JP3128636U - 歯科用骨の切削採取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】口腔内の骨の切削物を他の部分に触れることがなく採取できる簡略構成の歯科用骨の切削採取装置を提供する。
【解決手段】一端が開口し、他端である底部側に採骨領域との当接面6a及び前記切削バー2の挿通孔6bを有し底部外方に切削刃4を突出させるとともに、開口側肉厚部に切削バー2の長さ方向及びこれと直交する方向に連なるL状案内溝部6cを設けた有底円筒状の容器6と、容器6の内底部に配置した切削バー2用の軸支部11と、この軸支部11上に配置したバネ受体12と、抑え鍔部5とバネ受体12との間に配置したコイルバネ体13と、切削バー2が回転可能に貫通する貫通孔10a及び及び骨片の収容空間14を形成する採取孔部10bを具備し、容器6の開口内に着脱可能に密着嵌装されて切削バー2にコイルバネ体13による開口側への付勢力を付与しつつその位置規制を行う円筒状の装着体6と、を有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、歯科用骨の切削採取装置に関し、詳しくは、歯科治療の分野において口腔内部の骨を切削して採取する歯科用骨の切削採取装置に関するものである。
歯科治療の分野において、例えば虫歯や歯槽膿漏などで天然歯を無くした場合、インプラントの固定等の目的で、顎骨等を切削し孔を開けることが行われる。
このような顎骨等を切削し孔を開ける手段として、従来においては切削バー又はチゼル、ノミ等を用いて顎骨等を切削し骨片(又は骨粉)を採取することが行われているが、この場合には切削物が口腔内の顎部や歯茎等に触れ衛生面で好ましくない。
特許文献1には、このような目的に対処するために、切削バーを挿通する吸引ヘッドの吸入口を顎骨等の採骨面に対向させる構造であり、吸引ヘッドの内空と連通する位置に開閉構造としたフィルター内蔵部を設け、フィルター内蔵部に対して吸引手段に連なる吸引ホースに接続し、切削バーにより切削した粒状の骨を吸引してフィルター内蔵部に収容し、その内部に溜まった粒状の骨を外部に取り出し可能とした骨の切削吸入採取器が提案されている。
この特許文献1の場合、切削バー用の駆動ヘッド、切削吸入採取器の他に、切削吸入採取器に吸引ホースを介して吸引手段を接続することが不可欠であり、全体として構成が複雑化する。
特開2004−329312号公報
本考案が解決しようとする問題点は、口腔内の骨の切削物が他の部分に触れることがなく、また、吸引手段等を必要としない簡略構成の歯科用骨の切削採取装置が存在しない点である。
本考案の歯科用骨の切削採取装置は、一端に回転駆動ヘッドへの装着部を具備し、他端に骨片移送溝付きの切削刃を備え、切削刃と所定の間隔を隔てた棒状部分に円板状の抑え鍔部を配置した棒状の切削バーと、一端が開口し、他端である底部側に採骨領域との当接面及び前記切削バーの挿通孔を有し底部外方に前記切削刃を突出させるとともに、開口側肉厚部に切削バーの長さ方向及びこれと直交する方向に連なるL状案内溝部を設けた有底円筒状の容器と、該容器の内底部に前記切削刃が回転可能に貫通する状態で嵌着した切削バー用の軸支部と、該軸支部上に前記切削バーが中心部を貫通する状態で、かつ、前記抑え鍔部と対向する状態で配置したバネ受体と、前記抑え鍔部とバネ受体との間に配置したバネ体と、中心部に前記切削バーが回転可能に貫通する貫通孔を有し、底部側に前記バネ受体との間で前記切削刃により採骨領域から切削され、骨片移送溝により移送されてくる骨片の収容空間を形成する採取孔部を有し、側壁に取り付けたL状の把持部を前記L状案内溝部に係合させつつ前記容器の開口内に着脱可能に密着嵌装され、前記採取孔部の最深部に前記抑え鍔部を当接させて前記切削バーにバネ体による開口側への付勢力を付与しつつその位置規制を行う円筒状の装着体と、を有することを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、この歯科用骨の切削採取装置容器を組み上げ状態とし、容器の底部側に設けた当接面を口腔内の顎骨等の採骨領域に接触させるとともに容器の挿通孔から切削バーの切削刃を突出させ、回転駆動ヘッドにより切削バーを回転駆動することにより、切削刃により切削された骨片が骨片移送溝を経て装着体内部の収容空間へ移送されて収容されるので、吸引手段等を必要としない簡略構成でありながら口腔内の骨の切削物である骨片を口腔内の他の部分に触れることなく収容空間へ的確に蓄積できる歯科用骨の切削採取装置を提供することができる。