JP3131804B2 - ガスタービン用燃焼器における燃料分配制御装置 - Google Patents

ガスタービン用燃焼器における燃料分配制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービン燃焼器に
おける燃料制御装置、より詳しくは低NOx燃焼が可能
なガスタービン燃焼器における燃料配分制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン燃焼器において低NOx 燃
焼を計るため水噴射もしくは蒸気噴射方式や二段燃焼方
式等種々の方式が提案されているが、その一つに燃焼器
の中心部にパイロット弁を設け、その周囲に複数本の予
混合気管を配置し、この予混合気管にそれぞれ燃料噴射
弁を設け、燃料をパイロット弁から拡散領域に供給して
パイロット火焔を形成するとともに、複数の予混合気管
の燃料噴射弁から燃料を供給して空気と燃料との混合体
である予混合気となし、この予混合気を燃焼器の上部の
予混合気燃焼領域において燃焼させるようにしたガスタ
ービン用燃焼器が知られている。
【0003】そしてこのようなガスタービン用燃焼器に
は通常ガスタービンの負荷に応じて燃料が制御されてパ
イロット弁及び複数の燃料噴射弁に導かれるようになっ
ている。ところで、このようなガスタービン用燃焼器に
おいてはパイロットの火焔の吹き消え防止と低NOx 燃
焼のための最適な濃度を有する予混合気を形成し、これ
を予混合燃焼領域内に供給する方法が問題となる。
【0004】このような技術的な問題を解決するため
に、本発明者等はガスタービン負荷により制御された燃
料をパイロット噴射弁に供給するとともに、複数の燃料
噴射弁に夫々分岐して供給するようにし、各燃料噴射弁
への燃料供給を燃料供給圧と圧縮機吐出圧との差圧によ
って制御する燃料分配方式を先に提案した (特開平3−
144216号)。
【0005】即ち、ガスタービンが比較的低負荷時、例
えば燃料の割合が定格燃料量の15〜50%程度においては
パイロット噴射弁のみに燃料を供給し、ガスタービンが
それ以上の高負荷時においては予混合気を形成するため
に、複数の燃料噴射弁に供給するようにしたものであ
る。そして燃料噴射弁の供給はガスタービンの高負荷域
に応じて燃料と空気との当量比φが、複数段の燃焼モー
ドで常に0.35〜0.7で運転するようにしたものである。
【0006】ところで前記のようなガスタービン用燃焼
器における燃料分配制御装置にはパイロット噴射弁への
燃料供給量を制御することができないという問題があ
る。即ち、パイロット噴射弁に供給される燃料は自立運
転するためには約40%程度の燃料を供給する必要がある
ので、この場合、当然パイロット火焔は高温となり、そ
れに応じてNOx が多く発生する。一方、更に負荷が増
加すると予混合燃焼領域での燃焼が行なわれるが、この
場合にはこのパイロット噴射弁への燃料供給量はパイロ
ット火焔保持のため15%程度に減量することにより、低
NOx 燃焼を計ることができる。
【0007】したがって、ガスタービンの起動時や低負
荷運転時においてはパイロット噴射弁への燃料供給量を
大としてこのパイロット噴射弁のみで運転し、高負荷運
転時においてはこのパイロット噴射弁への燃料供給量を
小として低NOx 運転とすることが好ましいが、かかる
燃料制御は極めて高度な制御装置を必要とする等の問題
がある。
【0008】このような技術的な問題から、本発明者は
パイロット噴射弁に燃料を供給するためのパイロット燃
料管路を、定流量弁を有する第1のパイロット燃料管路
と第1の切換弁を有する第2のパイロット燃料管路とで
形成し、複数本の予混合気管に付属する燃料噴射弁へ燃
料を供給する予混合燃料管路を分岐させ、この分岐管に
第2の切換弁を設け、低負荷時、具体的には50%負荷程
度までは第1のパイロット燃料管路および第2のパイロ
ット燃料管路からパイロット噴射弁へ燃料を供給し、こ
