段側トレイの底板部6を支持して下段側トレイと上段側トレイの間に一定の空隙を形成する。複数の底板部6のうち一部の底板部6はトレイ底面から凹入させたズレ止め凹部7を有すると共に、ズレ止め凹部7に対応する柱状支持部4aは該ズレ止め凹部7の凹入深さhに対応して頭部を他の柱状支持部4bよりも高くした構成である。
【選択図】図1
【解決手段】食品トレイの表面から上方に突出する複数の柱状支持部4と、複数の柱状支持部4の回転対称となる位置に食品収容部2の底部と略同一面に形成された複数の底板部6とを備えており、食品トレイを積層したときに下段側トレイの柱状支持部4が上段側トレイの底板部6を支持して下段側トレイと上段側トレイの間に一定の空隙を形成する。複数の底板部6のうち一部の底板部6はトレイ底面から凹入させたズレ止め凹部7を有すると共に、ズレ止め凹部7に対応する柱状支持部4aは該ズレ止め凹部7の凹入深さhに対応して頭部を他の柱状支持部4bよりも高くした構成である。
【選択図】図1
Description
本考案は、しゃり玉等の食品を保管又は搬送するために使用する食品トレイに関し、特に上下に複数段積み重ね可能な食品トレイに関する。
スーパーマーケットや回転寿司等の店舗で販売・提供されるにぎり寿司は、しゃり玉を予め工場等で製造しておき、これを食品トレイ等に収納した状態で各店舗に搬送した後、店舗内のバックヤードでこのしゃり玉に各種具材を載せて商品として販売・提供することが行われている。しゃり玉を搬送する際に使用される食品トレイとして例えば特許文献1に開示されたものが公知である。この食品トレイは縦横升目状に多数配列された食品収容部(食品ポケット)にしゃり玉を1つずつ入れるように構成しており、搬送の際には2枚の食品トレイを使用し、一方にしゃり玉を入れると共に、他方をこれと向かい合わせに重ね合わせて蓋体として使用する。
ところが、特許文献1の食品トレイは店舗に搬送されてきたしゃり玉を取り出す際に蓋体を外さなければならず作業上面倒である。また1枚の食品トレイに収容したしゃり玉を搬送するのに2枚の食品トレイを使用するので、食品トレイに要するコストが搬送枚数の2倍になる。そこで、しゃり玉を搬送する際には食品トレイに蓋体を設けることなく、そのままの状態で搬送することが望まれている。このとき、搬送効率向上等の観点から、しゃり玉を収容した食品トレイを上下に複数段積み重ね可能なものが求められるが、特許文献1の食品トレイの場合には、蓋体を設けることなく上下に複数枚の食品トレイを積み重ねると、上段トレイの底面が下段トレイに入れたしゃり玉を潰してしまうという問題がある。
下段のしゃり玉を潰すことなく、食品トレイを上下に複数段積み重ね可能とするためには、例えば食品トレイの表面から上方に突出する柱状の支持部を複数箇所に設け、これら支持部が食品トレイを多段積層したときに上段側トレイの底部を支持し、下段側トレイと上段側トレイの間に一定間隔の空隙を形成することが好ましい。ところが、柱状の支持部によって支持される食品トレイの底部が全て平坦面である場合には、搬送中の横揺れ等によって上段側の食品トレイが横ズレし、最悪の場合には落下する可能性がある。そのため、柱状の支持部によって支持される食品トレイの底部をトレイ内側に若干凹入させた凹部として形成し、この凹部に下段側トレイの支持部の頭部を挿入して食品トレイの位置ズレを防止することがより好ましい。
ところで、この種の食品トレイは通常樹脂製シート状部材で一体成形され、薄肉軽量であることから、撓みが生じやすく、また強度もあまり強くない。そのため多段積層した際の位置ズレを防止するために食品トレイの底部に凹部を形成した場合には、その凹部の段差を形成するための屈曲部分に多大な荷重が掛かり、シート状部材を破損して、下段側トレイの支持部が上段側トレイの底部を突き破ってしまう可能性がある。例えば1枚のトレイに1個約20gのしゃり玉を50個入れることが可能であるとすると、しゃり玉を収容した1枚の食品トレイの全重量は約1kgとなり、これを上下に6段積み重ねた場合、最下段の食品トレイの支持部及びその上段側の食品トレイの底部には約5kg程度の荷重が掛かる。この荷重は位置ズレ防止のために形成した凹部の屈曲部分に集中して作用し、屈曲により薄肉化して更に強度低下した部分を破損する。このような破損が生じると、下段側トレイと上段側トレイの間の空隙を一定間隔に維持することができず、しゃり玉を潰してしまうおそれがある。
