JP3128191B2 - 液晶素子及び該液晶素子の製造方法 - Google Patents
液晶素子及び該液晶素子の製造方法Info
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- JP3128191B2 JP3128191B2 JP07283930A JP28393095A JP3128191B2 JP 3128191 B2 JP3128191 B2 JP 3128191B2 JP 07283930 A JP07283930 A JP 07283930A JP 28393095 A JP28393095 A JP 28393095A JP 3128191 B2 JP3128191 B2 JP 3128191B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、製造
過程において異物が混入した場合でもセルギャップを均
一にできる液晶素子及び該液晶素子の製造方法に関す
る。
過程において異物が混入した場合でもセルギャップを均
一にできる液晶素子及び該液晶素子の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶素子は種々提案されてい
る。図1にその一例を示す。
る。図1にその一例を示す。
【0003】液晶素子1は、図に示すように、平行に配
置された一対のガラス基板2a,2bを備えている。こ
れらの基板2a,2bの表面には多数の透明電極5a,
…,5b,…が形成されており、これらの透明電極5
a,…,5b,…は、不図示の絶縁膜や配向制御膜にて
覆われている。一方、これらの基板2a,2bの間隙に
はスペーサ7,…が多数配置されており、これら一対の
基板2a,2bが、スペーサ7,…にて規定される間隙
を有して離間して配置されている。また、これらの基板
2a,2bの間隙はシール材9によって閉塞されてお
り、該閉塞された基板間隙(以下、“セルギャップ”と
する)には液晶10が充填されている。
置された一対のガラス基板2a,2bを備えている。こ
れらの基板2a,2bの表面には多数の透明電極5a,
…,5b,…が形成されており、これらの透明電極5
a,…,5b,…は、不図示の絶縁膜や配向制御膜にて
覆われている。一方、これらの基板2a,2bの間隙に
はスペーサ7,…が多数配置されており、これら一対の
基板2a,2bが、スペーサ7,…にて規定される間隙
を有して離間して配置されている。また、これらの基板
2a,2bの間隙はシール材9によって閉塞されてお
り、該閉塞された基板間隙(以下、“セルギャップ”と
する)には液晶10が充填されている。
【0004】ところで、このセルギャップは液晶素子全
面において均一でなければならないが、液晶素子の製造
過程において基板2a,2bを貼り合わせるときに異物
Dが混入することがあり、該異物Dがスペーサ7,…よ
りも大きい場合にはセルギャップが局部的に不均一にな
っていた。
面において均一でなければならないが、液晶素子の製造
過程において基板2a,2bを貼り合わせるときに異物
Dが混入することがあり、該異物Dがスペーサ7,…よ
りも大きい場合にはセルギャップが局部的に不均一にな
っていた。
【0005】そこで、このような場合にセルギャップを
均一にする1つの方法として、液晶素子の全体を加熱し
ながら加圧して異物Dを圧潰する方法が、特開平6−3
632号公報に開示されている。
均一にする1つの方法として、液晶素子の全体を加熱し
ながら加圧して異物Dを圧潰する方法が、特開平6−3
632号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した方法
では加圧時に液晶素子の全体を加熱することから液晶1
0の熱膨張が著しく、液晶素子1が変形し易かった。そ
のため、異物の混入箇所Aが十分に加圧されず、異物D
の圧潰が行なえないことが多かった。また、異物圧潰の
ための加圧力は、ガラス基板の破損を防止する等の観点
から制限されるため、所定硬度以上に硬い異物は圧潰さ
れなかった。
では加圧時に液晶素子の全体を加熱することから液晶1
0の熱膨張が著しく、液晶素子1が変形し易かった。そ
のため、異物の混入箇所Aが十分に加圧されず、異物D
の圧潰が行なえないことが多かった。また、異物圧潰の
ための加圧力は、ガラス基板の破損を防止する等の観点
から制限されるため、所定硬度以上に硬い異物は圧潰さ
れなかった。
【0007】このため、上述した方法では、セルギャッ
プの不均一は必ずしも解消されなかった。そして、セル
ギャップが不均一なものは、液晶厚も不均一となり、液
晶の電気的基本特性である閾値特性も均一ではなかっ
た。その結果、液晶素子を駆動すると、この閾値特性の
不均一性に起因する表示ムラや色ムラが発生してしまう
という問題があった。
プの不均一は必ずしも解消されなかった。そして、セル
ギャップが不均一なものは、液晶厚も不均一となり、液
晶の電気的基本特性である閾値特性も均一ではなかっ
た。その結果、液晶素子を駆動すると、この閾値特性の
不均一性に起因する表示ムラや色ムラが発生してしまう
という問題があった。
【0008】なお、このような問題は、本発明者は実験
により確認した。すなわち、液晶素子を作成し、その
内、異物が混入している液晶素子を上述した従来方法で
加熱しながら加圧した。そして、液晶の再配向処理を行
なった後、液晶素子を、直交ニコルの偏光板に挟んだ状
態で照明し、色付きの有無を調べた。その結果、液晶素
子全面に色付きが確認され、セルギャップが不均一であ
ることが確認された。
により確認した。すなわち、液晶素子を作成し、その
内、異物が混入している液晶素子を上述した従来方法で
加熱しながら加圧した。そして、液晶の再配向処理を行
なった後、液晶素子を、直交ニコルの偏光板に挟んだ状
態で照明し、色付きの有無を調べた。その結果、液晶素
子全面に色付きが確認され、セルギャップが不均一であ
ることが確認された。
【0009】また、従来では、このような表示ムラを起
こす液晶素子は不良品として廃棄されていたため、その
分製造歩留りが低下してしまうという問題もあった。
こす液晶素子は不良品として廃棄されていたため、その
分製造歩留りが低下してしまうという問題もあった。
【0010】そこで、本発明は、製造過程においてセル
ギャップに異物が混入した場合でもセルギャップの均一
化を確保し、表示ムラ等を解消すると共に歩留りの低下
を防止する液晶素子及び該液晶素子の製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
ギャップに異物が混入した場合でもセルギャップの均一
化を確保し、表示ムラ等を解消すると共に歩留りの低下
を防止する液晶素子及び該液晶素子の製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、間隙を有するように離間して
配置された一対の基板と、これら一対の基板の間隙に注
入された液晶と、該液晶を挟み込むように配置されて前
記液晶に電圧を印加する一対の電極と、を備えた液晶素
子において、前記一対の基板の少なくとも一方の基板上
に設けた緩衝層、を有し、前記一対の電極の内の一方の
電極は該緩衝層上に設けられ、かつ、前記基板の間隙に
おける異物の混入箇所が基板貼り合わせ後に加熱及び加
圧されている、ことを特徴とする。
