JP3132723U - 跳び箱運搬具 - Google Patents

Abstract

【課題】使用場所まで簡便に運べ、且つ後片付けも簡単に済みその上整理整頓が容易にできる運搬具を提供する。
【解決手段】頂辺に握部を形成した外管と、この外管と平行に対向する形で適宜な間隔を有した仕切り管６と、仕切り管と適宜な間隔を有し、連結管で連結された仕切り管と平行に対向する形の吊し管を、底部の四角部周辺に車輪を備えた台枠に植設し、吊し管は外管及び仕切り管よりも高く、仕切り管は外管よりも低く形成され、台枠の底部に備えられる車輪２は、進行方向性が一方向に限定されない車輪である跳び箱運搬具。
【選択図】図２

Description

本考案は、学校などの体育で使用される跳び箱の運搬並びにその整理整頓が円滑に行える用具に関するものである。

跳び箱の使用は小学校に限定されるものでなく、中学・高等学校・大学、一般社会人対象の街の体育館と、幅広い年齢層に使用されていて、踏み切り扱・マット・跳び箱から構成される体育の基本的な器具の一つである。
しかしながら、その保管と言えば、体育館の倉庫の中にそれぞれがばらばらに置かれ、倉庫の大半のスペースを占拠している状態は至るところで見られる。

加えて、使用するときは、マットは引きずって体育館内の使用場所まで運ぶか、或いは数人で声を掛けながら力を合せて運ぶ方法が取られていて、使用後の片付けでも全く同じ光景が再現されている。

しかしながら、跳び箱を使用する人達から「使用場所まで何かの方法で簡便に運べ、且つ後片付けも簡単に済み、その上整理整頓が容易にできる方法が無いのか。」との声が数多く寄せられていた。
本考案はこのような声に応えるもので、使用場所に簡便に運べ、且つ後片付けも簡単に済み、その上整理整頓が容易にできる運搬具を提供するものである。

即ち、前記目的達成の手段として本考案は、頂辺に握部を形成した外管と、適宜な間隔を有し、前記外管と平行に対向する仕切り管と、適宜な間隔を有し、仕切り管と連結管で連結され、前記仕切り管と平行に対向する吊し管を、底部の四角部周辺に車輪を備えた台枠に一体的に植設したものである。

また吊し管は、外管及び仕切り管６よりも高さを持って形成され、仕切り管は外管よりも低く作られる。

前記台枠の底部四角部周辺に備えられる車輪は、一方向のみに進行性が限定されない、多方向に進行可能な車輪が採用されている。

本考案の跳び箱運搬具は前記構成により、外管と仕切り管との間隔には踏み切り板を納め、仕切り管と吊し管との間隔には、吊し管の頂辺直状部に掛けられたマットの片方が吊るされ、この吊し管の片方向のオープンスペースには跳び箱が乗せられるので、一つの運搬具に、踏み切り板、マット、跳び箱と必要な三つの用具が納まるのですこぶるすっきりした形で整理整頓を行うことができる。

本考案跳び箱運搬具の台枠底部四角部周辺に備えられる車輪は、一方向のみに進行性が限定されずに、多方向に進行機能を有する車輪が採用されているので、使用場所までの移動や使用後に倉庫まで移動するのに極めて容易に行うことができる。

前記構成によって、マットは倉庫に平面に置かれるのではなく、あたかも布団干しのような形で吊し管に吊るされ保管されるので、倉庫内が綺麗に整理整頓できるようになったばかりでなく、風通しがよくなり黴の発生が抑制され衛生的にも向上する。

本考案の跳び箱運搬具は、これまで体育館の倉庫に、踏み切り板、マット、跳び箱がそれぞればらばらに置かれ、特にマットは倉庫の大半のスペースを占拠している現状を変え、整理整頓が容易にできるばかりでなく、使用場所までマットを引きずること無く簡便に運ぶことができ、且つ後片付けも簡単に済む跳び箱運搬具を提供するものである。

前記目的を達成するため、底部の四角部周辺に多方向に進行可能な車輪を備え、四角形を呈する台枠を堅牢な材料で形成する。

この台枠の側端辺に、頂辺に握部を形成した二脚で形成された外管が一体的に植設される。

この外管と平行で対向する形で、踏み切り板を収納するための適宜な間隔を有し、二脚で形成された仕切り管が該台枠に一体的に植設される。ここで、仕切り管の脚間に支持体が、台枠の間に架設される形で備えられるとともに、前記適宜な間隔に、少なくとも５ｍｍ程度以上の厚さを有するベニヤ板が床板として設けられる。

