JP3130227B2 - 受液器 - Google Patents

受液器

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JP3130227B2
JP3130227B2 JP07063589A JP6358995A JP3130227B2 JP 3130227 B2 JP3130227 B2 JP 3130227B2 JP 07063589 A JP07063589 A JP 07063589A JP 6358995 A JP6358995 A JP 6358995A JP 3130227 B2 JP3130227 B2 JP 3130227B2
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恒孝 門口
博 松林
茂治 一柳
晃司 富田
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンクと、このタンク
の開口部に設けられるヘッダと、該ヘッダから下方へ延
びている吸上管とを備え、ヘッダには少なくとも冷媒入
口通路と、冷媒出口通路とが形成され、冷媒出口通路に
吸上管が接続されている冷凍サイクル用の受液器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】カー・エアコンのような冷凍サイクルに
用いられる受液器は、従来周知で例えば実公平4ー31
504号公報にも記載されているように、気液を分離す
るタンクを備えている。そしてタンクの上方の開口部に
はヘッダが取り付けられている。ヘッダには冷媒入口通
路、冷媒冷媒出口通路等が形成され、またプレッシャー
ゲージ、サイトグラス等も取り付けられるようになって
いる。冷媒出口通路には吸上管が機械的に接続され、こ
の吸上管の下端開口部はタンクの底壁まで延びている。
また、タンクの内部の略中間位置には吸上管を利用して
乾燥剤が収納されたドライアユニットが取り付けられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の受液器において
も、凝縮器から入った冷媒は、タンク内で気液に分離さ
れ、冷媒中の水分はドライアユニットで除去され、そし
て液のみが蒸発器に送られる。また、冷凍サイクルの負
荷変動に対応して冷媒の増減量もタンクにより吸収さ
れ、実用上一応満足して使用されている。しかしなが
ら、改良すべき点も認められる。例えば、ドライアユニ
ットは固定用の部品あるいはカシメ等の手段により吸上
管の略中間位置に固定されているので、吸上管の下端開
口部をタンクの底壁に密接させて位置決めされている
が、このように吸上管の下端開口部がタンクの底壁に密
接していると、冷媒を吸い上げることができない。そこ
で、吸上管の下端開口部近傍は冷媒の吸い込み通路を確
保するために斜めに切り欠かれている。そのために斜め
に切り欠く加工工程が増え、コスト高になっている。ま
た、ヘッダの冷媒出口通路と吸上管との接続部は、Oリ
ングによりシールされているので、未凝縮の冷媒が冷媒
出口通路へ流出するようなことは一応ない。ところで、
冷媒を充填する時にはヘッダに設けられているサイトグ
ラスを目視し、泡が無くなった時をもって冷媒が適正に
充填されたと判断しているが、シールが不十分であると
泡はなくならず、オーバチャージすることになる。オー
バチャージすると、圧縮機の破損につながる。以上のよ
うな理由により、接続部のシール性は重要であり、Oリ
ングを用いてシールされているが、このOリングを固定
するためのビーディング加工により形成されたストッ
パ、さらにはドライアユニットを位置決めし固定するた
めのストッパ等が形成され、あるいはパイプ状の別の止
め部材が使用されているので、全体的に加工工数が多く
コスト高になっている。本発明は、上記したような問題
点を解決した受液器を提供しようとするもので、具体的
には吸上管の下端開口部をタンクの底壁に当接させるこ
とができるにも拘らず冷媒を吸い上げることができる受
液器を安価に提供することを目的としている。また他の
発明は、上記目的に加えて、冷媒出口通路と吸上管との
接続部にOリングを固定するためのビーディング加工等
を吸上管に格別にする必要のない受液器を提供すること
を目的としている。さらに他の発明は、上記したような
目的が同時に達成される受液器を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によると、タンク
は一般に鍛造により形成することができるので、タンク
の底部に上方へ突出した突起をクロス状あるいは放射状
形成し、また他の発明においては、ヘッダと吸上管を
一体的に形成して上記目的を達成しようとするものであ
る。すなわち、本発明は上記目的を達成するために、上
方が開口したタンクと、該タンクの開口部に設けられて
いるヘッダと、該ヘッダから下方へ延びている吸上管と
を備え、前記ヘッダには少なくとも冷媒入口通路と、前
記吸上管に連通した冷媒出口通路とが形成され、前記吸
上管にはドライアユニットが設けられている受液器であ