みなされたものであって、間隙を有するように離間して
配置された一対の基板と、これら一対の基板の間隙に注
入された液晶と、該液晶を挟み込むように配置されて前
記液晶に電圧を印加する一対の電極と、を備えた液晶素
子において、前記一対の基板の少なくとも一方の基板上
に設けた緩衝層、を有し、前記一対の電極の内の一方の
電極は該緩衝層上に設けられ、かつ、前記基板の間隙に
おける異物の混入箇所が基板貼り合わせ後に加熱及び加
圧されている、ことを特徴とする。
【0012】この場合、前記緩衝層の硬度が7H以下で
ある、ようにすると好ましい。また、前記緩衝層が、前
記一対の基板の少なくとも一方の基板の表面に形成さ
れ、かつ、前記電極の少なくとも一部が、前記緩衝層と
前記液晶との間に配置された、ようにすると好ましい。
さらに、前記緩衝層の厚さをtとし、前記液晶層の厚さ
をdとした場合に、 t≧d が成立する、ようにすると好ましい。またさらに、前記
液晶がカイラルスメクチック液晶である、ようにすると
好ましい。また、前記液晶が強誘電性液晶である、よう
にすると好ましい。
ある、ようにすると好ましい。また、前記緩衝層が、前
記一対の基板の少なくとも一方の基板の表面に形成さ
れ、かつ、前記電極の少なくとも一部が、前記緩衝層と
前記液晶との間に配置された、ようにすると好ましい。
さらに、前記緩衝層の厚さをtとし、前記液晶層の厚さ
をdとした場合に、 t≧d が成立する、ようにすると好ましい。またさらに、前記
液晶がカイラルスメクチック液晶である、ようにすると
好ましい。また、前記液晶が強誘電性液晶である、よう
にすると好ましい。
【0013】一方、本発明は、間隙を有した状態に一対
の基板を貼り合わせる基板貼り合わせ工程と、該基板貼
り合わせ工程にて貼り合わされた基板の間隙に液晶を注
入する液晶注入工程と、を備える液晶素子の製造方法に
おいて、前記基板貼り合わせ工程の前に、前記一対の基
板の少なくとも一方の基板上に緩衝層を形成する緩衝層
形成工程と、該緩衝層上に電極を形成する電極形成工程
と、前記基板の間隙への異物の混入並びに異物の混入箇
所を基板貼り合わせ後に検出する異物検出工程と、該異
物検出工程にて検出された異物の混入箇所を、加熱しな
がら両基板を接近させる方向に加圧する加圧工程と、備
えた、ことを特徴とする。
の基板を貼り合わせる基板貼り合わせ工程と、該基板貼
り合わせ工程にて貼り合わされた基板の間隙に液晶を注
入する液晶注入工程と、を備える液晶素子の製造方法に
おいて、前記基板貼り合わせ工程の前に、前記一対の基
板の少なくとも一方の基板上に緩衝層を形成する緩衝層
形成工程と、該緩衝層上に電極を形成する電極形成工程
と、前記基板の間隙への異物の混入並びに異物の混入箇
所を基板貼り合わせ後に検出する異物検出工程と、該異
物検出工程にて検出された異物の混入箇所を、加熱しな
がら両基板を接近させる方向に加圧する加圧工程と、備
えた、ことを特徴とする。
【0014】この場合、前記緩衝層の硬度が7H以下で
ある、ようにすると好ましい。また、前記緩衝層が、前
記一対の基板の少なくとも一方の基板の表面に形成さ
れ、前記基板の間隙に注入された液晶と前記緩衝層との
間に電極が配置された、ようにすると好ましい。さら
に、前記緩衝層の厚さをtとし、前記液晶層の厚さをd
とした場合に、 t≧d が成立する、ようにすると好ましい。またさらに、前記
加圧工程にて、異物の混入箇所を局部的に加熱しながら
加圧する、ようにすると好ましい。この場合、前記加圧
工程にて、異物の混入箇所を100℃以上の温度に加熱
する、ようにすると好ましい。また、前記加圧工程が、
前記液晶注入工程の後に行なわれる、ようにしてもよ
い。さらに、前記液晶がカイラルスメクチック液晶であ
る、ようにしてもよい。またさらに、前記液晶が強誘電
性液晶である、ようにしてもよい。
ある、ようにすると好ましい。また、前記緩衝層が、前
記一対の基板の少なくとも一方の基板の表面に形成さ
れ、前記基板の間隙に注入された液晶と前記緩衝層との
間に電極が配置された、ようにすると好ましい。さら
に、前記緩衝層の厚さをtとし、前記液晶層の厚さをd
とした場合に、 t≧d が成立する、ようにすると好ましい。またさらに、前記
加圧工程にて、異物の混入箇所を局部的に加熱しながら
加圧する、ようにすると好ましい。この場合、前記加圧
工程にて、異物の混入箇所を100℃以上の温度に加熱
する、ようにすると好ましい。また、前記加圧工程が、
前記液晶注入工程の後に行なわれる、ようにしてもよ
い。さらに、前記液晶がカイラルスメクチック液晶であ
る、ようにしてもよい。またさらに、前記液晶が強誘電
性液晶である、ようにしてもよい。
【0015】なお、液晶素子を製造する過程において基
板の間隙に異物が混入してしまった場合には、両基板を
互いに近づく方向に加圧して異物を圧潰すれば良いが、
本発明によれば、異物が硬くて圧潰できないような場合
には、異物が存在する部分の緩衝層が局部的に凹む。
板の間隙に異物が混入してしまった場合には、両基板を
互いに近づく方向に加圧して異物を圧潰すれば良いが、
本発明によれば、異物が硬くて圧潰できないような場合
には、異物が存在する部分の緩衝層が局部的に凹む。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。なお、図1に示すものと同
一部分は同一符号を付して説明を省略する。
施の形態について説明する。なお、図1に示すものと同
一部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0017】まず、本発明の実施の形態について、図2
乃至図7に沿って説明する。
乃至図7に沿って説明する。
【0018】図2は、本実施の形態に係る液晶素子の構
造を模式的に示した断面図であるが、同図に示されるよ
うに、液晶素子Pは一対のガラス基板2a,2bを備え
ており、一方の基板2bの表面には緩衝層3が形成され
ている(以下、緩衝層3の形成された方の基板2bを適
宜“下基板2b”とし、緩衝層3の形成されていない方
の基板2aを適宜“基板2a”とする)。ここで、緩衝
層3は、硬さが4Hの有機シラン系樹脂によって形成さ
れており、その厚さは1.0μmに設定されている。な
お、緩衝層3の硬度は4Hに限定されるものではなく、
7H以下であれば良い。また、緩衝層3の材質は、有機
シラン系樹脂に限定されるものではなく、後工程に耐
え、耐熱性や耐薬品性を有するものであればどのような
材質のものでも良い。具体的には、ポリアミド、エポキ
シ樹脂等のいずれでも良い。さらに、緩衝層3の厚さ
は、1.0μmに限定されるものではなく、1.0〜5
μmの範囲内であれば良い。
造を模式的に示した断面図であるが、同図に示されるよ
うに、液晶素子Pは一対のガラス基板2a,2bを備え
ており、一方の基板2bの表面には緩衝層3が形成され
ている(以下、緩衝層3の形成された方の基板2bを適
宜“下基板2b”とし、緩衝層3の形成されていない方
の基板2aを適宜“基板2a”とする)。ここで、緩衝
層3は、硬さが4Hの有機シラン系樹脂によって形成さ
れており、その厚さは1.0μmに設定されている。な
お、緩衝層3の硬度は4Hに限定されるものではなく、
7H以下であれば良い。また、緩衝層3の材質は、有機
シラン系樹脂に限定されるものではなく、後工程に耐
え、耐熱性や耐薬品性を有するものであればどのような
材質のものでも良い。具体的には、ポリアミド、エポキ