そこで本考案者が鋭意検討したところによると、上述した凹部の破損は、撓みの少ないトレイ中央にはあまり見られず、撓みの大きなトレイ周縁部に多く見られることが判明した。特に食品トレイの占有面積を小さくする一方、より多くのしゃり玉を食品トレイに収容するため、食品トレイの周縁部ギリギリまで食品収容部を形成した場合には上段のトレイを支持する支持部が食品トレイの周縁部に形成されないので、撓みが特に大きくなり、その撓みの支点となる位置にある凹部の屈曲部分での破損が顕著であることが判明した。
それ故、本考案は、上記の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、しゃり玉等の食品を収容した食品トレイを上下に積層したときに下段側トレイと上段側トレイの間に一定の空隙を形成すると共に、上段の食品トレイが位置ズレしない構成としつつ、更にトレイ自体が破損し難い構造の食品トレイを提供するものである。
上記目的を達成するため、本考案が解決手段として採用したところは、シート成形により、食品を個別に収容する区画された食品収容部を縦横行列状に配置した食品トレイであって、該食品トレイの表面から上方に突出した平坦な頭部を有する複数の柱状支持部と、前記複数の柱状支持部の180度回転対称となる位置に前記食品収容部の底部と略同一面に形成された複数の底板部とを備えており、前記食品トレイを積層したときに下段側トレイの前記柱状支持部が上段側トレイの前記底板部を支持して下段側トレイと上段側トレイの間に一定の空隙を形成し、前記複数の底板部のうち一部の底板部はトレイ底面から凹入させたズレ止め凹部を有すると共に、前記食品トレイを積層するときに下段側トレイの前記ズレ止め凹部に対応する前記柱状支持部は該ズレ止め凹部の凹入深さに対応して頭部を他の柱状支持部よりも高く設定した点にある。このような解決手段によれば、食品トレイを積層したとき、下段側食品トレイの頭部が高く設定された一部の柱状支持部が上段側食品トレイの一部に設けられたズレ止め凹部に挿入された状態となって食品トレイの位置ズレが防止されるので、他の底板部には凹部を設ける必要がない。
また上記構成においては、複数の柱状支持部の頭部を平坦にすることが好ましい。これにより、柱状支持部は上段側食品トレイの底板部を平坦面で支持することができる。
また上記構成においては、ズレ止め凹部を有する一部の底板部を除く他の底板部は平坦面で形成されており、食品トレイを積層したときに該平坦面が柱状支持部の頭部に載置される構成とすることが好ましい。この場合、ズレ止め凹部を有する一部の底板部を除く他の底板部はその平坦面が柱状支持部の頭部に載置されるだけであるので、柱状支持部が支持する平坦面の近傍にシート状部材を屈曲させた部分は存在せず、均一な厚みで構成することができる。そのため、ズレ止め凹部を有する一部の底板部を除き、他の底板部には局所的に強度低下した部分は存在しなくなる。また他の底板部における平坦面は底板部に掛かる荷重を分散させることもできる。
また上記構成においては、ズレ止め凹部を有する一部の底板部をトレイ中央部に設けることが好ましい。ズレ止め凹部を撓みの少ないトレイ中央部に設けることにより、ズレ止め凹部の破損が防止される。そして食品トレイを積層したとき、下段側食品トレイの中央部に位置する柱状支持部の高く設定された頭部が上段側食品トレイの中央部に位置するズレ止め凹部に挿入された状態となって食品トレイの位置ズレが防止されるので、トレイ周縁部には凹部を設ける必要がない。
また上記構成においては、ズレ止め凹部を有する一部の底板部を少なくとも3箇所に設けることが好ましい。この場合、食品トレイの位置ズレを良好に防止できる。
