JP3131671U - 壁掛け機能を備えた薄型テレビのスタンド装置 - Google Patents

壁掛け機能を備えた薄型テレビのスタンド装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スタンドを介して起立する薄型テレビを同じスタンドを使用して壁に掛けることが出来るスタンド装置の提供。
【解決手段】薄型テレビ1の背面中央には互いに平行な2本のガイドレールが上下方向に延び、このガイドレールにはガイド溝9を沿設すると共にガイド溝9から枝分かれした概略L形の係合溝10a,10b、10c、10dを複数箇所に形成している。スタンド2の支柱5を両ガイドレールの空間に嵌合すると共に支柱5の外方向へ水平に延びる支軸11をガイド溝9に遊嵌し、薄型テレビ1を床面又はテーブル面に起立して配置する場合にはガイドレールと支柱5を連結する固定ピン8を連通穴に嵌入する。又、壁面に薄型テレビ1を掛ける場合にはスタンド2を背面側に回転して上方へ移動すると共に、支軸11を係合溝10a,10b、10c、10dに係合する。
【選択図】図2

Description

本考案は薄型テレビを起立するスタンドであって、壁掛け機能を備えたスタンド装置に関するものである。
薄型の液晶テレビやプラズマテレビではスタンドを有している場合が多い。これは、従来のブラウン管型式のテレビに比較して表示部が大きい割りに重量が小さい為に、スタンドを介して支持することが出来ることに起因する。勿論、他にも色々な理由はあるであろうが、テレビ全体の外観がスッキリする点も大きな理由である。ところで、スタンドは基台から垂直に起立し、その上端に表示部が取付けられている。
このような薄型テレビはスタンドを介して床面又はテーブルに設置することが出来るが、一方では部屋の壁面に掛けることも可能である。壁面に掛けるほうが場所を取らずに便利であるといったこともある。しかし、薄型テレビを壁面に掛ける場合にはスタンドとは別の壁掛け専用の金具が必要であり、スタンドを取外して壁掛け金具を取付けなくては成らない場合が多い。
特開2002−341782号に係る「画像表示装置」は、折畳んで持ち運ぶことが出来、また、壁に掛けることも出来るように構成している。そこで、液晶モニター本体と支柱との連結部分及び台座と支柱との連結部分に、任意の角度で位置固定可能な角度調整機構を取付けている。そこで、液晶モニター本体と支柱を台座に対してほぼ平行に重なり合って折畳んで壁面に掛けることが出来る構造と成っている。
特開平8−172279号に係る「スタンド装置」は、PDP等の薄型映像機器において、床置き設置から壁掛け設置などへの変更を容易にするスタンド装置であり、薄型映像機器の両側下部には凹部が設けられており、同凹部は上端を半円形に形成すると共に、下部にはカバー部を備えている。又半円の中心部にはストッパーが突設され、凹部両側の側壁には係止部が突設されている。スタンド脚は逆U字状に形成され、前記凹部に嵌入すると共に、その両側には前記係止部に対応する折曲部が設けられている。
ただし、このスタンド装置では、スタンド脚が壁掛け用の金具として機能するものではなく、薄型映像機器を壁面に掛ける場合には、壁掛けする為の別な金具を必要とする。
特開2002−341782号に係る「画像表示装置」 特開平8−172279号に係る「スタンド装置」
このように、薄型テレビなどの表示部を支えるスタンドを備えた形態は色々知られているが、本発明はスタンドを取外すことなく、該スタンドを回転・移動することで床置き設置から壁掛け設置に容易に切り替えることが出来る薄型テレビのスタンド装置を提供する。
本発明に係る壁掛け機能を備えたスタンド装置は、床面やテーブル面に薄型テレビを設置することが出来ると共に、このスタンドを使用して部屋の壁面に掛けることが出来るように構成している。そこで、スタンドは基板と支柱で構成され、支柱は基板から垂直に起立して薄型テレビの下部に連結している。薄型テレビの背面側中央には2本のガイドレールが上下方向に設けられ、スタンドの支柱は両ガイドレール間に嵌合している。
