JP3132920B2 - 歯車セットの解析方法 - Google Patents

歯車セットの解析方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1対の歯車からなる歯
車セットの噛合状態を解析する解析方法に関し、特に、
歯車セットの諸元データと3次元測定装置により得た歯
面データとを3次元CAD装置に適用して解析する解析
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、1対の相噛合する歯車からなる歯
車セットの噛合状態(歯当り)を解析する技術として、
特開平3−100434号公報には、歯車セットの一方
の歯車の歯面に塗料を塗布後歯車セットを噛合させた状
態で回転させ、次に歯車の歯面の塗料の剥離状態を撮像
して画像処理することにより、歯車セットの噛合状態を
解析する解析方法が記載されている。更に、米国のグリ
ーソン社により、歯車を機械加工するときの切削刃に関
する諸データに基いて、負荷時の噛合状態を解析してそ
の歯当りデータを出力する負荷時歯当り解析システムが
実用化され、その解析システムは広く実用に供されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報の解析技術で
は、歯車セットを実際に組付けてから、塗料の塗布、歯
車の噛合回転、撮像等の工程を踏んで解析するため、歯
当り解析に多大の労力とコストがかかること、歯車の設
計や試作段階において種々のパラメータを変えてシュミ
レーション的に解析することが難しいこと、等の問題が
ある。前記グリーソン社の解析システムでは、歯車を切
削加工する切削刃のセット状態に基いて機械座標系から
定義される理論歯面しか解析できないこと、切削加工後
の熱処理後の歯面や、ラップ加工後の歯面や、組付け後
の歯面を解析できないこと、歯車逆転時の解析技術が不
備であること、等の問題がある。本発明の目的は、3次
元CAD装置によりシュミレーション的に歯車セットの
噛合状態を解析できる解析方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の歯車セットの
解析方法は、1対の噛合する歯車からなる歯車セットの
噛合状態を解析する解析方法において、前記歯車セット
の所定の諸元データと各歯車の歯面を規定する複数の点
データからなる歯面データを3次元CAD装置に入力す
る第1工程と、前記3次元CAD装置において、前記歯
面データに基いて各歯車の歯面の曲面を求め、前記所定
の諸元データと各歯車の歯面の曲面データとに基いて、
前記1対の歯車を噛合させた状態で両歯車を回転させる
シュミレーションを行って、前記歯車セットの噛合情報
を得る第2工程と、前記歯車セットの噛合情報を出力す
る第3工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0005】請求項2の歯車セットの解析方法は、請求
項1の方法において、前記歯面データは、第1工程の前
に、各歯車の歯面を3次元測定装置により測定して求め
ることを特徴とするものである。請求項3の歯車セット
の解析方法は、請求項1の方法において、前記噛合情報
は、噛合伝達誤差の情報と、歯当り領域の情報とを含む
ことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の作用及び効果】請求項1の歯車セットの解析方
法においては、第1工程では、歯車セットの所定の諸元
データと各歯車の歯面を規定する複数の点データからな
る歯面データを3次元CAD装置に入力する。前記歯車
セットの諸元データとは、歯車セットの噛合状態に関連
する各歯車の諸元および1対の歯車の相対位置関係の諸
元等、歯車セットの噛合状態の解析の為に通常必要とさ
れるデータである。
【0007】前記各歯車の歯面を規定する複数の点デー
タからなる歯面データは、実際の歯車の歯面を3次元測
