JP3129742U - コア採取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】土壌汚染調査ボーリングにおいて、筒状長尺のサンプリングチューブから容易に土壌試料を取り出せ、状態を観察でき、洗浄が確実かつ容易に実施できるコア採取装置を提供する。
【解決手段】軸方向に縦割り構造を持つサンプリングチューブで、端部にビット等を接続するオネジがあるサンプリングチューブ本体2と、縦割り構造サンプリングチューブの片側で本体2と一対となる蓋3と、メネジ1aと4aを有し本体2とネジ接続することで、本体2と蓋3を固定するビット1とロッドカップリング4で構成されるコア採取装置で、ビット1とロッドカップリング4のいずれかもしくは両方を、完全に外さなくても蓋部品が開放でき、結果、本体に軸方向に長い開口部ができ、本体内部の土壌試料は観測かつ取り出し容易で、洗浄作業も確実に行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】軸方向に縦割り構造を持つサンプリングチューブで、端部にビット等を接続するオネジがあるサンプリングチューブ本体2と、縦割り構造サンプリングチューブの片側で本体2と一対となる蓋3と、メネジ1aと4aを有し本体2とネジ接続することで、本体2と蓋3を固定するビット1とロッドカップリング4で構成されるコア採取装置で、ビット1とロッドカップリング4のいずれかもしくは両方を、完全に外さなくても蓋部品が開放でき、結果、本体に軸方向に長い開口部ができ、本体内部の土壌試料は観測かつ取り出し容易で、洗浄作業も確実に行うことができる。
【選択図】図1
Description
この考案は地質調査に用いられるコア採取装置に関するものである。
近年、有害物質による土壌汚染が社会問題となっており、汚染状況を調べるためにボーリング調査がおこなわれる。この汚染調査は調査地域で規則的に複数のボーリング調査をすることが多く、正確な汚染状況把握のため、土壌試料の撹乱防止と地質構造の詳細な検討が重要である。
この分野で従来広く用いられている装置として、サンプリングチューブ内に筒状の袋を収縮させて収納し、コアを採取する際に袋体を被覆するように構成したコア採取装置(特許番号3010472)があるが、スムーズに採取が完了しても採取後は袋体が廃棄物となるし、採取中に袋体が破けてしまう場合など、試料が不完全な状態となり、かつ、サンプリングチューブ内に土壌試料が粘着することも多い。
この分野で従来広く用いられている装置として、サンプリングチューブ内に筒状の袋を収縮させて収納し、コアを採取する際に袋体を被覆するように構成したコア採取装置(特許番号3010472)があるが、スムーズに採取が完了しても採取後は袋体が廃棄物となるし、採取中に袋体が破けてしまう場合など、試料が不完全な状態となり、かつ、サンプリングチューブ内に土壌試料が粘着することも多い。
このため、コア採取装置の有効長さを1mとした場合、1m試料採取するたびに廃棄物が発生し、環境負荷が高い。また、不完全な状態の試料は適切な調査結果を得ることができないばかりか、サンプリングチューブ内に粘着した土壌試料を洗浄するには、細長いチューブ内を両端からブラシ等を挿入して洗浄するが、時間がかかり不経済であったり、洗浄が不完全で土壌試料撹乱を起こし、浄化工事の計画に混乱をきたすこともある。
この考案は上記のような技術的背景に基づいてなされたものであり、確実なコア採取、環境負荷の低減、土壌試料の撹乱を防止するコア採取装置の提供を目的としている。
この考案は上記課題を解決するために次のような手段をとる。
軸方向に縦割り構造を持つサンプリングチューブで、端部にビット等を接続するオネジがあるサンプリングチューブ本体と、縦割り構造サンプリングチューブの片側で本体と一対となる蓋部材と、メネジを有し本体とネジ接続することで、本体と蓋部材を固定するビット等の固定部品からなるコア採取装置で、
前後の固定部品のいずれかもしくは両方を、完全に外さなくても蓋部品が開放でき、結果、本体に軸方向に長い開口部ができ、
本体内部の土壌試料は観測かつ取り出し容易で、廃棄物が発生せず、作業後の洗浄は開口部を有していることから容易で確実に行うことができることを特徴とするコア採取装置にある。
軸方向に縦割り構造を持つサンプリングチューブで、端部にビット等を接続するオネジがあるサンプリングチューブ本体と、縦割り構造サンプリングチューブの片側で本体と一対となる蓋部材と、メネジを有し本体とネジ接続することで、本体と蓋部材を固定するビット等の固定部品からなるコア採取装置で、