れを超える負荷になると第1の切換弁を閉塞して第2の
パイロット燃料管路からの燃料供給を遮断すると同時に
第2の切換弁の内一つの切換弁を開放して予混合気燃料
を燃料噴射弁へ供給するとともに高負荷に応じて残りの
第2の切換弁を段階的に開閉するようにした燃料分配制
御装置を先に提案した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記したよう
なガスタービン用燃焼気における燃料分配制御装置にお
いては、低NOx 化及び制御方式の簡略化の目的は達成
することができるが、大気温変化に追従した効果的な燃
料分配ができないという問題がある。即ち、図5にも示
すようにガスタービン出力は大気温が0℃のときは燃焼
器空燃比が同一でも、30℃の場合に比して25%程度増加
することとなる。その結果、同じ出力の場合には、大気
温が低いときは空気量に対して燃料が不足することにな
り、安定した燃焼ができないという問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来の装置
の問題点を解決するためになされたものであって、パイ
ロット弁17と、複数の予混合気管14aに設けた燃料噴射
弁18a〜18cを有するガスタービン用燃焼器において、
流量制御弁2を有する燃料管路1と、該燃料管路1に接
続される分配回路5とガスタービンの負荷信号V6 と負
荷遮断信号V5とを入力して負荷設定信号V1 〜V4
出力する制御装置9とよりなり、パイロット弁17への管
路15に定流量弁10と第1の切換弁7を併設し、予混合燃
焼器の燃料噴射弁18a〜18fへの管路に、仕切弁6とそ
の後流側の分岐管13a〜13cに第2の切換弁8a〜8cを配
設し、低負荷時において、前記第1の切換弁7と前記第
2の切換弁8a〜8cの内一つの切換弁の開閉が逆作動に構
成されており、ガスタービンの負荷が高負荷になるに順
じて前記第2の切換弁8a〜8cの内、残る切換弁を段階的
に開閉作動させ、緊急遮断時に前記仕切弁6を閉塞させ
るように制御し、かつ前記負荷信号V6 を大気温度の関
数により補正するように構成されている。更に具体的に
説明すると、次の通りである。 イ)パイロット弁17と、複数の予混合気管14aに設けた
燃料噴射弁18a〜18cを有するガスタービン用燃焼器に
おいて、 ロ)流量制御弁2を有する燃料管路1と該燃料管路1に
接続される分配回路5とガスタービンの負荷信号V6
負荷遮断信号V5 とを入力して負荷設定信号V1〜V4
を出力する制御装置9とよりなり、 ハ)前記分配回路5を定流量弁10を有する第1のパイロ
ット燃料管路11と、第1の切換弁7を有する第2のパイ
ロット燃料管路12と、該第1のパイロット燃料管路11と
第2のパイロット燃料管路12を集合する第3のパイロッ
ト燃料管路15と、仕切弁6を有し、かつ該仕切弁6の後
流側が第2の切換弁8a〜8cを有する複数の分岐管13a〜
13cよりなる予混合燃料管路14とにより構成し、前記第
3のパイロット燃料管路15に前記パイロット噴射弁17を
前記分岐管13a〜13cに夫々前記燃料噴射弁18a〜18f
を接続し、 ニ)前記負荷設定信号V1 〜V4 によりガスタービンの
低負荷時において、前記第1の切換弁7と前記第2の切
換弁8a〜8cの内一つの切換弁の開閉が逆作動に構成され
ており、 ホ)ガスタービンの負荷が高負荷になるに順じて前記第
2の切換弁8a〜8cの内、残る切換弁を段階的に開閉作動
させ、緊急遮断時に前記仕切弁6を閉塞させるように制
御し、かつ、 ヘ)前記負荷信号V6 を大気温度の関数により補正する
ようにさせたことを特徴とするガスタービン用燃焼器に
おける燃料分配制御装置である。
【0011】
【作 用】前記ガスタービン用燃焼器における燃料制御
装置において、ガスタービンの負荷に応じた燃料量が流
量制御弁2により制御されて分配回路5に供給され、こ
こでパイロット噴射弁17と燃料噴射弁18a〜18cとに供
