JP3129305U - 口唇閉鎖不全矯正具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 舌の姿勢位と、顎の姿勢位を正常化して、口腔機能を高めるとともに歯列を矯正して、口唇閉鎖不全を防止しうる矯正具を提供する。
【解決手段】 口に装着して、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるための口唇閉鎖不全矯正具であって、上前歯と下前歯との間に配置され、上前歯と下前歯により銜え込み可能な歯噛み板部を有し、上記歯噛み板部の後端部に、舌を載せて、舌尖部を口蓋の切歯乳頭部に誘導して接触させうる舌の姿勢位矯正部が設けられている。また、上記歯噛み板部の上下両面に、上前歯と下前歯を係合させうる顎の姿勢位矯正部が設けられている。
【選択図】 図3

Description

本考案は、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正しうる矯正具に関する。
一般に、特にしゃべる必要のない時にも、口を半開の状態で開けている人が見掛けられるが、これは医学的には口唇閉鎖不全と称されている。
口唇閉鎖不全は、口に緊張がない状態であり、これは口腔周囲筋が緊張していないことを意味するものであり、口唇閉鎖不全は、口唇の周囲に存在する口輪筋が弱いために発生する。
口唇閉鎖不全は、口腔環境に好ましいものではない。すなわち、口唇閉鎖不全は、口呼吸になるため、口腔の乾燥をまねき、歯周疾患やアレルギー疾患をも引き起こす虞がある。
また、口唇閉鎖不全は、口腔機能を低下させる。
さらに、口腔機能の低下は顔貌を不良にする。また、口腔機能が低下すると、舌で食べ物を食道にうまく飲み込めなくなる。そのため口腔機能が低下して、食べ物などをのどに詰まらせて亡くなる老人が増えている。口腔機能が改善されれば舌の筋力も向上し、唾液の分泌作用を促すことになる。したがって、口腔機能を正常化するためにも、口唇閉鎖不全は治療する必要がある。
正常に口を閉じているときは、舌は僅かに口蓋に接しているが、口唇閉鎖不全により、口をいつも開いて口呼吸する状態では、舌の位置が口蓋に接触していると呼吸がしにくくなるため、舌は自然に垂下する状態となる。
また、口を開いていると、唇が前歯を後方へ押す力が減少して、口輪筋と舌筋とのバランスが崩れ、垂下した舌により下前歯が前方へ押される。
歯列は、口腔内から舌筋群により受ける力と、口腔外から頬筋、口輪筋により受ける力のバランスが保たれた位置に並ぶので、上記のように、口輪筋と舌筋とのバランスが崩れると、歯列が不正になり、前歯部の被蓋関係はいわゆる反対咬合の状態となる。
歯列不正になると、口腔機能不全をまねき、正しい筋肉の発育ができないので、上記のように顔貌不良を生じやすい。正しい口腔機能を回復すれば正しい顔貌に改善される。
したがって、歯列を矯正するには、口を閉じるように矯正する必要がある。
前歯部の反対咬合は、上記のように舌が垂下するという舌のポスチャー(姿勢位)が原因であり、歯列を正常化して、口を閉じるには、舌を前方へ出すのではなく、舌が垂下しないように挙上させて口蓋に接触させる必要がある。
舌を挙上させるには、舌尖部を切歯乳頭部に間断的に押し付けて、舌のポスチャーを正すトレーニングが有効である。すなわち、舌のポスチャーをコントロールすることで前歯部の被蓋関係が改善される
歯列を正常にするには、上記のように舌のポスチャーを正常化するとともに、上前歯と下前歯の咬合状態も正常化する必要がある。すなわち、上顎に対する下顎のポスチャーを整える必要がある。
従来、特許文献1や特許文献2には、顎の位置を正常に矯正する装置が開示されているが、舌のポスチャーを改善しうる装置を開示した先行技術文献は見出すことができない。
特許3244272号公報
特開平5−317335号公報
本考案の課題は、舌の姿勢位と、顎の姿勢位を正常化して、口唇閉鎖不全を防止して、口腔機能を高めるとともに歯列を矯正しうる矯正具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案に係る口唇閉鎖不全矯正具は、口に装着して、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるための口唇閉鎖不全矯正具であって、上前歯と下前歯との間に配置され、上前歯と下前歯により銜え込み可能な歯噛み板部を有し、上記舌の姿勢位矯正部は、上記歯噛み板部の後端部に、舌を載せて、舌尖部を口蓋の切歯乳頭部に誘導して接触させうるように形成され、舌尖部が低位置になく舌尖部が口蓋に接触するように、舌を挙上させうる舌の姿勢位矯正部が設けられたことを特徴とする。
