JP3129225U - ノイズ低減システム - Google Patents

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Abstract

本考案は、外殻(10)と内殻と少なくとも一つの冷却システムとを具備し、該冷却システムが少なくとも一つの蒸発器と少なくとも一つの圧縮機と少なくとも一つの凝縮器(13)とを有すると共にこれらの間で冷却管を通って冷却剤が循環する冷蔵室および/または冷凍室のキャビネットに関する。各蒸発器がキャビネットスペース内に配置され、圧縮機が圧縮機スペース(16)内に配置され、外殻(10)と凝縮器(13)との間に凝縮器スペースが鉛直方向に延在するように形成されるように少なくとも一つの凝縮器(13)がキャビネットの背面側で外殻(10)に取り付けられる。凝縮器スペース(16)の少なくとも一つの開口が実質的にキャビネットの背面側へと開口している。本考案では、キャビネットの背面に少なくとも一枚のカバープレート(20)が配置されて凝縮器の少なくとも一部を覆い、カバープレート(20)が外殻(10)の背面に対して実質的に平行に配置され、カバープレート(20)と凝縮器(13)との間に吸音手段(21)が配置されている。

Description

本考案は、外殻と内殻と少なくとも一つの冷却システムとを具備し、該冷却システムが少なくとも一つの蒸発器と少なくとも一つの圧縮機と少なくとも一つの凝縮器とを有すると共にこれらの間で冷却管を通って冷却剤が循環せしめられる冷蔵室および/または冷凍室のキャビネットに関する。各蒸発器は、キャビネット室内に配置され、圧縮機は、圧縮機スペース内に配置され、外殻と凝縮器との間に凝縮器スペースが鉛直方向に延在するように形成されるように、少なくとも一つの凝縮器がキャビネットの背面側で外殻に取り付けられる。凝縮器スペースの少なくとも一つの開口は、実質的に、キャビネットの背面側へと開口している。
従来の冷蔵庫のキャビネットは、少なくとも一つの食糧貯蔵室を備え、各室は、キャビネットの内側ライナとドアによって画成されている。キャビネットは、キャビネットの室内を冷却するための少なくとも一つの冷却システムを有する。キャビネットが冷蔵と冷凍を兼ね備える場合、キャビネットは、二つの異なる冷却システムを具備するであろう。各冷却システムは、少なくとも一つの蒸発器と一つの凝縮器と一つの圧縮機とを有する。圧縮機は、例えば、冷蔵室と冷凍室の両方に使用される。冷却システムは、冷却剤を流すために上述した機器を接続する冷却パイプまたは冷却管を有する。作動中、冷却剤は、閉じた冷却システムを通して蒸発器から凝縮器へと循環する。各室において、蒸発器内の冷却剤によって熱が受け取られる。受け取られた熱によって、冷却剤が気化する。凝縮器内において、気化した冷却剤が熱エネルギーを外気に伝導し、その結果、冷却剤は、再び液化する。圧縮機は、冷却剤を圧縮し続け、そして、それを冷却システム内で循環させる。
凝縮器は、通常、キャビネットの外側で鉛直方向に延びる背面に沿って配置され、通常、背面の大部分を覆っている。また、凝縮器は、外気との接触面を大きくするために、互いに平行な部分ができるような形で繰り返し曲げられた管部分とフィンとを有する。また、通常、背面と凝縮器との間に、凝縮器に沿った空気の流れを良くするスペースも存在する。このスペースは、背面に沿って鉛直方向へ延びるダクトを形成する。空気は、凝縮器内で冷却剤から熱エネルギーを受け取ると上昇し始め、このことが、通常、空気をダクトに沿って上方へ流すことになる。
冷却システム内の圧縮機は、通常、キャビネットの底部の圧縮機スペース内に配置される。キャビネットが二つの圧縮機を有する場合、両方が同じスペース内に配置される。圧縮機スペースは、通常、矩形であり、キャビネットの最も後ろ側の部分からやや前方のところから延在する。圧縮機スペースは、キャビネットの室に容積の一部を割かせており、このことは、室内を覗き込めば分かる。また、通路またはダクトは、キャビネット底部のところでキャビネット前面側へと開口している開口に圧縮機スペースを接続している。通路は、空気を循環させて凝縮器から伝導された熱を放出するのを補助する。また、こうした空気の流れによって放出される多くの熱を圧縮機と同じスペースに配置される熱交換器とが生成する。この流れは、下部のダクトを通り、圧縮機スペースを介して上方へと凝縮器ダクトに沿うようにして循環する。
