JP3130522U - 教材用芽ねぎ栽培キット - Google Patents
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Abstract
【課題】子供達が容易に、植物の生育、食育及び知的財産について学習することができる教材用芽ねぎ栽培キットを提供する。
【解決手段】栽培容器2内に発泡性樹脂成形体3を配置し、この発泡性樹脂成形体3に十分に水を保持させた後、その上面に複数個の芽ねぎの種5を蒔く。その後、栽培容器2の一方の端部から例えば培地面の1/2〜9/10に相当する領域の上方にネット4を配置すると共に、ネット4の端部を栽培容器2に固定し、特許発明を利用した栽培方法と従来の栽培方法とを併用して芽ねぎを栽培する。そして、収穫した芽ねぎを利用して、子供達自身がスープ等を調理し、食する。
【選択図】図1
【解決手段】栽培容器2内に発泡性樹脂成形体3を配置し、この発泡性樹脂成形体3に十分に水を保持させた後、その上面に複数個の芽ねぎの種5を蒔く。その後、栽培容器2の一方の端部から例えば培地面の1/2〜9/10に相当する領域の上方にネット4を配置すると共に、ネット4の端部を栽培容器2に固定し、特許発明を利用した栽培方法と従来の栽培方法とを併用して芽ねぎを栽培する。そして、収穫した芽ねぎを利用して、子供達自身がスープ等を調理し、食する。
【選択図】図1
Description
本考案は、学校及び家庭等において、植物の生育、食育、更には知的財産についても学習することができる教材用芽ねぎ栽培キットに関する。
小学校等では、植物の生育の学習するために、農家の土地を借りて稲及び芋等の農作物を耕作し、校庭やベランダを利用して苺及びミニトマト等の野菜を栽培している。また、学校及び家庭等において植物の生育を観察できる教材として、従来、液肥トレー内に脱着自在に配置する水栽培床容器を透明材料で形成して、植物根を観察可能にした教材用の植物水栽培器(特許文献1参照)、植木鉢に栽培に必要なものを個別に袋詰めして充填し、更にその中に大豆の栽培方法や大豆を使用した豆腐及び納豆等の製造方法を記載したパンフレットを包入することで、子供達が土混ぜから種蒔き、間引き、水やり及び収穫を体験し、更に収穫後の大豆を使用して豆腐や納豆の製造工程をも学べるようにした教材用大豆栽培ポット(特許文献2参照)等が提案されている。
一方、本発明者は、培地面より所要距離上方にシート状網目体を略水平状に配設し、芽ねぎの生育時における屈曲時、前記シート状網目体の網目より上方に屈曲部域部を突出させ、屈曲状態より略真直伸長状態へ移行する際、種皮を網目縁により掻落し伸長生育させるようにした芽ねぎの栽培方法を開発し、実用化している(特許文献3参照)。
しかしながら、平成17年6月10日には食育基本法が成立したことから、近時、学校及び家庭における食育教育が重要視され始めており、子供達が野菜等の食物を自ら栽培して食することを、より手軽に体験できる教材が求められている。また、2006年から知的財産立国を目指した知的財産推進計画がスタートしており、子供の頃から、特許等の知的財産について学ぶことの重要性も高まってきている。
本考案は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、子供達が容易に、植物の生育、食育及び知的財産について学習することができる教材用芽ねぎ栽培キットを提供することを目的とする。
本考案に係る芽ねぎ栽培キットは、栽培容器と、芽ねぎの種と、前記栽培容器内に配置され芽ねぎの培地部となる発泡性樹脂成形体と、前記栽培容器に固定され前記培地部の一部の領域の上方に配置されるネットとを有し、水を保持させた前記発泡性樹脂成形体に前記芽ねぎの種を蒔くことで、先端部に種皮がついた芽ねぎと、前記ネットにより種皮が除去された芽ねぎの両方を栽培して観察できることを特徴とする。
この芽ねぎ栽培キットは、前記ネットが培地面の1/2〜9/10に掛けられていることが好ましい。
