JP3132520U - ルアー - Google Patents
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Abstract
【課題】頭部および胴部を含む複数個の部片が有機的に屈曲することにより、水中で生物様の柔軟な挙動を行うプラグ型のルアーを提供する。
【解決手段】ルアーは、少なくとも頭部および胴部を有する複数個の部片で構成し、前後の各部片を留め金具で直線状にジョイントするとともに、さらに前後の部片を内部収納の柔軟な弾性部材で関連づけることにより、前方部片の動きに後方部片が追随し、ルアー全体において少なくとも水平方向に自然な屈曲性を付与する。
【選択図】図1
【解決手段】ルアーは、少なくとも頭部および胴部を有する複数個の部片で構成し、前後の各部片を留め金具で直線状にジョイントするとともに、さらに前後の部片を内部収納の柔軟な弾性部材で関連づけることにより、前方部片の動きに後方部片が追随し、ルアー全体において少なくとも水平方向に自然な屈曲性を付与する。
【選択図】図1
Description
本考案は、ルアーフィッシングにおいて擬餌針として用いるプラグ型のルアーに関し、特に、頭部および胴部を含む複数個の部片が有機的に屈曲することによって水中で生物様の柔軟な挙動を行うジョイント型のルアーに関する。
ルアーフィッシングは、生餌を使わずに魚釣りできるので自然環境を損なうことが少なく、近年、スポーツフィッシングとして女性も含めて人気が高まっている。擬餌針であるルアーにおいて、小魚の形状を模したプラグ型のルアーは、一般にプラスチック製またはバルサ材製などであり、その独特の外観からいかにも釣果が増えそうで人気がある。プラグ型のルアーは、魚型のルアー本体を有し、該ルアー本体の口端部、頭側部、腹部、尾部などにラインまたは釣針を連結するアイレットを固着している。
プラグ型のルアーには、特開平8−298897号のように、頭部および胴部である2部片から構成するジョイント型があり、この種のルアーではルアー本体の頭部と胴部がジョイント部で屈曲することにより、リトリービングの際に実際の魚に近い動きを与えている。また、この動きをより自然に近づけるために、特開2002−360128号では、ルアー頭部の後方窪みに胴部の前方突出部が嵌合するとともに、この嵌合部において両端に球状の回転部を有する連結部材が配置され、該連結部材の両回転部がルアー頭部または胴部の球形凹み内に収納されることにより、ルアー本体はリトリービング時に回転または左右に振れる。
特開2004−236548号は、ルアー本体が複数の部片に分割されるとともに、各部片をつなぐ可撓性心材がインサートされ、該可撓性心材によって各部片が屈曲可能となる。この可撓性心材は細い金属線を撚糸したワイヤまたは金属薄板である。また、特開2004−357646号は、5個以上の筒部材の軸孔に心材を挿通して胴部を屈曲可能にし、屈曲性を高めるために各筒部間に小球を介在させ、該心材は強弾性を有する形状記憶合金材などである。特開2005−143446号は、分割された胴部と尾部とを閂状部材でジョイントするとともに、該胴部と尾部とを連通する軸孔を設け、該軸孔内に固定杆を移動可能に収納することにより、キャスティング時に胴部と尾部の相互揺動を規制し、リトリービングの際にはルアーのスイムアクションを行わせる。
特開平8−298897号公報
特開2002−360128号公報
特開2004−236548号公報
特開2004−357646号公報
特開2005−143446号公報
従来のプラグ型のルアーにおいて、特開平8−298897号および特開2002−360128号では、頭部と胴部をつなぐ連結部材自体は公知のものであるから、ルアー本体に単純な揺動や回転運動を付与することはできても、水中で生物様の挙動をさせことは不可能であり、これは特開2005−143446号についても同様である。特に、図5のようにルアー本体が水底で下向きに垂直に立脚した場合には、頭部や胴部を含む各部片はバラバラの動きになってしまう。
一方、特開2004−236548号および特開2004−357646号は、ルアー本体の各部片をつなぐ心材自体が弾性を有し、該心材が湾曲することで胴部を屈曲可能にする。これらのルアー本体では、キャスティング時にルアーの全荷重が心材に作用するので、該心材が破断したり永久変形しないように高い引張り強度および強弾性を有することが必要である。このため、これらのルアー本体は各部片が屈曲可能であっても、強弾性の心材のために各部片の動きは比較的単純化され、リトリービング時に水中で生物様の微妙な動きを与えることはできない。