このタイプの冷却システムにおける一つの主要な問題は、それらがノイズを発生することである。これらは、例えば、冷却剤の沸騰や冷却剤の流れや圧縮機のモーターにより発生する共振により発生する。また、流れのノイズは、冷却システムの一部である熱交換器から発生する。特に、圧縮機スペースが上記開口を通して連通しているので、圧縮機のモーターが回転するときに発生するノイズ、潤滑オイルが攪拌されるときに発生するノイズ、冷却剤の流れによって発生するノイズ、そして、共振により発生するノイズといった圧縮機や熱交換器から発生するノイズが、キャビネット周りのオープンスペースに伝わる。
本考案の目的は、冷凍室または冷蔵室のキャビネットに存在するノイズ発生の問題に対する解決策を提供し、少なくとも一つの冷却システムを有し、その圧縮機のノイズが効果的に減衰されるような冷蔵室または冷凍室のキャビネットを提供することにある。キャビネットは、キャビネットの冷却システムに何ら問題も生じさせずに効果的に十分作用する熱伝導も提供する。本考案のキャビネットは、上述した目的に対する解決策を提供する。
本考案は、外殻と内殻と少なくとも一つの冷却システムとを具備し、該冷却システムが少なくとも一つの蒸発器と少なくとも一つの圧縮機と少なくとも一つの凝縮器とを有すると共にこれらの間で冷却管を通って冷却剤が循環せしめられる冷蔵室および/または冷凍室のキャビネットに関する。各蒸発器は、キャビネットスペース内に配置され、圧縮機は、圧縮機スペース内に配置され、外殻と凝縮器との間に凝縮器スペースが鉛直方向に延在するように形成されるように少なくとも一つの凝縮器がキャビネットの背面側で外殻に取り付けられている。凝縮器スペースの少なくとも一つの開口は、実質的に、キャビネットの背面側へと開口している。本考案では、キャビネットの背面に少なくとも一枚のカバープレートが配置されて凝縮器を少なくとも部分的に覆い、カバープレートは、外殻の背面に対して実質的に平行に配置され、カバープレートと凝縮器との間に吸音手段が配置されている。
さらに、圧縮機スペースの開口は、一枚のカバープレートによって部分的に覆われ、該部分的に覆われた開口は、実質的に、鉛直方向へと上方を向いて開口している一つの開口部分を有し、該開口部分が圧縮機スペースを前記ダクトに接続している。好ましくは、少なくとも一枚のカバープレートの最も後ろ側の部分は、背面に対して実質的に平行な鉛直平面であってキャビネットの最も後ろ側の部分と同じレベルにある鉛直平面に実質的に配置される。さらに、少なくとも一枚のカバープレートは、金属材料またはプラスチック材料または柔らかい吸音材料で作られた少なくとも一つの部分を有する。
さらに、吸音手段は、吸音材料、好ましくは、ポリエステルフォームの吸音材料で作られた少なくとも一枚の吸音プレートである。さらに、或る実施形態のカバープレートは、該カバープレートの左右の側縁面の少なくとも一部に沿って鉛直方向へ互いに平行に延びる二つの肩部を備え、カバープレートが該肩部を介して背面に少なくとも部分的に接触しているのが好ましい。また、或る実施形態では、好ましくは、カバープレートは、鉛直方向に延びる二つの側縁面と水平方向に延びる下縁面とのところでキャビネットに気密に面接触している。
或る実施形態のプレートは、好ましくは、実質的に、キャビネットの底部のところから少なくとも圧縮機スペースの開口において最も高いところまで延在している。一つの実施形態の吸音プレートは、好ましくは、プラスチックプレートのキャビネットを向いた側に配置され、吸音プレートは、好ましくは、キャビネットの底部のところから少なくとも圧縮機スペースの開口において最も高いところまで実質的に延在している。適切であれば、吸音プレートは、実質的に金属製のプレートと凝縮器との間のスペースを埋めている。
さらに、圧縮機スペースを実質的にキャビネットの前面側へと開口している圧縮機開口に水平方向に延びる圧縮機ダクトが接続し、該圧縮機ダクトの底部は、好ましくは、ポリエステルフォームの吸音材料で作られた吸音材によって実質的に覆われている。吸音材は、好ましくは、圧縮機ダクトの容積の実質的に或いは少なくとも半分である。
以下、添付の図面を参照して例示的な実施の形態の形で本考案を説明する。