定装置で測定して得たデータでもよく、歯車の理論歯面
から算出したデータでもよい。前記3次元測定装置で測
定する場合、切削加工後の歯面を測定したり、熱処理後
の歯面を測定したり、ラップ加工後の歯面を測定したり
することができる。つまり、所望の工程の段階における
歯車を解析対象とすることができる。また、歯車の理論
歯面から算出したデータを用いる場合、歯車を実際に製
作することなく、設計段階の歯車を解析対象とすること
もできる。
【0008】次に、第2工程では、3次元CAD装置に
おいて、歯面データに基いて各歯車の歯面の曲面を求
め、所定の諸元データと各歯車の歯面の曲面データとに
基いて、1対の歯車を噛合させた状態で両歯車を回転さ
せるシュミレーションを行って歯車セットの噛合情報を
得る。ここで、所定の諸元データと各歯車の歯面の曲面
データとに基いて、共通の座標系における1対の歯車
(但し、1対の歯車の全部とは限らず、噛合し合う一部
分でもよい)を、3次元CAD装置内で3次元的に形成
できるため、両歯車を噛合させた状態で微小角度ずつ回
転させつつ、噛合い伝達誤差、1ピッチ分の歯当り回転
角度、各歯面のうちの接触領域(歯当り領域)等を演算
するシュミレーションを行なって噛合情報を得ることが
できる。
【0009】次に、第3工程では、前記歯車セットの噛
合情報を出力する。この出力とは、プリンタによる印字
出力、磁気記録媒体へのデータ記録出力、ディスプレイ
への表示出力等の全部または一部のことである。
【0010】このように、本発明によれば、実際の歯車
セットを実物で噛合させることなく、3次元CAD装置
によるシュミレーションにより、実際の歯車セットを噛
合させて解析した場合に得られるのと同等の正確な噛合
情報を得ることができる。更に、本発明は、設計段階の
歯車セット、試作ないし量産段階の歯車セットの何れに
対しても適用でき、しかも、試作ないし量産段階の歯車
セットでは、切削加工後の歯車、熱処理後の歯車、ラッ
プ加工後の歯車に対しても適用できる。
【0011】請求項2の歯車セットの解析方法において
は、前記歯面データは、第1工程の前に、各歯車の歯面
を3次元測定装置により測定して求める。従って、実際
の歯車の歯面データを用いて、実際の歯車を対象として
解析できる。請求項3の歯車セットの解析方法において
は、前記噛合情報は、噛合伝達誤差の情報と、歯当り領
域の情報とを含むため、歯車セットの1対の歯車の噛合
状態を正確に解析できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、自動車のデファレンシャル装置
のピニオンとギヤとからなる歯車セットの噛合状態を解
析する歯車セット解析方法に本発明を適用した場合の例
である。
【0013】最初に、歯車セットの解析に供する歯車セ
ット解析装置の概要について説明すると、図1に示すよ
うに、3次元測定装置1は、歯車セットのピニオンの歯
面(歯当り面)とギヤの歯面(歯当り面)とを夫々測定
して歯面データを作成するものであり、この3次元測定
装置1により得られたピニオンの歯面データ及びギヤの
歯面データとが、3次元CAD装置2に供給される。3
次元CAD装置2には、後述の図5に示す演算処理及び
歯車セットの噛合状態をシュミレーション的に解析する
解析処理のプログラムが予め入力格納されている。
【0014】前記3次元CAD装置2には、その操作ボ
ード2aの他に、歯車セットを解析して得られた歯車セ
ットの噛合情報を出力する為に、CRTディスプレイ3
と、プリンタ4と、FDドライブ装置5Aと、MTドラ
イブ装置5Bとが接続されている。次に、前記歯車セッ
トを構成するピニオン6とギヤ7は、ハイポイド型の複
数のギヤ歯を有し、図2と図3には、ピニオン6とギヤ
7とを所定の位置関係に組付けた状態を示してある。
尚、ピニオンマウンティングディスタンスPMDと、そ
の配置誤差ΔH(正規のPMDに対する誤差)、ギヤマ
ウンティングディスタンスGMD、ピニオンオフセット
