JP3127876U - 食物皮剥き機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
簡易な構造でありながら作業者の熟練度に応じて確実な皮剥き作業を可能とする。
【解決手段】
果物や野菜等の食物を保持する保持機構と、保持機構で保持した食物を回転させる回転機構と、保持機構で保持した食物を保持機構から取り外す排出機構と、回転機構を回転させる駆動スイッチと、回転機構を停止させると共に、回転機構の停止から所定の遅延時間の経過後に排出機構を作動させる停止スイッチと、からなり、保持機構で食物を保持し、駆動スイッチを作動させて回転機構を駆動し、保持機構で保持した食物を回転させると共に、食物の表皮に皮剥き刃を当接させて表皮を剥いだ後、停止スイッチを作動させて回転機構を停止させてから所定の遅延時間の経過後に、排出機構を作動させて食物保持部から表皮を剥いだ食物を取り外すように構成する。停止スイッチには、遅延時間を可変させる制御部を設けることも出来る。
【選択図】 図1

Description

本考案は、簡易な構造でありながら作業者の熟練度に応じて確実な皮剥き作業を可能とする食物皮剥き機に関する。
従来から、食物皮剥き機として柿を例として説明すると、柿を回転させながらその表皮を除去する食物皮剥き機としては特許文献1などが提案されている。
実用新登録第3020662号
しかしながら、従来の皮剥き機では、皮剥き終了後に柿の回転を停止し、柿を取り外す排出機構の作動までの遅延時間が作業者毎に設定できなかった。したがって、皮剥き作業の初心者にとっては排出機構が作動するまでの遅延時間が短すぎて手で受けることが間に合わずに柿を落としたり、逆に熟練者にとっては排出機構が作動するまでの遅延時間が長いために作業速度の向上に結びつかないという問題があった。
上記問題に鑑み、本考案は作業者の熟練度に応じて確実な皮剥き作業を可能とする食物皮剥き機を提供することを目的としている。
本考案の第1構成は、果物や野菜等の食物を保持する保持機構と、保持機構で保持した食物を回転させる回転機構と、保持機構で保持した食物を保持機構から取り外す排出機構と、回転機構を回転させる駆動スイッチと、回転機構を停止させると共に、回転機構の停止から所定の遅延時間の経過後に排出機構を作動させる停止スイッチと、からなり、保持機構で食物を保持し、駆動スイッチを作動させて回転機構を駆動し、保持機構で保持した食物を回転させると共に、食物の表皮に皮剥き刃を当接させて表皮を剥いだ後、停止スイッチを作動させて回転機構を停止させてから所定の遅延時間の経過後に、排出機構を作動させて食物保持部から表皮を剥いだ食物を取り外すことを特徴とする。
本考案の第2構成は、第1構成の停止スイッチが、遅延時間を可変させる制御部を有することを特徴とする。
本考案の食物皮剥き機は、皮剥きを終了後の食物の回転を停止させてから排出機構が作動するまでの間に所定の遅延時間を設けることができ、作業者の熟練度に応じて確実な皮剥き作業が可能となる。したがって、皮剥き作業の初心者にとっては排出機構が作動するまでの遅延時間を長く設定して、食物が外れるのを待ち構える時間を確保できることとなり、食物の排出機構を作動させるスイッチを押した手で確実に食物を受けとることができる。逆に熟練者にとっては排出機構が作動するまでの遅延時間を短く設定して作業効率の向上に結びつけることが可能となるなど、その産業的効果は顕著である。
以下、本考案の具体的実施例について図面に基づき説明する。図1は本実施例の食物皮剥き機の概略構成図である。
本実施例の食物皮剥き機Sは、保持機構1、回転機構2、排出機構3、駆動スイッチ4、停止スイッチ5を備えている。
保持機構1は、食物皮剥き機Sの内外に貫通させて軸支持した軸体10であり、その先端側は食物皮剥き機S外へ突出させている。軸体10の先端側には、軸体10の外周に沿って所定間隔で保持針11を周回状に取り付けている。また、食物皮剥き機Sの内側に位置する軸体10には軸体10と同軸の軸プーリ12を取り付けている。
回転機構2は、食物皮剥き機Sの内部に配置したモータ20であり、その出力軸にはモータプーリ21を軸支持している。モータプーリ21と軸プーリ12間は駆動ベルト22を介して接続している。なお、モータ20の回転軸と軸体10との接続に際しては、軸体10の回転速度の変速手段や減速手段を適宜介在させてもよい。