前記仕切り管と適宜な間隔を有して平行で対向する形で、マットを布団のように二つ折りに掛けるための二脚で形成された吊し管が台枠に一体的に植設される。ここで、仕切り管と吊し管とは連結管で連結されるとともに、吊し管の脚間またはその周辺部に支持体が、台枠の間に架設される形で備えられる。

吊し管の側方から台枠の端までは、跳び箱を載せるための適宜な幅を有するオープンスペースとし、このペース全体に少なくとも５ｍｍ程度以上の厚さを有するベニヤ板が床板として設けられ、台枠の側端辺から外管、仕切り管、吊り管の順に設けられる。

この構成において、吊し管はマットを二つ折で掛けられる適宜な高さをもって形成され、外管は本考案運搬具を運搬するに適する適宜な高さであって、仕切り管は踏み切り板が収容されるのに適する高さを有して形成される。
したがって、高さ的には吊し管が一番高く、次に外管、仕切り管の順となる。

図面に示す実施例に基づき本考案を説明すると、図１は本考案の跳び箱運搬具を示し、図２は、使用に際し必要な関連用具も一緒に納めた保管時の状態を示したものである。

本考案の跳び箱運搬具は、底部の四角部周辺に進行方向が一方向に限定されず、多方向に進行可能な車輪２が備えられた枠体１の側端辺３に、頂辺に握部４を形成した二脚の外管１２が植設され、該外管１２と平行に対向する形で、適宜な間隔５を有して二脚の仕切り管６が設けられるとともに、該間隔５には床板１３が設けられ、二脚の吊し管９は仕切り管６と適宜な間隔８を有して、平行に対向して植設される。

前記の仕切り管６と吊し管９とは連結管１２で連結されていて、仕切り管６と吊し管９の二脚間又はその付近部に支持体７，１０が台枠間に架設される。

前記構成において、吊し管９は外管１２及び仕切り管６よりも高さを有して形成され、外管１２がこれに次いでいる。

この種の運搬具には運搬物の落下止めバンドが付帯されるが、本考案の跳び箱運搬具では運搬する距離が体育館のみと短い事、運搬する踏み切り板やマット、跳び箱自体が一定の自重を有しているので運搬中に落下する心配が少ないことから、通常は取付けられずに使用される。

以上のように、本考案の跳び箱運搬具は頂辺に握部を形成した外管と、この外管と対向する形で、床板が設けられる適宜な間隔を有した仕切り管と、該仕切り管と適宜な間隔を有し、連結管で連結された吊し管とを底部の四角部周辺に車輪を備えた台枠に植設し、この吊し管の片方向全部を床板が設けられるオープンスペースと成し、切り管は外管及び仕切り管よりも高く、仕切り管は外管よりも低く形成され、台枠の底部に備えられる車輪は、進行方向が一方向のみに限定されない多方向に進行可能な車輪であることを特徴としたものである。

したがって、体育館の倉庫にそれぞれがばらばらに置かれ倉庫の大半のスペースを占拠している現状を変え、整理整頓が容易にできるばかりでなく、使用場所までマットを引きずること無く簡便に運べ、且つ後片付けも簡単に済むので、使い勝手の良さは申し分ない。
その上マットはあたかも布団を干すがの如き状態となるので黴の発生も抑制されるので、衛生的にも向上する事で学校での使用が大いに推奨される跳び箱運搬具を提供できる。
もって、産業上の利用可能性は頗る高いものが有る。

本考案に係る跳び箱運搬具の構成を説明する図である。 図１に必要具の踏み切り板、マット及び跳び箱を載せた保管時の状態を説明する図である。

符号の説明

１台枠 ２車輪 ３側端辺 ４握り辺 ５間隔 ６仕切り管 ７，１０支持体 ８間隔 ９吊し管 １１オープンスペース １２外管 １３，１４床板

Claims (3)

1. 頂辺に握部４を形成した外管１２と、適宜な間隔５を有し、この外管と平行に対向する形の仕切り管６と、該仕切り管と適宜な間隔８を有し、平行に対向する形での吊し管９を底部の四角部周辺に車輪２を備えた台枠１に一体的に植設するとともに、前記仕切り管と吊し管９とを連結管１２で連結したことを特徴とする跳び箱運搬具。
2. 吊し管９は、外管１２及び仕切り管６よりも高さを持って成り、仕切り管６は外管１２よりも低いことを特徴とする請求項１記載の跳び箱運搬具。
3. 台枠１の底部四角部周辺に備えられる車輪２は、一方向のみに進行が限定されずに多方向に進行可能な車輪であることを特徴とする請求項１記載の跳び箱運搬具。

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