すなわち、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具は、上記歯噛み板部を上前歯と下前歯により銜え込んで、上記歯噛み板部の後端部に設けられた上記舌の姿勢位矯正部の上に舌を載せて、舌尖部を口蓋の切歯乳頭部に誘導して接触させることにより、舌が低位置になくなるようにする。これにより、舌が下前歯を押さなくなって歯列が正常に回復し、口唇閉鎖不全が矯正される。
また、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具にあっては、上顎と下顎の姿勢位を正常に矯正しうる顎の姿勢位矯正部が設けられたことを特徴とする。
すなわち、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具は、上記のように舌の姿勢位を正常に矯正するとともに、上記顎の姿勢位矯正部により上顎と下顎の姿勢位も正常に矯正することにより口唇閉鎖不全を治癒させ、歯列を正常にすることができる。
また、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具にあっては、上記顎の姿勢位矯正部として、上記歯噛み板部の上面部及び下面部に夫々、上前歯と下前歯の先端部位を係合させうる溝部が形成されていることを特徴とする。
すなわち、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具は、上前歯と下前歯を正常な姿勢位に配した状態から動いてずれないように、上記歯噛み板部の上面部及び下面部に夫々形成された上記溝部に、上前歯と下前歯の先端部位を係合させるようにしたものである。
また、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具にあっては、上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部に対し、上記歯噛み板部の下面部に形成された下前歯と係合しうる溝部は、前後方向において僅かに後方に配置されていることを特徴とする。
すなわち、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具は、上前歯と下前歯の被蓋関係が正常になるように、つまり、上前歯より下前歯が若干後退した位置関係になるように、上前歯と係合しうる溝部よりも、下前歯と係合しうる溝部の方を、前後方向において僅かに後方に配置したものである。
また、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具にあっては、上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部に対し、上記歯噛み板部の下面部に形成された下前歯と係合しうる溝部は、前後方向において同一位置に配置されていることを特徴とする。
すなわち、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具は、上前歯と下前歯の被蓋関係がいわゆる反対咬合である患者に使用することができる。つまり、反対咬合の患者に、いきなり上前歯より下前歯を後退させるのは無理があるので、その前に、上前歯と下前歯の位置を同一にして、その後に徐々に無理なく正常な顎の姿勢位を回復できるようにしたものである。
また、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具にあっては、上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部には、上前歯の中央部の歯間に当接しうるガイド部が設けられたことを特徴とする。
すなわち、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具は、上前歯の中央部の歯間に上記ガイド部を当接させることにより、口の正面中央部に上記歯噛み板部が位置して左右に位置ずれしないようにしたものである。
