JP3128658B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3128658B2
JP3128658B2 JP14870691A JP14870691A JP3128658B2 JP 3128658 B2 JP3128658 B2 JP 3128658B2 JP 14870691 A JP14870691 A JP 14870691A JP 14870691 A JP14870691 A JP 14870691A JP 3128658 B2 JP3128658 B2 JP 3128658B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DRAM(dynam
ic random access memory)並
びにROM(read only memory)が組
み込まれた半導体装置に関する。将来、半導体装置に対
するユーザー側の要求は多岐に亙るようになると共にそ
れぞれについての数量は少なくなることが予想され、従
って、メーカー側としては多品種少量生産が必要になる
から、それに充分対応でき、且つ、製品受注から製品出
荷までの期間が短くて済むようにしなければならない。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置では、メモリ系製品
とロジック系製品とがそれぞれ別個に作られていて、そ
のような半導体装置を用いる機器に於いては、メモリ系
製品とロジック系製品とをプリント基板に実装して完成
させるようにしている。この実装には、専門的な知識及
び技術が要求されるので、現在、それを行い得るのは、
前記した条件を満たすことができるユーザーか、或い
は、それを専業にしている企業など限られたものになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、メモリ系製品及
びロジック系製品は共に微細化に関して物理的限界に達
しようとしている。そのようになった場合、両者の性能
が向上することは殆ど期待できないことになる。従っ
て、今後は、メモリ系製品とロジック系製品とを如何に
効率良く組み合わせるかが問題であり、従って、メモリ
回路とロジック回路とを1チップに複合化する為の研究
・開発が重要になる。
【0004】このメモリ部分とロジック部分とが組み込
まれて1チップ化された半導体装置では、前記した実装
に関する専門的な知識及び技術を持たない一般の人々が
任意にその半導体装置を用いて機器を完成させることが
可能となり、その利用分野は大きく拡がることになる。
【0005】ところで、その場合には、ユーザー側の要
求が種々雑多となり、個々の製品の数量は少なくなっ
て、少量多品種の生産が必要となる。従って、メーカー
側として、少量多品種の生産を急速に行い、受注から納
入までの期間を短くするには、製品の共通化を推進し、
分別は可能な限り後工程で行うようにする必要がある。
【0006】このような方向に沿う半導体装置として
は、従来に於いても、ゲート・アレイやスタンダード・
セルなどが存在するが、これ等は何れもロジック部分が
主であり、メモリ部分に対する考慮は殆どなされていな
いのが実情である。
【0007】本発明は、DRAMとROMとが組み込ま
れた半導体装置に於いて、全体としての記憶容量は一定
であるが、DRAMとROMとの配分を任意に設定する
ことができるように、且つ、製品受注から製品出荷まで
の期間を短縮できるようにしようとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて、ゲート
・アレイやスタンダード・セルに於ける技術思想をメモ
リに採り入れた半導体装置を実現させるに際し、DRA
MとROMを1チップ化することを狙いとしたが、その
理由は、DRAMに於けるメモリ・セルが1トランジス
タ/1メモリ・キャパシタで構成され、その1トランジ
スタを利用すれば容易にROMを構成でき、しかも、D
RAM及びROMに於ける情報読み出し方法を全く同一
にすることができることに依る。
【0009】第1図はDRAMに於けるメモリ・セルを
説明する為の要部回路説明図を表している。図に於い
て、BLはビット線、WLはワード線、Qはゲート・ト
ランジスタ、MCはメモリ・キャパシタをそれぞれ示し
ている。このメモリ・セルでは、ワード線WLの選択に
応じてメモリ・キャパシタMCとビット線BLとの間で
記憶情報の出し入れを行う。
【0010】第1図について説明したDRAMは簡単な
改変をすることでROMとして動作させることができ
る。第2図は第1図のDRAMを利用したROMの一例
を説明する為の要部回路説明図を表し、第1図に於いて
