JP3128212U - マット - Google Patents
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Abstract
【課題】色移りを防止できながらも、重量が軽く、柔軟性に富み、嵩張らないマットを安価に生産することができるようにする。
【解決手段】基布の表面にループパイル若しくはカットパイル等の毛足を形成する繊維を立ち上げ、基布の裏面に滑り止め材を設け、毛足の繊維が分散染料により染色される合成樹脂繊維を含むマットであって、当該毛足の繊維に着色を施すにあたり、毛足の上端から基布の表面若しくはその近傍まで染色するようにした。
【選択図】図2
【解決手段】基布の表面にループパイル若しくはカットパイル等の毛足を形成する繊維を立ち上げ、基布の裏面に滑り止め材を設け、毛足の繊維が分散染料により染色される合成樹脂繊維を含むマットであって、当該毛足の繊維に着色を施すにあたり、毛足の上端から基布の表面若しくはその近傍まで染色するようにした。
【選択図】図2
Description
本考案はキッチンの床部分、浴室の出入り口や洗面所の床部分、トイレの便器の近傍の床部分に敷設されたり、フロアマットやクッションにも敷設して使用されたりするマットに関するものである。
一般に、マットは、耐摩耗性を考慮してポリエステル等の繊維素材でパイルを植設されるのであるが、このポリエステル等の繊維には予め染色により着色されたものが使用されている。
ところが、こうしたポリエステル繊維素材の染色には分散染料が使用され、その繊維自体では染色堅牢度はあるものの、例えばマットの裏面の滑り止め材に酢酸ビニルを含むホットメルト材が使用されると、このホットメルト材に接触しているポリエステル繊維を染色した分散染料が昇華し、当該マットを敷いている床面等に所謂「色移り」してしまうと言う問題があった。
ところが、こうしたポリエステル繊維素材の染色には分散染料が使用され、その繊維自体では染色堅牢度はあるものの、例えばマットの裏面の滑り止め材に酢酸ビニルを含むホットメルト材が使用されると、このホットメルト材に接触しているポリエステル繊維を染色した分散染料が昇華し、当該マットを敷いている床面等に所謂「色移り」してしまうと言う問題があった。
そこで、こうした問題に対処するために、例えば原反を台ゴムに接着する第一工程、起毛する第二工程、常法により、型を用いて染色し、その後仕上げをする第三工程を経てマットを形成することにより、設置面と染色部分とを隔離できるようにしたものがある。
ところがこうしたものでは、マットの製造工程や構造が複雑になり、生産性が低下するという問題があった。
さらに、台ゴムのために重量が重いうえ、柔軟性に乏しく嵩張り、収納・搬送・取り扱いの各面で大変不便なものであるうえ、優美さに欠け、設置する場所も限られてしまうという問題もあった。
特開平11―266995号公報
ところがこうしたものでは、マットの製造工程や構造が複雑になり、生産性が低下するという問題があった。
さらに、台ゴムのために重量が重いうえ、柔軟性に乏しく嵩張り、収納・搬送・取り扱いの各面で大変不便なものであるうえ、優美さに欠け、設置する場所も限られてしまうという問題もあった。
そこで本考案は上記問題点に鑑み提案されたもので、色移りを防止できながらも、重量が軽く、柔軟性に富み、嵩張らないマットを安価に生産することができるようにすることを目的とするものである。
上記問題を解決するために本考案にかかるマットは、基布の表面にループパイル若しくはカットパイル等の毛足を形成する繊維を立ち上げ、基布の裏面に滑り止め材を設け、毛足の繊維が分散染料により染色される合成樹脂繊維を含むマットであって、当該毛足の繊維に着色を施すにあたり、毛足の上端から基布の表面若しくはその近傍まで染色したことを最も主要な特徴とするものである。
また、本考案にかかるマットでは、毛足を形成する繊維がポリエステル繊維であることや、基布の裏面の滑り止め材が酢酸ビニルを含むホットメルト材であることも特徴とするものである。
本考案のマットによれば、基布の表面にループパイル若しくはカットパイル等の毛足を形成する繊維を立ち上げ、基布の裏面に滑り止め材を設け、毛足の繊維が分散染料により染色される合成樹脂繊維を含むマットの当該毛足の繊維に着色を施すにあたり、毛足の上端から基布の表面若しくはその近傍まで染色するようにしてあるので、分散染料で染色された部分が滑り止め材に接触することがない。
これにより、毛足の繊維が捺染等によるプリントを含む分散染料で染色されたポリエステル繊維であって、滑り止め材が酢酸ビニルを含むホットメルト材である場合でも、その分散染料が昇華することがなく、マットの設置面に色移りするのが確実に防止できる。