って、前記タンクの底壁には、上方へ突出するクロス状
あるいは放射状の突起が中心部から半径外方へ延びるよ
うに一体的に設けられており、前記吸上管の下端開口部
は前記クロス状あるいは放射状の突起の頂部に当接して
位置決めされているように構成されている。請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の吸上管が、ヘッダと一
体的に形成され、そして 請求項3に記載の発明は、請
求項1または2記載の吸上管には、ドライアユニット位
置決め用あるいは固定用の段差が一体的に形成されてい
る。
【0005】
【作用】タンク、ヘッダおよび吸上管を、該吸上管の下
端開口部がタンクの底壁のクロス状あるいは放射状の
起の上面に当接するようにして組み立てる。そうする
と、吸上管は位置決めされ、タンクの底壁と吸上管の下
端開口部との間には冷媒通路が確保される。従来周知の
ように、冷媒をヘッダの冷媒入口通路からタンク内に導
入する。そうすると、冷媒はタンク内で気液に分離さ
れ、ドライアユニットが設けられているときは冷媒中の
水分はドライアユニットで除去される。そしてタンクの
底壁と吸上管の下端開口部との間の冷媒通路から吸上管
に吸い込まれ、次いで例えば蒸発器に送られる。請求項
3に記載の発明では、必要に応じてドライアユニット位
置決め用あるいは固定用の段差を利用してドライアユニ
ットを吸上管に取り付ける。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。第1実施
例に係わる受液器は、図1に示されているように、タン
ク1、ヘッダ10、吸上管20等から構成されている。
タンク1の全体的な形状は、周知の形状をしている。す
なわち底壁2と周壁3とを有し、上方が開口した容器と
して例えば鍛造により形成されている。底壁2は、中心
方向に向かってテーパ状に下り勾配に傾斜している斜壁
4と、中心部の肉厚の水平壁5とから形成されている。
そして、本実施例では水平壁5の中心部近傍に互いにク
ロスした突起6、6が上方へ突出するようにして鍛造に
より一体的に形成されている。突起6、6は、水平壁5
と斜壁4に跨って形成されているが、斜壁4においては
半径外方に向かって低くなり、周壁3に達する前に消滅
している。また、突起6、6の頂部は0.2〜0.3mm
程度切り落とされた形でフラットになっている。
【0007】ヘッダ10は、タンク1の開口部を閉鎖す
るもので、中心部から偏位した位置に図1の(B)に示
されているように軸方向に貫通した冷媒入口通路11が
形成されている。また、中心部にも貫通孔12が形成さ
れている。さらには、ヘッダ10の側部からは水平孔1
3が形成されている。この水平孔13は、貫通孔12
と、中心部から同様に偏位した位置に軸方向に明けられ
た出口孔14とに連通し、貫通孔12、水平孔13およ
び出口孔14により冷媒出口通路15が構成されてい
る。なお、貫通孔12の上方開口周縁部には環状壁が設
けられ、この環状壁の内側にサイトグラス16が取り付
けられている。また、水平孔13のヘッダ10の外周面
に位置する開口端部は盲栓17により閉鎖されている。
【0008】ヘッダ10には、中心部から偏位した位置
に、さらに軸方向に貫通した貫通孔18が明けられ、こ
の貫通孔18に図には示されていないが、圧力スイッチ
が取り付けられるようになっている。なお、図1の
(B)の他の符号19、19は接続ブロック固定用のネ
ジ孔を示している。
【0009】吸上管20の上方端部21は、貫通孔12
に挿入されてヘッダ10に接続される部分であるが、こ
の上方端部21には例えばビーディング加工により外方
に突出したリング状のストッパが形成されている。吸上
管20の下端開口部22は単に水平に切断されている。
【0010】本実施例に係わる受液器は、順序は格別限
定されないが、例えば次のようにして組み立てる。乾燥
剤が充填されているドライアユニット30を吸上管20
の下方から挿入し、そしてカシメ手段、パイプ状の別の
止め部材を吸上管20に挿入して止める手段等により固
定する。次いで、吸上管20の上端部21をOリングを
介装して貫通孔12に挿入する。そして吸上管20の下
開口部22が突起6、6の上面に当接するようにして
ヘッダ10をタンク1の開口部に溶接、電磁成形等によ
り接続し密封する。そうすると、図1の(A)に示され
ているような受液器が組み立てられる。次いで、図には
示されていないが、接続ブロックをヘッダ10に、ネジ
孔19、19を利用して固定することにより、冷媒入口
通路11には冷媒供給管を、出口孔14には冷媒排出管
をそれぞれ接続する。
【0011】冷媒入口通路11から入った冷媒は、タン
ク1内で気液に分離され、冷媒中の水分はドライアユニ
ット30で除去される。吸上管20の下端開口部22
は、突起6、6の上面に当接しているが、突起6、6は
クロス状あるいは放射状に設けられているので、突起6
と突起6の間には間隙があり、また吸上管20の下端面
22とタンク1の水平壁5との間にも突起6、6の高さ
に相当する隙間があるので、冷媒は矢印で示されている