シ樹脂等のいずれでも良い。さらに、緩衝層3の厚さ
は、1.0μmに限定されるものではなく、1.0〜5
μmの範囲内であれば良い。
【0019】また、下基板2bの表面に形成された緩衝
層3の表面、及び上基板2aの表面には、多数の透明電
極5a,…,5b,…がそれぞれ形成されている。これ
らの透明電極5a,…,5b,…は、図3に示すよう
に、ITO(Indium Tin Oxide)膜によってストライプ
状に形成されてマトリクス電極を構成すると共に、その
交差部(符号11参照)には画素を形成している。
層3の表面、及び上基板2aの表面には、多数の透明電
極5a,…,5b,…がそれぞれ形成されている。これ
らの透明電極5a,…,5b,…は、図3に示すよう
に、ITO(Indium Tin Oxide)膜によってストライプ
状に形成されてマトリクス電極を構成すると共に、その
交差部(符号11参照)には画素を形成している。
【0020】さらに、透明電極5a,…,5b,…を覆
うように無機絶縁膜(不図示)が形成されている。本実
施の形態においては、無機絶縁膜は700Åの厚さの酸
化タンタルによって形成されている。なお、無機絶縁膜
は、700Åの厚さに限定されるものではなく、20n
m〜200nmの範囲内であれば良い。また、無機絶縁
膜は、酸化タンタルに限定されるものではなく、一酸化
珪素、二酸化珪素、酸化アルミニウム、フッ化マグネシ
ウム、酸化セリウム、フッ化セシウム、シリコン窒化
物、シリコン炭化物、五酸化タンタル、五酸化タングス
テン等によって形成するようにしても良い。
うように無機絶縁膜(不図示)が形成されている。本実
施の形態においては、無機絶縁膜は700Åの厚さの酸
化タンタルによって形成されている。なお、無機絶縁膜
は、700Åの厚さに限定されるものではなく、20n
m〜200nmの範囲内であれば良い。また、無機絶縁
膜は、酸化タンタルに限定されるものではなく、一酸化
珪素、二酸化珪素、酸化アルミニウム、フッ化マグネシ
ウム、酸化セリウム、フッ化セシウム、シリコン窒化
物、シリコン炭化物、五酸化タンタル、五酸化タングス
テン等によって形成するようにしても良い。
【0021】またさらに、無機絶縁膜を覆うようにして
配向制御膜6a,6bが形成されている。本実施の形態
においては、配向制御膜6a,6bは、膜厚が200Å
のポリイミド系の膜によって形成されている。なお、配
向制御膜6a,6bは、200Åの厚さに限定されるも
のではなく、50〜1000Åの範囲内であれば良い。
また、その材質も、ポリイミド系の膜に限定されるもの
ではなく、ポリビニルアルコール膜やポリアミド膜やS
iO膜等であってもよい。
配向制御膜6a,6bが形成されている。本実施の形態
においては、配向制御膜6a,6bは、膜厚が200Å
のポリイミド系の膜によって形成されている。なお、配
向制御膜6a,6bは、200Åの厚さに限定されるも
のではなく、50〜1000Åの範囲内であれば良い。
また、その材質も、ポリイミド系の膜に限定されるもの
ではなく、ポリビニルアルコール膜やポリアミド膜やS
iO膜等であってもよい。
【0022】一方、これらの基板2a,2bの間隙に
は、直径が1.5μmの球形スペーサ7,…が多数配置
されており、これら一対の基板2a,2bが、間隙を有
して離間して配置されている。つまり、基板間隙はスペ
ーサ7,…によって規定されている。また、上基板2a
と下基板2bとの間にはシール材9が配置されて基板間
隙が閉塞されており、該閉塞された基板間隙には液晶1
0が充填されている。ここで、本実施の形態において
は、下記のような相転移温度を有するピリミジン系混合
液晶が用いられている。
は、直径が1.5μmの球形スペーサ7,…が多数配置
されており、これら一対の基板2a,2bが、間隙を有
して離間して配置されている。つまり、基板間隙はスペ
ーサ7,…によって規定されている。また、上基板2a
と下基板2bとの間にはシール材9が配置されて基板間
隙が閉塞されており、該閉塞された基板間隙には液晶1
0が充填されている。ここで、本実施の形態において
は、下記のような相転移温度を有するピリミジン系混合
液晶が用いられている。
【0023】
【化1】 なお、上述した透明電極5a,…と透明電極5b,…と
は液晶10を挟み込むように配置されることとなり、液
晶10には、これらの電極5a,…,5b,…を介して
電圧が印加されることとなる(詳細は後述)。また、緩
衝層3は、一対の基板2a,2bの少なくとも一方の基
板である下基板2bの表面に形成され、結果的に下基板
2bと液晶10との間に配置されることとなる。
は液晶10を挟み込むように配置されることとなり、液
晶10には、これらの電極5a,…,5b,…を介して
電圧が印加されることとなる(詳細は後述)。また、緩
衝層3は、一対の基板2a,2bの少なくとも一方の基
板である下基板2bの表面に形成され、結果的に下基板
2bと液晶10との間に配置されることとなる。
【0024】一方、このような構成の液晶素子Pを挟み
込むようにして、一対の偏光板が直交クロスニコルに配
置されており(不図示)、液晶素子Pの近傍にはバック
ライト装置が配置されて、この液晶素子Pを照明するよ
うになっている。
込むようにして、一対の偏光板が直交クロスニコルに配
置されており(不図示)、液晶素子Pの近傍にはバック
ライト装置が配置されて、この液晶素子Pを照明するよ
うになっている。
【0025】ところで、上述した液晶素子Pは、図4に
示すような周辺機器に接続されている。すなわち、液晶
素子Pには、走査信号印加回路20及び情報信号印加回
路21が接続されており、これらの回路20,21に
は、走査信号制御回路22、情報信号制御回路23、駆
動制御回路25、及びグラフィックコントローラ26が
順に接続されている。そして、グラフィックコントロー
ラ26から駆動制御回路25を介して走査信号制御回路
22及び情報信号制御回路23へは、データと走査方式
信号とが出力され、データは、走査信号制御回路22に
よってアドレスデータに変換され、情報信号制御回路2
3によって表示データに変換されるようになっている。
また、走査方式信号は、そのまま走査信号印加回路20
及び情報信号印加回路21に送られるようになってい
る。さらに、走査信号印加回路20は、走査方式信号に
よって決まる走査信号波形を、アドレスデータによって
決まる走査電極に印加し、また情報信号印加回路21
は、表示データによって送られる白又は黒の表示内容と
走査方式信号の2つによって決まる波形の情報信号を印
加するように構成されている。
示すような周辺機器に接続されている。すなわち、液晶
素子Pには、走査信号印加回路20及び情報信号印加回
路21が接続されており、これらの回路20,21に
は、走査信号制御回路22、情報信号制御回路23、駆
動制御回路25、及びグラフィックコントローラ26が
順に接続されている。そして、グラフィックコントロー
ラ26から駆動制御回路25を介して走査信号制御回路
22及び情報信号制御回路23へは、データと走査方式
信号とが出力され、データは、走査信号制御回路22に
よってアドレスデータに変換され、情報信号制御回路2
3によって表示データに変換されるようになっている。
また、走査方式信号は、そのまま走査信号印加回路20
及び情報信号印加回路21に送られるようになってい
る。さらに、走査信号印加回路20は、走査方式信号に
