JP3127884B2 - 記録媒体 - Google Patents

記録媒体

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JP3127884B2
JP3127884B2 JP13496798A JP13496798A JP3127884B2 JP 3127884 B2 JP3127884 B2 JP 3127884B2 JP 13496798 A JP13496798 A JP 13496798A JP 13496798 A JP13496798 A JP 13496798A JP 3127884 B2 JP3127884 B2 JP 3127884B2
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】動画の画像信号を高能率圧縮して伝送,
記録再生するための研究が盛んに行なわれるようにな
り、例えば小型なディスクに高能率圧縮された動画の画
像データを記録することも試みられるようになったが、
動画の画像信号を高能率符号化して画像データを圧縮す
る際の国際標準規格を作ることを目指して、MPEG
(Moving Picture Experts Gro
up)では、高能率圧縮画像データに関する各種のデー
タフォーマットを順次に提案しており、MPEGから提
案されたデータフォーマットに従って高能率圧縮された
画像データ(MPEG方式により高能率圧縮された圧縮
画像信号)を伝送,記録再生するための実用化装置につ
いての研究開発も行なわれている。
【0003】さて、CD−ROMなどのデジタルデータ
を記録する記録媒体を対象とした動画像情報の符号化方
式(MPEG方式)では、予測符号化の手法を採用して
いるが、予測方法としてフレーム内予測法を適用して画
像データの圧縮が行なわれている画像{Iピクチャ(I
ntra Pictures)}フレーム(以下、Iフ
レームと称することもある)及び、過去のフレームの画
像データに基づいてフレーム間予測を行なうようにした
フレーム間予測法を適用して画像データの圧縮が行なわ
れている画像{Pピクチャ(Predicted Pi
ctures)}フレーム(以下、Pフレームと称する
こともある)、ならびに過去のフレームの画像データと
未来のフレームの画像データとの双方の画像データに基
づいてフレーム間予測を行なうようにしたフレーム間予
測法を適用して画像データの圧縮が行なわれている画像
{Bピクチャ(Bi-directional Pred
iction Pictures)}フレーム(以下、B
フレームと称することもある)との3種類の画像モード
によるそれぞれのフレームが時間軸上に所定の配列態様
で配列された状態のデジタルデータに、所定のヘッダを
付加して画像符号化データとしている。
【0004】そして、MPEG方式においては、前記し
たIフレームにおける画像データの圧縮率とPフレーム
における画像データの圧縮率とBフレームにおける画像
データの圧縮率との関係が、(Iフレームにおける画像
データの圧縮率)<(Pフレームにおける画像データの
圧縮率)<(Bフレームにおける画像データの圧縮率)
のような大きさの関係になっており、また再生に当って
はエントリ・ポイントのシーケンス・ヘッダから行なわ
れること、過去の画像情報と未来のフレームの画像情報
とを用いて予測が行なわれているBフレームの画像情報
の再生のためには、そのBフレームの画像情報の予測に
使用された未来のPフレームの画像情報がBフレームの
前に記録されている必要がある。
【0005】前記したMPEG方式によって高能率符号
化された動画像情報からの画像の再生は、通常の再生モ
ードの他に、スロー再生モード、静止画再生モード、駒
送り再生モード、飛越し再生モード(スキャン再生モー
ド)等の各種の再生モードによって行なわれる。ところ
で、MPEG方式により高能率符号化された動画像情報
を飛越し再生モードで再生して、MPEG方式によって
高能率符号化された動画像情報から、次々に間引きされ
た状態の再生画像を得ようとする場合には、シーケンス
・ヘッダとGOPヘッダとが直前に置かれているIフレ
ームだけを次々に再生することになる。そして、従来、
MPEG方式により高能率符号化された動画像情報か
ら、次々に間引きされた状態の再生画像を得る場合に
は、MPEGビデオデコーダにビットストリームを供
給し続け、MPEGビデオデコーダでは、前記のよう
に供給されたビットストリーム中からシーケンス・ヘッ
ダを検出して、その後に続くIフレームの画像情報を復
号し、MPEGビデオデコーダが、その1つのIフレ