用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を
持つものとする。
【0011】このROMでは、ゲート・トランジスタQ
のチャネル領域にドーピングするか否かで閾値電圧Vth
を高低いずれかに設定することでプログラムし、且つ、
メモリ・キャパシタMCの蓄積電極に相当する箇所のレ
ベルを0〔V〕とすることでROMとしての動作をさせ
るようになっている。
【0012】第3図は第1図のDRAMを利用したRO
Mの他の例を説明する為の要部回路説明図を表し、第1
図に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは
同じ意味を持つものとする。
【0013】このROMでは、第2図について説明した
ROMとは異なり、ゲート・トランジスタQの閾値電圧
thは全て低く設定しておき、且つ、メモリ・キャパシ
タMCの蓄積電極に相当する箇所を開放にするか、或い
は、0〔V〕にするかの設定を行うことでプログラム
し、ROMとしての動作をさせるようになっている。
【0014】前記したように、DRAMはROMとして
の機能を包含しているので共通化することが可能であっ
て、特に、第3図について説明した回路構成のものが含
まれるのであるが、シールデッド・ビット線構成のDR
AM、即ち、蓄積電極がビット線の下側に存在するDR
AMでは、蓄積電極を固定電位にするなどの手段を採る
ことで、記憶情報を意図的に固定化することができ、し
かも、その蓄積電極を形成するのは、DRAMの製造工
程に於ける終りに近い段階であることから、受注から出
荷までの期間は短くすることが可能である。従って、シ
ールデッド・ビット線構成のDRAM、及び、そのDR
AMから作成したROMに依って半導体装置を構成する
と多くの利点が得られる。
【0015】前記したようなことから、本発明に依る半
導体装置に於いては、(1)半導体基板(例えばp−シ
リコン半導体基板51)に形成されたフィールド絶縁膜
(例えばフィールド絶縁膜52)で絶縁分離された活性
領域にチャネル領域を挟んで設けられた一対の不純物領
域(例えばn+ −蓄積電極コンタクト領域55並びにn
+ −ビット線コンタクト領域56)と、前記チャネル領
域上に絶縁膜(例えばゲート絶縁膜53)を介し形成さ
れて一方向に延在するワード線(例えばワード線54)
と、前記一対の不純物領域のうちの一方と接続し且つ前
記一方向と直交する方向に延在するビット線(例えばビ
ット線58)と、前記ビット線を覆う絶縁膜(例えば絶
縁膜59)を貫通して前記一対の不純物領域のうちの他
方を表出させるコンタクト・ホール(例えば蓄積電極コ
ンタクト・ホール59A)とのそれぞれを共通に備えた
DRAM部分並びにROM部分をもち、前記DRAM部
分は前記コンタクト・ホールを介して前記他方の不純物
領域と接続した蓄積電極(例えば蓄積電極60)及び蓄
積電極を覆う誘電体膜(例えば絶縁膜62)及び誘電体
膜を覆い一定電位に接続される対向電極(例えば対向電
極64)からなるメモリ・キャパシタを備えてなるこ
と、前記ROM部分は前記コンタクト・ホールを介して
前記他方の不純物領域と接続し且つ一定電位に接続され
るか或いは開放状態とするかで必要なプログラミングを
行う為の導電体層(例えば蓄積電極61S或いは蓄積電
極61C)を備えてなることを特徴とするか、或いは、
(2)前記(1)に於いて、構造が同一であるDRAM
情報読み出し回路及びROM情報読み出し回路を備えて
なることを特徴とする。
【0016】
【作用】前記手段を採ることに依り、DRAM部分とR
OM部分との大部分が共通化されていて、DRAM部分
とROM部分との作り分け、並びに、ROM部分のプロ
グラミングは、DRAMの製造工程に於ける終りに近い
蓄積電極作成の段階で行うことができるから、製品受注
から製品出荷までの期間は著しく短縮することができ、
また、全体としての記憶容量は一定であるが、DRAM
部分とROM部分との配分は任意に設定することができ
る。
【0017】
【実施例】図4は本発明一実施例に於けるDRAM部分
を説明する為の要部平面説明図を表している。図に於い
て、1は活性領域、2はコンタクト・ホール、11,1
3,15・・・・はワード線、12,14,16・・・
・はビット線、31,32,33・・・・は蓄積電極を
それぞれ示している。図では、絶縁膜などを省略して簡
明にしてはあるが、平面を透視した状態で表した場合、
重なりが多くて判り難いので、更に説明を付加する。活
性領域1は両端に鉤状部分をもって斜めに延在してい
る。蓄積電極31・・・・は、下地のパターンが判り易
いように、メモリ・セル6個分のみを表してある。この
