JP3132758B2 - 電磁アクチュエータ - Google Patents

電磁アクチュエータ

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JP3132758B2
JP3132758B2 JP03017622A JP1762291A JP3132758B2 JP 3132758 B2 JP3132758 B2 JP 3132758B2 JP 03017622 A JP03017622 A JP 03017622A JP 1762291 A JP1762291 A JP 1762291A JP 3132758 B2 JP3132758 B2 JP 3132758B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発塵や潤滑が問題とな
る特殊環境下(宇宙、真空中、クリーンルーム内、液体
中)で使用可能な電磁アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体製造プロセスにおいて、高
いクリーン度を維持するため、クリーンルームで使用す
るロボットには、以下の対策が必要とされる。
【0003】(1) 低発塵、無発塵機構を採用し、発
塵要素を除去、削除、代替する。
【0004】(2) 防塵機構の組み込み、内部発生粒
子の外部流出、拡散を防止する。
【0005】(3) 信頼性、保全性を向上し、メンテ
ナンスフリー化を図る。
【0006】上記対策の具体的方法としては、以下の方
法がある。
【0007】(1) 内部負圧吸引。すなわち、ロボッ
トの内部を負圧化し、外部に開口した部分を通して塵埃
が流出しないように、常に内部に向う空気の流れを形成
する。
【0008】(2) 磁性流体シール。すなわち、磁性
流体によりロボット内部と外部とを完全に分離し、内部
からの塵埃の拡散を防止する。図8において、ケーシン
グ5の内周に設けた磁石1によって磁化された磁極2
と、磁性体の回転軸3との間に磁性流体4をリング状に
保持してシール効果を得る。
【0009】(3) ACサーボモータ。すなわち、ブ
ラシがないので、従来のDCサーボモータに比べ、自体
の発塵が少なくなり、メンテナンスもフリーになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】宇宙、真空中、クリー
ンルーム中、液体中などの特殊環境下では、アクチュエ
ータの接触部からの発塵や軸受部に潤滑を要するなどが
問題となっている。例えば、半導体製造分野ではLSI
の高集積化が進み、クリーン度の高い製造環境、装置が
要求されている。このため現在、製造プロセス内の無人
化が進められているが、使用するロボット内部からの発
塵や潤滑を必要とする部分のメンテナンス等の問題とな
っている。現状では、これらの問題に対応するため、発
塵源となるロボットのモータ部に上記した防塵機構を設
けるなどの対策を施しているが、効果は不充分である。
【0011】本発明は、上記した問題を解決するために
なされたもので、防塵機構を設けるなどの対策が不要な
小形で位置決め精度が良い無発塵、無潤滑の電磁アクチ
ュエータを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも1個のラジアル磁気軸受と1個のスラスト磁気軸受
で構成され、回転軸が非接触で支持されている回転形の
電磁アクチュエータにおいて、前記スラスト磁気軸受の
磁極がステッピングモータ磁極と共通なステッピングモ
ータ兼ラジアル磁気軸受部を備え、該軸受部は複数個の
電磁石と表面に相互に1ピッチずれた2つ以上のリング
状の歯を設けたディスクとからなり、前記複数個の電磁
石の磁極は放射状に相隣る磁極とはピッチのずれた歯を
備え、回転軸方向のギャップを検出するセンサと該セン
サからの信号に基づき、前記複数個の電磁石をそれぞれ
励磁する磁気軸受制御回路を設け、該磁気軸受制御回路
は回転軸方向のギャップを一定に保つと共に、該複数個
の電磁石をパルス信号により励磁して回転方向の位置決
めを行い、該複数個の電磁石に磁気軸受制御系を線形化
するためのバイアス磁束を形成すると共に、該磁束を回
転保持力としても作用させる性能を有している。また、
回転子の傾きを検出した信号に基づき、前記複数個の電
磁石を独立に励磁し、回転子の傾きを制御することが好
ましい。
【0013】
【作用】上記のように構成された電磁アクチュエータに
おいて、回転軸は、磁気軸受によって非接触で支持され
