JP3129305U - 口唇閉鎖不全矯正具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 口に装着して、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるための口唇閉鎖不全矯正具であって、上前歯と下前歯との間に配置され、上前歯と下前歯により銜え込み可能な歯噛み板部を有し、上記歯噛み板部の後端部に、舌を載せて、舌尖部を口蓋の切歯乳頭部に誘導して接触させうる舌の姿勢位矯正部が設けられている。また、上記歯噛み板部の上下両面に、上前歯と下前歯を係合させうる顎の姿勢位矯正部が設けられている。
【選択図】 図3
Description
口唇閉鎖不全は、口に緊張がない状態であり、これは口腔周囲筋が緊張していないことを意味するものであり、口唇閉鎖不全は、口唇の周囲に存在する口輪筋が弱いために発生する。
口唇閉鎖不全は、口腔環境に好ましいものではない。すなわち、口唇閉鎖不全は、口呼吸になるため、口腔の乾燥をまねき、歯周疾患やアレルギー疾患をも引き起こす虞がある。
また、口唇閉鎖不全は、口腔機能を低下させる。
したがって、歯列を矯正するには、口を閉じるように矯正する必要がある。
舌を挙上させるには、舌尖部を切歯乳頭部に間断的に押し付けて、舌のポスチャーを正すトレーニングが有効である。すなわち、舌のポスチャーをコントロールすることで前歯部の被蓋関係が改善される
本考案に係る口唇閉鎖不全矯正具11,40は、口に装着して、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるための口唇閉鎖不全矯正具であって、図3に示すように、上前歯26と下前歯27との間に配置され、上前歯26と下前歯27により銜え込み可能な歯噛み板部14,43を有し、上記舌の姿勢位矯正部12,41は、上記歯噛み板部14,43の後端部に、舌を載せて、舌尖部28を口蓋の切歯乳頭部29に誘導して接触させうるように形成され、舌尖部28が低位置になく舌尖部28が口蓋に接触するように、舌を挙上させうる舌の姿勢位矯正部12,41が設けられている。
また、上記口唇閉鎖不全矯正具11,40には、図1、図2および図4に示すように、上顎と下顎の姿勢位を正常に矯正しうる顎の姿勢位矯正部13,42が設けられている。
また、上記顎の姿勢位矯正部13.42として、図1、図2および図4に示すように、上記歯噛み板部14,43の上面部15,44及び下面部16,45に夫々、上前歯26と下前歯27の先端部位を係合させうる溝部17,18,46,47が形成されている。
また、図1〜図3に示した実施形態では、上記歯噛み板部14の上面部15に形成された上前歯26と係合しうる溝部17に対し、上記歯噛み板部14の下面部16に形成された下前歯27と係合しうる溝部18は、前後方向において僅かに後方に配置されている。
また、図4に示した実施形態では、上記歯噛み板部43の上面部44に形成された上前歯26と係合しうる溝部46に対し、上記歯噛み板部43の下面部45に形成された下前歯27と係合しうる溝部47は、前後方向において同一位置に配置されている。
また、図1、図2及び図4に示すように、上記歯噛み板部14,43の上面部15,44に形成された上前歯26と係合しうる溝部17,46には、上前歯26の中央部の歯間に当接しうるガイド部32が設けられている。
また、図1、図2及び図4に示すように、上記歯噛み板部14,43を上前歯26と下前歯27で銜えた状態で、図3に示すように、上唇30と下唇31の表面に当接しうる鍔板部24,52が上記歯噛み板部14,43の前端に、上記歯噛み板部14,43に対し直交するように設けられ、上記鍔板部24,52には図1に示すように糸を挿通しうる小孔25が設けられている。
上記口唇閉鎖不全矯正具11は、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるように、口に装着して固定しうるように形成されている。
なお、上記口唇閉鎖不全矯正具11は、口に銜えても、健康上安全なプラスチックにより成形されている。
上記舌の姿勢位矯正部12は、図に示すように、上面部が前上がりにやや傾斜するように形成されている。
すなわち、上記顎の姿勢位矯正部13として、上記歯噛み板部14の上面部15及び下面部16に夫々、図3に示すように、上前歯26と下前歯27の先端部位を係合させうる溝部17,18が形成されている。
上記リブ24はガイド部32として形成されている。
実施例2に係る上記口唇閉鎖不全矯正具40は、上記歯噛み板部43に設ける溝部46,47の位置が上記実施例1と異なるのみで、その他の構造は上記実施例1と同一である。したがって、相違点についてのみ説明する。
上記実施例2に係る上記口唇閉鎖不全矯正具40も、舌の姿勢位矯正部41と、顎の姿勢位矯正部42を有し、上記歯噛み板部43の前端には鍔板部52が形成されている。
また、上記溝部46,47を形成するためのリブ48,49,50,51も形成されている。