また上記構成においては、ズレ止め凹部は段差を形成するための屈曲部が曲線状であることが好ましい。ズレ止め凹部の段差を形成するための屈曲部を曲線状に形成しておくことにより、屈曲部が局所的に薄肉化することを抑制し、ズレ止め凹部の屈曲部が破損し難い構成となる。
本考案に係る食品トレイによれば、食品トレイの表面から上方に突出する複数の柱状支持部と、それら複数の柱状支持部の回転対称となる位置に食品収容部の底部と略同一面に形成された底板部とを備えており、食品トレイを積層したときに下段側トレイの柱状支持部が上段側トレイの底板部を支持して下段側トレイと上段側トレイの間に一定の空隙が形成される。そして複数の底板部のうち一部の底板部はトレイ底面から凹入させたズレ止め凹部を有すると共に、食品トレイを積層するときに下段側トレイのズレ止め凹部に対応する位置にある柱状支持部は該ズレ止め凹部の凹入深さに対応して頭部を他の柱状支持部よりも高くしているので、食品トレイを積層したときに下段側トレイの頭部が高く設定された柱状支持部が上段側トレイのズレ止め凹部に挿入された状態で上段側トレイを支持し、食品トレイの位置ズレを防止する。従って、食品トレイの一部に設けたズレ止め凹部と、頭部を更に高くした一部の柱状支持部とにより、食品トレイを積層したときの位置ズレが防止されるので、ズレ止め凹部を有する一部の底板部を除き、他の底板部には凹部を設ける必要がなく、トレイ積層時に破損し難い構造とすることができる。
またズレ止め凹部を設けた底板部を除く他の底板部を平坦面とし、食品トレイを積層したときに該平坦面が柱状支持部の頭部に載置される構成の場合には、平坦面により一定の強度を確保することができると共に、底板部に掛かる荷重を分散させることができるので、食品トレイが積層時に破損し難い構造となる。
またズレ止め凹部を有する一部の底板部をトレイ中央部に設けた場合には、トレイ中央部はトレイの撓みが少ないので、ズレ止め凹部の破損を良好に防止できる。そしてトレイ中央部に設けたズレ止め凹部と柱状支持部とにより、食品トレイを積層したときの位置ズレが防止されるので、トレイ中央部よりも外側に位置するトレイ周縁部などの底板部には凹部を設ける必要がなく、トレイ積層時に破損し難い構造とすることができる。
またズレ止め凹部を少なくとも3箇所に設けておくことにより、食品トレイの位置ズレを良好に防止できるようになる。また更に、ズレ止め凹部の段差を形成するための屈曲部を曲線状に構成することにより、屈曲部の薄肉化が抑制され、食品トレイをより破損し難い構成とすることができる。
以下図面に基づいて本考案の好ましい実施形態を詳述する。図1は本考案の一実施形態を示す食品トレイ1の斜視図であり、図2はその平面図である。また図3は図2のA−A断面及びB−B断面を示す断面図である。この食品トレイ1は、合成樹脂製のシート状部材によって一体成形されており、トレイ表面を陥没させることにより区画壁3で区画された食品収容部2を形成すると共に、この食品収容部2を平面視で縦方向及び横方向に多数行列状に配置した構成である。食品収容部2はしゃり玉等の食品を1個ずつ個別に独立した状態で収容するものであり、隣接する食品収容部2との間に区画壁3を設けているので、しゃり玉同士がくっついたり、型くずれすることなく搬送することができる。また区画壁3は食品トレイ1を補強して撓みや変形を抑制する補強リブとしても機能する。尚、区画壁3の高さは特に限定されないが、低い方がしゃり玉等の食品を取り出し易いという利点がある。
食品トレイ1は表面から上方に突出する複数の柱状支持部4を備えている。柱状支持部4は錐体の頭部を平坦に形成した構成であり、複数枚の食品トレイを積層したときに柱状支持部4の平坦な頭部が上段側の食品トレイの底面に当接して支持するものである。尚、、柱状支持部4の頭部は平坦とする他、例えば先丸の球状頭部としても良い。但し、柱状支持部4の頭部は食品トレイを積層したときに上段側食品トレイを支持するので、その支持面は大きい方が好ましく、球状の頭部よりも平坦な頭部の方がより好ましい。以下の実施例においても頭部を平坦にした場合を例示する。