また、装着体に取り付けた把持部を容器のL状案内溝部に係合させつつ操作することで装着体を容器から外し、収容空間内の切削物である骨片を廃棄することも簡略に行うことができる。
請求項2記載の考案によれば、請求項1記載の考案と同様な構成で、かつ、バネ体としてコイルバネ体を用い、容器のL状案内溝部を切削バーの長さ方向及びこれと直交する方向で円周方向に120度の範囲で連なる形状として、請求項1記載の考案と同様、吸引手段等を必要としない簡略構成でありながら口腔内の骨の切削物である骨片を口腔内の他の部分に触れることなく収容空間へ的確に蓄積できる歯科用骨の切削採取装置を提供することができる。また、装着体に取り付けた把持部を容器のL状案内溝部に係合させつつ操作することで装着体を容器から外し、収容空間内の切削物である骨片を廃棄することも簡略に行うことができる。
請求項3記載の考案によれば、請求項2記載の考案と同様な構成で、かつ、切削バーとして全長36mm又は33mmとした切削バーを使用し、装着体により前記切削バーの切削刃を前記容器の挿通孔からセット時4mm、最大で6mm又はセット時1mm、最大で4mm分突出する状態に位置規制を行う構成として、請求項2記載の考案と同様、吸引手段等を必要としない簡略構成でありながら口腔内の骨の切削物である骨片を口腔内の他の部分に触れることなく収容空間へ的確に蓄積できる歯科用骨の切削採取装置を提供することができる。また、装着体に取り付けた把持部を容器のL状案内溝部に係合させつつ操作することで装着体を容器から外し、収容空間内の切削物である骨片を廃棄することも簡略に行うことができる。加えて、切削バーにおける切削刃の容器の挿通孔からの突出長さをセット時4mm、最大で6mm又はセット時1mm、最大で4mmのいずれかに選定できるので、顎骨等に対する切削深さの目的に応じて深浅いずれかとすることができる。
本考案は、口腔内の骨の切削物が他の部分に触れることがなく、また、吸引手段等を必要としない簡略構成の歯科用骨の切削採取装置を提供するという目的を、一端に回転駆動ヘッドへの装着部を具備し、他端に骨片移送溝付きの切削刃を6mm又は9mmの寸法で備え、切削刃と所定の間隔を隔てた棒状部分に円板状の抑え鍔部を配置した棒状で全長36mm又は33mmとした切削バーと、一端が開口し、他端である底部側に採骨領域との当接面及び前記切削バーの挿通孔を有し底部外方に前記切削刃を突出させるとともに、開口側肉厚部に切削バーの長さ方向及びこれと直交する方向で円周方向に120度の範囲で連なるL状案内溝部を設けた有底円筒状の容器と、該容器の内底部に前記切削刃が回転可能に貫通する状態で嵌着した切削バー用の軸支部と、該軸支部上に前記切削バーが中心部を貫通する状態で、かつ、前記抑え鍔部と対向する状態で配置した中心部周辺に凹陥部を有する円盤状のバネ受体と、前記抑え鍔部とバネ受体の凹陥部との間に配置したコイルバネ体と、中心部に前記切削バーが回転可能に貫通する貫通孔を有し、底部側に前記バネ受体との間で前記切削刃により採骨領域から切削され、骨片移送溝により移送されてくる骨片の収容空間を形成する前記貫通孔より大径の採取孔部を有し、側壁に取り付けたL状の把持部を前記L状案内溝部に係合させつつ前記容器の開口内に着脱可能に密着嵌装され、前記採取孔部の最深部に前記抑え鍔部を当接させて前記切削バーにコイルバネ体による開口側への付勢力を付与しつつ前記切削バーの切削刃を前記容器の挿通孔からセット時4mm、最大で6mm又はセット時1mm、最大で4mm分突出する状態に位置規制を行う円筒状の装着体と、を有する構成により実現した。
以下に、本考案の実施例に係る歯科用骨の切削採取装置1について図1乃至図7を参照して詳細に説明する。
