JP3132655U - 電子レンジ再加熱用のパン類 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースに入れたまま電子レンジで再加熱可能なパン類を提供する。
【解決手段】電子レンジで加熱可能な紙加工ケース1の側面部2の上端に耳2aとミシン目2bを設ける。また、底面部3に空気孔3aを設ける。このようにして製造した紙加工ケース1にパン生地を入れて焼成したパン4を、紙加工ケース1に入れたまま密封する。食べるときは、密封袋5の四隅を切り取って電子レンジで再加熱し、ミシン目2bを開けばパン4が食べやすくなる。また、ミシン目2bを開いた状態で、紙加工ケース1をお皿として利用することもできる。
【選択図】図1

Description

本考案は、電子レンジで再加熱して食べることに適したパン類に関するものである。
従来、コンビニエンスストア等で販売される密封袋に入れられたパンは、冬になると消費量が下がるという問題があった。これは、冬場は寒いので、パンよりもコンビニエンスストア内で温かい状態で販売されている肉まんやおでんなどに需要を奪われているためと考えられる。そこで、電子レンジで再加熱して温かい状態でパンを提供できれば、冬場の需要を高められる可能性がある。このような電子レンジ再加熱に適したパンとしては、パンの下部に凹凸状の加工を施し、ターンテーブルとの接触部分を小さくして、レンジでの加熱の蒸気を逃してパンの食感を向上する電子レンジ再加熱用パン類が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−224553号公報
しかしながら、前記電子レンジ再加熱用パン類は、底部に凹凸状の加工が施されるように形成された型に生地をいれて焼成するため、焼成後のパンの形が不自然で崩れやすく、また、型の孔の部分に丸めた生地を詰め、それから型に生地全体を乗せて焼成するので、手間がかかっていた。
また、パンの日持ちを延ばすために、パンの包装用袋内にパンとアルコール製剤を同封して販売されている場合がある。このような製品は、アルコール製剤ごと電子レンジで加熱するとアルコールがパンの袋内に飛散してアルコールのにおいがパンに染みついてしまうので、アルコール製剤を使用していない日持ちのしないパンしか袋ごと電子レンジで加熱できないという問題があった。
本考案は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パンの製造に手間がかからず、かつ食前に電子レンジで再加熱するとより一層おいしく食べられる電子レンジ再加熱用のパン類を提供することにある。
本考案は前記目的を達成するために、電子レンジで加熱可能であって、底部に孔を設けたケースにパン生地をいれてパン類を製造した。また、ケースの開口周縁に耳を設けた。また、パンの酵母として、パネトーネ酵母と発芽玄米酵母を用いた。
これにより、ケースに入ったままの状態でパンを電子レンジで加熱できるので、加熱のために皿に移し替える必要がなくなる。また、この孔により、パン焼成時に火の通りがよくなるので、パンの食感の良さを保つことができる。また、ケースの開口部周縁に耳を設けたので、ケースが補強されて焼成後のパンの形がくずれることはない。また、パネトーネ酵母と発芽玄米酵母を用いているので、アルコール製剤を用いなくても長期保存が可能となる。
本考案によれば、ケースに入れたまま袋ごとパンを電子レンジで温めることができるので、食べやすい。特にコンビニエンスストアやパン類を扱う飲食店では、簡単にパンを温めてパンをおいしい状態で提供できるので、顧客へのサービスを改善することができる。また、密封袋に入れておけば、このパンは常温で長期保存が可能なので、製造後日数の経過したパンでも再加熱してよりおいしく食べることができる。
図1乃至図5は本考案の一実施形態を示すもので、図1は生地を入れる前のケースの斜視図、図2はケースの展開図、図3は電子レンジ再加熱可能なケースに入ったパンの状態を示す斜視図、図4は電子レンジ再加熱可能なパン類の水分活性値を示す表、図5はケースごと密封袋に入った状態の電子レンジ再加熱可能なパン類の側面図、図6は、本考案の他の実施形態のケースの展開図である。