これにより、毛足の繊維が捺染等によるプリントを含む分散染料で染色されたポリエステル繊維であって、滑り止め材が酢酸ビニルを含むホットメルト材である場合でも、その分散染料が昇華することがなく、マットの設置面に色移りするのが確実に防止できる。
また、例えば滑り止め材が酢酸ビニルを含むホットメルト材をはじめとし、シリコンオイルを含む界面活性剤(MBR)、塩化ビニルの可塑剤であるDOP(フタル酸ジ−2−エチルヘキシル=DEHP)やオレフィン系樹脂が高熱の状態で使用されても設置面への色移りが防止できる。
これにより、従来のように原反を台ゴムに接着したものに比べてはるかに軽量で柔軟性に富み、取り扱いや運送も簡単に行なうことができる。
これにより、従来のように原反を台ゴムに接着したものに比べてはるかに軽量で柔軟性に富み、取り扱いや運送も簡単に行なうことができる。
しかも、滑り止め材は塗布やスプレーで行うことができ、製造工程も単純なものにし、安価で大量に生産することができる利点もある。
以下、本考案にかかるマットの最も好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は屋内の例えば浴室の入り口に敷設して使用されるバス用のマットの斜視図、図2はバス用のマットの一部分の縦断側面図であって、図中符号1はバス用マットを全体的に示す。
このバス用のマット1は、基布2と、当該基布2の上面となる表面3に密に植設されたポリエステル繊維8で形成された植毛部分4を形成し、裏面5には滑り止め材6が設けられるとともに、周縁部分はほつれ止め用の縁取り7が形成されている。
図1は屋内の例えば浴室の入り口に敷設して使用されるバス用のマットの斜視図、図2はバス用のマットの一部分の縦断側面図であって、図中符号1はバス用マットを全体的に示す。
このバス用のマット1は、基布2と、当該基布2の上面となる表面3に密に植設されたポリエステル繊維8で形成された植毛部分4を形成し、裏面5には滑り止め材6が設けられるとともに、周縁部分はほつれ止め用の縁取り7が形成されている。
基布2は、ポリプロピレン(PP)繊維で製織した素地に綿状のポリエステル(PE)繊維をパンチングして形成されている。
上記基布2にタフティングされる植毛部分4の繊維は、ポリエステル繊維8の束に無撚り若しくは甘撚りを掛けたもので形成されている。
これはポリエステル繊維4の束を密集させて形成された植毛部分4が、足の裏等に接触するときの接触感をソフトにするためであって、用途に応じて例えばスリッパや靴の裏が当たる場合には硬くするために強撚糸にすることもできる。
また、植毛部分4の上端部分は、ここにキャラクタや図柄を捺染等の印刷手段やインクジェットでプリントないしは染色するために略面一に形成されている。
上記基布2にタフティングされる植毛部分4の繊維は、ポリエステル繊維8の束に無撚り若しくは甘撚りを掛けたもので形成されている。
これはポリエステル繊維4の束を密集させて形成された植毛部分4が、足の裏等に接触するときの接触感をソフトにするためであって、用途に応じて例えばスリッパや靴の裏が当たる場合には硬くするために強撚糸にすることもできる。
また、植毛部分4の上端部分は、ここにキャラクタや図柄を捺染等の印刷手段やインクジェットでプリントないしは染色するために略面一に形成されている。
一方、マット1の裏面5、即ち基布2の裏面5に形成される滑り止め材6には、酢酸ビニルを含むホットメルト材が用いられている。
即ち、ホットメルト材を加熱溶融し、これを塗着若しくは略均一に点在させて形成させてある。
上記植毛部分4に、インクジェットでプリントないしは染色により施されるキャラクタや図柄の染料は、植毛部分4の繊維がポリエステル繊維8であることから、分散染料が用いられる。
即ち、ホットメルト材を加熱溶融し、これを塗着若しくは略均一に点在させて形成させてある。
上記植毛部分4に、インクジェットでプリントないしは染色により施されるキャラクタや図柄の染料は、植毛部分4の繊維がポリエステル繊維8であることから、分散染料が用いられる。
そして、分散染料により植毛部分4にキャラクタや図柄を施したり、染色したりする場合、植毛部分4の毛足9の上端から基布2の表面3若しくはその近傍まで染色するようにしてある(図2参照)。
この様に毛足9の上端から基布2の表面3若しくはその近傍まで染色すると、マット1の植毛部分4を基部2の近傍まで掻き分けて見ない限り、マット1の裏面5側は着色されていない状態でありながら、マット1の表面3側はあたかも先染めした繊維を使用しているものと見紛う形態となる。
この様に毛足9の上端から基布2の表面3若しくはその近傍まで染色すると、マット1の植毛部分4を基部2の近傍まで掻き分けて見ない限り、マット1の裏面5側は着色されていない状態でありながら、マット1の表面3側はあたかも先染めした繊維を使用しているものと見紛う形態となる。