本実施例に係る歯科用骨の切削採取装置1は、歯科治療の分野において、口腔内部の顎骨40等を切削バー2により切削し骨片(又は骨粉)としてこの歯科用骨の切削採取装置1自体の内部に採取するものである。
すなわち、歯科用骨の切削採取装置1は、図1、図2、図5又は図6に示すように、丸棒状に形成した切削バー2を有し、その一端にこの切削バー2を回転駆動するための回転駆動ヘッド30への装着部2aを設け、他端に骨片移送溝3付きの切削刃4を備え、更に切削刃4と所定の間隔を隔てた棒状部分に円板状の抑え鍔部5を切削バー2の長さ方向と直交する配置に取り付けている。
前記切削バー2の寸法としては、例えば図5に示す大寸法の切削バー2の場合、全長L=36mm、切削刃2の寸法La=9mmのもの、又は、図6に示す小寸法の切削バー2の場合、全長L=33mm、切削刃2の寸法La=6mmのものを顎骨40等に対する切削深さの目的に応じて使い分けるようにしている。
また、前記骨片移送溝3は、例えば切削刃4の外周部分に螺旋状の溝を刻むことにより形成している。
前記歯科用骨の切削採取装置1は、前記切削バー2、及び後述するような円筒状の装着体10、切削バー2用の軸支部11、円盤状のバネ受体12、バネ体であるコイルバネ体13等を着脱可能に収容する例えば透明樹脂材料により形成した有底円筒状の容器6を有している。
更に詳述すると、容器6は、図3にも示すように、一端(上端)が開口し、他端である底部側に採骨領域(口腔内部の顎骨40等)との当接面6a及び前記切削バー2の挿通孔6bを有し、底部外方に前記切削刃4の先端側を突出させるとともに、開口側肉厚部に切削バー2の長さ方向及びこれと直交する方向に連なるL状案内溝部6cを設けている。このL状案内溝部6cは、例えば容器6の上端縁から切削バー2の長さ方向に所定寸法(数mm)、これと直交する方向で円周方向に中心から見て120度の範囲にわたって設けている。
また、前記容器6の内底部には、前記切削刃4が回転可能に貫通する状態で切削バー2用の軸支部11を嵌着するとともに、該軸支部11上に前記切削バー2が中心部を貫通する状態で、かつ、前記抑え鍔部5と対向する状態で中心部周辺に凹陥部12aを有する円盤状のバネ受体12を配置している。更に、前記抑え鍔部5とバネ受体12の凹陥部12aとの間に例えばステンレス製のコイルバネ体13を配置するようになっている。
前記装着体10は、図4にも示すように、中心部に前記切削バー2が回転可能に貫通する貫通孔10aを有し、底部側に前記バネ受体12との間で前記切削刃4の回転により採骨領域から切削され、骨片移送溝3により移送されてくる骨片の収容空間14を形成する前記貫通孔10aより大径の採取孔部10bを有し、全体として円筒状に形成している。
また、前記装着体10は、側壁に設けた横孔10cに取り付けたL状の把持部15を前記容器6に設けたL状案内溝部6cに係合させつつ前記容器6の開口内に着脱可能に密着嵌装され、前記採取孔部10bの最深部に前記抑え鍔部5の上面を当接させて、これにより、前記切削バー2に対してコイルバネ体13による容器6の開口側への付勢力を付与しつつその位置規制を行うように構成している。
すなわち、前記容器6の内底部に軸支部11を嵌着し、軸支部11上にバネ受体12を配置し、バネ受体12上にコイルバネ体13を配置し、抑え鍔部5を取り付けた切削バー2の切削刃4側を前記抑え鍔部5をコイルバネ体13に接触させつつバネ受体12、挿通孔6bを貫く状態に配置し、この状態で、前記把持部15を指で摘まみつつ装着体10を容器6の開口側から内部に嵌装する。
このとき、把持部15を容器6に設けたL状案内溝部6cのまず切削バー2の長さ方向に沿う部分に入れて下降させ、次いでL状案内溝部6cの長さ方向と直交する方向の部分に沿って把持部15を装着体10とともに120度回動させることで、装着体10は図2に示す状態となり、これにより、装着体10は前記切削バー2に対してコイルバネ体13による容器6の開口側への付勢力を付与しつつ容器6内に固定配置される状態となる。