給される。このときガスタービンの起動時又は低負荷
時、具体的には負荷が50%程度まではパイロット噴射弁
17に供給されるが、その内15%程度は定流量弁10を有す
る第1のパイロット燃料管路11から、またそれ以上は第
1の切換弁7を開放して第2のパイロット燃料管路12か
らパイロット噴射弁17に供給され、拡散領域においてパ
イロット火焔が形成される。しかし、このときのパイロ
ット火焔はNOx が多い。
【0012】そしてガスタービン負荷が例えば40%の負
荷になると第2の切換弁8a〜8cの内の一つの切換弁8aが
開放されると同時に第1の切換弁7は閉塞される(逆作
動する弁で構成されている)。このときパイロット噴射
弁17には第1のパイロット燃料管路11から15%の燃料が
供給され、NOx の少ないパイロット火焔が形成され
る。そして残りの燃料は1つの分岐管13aから燃料噴射
弁18a,18b へ導かれ、予混合気となって予混合燃焼領域
で低NOx 燃焼されることになる。
【0013】そしてガスタービン負荷が更に高くなると
他の第2の切換弁8b〜8cを順次開放して分岐管13b,13c
から他の燃料噴射弁18c〜18fに燃料を供給して予混合
燃焼領域で燃焼させる。勿論ガスタービンの負荷が低下
するとこの逆がなされる。そして、ガスタービンから負
荷遮断信号V5 が制御装置に入力されるとこの信号によ
り仕切弁6を閉塞し、予混合気管路5への燃料が遮断さ
れる。このとき、第1の切換弁7が開放され、パイロッ
ト噴射弁17への燃料供給量が増加される。これらの第1
の切換弁7、第2の切換弁8a〜8cを制御するための負荷
設定信号は大気温度の関数により補正される。
【0014】
【実 施 例】以下図1乃至図4に基づき本発明による
ガスタービン用燃焼器における燃料制御装置の実施例を
説明する。図1は燃料制御装置の系統図であって、1は
図示しないガスタービンの負荷信号により燃料を制御す
るための流量制御弁2を有する燃料管路であり、この燃
料管路1には仕切弁3a,3b と仕切弁3cを有する排気
管4が設けられるとともに分配回路5が接続されてい
る。この分配管路5に設けられる仕切弁6、第1の切換
弁7及び第2の切換弁8a〜8cは制御装置9からの負
荷遮断信号V1 と負荷設定信号V2 〜V4 によって開閉
制御されるようになっている。
【0015】詳述すれば、分配回路5はバネ力を調整す
ることにより流量が可変可能な定量弁10を有する第1の
パイロット燃料管路11と第1の切換弁7を有する第2の
パイロット燃料管路12と、仕切弁6の後流側に第2の切
換弁8a〜8cを有する分岐管13a〜13cで構成された
予混合器管路14と、第1のパイロット燃料管路11と第2
のパイロット燃料管路12とを集合する第3のパイロット
燃料管路15とで構成されている。
【0016】この第3のパイロット燃料管路15は図2に
も示されるガスタービン燃焼器16のパイロット噴射弁17
に接続されるとともに、分岐管13a〜13cは燃料噴射弁
18a〜18fに接続されている。制御装置9にはガスター
ビン制御装置からの負荷遮断信号V5 と負荷信号V6
が入力される。そしてあらかじめ記憶装置19に入力され
た所定値が大気温度検出器20から入力された信号V7
より演算装置21により演算され、その大気温度に応じて
補正された設定負荷V8 が比較器22に導かれ、この比較
器22により負荷信号V6 とが比較され、負荷信号V2
4 が出力されて第1の切換弁7及び第2の切換弁8a
〜8cが開閉制御される。この演算装置21では大気温度
の関数によって制御されるように構成されている。
【0017】即ち、基準気温の負荷設定値Li を、 なお、この式において、定数:A、Lio:基準温度の負
荷設定値、tO :基準大気温度、t:運転時の気温であ
る。 第1のステップ:前記構成を有する燃料分配制御装置に
おいて、今、第1の切換弁7と第2の切換弁8aが作動
する負荷設定値を50%、第2の切換弁8bの負荷設定値