ガイドレールにはガイド溝が沿設され、しかもガイド溝から枝分かれして延びる概略L形の係止溝が複数個所に形成されている。スタンドの支柱には両側へ水平に延びる支軸が取付けられ、この支軸は上記ガイドレールのガイド溝に遊嵌している。支柱には固定ピンが嵌入されていて、薄型テレビをスタンドを介して床面又はテーブル面に起立させる場合には転倒しないように成っている。該固定ピンはガイドレールと支柱に設けた連通穴に嵌ることで互いに回転しないように固定される。
薄型テレビを壁面に掛ける場合には、上記固定ピンを外してスタンドを背面側へ回転して倒し、支軸をガイド溝に沿ってスタンドを上方へ移動し、所定の位置にある係合溝へ支軸を誘導して嵌めることが出来る。スタンドの基板底面にはカギ穴が設けられ、このカギ穴に壁面のカギを係合することで薄型テレビをスタンドを介して掛けることが出来る。
本発明の壁掛け機能を有すスタンド装置は、薄型テレビを床面又はテーブル面に起立させることが出来、一方では同じスタンドを利用して部屋の壁面に薄型テレビを掛けることが出来る。薄型テレビの背後中央部には上下方向へ延びるガイドレールが設けられ、このガイドレースに沿ってスタンドを移動させ、ガイドレールに設けたガイド溝から枝分かれした係合溝に支柱両側へ延びる支軸を係合することで壁面に掛けることが出来る。すなわち、スタンドを取外すことなく背後へ回転することでそのまま壁掛け用として利用できる。
図1は本考案に係る薄型テレビのスタンド装置を表し、(a)は薄型テレビの背面図、(b)はスタンドの位置が下方にある場合と移動して上方にある場合を示している。同図の1は薄型テレビ、2はスタンドを示し、(a)に示すように薄型テレビ1はスタンド2を介して床面3に垂直に起立して配置される。スタンド2は基板4と支柱5から成り、該支柱5は基板4の中央にて上方へ起立し、薄型テレビ1は支柱5に取付けられている。
そして、薄型テレビ1の背後中央部には所定の空間7を設けて互いに平行な2本のガイドレール6a,6bが上下方向に延びている。上記スタンド2の支柱5は両ガイドレール6a,6bに挟まれて空間7に嵌合している。ガイドレール6a,6bの背面側は開口し、図1(b)のようにスタンド2を薄型テレビ1の背後に倒した状態で上方へ移動することが出来る。この実施例のガイドレール6a,6bは薄型テレビ1の背面に形成した凹部に取付けられ、ガイドレール6a,6bは背板にて被覆されている。
このように、スタンド2は床面3に置かれて薄型テレビ1が起立するように支えることが出来、又、壁面に薄型テレビ1を掛けることも出来る。ところで、本発明のスタンド装置は薄型テレビ1が転倒しないように起立させ、壁面には適当な高さになるように掛けることが出来る構造となっている。そして、床面3に置かれる場合には、図1(a)に示しているように薄型テレビ1の背後に空間7が形成されるが、この空間7を被覆する為のカバー16を取付けることが出来る。
図2はスタンド2を薄型テレビ1の背後に倒し、これを移動して壁面に掛けることが出来るようにする手順を表している。
スタンド2を介して薄型テレビ1は起立しているが、壁面に掛ける場合には固定ピン8を外さなくてはならない。同図に示すように、ガイドレール6a,6bにはガイド溝9が沿設され、このガイド溝9には複数箇所に係合溝10a,10b,10c,10dが枝分かれして形成されている。
上記スタンド2の支柱5は両ガイドレール6a,6bに挟まれると共に、支柱5から外方向へ水平に延びている支軸11がガイド溝9に遊嵌している。ただし、支軸11がガイド溝9に遊嵌しているだけでは薄型テレビ1をスタンド2に起立させることは出来ない為に、支軸11の下側には上記固定ピン8が取付けられ、該固定ピン8は支柱5とガイドレール6a,6bを連結している。すなわち、支柱5とガイドレール6a,6bの連通穴に固定ピン8が嵌入される。このように、支軸11と固定ピン8の2本で薄型テレビ1は転倒することなくスタンド2の支柱5に取付けられる。
(a)は上記固定ピン8を取外した場合である。固定ピン8が取外されることで、スタンド2は薄型テレビ1を垂直に起立して支えることは出来ない。すなわち、薄型テレビ1に対してスタンド2は回転可能なフリー状態となり、又ガイドレール6a,6bに沿って移動することが出来る。
