JP3127394B2 - 染色工場に於ける排水処理方法 - Google Patents

染色工場に於ける排水処理方法

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JP3127394B2
JP3127394B2 JP08358076A JP35807696A JP3127394B2 JP 3127394 B2 JP3127394 B2 JP 3127394B2 JP 08358076 A JP08358076 A JP 08358076A JP 35807696 A JP35807696 A JP 35807696A JP 3127394 B2 JP3127394 B2 JP 3127394B2
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良一 岡本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な構成のエアー
ディフューザーを使用した染色工場に於ける排水処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディフューザーは高速或は低圧の流体流
れの流速が管路途中で変えられるようにするために使用
されるものであり、エアーディフューザーは上記管路内
流体に外部からエアーを吹き込ましめるための吹込管p
を備えた図6に示す如きものである。従来、染色工場で
は可成りの高濃度の染色液が排出されるのであり、従っ
てこれが脱水及びCODの低減化処理には、幾つかの撹
拌、反応、沈澱などの大掛り装置を設備する必要のある
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記エアーデ
ィフューザーに改良を加えたものとなし、且つこれを染
色工場や各種臭気発生工場の排液或は排気管路に取付
け、脱色、脱臭やCOD、酸化ガスなどの低減化が低コ
ストで図られるようにするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は染色工場に於け
る排水処理方法にエアーディフューザーを使用するもの
となし、且つそのエアーディフューザーは鶴首状の縮径
部を挟んで流体の送り込み側に圧空の単一吹込管を、こ
れに対し送り出し側には処理液と圧空の混合液吹込管を
設け、該混合吹込管のノズル口は縮径部の中心と同一中
心線上で送り込み側と対向するように開口させて配設さ
せる構成となすのである。
【0005】しかして、染色工場に於ける排水原水をP
H7〜PH8.5となるようにPH調整すると共に、上
記構成の特殊エアーディフューザーをパイプラインで排
出する管路途中に1〜3個を直列配設し、適宜処理液の
使用で脱色及びCOD低減が図られるようになすのであ
り、このさいエアーディフューザー1個の使用では処理
液を次亜塩素酸ソーダとなし、エアーディフューザー2
個の使用では処理液を前者が次亜塩素酸ソーダで後者を
カチオン性ポリマー凝集剤となし、エアーディフューザ
ー3個の使用では処理液を次亜塩素酸ソーダ、過酸化水
素、カチオン性ポリマー凝集剤の順で使用する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明に使用される特殊構
成のエアーディフューザー1の断面説明図である。1a
は中央部に縮径部sを有するエアーディフューザー本
体、1bは原水導入管であって、該管端から本体1a内
へ向け案内管1cが縮径部近くまで延出させてある。1
dはエアー送入管であって、エアーが上記案内管1cの
外周をめぐって縮径部s側へ導かれるようになされる。
1eは縮径部sとなされた後方側(開放側)から縮径部
s側へ逆向き状にのぞましめたノズル口であって、該ノ
ズル口は管体外の副管1fで霧化される薬液が一定圧力
で噴出されるものとなされる。なお、mは薬液導入管、
nはエアー導入管である。
【0007】図2は上記特殊構成のエアーディフューザ
ー1を使用して染色工場に於ける排液(原水)の脱色及
びCOD低減処理を行う略式図であって、図面は上記特
殊構成のエアーディフューザー1を排液管路の途中に1
個取付けしめる例である。
【0008】2は原水槽であって、染色工場に於ける高
濃度の染液排水が流入管3から流入される。4は該槽内
に設けたPH調整機であって、従来通り槽内へ酢酸や濃
硫酸などの薬液を投入しながら攪拌機の回動でPH調整
が行われるようになしても良いが、図示例では上記構成
の特殊エアーディフューザー1の使用で、即ち槽内へポ
ンプ5を設けて槽内原水を循環させる循環管路6に対し
特殊エアーディフューザー1を取付けしめ、1dからは
圧縮エアーを、mからは酢酸や濃硫酸を、nからは圧縮
エアーを吹込むことにより効率良くPH調整が行われる
ものを示す。
【0009】7は排水ポンプ、8は配水管、9及び10
はパイプラインの最終箇所に配設してなるスラッジ集収
装置であって、前者は沈澱方式によるものを、後者は加
圧浮上方式のものを示す。11は脱水機であって、上記
集収装置によって得られるスラッジを脱水処理するため
のものである。
【0010】しかして、上記本実施例に於ける排出管8
路途中に取付けしめた特殊エアーディフューザー1には
1dからは圧縮エアー(0.2〜0.4kg/cm
)を、一方mからは次亜塩素酸ソーダを原液400
リットルに対し2リットルの割合で、他方nからは圧縮
エアー(0.2〜0.4kg/cm )を入れるので
ある。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】表1はCOD2100の染色原水を上記実
施例で処理したさいの波形線グラフを示すものであっ
て、(イ)は処理前の原水のものを、(ロ)は従来方法
の即ち槽内で次亜塩素酸ソーダを投入しながら撹拌機に
よる曝気処理を行ったものを、(ハ)は本発明の前記図
2による処理を行ったものを示す。
【0014】表2は上記各実施例の数値表であって、
(ハ)のものが(イ)COD2100PPMから610
PPMの約70%強の低減が図られるものとなってお
り、且つAbs(アブソーバンス、吸光度)は1.26
まで落ちることを示している。このことは、従来次亜塩
素酸ソーダによる脱色は色が落ちるまで薬品を大量に消
費するものとなっていたが、本発明方法によれば従来方
法よりは短時間で且つ少量の薬品使用により効果的に脱
色処理を可能ならしめることができるものとなる。
【0015】図3は他の実施例を示すものであって、即
ち上記実施例では特殊構成のエアーディフューザーを排
水管路に1個取付けたものを示したが、本例では2個、
(1,1’)取付けたものとなす例である。しかして、
前者のエアーディフューザー1については上記例と同様
の処理液及び圧空が吹込まれるようになされるが、後者
のエアーディフューザー1’については1’dから同じ
く圧空エアー(0.2〜0.4kg/cm )を、
m’からはカチオン性ポリマー凝集剤の稀釈液を原液4
00リットルに対して1リットルの割合で、n’からは
圧縮エアー(0.2〜0.4kg/cm )を吹込ま
しめる。
【0016】
【表3】
【0017】表3は上記図3による処理を行ったさいの
波形線グラフ(ニ)を示すものであって、該波形線グラ
フ(ニ)から波長(wave length)400n
mの時、Absは0.141まで下がるものとなった。
【0018】図4は更に他の実施例を示すものであっ
て、上記例に対し更に上記構成のエアーディフューザー
を1個増加して3個配置したものである。本例で最初と
最後のエアーディフューザー1及び1’については、上
記例と同様の処理液及び圧空が吹込まれるようになされ
るが、中央のエアーディフューザー1”には1”dから
圧縮エアー(0.2〜0.4kg/cm2 )を、m”か
らは過酸化水素を、n”からは圧縮エアー(0.2〜
0.4kg/cm2 )を吹込むようになすのである。
【0019】
【表4】
【0020】表4は上記図4による処理を行ったさいの
波形線グラフ(ホ)を示すものであって、該波形線グラ
フ(ホ)から波長400nmの時、Absは0.131
まで下がるものとなった。
【0021】上記実施例の染色排水の脱色用にはNaO
Clの使用が有効であるし、シアン酸化分解もNaOC
lが使用されるものとなる。なお、本発明方法の実施に
さいしPH調整についても排水管路途中で自動的に行わ
れるようになすことのできるものである。
【0022】図5は本発明の特殊エアーディフューザー
のノズル口1eの変化例を示す断面説明図であって、A
はノズル口全面を微細孔となしたもの、Bは中央に核体
を備えたもの、Cは中央に自由回動する羽根体を備えた
ものであり、その他図示例以外に各種のものが採用でき
るがDに示す如く単に斜状の切断面が噴出されるように
なさしめるものであっても良い。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の如く実施するものであっ
て、本発明に使用される特殊構成のエアーディフューザ
ーがその縮径部を挟んで流体の送り出し側にノズル口を
縮径部の中心と同一中心線上で送り込み側と対向するよ
うに開口させて配設させる構成となしたことは、該部に
於ける廃水液と処理液分子間の微細分散による高エネル
ギー下の撹拌接触が行われるものとなるのであって、少
量の処理液(薬液)で短時間の効果的な処理が図られる
ものとなる。従来、染色工場では可成りの高濃度の染色
液が排出されるのであり、従ってこれが脱水及びCOD
の低減化処理には、幾つかの撹拌、反応、沈澱などの大
掛り装置を設備する必要のあるものであったが、本発明
により省設備や維持管理の低減化が図られるものとなる
のであり、また臭気処理についても同様である。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する特殊構成のエアーディフュー
ザー1の断面図である。
【図2】染色工場に於ける脱色及びCOD低減処理を行
う略式図である。
【図3】他の実施例を示すものである。
【図4】他の実施例を示すものである。
【図5】ノズル口の変化例を示す断面説明図である。
【図6】従来に於けるエアーディフューザーの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 エアーディフューザー 1a 本体 1b 原水流入管 1c 導管 1d エアー送入管 1e ノズル口 1f 副管 2 排水管路 3 原水槽 4 PH調整機 5 ポンプ 6 循環管路 7 排水ポンプ 8 排出管 11 脱水機
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C02F 1/58 C02F 1/58 D 1/72 1/72 Z 1/76 1/76 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01F 3/00 - 5/26 C02F 1/70 - 1/78