また、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具にあっては、上記歯噛み板部を上前歯と下前歯で銜えた状態で、上唇と下唇の表面に当接しうる鍔板部が上記歯噛み板部の前端に、上記歯噛み板部に対し直交するように設けられ、上記鍔板部には糸を挿通しうる小孔が設けられていることを特徴とする。
すなわち、本考案に係る上記口唇閉鎖不全矯正具は、上記鍔板部を上唇と下唇の表面に当接させるとともに、上記小孔に挿通した糸などを手で把持するなどして誤飲を防止するようにしたものである。
請求項1記載の本考案に係る口唇閉鎖不全矯正具は、口に装着して、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるための口唇閉鎖不全矯正具であって、上前歯と下前歯との間に配置され、上前歯と下前歯により銜え込み可能な歯噛み板部を有し、上記舌の姿勢位矯正部は、上記歯噛み板部の後端部に、舌を載せて、舌尖部を口蓋の切歯乳頭部に誘導して接触させうるように形成され、舌尖部が低位置になく舌尖部が口蓋に接触するように、舌を挙上させうる舌の姿勢位矯正部が設けられたことから、舌を容易に挙上させて、舌の姿勢位を無理なく正常な状態に回復させるような舌尖部の挙上訓練を行うことができ、これにより舌尖部が舌前歯に接触して押すことが無くなるので、歯列が正常になって、口唇閉鎖不全を治癒させることができる。
請求項2記載の本考案に係る口唇閉鎖不全矯正具は、上顎と下顎の姿勢位を正常に矯正しうる顎の姿勢位矯正部が設けられたことから、舌の姿勢位を正常にするとともに、顎の姿勢位も正常にする訓練ができるのでして、口唇閉鎖不全をより確実に矯正することができる。
請求項3記載の本考案に係る口唇閉鎖不全矯正具は、上記顎の姿勢位矯正部として、上記歯噛み板部の上面部及び下面部に夫々、上前歯と下前歯の先端部位を係合させうる溝部が形成されていることから、上前歯と下前歯を上記の溝部に係合させることにより、上前歯と下前歯の位置関係を固定して、上前歯と下前歯の正常な位置関係を保つことができる。
請求項4記載の本考案に係る口唇閉鎖不全矯正具は、上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部に対し、上記歯噛み板部の下面部に形成された下前歯と係合しうる溝部は、前後方向において僅かに後方に配置されていることから、上前歯に対し下前歯の歯列を僅かに後方に位置させて、上前歯と下前歯の歯列の配置を正常に保つことができる。
請求項5記載の本考案に係る口唇閉鎖不全矯正具は、上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部に対し、上記歯噛み板部の下面部に形成された下前歯と係合しうる溝部は、前後方向において同一位置に配置されていることから、上前歯と下前歯の被蓋関係がいわゆる反対咬合状態になっている患者は、まず、上前歯と下前歯を前後方向において同一位置に位置させて反対咬合を治療してから、上記請求項5記載の口唇閉鎖不全矯正具を用いて、上前歯より下前歯が後方に位置する正常な咬合状態にすることができる。したがって、反対咬合の患者は無理することなく自然に正常な歯列に治すことができる。
請求項6記載の本考案に係る口唇閉鎖不全矯正具は、上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部には、上前歯の中央部の歯間に当接しうるガイド部が設けられたことから、口に装着した状態で、上記ガイド部が歯間に当接して移動を阻止するので、歯の幅方向への位置ずれを防止することができる。
請求項7記載の本考案に係る口唇閉鎖不全矯正具は、上記歯噛み板部を上前歯と下前歯で銜えた状態で、上唇と下唇の表面に当接しうる鍔板部が上記歯噛み板部の前端に、上記歯噛み板部に対し直交するように設けられ、上記鍔板部には糸を挿通しうる小孔が設けられていることから、上記小孔に挿通した糸を手で保持するなどして誤飲を防止することができ、使用中の安全を確保することができる。
以下、図面を用いて本考案の実施の形態について説明する。