よって決まる走査信号波形を、アドレスデータによって
決まる走査電極に印加し、また情報信号印加回路21
は、表示データによって送られる白又は黒の表示内容と
走査方式信号の2つによって決まる波形の情報信号を印
加するように構成されている。
【0026】次に、液晶素子Pの製造方法について説明
する。
する。
【0027】本実施の形態においては、緩衝層形成工
程、基板貼り合わせ工程、液晶注入工程、異物検出工
程、及び加圧工程等を実施することにより、液晶素子P
を以下のように製造する。 (緩衝層形成工程)本工程においては、下基板2bの表
面に緩衝層3を形成する。この緩衝層3の形成は、スピ
ンナー、印刷、或はコーターによって所定の溶液を塗布
し、その後60〜150℃の温度でレベリングし、必要
ならば150〜330℃の温度でポストベークすること
により行なう。なお、これらの温度条件は、緩衝層3の
材質に応じて適宜変更する。
程、基板貼り合わせ工程、液晶注入工程、異物検出工
程、及び加圧工程等を実施することにより、液晶素子P
を以下のように製造する。 (緩衝層形成工程)本工程においては、下基板2bの表
面に緩衝層3を形成する。この緩衝層3の形成は、スピ
ンナー、印刷、或はコーターによって所定の溶液を塗布
し、その後60〜150℃の温度でレベリングし、必要
ならば150〜330℃の温度でポストベークすること
により行なう。なお、これらの温度条件は、緩衝層3の
材質に応じて適宜変更する。
【0028】次に、このようにして下基板2bに形成し
た緩衝層3の表面、及び緩衝層を形成していない上基板
2aの表面に、スパッタリング法によってITO膜を形
成し、該ITO膜を、露光技術及びエッチング技術等を
用いてパターニングする。このパターニングによって、
幅が200μm〜300μm、間隔が10μm〜20μ
mの透明電極5a,…,5b,…を形成する。
た緩衝層3の表面、及び緩衝層を形成していない上基板
2aの表面に、スパッタリング法によってITO膜を形
成し、該ITO膜を、露光技術及びエッチング技術等を
用いてパターニングする。このパターニングによって、
幅が200μm〜300μm、間隔が10μm〜20μ
mの透明電極5a,…,5b,…を形成する。
【0029】さらに、これらの透明電極5a,…,5
b,…を覆うように無機絶縁膜を形成する。
b,…を覆うように無機絶縁膜を形成する。
【0030】またさらに、それらの無機絶縁膜の表面に
は、ポリイミド系の所定溶液を200Åの厚みに塗布
し、270℃の温度で60分間大気中で焼成して、配向
制御膜6a,6bを形成する。その後、形成した配向制
御膜6a,6bの表面にラビング処理を施す。 (基板貼り合わせ工程)本工程においては、上基板2a
又は下基板2bのいずれか一方にスクリーン印刷法によ
ってシール材9を印刷し、他方の基板(下基板2b又は
上基板2a)には、直径が1.5μmの球形スペーサ
7,…をスプレイ法によって300個/mm2 の密度に散
布する。
は、ポリイミド系の所定溶液を200Åの厚みに塗布
し、270℃の温度で60分間大気中で焼成して、配向
制御膜6a,6bを形成する。その後、形成した配向制
御膜6a,6bの表面にラビング処理を施す。 (基板貼り合わせ工程)本工程においては、上基板2a
又は下基板2bのいずれか一方にスクリーン印刷法によ
ってシール材9を印刷し、他方の基板(下基板2b又は
上基板2a)には、直径が1.5μmの球形スペーサ
7,…をスプレイ法によって300個/mm2 の密度に散
布する。
【0031】そして、これらの基板2a,2bを貼り合
わせ、貼り合わせた基板2a,2bを平板プレス機にセ
ットし、これらの基板2a,2bを一様な外力を与えて
圧着する。なお、本実施の形態においては、この圧着を
大気中で行ない、加圧温度を70℃、加圧時間を2分と
し、加圧力を2.0kg/cm2とした。これにより、シール
材9が固化され、一対の基板2a,2bは、スペーサ
7,…によって規定される間隙を有した状態で貼り合わ
せられてセル構造体が形成される。 (異物検出工程)本工程においては、液晶10を注入す
る前のセル構造体に光を照射し、光の干渉という性質を
利用して異物の混入箇所Aを特定する。
わせ、貼り合わせた基板2a,2bを平板プレス機にセ
ットし、これらの基板2a,2bを一様な外力を与えて
圧着する。なお、本実施の形態においては、この圧着を
大気中で行ない、加圧温度を70℃、加圧時間を2分と
し、加圧力を2.0kg/cm2とした。これにより、シール
材9が固化され、一対の基板2a,2bは、スペーサ
7,…によって規定される間隙を有した状態で貼り合わ
せられてセル構造体が形成される。 (異物検出工程)本工程においては、液晶10を注入す
る前のセル構造体に光を照射し、光の干渉という性質を
利用して異物の混入箇所Aを特定する。
【0032】すなわち、貼り合わせた基板2a,2bの
間隙に異物が入り込んでしまい、かつ、該異物がスペー
サ7,…より大きい場合には、その異物によってセルギ
ャップが局部的に増大する。そして、このようなセル構
造体に光を照射すると異物を中心として干渉色が現れる
ため、異物の混入箇所Aを特定できる。なお、このよう
に異物の混入箇所Aが特定できた場合には、マーキング
を行なう。 (液晶注入工程)上述した基板貼り合わせ工程において
は、一対の基板2a,2bは、間隙を有した状態で貼り
合わせられてセル構造体を構成するが、本液晶注入工程
においては、その基板間隙に液晶10を注入する。これ
により、100個のセル(1つのセルで1つの情報を表
現することができる)が含まれる液晶素子が製作され
る。 (異物検出工程)次に、このようにして製造した液晶素
子Pを、一対の偏光板の間に挟み、バックライト装置に
よって照明する。
間隙に異物が入り込んでしまい、かつ、該異物がスペー
サ7,…より大きい場合には、その異物によってセルギ
ャップが局部的に増大する。そして、このようなセル構
造体に光を照射すると異物を中心として干渉色が現れる
ため、異物の混入箇所Aを特定できる。なお、このよう
に異物の混入箇所Aが特定できた場合には、マーキング
を行なう。 (液晶注入工程)上述した基板貼り合わせ工程において
は、一対の基板2a,2bは、間隙を有した状態で貼り
合わせられてセル構造体を構成するが、本液晶注入工程
においては、その基板間隙に液晶10を注入する。これ
により、100個のセル(1つのセルで1つの情報を表
現することができる)が含まれる液晶素子が製作され
る。 (異物検出工程)次に、このようにして製造した液晶素
子Pを、一対の偏光板の間に挟み、バックライト装置に
よって照明する。
【0033】ところで、基板の間隙に、スペーサ7,…
よりも大きな異物が混入してしまっていると、セルギャ
ップが局部的に増大しているが、上述のように照明する
と、該セルギャップが増大している部分は黄色に色付い
て見える。そして、異物が存在する箇所は、このように
黄色に色付いて見える領域の中央であるため、異物の混
入箇所Aを明確に特定できる。そして、このように異物
の混入箇所Aが特定できた場合には、マーキングを行な
う。
よりも大きな異物が混入してしまっていると、セルギャ
ップが局部的に増大しているが、上述のように照明する
と、該セルギャップが増大している部分は黄色に色付い
て見える。そして、異物が存在する箇所は、このように
黄色に色付いて見える領域の中央であるため、異物の混
