JP3128690U - ポータブル按摩装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭い範囲での按摩(点的按摩)ではなく、広い面積を同時に按摩すること(面的按摩)が可能で、人体の曲線に対応して変化可能なポータブル按摩装置。
【解決手段】複数の凹部(140)が設けられた面部(121a)を有するベース部と、前記各凹部(140)にそれぞれ固定され、収容空間を有する保持部材(130)と、前記保持部材(130)の前記収容空間内に収容されて保持され、一部が前記収容空間の外部に露出し、前記収容空間において回動自在である玉(110a)と、を有する。前記玉(110a)は、金属、磁石、鉱石、木材又は樹脂のうち、何れか一つ、又は、これらの組合せからなるものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、按摩装置に係り、特に、複数の回動自在の玉が設けられたポータブル按摩装置に関するものである。
按摩というのは、手または按摩装置で筋肉を揉みほぐすことにより、血行を促進し、神経機能を調整し、筋肉のストレスを緩和することであり、従来から種々の按摩装置が提案されている。その一例として、特にローラ形状の按摩装置が、台湾特許第595472号「棒形状磁性按摩装置」において提案されている。その主な構成としては、ロッド形状の円筒が一つ設けてあり、その両端の開口が先窄まり状に縮径された縮径部を有し、また、内部の中央に仕切板が設けられて、該円筒の内部が二つの収容空間に仕切られている。また、そのうちの一つの収容空間にはバネが設けてあり、前記バネが、先端に球面窪みを持つ磁石に対して付勢し、前記磁石の前記球面窪みと、前記円筒の前記縮径部との間には一つの按摩用玉が設けられ、前記按摩用玉の一部は前記縮径部から突出している。また、前記円筒の他端の収容空間の内側にも磁石が設けてあり、前記磁石と前記円筒の前記縮径部との間には、複数本の按摩用凸部を持つ押えブロックが設けてあり、前記按摩用凸部が前記縮径部から突出している。
このように一端だけに按摩用玉を備えた「棒形状磁性按摩装置」の他にも、台湾特許第M284382号「玉付き按摩棒」のようなものも提案されている。その主な構成は、ハンドルを有し、前記ハンドルの両側の開口に按摩部がそれぞれ設けられている。前記各按摩部には直径の異なった係合溝がそれぞれ凹設され、前記各係合溝の両側には一つの外係止段と一つの内係止段とが設けられ、外係止段と内係止段とが按摩用玉に緊迫するように、前記各係合溝に按摩用玉がそれぞれ設けられている。このような構成にしたことにより、按摩用玉と係合溝とにより自在空間が形成され、且つ前記自在空間において按摩用玉が回動自在となり、按摩効果の向上が図られている。
また、中国特許第98248889.0号「玉付き按摩装置」はローラ形状按摩装置のもう一つの発明であって、その主な構成は、ハンドルと取付台と取付ヘッドとを含み、前記取付台にはU字形スライド溝が設けられ、前記取付ヘッドは、片状を呈し、中段がアーチ形状を呈し、前記アーチには外側に突出する半球状窪みが三つ形成されている。前記取付ヘッドが前記取付台のU字形スライド溝に取り付けられ、玉の一部が前記半球状窪みから突出して外部に露出し、玉の他部が半球状窪みと回動自在に嵌合されている。
また、米国特許第5637065号、米国特許第5935089号、米国特許第5868689号、米国特許第4554911号および中国特許第92238671.4号などもローラ形状按摩装置に関連する提案である。
しかしながら、従来の按摩装置では、同時に按摩可能な範囲が極めて狭い面積に限定されてしまい(点的按摩)、広い面積を同時に按摩すること(面的按摩)ができないという欠点があった。
本考案の主な目的は、点的按摩の代わりに面的按摩を可能にし、また、人体の曲線に対応して変化可能なポータブル按摩装置を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本考案のポータブル按摩装置は、複数の凹部が設けられた面部を有するベース部と、前記各凹部にそれぞれ嵌合され、収容空間を有する保持部材と、前記保持部材の前記収容空間内に収容されて保持され、一部が前記収容空間の外部に露出し、前記収容空間において回動自在である玉と、を有することを要旨としている。
また、本考案のポータブル按摩装置では、前記玉は、金属、磁石、鉱石、木材又は樹脂のうち、何れか一つ、又は、これらの組合せからなるものであることを特徴とする。
また、本考案のポータブル按摩装置では、前記ベース部は、ハンドルが設けられた台座であることを特徴とする。
また、本考案のポータブル按摩装置では、前記ベース部は、円柱体、又は、可撓性シートで構成されることを特徴とする。
本考案のポータブル按摩装置によれば、従来の按摩装置のような狭い範囲での按摩(点的按摩)ではなく、広い面積を同時に按摩すること(面的按摩)が可能となるため、点的按摩の代わりに面的按摩を可能にし、そして人体の曲線に対応して変化可能である効果がある。