本考案は、従来のジョイント型ルアーに関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、リトリービング時に水中で生物様の柔軟な挙動を付与できるルアーを提供することを目的としている。本考案の他の目的は、水底で下向きに垂直に立脚した際に、頭部や胴部を含む各部片が有機的に挙動するルアーを提供することを目的としている。
本考案に係るルアーは、少なくとも頭部および胴部を有する複数個の部片で構成するプラグ型のルアーである。本考案のルアーは、前後の各部片を留め金具で直線状にジョイントするとともに、さらに前後の部片を内部収納の柔軟な弾性部材で関連づけることにより、前方部片の動きに後方部片が追随し、ルアー全体において少なくとも水平方向に自然な屈曲性を付与する。
本考案に係るルアーは、頭部および2個以上の胴部で構成するプラグ型のルアーであって、頭部と第1胴部ならびに第1胴部と第2胴部などを留め金具で直線状にジョイントするとともに、第1胴部の軸方向に貫通孔を設けてもよい。このルアーでは、第1胴部の貫通孔を通過する柔軟な弾性部材は、その前端部を頭部の後端面に取り付けてから、第1胴部の貫通孔を通過させ、該バネの後端部を第2胴部の前端面に取り付けることにより、頭部の動きに第1胴部および第2胴部が追随し、ルアー全体において少なくとも水平方向に自然な屈曲性を付与する。
本考案のルアーは、前方部片の後端面および後方部片の前端面において軸方向に盲孔を形成し、弾性部材であるコイルバネまたは線細工バネの前方部を前方部片の盲孔に挿入してバネ前端で固着し、一方、コイルバネまたは線細工バネの後方部を後方部片の盲孔に挿入してバネ後端で固着すると好ましく、これによって屈曲時にコイルバネまたは線細工バネの弾性限界を維持させる。本考案のルアーにおいて、弾性部材が両端フック付きの線バネ状の引張コイルバネであり、盲孔を直径方向に通過するピンがバネ端フックと係合することにより、バネ前後端を盲孔内で固着すると好ましい。また、所望に応じて、最後方の胴部の後端面に尾部または釣針を直交係合のアイレットでジョイントする。
本考案を図面によって説明すると、本考案に係るルアー1は、通常、部片全体で小魚、昆虫や爬虫類などの外観を有するプラグ型であり、ルアー本体2は少なくとも頭部3および胴部5を有するジョイント型となる。本考案のルアー1は、水面に浮き上がるフロート式、水中に沈み込むシンク式などのいずれにも適用できる。
ルアー本体2は、表面着色のバルサ材のような木製、ポリウレタンやポリスチレンのようなプラスチック製、金属製またはこれらの素材の組み合わせである。木製の場合には切削加工によって成形し、プラスチック製の場合には射出成形、トランスファ成形や圧縮成形などによって樹脂成形すればよい。
ルアー本体2の各部片は、頭部5および2個以上の胴部5,6で構成することが多く、さらに尾部7を有していてもよく、それぞれの部品間を留め金具によって揺動可能にジョイントすることを要する。この留め金具は、例えば、隣接部片にそれぞれ固着した直交係合のアイレット10,12からなり、図4に示すようなバーベル状の留め金具114を用いても、閂受け孔を設けたプレートを垂直方向の閂ピンでジョイントしても、または公知の可動式継手を利用することも可能である。
ルアー本体2において、前後の部片の動きは内部収納の柔軟な弾性部材で関連づけ、前方部片の動きに後方部片を追随させ、ルアー全体において少なくとも水平方向に自然な屈曲性を付与し、さらに上下方向にも屈曲可能であると好ましい。この際に、胴部6と尾部7との間は、図1のようにジョイントするだけであっても、または弾性部材で関係づけることも可能である。この弾性部材は、例えば、線バネ状の引張コイルバネ40(図1)、ジグザグバネのような線細工バネまたは各種のゴム系素材などであり、コイルバネ40は両端がフック付きであると取り付けが容易である。コイルバネ40は、図1のように1本使用しても、図3のように2本を直線状に使用する場合があり、2本以上を並列配置することも可能である。
ルアー本体2の内部に弾性部材を収納するために、前方部片の後端面および後方部片の前端面において軸方向に盲孔42,46を形成すると好ましい。弾性部材である引張コイルバネ40は、図2のように中間の貫通孔44を通過させてその前後端を盲孔42,46で固着しても、図4のように両盲孔内だけに収納してもよい。両盲孔を深く穿孔することにより、ある程度長いコイルバネ40を使用することができ、該バネが90度近くまで屈曲してもバネの弾性限界を維持させることが可能となる。
