JP3130992U - ロープ等の保護部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】衝撃、磨耗に強く、またロープの柔軟性を損なうこと無く、キンクを防ぎ、さらに必要な長さに容易に調整の出来るロープ等の保護具を提供する。
【解決手段】円筒状の鞘管2を複数個連続的に嵌合させてロープ1に挿通するようにしてなる。また鞘管2に、その前方を突出させた凸部4と、後方を凹ませた凹所5とを設け、複数個の鞘管2をロープ1に挿通し連結したときに後方の鞘管2の凸部4が鞘管2の凹所5に嵌合するようにしてなる。鞘管2の前後に設けた凸部4と凹所5が、鞘管2の平坦な外周面3から内方に向けて同一方向に傾斜させた円錐面に形成してある。
【選択図】図1
【解決手段】円筒状の鞘管2を複数個連続的に嵌合させてロープ1に挿通するようにしてなる。また鞘管2に、その前方を突出させた凸部4と、後方を凹ませた凹所5とを設け、複数個の鞘管2をロープ1に挿通し連結したときに後方の鞘管2の凸部4が鞘管2の凹所5に嵌合するようにしてなる。鞘管2の前後に設けた凸部4と凹所5が、鞘管2の平坦な外周面3から内方に向けて同一方向に傾斜させた円錐面に形成してある。
【選択図】図1
Description
本考案は、ロープ、ひも、ケーブル等が構造物等に接触するなどして生ずる摩耗および衝撃による破損、破断を防止するロープ等の保護部材に関する。
船舶や漁具の固定、または家畜等の牽引等に使用するロープは柵や柱などの構造物に当たると、その衝撃が1箇所に集中して磨耗・破断、またはキンク(よじれ)が発生する事がある。
かかるロープの磨耗、破損等を防止するため種々のロープ保護具が提案されている。例えば特許文献1のものは、樹木による電線・ケーブルの磨耗を防止するため、外周面に研磨機能を有する筒状の保護カバーを電線に被せたものであり、また特許文献2は、船舶などの牽引や係留に用いるロープの保護カバーとしてロープに柔軟性、伸縮性がある筒状編組体を被せたものであり、特許文献3は、船舶などの曳航、係留に用いられるロープの基端に装着する円筒状保護カバーの脱着を容易にする手段であり、また特許文献4のものは、家畜の牽引ロープに装着するビニールホースを開示する。
然しながら何れもロープ全体に装着するか、保護すべきロープの基部に一定の長さの円筒状保護カバーを装着するものであるため、その材質を固めにするとロープの柔軟性が損なわるという問題があった。また現場で必要に応じ保護カバーの長さを容易に調整できるものが無かった。
特開2005―80390号公報
登録実用新案第3077466号公報
実開平6―51295号公報
実開昭55―136255号公報
本考案は懸かる従来の問題点を解決するために為されたもので衝撃、磨耗に強く、またロープの柔軟性を損なうこと無く、キンクを防ぎ、さらに必要な長さに容易に調整の出来るロープ等の保護具を提供する。
上記課題を解決する為、本考案のロープ等の保護部材は、円筒状の鞘管2を複数個連続的に嵌合させてロープ1に挿通するようにした。また前記鞘管2に、その前方を突出させた凸部4と、後方を凹ませた凹所5とを設け、複数個の鞘管2をロープ1に挿通し連結したときに後方の鞘管2の凸部4が前方鞘管2の凹所5に嵌合するようにした。
前記鞘管2の前後に設けた凸部4と凹所5が、鞘管2の平坦な外周面3から内方に向けて同一方向に傾斜させた円錐面に形成した。そして前記鞘管2に形成した前方の円錐状凸部4の傾斜角αを後方の円錐状凹所5の傾斜角βよりも鋭角にした。また前記円錐状凸部4の傾斜角α<45°とし、後方の円錐状凹所5の傾斜角β>45°とした。
前記前方の円錐状凸部4の先端を鞘管2の軸に直交してカットした垂直面6とした。また連結した鞘管2の両端にある鞘管2に設けた穴7にピン8を差し込んで鞘管2とロープ1とを固定するようにしたこと等を特徴としている。
本考案のロープ等の保護部材は、所要の個所に単一な鞘管2を必要とする数ほど複数個連続的に嵌合させてロープ1に挿通し、後方の鞘管2の凸部4が前方鞘管2の凹所5に嵌合するようにしたものであるからロープの屈曲性が損なわれることが無い。
またロープ先端に設けた輪の部分、または柱などに当たる部分に限定する等、現場で必要な長さに合わせてロープの所要の個所に複数個の鞘管を嵌めこむことも可能である。そしてロープの摩擦部分の磨耗、破損が緩和され、同一箇所のキンク(折れ)を無くし、1箇所のキンクのため全体交換という不経済な面も改善される。
本考案のロープ等の保護部材は、円筒状の鞘管2を複数個連続的に嵌合させてロープ1に挿通しロープ1を保護するようにしたものである。そして前記鞘管2に前方を突出させた凸部4と、後方を凹ませた凹所5とを設け、複数個の鞘管2をロープ1に挿通し連結したとき、後方の鞘管2の凸部4が前方鞘管2の凹所5に嵌合するようにした。
本考案の好適な実施例を図面に基づき説明する。ロープ1の外周を覆うようにした本考案のロープの保護部材は、図1及び図2に示すように単一な円筒状の鞘管2を複数個連続して嵌合させてロープ1に挿通し、ロープ1を保護するようにしたものである。
そして図3及び図4に示すように、この鞘管2はその前方を突出させた凸部4と、また後方は凹ませた凹所5とを有するように形成した。またこの凸部4と凹所5は、鞘管2の平坦な外周面3から内方に向けてそれぞれ同一方向に傾斜させた円錐面を形成するようにしたものである。そして前方の円錐凸部4の傾斜角αを後方の円錐凹所5の傾斜角βよりも鋭角にした。すなわち傾斜角α<傾斜角βの関係とした。そして傾斜角α<45°、傾斜角β>45°とすることが望ましい。また前方の円錐面4の先端を鞘管2の軸に直交してカットした垂直面6とした。