を75%、第2の切換弁8cの負荷設定値を90%として記
憶装置19に入力しておく。
【0018】第2のステップ:そしてガスタービンを起
動すると、負荷信号V6 が制御装置9の比較器22に入力
される。このとき負荷が40%に達するまでは第1の切換
弁7を開放とし、第2の切換弁8a〜8cを閉塞するこ
とを保持する。そして負荷が40%を超えると作動可能な
状態にする。そして負荷信号V6 による負荷が50%を超
えると負荷設定信号V2 が発せられて第2の切換弁8a
を開放し、これと同時に第1の切換弁7が閉塞され、パ
イロット噴射弁17からは15%程度の燃料が拡散領域Aに
供給される。そして残りの燃料が燃料噴射弁18a, 18bか
ら噴射され、予混合気となって予混合気燃焼領域Bで燃
焼される。
【0019】そして負荷が75%以上になると負荷設定信
号V3 が発せられ、第2の切換弁8bが開放し、燃料噴
射弁18c, 18dから、また負荷が90%以上になると負荷設
定信号V4 が発せられて第2の切換弁8cが開放され、
燃料噴射弁18e, 18fからそれぞれ段階的に予混合気燃焼
領域Bに予混合気となって供給燃焼されるのである。こ
の状態において負荷が低下すると、これら第2の切換弁
8a〜8cは逆に閉塞し、最終の第2の切換弁8aが閉
塞すると第1の切換弁7が開放してパイロット噴射弁17
に多量の燃料を供給し吹き消えを防ぐことができる。
【0020】これらの第1の切換弁7及び第2の切換弁
8a〜8cの作動フローを示すと図3のとおりである。
また、図4は負荷とNOx の関係の一例を示したもので
あるが、この図において運転時の大気温度tが30℃であ
り、かつ負荷設定値を第2の切換弁8aを負荷50%、第2
の切換弁8bの負荷75%、そして第2の切換弁8cの負
荷90%とした場合を実線で示している。また、大気温度
が低下し0℃となった場合には、これを補正して点線で
示すように〔+α〕だけ大なる負荷信号V6 に補正して
第2の切換弁8a〜8cを開閉することにより、同一空
燃比で予混合気燃焼領域3での燃焼が可能となり、比較
的低NOx でかつ安定した燃焼を保持することができ
る。
【0021】図4において(イ)は、気温30℃の時に燃
料噴射弁が2本で供給する場合、(ロ)は、気温が30℃
の時に燃料噴射弁が4本で供給する場合、(ハ)は、気
温が30℃の時に燃料噴射弁が6本で供給する場合、
(イ)’は、気温O℃の時に燃料噴射弁が2本で供給す
る場合、(ロ)’は、気温O℃の時に燃料噴射弁が4本
で供給する場合、(ハ)’は、気温がO℃の時に燃料噴
射弁が6本で供給する場合を示している。
【0022】なお、本実施例においては燃料噴射弁18a
〜18fを夫々有する予混合気管を6本設け、第2の切換
弁8a〜8cで夫々一挙に2本の燃料噴射弁18a〜18fに燃
料を供給する場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば予混合気管はそれ以上
の本数としてもよく、また、各燃料噴射弁18a〜18fの
夫々に第2の切換弁8aなどを有する分岐管13a〜13c
を接続し、6段階において制御することもできる。
【0023】勿論、負荷遮断信号V5 が制御装置9に入
力されるとこの制御装置9から遮断信号V1 が仕切弁6
に与えられこの仕切弁6を閉塞するのである。なお、特
許請求の範囲や実施例に記載した分岐管の数、切換弁の
数、燃料噴射弁の数などは本発明を容易に理解するため
に例示的に付したものであり、燃焼器の大きさやガスタ
ービンの出力等によって色々と変更されるものであるこ
とを付言する。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるガスタービン用燃焼器における燃料分配制御装置
は、パイロット弁17と、複数の予混合気管14aに設けた
燃料噴射弁18a〜18cを有するガスタービン用燃焼器に
おいて、流量制御弁2を有する燃料管路1と、該燃料管
路1に接続される分配回路5と、ガスタービンの負荷信