前後の固定部品のいずれかもしくは両方を、完全に外さなくても蓋部品が開放でき、結果、本体に軸方向に長い開口部ができ、
本体内部の土壌試料は観測かつ取り出し容易で、廃棄物が発生せず、作業後の洗浄は開口部を有していることから容易で確実に行うことができることを特徴とするコア採取装置にある。
この考案の提供により、確実なコア採取、環境負荷の低減、土壌試料の撹乱を防止するコア採取装置が得られ、地質調査の特に土壌汚染調査ボーリングに関し、極めて有効な結果効果を得ることができる。
この考案の実施の形態を図面を参照しながら以下に説明する。
図1はこの考案のコア採取装置の構造を示す断面図である。
1はコア採取装置の刃先をなすビットであり、先端側の固定部品である。
2はサンプリングチューブ本体。
3は蓋。
4はドリルロッド等に接続するロッドカップリングであり、後端側の固定部品である。
ビット1とロッドカップリング4には、本体に接続するメネジ1aと4aがあり、
はめ合い固定の段部1bと4bがそれぞれ設けられている。
ロッドカップリングの他端4cは、図示しないが掘削機にまで延長して接続するドリルロッドに接続するメネジである。
本体2の両端はオネジ2aであり、はめ合い固定の段部2bが設けられ左右対称である。
蓋3の両端にははめ合い固定される段部3aがあり左右対称である。
図1はこの考案のコア採取装置の構造を示す断面図である。
1はコア採取装置の刃先をなすビットであり、先端側の固定部品である。
2はサンプリングチューブ本体。
3は蓋。
4はドリルロッド等に接続するロッドカップリングであり、後端側の固定部品である。
ビット1とロッドカップリング4には、本体に接続するメネジ1aと4aがあり、
はめ合い固定の段部1bと4bがそれぞれ設けられている。
ロッドカップリングの他端4cは、図示しないが掘削機にまで延長して接続するドリルロッドに接続するメネジである。
本体2の両端はオネジ2aであり、はめ合い固定の段部2bが設けられ左右対称である。
蓋3の両端にははめ合い固定される段部3aがあり左右対称である。
図2は本体の寸法関係を示す図である。本体2の内径D1と長さL2、開口部の開口幅L3と開口長さL4の積の比(L3×L4)/(D1×L2)は、0.25以上0.95未満である。
この数値が0.25未満の場合、開口面積が狭く洗浄や土壌試料の取り出し作業に支障をきたして不都合であり、一方0.95を超過すると、必要な強度が得られず、短期間で破損事故を生じたりする原因となり不都合である。
この数値が0.25未満の場合、開口面積が狭く洗浄や土壌試料の取り出し作業に支障をきたして不都合であり、一方0.95を超過すると、必要な強度が得られず、短期間で破損事故を生じたりする原因となり不都合である。
図3はビット1、本体2、ロッドカップリング4の外径を示す図である。ビット1の外径Dbは、本体2の外径DhとDh≦Db、ロッドカップリング4の外径DrとDr≦Dbの関係にある。
ビット1は刃先部品であり、外径Dbが本体2やロッドカップリング4の外径より小さい場合、掘削抵抗や引き抜き時の抵抗が過大となり不都合を生じるが、上記要件を満たすことで左記不都合が生じるおそれが解消される。
ビット1は刃先部品であり、外径Dbが本体2やロッドカップリング4の外径より小さい場合、掘削抵抗や引き抜き時の抵抗が過大となり不都合を生じるが、上記要件を満たすことで左記不都合が生じるおそれが解消される。
また、図3はこの考案のコア採取装置の組立図で土壌試料5を採取した状態の図である。ビット1の刃先が角度を60度程度にすることで、打込式簡易掘削機などで良好な状態の土壌試料を採取できる。
図4はコア採取装置からの土壌試料を取り出す実施例を示す図である。
ビット1もしくはロッドカップリング4のいずれかもしくは両方を必要長さネジ戻しすることで蓋3を取り外すことができ、地層状態の確認や薬さじ6で試料を取り出せる。コア採取装置の長さが掘削長さに比べて十分に長い場合は、ロッドカップリング4付近は清浄が保たれた状態にあるので、分解洗浄の必要がなく、ビット1のみ分解して洗浄すればよいため、作業が省略でき好都合である。
ビット1もしくはロッドカップリング4のいずれかもしくは両方を必要長さネジ戻しすることで蓋3を取り外すことができ、地層状態の確認や薬さじ6で試料を取り出せる。コア採取装置の長さが掘削長さに比べて十分に長い場合は、ロッドカップリング4付近は清浄が保たれた状態にあるので、分解洗浄の必要がなく、ビット1のみ分解して洗浄すればよいため、作業が省略でき好都合である。
図5はコア採取装置を洗浄する作業の実施例を示す図で、ビット1とロッドカップリング4と本体2を分解し、洗浄具7で洗浄して状態を目視確認できる。