DRAMに於けるメモリ・キャパシタも、当然、対向電
極が必要であって、実際には、蓄積電極31・・・・の
上方に全面に亙って展延されているのであるが省略して
ある。
【0018】図5は図4について説明したDRAM部分
と共に組み込んであるROM部分を説明する為の要部平
面説明図を表している。図に於いて、41及び42は孤
立して開放状態にある蓄積電極をそれぞれ示している。
実施例のROM部分では、蓄積電極41に関連するメモ
リ・セル及び蓄積電極42に関連するメモリ・セルを除
く他のメモリ・セルの蓄積電極は、図に見られる蓄積電
極41及び42を囲む長方形の区画の外側全面に展延し
て共通接続された構成になっていて、メモリ・セル・ア
レイの外で外部端子に接続されて固定電位、例えば、5
〔V〕に保たれ、この構成並びに蓄積電極41などが選
択的にフローティング状態になっていることに依ってプ
ログラムが行われている。
【0019】図6乃至図11は本発明一実施例を製造す
る場合に於けるDRAM部分及びROM部分に共通する
工程を説明する為の工程要所に於ける半導体装置の要部
切断側面図、図12乃至図14は実施例に於けるDRA
M部分の作成について説明する為の工程要所に於ける半
導体装置の要部切断側面図、図15乃至図17は実施例
に於けるROM部分の作成について説明する為の工程要
所に於ける半導体装置の要部切断側面図をそれぞれ表
し、以下、これ等の図を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】図6参照 6−(1) SiO2 からなるパッド膜及びSi3 4 からなる耐酸
化性マスク膜を利用した選択的熱酸化法(例えば、lo
cal oxidation of silicon
法:LOCOS法)を適用することに依り、p−シリコ
ン半導体基板51に厚さ例えば3000〔Å〕のSiO
2 からなるフィールド絶縁膜52を形成する。
【0021】図7参照 7−(1) 耐酸化性マスク膜などを除去してp−シリコン半導体基
板51に於ける活性領域を表出させてから、熱酸化法を
適用することに依り、厚さが例えば100〔Å〕のSi
2 からなるゲート絶縁膜53を形成する。 7−(2) 化学気相堆積(chemical vapor dep
osition:CVD)法を適用することに依り、厚
さが例えば1000〔Å〕の多結晶シリコン膜を形成す
る。 7−(3) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエ
ッチング・ガスをCCl4 +O2 とする反応性イオン・
エッチング(reactive ionetchin
g:RIE)法を適用することに依り、前記工程7−
(2)で形成した多結晶シリコン膜のパターニングを行
ってワード線54を形成する。 7−(4) イオン注入法を適用することに依り、 加速エネルギ:10〔keV〕 ドーズ量:1×1015〔cm-2〕 とし、Asイオンの打ち込みを行ってn+ −蓄積電極コ
ンタクト領域55、並びに、n+ −ビット線コンタクト
領域56を形成する。
【0022】図8参照 8−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば600
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜57を形成する。 8−(2) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエ
ッチング・ガスをCHF3 +HeとするRIE法を適用
することに依り、絶縁膜57の選択的エッチングを行っ
てビット線コンタクト・ホール57Aを形成する。
【0023】図9参照 9−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば500
〔Å〕の多結晶シリコン膜を形成する。 9−(2) イオン注入法を適用することに依り、 加速エネルギ:10〔keV〕 ドーズ量を1×1015〔cm-2〕 とし、前記工程9−(1)で形成した多結晶シリコン膜
にPイオンの打ち込みを行う。 9−(3) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば500
〔Å〕のWSi膜を形成する。尚、ここで形成したWS
i膜と前記工程9−(1)で形成した多結晶シリコン膜
とはビット線となるべき導電膜であることから、図では
両者を一つの層で表してある。 9−(4) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエ
ッチング・ガスをCCl4 +O2 とするRIE法を適用