入箇所Aを明確に特定できる。そして、このように異物
の混入箇所Aが特定できた場合には、マーキングを行な
う。
【0034】なお、本工程、すなわち、液晶注入後の異
物検出工程によると、液晶注入前の異物検出工程よりも
異物の混入箇所Aを明確に特定できる。その理由は、セ
ル構造体には液晶10が注入されていることから、光の
リタデーションの差がΔn×Δd(ここで、Δn;液晶
10の複屈折率、Δd;セルギャップの差)となるから
である。また、より一層明確に異物の混入箇所Aを特定
したい場合には、液晶素子Pに電界を印加した状態で上
述のような照明を行なえば良い。 (加圧工程)次に、加圧工程について、図5に沿って説
明する。
物検出工程によると、液晶注入前の異物検出工程よりも
異物の混入箇所Aを明確に特定できる。その理由は、セ
ル構造体には液晶10が注入されていることから、光の
リタデーションの差がΔn×Δd(ここで、Δn;液晶
10の複屈折率、Δd;セルギャップの差)となるから
である。また、より一層明確に異物の混入箇所Aを特定
したい場合には、液晶素子Pに電界を印加した状態で上
述のような照明を行なえば良い。 (加圧工程)次に、加圧工程について、図5に沿って説
明する。
【0035】本工程においては、図5に示すような加圧
装置30を用いる。この加圧装置30は、液晶素子Pを
載置するための加圧機ステージ31を備えており、この
ステージ31の上方には、加圧用のチップ32(以下、
“ヒータチップ32”とする)が上下方向に移動自在に
配置されている。そして、このヒータチップ32は、圧
力制御装置33に接続されており、下方に移動して液晶
素子Pを5kgの加圧力で加圧するように構成されてい
る。なお、本実施の形態においては、液晶素子Pとヒー
タチップ32との間、及び液晶素子Pとステージ31と
の間には、緩衝用のテフロン製等のシート材35,35
が配置されており、ステージ31やヒータチップ32が
液晶素子Pに直接触れないようにし、液晶素子Pの破損
を防止している。
装置30を用いる。この加圧装置30は、液晶素子Pを
載置するための加圧機ステージ31を備えており、この
ステージ31の上方には、加圧用のチップ32(以下、
“ヒータチップ32”とする)が上下方向に移動自在に
配置されている。そして、このヒータチップ32は、圧
力制御装置33に接続されており、下方に移動して液晶
素子Pを5kgの加圧力で加圧するように構成されてい
る。なお、本実施の形態においては、液晶素子Pとヒー
タチップ32との間、及び液晶素子Pとステージ31と
の間には、緩衝用のテフロン製等のシート材35,35
が配置されており、ステージ31やヒータチップ32が
液晶素子Pに直接触れないようにし、液晶素子Pの破損
を防止している。
【0036】一方、ヒータチップ32の下面には平坦な
加圧面32aが形成されているが、この加圧面32aの
面積は4mm2 に設定され、ヒータチップ32が、異物の
混入箇所Aのみを局部的に加圧できるように構成されて
いる。
加圧面32aが形成されているが、この加圧面32aの
面積は4mm2 に設定され、ヒータチップ32が、異物の
混入箇所Aのみを局部的に加圧できるように構成されて
いる。
【0037】そして、加圧面32aの近傍には熱電対3
6が内蔵されており、この熱電対36は温度・時間制御
装置37に接続されている。また、ヒータチップ32自
体も温度・時間制御装置37に接続されており、電流を
流してヒータチップ32を加熱するように構成されてい
る。なお、温度・時間制御装置37は、熱電対36から
の信号に基づいたフィードバック制御を行ない、ヒータ
チップ32の加熱温度を一定に維持するように構成され
ている。また、温度・時間制御装置37は、ヒータチッ
プ32による加圧時間をも制御するように構成されてい
る。なお、本実施の形態においては、加熱温度は100
℃に設定され、加圧時間は20分間に設定されている。
6が内蔵されており、この熱電対36は温度・時間制御
装置37に接続されている。また、ヒータチップ32自
体も温度・時間制御装置37に接続されており、電流を
流してヒータチップ32を加熱するように構成されてい
る。なお、温度・時間制御装置37は、熱電対36から
の信号に基づいたフィードバック制御を行ない、ヒータ
チップ32の加熱温度を一定に維持するように構成され
ている。また、温度・時間制御装置37は、ヒータチッ
プ32による加圧時間をも制御するように構成されてい
る。なお、本実施の形態においては、加熱温度は100
℃に設定され、加圧時間は20分間に設定されている。
【0038】いま、上述した異物検出工程において異物
Dが検出されてマーキングを施した場合には、その液晶
素子Pを加圧装置30にセットする。このとき、マーキ
ングした箇所Aをヒータチップ32に一致させる。これ
により、異物の混入箇所Aは、加熱されながら加圧され
る。なお、加圧力は圧力制御装置33によって、また加
圧温度は温度・時間制御装置37によってそれぞれ適正
に維持されており、加圧時間は温度・時間制御装置37
によって制御される。
Dが検出されてマーキングを施した場合には、その液晶
素子Pを加圧装置30にセットする。このとき、マーキ
ングした箇所Aをヒータチップ32に一致させる。これ
により、異物の混入箇所Aは、加熱されながら加圧され
る。なお、加圧力は圧力制御装置33によって、また加
圧温度は温度・時間制御装置37によってそれぞれ適正
に維持されており、加圧時間は温度・時間制御装置37
によって制御される。
【0039】これにより、異物Dの硬度が低い場合には
異物Dが塑性変形されて圧潰され、異物Dの硬度が高い
場合には、異物Dは圧潰されないものの、緩衝層3が塑
性変形されて凹み、いずれにしてもセルギャップは確実
に均一化される。
異物Dが塑性変形されて圧潰され、異物Dの硬度が高い
場合には、異物Dは圧潰されないものの、緩衝層3が塑
性変形されて凹み、いずれにしてもセルギャップは確実
に均一化される。
【0040】このようにして加圧工程にてセルギャップ
の均一化を達成した後に、液晶10がCh相やIso相
になるまで液晶素子Pを加熱し、その後徐冷する。これ
により、液晶10の配向状態が改善される。
の均一化を達成した後に、液晶10がCh相やIso相
になるまで液晶素子Pを加熱し、その後徐冷する。これ
により、液晶10の配向状態が改善される。
【0041】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
る。
【0042】本実施の形態によれば、加圧装置30によ
る加圧により異物Dが塑性変形されて圧潰されるため、
セルギャップの均一化、すなわち、液晶層厚の均一化を
図ることができる。その結果、液晶10の閾値特性が均
一化され、表示ムラや色ムラの発生を防止できる。特
に、本実施の形態においては、加圧と同時に加熱をも行
なうため、異物Dが塑性変形し易くなり、上述の効果が
顕著である。
る加圧により異物Dが塑性変形されて圧潰されるため、
セルギャップの均一化、すなわち、液晶層厚の均一化を
図ることができる。その結果、液晶10の閾値特性が均
一化され、表示ムラや色ムラの発生を防止できる。特
に、本実施の形態においては、加圧と同時に加熱をも行
なうため、異物Dが塑性変形し易くなり、上述の効果が
顕著である。
【0043】また、本実施の形態においては、特開平6
−3632号公報に開示された方法のように液晶素子の