始めに、添付の図1〜図4に関して本考案の例示的な実施形態について説明する。図1には、従来の冷蔵室または冷凍室のキャビネットの後部が示されている。キャビネットは、通常、金属またはプラスチックで作られた外殻10を具備する。外殻は、通常、成形プラスチックで作られた内側ライナ(図示略)を有する。これら外殻と内側ライナとの間に、キャビネット内の冷たいエネルギーを保存する断熱材が配置されている。内側ライナと共に前面のドア(図示略)が室を画成している。キャビネットは、一つ以上の室を有し、各室は、冷蔵室や冷凍室のキャビネットとして働く機能を有する。
さらに、キャビネットは、外殻10の一部として形成される引掛手段12によって所定の位置に保持される裏板11を具備する。こうした解決策は必須でないが、どのように裏板が取り付けられるかを図示してある。また、以下、引掛手段と併せて裏板をキャビネットの「背面」と称し、これは、後方を向いたキャビネットの後ろの面である。キャビネットの背面には、凝縮器13が取り付けられている。凝縮器は、互いに平行な部分ができるような形で背面に沿って繰り返し曲げられた管からなる。さらに、凝縮器は、該凝縮器からの熱伝導を向上させるフィン15を有する。また、凝縮器は、ホルダー18によって支持されている。これらホルダーは、背面に直接接触しないように背面から或る距離だけ離れて背面に対して平行に凝縮器を保持する。上記距離は、凝縮器13の下方部から上方部へとダクトまたは通路として背面に沿って延在するスペースを形成している。
また、凝縮器13は、室に冷却エネルギーを供給する冷却システムの部品のうち、図示されている唯一の部品である。冷却システムは、一つの圧縮機を有すると共に各室に一つの蒸発器を有する。また、冷却システムは、冷蔵室と冷凍室との両方を有するキャビネットにも使用可能である。上述した機器は、全て、管で接続され、冷却剤が流れる閉じた冷却システムを形成している。冷却剤は、熱を受容する蒸発器を通って流れ、その結果、気化する。冷却剤が凝縮器を通って流れるとき、冷却剤の熱エネルギーが空気中に放出され、冷却剤が再び液化する。圧縮機は、閉じた冷却システム内で循環と圧縮を続ける。
圧縮機(図示略)は、通常、キャビネット底部の圧縮機スペース16内に配置される。キャビネットが二つの圧縮機を有する場合には、通常、両方が同じスペース内に配置される。また、冷却システムは、同じスペース内に配置される熱交換器(図示略)を有する。図1に示すように、圧縮機スペースは、通常、矩形であり、キャビネットの最も後ろの部分からやや前方のところから延在する。また、圧縮機スペースは、キャビネットの室に容積の一部を割かせており、このことは、室内を覗き込めば分かる。さらに、通路またはダクト17は、キャビネット底部のところでキャビネット前面側へと開口している開口(図示略)に圧縮機スペースを接続している。
圧縮機および凝縮器13から放出される熱を伝導して除去するために、空気が循環している。空気の加熱が循環を促進する。加熱された空気は、ダクト17の前方開口から圧縮機スペース16内へと流れ、そして、ダクトを介して凝縮器に沿って上方へと流れる。空気を妨げるものは何もないので、空気は、他の場所でも上方へ流れることができる。空気の流れによって、熱が効果的に除去される。
冷却システムの問題は、しばしば、ノイズを発生することである。ノイズは、例えば、冷却剤の沸騰や流れ、或いは、圧縮機のモーターから生じる共振により発生する。ノイズの発生は、ユーザーにとっては非常に邪魔となる。振動等から発生するノイズの大部分は、圧縮機から直接生じ、冷却剤の流れから発生するノイズの大部分は、熱交換器から生じる。本考案の特徴は、この問題を解決し、また、熱を必要に応じて効果的に除去することができるように効果的な空気の循環を可能としようとするところにある。