号V6 と負荷遮断信号V5 とを入力して負荷設定信号V
1 〜V4 を出力する制御装置9とよりなり、パイロット
弁17への管路15に定流量弁10と第1の切換弁7を併設
し、予混合燃焼器の燃料噴射弁18a〜18fへの管路に、
仕切弁6とその後流側の分岐管13a〜13cに第2の切換
弁8a〜8cを配設し、低負荷時において、前記第1の切換
弁7と前記第2の切換弁8a〜8cの内一つの切換弁の開閉
が逆作動に構成されており、ガスタービンの負荷が高負
荷になるに順じて前記第2の切換弁8a〜8cの内、残る切
換弁を段階的に開閉作動させ、緊急遮断時に前記仕切弁
6を閉塞させるように制御し、かつ前記負荷信号V6
大気温度の関数により補正するように構成されている。
【0025】従って、第1の切換弁及び第2の切換弁は
単なる開閉操作のみであるため、その制御は簡単かつ安
価である。しかも大気温度により補正した負荷信号によ
りこれら第1の切換弁及び第2の切換弁の開閉操作を行
なうため低NOx でしかも安定した燃焼が可能になると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスタービン用燃焼器における燃料分配制御装
置の一実施例における全体系統図である。
【図2】ガスタービン燃焼器の側面図である。
【図3】燃料分配フロー図である。
【図4】負荷とNOx の関係図である。
【図5】大気温度における出力と空燃比の関係図であ
る。 1 燃料管路 2 流量制御
弁 3a〜3c, 6 仕切弁 4 排気管 5 分配回路 7 第1の切
換弁 8a〜8c 第2の切換弁 9 制御装置 10 定量弁 11 第1のパ
イロット燃料管路 12 第2のパイロット燃料管路 13a〜13c
分岐管 14 予混合気管路 15 第3のパ
イロット燃料管路 16 ガスタービン燃焼器 17 パイロッ
ト噴射弁 18a〜18f 燃料噴射弁 19 記憶装置 20 大気温度検出器 21 演算装置 22 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−144216(JP,A) 特開 昭62−206237(JP,A) 特開 昭64−19126(JP,A) 特開 昭63−167033(JP,A) 特開 平1−134030(JP,A) 特開 昭62−75032(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02C 9/28 F23R 3/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイロット弁17と、複数の予混合気管14
    aに設けた燃料噴射弁18a〜18cを有するガスタービン
    用燃焼器において、流量制御弁2を有する燃料管路1
    と、該燃料管路1に接続される分配回路5と、ガスター
    ビンの負荷信号V6 と負荷遮断信号V5 とを入力して負
    荷設定信号V1 〜V4 を出力する制御装置9とよりな
    り、パイロット弁17への管路15に定流量弁10と第1の切
    換弁7を併設し、予混合燃焼器の燃料噴射弁18a〜18f
    への管路に、仕切弁6とその後流側の分岐管13a〜13c
    に第2の切換弁8a〜8cを配設し、 低負荷時において、前記第1の切換弁7と前記第2の切
    換弁8a〜8cの内一つの切換弁の開閉が逆作動に構成され
    ており、ガスタービンの負荷が高負荷になるに順じて前
    記第2の切換弁8a〜8cの内、残る切換弁を最適の空燃比
    になるように段階的に開閉作動させ、緊急遮断時に前記
    仕切弁6を閉塞させるように制御し、かつ前記負荷信号
    6 を大気温度の関数により補正するようにさせたこと
    を特徴とするガスタービン用燃焼器における燃料分配制
    御装置。
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