ームの画像情報についての復号動作を終了したときに、
それを中央演算処理装置に知らせ、それにより中央演
算処理装置では、次のシーケンス・ヘッダが存在すると
思われる所をサーチして、そこからビットストリームを
とりばじめて、前記したへ戻る、という動作を繰返し
て、次々のIフレームを復号するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像再生装
置が飛越し再生モードでの動画像情報を行なうために、
操作者が操作部に対して画像再生装置を飛越再生モード
で動作させるための入力を行なうと、中央演算処理装置
の指示により光学ヘッドを備えているディスクドライブ
装置では光学ヘッドにシーク動作を行なわせて、光学ヘ
ッドで読出されたデータを一たんバッファメモリに記憶
させ、前記のバッファメモリから前記の記憶されたデー
タを読出してMPEGビデオデコーダにビットストリー
ムを供給し続け、MPEGビデオデコーダでは、それに
供給されたビットストリームの全体を見て、その中から
Iフレームを検出するとともに画像情報を復号し、MP
EGビデオデコーダが、ある1つのIフレームの画像情
報についての復号動作を終了したときに、それを中央演
算処理装置に知らせて、中央演算処理装置では、次のI
フレームが存在すると思われる所へ光学ヘッドをシーク
させるように前記のディスクドライブ装置に指令を与え
るのであるが、前記のような再生動作を行なって飛越し
再生が行なわれた場合には、光学ヘッドのシーク動作に
要する時間、及びサーボ動作が正常な動作に入るまでの
時間等の諸時間の他に、MPEGビデオデコーダーダで
Iフレームを検出して、そのIフレームの画像情報を復
号し、復号動作の終了後に、次のシーク動作が行なわれ
ているために、多くの時間が費やされる。
【0007】MPEG方式により高能率符号化された動
画像情報を飛越し再生モードで再生する際には、MPE
G方式によって高能率符号化された動画像情報から、フ
レーム内予測法を適用して画像データの圧縮が行なわれ
ているIフレームだけを次々に再生するのであるから、
例えば中央演算処理装置でビットストリームのすべてを
見てシーケンス・ヘッダの検出動作を行なうようにすれ
ば、シーケンス・ヘッダの検出を行なえば、短時間にシ
ーケンス・ヘッダの検出を可能にできるとも考えられる
が、中央演算処理装置は、多くの種類の信号処理のため
に動作しているものであるために、中央演算処理装置が
ビットストリームのすべてを見てシーケンス・ヘッダの
検出動作を行なうようにすると、極めて膨大な時間がか
かるのであり、そのために従来から前記したシーケンス
・ヘッダの検出動作は、MPEGビデオデコーダで行な
うようにしているのである。前記のように前記したシー
ケンス・ヘッダの検出動作に無駄な多くの時間が必要と
されることにより、次々のIフレームの画像が得られる
までの時間が長く掛かるので、飛越し再生時の単位時間
当りの画像数が少なくなるために、再生画像の動きの滑
らかさが不充分になってしまうので、その改善策が求め
られた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、MPEG方式
により高能率符号化された動画像情報からなり、かつ、
フレーム内予測法を適用して画像圧縮が行なわれている
少なくとも1つの画像フレームの情報を含む動画像情報
からなるGOPの1以上と、前記した1以上のGOPの
動画像情報の前に付加され、かつ前記した1以上のGO
Pの動画像情報を復号して再生するために必要な、少な
くとも画像の水平サイズや垂直サイズ、アスぺクト比の
情報を含む情報が格納されたシーケンス・ヘッダとを1
つの組として、複数の前記組の情報が線速度一定で、複
数のセクタの各MPEGシステム・ヘッダに続く情報記
録領域にそれぞれ分割して記録されており、かつ、複数
の前記シーケンス・ヘッダの各先端部が前記複数のセク
タのいずれかのセクタの前記情報記録領域の先端部と一
致するように記録されたことを特徴とする記録媒体を提
供する。
【0009】
【作用】MPEG方式により高能率符号化された動画像
情報からなり、かつ、フレーム内予測法を適用して画像
圧縮が行なわれている少なくとも1つの画像フレームの
情報を含む動画像情報からなるGOPの1以上と、前記
した1以上のGOPの動画像情報の前に付加され、かつ
前記した1以上のGOPの動画像情報を復号して再生す
るために必要な、少なくとも画像の水平サイズや垂直サ
イズ、アスぺクト比の情報を含む情報が格納されたシー
ケンス・ヘッダとを1つの組として、複数の前記組の情
報が線速度一定で、複数のセクタの各MPEGシステム