以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、図1と図2を参照して、第1の実施形態について説明する。図1は、本考案の第1の実施形態によるポータブル按摩装置の外観斜視図、図2は、本考案の第1の実施形態によるポータブル按摩装置の組合状態を示す断面図である。
本考案の実施例1のポータブル按摩装置100は、複数の玉110aと、一つのベース部とを有している。前記玉110aは、球体で構成されており、その材質としては、金属、磁石、鉱石、木材や樹脂の何れか一つによって作製してもよいし、また、これらを組み合わせて作製してもよい。
前記ベース部は、図1に示すように、台座120aにハンドル122が設けられた構成とすれば、作業性の向上が図れるため好適であるが、本考案における前記ベース部は、これに限るものではなく、ハンドル122が設けられない台座で構成しても良い(図に示さず)。
前記台座120aは、面部121aと、前記面部121aに設けられた複数の凹部140とを有している。面部121aは、同時に広範囲にわたって按摩作業を行うことができるような所定面積であればよく、凹部140(及び保持部材130、玉110a)を複数設けることができるのに十分な面積とする。なお、前記台座120aは、一体成形とすることによって、製造コストの削減を図ることができ好適であるが、分割形成されていてもよい。
前記面部121aに設けられた凹部140には、玉110aを保持するための保持部材130が嵌合して固定される。保持部材130は、略円筒状に形成されており、凹部140と嵌合して固定可能な嵌合部130aと、玉110aを収容して保持し収容空間を形成する玉保持部130bとを有する。玉保持部130bは、玉110aを点接触、線接触又は面接触によって保持すればよいが、特に、点接触又は線接触による保持が好適である。図2に示すように、本実施形態では、玉保持部130bの収容空間内に縮径された縮径部130b1が構成されており、縮径部130b1が玉110aとP1において点接触又は線接触している。さらに、玉保持部130bの開口近傍にも縮径部130b2が構成されており、縮径部130b2が玉110aとP2において面接触している。
前記玉110aは、前記保持部材130の玉保持部130bによって収容空間内に保持されて脱落が規制される。さらに、玉110aの一部が前記収容空間の外部に露出するように保持されるため、外部に露出した玉110aが按摩対象(人体の各部位)に接触することによって、前記収容空間において玉110aが回動自在となっている。ここで、玉保持部130bが、玉110aを点接触又は線接触によって保持するようにすれば、玉110aと玉保持部130bとの摩擦部分が少なくなるため、収容空間における玉110aの回動が更に容易となり、按摩効果の向上を図ることができる。
このような実施形態によれば、ユーザーが手で前記ハンドル122を握って複数の玉110aを持つ面部121aを皮膚に押圧しながら水平に往復動すると、これらの複数の玉110aが皮膚と接触することによる摩擦力により、保持部材130の玉保持部130bの収容空間内を回動し、按摩が実施される。
次に、図3を参照して、第2の実施形態について説明する。図3は、本考案の第2の実施形態によるポータブル按摩装置の外観斜視図である。尚、第1の実施形態と同一の構造及び同一の作用に係る部分については、同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
第2の実施形態によるポータブル按摩装置100の面部121bは、中央部が窪む曲面が形成されており、かつ、前記曲面にも、保持部材130に保持された玉110aが複数配置されている。したがって、第2の実施形態によるポータブル按摩装置100によれば、前記面部121bの中央部の前記曲面が人体の各部位の構造に対応して、腕または肩などの細かい部位に対しても十分な按摩を施すことができるようになる。
次に、図4を参照して、第3の実施形態について説明する。図4は、本考案の第3の実施形態によるポータブル按摩装置の外観斜視図である。尚、第1の実施形態と同一の構造及び同一の作用に係る部分については、同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
ベース部は、滑止具123を持つ円柱体120bであり、前記円柱体120bの両端に面部121bがそれぞれ一つ設けてあり、前記面部121bには複数の玉110a,110bが配置されている。玉110a,110bは、寸法が異なってもよく、例えば本実施形態では、面部121bの中央に配置された玉110bの寸法は、周辺に配置された玉110aよりも大きく設定されている。これにより、力を加えるポイントが複数になり、按摩効果が向上になる。また、前記円柱体120bの周面を面部として構成してもよい。そうすると、複数の玉110aが、前記円柱体120bの周面、すなわち面部121dに配置されることとなり、この実施形態は図6に示した杖のようなものに適用可能となる。