この電子レンジ再加熱用のパン類は、通常の製法で作られたパン生地を耐熱用の紙加工ケースに入れ、オーブンで焼成することによって製造される。
本発明において、紙加工ケース1の素材としてオーブン入れても焼けないように加工された紙が用いられる。この紙加工ケース1は、上面を開口した四角柱形状に組み立てられ、図1に示すように、側面部2と底面部3とからなり、側面部2の上端には、上に凹の形状の耳2aが設けられている。
この耳2aは、紙加工ケース1と同じ紙素材を用いて、紙加工ケース1の内側に折り込まれるようになっている。耳2aは紙加工ケース1にパン生地をいれて焼成するときに紙加工ケース1が生地のふくらみにつれて開かず、紙加工ケース1を補強するために設けられたものである。耳2aの形状は、本実施例のように上に凹型の形状に限られず、略長方形にしても本考案と同様の作用効果を得ることができる。
側面部2の各面を連結する辺の縦方向には、ミシン目2bが設けられている。このミシン目2bは、紙加工ケース1を分解しやすくするために設けられたものである。ミシン目2bに沿って紙加工ケース1の側面部2を外側方向に押し開けたの状態を示すのが図2である。図2に示すように、紙加工ケース1の底面部3には、パンの焼成時に空気を通しやすくするための空気孔3aが設けられている。
この空気孔3aは、底面部3のの面積の13%以上30%以下となるように設計されている。また、空気孔3aは、紙加工ケース1の底面積が大きくなるにつれて面積比率も高まるようにして設けられる。例えば、底面積が5525平方ミリメートルの場合には、空気孔3aは面積比約13%となるように底面部5が形成されるが、底面積が10800平方ミリメートルの場合には、空気孔3aは底面部3の面積に対して約22%となるように設けられる。空気孔3aの数は、本実施例では5個設けたものを示したが、それに限定されるものではない。また、空気孔3aの形状は円形状に限定されない。
次に本発明のパンの製法について説明する。まず始めに、小麦粉、砂糖、ホエーパウダー、パネトーネ酵母、塩、イースト菌を混ぜる。さらに、全卵、ブドウ糖及び酵母1水2の割合で混合して32℃の環境下で4時間発酵させた後に3〜5℃の冷蔵庫で4時間保管してなる発芽玄米酵母と油脂を加えて混ぜ、パン生地をつくる。このパン生地を5℃以下の冷蔵庫に3時間乃至6時間保管して一次発酵する。その後、生地を成形してから30℃で45分間の二次発酵を行い、パン生地を完成させる。本実施例のように側面部2の上端すべてに耳2aが設けられている場合には、60グラム以上250グラム以下の生地の量を紙加工ケース1に入れて焼成することができる。パン生地は、紙加工ケース1に入れられてオーブンで焼成される。焼成後の紙加工ケース1に入った状態のパン4は、図3に示すように、耳2aが焼成時における生地の膨張で紙加工ケース1の内部から上方向に押されて、紙加工ケース1の外側に出て、パン4の上端周囲に密着する。
焼成後のパン4は紙加工ケース1にいれたままの状態で密封包装され、コンビニエンスストアやカフェなどに並べて販売される。パンの製法には主にストレート法と中種法があるが、本発明はいずれの製法またはそれ以外の製法にも限定されない。
焼成後のパン4の各部位の水分活性値の測定結果を図4に示す。水分活性が低いパンはアルコール製剤を用いないで長期保存が可能となるが、その分ぱさぱさした食感になってしまい、おいしくない。パンの水分活性値は、通常0.90Aw程度が好ましいとされているから、本発明に係るパンは食感において、消費者を満足させるに十分であるといえる。
このようにしてできあがったパン4を電子レンジ(図示せず)で再加熱する場合は、図5に示すように、密封袋5の四隅の先端部分(点線で示した部分)をはさみなどで切り取って密封袋5内が結露しないようにして、電子レンジのターンテーブル又は皿にのせて加熱する。加熱時間はパンの大きさや電子レンジの機能により異なるが、例えば、600Wの電子レンジであれば、一人分の菓子パンは50秒程度加熱するのが好ましい。