使用する場合は、ロープ1の保護すべき必要な長さに相当する複数個の鞘管2をロープ1へ挿通する。そして前後の鞘管2がそれぞれ嵌合するように連結し、連結した鞘管2の両端にある鞘管2に設けた穴7にピン8を差し込み、連結した複数個の鞘管2がロープ1の所要の位置でずれないように固定する。
前後の鞘管2が相互にその円錐凸部4と円錐凹所5を嵌合した状態では、後方鞘管2の前方凸部4先端をカットした垂直面6の隅部が前方鞘管2の鈍角な凹所5の傾斜面に当接する。このとき前方鞘管2の円錐凸部4の傾斜角αが、後方鞘管2の円錐凹所5の傾斜角βよりも鋭角なので円錐面同士が当接することが無い。従って前後の鞘管2同士は自在に屈曲することが出来る。
鞘管2の材質は、塩化ビニール系の樹脂材、または鉄、アルミなど金属材としても良い。また樹脂製パイプの場合、ロープ1の径が13mmなら鞘管2の厚みは4mm〜6mmとするのが望ましい。
図5は、ロープの先端輪9を係留杭に掛ける場合であり、先端輪9の部分に連続して保護部材である鞘管2を複数個装着してある。また隣接する柱などに当接する個所にも同様に鞘管2の保護部材を装着する。図6は、家畜等の牽引ロープに使用する事例である。家畜の口輪近傍の適宜な長さ部分と、先端の握り輪10部分に連続して保護部材である鞘管2を複数個装着するようにした。
従来大型家畜の牽引は、引き縄などロープを手に巻きつけ引いているので急激な動きの時ロープを握った手を損傷するなどの危険がある。この様な事故を防ぐため図6のように手元用の握り輪10を設け、この個所に連続して保護部材である鞘管2を複数個装着する。急激な引きが生じた場合、握った手を開く事で絡まず、直ぐに手から外れる利点がある。
また家畜が口輪近傍のロープを噛み斬る事が多々ある。この噛む切りを防止するため家畜の口輪近傍の適宜な長さ部分に連続して保護部材である鞘管2を複数個装着した。家畜等は食物の硬さ以上のものは噛まない習性があるためロープの噛み切りを防ぐことが出来る。
1 ロープ
2 鞘管
3 平坦な外周面
4 凸部
5 凹所
6 垂直面
7 穴
8 ピン
9 先端輪
10 握り輪
2 鞘管
3 平坦な外周面
4 凸部
5 凹所
6 垂直面
7 穴
8 ピン
9 先端輪
10 握り輪
Claims (7)
- 円筒状の鞘管(2)を複数個連続的に嵌合させてロープ(1)に挿通するようにしたロープ等の保護部材。
- 前記鞘管(2)に、その前方を突出させた凸部(4)と、後方を凹ませた凹所(5)とを設け、複数個の鞘管(2)をロープ(1)に挿通し連結したときに後方の鞘管(2)の凸部(4)が前方鞘管(2)の凹所(5)に嵌合するようにした請求項1記載のロープ等の保護部材。
- 前記鞘管(2)の前後に設けた凸部(4)と凹所(5)が、鞘管(2)の平坦な外周面(3)から内方に向けて同一方向に傾斜させた円錐面である請求項2記載のロープ等の保護部材。
- 前記鞘管(2)に形成した前方の円錐状凸部(4)の傾斜角αを後方の円錐状凹所(5)の傾斜角βよりも鋭角にした請求項3記載のロープ等の保護部材。
- 前記円錐状凸部(4)の傾斜角α<45°とし、後方の円錐状凹所(5)の傾斜角β>45°とした請求項4記載のロープ等の保護部材。
- 前記前方の円錐状凸部(4)の先端を鞘管(2)の軸に直交してカットした垂直面(6)とした請求項3または請求項4または請求項5記載のロープ等の保護部材。
- 連結した鞘管(2)の両端にある鞘管(2)に設けた穴7にピン(8)を差し込んで鞘管(2)とロープ(1)とを固定するようにした請求項1または請求項2または請求項3記載のロープなどの保護部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006010331U JP3130992U (ja) | 2006-12-20 | 2006-12-20 | ロープ等の保護部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006010331U JP3130992U (ja) | 2006-12-20 | 2006-12-20 | ロープ等の保護部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3130992U true JP3130992U (ja) | 2007-04-19 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006010331U Expired - Fee Related JP3130992U (ja) | 2006-12-20 | 2006-12-20 | ロープ等の保護部材 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3130992U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8653416B2 (en) | 2008-12-16 | 2014-02-18 | Illinois Tool Works Inc. | Engine driven welder and running gear |
KR20190062062A (ko) * | 2017-11-28 | 2019-06-05 | 공주대학교 산학협력단 | 애완동물의 제어가 용이한 리드 줄 |
-
2006
- 2006-12-20 JP JP2006010331U patent/JP3130992U/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20190062062A (ko) * | 2017-11-28 | 2019-06-05 | 공주대학교 산학협력단 | 애완동물의 제어가 용이한 리드 줄 |
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