図2〜図4に、本考案の実施形態の特徴が示されている。図2に示すように、キャビネット底部から背面に沿って上方へ少なくともキャビネットの中間のところまで、カバープレート20が延在している。カバープレートは、凝縮器の外側に配置され、背面側へと開口している圧縮機スペース16の開口を覆っている。また、カバープレートは、好ましくは、プラスチックを約2mmの厚さに真空成形することによって作られる。好ましい材料は、ポリスチレンブタジエンである。図3には、本考案の全ての部品が示されている。カバープレートとキャビネットの背面との間に、吸音プレート21が配置される。吸音プレートは、例えば、ポリエステルフォームの吸音材料で作られている。また、吸音プレートは、好ましくは、キャビネットに効果的に作用するように変形可能なものである。もちろん、吸音材料は、音を吸収し且つ冷却システムにより発生した熱を処理するときにも効果的に作用すべきである。吸音材料は、好ましくは、音を放出させないような繊維構造によって熱を通すことができるものであるべきである。
図4には、キャビネットの背面側を向いているカバープレート20の側が示されている。吸音プレート21は、特定の厚みではない或る厚みを有する。吸音プレート21に対する要求は、キャビネットに対して良好に嵌合し、変形し、作用することである。また、カバープレートは、水平方向に延びる二つの壁22を有し、これら壁間に、吸音プレートが嵌合する。さらに、カバープレートは、該カバープレートと一体に形成された二つの肩部23を有する。また、カバープレートは、図示したように、実質的に平らである。肩部は、カバープレートの上部からカバープレートの左右の側縁面に沿って下方へ延びる。さらに、2mm厚の薄いカバープレート20の剛性を補強材24が補助している。図示した実施形態におけるカバープレート20の長さは、好ましくは、約1100mmであり、吸音プレート21の長さは、約600mmである。
図4には、カバープレート20に吸音プレート21が取り付けられるときのこれらの関係が示されている。そして、図3には、これらプレートがキャビネットとどのように協働するかが示されている。図2に示すように所定の位置に取り付けられたとき、肩部23の内側部分が実質的に裏板11に載る。また、肩部は、裏板とカバープレートの主要な平らな部分との間に距離を形成することができる。その距離は、これら二つのプレート間に凝縮器が嵌まるのに十分な距離である。さらに、吸音プレート21がカバープレートと凝縮器13の外側との間で変形し且つ嵌まるのに利用可能な十分な距離である。カバープレートの側縁面の下方部分とカバープレートの底部とが外殻10の背面と協力し、カバープレートの側縁面と外殻10の側縁面とが実質的に気密に取り付けられる。
その結果、図2に示すように、吸音プレートと共にカバープレート20は、背面の少なくとも一部を覆う。また、カバープレートは、肩部を備えているので、カバープレートは、取り付けられたとき、キャビネットの寸法を極めて僅かにしか増大させない。また、カバープレートの最も後ろ側の部分は、キャビネットの最も後ろ側の部分と同じレベルにある背面のところに実質的に配置される。理論上、このことは、カバープレートの最も後ろ側の部分が、背面に対して実質的に平行な鉛直平面であってキャビネットの最も後ろ側の部分と鉛直方向において同じレベルにある鉛直平面に実質的に配置されていることを意味する。
さらに、凝縮器13と裏板11との間に形成されるダクトは、カバープレート20と吸音プレート21との影響を受けないであろう。空気は、ダクト17を介し、圧縮機スペース16を通り、そして、凝縮器13と裏板11との間に形成されたダクトに沿って上方へと循環する。また、肩部は、循環する空気が引掛手段12のところから外へ漏れることを防止する。また、空気の循環が必要に応じて作用するので、圧縮機や熱交換器や凝縮器で発生した熱が効果的に除去される。
さらに、プレートは、主に圧縮機や熱交換器から放出されたノイズがキャビネット周りのオープンスペースに達することを防止する。後方へと伝わる音は、カバープレート20と吸音プレート21によって遮断され、凝縮器13のところに形成されたダクトを介して上方へと伝わる音は、ダクトに沿って僅かばかり上方に延在している吸音プレート21によって吸収される。1100mmのカバープレートと約600mmの吸音プレートとによって吸音効果が最大化されることが示されている。また、カバープレートの高さを高くすることは、見た目のメリットのみを与えるが、吸音プレートの高さを高くすることは、熱除去効果にマイナスの結果を与える。