この場合、前記切削バー2として図5に示す全長36mmのものを使用する時には、前記切削刃4の前記容器6の挿通孔6bからの図2に示す突出長Lbはセット時4mm、最大で6mmとし、また、前記切削バー2として図6に示す全長33mmのものを使用する場合には、セット時1mm、最大で4mm分突出する状態とし、顎骨40等に対する切削深さの目的に応じて深浅いずれかに使い分けるようにしている。
次に、本実施例に係る歯科用骨の切削採取装置1による口腔内部の顎骨40に対する切削採取動作について説明する。
まず、図1、図2に示すように、前記容器6の内底部に軸支部11を嵌着し、軸支部11上にバネ受体12を配置し、バネ受体12上にコイルバネ体13を配置し、抑え鍔部5を取り付けた切削バー2の切削刃4側を前記抑え鍔部5をコイルバネ体13に接触させつつバネ受体12、挿通孔6bを貫く状態に配置し、この状態で、前記把持部15を指で摘まみつつ装着体10を容器6の開口側から内部に嵌装する。このとき、把持部15を容器6に設けたL状案内溝部6cのまず切削バー2の長さ方向に沿う部分に入れて下降させ、次いでL状案内溝部6cの長さ方向と直交する方向に沿って把持部15を装着体10とともに120度回動させることで装着体10を容器6内に固定配置して本実施例に係る歯科用骨の切削採取装置1を組み上げる。
次に、図7の上欄に示すように、回転駆動ヘッド30を切削バー2の装着部2aに装着し、容器6の底部側に設けた当接面6aを口腔内の歯茎41に連なる顎骨40等の採骨領域に接触させるとともに容器6の挿通孔6bから突出する切削バー2の切削刃4を顎骨40等の目的箇所に当てる。
この状態で、回転駆動ヘッド30を始動し、切削バー2を回転駆動することにより、切削刃4により切削された骨片40aが骨片移送溝3を経て装着体10内部の収容空間14へ移送されて収容され、徐々に蓄積する。
このような動作により、従来例のような吸引手段等を必要としない簡略構成でありながら、口腔内の顎骨40の切削物である骨片41aを口腔内の他の部分に触れることのない衛生面に優れた態様で前記収容空間14へ的確に収容し蓄積することができる。
切削採取作業が終了した後、図7の第2欄、第3欄に示すように、回転駆動ヘッド30を切削バー2の装着部2aから取り外し、更に、装着体10に取り付けた把持部15を指等で摘まみ、容器6のL状案内溝部6cに係合させつつ組み上げ時と逆の順に操作することで、装着体10を切削バー2とともに容器6から取り外す。
これにより、図7の下欄に示すように、容器6内に蓄積された骨片40aを外部に廃棄することを簡略に行うことができる。
本考案は、上述した場合の他、歯科治療の分野広範に利用することができる。
本考案の実施例に係る歯科用骨の切削採取装置の外観を示す正面図である。 本実施例に係る歯科用骨の切削採取装置の概略断面図である。 本実施例に係る歯科用骨の切削採取装置の容器を示す概略斜視図である。 本実施例に係る歯科用骨の切削採取装置の装着体示す断面図である。 本実施例に係る歯科用骨の切削採取装置の全長が大きい切削バー、抑え鍔部、バネ受体、コイルバネ体を示す正面図である。 本実施例に係る歯科用骨の切削採取装置の全長が小さい切削バー、抑え鍔部、バネ受体、コイルバネ体を示す正面図である。 本実施例に係る歯科用骨の切削採取装置の具体的な使用状態を示す説明図である。
符号の説明
1 歯科用骨の切削採取装置
2 切削バー
2a 装着部
3 骨片移送溝
4 切削刃
5 抑え鍔部
6 容器
6a 当接面
6b 挿通孔
6c L状案内溝部
10 装着体
10a 貫通孔
10b 採取孔部
10c 横孔
11 軸支部
12 バネ受体
12a 凹陥部
13 コイルバネ体
14 収容空間
15 把持部
30 回転駆動ヘッド
40 顎骨
40a 骨片
41 歯茎

Claims (3)

  1. 一端に回転駆動ヘッドへの装着部を具備し、他端に骨片移送溝付きの切削刃を備え、切削刃と所定の間隔を隔てた棒状部分に円板状の抑え鍔部を配置した棒状の切削バーと、
    一端が開口し、他端である底部側に採骨領域との当接面及び前記切削バーの挿通孔を有し底部外方に前記切削刃を突出させるとともに、開口側肉厚部に切削バーの長さ方向及びこれと直交する方向に連なるL状案内溝部を設けた有底円筒状の容器と、