本考案に係るルアーは、公知の留め金具で各部片をジョイントするとともに、各部片間の揺動を内部の弾性部材によって抑制するため、連結と屈曲の作用をそれぞれ別の部材で行うことになる。このため、各部片間のジョイントは強固であり,且つリトリービング時に水中で生物様の柔軟な挙動を比較的容易に付与できる。本考案のルアーは、前後の部片を内部収納の柔軟な弾性部材で関連づけることにより、前方部片の動きに後方部片が追随し、ルアー全体において水平方向に自然な屈曲性を付与でき、さらに上下方向にも自然な屈曲性を付与することが可能である。
本考案に係るルアーでは、ルアーが所望のポイントに着水してから、ロッドチップアクションを与えて糸ふけさせると、ルアー本体は惰性で直進し、この際に横側から水の抵抗を受けてジョイント部分で屈曲するが、各部片の折れ曲がりは内部の弾性部材によって直線状に戻され、全体として極端な屈曲が内部の弾性部材で抑制されて、ルアー本体は全体として滑らかに湾曲走行する。このルアー本体をウォーブンロールさせながらリトリーブすると、ルアー本体2は各ジョイント部で相互に滑らかに揺動し、実際の小魚に近い挙動を行って対象魚を効果的に引き付ける。
本考案に係るルアーは、一旦、リトリーブを緩めてルアー本体を水底まで降下させると、内部のおもりによって水底で下向きに立脚し、且つ内部の弾性部材の存在によって湾曲した垂直状態を維持するので、この態様のままで徐々にリトリーブしてもよい。この場合には、ルアー本体2は上下方向に微動しながら下向きのままでリトリーブされるため、小魚が恰も地中の虫を捕食しながら移動するような挙動になり、対象魚を効果的に引き付けることができる。
次に、本考案を実施例に基づいて説明するが、本考案は実施例に限定されるものではない。図1は、本考案に係るルアー1の一例を示し、ルアー本体2は部片全体で小魚、昆虫や爬虫類などの外観を有するプラグ型である。ジョイント型のルアー本体2の各部片は、例えば、小魚の一部を構成する先丸で円錐状の頭部3、ほぼ円柱状の第1胴部5、細長い円錐台形状の第2胴部6および横V字形側面の肉厚尾部7とで構成する(図5参照)。
ルアー本体2は、表面着色のバルサ材のような木製、プラスチック製または部分的に金属製であり、通常、頭部3の下方にはおもり(図示しない)を埋設する。アイレット10,12などの留め金具は、その基部を各部片にねじ込みさらに接着剤で固定するかまたはインサート成形することによって固着し、図示しないけれども、その基部には抜け落ち防止用の環状溝などを設けている。
図2に示すように、頭部3の後端面8にアイレット10を固着し、一方、該アイレットと直交係合するアイレット12を第1胴部5の前端面14に固着することにより、頭部3と第1胴部5を相互に揺動可能且つ一直線状にジョイントする。頭部後端面8と第1胴部前端面14との間隔16を狭くするために、アイレット10,12がそれぞれ部分的に嵌り込む湾曲凹み18,20を端面に形成し、これらの凹みに防水性の接着樹脂(図示しない)を充填する。同様に、直交係合のアイレット22,24によって第1胴部5と第2胴部6とを揺動可能にジョイントし、第1胴部後端面26および第2胴部前端面28には、アイレット22,24がそれぞれ部分的に嵌り込む凹み30,32を形成する。また、直交係合のアイレット34,36(図1)によって、第2胴部6と尾部7とを揺動可能にジョイントする。
頭部3と第1胴部5とは、水平または上下方向に相互に揺動した際に後端面8と前端面14とが接触することによって両者の屈曲角度が制限され、その屈曲角度が90度未満になるように間隔16を定める。第1胴部5と第2胴部6についても、水平または上下方向に相互に揺動した際に後端面26と前端面28とが接触することによって両者の屈曲角度が制限され、その屈曲角度が90度未満になるように間隔38を定める。水平および上下方向の屈曲角度が、一部を除いて60度前後であると実際の魚に近似の屈曲になり、且つ内部の線バネ状の引張コイルバネ40を極限まで引っ張ることが少なくなって、該バネの弾性限界を維持させやすいので好ましい。