このような柱状支持部4は食品収容部2を区画する区画壁3の上部に立設しており、食品トレイ1の縦方向及び横方向に規則的に配置されている。図例では、縦方向及び横方向の区画壁3が交差する位置に柱状支持部4が設けられている。また実施例では、食品トレイ1の縦方向に関して食品トレイ周縁部近傍位置まで食品収容部2を形成しており、その周縁部に柱状支持部を形成する余地がないので周縁部よりも内側に柱状支持部を配置した場合を例示している。
複数の柱状支持部4が設けられた位置の180度回転対称となる位置にはそれぞれ区画壁3を設けておらず、食品収容部2の底部と略同一面となるようにトレイ表面を陥没形成した底板部6を設けている。図例では、食品トレイ1の縦方向及び横方向のそれぞれに関して、柱状支持部4と底板部6が交互に略等間隔で配置される場合を示している。この底板部6は複数枚の食品トレイを積層したときに下段側の食品トレイの柱状支持部4の平坦な頭部に載置されるものである。したがって、上段の食品トレイ1を下段の食品トレイに対して180度回転させた状態で積み重ねると、下段側食品トレイの柱状支持部4の頭部が上段側食品トレイの底板部6を支持し、下段側食品トレイと上段側食品トレイの間に一定間隔の空隙を形成する。この空隙は、少なくとも上段側食品トレイの底部が下段側食品トレイに収容したしゃり玉を潰さない程度の間隔とされる。そして食品トレイを上下に多数積層する場合には、上段に積み重ねる食品トレイをその直下のトレイに対して180度ずつ回転させながら積み重ねていくことにより各食品トレイの間に空隙を形成することができる。尚、図2には食品トレイを積み重ねたとき、下段側食品トレイの柱状支持部4によって支持される部分を破線で現している。
また複数の柱状支持部4に対して180度回転対称となる位置に設けられた複数の底板部6のうち、一部の底板部6にはトレイ底面から内側に向けて凹入させたズレ止め凹部7を設けている。複数の底板部6のうちズレ止め凹部7を設ける底板部6をどこに設定するかは任意であるが、上述のようにトレイ中央部は撓みが少ないため、そのようなトレイ中央部に設けることが好ましい。本実施例においてもトレイ中央部に位置する底板部6に対してトレイ底面から内側に向けて凹入させたズレ止め凹部7を設けた場合を例示している。また実施例では、食品トレイ1の最も中央部に位置して同一直線上にない3箇所の底板部6にズレ止め凹部7を設けており、図3に示す如く、底板部6のシート状部材を屈曲させて段差を形成し、凹入深さhのズレ止め凹部7を形成している。
また食品トレイ1の表面から上方に突出する複数の柱状支持部4のうち、トレイ中央部に位置し、食品トレイ1を積み重ねるときに上段側食品トレイのズレ止め凹部7に対応する柱状支持部4aは、トレイ中央部よりも外側に位置する他の柱状支持部4bよりも頭部が更に上方に突出している。即ち、柱状支持部4aはズレ止め凹部7の凹入深さに対応するようにその頭部を他の柱状支持部4bよりも高さh分だけ更に高く突出させてズレ止め頭部5を構成している。ズレ止め頭部5を有する柱状支持部4aは、図4に示すようにズレ止め凹部7と同様、トレイ中央部のトレイ中央部の同一直線上にない3箇所に設けられており、食品トレイ1を積み重ねるときには、下段側食品トレイのズレ止め頭部5の位置と上段側食品トレイのズレ止め凹部7の位置とが互いに対応する。そして食品トレイ1を積層したとき、下段側食品トレイの柱状支持部4aに設けたズレ止め頭部5がズレ止め凹部7に挿入された状態となり、これらが積層した食品トレイの位置ズレを防止する位置ズレ防止手段9を構成する。
これに対し、トレイ中央部よりも外側に位置してズレ止め凹部7が形成されていない他の底板部6は、図3に示すようにその底部が平坦面8で形成されており、食品トレイを積層したときには下段側食品トレイの柱状支持部4bの平坦な頭部に載置される。