本考案によれば、1つの栽培容器において、特許発明を利用した栽培方法と従来の栽培方法とを併用して芽ねぎを栽培することにより、芽ねぎの生育観察だけでなく、食育教育及び知的財産についても学習することができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態について詳細に説明する。図1は本考案に係る芽ねぎ栽培キットを示す模式図である。また、図2及び図3は本考案に係る芽ねぎ栽培キットの使用方法を示す断面図であり、図2は種蒔き時、図3は成長時を示す。図1に示すように、本考案に係る芽ねぎ栽培キット1は、栽培容器2と、発泡性樹脂成形体3と、ネット4と、芽ねぎの種5とで構成される。
本考案の芽ねぎ栽培キット1における栽培容器2は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレンレテフタレート等の樹脂を所定の形状に成形したものであり、図2及び図3に示すように、底面に複数の凸部2aと、水はけ用又は給水用の孔2bとが設けられている。
また、発泡性樹脂成形体3は、栽培容器2内に配置され、芽ねぎの培地部となるものであり、例えば発泡ウレタン樹脂等の水を保持可能なスポンジ状の樹脂からなる。その大きさは栽培容器の寸法に応じて適宜選択することができるが、その長さ及び幅は栽培容器2の底面と同等とすることが好ましい。例えば栽培容器2のサイズ(内寸)が、縦150mm、横25mm、高さ20mmである場合、発泡性樹脂成形体3には、縦150mm、横25mm、厚さ12mmのものを使用することができる。
更に、ネット4は、幅が栽培容器2の幅(外寸)と同等以上で、かつ長さが栽培容器2よりも短くなっており、発泡性樹脂成形体3の一部の領域の上方に配置され、その端部が栽培容器2に固定されるようになっている。即ち、ネット4は、芽ねぎの培地部の一部にのみ掛けられる大きさとなっている。また、ネット4の網目の大きさは、芽ねぎの種の大きさに応じて適宜選択することができるが、例えば最長部が1〜5mmのものを使用することができる。ネット4の網目の大きさが1mmよりも小さいと、芽ねぎが成長した際に、茎がネット4を通り抜けられない場合がある。一方、網目の大きさが5mmを超えると、種皮5aがネット4を通り抜けてしまい、茎の先端部から種皮5aを除去できないことがある。
次に、本考案の芽ねぎ栽培キット1の使用方法について説明する。図2に示すように、本考案の芽ねぎ栽培キット1は、先ず、栽培容器2内に発泡性樹脂成形体3を配置し、この発泡性樹脂成形体3に十分に水を保持させた後、その上面に複数個の芽ねぎの種5を蒔く。その後、栽培容器2の一方の端部から例えば培地面の1/2〜9/10に相当する領域の上方にネット4を配置すると共に、ネット4の端部を接着剤、クリップ又は熱圧着等の方法で栽培容器2に固定する。従って、本考案の芽ねぎ栽培キット1の培地面には、ネット4が掛けられている部分と、ネット4が掛けられていない部分とが存在する。
芽ねぎは、生育する際に種から発根して、茎が屈曲した状態で成長し、その後種皮を先端に付けたまま略真直伸長状態となるという特徴がある。このため、従来の栽培方法では、収穫する際に手又は櫛等で種皮を取り除いたり、そのまま収穫して種皮が付いている先端部を切除したりしていた。そこで、本考案においては、図3に示すように、栽培する芽ねぎの一部を従来の方法で栽培し、それ以外は特許文献3に記載されている方法、即ち、栽培容器2上に配置したネット4により芽ねぎの成長途中で種皮5aを除去する方法で栽培することにより、子供達が特許発明の具体的な効果を実体験することができる。具体的には、ネット4を掛けた部分の芽ねぎは屈曲状態から略真直伸長状態となるときにネット4により種皮5aが掻落されるが、ネット4がかけられていない部分の芽ねぎは種皮5aがついたままで成長する。そして、成長した芽ねぎは、培地部である発泡性樹脂成形体3から抜き取って収穫するが、ネット4をかけずに栽培した芽ねぎでは、子供達自身が種皮5aを取ることで、種皮5aが除去しにくいことも実感できる。
なお、ネット4を掛ける部分が培地面の1/2未満の場合、ネット4が掛かっていない部分が多くなり、種皮5aつきの芽ねぎの量が増えるため、種皮5aの除去作業に時間がかかる。一方、ネット4を掛ける部分が培地面の9/10を超えると、種皮5aがついたままで収穫できる芽ねぎの数が少なくなり、子供達がネット4の効果を実感しにくくなる。よって、ネット4は、培地面の1/2〜9/10に掛けられていることが好ましい。