排出機構3は、軸体10と同軸方向に進退するピストンシリンダ30であり、食物皮剥き機Sの内部に配置している。その先端側は保持針11の根本側の外周側に配置した円環状の移動枠31に接続している。
駆動スイッチ4は、食物皮剥き機Sの外部に配置したモータ20の起動手段である。
停止スイッチ5は、食物皮剥き機Sの外部に配置したモータ20の停止手段であると共に、モータ20の停止から所定の遅延時間の経過後にピストンシリンダ30を作動させて移動枠31を保持針11の根本側から先端側へ移動させる起動手段である。停止スイッチ5は、食物皮剥き機Sの内部に配置した制御部50にも接続している。制御部50は、停止スイッチ5からモータ20のOFF信号を受け取ってからピストンシリンダ30が作動するまでの遅延時間Tを設定する遅延タイマーである。また、制御部50には、食物皮剥き機Sの外部に配置した調整ツマミ51を接続している。調整ツマミ51は停止スイッチ5の遅延時間Tを調整するための可変ボリュームである。
上記構成の本実施例の食物皮剥き機Sは以下のように作動する。図2は本実施例の食物皮剥き機の作動説明図である。図3は本実施例の食物皮剥き機の作動説明図である。
まず、食物Fの芯の部分を保持針11に刺して食物皮剥き機Sに固定する。次に、駆動スイッチ4を起動すると、モータ20の作動信号(ON信号)が発生して、モータプーリ21と軸プーリ12間に掛け渡した駆動ベルト22を介して軸体10が回転する。
作業者は、食物Fの表皮に皮剥き刃を当接させて表皮を剥いだ後、停止スイッチ5を作動させると、モータ20の停止信号(OFF信号)とピストンシリンダ30の作動信号(ON信号)が発生する。モータ20の停止信号(OFF信号)によりモータ20が停止する一方で、制御部50に入力されたピストンシリンダ30の作動信号(ON信号)により所定の遅延時間Tが経過した後に、ピストンシリンダ30が伸長作動して、移動枠31が保持針11の根本側から先端側へ移動することで、食物Fが保持針11から外れる。作業者は、遅延時間Tの間に食物Fが保持針11から外れるのを待ち構えて手で受ける。その後、ピストンシリンダ30は収縮作動して初期位置に戻る。
本実施例の食物皮剥き機における保持機構は、減圧手段により食物を吸引して保持する保持機構(図示省略)とすることも可能である。減圧手段を用いた保持機構の場合、保持機構の減圧を解除することで排出機構としても機能するため、排出機構を別個に設ける必要はない。
本実施例の食物皮剥き機では、柿の表皮の皮剥き機として説明しているが、柿に限らず、例えばリンゴやナシや柚子(ゆず)、或いは、じゃがいもやカブなどにも適用可能である。
また、駆動スイッチ4を、押したときだけモータ20を回転作動させるモーメンタリスイッチとした場合、停止スイッチ5におけるモータ20の停止手段としての機能は不用となる。
本実施例の食物皮剥き機の概略構成図である。 本実施例の食物皮剥き機の作動説明図である。 本実施例の食物皮剥き機の作動説明図である。
符号の説明
S 食物皮剥き機
1 保持機構
10 軸体
11 保持針
12 軸プーリ
2 回転機構
20 モータ
21 モータプーリ
22 駆動ベルト
3 排出機構
30 ピストンシリンダ
31 移動枠
4 駆動スイッチ
5 停止スイッチ
50 制御部
51 調整ツマミ
F 食物
T 遅延時間

Claims (2)

  1. 果物や野菜等の食物を保持する保持機構と、
    保持機構で保持した食物を回転させる回転機構と、
    保持機構で保持した食物を保持機構から取り外す排出機構と、
    回転機構を回転させる駆動スイッチと、
    回転機構を停止させると共に、回転機構の停止から所定の遅延時間の経過後に排出機構を作動させる停止スイッチと、からなり、
    保持機構で食物を保持し、駆動スイッチを作動させて回転機構を駆動し、保持機構で保持した食物を回転させると共に、食物の表皮に皮剥き刃を当接させて表皮を剥いだ後、停止スイッチを作動させて回転機構を停止させてから所定の遅延時間の経過後に、排出機構を作動させて食物保持部から表皮を剥いだ食物を取り外すように構成したことを特徴とする食物皮剥き機。
  2. 停止スイッチが、遅延時間を可変させる制御部を有することを特徴とする請求項1記載の食物皮剥き機。
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