全体を加圧・加熱するのではなく、異物の混入箇所Aの
みを局部的に加圧・加熱するようになっている。そのた
め、液晶10に過度の熱膨張を生じることも無く、液晶
素子Pの変形も防止され、加圧力が異物Dに効率的に伝
達されて異物Dが確実に圧潰される。つまり、本実施の
形態においては、上述した表示ムラや色ムラの発生の防
止が、従来のものよりも確実なものとなる。なお、本実
施の形態によれば、液晶素子Pが局部的にしか加圧・加
熱されないため、液晶素子Pに偏光フィルムを貼付した
状態でも加圧工程を施すことができる。
−3632号公報に開示された方法のように液晶素子の
全体を加圧・加熱するのではなく、異物の混入箇所Aの
みを局部的に加圧・加熱するようになっている。そのた
め、液晶10に過度の熱膨張を生じることも無く、液晶
素子Pの変形も防止され、加圧力が異物Dに効率的に伝
達されて異物Dが確実に圧潰される。つまり、本実施の
形態においては、上述した表示ムラや色ムラの発生の防
止が、従来のものよりも確実なものとなる。なお、本実
施の形態によれば、液晶素子Pが局部的にしか加圧・加
熱されないため、液晶素子Pに偏光フィルムを貼付した
状態でも加圧工程を施すことができる。
【0044】なお、本発明者は、上述の効果を確認すべ
く実験を行なった。
く実験を行なった。
【0045】すなわち、上述のような加圧工程を施した
液晶素子Pを、直交ニコルの上下偏光板に挟み、バック
ライト装置で照明した。これにより、加圧工程を施す前
は黄色を呈していた領域も、他の部分と同様に黄色を呈
していないことが確認された。
液晶素子Pを、直交ニコルの上下偏光板に挟み、バック
ライト装置で照明した。これにより、加圧工程を施す前
は黄色を呈していた領域も、他の部分と同様に黄色を呈
していないことが確認された。
【0046】また、本発明者は、異物検出工程にて検出
した異物の混入箇所付近のセルギャップ量を測定し、加
圧工程終了後にセルギャップ量を再度測定し、それらの
測定結果を比較した(図6参照)。同図より、加圧工程
によってセルギャップの不均一性が著しく改善されたこ
とが理解できる。
した異物の混入箇所付近のセルギャップ量を測定し、加
圧工程終了後にセルギャップ量を再度測定し、それらの
測定結果を比較した(図6参照)。同図より、加圧工程
によってセルギャップの不均一性が著しく改善されたこ
とが理解できる。
【0047】以上述べたように異物が混入しても該異物
の影響を回避できることから、異物が混入した液晶素子
を不良品として廃棄する必要がなく、その分製造歩留り
が向上される。
の影響を回避できることから、異物が混入した液晶素子
を不良品として廃棄する必要がなく、その分製造歩留り
が向上される。
【0048】一方、本実施の形態においては、所定の位
置に所定硬度の緩衝層3が配置されている。したがっ
て、異物Dの硬度が高くて上述のように圧潰されない場
合であっても、緩衝層3が塑性変形されて凹むため、上
述と同様にセルギャップの均一化、すなわち、液晶層厚
の均一化を図ることができる。その結果、液晶の閾値特
性が均一化され、表示ムラや色ムラの発生を防止でき
る。特に、本実施の形態においては、加圧と同時に加熱
をも行なうため、緩衝層3が塑性変形し易くなり、上述
の効果が顕著である。
置に所定硬度の緩衝層3が配置されている。したがっ
て、異物Dの硬度が高くて上述のように圧潰されない場
合であっても、緩衝層3が塑性変形されて凹むため、上
述と同様にセルギャップの均一化、すなわち、液晶層厚
の均一化を図ることができる。その結果、液晶の閾値特
性が均一化され、表示ムラや色ムラの発生を防止でき
る。特に、本実施の形態においては、加圧と同時に加熱
をも行なうため、緩衝層3が塑性変形し易くなり、上述
の効果が顕著である。
【0049】なお、本発明者は、緩衝層3の効果を実験
により確認した。以下、該実験の内容を説明する。
により確認した。以下、該実験の内容を説明する。
【0050】本実験においては、緩衝層3を上述のよう
に形成した液晶素子と、緩衝層3を形成しない液晶素子
と、を多数作成し、作成した液晶素子を、直交ニコルに
配置した一対の偏光板の間に挟み、バックライト装置に
て照明した。そして、これらの多数の液晶素子の中か
ら、セル厚不均一領域の確認されたものを、緩衝層3が
形成されたものと、緩衝層3が形成されていないものと
について、それぞれ30個ずつ選び出し、それら60個
の液晶素子全てに上述のような加圧工程を施した。そし
て、加圧工程終了後の液晶素子に再配向処理を施し、加
圧処理の効果を比較した。下表にその効果を示す。
に形成した液晶素子と、緩衝層3を形成しない液晶素子
と、を多数作成し、作成した液晶素子を、直交ニコルに
配置した一対の偏光板の間に挟み、バックライト装置に
て照明した。そして、これらの多数の液晶素子の中か
ら、セル厚不均一領域の確認されたものを、緩衝層3が
形成されたものと、緩衝層3が形成されていないものと
について、それぞれ30個ずつ選び出し、それら60個
の液晶素子全てに上述のような加圧工程を施した。そし
て、加圧工程終了後の液晶素子に再配向処理を施し、加
圧処理の効果を比較した。下表にその効果を示す。
【0051】
【表1】 上記表より、緩衝層3を形成した場合の方が、加圧処理
の効果が高いことが理解できる。これは、異物が硬くて
加圧装置30による加圧では圧潰されなくても、緩衝層
3が凹み、それによってセルギャップの均一化が達成す
るためと考えられる。
の効果が高いことが理解できる。これは、異物が硬くて
加圧装置30による加圧では圧潰されなくても、緩衝層
3が凹み、それによってセルギャップの均一化が達成す
るためと考えられる。
【0052】また、本発明者は、緩衝層3の適正硬度を
実験により求めた。以下、その実験の内容について説明
する。
実験により求めた。以下、その実験の内容について説明
する。
【0053】本実験においては、緩衝層3を有する液晶
素子を多数作成した。この作成過程において、緩衝層3
に施すポストベーク条件を調整し、緩衝層3の硬度が、
4H、7H、8Hのいずれかを採るようにした。因に、
ポストベーク温度が高いほど緩衝層3の硬度が硬くな
る。
素子を多数作成した。この作成過程において、緩衝層3
に施すポストベーク条件を調整し、緩衝層3の硬度が、
4H、7H、8Hのいずれかを採るようにした。因に、
ポストベーク温度が高いほど緩衝層3の硬度が硬くな
る。
【0054】次に、作成した液晶素子Pを、直交ニコル
の上下偏光板の間に挟み、バックライト装置にて照明
し、全ての液晶素子についてセルギャップの均一性を調
べた。そして、セルギャップの不均一な領域を有する液
晶素子の内、緩衝層3の硬度が4Hのもの、7Hのも
の、及び8Hのものをそれぞれ10個ずつ、計30個選
び出した。さらに、これら30個の液晶素子に加圧工程
と再配向処理とを施し、加圧処理の効果を比較した。下
表に実験結果を示す。
の上下偏光板の間に挟み、バックライト装置にて照明
し、全ての液晶素子についてセルギャップの均一性を調
べた。そして、セルギャップの不均一な領域を有する液
晶素子の内、緩衝層3の硬度が4Hのもの、7Hのも
の、及び8Hのものをそれぞれ10個ずつ、計30個選
び出した。さらに、これら30個の液晶素子に加圧工程
と再配向処理とを施し、加圧処理の効果を比較した。下
表に実験結果を示す。
【0055】
【表2】 上記表より、緩衝層3の硬度が7Hを越えると、加圧処