することに依り、前記工程9−(3)及び9−(1)で
形成したWSi膜及び多結晶シリコン膜をパターニング
してビット線58を形成する。
【0024】図10参照 10−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば600
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜59を形成する。 10−(2) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエ
ッチング・ガスをCHF3 +HeとするRIE法を適用
することに依り、絶縁膜59の選択的エッチングを行っ
て蓄積電極コンタクト・ホール59Aを形成する。
【0025】図11参照 11−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば2000
〔Å〕の多結晶シリコン膜を形成する。 11−(2) イオン注入法を適用することに依り、 加速エネルギ:10〔keV〕 ドーズ量を4×1015〔cm-2〕 とし、前記工程11−(1)で形成した多結晶シリコン
膜にAsイオンの打ち込みを行う。図6乃至図11につ
いて説明した工程を経たウエハは、ユーザーからのオー
ダーを待つ為、その状態で保管される。
【0026】さて、次に、ユーザーからのオーダーで半
導体装置を完成させるまでの工程を説明する。 図12及び図15参照 12−(1) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエ
ッチング・ガスをCCl4 +O2 とするRIE法を適用
することに依り、前記工程11−(1)及び11−
(2)に於いて形成した多結晶シリコン膜のパターニン
グを行って蓄積電極を形成するのであるが、DRAM部
分では、蓄積電極60は全て孤立したパターンになって
いるが、ROM部分では、孤立し且つ開放状態にある蓄
積電極61S及び蓄積電極61Sを除いた他の部分が共
通になっている蓄積電極61Cからなるパターンになっ
ている。尚、ROM部分に於ける孤立した蓄積電極61
Sは例えば情報“0”に、そして、共通の蓄積電極61
Cは例えば情報“1”に、それぞれ対応してプログラム
されているとする。
【0027】図13及び図16参照 13−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば100
〔Å〕のSi3 4 からなる絶縁膜62を形成する。 13−(2) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1000
〔Å〕の多結晶シリコン膜を形成する。 13−(3) 熱拡散法を適用することに依り、前記工程13−(2)
で形成した多結晶シリコン膜に例えば1×1021〔c
m-3〕のPを拡散する。 13−(4) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエ
ッチング・ガスをCCl4 +O2 とするRIE法を適用
することに依り、前記工程13−(2)及び13−
(3)に於いて形成した多結晶シリコン膜のパターニン
グを行って対向電極64を形成する。
【0028】図14及び図17参照 14−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば500
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜65を形成する。 14−(2) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば2000
〔Å〕のBPSG(borophosphosilic
ate glass)膜66を形成する。 14−(3) BPSG膜66をリフローして平坦化する為の熱処理を
行う。 14−(4) スパッタリング法、並びに、リソグラフィ技術などを適
用することに依り、Alからなる配線67を形成する。 前記実施例に依れば、DRAM及びROMの各メモリ・
セルは終りに近い工程で製造されるようになっている。
然しながら、DRAMとROMの情報読み出し手段が異
なる場合には、この後、情報読み出し回路を新たに形成
することが必要となり、受注から出荷までの期間を短縮
することができない。従って、DRAMとROMの情報
読み出し回路が構成、配線など構造の全ての面で共通し
ていることが好ましいのであるが、通常、DRAMの情
報読み出し回路とROMの情報読み出し回路とは別異の
構成になっている。然しながら、本発明では、DRAM
部分とROM部分の情報読み出し回路の構成や配線など