・ヘッダに続く情報記録領域にそれぞれ分割して記録さ
れており、かつ、複数の前記シーケンス・ヘッダの各先
端部が前記複数のセクタのいずれかのセクタの前記情報
記録領域の先端部と一致しているために、Iフレームの
検出を短時間で行なわせることができるから、単位時間
当りに再生できる画像数を増加させることが容易となっ
て、飛越し再生モードでの再生動作時においても、動き
の滑らかな状態の動画像の再生も容易にさせことができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の記録媒体の具体的な内容を詳細に説明する。図1は本
発明の記録媒体から動画情報を再生する際に使用される
再生装置の概略構成を示すブロック図であり、また、図
2は本発明の記録媒体に記録される高能率符号化された
動画像情報を説明するためのデータ配置図である。図1
に示す再生装置において、1は本発明の記録媒体から、
それに記録されている記録情報を読出す機能を有する再
生信号源、2はインターフェース、3はバッファーマネ
ージャ、4は中央演算処理装置、5はバッファメモリ、
6はMPEGビデオデコーダ、7はMPEGオーディオ
デコーダである。
【0011】図2はMPEG方式によって高能率圧縮さ
れた動画像情報を、CD(コンパクトディスク)規格に
従った光ディスクに記録させる場合の高能率圧縮された
動画像情報に関するデータの配置を説明するための図で
あって、図2の(b)はCD(コンパクトディスク)規格
に従った光ディスクに、高能率圧縮された動画像情報に
関するデータが記録されている順次のセクタ部分におけ
る記録データの配置状態を示している図である。
【0012】また図2の(a)には、前記した図2の
(b)に示されている各セクタにおけるMPEGシステ
ム・ヘッダの部分に続いて、順次に記録されるべきデー
タの内容を、1つのGOP(Group of Pictures)につい
て例示してある。前記のGOPは、それの先頭にシーケ
ンス・ヘッダが置かれ、前記のシーケンス・ヘッダに続
いてGOPヘッダが置かれ、前記のGOPヘッダに続い
て、順次の画像フレームが配置された構成にされてい
る。前記のシーケンス・ヘッダは、シーケンス・ヘッダ
コードの他に、画像の水平サイズや垂直サイズ、アスぺ
クト比の情報、その他の諸情報によって構成されている
ものであり、また、GOPヘッダは、GOP(Group o
f Pictures)の先頭部分に先行して配置されるグルー
プスタートコード、タイムコード、クローズドGOPか
否かを示す情報、ブロークン・リンク、その他の情報等
によって構成されている。
【0013】そして、前記のGOPはIフレームの画像
データ、Pフレームの画像データ、Bフレームの画像デ
ータ群によって構成されるものであるが、前記したGO
Pヘッダの直後には必らずIフレームの画像データが位
置するようにされている。また、クローズドGOPで
は、GOPヘッダ→Iフレームの画像情報→Pフレーム
の画像情報→…のような画像情報の配列を有しているG
OPであり、GOPヘッダ→Iフレームの画像情報→B
フレームの画像情報→…のような画像情報の配列を有し
ているGOPについては、本明細書中ではクローズドG
OPではないGOPという表現で表わすことにしてい
る。図2の(c)〜(f)は、図2の(b)に示されて
いるMPEGシステム・ヘッダの具体的な内容を示して
いるもので、図中におけるPTSとDTSとは、タイム
スタンプであって、前記の2種類のタイムスタンプPT
S,DTSの内で一方のタイムスタンプPTS(prese
ntation time stamp)は、画像を実際に表示する時刻
を表わす情報であり、また他方のタイムスタンプDTS
(decodingtimestamp)は、MPEGビデオデコーダ
に対してデータを送り出す時刻を表わす時刻情報であ
る。
【0014】MPEGシステム・ヘッダの具体的な内容
として、図2の(c)〜(f)に示されているような多く
の種類があるのは、MPEGシステム・ヘッダ内に含ま
せてあるタイムスタンプの有無及びタイムスタンプの種
類等の区別によって、そのMPEGシステム・ヘッダが
存在しているセクタ内に記録されている画像情報の内容
や、記録の態様などを示すことができるようにするため
であり、MPEGシステム・ヘッダの具体的な内容が、
図2の(c),(d)のようにMPEGシステム・ヘッダ中
に、2種類のタイムスタンプPTS,DTSの双方のも
のが存在しているものであった場合は、そのMPEGシ
ステム・ヘッダが置かれたセクタ内で、符号化されたI
フレームまたはPフレームが始まっていることを意味し