音の吸収をさらに増加するために、圧縮機スペース16とキャビネットの前面側へと開口している開口との間に延在しているダクト17内に、吸音プレート25が配置される。吸音プレート25は、図3に示すように、実質的に、ダクト17の底部全体を覆っている。このことは、吸音プレート25の幅が圧縮機スペースの幅に実質的に一致することを意味する。また、吸音プレート25は、好ましくは、吸音プレート21と同じ材料で作られる。さらに、吸音プレート25の容積は、ダクトの多くの部分、例えば、ダクトの容積の半分を埋める容積である。参考までに、例示した実施形態におけるダクトは、キャビネットの底部に沿って圧縮機スペース16から水平に延在している。また、ダクト17は、キャビネットの外殻10の底板と二つの鉛直な外殻の横板と下方の室の底部を画成する一つの上方の板とによって画成されている。
圧縮機および熱交換器からダクト17を通って前方へ放出されるノイズは、吸音プレート25によって吸収される。吸音プレート25の容積は、空気の循環と熱除去効果にマイナスの結果を与えずに最大の吸音効果を達成するために最大限の容積とされる。吸音プレート25の容積は、好ましくは、ダクト17の容積の半分である。
本考案がその精神や本質的な特徴から逸脱することなく他の特定の形状で実施され得ることは、当業者にとって明らかであろう。したがって、ここで開示した本考案の実施形態は、あらゆる観点において、例示であって限定的なものではない。考案の範囲は、上記説明ではなく添付の実用新案登録請求の範囲によって示され、そして、その均等の意味および範囲内における全ての変更もそれに含まれる。
このことは、本考案の範囲が冷却システムから冷蔵室または冷凍室のキャビネット周りのオープンスペースに放出されるノイズを遮断する材料を使用することを意味する。また、熱伝導効果を損なうことなくノイズを遮断するために、キャビネットの背面に配置されるプレートを使用することも意味する。また、吸音効果を向上させるために、上述した複数枚のプレートを一枚のみのプレートに置き換えたり、別の複数枚のプレートの組合せに置き換えたりすることができることは、当業者には明らかである。さらに、図示した実施形態の各プレートの寸法は、限定的なものではない。本考案が適用されるキャビネットや用いられる材料に応じて、いかなる寸法を選択することもできる。したがって、熱除去特性を大きく失うことなく吸音効果を最大化するために、適切な寸法を選ぶことは当業者には明らかである。寸法の選択は、圧縮機スペースのところで水平なダクト内に配置された吸音プレートでついても同様である。
また、ファンを使用した冷却システムを有するダイナミック冷蔵庫または冷凍庫に同じ解決策を使用することも当業者には明らかである。また、キャビネットの背面の上部に配置されるダイナミック冷却システムのファンを同じようにしてプレートによって覆ってもよい。これは、図示した実施形態のようにファンまで延在している同じプレートか、或いは、最初のプレートの鉛直方向上方に配置された別のプレートである。このプレートに対する空気循環や音吸収の要求は、同様に解決され、本考案の範囲内に収まる。これは、特に、材料の設計と選択に関するものである。
本考案が適用される冷蔵室または冷凍室のキャビネットの斜視図である。 本考案が適用された図1に示したキャビネットの斜視図である。 キャビネットと図2に示した本考案との分解斜視図である。 図2に示した本考案の部品の分解斜視図である。

Claims (15)

  1. 外殻(10)と内殻と少なくとも一つの冷却システムとを具備し、該冷却システムが少なくとも一つの蒸発器と少なくとも一つの圧縮機と少なくとも一つの凝縮器(13)とを有すると共にこれらの間で冷却管を通って冷却剤が循環せしめられる冷蔵室および/または冷凍室のキャビネットであって、各蒸発器がキャビネットスペース内に配置され、前記少なくとも一つの圧縮機が圧縮機スペース(16)内に配置され、外殻(10)と凝縮器(13)との間に凝縮器スペースが鉛直方向に延在するように形成されるように前記少なくとも一つの凝縮器(13)が当該キャビネットの背面側で外殻(10)に取り付けられ、前記凝縮器スペースの少なくとも一つの開口が実質的に当該キャビネットの背面側へと開口しているキャビネットにおいて、当該キャビネットの背面に少なくとも一枚のカバープレート(20)が配置されて前記凝縮器を少なくとも部分的に覆い、該カバープレート(20)が外殻(10)の背面に対して実質的に平行に配置され、該カバープレート(20)と前記凝縮器(13)との間に吸音手段が配置されていることを特徴とするキャビネット。