Posと、その配置誤差ΔV(正規のPosに対する誤
差)、等も図示してある。
【0015】次に、歯車セットの解析方法について、図
4〜図13に基いて説明する。図4は、歯車セット製作
の1つの工程と歯車セットの解析方法の4つの工程を示
す工程図であり、Pi(i=1、2、・・)は各工程を
示し、図5は、図4の工程P4の内容を示す概略フロー
チャートである。図4に示すように、先ず、工程P1に
おいて、歯車セットのピニオン6とギヤ7とを、通常の
歯車切削加工装置等を用いて製作する。尚、歯車セット
は、切削機械加工、熱処理、ラップ加工を経て製作され
るが、解析対象とする歯車セットとしては、切削機械加
工後のもの、又は熱処理後のもの、又はラップ加工後の
ものでもよいが、本実施例では、切削機械加工後の歯車
セットを解析対象としている。
【0016】次に、工程P2において、3次元測定装置
1により、ピニオン6の任意の1つの歯面の略全域にわ
たる9×5ポイント(合計45ポイント)を測定してピ
ニオン6の歯面データを準備するとともに、ギヤ7の任
意の1つの歯面の略全域にわたる9×5ポイントを測定
してギヤ7の歯面データを準備する。尚、9×5ポイン
トに関して「9」は歯面の歯筋方向で「5」は歯面の歯
丈方向に設定される。但し、ピニオン6及びギヤ7の複
数の歯面の夫々の略全域にわたる9×5ポイントを夫々
測定してその平均値を用いてもよいし、ピニオン6及び
ギヤ7の全部の歯面の夫々の略全域にわたる9×5ポイ
ントを夫々測定してその平均値を用いてもよい。次に、
工程P3において、前記測定により得られたピニオン6
の9×5ポイントの歯面データ及びギヤ7の9×5ポイ
ントの歯面データと、歯車セットの諸元データとを3次
元CAD装置2に入力する。
【0017】前記歯車セットの諸元データとしては、ピ
ニオンとギヤの歯数、ピニオンとギヤの歯幅、ピニオン
オフセットPos、ピニオンのコンケーブ側とコンベッ
クス側の圧力角、ピニオンの限界圧力角、ギヤのピッチ
径、ギヤのアデンダム及びデデンダム、ピニオンマウン
ティングディスタンスPMD、ギヤマウンティングディ
スタンスGMD、ギヤのピッチ角、ギヤのブランクのフ
ェース角、ピニオンとギヤのルート角、ピニオンとギヤ
の平均スパイラル角、及び配置誤差データ(ΔV、Δ
H、Δα)(尚、Δαは、ピニオン軸の直角角度誤差)
を入力する。次に、工程P4において、前記のように入
力されたデータを用いて、3次元CAD装置2におい
て、種々の演算処理と歯車セットを噛合状態で回転させ
るシュミレーションを実行する。
【0018】ここで、この工程P4における演算処理と
シュミレーションについて、図5に基いて説明する。
尚、図5のS1、S2、・・は各ステップを示す。先
ず、S1において、ピニオン6とギヤ7の各々につい
て、9×5ポイントの歯面データから歯面の曲面を演算
する。
【0019】このピニオン6とギヤ7の歯面の曲面の演
算方法としては、種々の方法があるが、前記歯面データ
に基いて、非線型有理化Bスプラインの集まりで表現さ
れる通称NURBSと称される複数の自由曲面を求め、
それらを接続して1つの3次元曲面が演算され、その3
次元曲面がピニオン6やギヤ7の歯面の曲面として決定
され、その歯面の曲面のデータが記憶される。
【0020】図5のS1において、前記のようにしてピ
ニオン6とギヤ7の歯面の曲面が夫々演算されると、S
2において、前記歯車セットの諸元データと、S1にて
演算されたピニオン6とギヤ7の歯面の曲面データに基
いて、同一座標系におけるピニオン6の3次元部分モデ
ルと、これに噛合した状態のギヤ7の3次元部分モデル
とが演算される。
【0021】次に、S3において、ピニオン6の部分モ
デルとギヤ7の部分モデルとを噛合させた状態で回転さ
せるシュミレーションを行って、ピニオン6の回転角度
に対するギヤ7の回転角度の演算が多数回実行される。
この場合、小角度回転させたピニオン6の歯面に対し