ており、特に図2の(c)に示されているような内容の
MPEGシステム・ヘッダは、図2の(a)に例示され
ているようなGOPの複数個のものが連なっている各ビ
デオシーケンスにおける最初のセクタに置かれているも
のであることを表わしている。
【0015】また、図2の(e)のようにMPEGシス
テム・ヘッダ中に、タイムスタンプPTSだけが存在し
ている場合は、そのMPEGシステム・ヘッダが置かれ
たセクタ内で、符号化されたBフレームが始まっている
ことを意味しており、さらに図2の(f)のようにMP
EGシステム・ヘッダ中に、タイムスタンプPTS,D
TSのどちらのものも存在していない場合は、そのMP
EGシステム・ヘッダが置かれたセクタ内には、Iフレ
ーム、Pフレーム、Bフレームの何れの画像フレームの
始まりの境界も含んでいないことを意味している。
【0016】図2を参照してこれまでに説明したところ
から明らかなように、CD(コンパクトディスク)規格
に従っている光ディスクにおいては、高能率圧縮された
動画像情報に関するデータが記録されている順次のセク
タ部分における記録データの配置態様についての記述内
容から判かるように、セクタの途中からIフレームが始
まる状態が生じることも許されているために、MPEG
方式により高能率符号化された動画像情報が既述した従
来方式に従って記録されている光ディスクを、飛越し再
生モードで再生して、MPEG方式によって高能率符号
化された動画像情報から、次々に間引きされた状態の再
生画像を得ようとする場合には、MPEGビデオデコー
ダーダでIフレームを検出して、そのIフレームの画像
情報の復号動作を行ない、前記の復号動作の終了後に、
次のシーク動作が行なわれているために、多くの時間が
費やされるのであり、次々のIフレームの画像が得られ
るまでの時間が長く掛かり、それにより飛越し再生時の
単位時間当りの画像数が少なくなるために、再生画像の
動きの滑らかさが不充分になってしまっていたのであ
る。
【0017】そこで本発明では、MPEG方式により高
能率符号化された動画像情報からなり、かつ、フレーム
内予測法を適用して画像圧縮が行なわれている画像フレ
ームの情報を含む動画像情報からなるGOPの情報を1
以上と、前記した1以上のGOPの情報の前に付加され
たシーケンス・ヘッダの情報とを1つの組として、複数
の前記組の情報が線速度一定で複数のセクタに分割して
記録されており、かつ、前記シーケンスヘッダの先頭位
置が前記セクタの先頭部と一致するように記録された記
録媒体とすることにより、記録媒体から高能率符号化さ
れた動画像情報を飛越し再生モードにより、フレーム内
予測法を適用して画像データの圧縮が行なわれている画
像フレームと、フレーム間予測を適用して画像データの
圧縮が行なわれている画像フレームとが混在しているM
PEG方式により高能率符号化された動画像情報から、
フレーム内予測法を適用して画像データの圧縮が行なわ
れている画像フレームの画像だけを順次に再生する場合
に、前述のように、予めIフレームの動画像情報に付加
されるシーケンス・ヘッダの先頭が、セクタにおける先
頭に位置させてあることから、順次のIフレームの検出
時間を短くすることができ、したがって、飛越し再生時
の単位時間当りの画像数を多くし、動きの滑らかな再生
画像が容易に得られるようにしたのである。
【0018】なお、図2を参照して既述したMPEG方
式についての既述から明らかなように、各GOPの直前
に付加されているシーケンス・ヘッダの先端部は、常に
セクタの先端部(セクタの最も先端部に置かれるCDヘ
ッダ及びMPEGシステム・ヘッダに続く部分)に置か
れるのであり、かつ、図2の(a)に例示されているよ
うなGOPの複数個のものが連なっている各ビデオシー
ケンスにおける最初のセクタにおかれているMPEGシ
ステム・ヘッダは図2の(c)に示されているような内
容を持っており、GOPヘッダに後続する画像フレーム
は必らずIフレームであるから、前記のように再生装置
が飛越し再生モード時とされた際に使用されるべきIフ
レームを、順次のGOPについて1個だけとすれば、予
めIフレームの動画像情報に付加されるシーケンス・ヘ
ッダの先頭が、セクタにおける先頭に位置することにな
り、前記のように再生装置が飛越し再生モード時とされ
た際に使用されるべきIフレームの検出は、順次のセク
タにおけるMPEGシステム・ヘッダが存在するか否か
を見るだけでよく、Iフレームの検出を短時間に容易に
行なえることになるのである。
【0019】次に、図1に示されている再生装置の再生
信号源1において、記録媒体から再生されるビットスト