図5は6枚の食品トレイを積層した状態を示す斜視図であり、図6はその断面図である。図5及び図6のように食品トレイ1を積み重ねたとき、下段側食品トレイのズレ止め頭部5が上段側食品トレイのズレ止め凹部7に挿入された状態となり、積層した食品トレイの位置ズレが防止され、搬送する際も安定して積層状態を維持するように構成されている。特に本実施形態では、位置ズレ防止手段9をトレイ中央部において同一直線上にない3箇所に設けているので、縦方向及び横方向のいずれに対しても安定する。また位置ズレ防止手段9を設けたトレイ中央部よりも外側の底板部6は平坦面8としているので、柱状支持部4bが支持する平坦面8の近傍にシート状部材を折曲した部分は存在せず、均一な厚みで構成することができる。また平坦面8は底板部6に掛かる荷重を分散させることもできる。そのためトレイ周縁部が撓んだ場合でもトレイが破損せず、食品トレイに収容したしゃり玉等の食品を潰すことがない。即ち、本実施形態の食品トレイ1は、トレイ中央部に設けた位置ズレ防止手段9が複数枚の食品トレイを積層したときの位置ズレを防止する一方、位置ズレ防止手段9を設けたトレイ中央部よりも外側では平坦面8が柱状支持部4bの頭部に載置されるので、トレイ周縁部が破損し難い構成となっているのである。そして食品トレイを積層したとき、下段側食品トレイが上段側食品トレイを一定間隔の空隙を設けた状態で安定して支持できる。また搬送の際には、蓋体を設ける必要がなく、しゃり玉を収容した食品トレイをそのままの状態で搬送できるので、搬送コストを抑えることも可能である。
図7は位置ズレ防止手段9の一部を構成するズレ止め凹部7の拡大断面図であり、(a)はズレ止め凹部7の段差を形成するための屈曲部7a,7bを一点で急激に折り曲げた場合を示しており、(b)は屈曲部7a,7bを曲線状として緩やかに折り曲げた場合を示している。位置ズレ防止手段9は撓みが少ないトレイ中央部に設けられるため、図7(a)及び(b)のいずれの態様でズレ止め凹部7の段差を形成しても良いが、より好ましくは図7(b)の如く屈曲部7a,7bを曲線状とすることである。即ち、図7(a)のように屈曲部7a,7bを一点で急激に折曲させた場合には折曲点におけるシート状部材の肉厚が局所的に薄くなるのに対し、図7(b)のように屈曲部7a,7bを曲線状として緩やかに折り曲げた場合にはシート状部材の薄肉化を抑制することができる。従って、ズレ止め凹部7の段差を形成するための屈曲部7a,7bを図7(b)のように曲線状に形成することで、ズレ止め凹部7の耐荷重性を高めることができ、食品トレイをより破損し難い構成とすることができる。
図8及び図9は区画壁3の好ましい構成例を示す図である。図8は、食品トレイ1の縦方向に延びる区画壁3の側面に対して食品収容部2に収容されるしゃり玉等の食品10を取り出し易くするための凹部3aを設けている。そのため食品収容部2を挟んで互いに対向する凹部3aに指を入れることによりしゃり玉の左右側面を掴んで取り出すことができる。また図9は、食品トレイ1の縦方向に延びる区画壁3の上部中央を下方に向けて円弧状に開放した開放部3bを設けている。そのため食品収容部2を挟んで互いに対向する開放部3bに指を入れることによりしゃり玉の左右側面を掴んで取り出すことができる。尚、本実施形態において食品収容部2の対角線上に位置する底板部6は、食品収容部2の底面と略同一面となるように形成されているので、この底板部6から指を入れることによりしゃり玉を斜め方向から掴むこともできるが、図8又は図9のように区画壁3に対して凹部3a又は開放部3bを設けておくことにより、しゃり玉を横方向からも掴むことができるようになり、多様な取り出しが行えることから取り出し作業時の作業性が向上する。