て、ギヤ7の歯面を細かいステップ角(例えば、0.0001
deg)ずつ回転させながら両歯面を接近させていき、両
歯面が接触した時のギヤ7の回転角を演算する。この演
算が多数回実行される。尚、図6には、ピニオン6の歯
面にギヤ7の歯面が接触した状態を図示してある。
【0022】次に、S4において、S3で得られたピニ
オン6の回転角とそれに対応するギヤ7の回転角の多数
組のデータに基いて、各組のデータ毎に、ピニオン6と
ギヤ7の回転角を次式に代入してギヤ7の噛合伝達誤差
Eが演算される。 E=θg−(Np/Ng)×θp E:ギヤの噛合伝達誤差、Np:ピニオンの歯数、N
g:ギヤの歯数、θp:ピニオンの回転角、θg:ギヤ
の回転角 前記S3で得られたギヤ7の回転角とそれに対応する噛
合伝達誤差Eとの多数組のデータを図示すると図7のよ
うになり、ピニオン6に対するギヤ7の噛合伝達誤差の
特性曲線(モーションカーブ)が得られ、S4において
は、更に、図7に示す1ピッチ分(ギヤの1つの歯分)
のギヤ回転角Θが演算される。
【0023】次に、S5において、前記1ピッチ分にお
けるつまりギヤ7の1つの歯面における歯当り領域が演
算される。この場合、前記ピニオン6の歯面とギヤ7の
歯面とが接触した状態においてピニオン6を静止状態に
保持してギヤ7を更に回転させ、ギヤ7の歯面がピニオ
ン6の歯面に6μmだけ食い込ませる方向にギヤ7を回
転させた状態(図8参照)においてピニオン6の歯面に
交差するギヤ7の歯面の領域が、ギヤ7の歯面の歯当り
領域として演算される。尚、前記6μmは、従来技術に
おいて歯車の噛合状態解析のために歯面に塗布してその
剥離状態を解析する為のコウミョウタンの塗膜の膜厚に
相当する厚さである。以上のように、図4の工程P4に
おける演算処理とシミュレーションが3次元CAD装置
2において実行されると、図4の工程P5へ移行する。
【0024】工程P5において、3次元CAD装置2で
求めた噛合情報(噛合伝達誤差Eと歯当り領域)をCR
Tディスプレイ3に表示出力する。但し、必要に応じ
て、噛合情報(噛合伝達誤差Eと歯当り領域)をプリン
タ4で印字出力させたり、FDドライブ装置5Aにより
FD(フロッピーディスク)に、また、MTドライブ装
置5BによりMT(磁気テープ)に、夫々、記録出力さ
せてもよい。図9は、CRTディスプレイ3に表示出力
した表示例を示すもので、符号10はギヤ7の歯面の領
域、符号11はギヤ7の歯面のトー側の歯当り領域、符
号12はギヤ7の歯面のミーンの歯当り領域、符号13
はギヤ7の歯面のヒール側の歯当り領域を示し、また、
符号14はトー側のモーションカーブ、符号15はミー
ンのモーションカーブ、符号16はヒール側のモーショ
ンカーブを示す。
【0025】ここで、図10は、図9に図示されたトー
側のモーションカーブを拡大図示したものであり、図1
1は、図9に図示されたミーンのモーションカーブを、
図12は、図9に図示されたヒール側のモーションカー
ブを、夫々拡大図示したものである。但し、図5のS3
においてピニオン6とギヤ7を逆回転させると、逆転駆
動時の正確な噛合情報が得られる。
【0026】以上説明した歯車セットの解析方法によれ
ば、歯車セットの諸元データの他に、3次元測定装置1
によって測定して求めたピニオン6とギヤ7の歯面のデ
ータを、3次元CAD装置2に入力し、3次元CAD装
置2において、前記諸元データと歯面データとに基い
て、同一座標系における、ピニオン6の部分モデルと、
これに噛合した状態のギヤ7の部分モデルを形成し、こ
れらをシミュレーション的に噛合回転させて、噛合情報
を得ることができる。
【0027】従って、実物のピニオン6とギヤ7とを噛
合回転させることなく、3次元CAD装置2におけるシ
ュミレーションによって、ピニオン6とギヤ7の噛合情
報を求めることができる。しかも、設計段階では、理論
歯面から求めた歯面データと諸元データとに基いて、噛
合状態を解析できるし、また、試作や量産段階では、切