リームは、前記のように、Iフレーム、Pフレーム、B
フレームとが混在しているMPEG方式による高能率符
号化された動画像情報、及び音響情報のデータとを含む
時系列的なビットストリームに、前記の各情報の種別の
情報と各情報毎の時刻情報とを少なくとも含んで構成し
てある後述されているような所定のヘッダを付加した状
態の再生の対象にされているデータ列において、ヘッダ
の部分は音響情報、画像情報、その他の情報、というよ
うな各情報の種別を示す情報と、各情報毎の時刻情報
と、セクタ番号等の各種の情報を含んで構成されてお
り、また、前記の音響情報のデータ、画像情報のデー
タ、その他のデータ等の各種のデータよりなるビットス
トリームである。
【0020】すなわち、前記した再生信号源1では、中
央演算処理装置4から伝送線8とインターフェース2と
を介して与えられる制御信号による制御の下に、MPE
G方式により高能率符号化された動画像情報からなり、
かつ、フレーム内予測法を適用して画像圧縮が行なわれ
ている画像フレームの情報を含む動画像情報からなるG
OPの情報を1以上と、前記した1以上のGOPの情報
の前に付加されたシーケンス・ヘッダの情報とを1つの
組として、複数の前記組の情報が線速度一定で複数のセ
クタに分割して記録されており、かつ、前記シーケンス
ヘッダの先頭位置が前記セクタの先頭部と一致するよう
に記録された記録媒体(例えば光ディスク)から動画像
情報を再生して、前記の再生した動画像情報におけるシ
ーケンス・ヘッダを検出し、検出されたシーケンス・ヘ
ッドと、そのシーケンスヘッダに後続しているフレーム
内予測法を適用して画像データの圧縮が行なわれている
画像データだけを順次に再生して得たデータ列、[少な
くとも音響情報のデータと画像情報のデータとを含むビ
ットストリームに、前記の各情報の種別の情報と各情報
毎の時刻情報とを少なくとも含んで構成させてあるヘッ
ダを付加した状態の再生の対象にされているデータ列
(再生データ列)]を伝送線9に送出する。
【0021】そして、前記のように伝送線9に送出され
た再生データ列は、インターフェース2とバッファマネ
ージャ3とを介してバッファメモリ5に記憶される。前
記のバッファマネージャ3は、中央演算処理装置4から
バス10を介して与えられる制御信号による制御の下
に、再生信号源1から伝送線9及びインターフェース2
を介して伝送されて来た再生データを、順次にバッファ
メモリ5に書込んだり、あるいはバッファメモリ5に記
憶されている再生データ列中の音響情報のデータを読出
して、それをバス11を介してMPEGオーディオデコ
ーダ7に供給したり、バッファメモリ5に記憶されてい
る再生データ列中の画像情報のデータを読出して、それ
をバス12を介してMPEGビデオデコーダ7に供給し
たりする動作を略々リアルタイムに行なえるような機能
を有している。
【0022】再生装置が通常の再生モードで動作してい
る場合において、前記した中央演算処理装置4は、メモ
リ13に格納されているプログラムに従って動作して、
バッファマネージャ3を介してバッファメモリ5に格納
されている再生データ列におけるヘッダの部分に含まれ
ている情報の種別の情報や各情報毎の時刻情報、すなわ
ちデータが音響情報のデータか画像情報のデータかの区
別や、前記の音響情報や画像情報の再生時刻などの情報
を見に行き、各データが対応する各MPEGデコーダ
(6,7)からの要求に応じて、前記したバッファメモ
リ5に格納されている再生データにおける情報の種別毎
のデータが、バッファマネージャ3を介して転送され
る。
【0023】前記した各MPEGデコーダ(6,7)か
らの要求が、再生状態が連続するようなタイミングで出
され、それに応じて前記のデータの転送が行なわれるこ
とにより、再生信号の時間軸上での連続性は各MPEG
デコーダ(6,7)によって保証されることになる。な
お、再生開始時には非再生時からの再生と不連続な状態
になるので、このときに所定の時刻に再生が開始できる
ような手段をMPEGデコーダ(6,7)に備えてい
る。前記した所定の時刻に再生が開始できるような手段
としては、中央演算処理装置4からバス10を介して各
MPEGデコーダ(6,7)に指令が与えられるように
構成されたり、タイムスタンプを含んでいるデータを、
バス11、またはバス12によってMPEGデコーダ
(6,7)に供給し、各MPEGデコーダ(6,7)で
前記のタイムスタンプを含んでいるデータに基づいて所
定の時刻に再生が開始できるようしたりする等、種々の
手段が適用できる。
【0024】前述のように、バッファマネージャ3の制
