JP3128475U - 金属製シート付寒冷紗テープ - Google Patents

Abstract

【課題】 本考案は天井、壁面などのジョイント部分に発生するクラックを金属シート付寒冷紗を貼る工法にて防止する。
【解決手段】 本考案はクラックの発生する要因であるジョイント部分の処理を通常の目地寒冷紗にパテ処理という工法から、金属シートと寒冷紗を併用することにより、ジョイント部分の動きを直接仕上げ表面に伝わらせず、多少の動きでのクラックが生じないよう考案されたものである。
【選択図】図５

Description

本考案は目地寒冷紗と金属製シートを併用させ、壁面に起こるクラックを防止するものである。

従来、塗装、クロス、左官等の仕上げ面においてのクラックの防止処理は下地材ジョイント部分への「目地寒冷紗にパテ処理」という工法であったためジョイント部分の極微の動きにおいてもクラックが生じてしまう。

内装天井、壁面においてビルの揺れ、振動などによって起こるプラスターボードなどの下地のないジョイント部分のクラック、また木材のような伸縮の大きい下地材によるジョイント部分のクラックなど仕上げ後短期間において、クラックが発生する場合が多く、何度も補修処置を施さなければならない。この点を解決しようとするものである。

問題を解決するための手段

まずジョイント部分に双方の動きを止める為のパテ処理を施したあと金属製シートを接着することで直接にジョイント部分の動きを受けなくなりまた動きを弱めることとなる。更にその上に寒冷紗を被せる（金属製シート幅は寒冷紗幅よりも狭くする）。最後に通常のパテ処理をすることで目地部分は固定され、従来以上にクラックに対する問題は解決される。

考案の効果

２年前からクラック発生の可能性のあるジョイントに対し、この工法を取り入れ金属製シート（アルミテープ）と寒冷紗（ファイバーテープ）を利用して、２０件ほどの施工を行なったが現在のところ、それに関しクラックの発生はない。

考案の実施するための最良の形態

金属シートを貼った上に寒冷紗を被せていくこの工法は作業効率が悪く問題がある。そこで寒冷紗に金属製シートを接着させ一体化させ、テープ状にし、更に粘着剤が塗布された金属製シートとすることによりジョイント部分への接着が容易となり、従来の「目地寒冷紗にパテ処理」と作業効率において大差なくなる。

下地のないプラスターボードジョイントの場合（図−４）
１．プラスターボードジョイント部分のＶカット
２．Ｖカット部分パテ処理（油性パテまたはＧＬボンド）
３．接着面プライマー処理の上、金属シート付寒冷紗テープ貼り
４．通常パテ仕上げ

木材とプラスターボードとのジョイントの場合（図−５）
１．木材とプラスターボードのジョイント部分のＶカット
２．Ｖカット部分パテ処理（油性パテ）
３．接着面油性プライマー処理の上、金属シート付寒冷紗テープ貼り
４．通常パテ仕上げ

本考案の金属シート付寒冷紗テープの表面図である。 本考案の金属シート付寒冷紗テープの裏面図である。 本考案の金属シート付寒冷紗テープの断面図である。 下地のないプラスターボードジョイントの場合の実施図である。 木材とプラスターボードとのジョイントの場合の実施図である。

符号の説明

（図１〜図３）
１ 寒冷紗
２ 金属製シート
（図４〜図５）
１ プラスターボード
２ 木材
３ パテ
４ 金属製シート付寒冷紗テープ
５ 仕上げパテ

Claims (1)

1. 塗装、クロス、左官等の仕上げ面においてのクラックに対し下地材の目地に寒冷紗と金属製シートを併用したうえでパテ処理をすることにより、目地部分からのクラックの発生を防止させる。なお、その寒冷紗と金属製シートを一体化させることによって、より施工を簡易化させることを特徴とする。

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