構造の全ての面で同一のものを用いることが可能であ
り、次にそれを説明しよう。
【0029】図18は図4乃至図17について説明した
半導体装置に於けるROM部分の一部に対応する要部等
価回路図である。図に於いて、Q1及びQ2はゲート・
トランジスタ、MC1及びMC2はメモリ・キャパシ
タ、WL1及びWL2はワード線、BLはビット線、S
1及びS2はノード、VはノードS2に印加する電圧を
それぞれ示している。ここで、ゲート・トランジスタQ
1の蓄積電極は孤立しているものであり、また、ゲート
・トランジスタQ2の蓄積電極は共通になっていて、固
定された電圧Vが印加されるものとする。
【0030】図示のROM部分の読み出し動作について
説明する。先ず、全ワード線をオン、全ビット線を0
〔V〕、V=0〔V〕に設定した場合、S1=0
〔V〕、S2=0〔V〕となる。次いで、全ワード線を
オフ、V=5〔V〕に設定すると、S1=0〔V〕、S
2=5〔V〕となる。この動作はROM情報の読み出し
毎に行なって良いのであるが、チップ電源投入時に一回
行なうのみでも良い。さて、前記のような設定状態にし
てから、レファレンスのビット線/BLも含めた全ビッ
ト線に於けるレベルVBLを2.5〔V〕のフローティン
グとし、次いで、読み出したいメモリ・セルのワード
線、例えば、ワード線WL1をオンにする。すると、ワ
ード線WL1に関連するゲート・トランジスタQ1が開
き、そして、S1=0〔V〕であったから、ビット線B
LのレベルVBLは、レファレンスであるビット線/BL
に於けるレベルVBLである2.5〔V〕から僅かに(例
えば、0.3〔V〕程度)低下する。このようなビット
線BLに於けるレベルVBLの低下分を信号としてセンス
増幅器に入力して増幅する。
【0031】図19は本発明で利用したセンス増幅器の
要部回路説明図であり、従来から多用されているものの
一つである。図に於いて、Q3,Q4,Q6はnチャネ
ル・トランジスタ、Q5,Q7,Q8はpチャネル・ト
ランジスタ、BL及び/BLはビット線、S3及びS4
はノード、φ1はnチャネル・トランジスタQ6をオン
にする信号、φ2はpチャネル・トランジスタQ8をオ
ンにする信号、VCCは正側電源レベル、VSSは接地側電
源レベルをそれぞれ示している。ここで、図示例の場
合、φ1=5〔V〕、φ2=0〔V〕、VCC=5
〔V〕、VSS=0〔V〕であるとする。
【0032】図20は図18に見られるROM部分に於
けるゲート・トランジスタQ1に関連するメモリ・セ
ル、即ち、孤立した蓄積電極をもつメモリ・セルの記憶
情報を図19に見られるセンス増幅器でセンスした場合
に於けるビット線BL及び/BLに於けるレベルの推移
を表す線図であり、縦軸にはビット線に於けるレベルV
BLを、横軸には時間をそれぞれ採ってある。図から明ら
かなように、先ず、図18に見られるワード線WL1が
オンになるとビット線BLに於けるレベルVBLが僅かに
低下し、且つ、レファレンスのビット線/BLに於ける
レベルVBLは2.5〔V〕で変わらず、そのような信号
が図19のセンス増幅器に入力された場合、ノードS3
はロー・レベル(“L”レベル)、ノードS4はハイ・
レベル(“H”レベル)であり、従って、nチャネル・
トランジスタQ3はオン、pチャネル・トランジスタQ
6はオフ、nチャネル・トランジスタQ4はオフ、pチ
ャネル・トランジスタQ7はオンであって、そこで信号
φ1が加わってnチャネル・トランジスタQ5がオンに
なると、ビット線BLのレベルは更に0〔V〕にまで低
下し、そして、信号φ2が加わってpチャネル・トラン
ジスタQ8がオンになると、ビット線/BLのレベルは
5〔V〕にまで上昇する。そこで、センス増幅器から
は、ビット線BLに於けるレベルである0〔V〕をデー
タ“0”として出力する。
【0033】次に、図18に見られるROM部分に於け
るワード線WL2をオンにした場合について説明する。
この場合、ワード線WL2に関連するゲート・トランジ
スタQ2が開き、そして、S2=0〔V〕であったか
ら、ビット線BLのレベルVBLは、レファレンスである
ビット線/BLに於けるレベルVBLである2.5〔V〕
から僅かに上昇する。このようなビット線BLに於ける
レベルVBLの上昇分を信号として、前記と同様、図19
に見られるセンス増幅器に入力して増幅する。
【0034】図21は図18に見られるROM部分に於
けるゲート・トランジスタQ2に関連するメモリ・セ
ル、即ち、共通した蓄積電極をもつメモリ・セルの記憶
情報を図19に見られるセンス増幅器でセンスした場合
に於けるビット線BL及び/BLに於けるレベルの推移
を表す線図であり、縦軸にはビット線に於けるレベルV
BLを、横軸には時間をそれぞれ採ってある。図から明ら