本考案に係る口唇閉鎖不全矯正具11,40は、口に装着して、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるための口唇閉鎖不全矯正具であって、図3に示すように、上前歯26と下前歯27との間に配置され、上前歯26と下前歯27により銜え込み可能な歯噛み板部14,43を有し、上記舌の姿勢位矯正部12,41は、上記歯噛み板部14,43の後端部に、舌を載せて、舌尖部28を口蓋の切歯乳頭部29に誘導して接触させうるように形成され、舌尖部28が低位置になく舌尖部28が口蓋に接触するように、舌を挙上させうる舌の姿勢位矯正部12,41が設けられている。
また、上記口唇閉鎖不全矯正具11,40には、図1、図2および図4に示すように、上顎と下顎の姿勢位を正常に矯正しうる顎の姿勢位矯正部13,42が設けられている。
また、上記顎の姿勢位矯正部13.42として、図1、図2および図4に示すように、上記歯噛み板部14,43の上面部15,44及び下面部16,45に夫々、上前歯26と下前歯27の先端部位を係合させうる溝部17,18,46,47が形成されている。
また、図1〜図3に示した実施形態では、上記歯噛み板部14の上面部15に形成された上前歯26と係合しうる溝部17に対し、上記歯噛み板部14の下面部16に形成された下前歯27と係合しうる溝部18は、前後方向において僅かに後方に配置されている。
また、図4に示した実施形態では、上記歯噛み板部43の上面部44に形成された上前歯26と係合しうる溝部46に対し、上記歯噛み板部43の下面部45に形成された下前歯27と係合しうる溝部47は、前後方向において同一位置に配置されている。
また、図1、図2及び図4に示すように、上記歯噛み板部14,43の上面部15,44に形成された上前歯26と係合しうる溝部17,46には、上前歯26の中央部の歯間に当接しうるガイド部32が設けられている。
また、図1、図2及び図4に示すように、上記歯噛み板部14,43を上前歯26と下前歯27で銜えた状態で、図3に示すように、上唇30と下唇31の表面に当接しうる鍔板部24,52が上記歯噛み板部14,43の前端に、上記歯噛み板部14,43に対し直交するように設けられ、上記鍔板部24,52には図1に示すように糸を挿通しうる小孔25が設けられている。
図1〜3は実施例1に係る口唇閉鎖不全矯正具11を示したものである。
上記口唇閉鎖不全矯正具11は、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるように、口に装着して固定しうるように形成されている。
なお、上記口唇閉鎖不全矯正具11は、口に銜えても、健康上安全なプラスチックにより成形されている。
上記口唇閉鎖不全矯正具11は、図1及び図2に示すように、歯噛み板部14と、鍔板部24とにより構成されている。
上記歯噛み板部14は、図3に示すように、口に装着された状態で、上前歯26と下前歯27との間に配置され、上前歯26と下前歯27により銜え込まれるもので、図1に示すように、前端から後端近傍に至る範囲の平面形状が略長方形に形成され、その後端部に平面形状が略楕円形で皿状の舌の姿勢位矯正部12が設けられている。
上記舌の姿勢位矯正部12は、図に示すように、上面部が前上がりにやや傾斜するように形成されている。
図1及び図2に示すように、上記歯噛み板部14において、上記舌の姿勢位矯正部12の前方には、上顎と下顎の姿勢位を正常に矯正するための顎の姿勢位矯正部13が設けられている。
上記顎の姿勢位矯正部13は、図1及び図2に示すように、上記歯噛み板部14の上面部15及び下面部16に夫々形成されている。
すなわち、上記顎の姿勢位矯正部13として、上記歯噛み板部14の上面部15及び下面部16に夫々、図3に示すように、上前歯26と下前歯27の先端部位を係合させうる溝部17,18が形成されている。
上記溝部17,18は、図1及び図2に示すように、上記歯噛み板部14の上面部15及び下面部16に夫々、幅方向に沿って、2本のリブ19,20,21,22が長さ方向に適宜な間隔をあけて形成されることにより、それらリブ19,20,21,22の間に設けられている。
なお、図1及び図2に示すように、上記歯噛み板部14の上面部15に設けられた上記溝部17には、幅方向の中央部に、上記溝部17を分断するように、上記リブ19,20に直交するリブ23が形成されている。
上記リブ24はガイド部32として形成されている。
図2に示すように、上記歯噛み板部14の上面部15に形成された上記溝部17に対し、上記歯噛み板部14の下面部16に形成された上記溝部18は、前後方向において僅かに後方に配置されている。