なお、電子レンジで密封されたままパン等の食品を加熱すると、加熱により中の食品から発生する水蒸気で袋内の内圧が上昇して破裂するおそれがあり、あるいは水蒸気が食品に付着して食品の品質や食感を損なうおそれがある。現在は、四隅を切り取らなくても食品を収納したままの状態で電子レンジで加熱しても自動的に水蒸気を排出する機能を有する電子レンジ用の包装袋が多数開発されている。そのような密封袋を用いて本考案を実施する場合には、四隅を切り取ることが不要となる。
加熱後は、密封袋5を開け、中から紙加工ケース1ごとパン4を出し、ミシン目2bに沿って紙加工ケース1を外側に向かって開くと、パンが取り出しやすくなる。また、紙加工ケース1をお皿の代わりとして使用することも可能となる。
なお、本実施例は、酵母としてパネトーネ酵母及び発芽玄米酵母を用いているので、焼成後密封した袋に入れて常温で保存した場合、60日経過するまでカビが生えず、長期保存が可能である。ただし、本考案はこれに限定されず、より賞味期限の短いパンを電子レンジで再加熱した場合でも、同様にパンを温めることができる。このように、本実施形態によれば、電子レンジで再加熱することで、コンビニエンスストアやカフェで温かいパンを簡単に提供して、顧客満足度を高めることが可能となる。
図6に示すように、紙加工ケース1の耳2aを、側面部2の上端全体ではなく、一対の辺の上端にのみ設けてもよい。また、図6では一対の短辺の上端に耳2aを設けたものを示したが、一対の長辺の上端に設けてもよい。ただし、このような形状からなる紙加工ケース1の場合、紙加工ケース1の開口周縁全体に耳を設けた場合と比べて紙加工ケース1の強度が弱くなるので、中にいれるパン生地の量は60グラム以上100グラム以下とする。
なお、本実施例では、底面及び側面が四角形の紙加工ケースを用いたが、本考案はこれに限定されず、円形、楕円形等でも本考案と同様の作用効果を得ることができる。
本考案の一実施形態を示す電子レンジ再加熱可能なパン類のケースの斜視図 ケースの展開図 電子レンジ再加熱可能なケースに入ったパンの状態を示す斜視図 水分活性値を示す表 密封袋に入った状態の電子レンジ再加熱可能なパン類の側面図 他の実施例におけるケースの展開図
符号の説明
1…紙加工ケース、2…側面部、2a…耳、2b…ミシン目、3…底面部、3a…空気孔、4…パン、5…密封袋。

Claims (5)

  1. 電子レンジで加熱可能なケースにパン生地をいれて焼成してなる
    ことを特徴とする電子レンジ再加熱用のパン類。
  2. 前記ケースの底部に孔を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の電子レンジ再加熱用のパン類。
  3. 前記ケースの開口周縁の少なくとも一部分に耳を設け、
    当該耳は前記ケースの内側に折り込んでなる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電子レンジ再加熱用のパン類。
  4. 前記孔を前記ケース底部の面積に対して13%乃至30%となるように設けた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電子レンジ再加熱用のパン類。
  5. 前記生地の酵母としてパネトーネ酵母及び発芽玄米酵母を用いた
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の電子レンジ再加熱用のパン類。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013223612A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Tokan Kogyo Co Ltd 電子レンジ加熱用容器及びその使用方法
CN115884683A (zh) * 2020-08-17 2023-03-31 田口食品株式会社 水果奶油蛋糕及其制造方法、制造水果奶油蛋糕的设备

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