  2. 前記開口が前記少なくとも一枚のカバープレート(20)によって部分的に覆われていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  3. 前記部分的に覆われた開口が当該キャビネットの背面側へと開口している少なくとも一つの開口部分を有し、該開口部分が前記圧縮機スペース(16)を前記凝縮器スペースに接続していることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  4. 前記少なくとも一枚のカバープレート(20)の最も後ろ側の部分が前記外殻(10)の背面に対して実質的に平行な鉛直平面に実質的に配置され、当該キャビネットの最も後ろ側の部分も前記鉛直平面に実質的に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  5. 前記少なくとも一枚のカバープレート(20)が金属材料またはプラスチック材料または吸音材料で作られた一つの部分を少なくとも有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  6. 前記吸音手段が吸音材料で作られた少なくとも一枚の吸音プレート(21)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  7. 前記カバープレート(20)が該カバープレート(20)の左右の側縁面の少なくとも一部に沿って鉛直方向へ互いに平行に延びる二つの肩部(12)を備え、前記カバープレート(20)が該肩部(12)を介して前記外殻(10)の背面に少なくとも部分的に接触していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  8. 前記カバープレート(20)が少なくとも鉛直方向に延びる二つの側縁面の部分と水平方向に延びる下縁面とのところで当該キャビネットに実質的に気密に面接触していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  9. 前記カバープレート(20)が実質的に当該キャビネットの底部のところから少なくとも前記圧縮機スペース(16)の開口において鉛直方向に最も高いところまで延在していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  10. 前記吸音手段(21)が前記カバープレート(20)の当該キャビネットを向いた側に配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  11. 前記吸音手段(21)が当該キャビネットの底部のところから少なくとも前記圧縮機スペース(16)の開口において鉛直方向に最も高いところまで実質的に延在していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  12. 前記吸音手段(21)が前記カバープレート(20)と前記凝縮器(13)との間のスペースを実質的に埋めていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  13. 前記圧縮機スペース(16)を当該キャビネットの前面側へと実質的に開口している圧縮機開口に水平方向に延びる圧縮機ダクト(17)が接続し、該圧縮機ダクト(17)の底部が吸音材料からなるプレート(25)によって実質的に覆われていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  14. 前記吸音材料からなるプレート(25)の容積が実質的に或いは少なくとも前記圧縮機ダクト(17)の容積の半分であることを特徴とする請求項13に記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
  15. 前記吸音材料がポリエステルフォーム材であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一つに記載の冷蔵室または冷凍室のキャビネット。
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