図1及び図2に示すように、上記歯噛み板部14の前端には、上記歯噛み板部14に対し直交するように、側面形状が略楕円形の鍔板部24が設けられている。上記鍔板部24は、図3に示すように、口に装着した状態で、上唇30と下唇31の表面に当接する。
上記鍔板部24には、図1に示すように、糸を挿通しうる小孔25が設けられている。
図4は実施例2に係る口唇閉鎖不全矯正具40を示したものである。
実施例2に係る上記口唇閉鎖不全矯正具40は、上記歯噛み板部43に設ける溝部46,47の位置が上記実施例1と異なるのみで、その他の構造は上記実施例1と同一である。したがって、相違点についてのみ説明する。
上記実施例2に係る上記口唇閉鎖不全矯正具40では、上記歯噛み板部43の上面部44に形成された上記溝部46に対し、上記歯噛み板部43の下面部45に形成された上記溝部47は、前後方向において同一位置に配置されている。
上記実施例2に係る上記口唇閉鎖不全矯正具40も、舌の姿勢位矯正部41と、顎の姿勢位矯正部42を有し、上記歯噛み板部43の前端には鍔板部52が形成されている。
また、上記溝部46,47を形成するためのリブ48,49,50,51も形成されている。
以下に、上記実施例の作用について説明する。
上記口唇閉鎖不全矯正具11,40を口に装着するには、図2に示すように、上記歯噛み板部14,43を口の内部に挿入し、上前歯26と下前歯27で上記歯噛み板部14,43を銜え込むとともに、上記鍔板部24,52を上唇と下唇の表面に当接させる。
また、上記口唇閉鎖不全矯正具11,40を口に装着した状態では、上記歯噛み板部14,43の上面部15,44に形成された上記溝部17,46に上前歯26を係合させるとともに、上記歯噛み板部14,43の下面部16,45に形成された上記溝部18,47に下前歯27を係合させる。これにより、上前歯26と下前歯27の位置関係が正常もしくは正常に近い状態に固定される。
また、上記歯噛み板部14,43の上面部15,44に形成された上記溝部17,46に設けられた上記ガイド部32を上前歯26の中心部の歯間に係合させる。これにより、口の正面中心部に上記口唇閉鎖不全矯正具11,40が配置されて左右に位置ずれしないように固定される。
次に、上記歯噛み板部14,43の後端部に形成された上記舌の姿勢位矯正部12,41に舌を載せる。このようにすると、図2に示すように、舌が自然に無理なく挙上されて、舌尖部28が上記姿勢位矯正部により誘導されて口蓋の切歯乳頭部29に接触することになる。
したがって、舌尖部28は低位置になく、舌尖部28は下前歯に当接しない状態が維持される。
なお、上記口唇閉鎖不全矯正具11,40を口に装着した状態では、上記鍔板部24,52に形成された上記小孔25に糸を挿通して、その糸を手などで保持していれば、上記口唇閉鎖不全矯正具11,40の誤飲が防止される。
口唇閉鎖不全の患者の口に上記口唇閉鎖不全矯正具11,40を装着させ、上記歯噛み板部14,43を上前歯26と下前歯27により銜えさせると、口腔周囲筋が緊張するので、口輪筋の強化訓練ができる。
また、上記歯噛み板部14,43の上面部15,44に形成された上記溝部17,46に上前歯26を係合させるとともに、上記歯噛み板部14,43の下面部16,45に形成された上記溝部18,47に下前歯27を係合させることにより、上顎と下顎の被蓋関係が正常になり、下顎のポスチャーも正常に戻る。
なお、下前歯27が上前歯26より前方へ突出して、上顎と下顎の被蓋関係がいわゆる反対咬合である患者の場合は、上記実施例2の上記口唇閉鎖不全矯正具40を使用して、上前歯26と下前歯27の位置を同一になるように矯正し、その後に、実施例1の上記口唇閉鎖不全矯正具11を使用して、徐々に無理なく、上前歯26より下前歯27が若干後退した正常な被蓋関係に戻すことが好ましい。
また、上記歯噛み板部14,43の後端部に形成された上記舌の姿勢位矯正部12,41に舌を載せて、舌尖部28を上記舌の姿勢位矯正部12,41により誘導することにより口蓋の切歯乳頭部29に接触させると、図2に示すように、舌尖部28は低位置になく、舌尖部28は下前歯に当接しない状態となる。
したがって、舌尖部28が下前歯27を前方へ押すことがなくなるので、口輪筋と舌筋とのバランスがとれ、上顎と下顎の正常な被蓋関係が維持される。
上記のように顎と舌のポスチャーが正常に戻ると、歯列が正常になり、口唇閉鎖不全が治癒され、口を自然に閉じるようになる。
