JP3133067U - 理容用はさみ - Google Patents

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裕忠 大房
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Abstract

【課題】刃先にファインセラミックスを施すことで表面硬度の高い理容用のはさみを得る。
【解決手段】刃体の少なくとも刃先部に酸化物系のファインセラミックスを施したために、少なくとも刃先部の表面硬度が著しく高まり、その結果傷つき難く、また経時的使用による刃先の摩耗が殆ど無く、同じ切れ味を長期間にわたり維持することができ、定期的な、しかも熟練を要する刃研ぎの作業も不要となる。また耐熱性や耐薬品性に優れるので、理美容の業務上における使用に最良のはさみが得られる。さらに酸化物系のファインセラミックスは無機質であるために手汗が付着しても表面酸化がないために衛生的であり、防カビ性や抗菌性にも優れ、劣悪な環境での使用にも適し、しかも表面色光の変化もなく、常に見映えのよい状態を維持することができる。
【選択図】図1

Description

本考案は外観性を良くするとともに切れ味を格段に向上させ、しかも耐蝕性や安全性に優れた理容用のはさみに関する。
理容用のはさみは、一般的には炭素鋼や耐蝕性に優れたステンレス鋼を用いた上刃と下刃を結合ネジにより刃先を食違い状に相互に摺動可能に構成されたものが多い(例えば実用新案登録第2601878号公報・実用新案登録第3088483号公報参照)。
登録実用新案第2601878号公報 実用新案登録第3088483号公報
しかしながら、上記した一般的な理容用はさみにあっては、連日の調髪作業による経時的使用により比較的短期間にて刃先が摩耗し、鋭利性が失われやすいところから切れ味低下によって定期的に刃研ぎ作業を行う必要があるが、刃研ぎを繰り返した場合には次第に上刃と下刃の摺動に緩みを生じて比較的短期間で交換せざるを得なくなる。また手汗の付着により表面が酸化して変色しやすく見映えも悪化し、しかも使用後に手に付着した酸化物質が人体に悪影響を及ぼすこともある。
そこで本考案にあっては、刃研ぎの必要が無く、しかも手汗による酸化がなく衛生的であり、また経時的使用による表面色光の変化がなく常に見映えのよい理容用のはさみを提供するものであって、具体的には刃体の少なくとも刃先部に酸化物系のファインセラミックスを施してなることを特徴とした理容用はさみに関する。
本考案は上記したように、刃体の少なくとも刃先部に、在来のクロームなどの鍍金処理に代えて酸化物系のファインセラミックスを施したために、少なくとも刃先部の表面硬度が著しく高まり、その結果傷つき難く、また経時的使用による刃先の摩耗が殆ど無く、同じ切れ味を長期間にわたり維持することができるために定期的な、しかも熟練を要する刃研ぎの作業も不要となる。
また耐熱性や耐薬品性に優れるので、理美容の業務上における使用に最良のはさみが得られる。さらに酸化物系のファインセラミックスは無機質であるために手汗が付着しても表面酸化がないために衛生的であり、防カビ性や抗菌性にも優れ、劣悪な環境での使用にも適し、しかも表面色光の変化もなく、常に見映えのよい状態を維持することができる。
以下において本考案の具体的な内容を、図1の実施例をもとに説明すると、同図にあらわされた理容用はさみは、上刃1と下刃2のそれぞれの長さ方向中間部を互いに交差させるとともに、該交差中心部において結合ネジ4により互いの刃先部分1b・2bを食違い状に相互に摺動可能に構成したものであり、その操作は柄部1aの指環1cと、柄部2aの指環2cとに、それぞれ指を通して手動操作によりおこなわれる。なお3は指掛け金具をあらわしている。
上刃1と下刃2の、それぞれの刃先部1b・2bには酸化物系のファインセラミックスが施される。なおファインセラミックスの施し方については、図1の実施例においては上刃1と下刃2を構成する金属素材の表面に対するコーティング(被膜形成)によりおこなわれるが、場合によっては金属素材中に酸化物系ファインセラミックスの粉末を混合して形成することによりおこなうこともできる。