上記口唇閉鎖不全矯正具11,40を口に装着するには、図2に示すように、上記歯噛み板部14,43を口の内部に挿入し、上前歯26と下前歯27で上記歯噛み板部14,43を銜え込むとともに、上記鍔板部24,52を上唇と下唇の表面に当接させる。
また、上記歯噛み板部14,43の上面部15,44に形成された上記溝部17,46に設けられた上記ガイド部32を上前歯26の中心部の歯間に係合させる。これにより、口の正面中心部に上記口唇閉鎖不全矯正具11,40が配置されて左右に位置ずれしないように固定される。
したがって、舌尖部28は低位置になく、舌尖部28は下前歯に当接しない状態が維持される。
また、上記歯噛み板部14,43の上面部15,44に形成された上記溝部17,46に上前歯26を係合させるとともに、上記歯噛み板部14,43の下面部16,45に形成された上記溝部18,47に下前歯27を係合させることにより、上顎と下顎の被蓋関係が正常になり、下顎のポスチャーも正常に戻る。
したがって、舌尖部28が下前歯27を前方へ押すことがなくなるので、口輪筋と舌筋とのバランスがとれ、上顎と下顎の正常な被蓋関係が維持される。
口を閉じると、口腔環境が改善される。すなわち、口呼吸から鼻呼吸になるため、口腔が乾燥せず、歯周疾患やアレルギー疾患を防止することができる。
また、口を閉じると、口腔機能も正常に回復する。
口腔機能が正常に戻ると、口腔周囲筋のバランスがとれて顔貌が改善される。
さらに、口腔機能が正常に回復すると、舌で食べ物を食道にうまく飲み込めるようになり、食べ物をのどに詰まらせて亡くなる老人も減少する。
また。口腔機能が改善されれば舌の筋力も向上し、唾液の分泌作用を促し、消化機能が向上する。
12 舌の姿勢位矯正部
13 顎の姿勢位矯正部
14 歯噛み板部
15 上面部
16 下面部
17 溝部
18 溝部
19 リブ
20 リブ
21 リブ
22 リブ
23 リブ
24 鍔板部
25 小孔
26 上前歯
27 下前歯
28 舌尖部
29 切歯乳頭部
30 上唇
31 下唇
32 ガイド部
40 口腔閉鎖不全矯正具
41 舌の姿勢位矯正部
42 顎の姿勢位矯正部
43 歯噛み板部
44 上面部
45 下面部
46 溝部
47 溝部
48 リブ
49 リブ
50 リブ
51 リブ
52 鍔板部
Claims (7)
- 口に装着して、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるための口唇閉鎖不全矯正具であって、
上前歯と下前歯との間に配置され、上前歯と下前歯により銜え込み可能な歯噛み板部を有し、上記舌の姿勢位矯正部は、上記歯噛み板部の後端部に、舌を載せて、舌尖部を口蓋の切歯乳頭部に誘導して接触させうるように形成され、
舌尖部が低位置になく舌尖部が口蓋に接触するように、舌を挙上させうる舌の姿勢位矯正部が設けられたことを特徴とする口唇閉鎖不全矯正具。 - 上顎と下顎の姿勢位を正常に矯正しうる顎の姿勢位矯正部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の口唇閉鎖不全矯正具。
- 上記顎の姿勢位矯正部として、上記歯噛み板部の上面部及び下面部に夫々、上前歯と下前歯の先端部位を係合させうる溝部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載された口唇閉鎖不全矯正具。
- 上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部に対し、上記歯噛み板部の下面部に形成された下前歯と係合しうる溝部は、前後方向において僅かに後方に配置されていることを特徴とする請求項3記載の口唇閉鎖不全矯正具。
- 上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部に対し、上記歯噛み板部の下面部に形成された下前歯と係合しうる溝部は、前後方向において同一位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載の口唇閉鎖不全矯正具。
- 上記歯噛み板部の上面部に形成された上前歯と係合しうる溝部には、上前歯の中央部の歯間に当接しうるガイド部が設けられたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載された口唇閉鎖不全矯正具。
- 上記歯噛み板部を上前歯と下前歯で銜えた状態で、上唇と下唇の表面に当接しうる鍔板部が上記歯噛み板部の前端に、上記歯噛み板部に対し直交するように設けられ、上記鍔板部には糸を挿通しうる小孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載された口唇閉鎖不全矯正具。
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JP7171158B1 (ja) * | 2021-12-28 | 2022-11-15 | 広巳 椎野 | 口腔内装着装置 |
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