御の下にバッファメモリ5からバッファマネージャ3と
バス11とを介して音響情報のデータがMPEGオーデ
ィオデコーダ7に転送されると、MPEGオーディオデ
コーダ7では、それに供給された音響情報信号を圧縮し
て得た音響情報のデータを伸張して得た再生音響情報信
号を出力し、またバッファマネージャ3の制御の下にバ
ッファメモリ5からバッファマネージャ3とバス12と
を介して、画像情報のデータがMPEGビデオデコーダ
7に転送されると、MPEGビデオデコーダ7では、そ
れに供給された画像情報信号を圧縮して得た画像情報の
データを復号して得た再生画像情報信号を出力する。そ
れで、前記したMPEGオーディオデコーダ7からは、
再生音響情報信号が時間軸上で連続している状態で出力
され、また、前記したMPEGビデオデコーダ7から
は、画像情報信号が時間軸上で連続している状態で出力
される。
【0025】次に、操作者が図示されていない操作部に
対して、再生装置を飛越再生モードで動作させるための
入力を行なうと、再生装置は飛越し再生モードで動作し
て、再生装置におけるMPEGビデオデコーダ6から
は、フレーム内予測法を適用して画像データの圧縮が行
なわれている画像フレームIフレームと対応する順次の
画像情報だけが出力される。
【0026】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の記録媒体は、MPEG方式により高能
率符号化された動画像情報からなり、かつ、フレーム内
予測法を適用して画像圧縮が行なわれている少なくとも
1つの画像フレームの情報を含む動画像情報からなるG
OPの1以上と、前記した1以上のGOPの動画像情報
の前に付加され、かつ前記した1以上のGOPの動画像
情報を復号して再生するために必要な、少なくとも画像
の水平サイズや垂直サイズ、アスぺクト比の情報を含む
情報が格納されたシーケンス・ヘッダとを1つの組とし
て、複数の前記組の情報が線速度一定で、複数のセクタ
の各MPEGシステム・ヘッダに続く情報記録領域にそ
れぞれ分割して記録されており、かつ、複数の前記シー
ケンス・ヘッダの各先端部が前記複数のセクタのいずれ
かのセクタの前記情報記録領域の先端部と一致している
ために、Iフレームの検出を短時間で行なうことができ
るために、次々のIフレームの検出に要する時間が短く
できるので、単位時間当りに再生できる画像数を増加さ
せることが容易となって、飛越し再生方法モードで再生
された動画像の動きを滑らかなものにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体から動画像情報を再生する際
に使用される再生装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の記録媒体に記録される高能率符号化さ
れた動画像情報を説明するためのデータの配置図であ
る。
【符号の説明】
1…再生信号源、2…インターフェース、3…バッファ
ーマネージャ、4…中央演算処理装置、5…バッファメ
モリ、6…MPEGビデオデコーダ、7…MPEGオー
ディオデコーダ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 H04N 7/32 G11B 20/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MPEG方式により高能率符号化された
    動画像情報からなり、かつ、フレーム内予測法を適用し
    て画像圧縮が行なわれている少なくとも1つの画像フレ
    ームの情報を含む動画像情報からなるGOP1以上
    と、 前記した1以上のGOPの動画像情報の前に付加され
    かつ前記した1以上のGOPの動画像情報を復号して再
    生するために必要な、少なくとも画像の水平サイズや垂
    直サイズ、アスぺクト比の情報を含む情報が格納された
    シーケンス・ヘッダを1つの組として、 複数の前記組の情報が線速度一定で複数のセクタの各
    MPEGシステム・ヘッダに続く情報記録領域にそれぞ
    分割して記録されており、かつ、複数の前記シーケン
    ス・ヘッダの各先端部が前記複数のセクタのいずれかの
    セクタの前記情報記録領域の先端部と一致するように記
    録されたことを特徴とする記録媒体。
JP13496798A 1998-05-18 1998-05-18 記録媒体 Expired - Lifetime JP3127884B2 (ja)

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