    この容器の内底部に前記切削刃が回転可能に貫通する状態で嵌着した切削バー用の軸支部と、
    この軸支部上に前記切削バーが中心部を貫通する状態で、かつ、前記抑え鍔部と対向する状態で配置したバネ受体と、
    前記抑え鍔部とバネ受体との間に配置したバネ体と、
    中心部に前記切削バーが回転可能に貫通する貫通孔を有し、底部側に前記バネ受体との間で前記切削刃により採骨領域から切削され、骨片移送溝により移送されてくる骨片の収容空間を形成する採取孔部を有し、側壁に取り付けたL状の把持部を前記L状案内溝部に係合させつつ前記容器の開口内に着脱可能に密着嵌装され、前記採取孔部の最深部に前記抑え鍔部を当接させて前記切削バーにバネ体による開口側への付勢力を付与しつつその位置規制を行う円筒状の装着体と、
    を有することを特徴とする歯科用骨の切削採取装置。
  2. 一端に回転駆動ヘッドへの装着部を具備し、他端に骨片移送溝付きの切削刃を備え、切削刃と所定の間隔を隔てた棒状部分に円板状の抑え鍔部を配置した棒状の切削バーと、
    一端が開口し、他端である底部側に採骨領域との当接面及び前記切削バーの挿通孔を有し底部外方に前記切削刃を突出させるとともに、開口側肉厚部に切削バーの長さ方向及びこれと直交する方向で円周方向に120度の範囲で連なるL状案内溝部を設けた有底円筒状の容器と、
    この容器の内底部に前記切削刃が回転可能に貫通する状態で嵌着した切削バー用の軸支部と、
    この軸支部上に前記切削バーが中心部を貫通する状態で、かつ、前記抑え鍔部と対向する状態で配置した中心部周辺に凹陥部を有する円盤状のバネ受体と、
    前記抑え鍔部とバネ受体の凹陥部との間に配置したコイルバネ体と、
    中心部に前記切削バーが回転可能に貫通する貫通孔を有し、底部側に前記バネ受体との間で前記切削刃により採骨領域から切削され、骨片移送溝により移送されてくる骨片の収容空間を形成する前記貫通孔より大径の採取孔部を有し、側壁に取り付けたL状の把持部を前記L状案内溝部に係合させつつ前記容器の開口内に着脱可能に密着嵌装され、前記採取孔部の最深部に前記抑え鍔部を当接させて前記切削バーにコイルバネ体による開口側への付勢力を付与しつつその位置規制を行う円筒状の装着体と、
    を有することを特徴とする歯科用骨の切削採取装置。
  3. 一端に回転駆動ヘッドへの装着部を具備し、他端に骨片移送溝付きの切削刃を6mm又は9mmの寸法で備え、切削刃と所定の間隔を隔てた棒状部分に円板状の抑え鍔部を配置した棒状で全長36mm又は33mmとした切削バーと、
    一端が開口し、他端である底部側に採骨領域との当接面及び前記切削バーの挿通孔を有し底部外方に前記切削刃を突出させるとともに、開口側肉厚部に切削バーの長さ方向及びこれと直交する方向で円周方向に120度の範囲で連なるL状案内溝部を設けた有底円筒状の容器と、
    この容器の内底部に前記切削刃が回転可能に貫通する状態で嵌着した切削バー用の軸支部と、
    この軸支部上に前記切削バーが中心部を貫通する状態で、かつ、前記抑え鍔部と対向する状態で配置した中心部周辺に凹陥部を有する円盤状のバネ受体と、
    前記抑え鍔部とバネ受体の凹陥部との間に配置したコイルバネ体と、
    中心部に前記切削バーが回転可能に貫通する貫通孔を有し、底部側に前記バネ受体との間で前記切削刃により採骨領域から切削され、骨片移送溝により移送されてくる骨片の収容空間を形成する前記貫通孔より大径の採取孔部を有し、側壁に取り付けたL状の把持部を前記L状案内溝部に係合させつつ前記容器の開口内に着脱可能に密着嵌装され、前記採取孔部の最深部に前記抑え鍔部を当接させて前記切削バーにコイルバネ体による開口側への付勢力を付与しつつ前記切削バーの切削刃を前記容器の挿通孔からセット時4mm、最大で6mm又はセット時1mm、最大で4mm分突出する状態に位置規制を行う円筒状の装着体と、
    を有することを特徴とする歯科用骨の切削採取装置。
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