口を閉じると、口腔環境が改善される。すなわち、口呼吸から鼻呼吸になるため、口腔が乾燥せず、歯周疾患やアレルギー疾患を防止することができる。
また、口を閉じると、口腔機能も正常に回復する。
口腔機能が正常に戻ると、口腔周囲筋のバランスがとれて顔貌が改善される。
さらに、口腔機能が正常に回復すると、舌で食べ物を食道にうまく飲み込めるようになり、食べ物をのどに詰まらせて亡くなる老人も減少する。
また。口腔機能が改善されれば舌の筋力も向上し、唾液の分泌作用を促し、消化機能が向上する。
本考案は、口唇閉鎖不全を治癒する訓練を行うための矯正具に適用可能である。
本考案の実施例1に係る口腔閉鎖不全矯正具の斜視図である。 本考案の実施例1に係る口腔閉鎖不全矯正具の側面図である。 本考案の実施例1に係る口腔閉鎖不全矯正具を口に装着した状態を示す側面図である。 本考案の実施例2に係る口腔閉鎖不全矯正具の側面図である。
符号の説明
11 口腔閉鎖不全矯正具
12 舌の姿勢位矯正部
13 顎の姿勢位矯正部
14 歯噛み板部
15 上面部
16 下面部
17 溝部
18 溝部
19 リブ
20 リブ
21 リブ
22 リブ
23 リブ
24 鍔板部
25 小孔
26 上前歯
27 下前歯
28 舌尖部
29 切歯乳頭部
30 上唇
31 下唇
32 ガイド部
40 口腔閉鎖不全矯正具
41 舌の姿勢位矯正部
42 顎の姿勢位矯正部
43 歯噛み板部
44 上面部
45 下面部
46 溝部
47 溝部
48 リブ
49 リブ
50 リブ
51 リブ
52 鍔板部

Claims (7)

  1. 口に装着して、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるための口唇閉鎖不全矯正具であって、
    上前歯と下前歯との間に配置され、上前歯と下前歯により銜え込み可能な歯噛み板部を有し、上記舌の姿勢位矯正部は、上記歯噛み板部の後端部に、舌を載せて、舌尖部を口蓋の切歯乳頭部に誘導して接触させうるように形成され、
    舌尖部が低位置になく舌尖部が口蓋に接触するように、舌を挙上させうる舌の姿勢位矯正部が設けられたことを特徴とする口唇閉鎖不全矯正具。
  2. 上顎と下顎の姿勢位を正常に矯正しうる顎の姿勢位矯正部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の口唇閉鎖不全矯正具。
  3. 上記顎の姿勢位矯正部として、上記歯噛み板部の上面部及び下面部に夫々、上前歯と下前歯の先端部位を係合させうる溝部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載された口唇閉鎖不全矯正具。
  4. 上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部に対し、上記歯噛み板部の下面部に形成された下前歯と係合しうる溝部は、前後方向において僅かに後方に配置されていることを特徴とする請求項3記載の口唇閉鎖不全矯正具。
  5. 上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部に対し、上記歯噛み板部の下面部に形成された下前歯と係合しうる溝部は、前後方向において同一位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載の口唇閉鎖不全矯正具。
  6. 上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部には、上前歯の中央部の歯間に当接しうるガイド部が設けられたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載された口唇閉鎖不全矯正具。
  7. 上記歯噛み板部を上前歯と下前歯で銜えた状態で、上唇と下唇の表面に当接しうる鍔板部が上記歯噛み板部の前端に、上記歯噛み板部に対し直交するように設けられ、上記鍔板部には糸を挿通しうる小孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載された口唇閉鎖不全矯正具。
JP2006009741U 2006-11-30 2006-11-30 口唇閉鎖不全矯正具 Expired - Lifetime JP3129305U (ja)

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