JP3129840U - 揮発性有機化合物測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】VOC測定開始前のゼロ校正終了後、基準ラインに切り替えて基準ガスを試料セルに導入して基準ガス中のCO2濃度を測定することで、基準ラインのCO2除去部のCO2吸収剤の劣化を判断する。
【選択図】図2
Description
VOC測定装置は試料ガスを非分散赤外線吸収式の検出部の試料セルに送り、VOC由来のCO2濃度を求める。試料ガスを導入する試料ガス導入部と試料セルの間には、試料ガス中のVOCをCO2(二酸化炭素)に変換して測定ガスとして試料セルに導入するための測定ラインと、試料ガスを酸化反応部に通さないで比較ガスとして試料セルに導入するための比較ラインが設けられている。VOC測定時は、それらのラインと試料セルとの間の接続が一定周期で交互に切り替えられ、測定ガスと比較ガスが交互に試料セルに導入される。
CO2吸収剤が劣化するとCO2吸収能力が低下して基準ガスがCO2を含んだものとなり、結果としてVOC測定値に誤差が生じる。しかし、従来ではCO2吸収剤の劣化の判断は分析者の判断に委ねられており、CO2除去部のCO2除去能力の低下を正確に検知することができなかった。
このVOC装置は、試料ガスを取り込んで試料ガス中のVOCを酸化させてCO2に変換し、そのCO2を含む試料ガスを測定ガスとして検出部12に導入するための測定ライン2、取り込んだ試料ガス中のVOCをCO2に変換させずに比較ガスとして検出部12に導入するための比較ライン4、又はCO2を除去した大気を検出部12に導入するための基準ライン6を備えている。これらのラインと検出部12との接続は流路切替え機構16により選択的に切り替えられるようになっている。また、試料ガスの代わりに校正ガスが取り込まれているときは、測定ライン2及び比較ライン4が検出部12のゼロ校正を行なうための校正ラインとなる。
比較ライン4は酸化反応部8の上流側で測定ライン2と分岐し、酸化反応部8の下流側で再度測定ライン2と合流している。
基準ライン6は取り込んだ大気中のCO2を除去するためのCO2除去部14を備えており、酸化反応部8の下流側で測定ライン2と合流している。
測定ライン2、比較ライン4及び基準ライン6を経たガスは前処理部10を通って検出部12の試料セルを流れた後、外部に排出される。測定ライン2を経た測定ガス中のCO2は、試料ガスに当初から含まれていたCO2とVOC由来のCO2が含まれている。他方、比較ライン4を経た比較ガス中のCO2は、試料ガスに当初から含まれていたCO2のみである。
演算処理部22は検出部12で得られた測定値に基づいてCO2濃度又はVOC濃度を算出する。演算処理部22ではCO2濃度と検出部12で得られる測定値とが予め関連付けられており、検出部12の測定値からCO2濃度が算出できるようになっている。
演算処理部22はまた、検出部12で得られた校正ガスの測定値と基準ガスの測定値との差により基準ガス中のCO2濃度を算出してCO2除去部14のCO2除去能力を評価するようになっている。
まず、校正ガスを取り込みながら測定ライン2と比較ライン4とを交互に切り替えて、検出部12のゼロ校正を行なった後(ステップS1)、図4のタイミングチャートで示されているように、流路切替え機構16を基準ライン6に切り替え、CO2除去部14を経た基準ガスを検出部12に導入して基準ガス中のCO2濃度を測定する(ステップS2)。
なお、ステップS1とS2は順序が逆であってもよい。
VOC測定は、試料ガスを取り込みながら測定ライン2と比較ライン4を一定周期で交互に切り替えて測定ガスと比較ガスを測定した後、比較ラインと基準ラインを一定周期で交互に切り替えて比較ガスと基準ガスを測定する。
測定ガスと比較ガスの測定値の差から求めたVOC測定値を、比較ガスと基準ガスの測定値の差から求めた比較ガスのCO2濃度(CO2設定値)を用いて、以下の実験式(1)により補正する。なお、式(1)の“a”は補正係数である。
VOC=VOC測定値×(1+a×CO2設定値) (1)
このVOC装置において、電磁弁28,30及び32で図1における流路切替え機構16を構成している。
電磁弁28は、試料ガス導入部24と分析部12の試料セル12aとの間の接続と、校正ガス導入部25と試料セル12aとの間の接続のオン/オフを選択的に切り替えるものである。電磁弁28において、試料ガス導入部24と試料セル12aとの間の接続がオンになると校正ガス導入部25と試料セル12aとの間の接続がオフになり、試料ガス導入部24と試料セル12aとの間の接続がオフになると校正ガス導入部25と試料セル12aとの間の接続がオンになる。
分岐点42からの分岐流路の他方44は電磁弁30によってさらに二手に分岐している。電磁弁30で分岐した流路の一方は大気導入流路46であり、CO2アブソーバ14を経た大気が合流点48から導入されるようになっている。大気導入流路46の電磁弁30とは反対側にパージポンプ38が設けられており、パージポンプ38によりCO2アブソーバ14を経た大気が測定部12の光学系12bへパージガスとして供給されるようになっている。