一方、頭部3には、その後端面8の上方に盲孔42を軸方向に形成し、該盲孔と一直線状に貫通孔44を第1胴部5に形成する。第2胴部6には、その前端面28の上方に盲孔46を形成し、該盲孔46は貫通孔44つまり盲孔42と一直線状に配置する。両端フック付きの引張コイルバネ40は、盲孔42から貫通孔44を経て盲孔46内に収納され、その前端フック48をピン50におよび後端フック51をピン52に掛止めする。ピン50は、頭部3の後方上方から盲孔42を直径方向に下方へ通過してねじ止めされる。一方、ピン52は、第2胴部6の前方上方から盲孔42を直径方向に下方に通過してねじ止めされる。引張コイルバネ40は、図2の態様において引張荷重を殆ど受けていないことが望ましい。
ルアー本体2において、頭部3の後方側面にアイレット54を固着し、該アイレットにはスイベル55を介してライン56(図5)を取り付ける。第1胴部5には、アイレット54と反対側の側面にアイレット58を固着し、該アイレットに釣針60を取り付ける。さらに所望に応じて、第2胴部6の下面などにフックアイを固着してもよい。
ルアー1をキャストする際には,該ルアーをライン56に吊り下げた状態から所定のポイントに向かって振り込み、遠心力を受けてルアー1は尾部7を進行方向に向けて空中を飛翔する。この際に、ルアー本体2はコイルバネ40によって不必要な折れ曲がりが抑制され、飛翔時において過度の空気抵抗を受けることが少なくなり、より遠方のポイントまで到達しやすくなる。
ルアー1が所望のポイントに着水すると、リトリーブが開始されてライン56が引かれ、ルアー1が水の抵抗を受けて頭部3が上向きになると、コイルバネ40を介して第2胴部6も上向きになり、ルアー本体2は水表面に走行しやすくなる。ロッドチップアクションを与えて糸ふけさせると、ルアー本体2は惰性で直進し、この際に横側から水の抵抗を受けてジョイント部分で屈曲するが、頭部3の折れ曲がりはコイルバネ40を介して第2胴部6を直線状に戻し、第2胴部6の折れ曲がりはコイルバネ40を介して頭部3を直線状に戻すため、全体として極端な屈曲がコイルバネ40で抑制され、ルアー本体2は全体として滑らかに湾曲走行する。ルアー本体2をウォーブンロールさせながらリトリーブすると、ルアー本体2は各ジョイント部で相互に揺動し、実際の小魚に近い挙動を行って対象魚を効果的に引き付ける。
また、ポイントが比較的浅瀬の場合には、図5に示すように、一旦、ライン56を緩めてルアー本体2を水底62まで降下させ、水底62で下向きに垂直に立脚させながら再び徐々にリトリーブしてもよい。この場合には、ルアー本体2は内部のコイルバネ40によって下向きに緩く湾曲し、上下方向に微動しながら下向きのままでリトリーブされるため、小魚が恰も地中の虫を捕食しながら移動するような挙動になり、対象魚を効果的に引き付けることができる。
図3は本考案の変形例を示し、ルアー本体64は部片全体でサンマのような細長い小魚の外観を有するプラグ型である。ジョイント型のルアー本体64の各部片は、小魚の一部を構成する先丸で円錐状の頭部66、ほぼ円柱状の第1胴部68、第2胴部70、第3胴部72、細長い円錐台形状の第4胴部74および横V字形側面の肉厚尾部76とで構成する。頭部66と第1胴部68は直交係合のアイレット組78により、第1胴部68と第2胴部70は直交係合のアイレット組80により、第2胴部70と第3胴部72は直交係合のアイレット組82により、第3胴部72と第4胴部74は直交係合のアイレット組84により、および第4胴部74と尾部76とは直交係合のアイレット組86により、それぞれ揺動可能にジョイントする。
図示しないけれども、頭部66には、その後端面の上方に盲孔を軸方向に形成し、該盲孔と一直線状に貫通孔を第1胴部68、第2胴部70、第3胴部72にそれぞれ形成する。第4胴部74には、その前端面の上方に盲孔を形成し、該盲孔は前記の貫通孔と一直線状に配置する。両端フック付きの第1コイルバネ88は、頭部66の盲孔から第1胴部の貫通孔を経て第2胴部70の貫通孔内に収納され、その前端フックをピン90におよび後端フックをピン92に掛止めする。一方、第2コイルバネ94は、第2胴部70の貫通孔から第3胴部72の貫通孔を経て第4胴部74の盲孔内に収納され、その前端フックをピン92におよび後端フックをピン96に掛止めする。引張コイルバネ88,94は、図3の態様において引張荷重を殆ど受けていないことが望ましい。
ルアー本体64において、頭部66の先端にライン用のアイレット98を固着する。また、第1胴部68の下端面には、釣針100を取り付けるアイレット102を固着し、第3胴部72の下端面にも、釣針104を取り付けるアイレット106を固着する。