ているので、無発塵で潤滑も不要で、雰囲気中は汚染さ
れることがなく、また、メンテナンスも不要となる。更
に、スラスト軸受とステッピングモータとを一体化した
軸受部すなわち駆動部により、回転方向の位置決めが高
精度で可能となりコンパクトで特殊環境で好適に使用で
きる。
【0014】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0015】図1において、本発明に係る電磁アクチュ
エータの中央には、ステッピングモータ兼スラスト磁気
軸受で構成された駆動部7が設けられ、そのスラスト軸
方向の両側には、それぞれラジアル磁気軸受8、9が設
けられている。また、ラジアル軸方向及びスラスト軸方
向のギャップを検出する変位センサ10、11及び変位
センサ12、13が設けられている。そして、回転子A
すなわち回転軸6は、磁気軸受8、9により非接触で支
持され、駆動部7のステッピングモータで回転方向の位
置決めがなされるようになっている。
【0016】図2ないし図4において、駆動部7の固定
子B側の電磁石は、円周等配放射状に配置された8個の
電磁石13〜20からなり、各電磁石は、独立に磁力を
制御できるようになっている。回転子A側の回転軸6の
表面には、電磁石13〜20に対向する2個のリング状
の歯21、22と、永久磁石23とを備えたディスク2
4が設けられている。そして、歯21、22は、相互に
1ピッチずらされている。他方、電磁石13〜20の磁
極には、それぞれ歯21、22に対向する複数(図示の
例では4個)の歯25、26が形成され、それらの歯2
5、26は、円周方向に相隣る磁極で相互に半ピッチず
らされている。前記電磁石13〜20は、該電磁石とデ
ィスク24との間のギャップを一定に保ち、非接触で回
転軸6を支持している。また、8個の電磁石13〜20
のうち、1つおきの4組の電磁石13及び15、17及
び19、14及び16、18及び20を組み合せ、パル
ス信号で励磁することによりデイスク24の表面の歯2
1、22を吸引し、回転力を発生して位置決めするよう
になっている。そして、この位置保持力は、ディスク2
4の永久磁石23により発生し、その磁束は、磁気軸受
制御系を線形化するバイアス磁束としても作用するよう
になっている。
【0017】図5において、例えば対向する電磁石13
〜20の磁極51、51´には、磁気軸受の電磁石コイ
ル37、38と、ステッピングモータ用コイル39、4
0及び41、42が巻回されている。その電磁石コイル
37、38は、ドライブ回路45、検波回路63を介し
て磁気軸受制御回路44に接続され、この制御回路44
には、センサアンプ43を介してスラスト軸方向のギャ
ップを検出する変位センサ12が接続されている。そし
て、磁気軸受制御回路44は、変位センサ12からのフ
ィードバック信号に基づき、ドライブ回路45を介して
電磁石コイル37、38の磁力を制御し、回転軸6を非
接触で支持するようになっている。
【0018】前記ステッピングモータ用コイル39〜4
1は、電磁石磁極51及び55、52及び56、53及
び57、54及び58で組み合され、それぞれ第1〜第
4ドライブ回路47〜50を介して開ループ系で4相の
ステッピングモータ制御回路46に接続されている。そ
して、この制御回路46は、先ず、第1ドライブ回路4
7で電磁石磁極51及び55を励磁し、第3ドライブ回
路49で電磁石磁極53及び57を励磁して後記するよ
うに、各電磁石磁極のペア(51及び53、55及び5
7)で閉ループの磁束を発生させて回転力を起こし、次
いで、第2ドライブ回路48で電磁石磁極52及び56
を励磁し、第4ドライブ回路50で電磁石磁極54及び
58を励磁し、同様に回転力を得るようになっている。
【0019】次に、図6及び図7を参照して作用を説明
する。
【0020】図6において、ディスク24の外側の歯2
1には、ギャップGを設けて例えば電磁石磁極51、5
2、53が対向されており、それらの4個の歯25〜2
5は、相互に半ピッチずれており、従って、図示の状態
ではペアの電磁石磁極51、53は歯21に対し半ピッ
チずれている。
【0021】そして、ディスク24の歯21は永久磁石
23によりN極となり、磁束29が矢印方向に常時流
れ、これに対し電磁石磁極51、53で磁束31を図示
の様に流すと、電磁石磁極51側のギャップGの磁束
は、両磁束31、29の和となって増加し、他方の電磁
石磁極53側のギャップGの磁束は、両磁束31、29
の差となって減少する。
【0022】その結果、矢印方向にトルクTが発生し、