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染色工場に於ける排水原水をPH7〜P
    H8.5となるようにPH調整すると共に、パイプライ
    ンで排出する管路途中に鶴首状の縮径部を挟んで排水原
    液の送り込み側には圧空の単一吹込管を、これに対し送
    り出し側には処理液と圧空の混合液吹込管を設け、該混
    合吹込管のノズル口は縮径部の中心と同一中心線上で送
    り込み側と対向するように開口させてなるエアーディフ
    ューザーの1〜3個を直列配設し、縮径部を通過する排
    水原液に向かって処理液を噴出させて脱色及びCOD低
    減が図られるようになすことを特徴とする染色工場に於
    ける排水処理方法。
  2. 【請求項2】 エアーディフューザー1個の使用では処
    理液を次亜塩素酸ソーダとなしたことを特徴とする請求
    項1記載の染色工場に於ける排水処理方法。
  3. 【請求項3】 エアーディフューザー2個の使用では処
    理液を前者が次亜塩素酸ソーダで後者はカチオン性ポリ
    マー凝集剤となしたことを特徴とする請求項1記載の染
    色工場に於ける排水処理方法。
  4. 【請求項4】 エアーディフューザー3個の使用では処
    理液を次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素、カチオン性ポリ
    マー凝集剤の順で使用することを特徴とする請求項1記
    載の染色工場に於ける排水処理方法。
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