ロッドチップアクションを与えて糸ふけさせると、ルアー本体64は惰性で直進し、この際に横側から水の抵抗を受けてジョイント部分で屈曲するが、全体として極端な屈曲がコイルバネ88,94で抑制され、ルアー本体64は全体として滑らかに湾曲走行する。ルアー本体64をウォーブンロールさせながらリトリーブすると、ルアー本体64は各ジョイント部で相互に揺動し、実際の小魚に近い挙動を行って対象魚を効果的に引き付ける。比較的ポイントが浅瀬の場合には、一旦、リトリーブを緩めてルアー本体64を水底まで降下させ、水底で下向きに立脚させながら再び徐々にリトリーブしてもよい。
図4は本考案の別の変形例を示し、ルアー本体108は頭部110と胴部112で構成する小魚の外観を有するプラグ型である。頭部110と胴部112との留め金具114は、鉄球付きのバーベルのような外観を有し、一方の鉄球は頭部110の後端面側の球形孔内に摺動可能に嵌入し、他方の鉄球は胴部112の前端面側の球形孔内に摺動可能に嵌入する。
図示しないけれども、頭部110の後端面の上方に盲孔を軸方向に形成し、且つ胴部112の前端面の上方にも盲孔を形成し、両盲孔は比較的深く穿孔され且つ一直線状に配置する。両端フック付きのコイルバネ116は、頭部110の盲孔と胴部112の盲孔内に収納され、その前端フックをピン118におよび後端フックをピン120に掛止めする。引張コイルバネ116は、図4の態様において引張荷重を殆ど受けていない。
ルアー本体108において、頭部110の下顎部付近に平板状のリップ122を斜め下向きに取り付け、さらに頭部110の先端にライン用のアイレット124を固着する。胴部112の後端面には、尾部の代わりに、釣針126を取り付けるアイレット128を固着する。
ルアーが所望のポイントに着水すると、リトリーブが開始されてラインが引かれ、ルアー本体108はリップ122が水の抵抗を受けて潜行し、頭部110が下向きになると、コイルバネ116で引っ張られて胴部112も下向きになり、ルアー本体108が水中に潜行しやすくなる。ルアー本体108をウォーブンロールさせながらリトリーブすると、ルアー本体108はジョイント部で相互に揺動し、実際の小魚に近い挙動を行って対象魚を効果的に引き付ける。比較的ポイントが浅瀬の場合には、一旦、リトリーブを緩めてルアー本体108を水底まで降下させ、水底で下向きに立脚させながら再び徐々にリトリーブしてもよい。
1 ルアー
2 ルアー本体
3 頭部
5 第1胴部
6 第2胴部
7 尾部
10,12 アイレット
22,24 アイレット
34,36 アイレット
40 引張コイルバネ
42 盲孔
44 貫通孔
46 盲孔
2 ルアー本体
3 頭部
5 第1胴部
6 第2胴部
7 尾部
10,12 アイレット
22,24 アイレット
34,36 アイレット
40 引張コイルバネ
42 盲孔
44 貫通孔
46 盲孔
Claims (5)
- 少なくとも頭部および胴部を有する複数個の部片で構成するプラグ型のルアーであって、前後の各部片を留め金具で直線状にジョイントするとともに、さらに前後の部片を内部収納の柔軟な弾性部材で関連づけることにより、前方部片の動きに後方部片が追随し、ルアー全体において少なくとも水平方向に自然な屈曲性を付与するルアー。
- 頭部および2個以上の胴部で構成するプラグ型のルアーであって、頭部と第1胴部ならびに第1胴部と第2胴部などを留め金具で直線状にジョイントするとともに、第1胴部の軸方向に貫通孔を設け、該貫通孔を通過する柔軟な弾性部材は、その前端部を頭部の後端面に取り付けてから、第1胴部の貫通孔を通過させ、該バネの後端部を第2胴部の前端面に取り付けることにより、頭部の動きに第1胴部および第2胴部を追随させ、ルアー全体において少なくとも水平方向に自然な屈曲性を付与するルアー。
- 前方部片の後端面および後方部片の前端面において軸方向に盲孔を形成し、弾性部材であるコイルバネまたは線細工バネの前方部を前方部片の盲孔に挿入してバネ前端で固着し、一方、コイルバネまたは線細工バネの後方部を後方部片の盲孔に挿入してバネ後端で固着することにより、屈曲時にコイルバネまたは線細工バネの弾性限界を維持させる請求項1または2記載のルアー。
- 弾性部材が両端フック付きの線バネ状の引張コイルバネであり、盲孔を直径方向に通過するピンがバネ端フックと係合することにより、バネ前後端を盲孔内で固着している請求項1、2または3記載のルアー。
- 最後方の胴部の後端面に尾部または釣針を直交係合のアイレットでジョイントする請求項1または2記載のルアー。
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