ように吸上管20から吸い上げられる。そして貫通孔1
2、水平孔13および出口孔14からなる冷媒出口通路
15を通って外部へ出る。
【0012】次に、本発明の第2実施例を図2により説
明する。なお、図1に示されている第1実施例と同じ部
あるいは同様な部材には同じ参照数字あるいは同じ参
照数字にダッシュ「’」を付けて、重複説明はしない。
本実施例ではヘッダ10の貫通孔12が延長する形で、
吸上管20’が例えばダイキャスティングと鍛造により
ヘッダ10と一体的に形成されている。また、吸上管2
0’の適当な位置には、乾燥剤が充填されているドライ
アユニット30を位置決めする、あるいは固定するため
の段差23が例えば成形パンチにより形成されている。
したがって、乾燥剤が充填されているドライアユニット
30を吸上管20’の下方から段差23に当接するまで
挿入し、そしてカシメ手段、パイプ状の別の止め部材を
吸上管20’に挿入して止める手段等によりドライアユ
ニット30を固定すると、前述した第1実施例と同様に
して組み立てることができる。
【0013】
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によると、タンクの
底壁には、上方へ突出するクロス状あるいは放射状の
起が中心部から半径外方へ延びるように一体的に設けら
れており、吸上管の下端開口部はクロス状あるいは放射
状の突起の頂部に当接して位置決めされているので、吸
上管の下端部を斜めに切り欠いて冷媒の吸い込み通路を
確保する等の特別の加工を施すことなくタンクの底壁の
突起に当接させることができる。したがって、安価に受
液器を提供できる。なお、クロス状あるいは放射状の
起は底壁と一体的に例えば鍛造により容易に形成できる
ので、クロス状あるいは放射状の突起を設けてもコスト
高になるようなことはない。また、クロス状あるいは放
射状の突起はタンクの底部から上方へ突出しているの
で、タンクの底壁が肉薄になるようなこともなく、クロ
ス状あるいは放射状の突起は補強用のリブの作用もす
る。請求項2記載の発明によると、ヘッダと吸上管は一
体的に形成されているので、前記効果に加えてヘッダと
吸上管の接続部のシールの問題がなく、信頼性の高い受
液器が得られる。また、ヘッダと吸上管は一体的に形成
されているので、個々に製作し、そしてシールを用いて
接続する場合に比較して安価に提供できる効果も得られ
る。請求項3記載の発明によると、ドライアユニット位
置決め用あるいは固定用の段差を利用して正確な位置に
ドライアユニットを取り付けることができる効果がさら
に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す図で、その(A)
は図(B)において矢視AーAで見た断面図、その
(B)は上面図、その(C)は図(A)において矢C−
Cで見た断面図、そしてその(D)は、図(C)におい
て矢視DーDで見た拡大断面図である。
【図2】 本発明の第2実施例を示す図で、その(A)
は図(B)において矢視AーAで見た断面図、その
(B)は上面図である。
【符号の説明】
1 タンク 5 水平壁 6 突起 10 ヘッダ 11 冷媒入口通路 12、13、14 冷媒出口通路 20、20’ 吸上管 23 段差 30 ドライアユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 晃司 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和ア ルミニウム株式会社内 (56)参考文献 実公 平4−31504(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 43/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方が開口したタンクと、該タンクの開口
    部に設けられているヘッダと、該ヘッダから下方へ延び
    ている吸上管とを備え、前記ヘッダには少なくとも冷媒
    入口通路と、前記吸上管に連通した冷媒出口通路とが形
    成され、前記吸上管にはドライアユニットが設けられて
    いる受液器であって、 前記タンクの底壁には、上方へ突出するクロス状あるい
    は放射状の突起が中心部から半径外方へ延びるように一
    体的に設けられており、前記吸上管の下端開口部は前記
    クロス状あるいは放射状の突起の頂部に当接して位置決
    めされていることを特徴とする受液器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の吸上管が、ヘッダと一
    体的に形成されている受液器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の吸上管には、ド
    ライアユニット位置決め用あるいは固定用の段差が一体
    的に形成されている受液器。
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