電磁弁30は、流路44と比較流路50の接続及び大気導入流路46と比較流路50の接続のオン/オフを選択的に切り替えるものである。流路44と比較流路50の接続がオンになると大気導入流路46と比較流路50の接続はオフになり、流路44と比較流路50の接続がオフになると大気導入流路46と比較流路50の接続はオンになる。
電磁弁30により大気導入流路46と比較流路50が接続されているときは、これらの流路で図1における基準ライン6を構成する。
CO2アブソーバ14は例えばソーダライムなどのCO2吸収剤を備え、取り込んだ大気中に含まれるCO2を吸収して、CO2を含まない基準ガスを生成する。
ハロゲンスクラバー10aと電子クーラ10bは図1における前処理部10を構成している。電子クーラ10bは測定ガス、比較ガス及び基準ガスに含まれる水分を凝着させて除去するためのものであり、ドレインポンプ40によって凝着させた水分を外部に排出するようになっている。
ゼロ校正時は、校正ガス導入部25から試料セル12aまでの間で、酸化反応流路41からなる測定ラインと流路44及び比較流路50からなる比較ラインに交互に切り替えられながら、校正ガスが試料セル12aに導入される。
4 比較ライン
6 基準ライン
8 酸化反応部
10 前処理部
12 検出部
14 CO2除去部
16 流路切替え機構
20 制御部
22 演算処理部
24 試料ガス導入部
25 校正ガス導入部
26 メンブレンフィルタ
28,30,32 電磁弁
35,38,40 ポンプ
36 流量計
42 分岐点
44,46,50 流路
48 合流点
Claims (3)
- 試料セルを備え、試料セル中を流れるガス中のCO2濃度を検出する非分散赤外線吸収式検出部と、
前記検出部のゼロ校正を行なうための校正ガスを検出部に導入するための校正ラインと、
酸化反応部を備えて測定対象となる試料ガス中の揮発性有機化合物をCO2に変換して測定ガスとして試料セルに導入するための測定ラインと、
酸化反応部を経ていない試料ガスを比較ガスとして試料セルに導入するための比較ラインと、
CO2吸収剤によりCO2を除去するCO2除去部を備えて空気からCO2を含んでいないガスを生成してそれを基準ガスとして試料セルに導入するための基準ラインと、
校正ライン、測定ライン、比較ライン及び基準ラインと検出部との間の接続の切替えを行なう切替え機構並びにその切替え動作を制御する制御部と、
測定ガスの検出部による検出信号、比較ガスの検出部による検出信号及び基準ガスの検出部による検出信号に基づいて、試料ガス中の揮発性有機化合物濃度を算出する演算処理部と、
を備えた揮発性有機化合物測定装置において、
前記制御部は、校正ラインに切り替えて校正ガスを試料セルに導入してゼロ校正の直前又は直後に、基準ラインを検出部に接続するように切り替え、演算処理部はその際の検出部で得られた基準ガスによる検出信号と校正ガスによる検出信号とを比較して、CO2除去部のCO2除去能力を評価するようになっていることを特徴とする揮発性有機化合物測定装置。 - 前記演算処理部は、算出した基準ガス中のCO2濃度検出信号とゼロ校正時の検出信号との差が一定以上となっている場合にCO2除去部のCO2除去能力が低下していると判断して分析者に告知するようになっている請求項1に記載の揮発性有機化合物測定装置。
- 前記制御部は、前記演算処理部がCO2除去部のCO2除去能力が低下していると判断したときは、その後の揮発性有機化合物測定が行なわれないように前記切替え機構を制御する請求項2に記載の揮発性有機化合物測定装置。
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JP2006010140U JP3129840U (ja) | 2006-12-14 | 2006-12-14 | 揮発性有機化合物測定装置 |
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JP2017219499A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | 富士電機株式会社 | 赤外線ガス分析装置 |
WO2020141701A1 (ko) * | 2019-01-03 | 2020-07-09 | 숙명여자대학교산학협력단 | 미량의 오염물질 제거를 위한 흡착재의 성능 측정시스템 및 성능 측정방법 |
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WO2020141701A1 (ko) * | 2019-01-03 | 2020-07-09 | 숙명여자대학교산학협력단 | 미량의 오염물질 제거를 위한 흡착재의 성능 측정시스템 및 성능 측정방법 |
KR20200084657A (ko) * | 2019-01-03 | 2020-07-13 | 숙명여자대학교산학협력단 | 미량의 오염물질 제거를 위한 흡착재의 성능 측정시스템 및 성능 측정방법 |
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