(b)はスタンド2が薄型テレビ1の背後へ回転した場合を示している。すなわち、上記固定ピン8を取外すことでスタンド2はガイド溝9に遊嵌している支軸11を中心として回転することが出来る。
(c)はスタンド2を薄型テレビ1の上方へ移動させた場合を示している。スタンド2の支柱5は両ガイドレール6a,6bに挟まれ、空間7内を上方へ移動することが出来る。この場合、支柱5の外方向へ延びている支軸11はガイドレール6a,6bに沿って形成されているガイド溝9に沿って移動する。
そして、支軸11はガイド溝9の上端にて枝分かれした係合溝10aに係合している。従って、支軸11は位置決めされてスタンド2はこれ以上上昇することは出来ず、この状態でスタンド2を壁面に掛けることが出来る。又、支軸11が係合することが出来るのは上端の係合溝10aだけでなく、他の係合溝10b,10c・・にも係合することが出来、壁面に掛けた場合の薄型テレビ1の高さが調整される。
図3は薄型テレビ1を壁面に掛ける場合を示している。壁面12にはカギ13が取着されていて、このカギ13にスタンド2が係止する。
(a)はスタンド2の支軸11が上端の係合溝10aに係合している場合であり、この状態でスタンド2をカギ13に係止すれば薄型テレビ1の高さは低い位置となる。
(b)は支軸11が係合溝10cに係合している場合であり、この状態でスタンド2をカギ13に係止すれば薄型テレビ1の高さは比較的高い位置となる。
スタンド2の基板4の底には左右にカギ穴14a,14bが設けられていて、このカギ穴14a,14bがカギ13,13に係止することが出来るようにしている。スタンド2の基板4はカギ13に係止すると共に、その平坦な全底面15が壁面12に当接してスタンド2は安定する。その結果、薄型テレビ1は壁面12に安定して掛けられる。
ところで、逆に壁面12に掛けられている薄型テレビ1を床面3にスタンド2を介して起立させる場合、スタンド2をガイドレール6a,6bに沿って下方へ移動する。そして、下端にてスタンド2を回転して図2(a)の状態とし、取外してある固定ピン8を図1(b)に示すように両ガイドレール6a,6bの両側から支柱5に嵌入する。従って、スタンド2は薄型テレビ1の下端に回転することなく固定され、床面3に置かれるスタンド2を介して薄型テレビ1は起立して配置される。
薄型テレビの背面状態。 スタンドをガイドレールに沿って上方へ移動する場合。 スタンドを介して壁面に薄型テレビを掛ける場合。
符号の説明
1 薄型テレビ
2 スタンド
3 床面
4 基板
5 支柱
6 ガイドレール
7 空間
8 固定ピン
9 ガイド溝
10 係合溝
11 支軸
12 壁面
13 カギ
14 カギ穴
15 底面
16 カバー

Claims (2)

  1. 基板から上方へ突出する支柱を有するスタンドに薄型テレビを取付けて床面又はテーブル面に起立して配置するスタンド装置において、薄型テレビの背面中央には互いに平行な2本のガイドレールが間に空間を設けて上下方向に延び、このガイドレールにはガイド溝を沿設すると共にガイド溝から枝分かれした概略L形の係合溝を複数箇所に形成し、上記スタンドの支柱を両ガイドレールの空間に嵌合すると共に支柱の外方向へ水平に延びる支軸をガイド溝に遊嵌し、薄型テレビを床面又はテーブル面に起立して配置する場合にはガイドレールと支柱を連結する固定ピンを連通穴に嵌入し、又、壁面に薄型テレビを掛ける場合にはスタンドを背面側に回転して上方へ移動すると共に、支軸を係合溝に係合することを特徴とする壁掛け機能を備えた薄型テレビのスタンド装置。
  2. ガイドレールを薄型テレビの背面側に形成した凹部内に取付けた請求項1記載の壁掛け機能を備えた薄型テレビにスタンド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20170026042A (ko) * 2015-08-28 2017-03-08 엘지전자 주식회사 디스플레이 장치
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