ここで使用される酸化物系ファインセラミックスとしては、DLC、TiAIN、TiCN 、TiN 、CrN などが使用可能である。なかでもCrN は皮膜を形成した場合の摺動摩耗性においては格段に優れている。またジルコニアは高い靭性を有しているために理容用はさみのコーティング材としては優れている。これらは通常は医療用やIC基板、コンデンサ等の材料として用いられているものである。
これらの酸化物系ファインセラミックスは1500〜2000Hv程度の高い表面硬度が得られる。酸化物系ファインセラミックスの硬度を高める代表的な素材はアルミナとジルコニアであり、これらの素材の調合を工夫することにより理容用に適したセラミックス材料が得られる。
酸化物系ファインセラミックスのコーティング手段としては、真空中にArガスを導入し、高電圧の印加によりプラズマを発生させ、金属あるいはセラミックスを抵抗加熱あるいは電子ビーム等により蒸発させた粒子をイオン化させ、イオン化したこれらの蒸着物質を電界で加速して高エネルギー状態とし、これを母材である上刃1・下刃2の刃先部1b・2bの表面に衝突させて被膜を形成させる、所謂イオンプレーティング法による方法が好ましい。
イオンプレーティングは真空蒸着やスパッタリングに比べると、蒸着物質の運動エネルギーが大きく、そのうえ被覆中に母材が蒸着物質の衝突によって常に浄化されるので、蒸着物と母材の密着性が強いこと、蒸着物質の運動エネルギーを制御することで、被膜の機械的、電気的、光学的、結晶学的性質を自在に設定できること、被覆中に母材の温度を低く抑えることが可能であること、被覆後の母材内部歪みが小さく、また不純物の再拡散も抑制できること、等多くの利点がある。
なお、この場合に形成されるコーティング膜厚については、使用する材料如何によっても異なるが、概ね3〜15μ程度で十分である。またコーティング処理温度については材質によっては250〜400℃程度の低温処理も可能である。さらにこの場合には理容用はさみ全体に対するコーティング処理も可能であるが、経済性を考慮した場合においては刃先部分1b・2bの表裏表面のみのイオンプレーティング処理が好ましい。最後にイオンプレーティング処理により刃先表面に酸化物系ファインセラミックスがコーティングされた理容用はさみの刃先を研磨して鋭い刃先を形成する。
さらに理容用はさみの全体、または一部である刃先部分をファインセラミックスにより形成することも可能である。この場合には水と、細かい計算で決められた分量の原料粉を、セラミックボウル(ミル)内に入れて攪拌することにより、概ね1ミリの千分の1という、さらに細かい粒子と化したどろどろの原料とする。
つぎにこのどろどろの原料をスプレードライヤーで水分を蒸発させて粉に変え、これを理容用ハサミの刃の形に形成した金型内に入れ、凡そ100トン程度の押圧力を加えて固める。その後、約1,450℃程度に完全に温度管理がなされた炉内において焼結させる。焼結後に刃先をダイヤモンド製の砥石で削って鋭い刃先に仕上げることにより完成させる。このようにして得られたはさみは軽量化がはかられ、頻繁に使用する理美容作業において好適である。
本考案の一実施例である理容用はさみの平面図。
符号の説明
1 上刃
1a 柄部
1b 刃先部
1c 指環
2 下刃
2a 柄部
2b 刃先部
2c 指環
3 指掛け金具
4 結合ネジ

Claims (4)

  1. 刃体の少なくとも刃先部に酸化物系のファインセラミックスを施してなることを特徴とした理容用はさみ。
  2. 刃体の少なくとも刃先部に施した酸化物系のファインセラミックスが、DLC 、TiAIN 、TiCN 、TiN 、CrN、のうち1種または2種以上のコーティングであるところの請求項1に記載の理容用はさみ。
  3. 刃体の少なくとも刃先部に施した酸化物系のファインセラミックスが、イオンプレーティングにより形成されたものであるところの請求項1又は2に記載の理容用はさみ。
  4. 刃体の少なくとも刃先部に施された酸化物系のファインセラミックスが、刃体の素材金属中に酸化物系ファインセラミックスの粉末を混合したものであるところの請求項1に記載の理容用はさみ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017080264A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 株式会社Ihi 鋏の製造方法及び鋏

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