理の効果が著しく低下することが分かる。
理の効果が著しく低下することが分かる。
【0056】さらに、本発明者は、緩衝層3の適正厚さ
を実験により求めた。以下、その実験の内容について説
明する。
を実験により求めた。以下、その実験の内容について説
明する。
【0057】本実験においては、緩衝層3の厚さが、
0.5μm、1.0μm、或は1.5μmである液晶素
子を、それぞれ多数作成した。
0.5μm、1.0μm、或は1.5μmである液晶素
子を、それぞれ多数作成した。
【0058】次に、作成した液晶素子Pを、直交ニコル
の上下偏光板の間に挟み、バックライト装置にて照明
し、全ての液晶素子についてセルギャップの均一性を調
べた。そして、セルギャップの不均一な領域を有する液
晶素子の内、緩衝層3の厚さが0.5μmのもの、1.
0μmのもの、及び1.5μmのもの、をそれぞれ10
個ずつ、計30個選び出した。さらに、これら30個の
液晶素子に加圧工程と再配向処理とを施し、加圧処理の
効果を比較した。下表に実験結果を示す。
の上下偏光板の間に挟み、バックライト装置にて照明
し、全ての液晶素子についてセルギャップの均一性を調
べた。そして、セルギャップの不均一な領域を有する液
晶素子の内、緩衝層3の厚さが0.5μmのもの、1.
0μmのもの、及び1.5μmのもの、をそれぞれ10
個ずつ、計30個選び出した。さらに、これら30個の
液晶素子に加圧工程と再配向処理とを施し、加圧処理の
効果を比較した。下表に実験結果を示す。
【0059】
【表3】 異物による歪みの大きさは液晶層の厚さdと関係がある
と考えられるので、 t≧d が加圧処理効果を高める条件だと言える。
と考えられるので、 t≧d が加圧処理効果を高める条件だと言える。
【0060】また、この結果から、緩衝層3は液晶に加
わる実効電界に影響を及ぼす膜厚が必要であるため、透
明電極の下に形成することが望ましいことが言える。
わる実効電界に影響を及ぼす膜厚が必要であるため、透
明電極の下に形成することが望ましいことが言える。
【0061】一方、本発明者は、ヒータチップ32の温
度を種々変えて、加圧処理の効果への影響を調べた。な
お、この温度以外の加圧処理条件は、上述実験と同様に
した。図7は、その実験結果を示したものであるが、加
熱温度は100℃以上であることが必要であることを確
認した。
度を種々変えて、加圧処理の効果への影響を調べた。な
お、この温度以外の加圧処理条件は、上述実験と同様に
した。図7は、その実験結果を示したものであるが、加
熱温度は100℃以上であることが必要であることを確
認した。
【0062】なお、本発明に係る液晶素子に用いる液晶
としては、液晶層厚dが小さくても配向が良好なカイラ
ルスメクチック液晶が望ましい。特に、強誘電性液晶が
さらに望ましい。
としては、液晶層厚dが小さくても配向が良好なカイラ
ルスメクチック液晶が望ましい。特に、強誘電性液晶が
さらに望ましい。
【0063】また、上述した実施の形態においては、液
晶注入工程の前と後において異物を検出したが、もちろ
んこれに限る必要はなく、いずれか一方のみで異物を検
出するようにしてもよい。
晶注入工程の前と後において異物を検出したが、もちろ
んこれに限る必要はなく、いずれか一方のみで異物を検
出するようにしてもよい。
【0064】さらに、上述した実施の形態の加圧工程に
おいては、緩衝用のシート材35,35を液晶素子Pの
上下に配置した上で加圧を行なったが、もちろんこれに
限る必要はなく、かかるシート材35,35を介装しな
いで加圧を行なうようにしてもよい。
おいては、緩衝用のシート材35,35を液晶素子Pの
上下に配置した上で加圧を行なったが、もちろんこれに
限る必要はなく、かかるシート材35,35を介装しな
いで加圧を行なうようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る液晶
素子によると、一対の基板の少なくとも一方の基板と液
晶との間に緩衝層が配置されているため、液晶素子を製
造する過程においてこれら一対の基板の間に異物が混入
し、かつ該混入した異物が圧潰の不可能な硬いものであ
っても、互いに近づく方向に両基板を加圧することによ
り、異物が存在する部分の緩衝層が塑性変形して局部的
に凹む。その結果、セルギャップの均一化、すなわち、
液晶層厚の均一化を図ることができ、液晶の閾値特性が
均一化され、表示ムラや色ムラの発生を防止できる。こ
のような効果は、緩衝層の硬度が7H以下の場合に顕著
であり、緩衝層が基板表面に形成された場合に顕著であ
る。また、緩衝層の厚さをtとし、液晶層の厚さをdと
した場合に、 t≧d が成立する場合にも、上述の効果は顕著に現れる。
素子によると、一対の基板の少なくとも一方の基板と液
晶との間に緩衝層が配置されているため、液晶素子を製
造する過程においてこれら一対の基板の間に異物が混入
し、かつ該混入した異物が圧潰の不可能な硬いものであ
っても、互いに近づく方向に両基板を加圧することによ
り、異物が存在する部分の緩衝層が塑性変形して局部的
に凹む。その結果、セルギャップの均一化、すなわち、
液晶層厚の均一化を図ることができ、液晶の閾値特性が
均一化され、表示ムラや色ムラの発生を防止できる。こ
のような効果は、緩衝層の硬度が7H以下の場合に顕著
であり、緩衝層が基板表面に形成された場合に顕著であ
る。また、緩衝層の厚さをtとし、液晶層の厚さをdと
した場合に、 t≧d が成立する場合にも、上述の効果は顕著に現れる。
【0066】一方、本発明に係る液晶素子の製造方法に
よれば、加圧工程において両基板が接近する方向に加圧
されるため、所定硬度以下の異物が塑性変形されて圧潰
される。これにより、上述と同様に、セルギャップの均
一化、すなわち、液晶層厚の均一化を図ることができ、
その結果、液晶の閾値特性が均一化され、表示ムラや色
ムラの発生を防止できる。また、本発明においては、上
述の加圧は加熱しながら行なうため、異物や緩衝層が塑
性変形し易くなり、上述の効果が顕著である。さらに、
本発明においては、上述の加圧や加熱は、異物が存在す
る領域に対して局部的に行なわれ、液晶素子全体の加圧
や加熱は行なわれないため、液晶に過度の熱膨張を生じ
ることも無く、液晶素子の変形も防止され、加圧力が異
物に効率的に伝達されて異物や緩衝層が確実に塑性変形
される。その結果、セルギャップの均一化が確実に行な
われ、表示ムラや色ムラの発生が確実に防止される。
よれば、加圧工程において両基板が接近する方向に加圧
されるため、所定硬度以下の異物が塑性変形されて圧潰
される。これにより、上述と同様に、セルギャップの均
一化、すなわち、液晶層厚の均一化を図ることができ、
その結果、液晶の閾値特性が均一化され、表示ムラや色
ムラの発生を防止できる。また、本発明においては、上
述の加圧は加熱しながら行なうため、異物や緩衝層が塑
性変形し易くなり、上述の効果が顕著である。さらに、
本発明においては、上述の加圧や加熱は、異物が存在す
る領域に対して局部的に行なわれ、液晶素子全体の加圧
や加熱は行なわれないため、液晶に過度の熱膨張を生じ
ることも無く、液晶素子の変形も防止され、加圧力が異
物に効率的に伝達されて異物や緩衝層が確実に塑性変形
される。その結果、セルギャップの均一化が確実に行な
われ、表示ムラや色ムラの発生が確実に防止される。
【0067】また、異物が混入しても該異物の影響を回