なお、植毛部分4の着色は、本例のように毛足9の上端から基布2の表面3若しくはその近傍まで染色するのが望ましいが、必ずしも基布2の表面3若しくはその近傍まで染色するものに限られず、毛足9に上半部であってもよく、要は分散染料が基布2の裏面5に回り込ませないようにすることである。
上記のようにマット1の裏面5側は着色されていない状態であるので、分散染料と滑り止め材6の酢酸ビニルを含むホットメルト材とが接触することがなく、植毛部分4を染着した分散染料が昇華することがない。
これにより、分散染料の昇華による設置面(図示せず)への色移りを確実に防止することができる。
これにより、分散染料の昇華による設置面(図示せず)への色移りを確実に防止することができる。
また、図3に示すものは、水捌けのよいポリエステル繊維8の毛足9を長くし、このポリエステル繊維8とそれより毛足9が短く吸水性を有するアクリル繊維10とを密集させて植毛部分4を形成したバス用のマット1の一部分の断面図であって、この場合、水捌けのよいポリエステル繊維8が足の裏等に接触するようになるので、その接触面が常にサラサラした快適なマット1にすることができる利点がある。
なお、上記実施の形態では、滑り止め材6としてホットメルト材を使用するようにしてあるが、このホットメルト材に代えてシリコンゴムや天然ゴム、更には軟質の合成樹脂を使用することもできる。
また、上記実施の形態では、植毛部分4の繊維をポリエステル繊維8にしてあるが、こうしたものに限られず、植毛部分4の繊維を他の合成樹脂や天然繊維にしたり、色落ちし易い着色や染色したものにも本考案を実施することができるのはいうまでのないことである。
また、上記実施の形態では、植毛部分4の繊維をポリエステル繊維8にしてあるが、こうしたものに限られず、植毛部分4の繊維を他の合成樹脂や天然繊維にしたり、色落ちし易い着色や染色したものにも本考案を実施することができるのはいうまでのないことである。
本考案にかかるマットは例示したバス用のマットに限られず、洗面用のマットやトイレマット、キッチンマット等、床面に設置して使用されるマットはいうまでもなく、さらにはテーブルマットや壁に掛けて使用するタピストリー等にも広く実施することができる。
1・・・マット
2・・・基布
3・・・表面
4・・・植毛部分
5・・・裏面
6・・・滑り止め材
8・・・ポリエステル繊維
9・・・毛足
2・・・基布
3・・・表面
4・・・植毛部分
5・・・裏面
6・・・滑り止め材
8・・・ポリエステル繊維
9・・・毛足
Claims (3)
- 基布の表面にループパイル若しくはカットパイル等の毛足を形成する繊維を立ち上げ、基布の裏面に滑り止め材を設け、毛足の繊維が分散染料により染色される合成樹脂繊維を含むマットであって、当該毛足の繊維に着色を施すにあたり、毛足の上端から基布の表面若しくはその近傍まで染色したことを特徴とするマット。
- 毛足を形成する繊維がポリエステル繊維であることを特徴とする請求項1に記載のマット。
- 基布の裏面の滑り止め材が酢酸ビニルを含むホットメルト材であることを特徴とする請求項1に記載のマット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006008479U JP3128212U (ja) | 2006-10-19 | 2006-10-19 | マット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006008479U JP3128212U (ja) | 2006-10-19 | 2006-10-19 | マット |
Publications (1)
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JP3128212U true JP3128212U (ja) | 2006-12-28 |
Family
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012165990A (ja) * | 2011-02-17 | 2012-09-06 | Toli Corp | カーペット、及びカーペットの製造方法 |
JP2016140534A (ja) * | 2015-01-31 | 2016-08-08 | 山崎産業株式会社 | パイル保持体及びその製法 |
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2006
- 2006-10-19 JP JP2006008479U patent/JP3128212U/ja not_active Expired - Fee Related
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