かなように、この場合は図20の場合と全く逆であっ
て、ワード線WL2がオンになるとビット線BLに於け
るレベルVBLが僅かに上昇し、且つ、レファレンスのビ
ット線/BLに於けるレベルVBLは2.5〔V〕で変わ
らず、そのような信号が図19のセンス増幅器に入力さ
れた場合、信号φ1及びφ2に依るセンス増幅器の動作
で、ビット線BLのレベルは5〔V〕まで上昇し、ビッ
ト線/BLのレベルは0〔V〕まで低下するものであ
る。そこで、センス増幅器からは、ビット線BLに於け
るレベルである5〔V〕をデータ“1”として出力す
る。
【0035】図22は図4乃至図17について説明した
半導体装置に於けるDRAM部分の一部に対応する要部
等価回路図であり、図18に於いて用いた記号と同記号
は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。図
に於いて、Q9及びQ10はゲート・トランジスタ、M
C3及びMC4はメモリ・キャパシタ、WL3及びWL
4はワード線、BLはビット線、S5及びS6はノード
をそれぞれ示している。一般に、DRAMに於いては、
ゲート・トランジスタ及びメモリ・キャパシタのノード
に於けるレベルは、メモリ・キャパシタに対する書き込
み情報の如何に依って変わる、即ち、図示のDRAM部
分に於いては、ノードS5に於けるレベルはメモリ・キ
ャパシタMC3に対する書き込み情報に依って、そし
て、ノードS6に於けるレベルはメモリ・キャパシタM
C4に対する書き込み情報に依存して、それぞれ0
〔V〕になったり、或いは、5〔V〕になったりする。
従って、0〔V〕になった場合には、前記ROM部分の
動作説明に於いて、ノードS1に関連するメモリ・セル
と全く同じ動作をすることになり、また、5〔V〕にな
った場合には、ノードS2に関連するメモリ・セルと全
く同じ動作をすることになるものである。
【0036】前記したところから明らかであるが、本発
明に依る半導体装置に於いて、ROM部分に於ける情報
の読み出し方法は、DRAM部分に於ける情報の読み出
し方法と全く同じである。これは、センス増幅器など、
メモリ・セルの周辺回路まで含めて、DRAM部分とR
OM部分のパターンを共通化できることを意味している
ものである。
【0037】
【発明の効果】本発明に依る半導体装置に於いては、チ
ャネル領域を挟んで設けられた一対の不純物領域と、チ
ャネル領域上に絶縁膜を介し形成されて一方向に延在す
るワード線と、一方の不純物領域と接続し且つ一方向と
直交する方向に延在するビット線と、ビット線を覆う絶
縁膜を貫通して他方の不純物領域を表出させるコンタク
ト・ホールとを備えたDRAM部分とROM部分をも
ち、DRAM部分は他方の不純物領域と接続した蓄積電
極及び蓄積電極を覆う誘電体膜及び誘電体膜を覆い一定
電位に接続される対向電極からなるメモリ・キャパシタ
を備え、ROM部分は他方の不純物領域と接続し且つ一
定電位に接続されるか或いは開放状態とするかでプログ
ラミングする導電体層を備えている。
【0038】前記構成を採ることに依り、DRAM部分
とROM部分との大部分が共通化されていて、DRAM
部分とROM部分との作り分け、並びに、ROM部分の
プログラミングは、DRAMの製造工程に於ける終りに
近い蓄積電極作成の段階で行うことができるから、製品
受注から製品出荷までの期間は著しく短縮することがで
き、また、全体としての記憶容量は一定であるが、DR
AM部分とROM部分との配分は任意に設定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DRAMに於けるメモリ・セルを説明する為の
要部回路説明図である。
【図2】DRAMを利用したROMの一例を説明する為
の要部回路説明図である。
【図3】DRAMを利用したROMの他の例を説明する
為の要部回路説明図である。
【図4】実施例に於けるDRAM部分を説明する為の要
部平面説明図である。
【図5】DRAM部分と共に組み込んであるROM部分
を説明する為の要部平面説明図である。
【図6】実施例を製造する場合に於けるDRAM部分及
びROM部分に共通する工程を説明する為の工程要所に
於ける半導体装置の要部切断側面図である。
【図7】実施例を製造する場合に於けるDRAM部分及
びROM部分に共通する工程を説明する為の工程要所に
於ける半導体装置の要部切断側面図である。
【図8】実施例を製造する場合に於けるDRAM部分及
びROM部分に共通する工程を説明する為の工程要所に
於ける半導体装置の要部切断側面図である。
【図9】実施例を製造する場合に於けるDRAM部分及
びROM部分に共通する工程を説明する為の工程要所に