尚、上記実施形態においてはトレイ中央部の3箇所に位置ズレ防止手段9を設けた場合を例示したが、位置ズレ防止手段9は少なくとも3箇所に設けられるものであればその数に制限はない。図10は食品トレイ1の他の構成例を示す図であり、トレイ中央部の9箇所に柱状支持部4aを設けると共に、これら柱状支持部4aと180度回転対称となる別の9箇所にズレ止め凹部7を設けた場合を例示している。即ち、食品トレイの左右縁部を除き、柱状支持部4と底板部6とが食品トレイ1の横方向(長手方向)に沿って交互に配列する配列構造を縦方向に4列並設した場合、中央2列に柱状支持部4aとズレ止め凹部7を配置し、外側2列に柱状支持部4bと平坦面8で構成した底板部6を配置している。このように食品トレイ1に設けた柱状支持部4のうち縦方向及び横方向の最も外側に柱状支持部4bを配置し、それよりも内側に多数の柱状支持部4aを設けた場合であっても良い。即ちこの場合であっても、トレイ中央部の9箇所に設けた位置ズレ防止手段9が複数枚の食品トレイを積層したときの位置ズレを防止すると共に、それよりも外側のトレイ周縁部では平坦面8が柱状支持部4bの頭部に載置されるので、トレイ周縁部が破損し難い構成となるのである。
また上記実施形態においては食品トレイに収容する食品がしゃり玉である場合を例示したが、本考案はこれに限定するものではなく、餃子や焼売等、しゃり玉以外の食品を収容する食品トレイにも適用できることは言うまでもない。
1 食品トレイ
2 食品収容部
3 区画壁
4,4a,4b 柱状支持部
5 ズレ止め頭部
6 底板部
7 ズレ止め凹部
8 平坦面
9 位置ズレ防止手段
10 しゃり玉(食品)
2 食品収容部
3 区画壁
4,4a,4b 柱状支持部
5 ズレ止め頭部
6 底板部
7 ズレ止め凹部
8 平坦面
9 位置ズレ防止手段
10 しゃり玉(食品)
Claims (6)
- シート成形により、食品を個別に収容する区画された食品収容部を縦横行列状に配置した食品トレイであって、
該食品トレイの表面から上方に突出した頭部を有する複数の柱状支持部と、前記複数の柱状支持部の180度回転対称となる位置に前記食品収容部の底部と略同一面に形成された複数の底板部とを備えており、前記食品トレイを積層したときに下段側トレイの前記柱状支持部が上段側トレイの前記底板部を支持して下段側トレイと上段側トレイの間に一定の空隙を形成し、
前記複数の底板部のうち一部の底板部はトレイ底面から凹入させたズレ止め凹部を有すると共に、前記食品トレイを積層するときに下段側トレイの前記ズレ止め凹部に対応する前記柱状支持部は該ズレ止め凹部の凹入深さに対応して頭部が他の柱状支持部よりも高く設定したことを特徴とする食品トレイ。 - 前記複数の柱状支持部は頭部が平坦である請求項1記載の食品トレイ。
- 前記ズレ止め凹部を有する一部の底板部を除く他の底板部は平坦面で形成されており、前記食品トレイを積層したときに該平坦面が前記柱状支持部の頭部に載置される請求項1又は2に記載の食品トレイ。
- 前記ズレ止め凹部を有する一部の底板部はトレイ中央部に設けられる請求項1乃至3のいずれかに記載の食品トレイ。
- 前記ズレ止め凹部を有する一部の底板部は少なくとも3箇所に設けられる請求項1乃至4のいずれかに記載の食品トレイ。
- 前記ズレ止め凹部は段差を形成するための屈曲部が曲線状である請求項1乃至5のいずれかに記載の食品トレイ。
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JP2007003412U JP3133834U (ja) | 2007-05-11 | 2007-05-11 | 食品トレイ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013032188A (ja) * | 2012-11-19 | 2013-02-14 | Fp Corp | 寿司用容器 |
JP2014034395A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Sanko Co Ltd | 洗浄用トレー |
-
2007
- 2007-05-11 JP JP2007003412U patent/JP3133834U/ja not_active Expired - Lifetime
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