避できることから、異物が混入した液晶素子を不良品と
して廃棄する必要がなく、その分製造歩留りが向上され
る。
避できることから、異物が混入した液晶素子を不良品と
して廃棄する必要がなく、その分製造歩留りが向上され
る。
【図1】従来の液晶素子の構造、及びその問題点を説明
するための断面図。
するための断面図。
【図2】本発明に係る液晶素子の1つの実施の形態を説
明するための断面図。
明するための断面図。
【図3】透明電極の形状等を説明するための図。
【図4】液晶素子の周辺機器を説明するためのブロック
図。
図。
【図5】加圧工程の様子、並びに加圧装置の構造を説明
するための図。
するための図。
【図6】本発明の効果を説明するための図。
【図7】加熱温度の適正範囲を示す図。
2a,2b ガラス基板 3 緩衝層 5a,…,5b,… 透明電極(電極) 10 液晶 22 走査信号制御回路 23 情報信号制御回路 26 グラフィックコントローラ A 異物の混入箇所 P 液晶素子
Claims (15)
- 【請求項1】 間隙を有するように離間して配置された
一対の基板と、これら一対の基板の間隙に注入された液
晶と、該液晶を挟み込むように配置されて前記液晶に電
圧を印加する一対の電極と、を備えた液晶素子におい
て、 前記一対の基板の少なくとも一方の基板上に設けた緩衝
層、を有し、 前記一対の電極の内の一方の電極は該緩衝層上に設けら
れ、かつ、 前記基板の間隙における異物の混入箇所が基板貼り合わ
せ後に加熱及び加圧されている、 ことを特徴とする液晶素子。 - 【請求項2】 前記緩衝層の硬度が7H以下である、 ことを特徴とする請求項1記載の液晶素子。
- 【請求項3】 前記緩衝層が、前記一対の基板の少なく
とも一方の基板の表面に形成され、かつ、 前記電極の少なくとも一部が、前記緩衝層と前記液晶と
の間に配置された、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の液晶素子。 - 【請求項4】 前記緩衝層の厚さをtとし、前記液晶層
の厚さをdとした場合に、 t≧d が成立する、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の
液晶素子。 - 【請求項5】 前記液晶がカイラルスメクチック液晶で
ある、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の
液晶素子。 - 【請求項6】 前記液晶が強誘電性液晶である、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の
液晶素子。 - 【請求項7】 間隙を有した状態に一対の基板を貼り合
わせる基板貼り合わせ工程と、該基板貼り合わせ工程に
て貼り合わされた基板の間隙に液晶を注入する液晶注入
工程と、を備える液晶素子の製造方法において、 前記基板貼り合わせ工程の前に、前記一対の基板の少な
くとも一方の基板上に緩衝層を形成する緩衝層形成工程
と、該緩衝層上に電極を形成する電極形成工程と、 前記基板の間隙への異物の混入並びに異物の混入箇所を
基板貼り合わせ後に検出する異物検出工程と、 該異物検出工程にて検出された異物の混入箇所を、加熱
しながら両基板を接近させる方向に加圧する加圧工程
と、備えた、 ことを特徴とする液晶素子の製造方法。 - 【請求項8】 前記緩衝層の硬度が7H以下である、 ことを特徴とする請求項7記載の液晶素子の製造方法。
- 【請求項9】 前記緩衝層が、前記一対の基板の少なく
とも一方の基板の表面に形成され、 前記基板の間隙に注入された液晶と前記緩衝層との間に
電極が配置された、 ことを特徴とする請求項7又は8記載の液晶素子の製造
方法。 - 【請求項10】 前記緩衝層の厚さをtとし、前記液晶
層の厚さをdとした場合に、 t≧d が成立する、 ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項記載の
液晶素子の製造方法。 - 【請求項11】 前記加圧工程にて、異物の混入箇所を
局部的に加熱しながら加圧する、 ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項記載
の液晶素子の製造方法。 - 【請求項12】 前記加圧工程にて、異物の混入箇所を
100℃以上の温度に加熱する、 ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項記載
の液晶素子の製造方法。 - 【請求項13】 前記加圧工程が、前記液晶注入工程の
後に行なわれる、 ことを特徴とする請求項7乃至12のいずれか1項記載
の液晶素子の製造方法。 - 【請求項14】 前記液晶がカイラルスメクチック液晶
である、 ことを特徴とする請求項7乃至13のいずれか1項記載
の液晶素子の製造方法。 - 【請求項15】 前記液晶が強誘電性液晶である、 ことを特徴とする請求項7乃至14のいずれか1項記載
の液晶素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07283930A JP3128191B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 液晶素子及び該液晶素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07283930A JP3128191B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 液晶素子及び該液晶素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09127471A JPH09127471A (ja) | 1997-05-16 |
JP3128191B2 true JP3128191B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=17672059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07283930A Expired - Fee Related JP3128191B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 液晶素子及び該液晶素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3128191B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105842898B (zh) * | 2016-05-30 | 2023-06-02 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示面板的制造方法和装置 |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP07283930A patent/JP3128191B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09127471A (ja) | 1997-05-16 |
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