削加工後の歯車セットだけでなく、熱処理後の歯車セッ
トを測定したり、或いはラップ加工後の歯車セットを測
定したりして得た歯面データを活用できるため、各段階
の歯車セットを解析対象とすることができる。
【0028】ここで、前記3次元測定装置1の測定誤差
は1μm程度であり、前記図5のS1で演算される歯車
の曲面の誤差は、実測歯面の場合には約0.4 μmである
ので、十分高い精度で歯車セットを解析できる。尚、理
論歯面のデータの場合、前記図5のS1で演算される歯
車の曲面の誤差は、約0.1 μmであるので、更に高精度
での解析が可能になる。
【0029】尚、図5のS2〜S4の演算技術は、通常
の3次元CAD装置に簡単な演算プログラムを付加する
ことにより実現可能な技術であって当技術分野の当業者
にとって自明の技術であるので、その詳細な具体的な説
明は省略した。尚、本発明の歯車セットの解析方法は、
前記ピニオン6とギヤ7からなる歯車セットに限らず、
種々の噛合する1対の歯車からなる歯車セットの噛合状
態の解析に適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯車セット解析に供する歯車セット解析装置の
全体構成図である。
【図2】歯車セットの断面図である。
【図3】歯車セットの平面図である。
【図4】歯車セット製作工程と歯車セット解析方法の4
工程を示す工程図である。
【図5】図4の工程P4における演算処理とシュミレー
ションの内容を示すフローチャートである。
【図6】ピニオンの歯面とギヤの歯面との接触状態を示
す要部断面図である。
【図7】噛合伝達誤差の特性曲線(モーションカーブ)
の例示図である。
【図8】歯当り領域を求める際のピニオンの歯面とギヤ
の歯面との交差状態を示す要部断面図である。
【図9】噛合情報の表示例を示す説明図である。
【図10】図9の最上段のモーションカーブの拡大図で
ある。
【図11】図9の中段のモーションカーブの拡大図であ
る。
【図12】図9の最下段のモーションカーブの拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 3次元測定装置 2 3次元CAD装置 3 CRTディスプレイ 6 ピニオン 7 ギヤ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−123267(JP,A) 特開 平2−123468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 13/02 G06F 17/50 680 WPI(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の噛合する歯車からなる歯車セット
    の噛合状態を解析する解析方法において、 前記歯車セットの所定の諸元データと各歯車の歯面を規
    定する複数の点データからなる歯面データを3次元CA
    D装置に入力する第1工程と、 前記3次元CAD装置において、前記歯面データに基い
    て各歯車の歯面の曲面を求め、前記所定の諸元データと
    各歯車の歯面の曲面データとに基いて、前記1対の歯車
    を噛合させた状態で両歯車を回転させるシュミレーショ
    ンを行って、前記歯車セットの噛合情報を得る第2工程
    と、 前記歯車セットの噛合情報を出力する第3工程と、 を備えたことを特徴とする歯車セットの解析方法。
  2. 【請求項2】 前記歯面データは、第1工程の前に、各
    歯車の歯面を3次元測定装置により測定して求めること
    を特徴とする請求項1に記載の歯車セットの解析方法。
  3. 【請求項3】 前記噛合情報は、噛合伝達誤差の情報
    と、歯当り領域の情報とを含むことを特徴とする請求項
    1に記載の歯車セットの解析方法。
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