本考案により栽培する芽ねぎは、栽培期間が10〜25日間であるため、短期間でその成長を観察することができる。また、芽ねぎは、芽物野菜であり、場所をとらないため、机の上やベランダ等の狭い場所でも栽培が可能であり、更に、子供でも栽培しやすく、軽量で移動もしやすい。
また、本考案の芽ねぎ栽培キット1は、収穫した芽ねぎを利用して、子供達自身がスープ等を調理し、食することで、芽ねぎの成長観察と併せて、食育教育を行うことができる。更に、本考案の芽ねぎ栽培キット1では、栽培容器2の形状も特徴があるため、これを利用して意匠制度について学ぶことができる。更にまた、子供達が本考案の芽ねぎ栽培キット1の名前を考えることで、商標制度についても学ぶことができる。
上述の如く、本考案の芽ねぎ栽培キット1においては、1つの栽培容器2において、特許発明を利用した栽培方法と従来の栽培方法とを併用して芽ねぎを栽培することにより、芽ねぎの生育観察だけでなく、食育教育及び知的財産についても学習することができる。
なお、本考案の芽ねぎ栽培キット1は、子供達が種蒔きから体験することができるが、幼児及び小学校低学年の子供には、発芽を揃えるための種の水浸け、複数の種を均一に発芽させること、及びネット4の配置等が難しい場合があり、そのような場合には、種蒔きして、ネット4を掛けた状態のものを教材としてもよい。
1 芽ねぎ栽培キット
2 栽培容器
2a 凸部
2b 孔
3 発泡性樹脂成形体
4 ネット
5 芽ねぎの種
5a 種皮
2 栽培容器
2a 凸部
2b 孔
3 発泡性樹脂成形体
4 ネット
5 芽ねぎの種
5a 種皮
Claims (2)
- 栽培容器と、芽ねぎの種と、前記栽培容器内に配置され芽ねぎの培地部となる発泡性樹脂成形体と、前記栽培容器に固定され前記培地部の一部の領域の上方に配置されるネットとを有し、水を保持させた前記発泡性樹脂成形体に前記芽ねぎの種を蒔くことで、先端部に種皮がついた芽ねぎと、前記ネットにより種皮が除去された芽ねぎの両方を栽培して観察できることを特徴とする教材用芽ねぎ栽培キット。
- 前記ネットが培地面の1/2〜9/10に掛けられていることを特徴とする請求項1に記載の教材用芽ねぎ栽培キット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007000166U JP3130522U (ja) | 2007-01-16 | 2007-01-16 | 教材用芽ねぎ栽培キット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007000166U JP3130522U (ja) | 2007-01-16 | 2007-01-16 | 教材用芽ねぎ栽培キット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3130522U true JP3130522U (ja) | 2007-03-29 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007000166U Expired - Fee Related JP3130522U (ja) | 2007-01-16 | 2007-01-16 | 教材用芽ねぎ栽培キット |
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JP (1) | JP3130522U (ja) |
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2007
- 2007-01-16 JP JP2007000166U patent/JP3130522U/ja not_active Expired - Fee Related
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