以上のように、ビットあるいはロッドカップリングのどちらかをわずかにネジ戻しするだけで、筒状長尺のコア採取装置の本体をなすサンプリングチューブから容易に土壌試料を取り出せ、状態を観察でき、洗浄が確実かつ容易に実施できる。このことから、従来技術における廃棄物発生、洗浄困難、洗浄不備によるサンプリングチューブ内の残留試料に起因する不適切な調査は解消され、調査現場でのコスト低減効果は高い。さらに不確実な土壌汚染調査ボーリングは、高額な土地取引のトラブルに発展することも多く、本考案が寄与する産業上の利用価値は高い。
1:ビット
1a:本体に接続するメネジ
1b:はめ合い固定の段部
2:サンプリングチューブの本体
2a:オネジ
2b:はめ合い固定の段部
3:蓋。
3a:はめ合い固定の段部
4:ロッドカップリング
4a:本体に接続するメネジ
4b:はめ合い固定の段部
4c:ドリルロッドに接続するメネジ
5:土壌試料
6:薬さじ
7:洗浄具
1a:本体に接続するメネジ
1b:はめ合い固定の段部
2:サンプリングチューブの本体
2a:オネジ
2b:はめ合い固定の段部
3:蓋。
3a:はめ合い固定の段部
4:ロッドカップリング
4a:本体に接続するメネジ
4b:はめ合い固定の段部
4c:ドリルロッドに接続するメネジ
5:土壌試料
6:薬さじ
7:洗浄具
Claims (4)
- 軸方向に縦割り構造を持つサンプリングチューブで、少なくとも片端にビット等を接続するオネジがあるサンプリングチューブ本体と、縦割り構造サンプリングチューブの片側で本体と一対となる蓋部材と、メネジを有し本体とネジ接続することで、本体と蓋部材を固定するビットやカップリング等の固定部品からなるコア採取装置で、前記本体の縦割り部分は180度を超える周方向断面を有し、前記蓋部材の縦割り部分は180度未満の周方向断面を有し、一対となって概ね円周を形成することを特徴とする、コア採取装置。
- 上記コア採取装置のサンプリングチューブ本体のオネジは、概ね完全な状態で両端にあって、蓋部材の両端はネジ接続構造の一部を形成するがネジ山はなく、ビット等の先端側の固定部品とロッドカップリング等の後端側の固定部品のメネジと本体のオネジとを接続して蓋部品を固定する構造であって、前後の固定部品のいずれかもしくは両方を、完全に外さなくても蓋部品を開放して本体と分割することができることを特徴とするコア採取装置。
- 上記コア採取装置のサンプリングチューブ本体において、内径D1と長さL2の積と、蓋部品に覆われる開口部の開口幅L3と開口長さL4の積の比(L3×L4)/(D1×L2)が、0.25以上0.95未満であることを特徴とする、請求項1または2に記載のコア採取装置。
- 上記コア採取装置の固定部品は、先端側固定部品の外径は本体の外径に比べて、同等かもしくは大きく、後端側固定部品の外径は先端側固定部品の外径に比べて、同等かもしくは小さいことを特徴とする、請求項1または2に記載のコア採取装置。
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JP2006008615U JP3129742U (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | コア採取装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006008615U JP3129742U (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | コア採取装置 |
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JP3129742U true JP3129742U (ja) | 2007-03-08 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114136694A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-03-04 | 徐州惜能环境工程设备有限公司 | 一种土壤取样结构 |
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2006
- 2006-09-26 JP JP2006008615U patent/JP3129742U/ja not_active Expired - Fee Related
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