回転軸6が回転される。
【0023】図7においては、図6と同様にトルクTが
発生し、回転軸6が回転される。
【0024】図9は、回転子6の傾きを制御するための
磁気軸受制御手段を示している。該制御手段は、上記8
個の電磁石を独立に励磁することが可能な事を利用して
いる。先ず、変位センサ59と60(ラジアル方向のギ
ャップ検出器)の差動信号から回転子の傾きを検出し、
その信号に基づき磁気軸受制御回路、ドライブ回路を介
して、例えば回転子がZからZ´軸上に傾いた時、電磁
石61、62を励磁し、傾きθを修正する様に構成され
ている。この制御手段を図5の制御装置に付加すること
によって、傾きも制御可能なシステムを構成することが
出来る。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、スラスト軸受とステッピングモータとを一
体化し、ラジアル軸受と組み合せて回転軸を非接触で支
持し、回転位置決めを行うことにより、小形で位置決め
精度が良く、しかも無発塵、無潤滑のアクチュエータを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側断面図。
【図2】駆動部の半部を示す側断面図。
【図3】電磁石のH矢視図。
【図4】ディスクのD矢視図。
【図5】制御装置のブロック図。
【図6】回転力発生原理を示す外周側の歯回りの展開
図。
【図7】回転力発生原理を示す内周側の歯回りの展開
図。
【図8】従来の防塵機構の一例を示す斜視図。
【図9】回転子の傾きを制御するための磁気軸受制御手
段を示すブロック図。
【符号の説明】
A・・・回転子 B・・・固定子 G・・・ギャップ 6・・・回転軸 7・・・駆動部 8、9・・・ラジアル磁気軸受 10〜13、59、60・・・変位センサ 13〜20、61、62・・・電磁石 21、22・・・歯 23・・・永久磁石 25、26・・・歯 29・・・永久磁石の磁束 31・・・電磁石の磁束 44・・・磁気軸受制御回路 46・・・ステッピングモータ制御回路 51〜58・・・電磁石磁極 63・・・検波回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蓬台 昌夫 東京都大田区羽田旭町11番1号株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 佐藤 源一 東京都大田区羽田旭町11番1号株式会社 荏原製作所内 (56)参考文献 特開 昭47−43635(JP,A) 特開 昭63−99742(JP,A) 特開 昭63−69442(JP,A) 実開 昭62−199717(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 37/24 H02K 7/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個のラジアル磁気軸受と1
    個のスラスト磁気軸受で構成され、回転軸が非接触で支
    持されている回転形の電磁アクチュエータにおいて、前
    記スラスト磁気軸受の磁極がステッピングモータ磁極と
    共通なステッピングモータ兼ラジアル磁気軸受部を備
    え、該軸受部は複数個の電磁石と表面に相互に1ピッチ
    ずれた2つ以上のリング状の歯を設けたディスクとから
    なり、前記複数個の電磁石の磁極は放射状に相隣る磁極
    とはピッチのずれた歯を備え、回転軸方向のギャップを
    検出するセンサと該センサからの信号に基づき、前記複
    数個の電磁石をそれぞれ励磁する磁気軸受制御回路を設
    け、該磁気軸受制御回路は回転軸方向のギャップを一定
    に保つと共に、該複数個の電磁石をパルス信号により励
    磁して回転方向の位置決めを行い、該複数個の電磁石に
    磁気軸受制御系を線形化するためのバイアス磁束を形成
    すると共に、該磁束を回転保持力としても作用させる性
    能を有することを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 回転子の傾きを検出した信号に基づき、
    前記複数個の電磁石を独立に励磁し、回転子の傾きを制
    御することを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュ
    エータ。
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