於ける半導体装置の要部切断側面図である。
【図10】実施例を製造する場合に於けるDRAM部分
及びROM部分に共通する工程を説明する為の工程要所
に於ける半導体装置の要部切断側面図である。
【図11】実施例を製造する場合に於けるDRAM部分
及びROM部分に共通する工程を説明する為の工程要所
に於ける半導体装置の要部切断側面図である。
【図12】実施例に於けるDRAM部分の作成について
説明する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側
面図である。
【図13】実施例に於けるDRAM部分の作成について
説明する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側
面図である。
【図14】実施例に於けるDRAM部分の作成について
説明する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側
面図である。
【図15】実施例に於けるROM部分の作成について説
明する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面
図である。
【図16】実施例に於けるROM部分の作成について説
明する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面
図である。
【図17】実施例に於けるROM部分の作成について説
明する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面
図である。
【図18】図4乃至図17について説明した半導体装置
に於けるROM部分の一部に対応する要部等価回路図で
ある。
【図19】本発明で利用したセンス増幅器の要部回路説
明図である。
【図20】ROMの読み出し時に於けるビット線BL及
び/BLに於けるレベルの推移を表す線図である。
【図21】ROMの読み出し時に於けるビット線BL及
び/BLに於けるレベルの推移を表す線図である。
【図22】図4乃至図17について説明した半導体装置
に於けるDRAM部分の一部に対応する要部等価回路図
である。
【符号の説明】
1 活性領域 2 コンタクト・ホール 11 ワード線 13 ワード線 15 ワード線 12 ビット線 14 ビット線 16 ビット線 31 蓄積電極 32 蓄積電極 33 蓄積電極 34 蓄積電極 35 蓄積電極 36 蓄積電極 41 開放状態にある蓄積電極 42 開放状態にある蓄積電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 27/112 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 11/401 - 11/4099 G11C 14/00 G11C 17/00 H01L 21/8242 H01L 21/8246 H01L 27/108 H01L 27/112 WPI(DIALOG)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に形成されたフィールド絶縁膜
    で絶縁分離された活性領域にチャネル領域を挟んで設け
    られた一対の不純物領域と、 前記チャネル領域上に絶縁膜を介し形成されて一方向に
    延在するワード線と、 前記一対の不純物領域のうちの一方と接続し且つ前記一
    方向と直交する方向に延在するビット線と、 前記ビット線を覆う絶縁膜を貫通して前記一対の不純物
    領域のうちの他方を表出させるコンタクト・ホールとの
    それぞれを共通に備えたDRAM部分並びにROM部分
    をもち、 前記DRAM部分は前記コンタクト・ホールを介して前
    記他方の不純物領域と接続した蓄積電極及び蓄積電極を
    覆う誘電体膜及び誘電体膜を覆い一定電位に接続される
    対向電極からなるメモリ・キャパシタを備えてなるこ
    と、 前記ROM部分は前記コンタクト・ホールを介して前記
    他方の不純物領域と接続し且つ一定電位に接続されるか
    或いは開放状態とするかで必要なプログラミングを行う
    為の導電体層を備えてなることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】構造が同一であるDRAM情報読み出し回
    路及びROM情報読み出し回路を備えてなることを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置。
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