次に、図5を参照して、第4の実施形態について説明する。図5は、本考案の第4の実施形態によるポータブル按摩装置の外観斜視図である。尚、第1の実施形態と同一の構造及び同一の作用に係る部分については、同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
第4の実施形態によるポータブル按摩装置のベース部は、可撓性シートによって構成されたものであり、一例としては布120cを採択することができる。布120cの少なくとも片面には面部121cが設けられ、その面部121c上に保持部材130によって保持された玉110aが複数配置される。このようにベース部が可撓性を有する部材で構成されることにより、人体の各部位の形状にフィットさせて、さらに広範囲の部位を同時に按摩することができることとなる。
また、図7を参照して、第6の実施形態について説明する。図7は、本考案の第4の実施形態によるポータブル按摩装置の外観斜視図である。尚、第1の実施形態と同一の構造及び同一の作用に係る部分については、同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
本実施形態によるポータブル按摩装置のベース台120dは、二つのハウジング21,22を結合して構成される。ハウジング21の上面には、面部121aが形成され、面部121eには保持部材130によって保持された玉110aが複数配置される。本実施の形態におけるベース台120dは、分割形成されたものを説明したが、一体成形されていてもよく、特に限定されるものではない。また、ハウジング21,22の結合方式は、係止や粘着など適宜採択可能である。
このように、本考案は、特定の例を参照して説明したが、これらの例は、説明のためだけのものであり、これらの実施の形態に本考案を限定するものではなく、この分野に通常の知識を有する者が、本考案の精神および範囲を逸脱することなく、ここで開示された実施形態に変更、追加、または、削除を施したものは総て含まれるものである。
本考案の第1の実施形態によるポータブル按摩装置の外観斜視図である。 本考案の第1の実施形態によるポータブル按摩装置の組合状態を示す断面図である。 本考案の第2の実施形態によるポータブル按摩装置の外観斜視図である。 本考案の第3の実施形態によるポータブル按摩装置の外観斜視図である。 本考案の第4の実施形態によるポータブル按摩装置の外観斜視図である。 本考案の第5の実施形態によるポータブル按摩装置の外観斜視図である。 本考案の第6の実施形態によるポータブル按摩装置の外観斜視図である。
符号の説明
21,22 ハウジング
100 按摩装置
110a 玉
120a 台座(ベース部)
120b 円柱体(ベース部)
120c 布(ベース部)(可撓性シート)
120d 台座(ベース部)
121a 面部
121b 面部
121c 面部
121d 面部
121e 面部
122 ハンドル
123 滑止具
130 保持部材
130a 嵌合部
130b 玉保持部
130b1 縮径部
130b2 縮径部
140 凹部
P1 点接触又は点接触部分
P2 面接触部分

Claims (4)

  1. 複数の凹部(140)が設けられた面部(121a)を有するベース部と、
    前記各凹部(140)にそれぞれ固定され、収容空間を有する保持部材(130)と、
    前記保持部材(130)の前記収容空間内に収容されて保持され、一部が前記収容空間の外部に露出し、前記収容空間において回動自在である玉(110a)と、を有すること
    を特徴とするポータブル按摩装置。
  2. 前記玉(110a)は、金属、磁石、鉱石、木材又は樹脂のうち、何れか一つ、又は、これらの組合せからなるものであることを特徴とする請求項1に記載のポータブル按摩装置。
  3. 前記ベース部は、ハンドル(122)が設けられた台座(120a)であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポータブル按摩装置。
  4. 前記ベース部は、円柱体(120b)、又は、可撓性シート(120c)で構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポータブル按摩装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013111218A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Takahiro Nishikawa 頭皮の美容器

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