JP3127249B2 - ダイオキシン類合成防止空気冷却装置 - Google Patents

ダイオキシン類合成防止空気冷却装置

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JP3127249B2
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  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種焼却炉、溶
融炉などから排出される有害物質のダイオキシン類の二
次合成を完全に阻止防止可能とするダイオキシン類合成
防止空気冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】焼却炉、溶融炉等の燃焼装置は、廃棄物
処理は勿論のこと、金属精錬施設、紙パルプの漂白工
程、セメント、ガラス、セラミックの各工場、化学原料
ないし化学製品の製造工場等広範な産業分野で使用され
ている。
【0003】したがって、これらの施設、工場から人体
に有害なダイオキシン類が生成され、大気や地球環境を
破壊しつつあるのが現状であり、地球規模での改善が広
く叫ばれている。
【0004】そして、大気汚染物質であり人体に有害な
ダイオキシン類を除去するための種々の方法装置が開発
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のダ
イオキシン類除去装置や方法は、高温燃焼によるダイオ
キシン類の高温分解や、高温状態より大気中へ放出され
る排ガスの冷却時に生ずる虞れのある合成ダイオキシン
類の発生を防止する手段などが知られているが、いづれ
も構造が複雑で有効かつ、低価格でできないという問題
があった。
【0006】すなわち、この発明は800℃以上の高温
の排ガスを、多数の並列かつ重畳構成の空気冷却管内に
向けて、これら空気冷却管によって形成される流路に沿
って短時間に通過させることにより、ダイオキシン類の
合成温度以下に急冷させてダイオキシン類の発生を完全
に防止できるようにしたダイオキシン類合成防止空気冷
却装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、叙上の点に
着目して成されたもので、以下の構成を備えることによ
り、上記課題を解決できるものである。
【0008】(1)各種炉から生成されるダイオキシン
類の構成化学分子の分解状態にある高温排ガスを導入で
きる上側の導入開口部と、急冷処理後の低温排ガスを導
出できる導出開口部とを備えた急冷筒体内に、多数の空
気冷却管を間隔を置いて同一平面上に整列配置させた平
面空冷管群を順次と間隔を置いて平行に組込み重畳さ
せ、各平面空冷管群を構成する隣り合う空気冷却管との
間隙を、排ガスの流路として形成すると共に、前記平面
空冷管群の少なくとも2以上を一組とする多段空冷管ユ
ニットとして分割して必要な組数に形成し、これら各多
段空冷管ユニットの両端に冷却空気の導入部および熱交
換された高温空気の導出部を形成し、かつ上下に隣り合
う前記多段空冷管ユニットには互いに異なる方向より冷
却空気を供給するようにして成ることを特徴とするダイ
オキシン類合成防止空気冷却装置。
【0009】()上下に隣り合う平面空冷管群の互い
に相対向する各空気冷却管は位置をづらした断面一松模
様状に配設して高温排ガスの流路を蛇行できるようにし
て成ることを特徴とする前記(1)記載のダイオキシン
類合成防止空気冷却装置。
【0010】(空気冷却管には必要な箇所に冷却フ
ィンを複数設けて成ることを特徴とする前記(1)また
は()記載のダイオキシン類合成防止空気冷却装置。
【0011】()急冷筒体の導入開口部には、導入す
る排ガスを拡散できる旋回翼などの分散手段を設けて成
ることを特徴とする前記(1)記載のダイオキシン類合
成防止空気冷却装置。
【0012】なお、この発明で指称するダイオキシン類
とは、75種の異性体・同族体が存在するポリ塩化ジベ
ンゾパラダイオキシン(Poly−chlorinat
eddibenzo−p−dioxins:PCDD
s)と135種の異性体、同族体が存在するポリ塩化ジ
ベンゾフラン(Poly−chlorinateddi
benzofurans:PCDFs)を包含するがさ
らに、ポリ塩化ビフェニル(PCB)にも209種類の
異性体、同族体が存在し、共偏平構造を持つ12種類の
コプラナーPCB(Co−PCB)の異性体、同族体は
毒性が強く、その生体作用はPCDDsのそれと類似し
ており、Co−PCBはPCBの製品中に存在するとと
もに、PCDDs・PCDFsと同様に、廃棄物の焼却
装置で生成し、環境を広く汚染しているので、このCo
−PCBも含めてダイオキシン類と総称する。
【0013】以下にその構造式を示す。
【0014】
【化1】
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面と共に説明する。
【0016】1は急冷装置で、平面、四方形好ましくは
長方形で側面も上下方向に長い長方形の室構成の急冷筒
体2を備える。3は、この急冷筒体2の上側に開口した
導入開口部を示し、各種炉から生成されるダイオキシン
類の構成化学分子の分解状態にある、例えば800℃以
上の高温排ガスを導入できる。4は、この急冷筒体2の
下側に開口した急冷処理後の低温排ガス、すなわち、ダ
イオキシン類の合成温度300℃以下、例えば270℃
以下の排ガスの導出開口部である。
【0017】5は断面円形,角形など好みの形状を有す
る空気冷却管で、耐熱性の強いステンレス,チタンなど
の金属や耐熱性セラミックス等が用いられると共に一方
の開口端より他方の開口端に向けて冷却空気が供給され
る。
【0018】この空気冷却管5には、必要な箇所に熱交
換効果を高める吸熱用フィン5aが設けられ、かつ空気
冷却管5はその多数が一定の間隔を置いて同一平面上に
整列されて、平面空冷群aを形成し、この平面空冷管
群aは前記急冷筒体2内に順次と同一方向に向けて多段
に配設され重畳され、そして、これら空気冷却管5の間
に沿って排ガスの流路Fが形成される。
【0019】そして必要に応じて、図示では少なくとも
2以上の例えば図示のように上下方向に7個の平面空冷
管群aを以って一組の多段空冷管ユニットA1を構成
し、この多段空冷管ユニットA1 と同一構成の多段空
管ユニットA2,A3,A4……を多段、例えば6段ない
し10段(図1,図2の図示では8段)として前記急冷
筒体2内に一体的に組込むと共に、これら各多段空
ユニットA1,A2,A3……の両端にそれぞれ、冷却空
気の導入部61,62,63……および熱交換された高温
空気の導出部71,72,73……を接続設置するもので
ある。
【0020】8は冷却空気を供給する浄化フィルターを
備えた空気ポンプで、外気を吸引して導管9を介して前
記各多段空管ユニットA1,A2,A3……の各冷却空
気の導入部61,62,63……に分割して供給できる構
成としてある。
【0021】なお、前記多段空管ユニットA1,A2
3……に対し、冷却空気の導入部61,62,63……は
図示のように各段毎の交互に反対方向に設けて冷却空気
の供給方向を異ならせ、各多段空管ユニットA1
2,A3……による排ガスの冷却効果を均等に行わせる
ように配慮してある。
【0022】10は熱交換された前記高温空気の導出部
1,72,73……に接続される排管であって、各導出
部71,72,73……のそれぞれ接続される単一管より
順次と集束させて1本ないし3本位に纏めて構成し、他
の構成の熱源の補助用として再利用できるようにしてあ
る。
【0023】ところで、前記した空気冷却管5の配設に
関しては、図6に示すように上下に隣り合う平面空冷管
群aの互いに相対向する各空気冷却管5の位置をずらし
て断面一松模様状に配設して高温排ガスの流路Fを蛇行
状態として形成できる。
【0024】さらに、急冷筒体2の導入開口部3には図
7に示すように旋回翼3aを配設して高温で導入される
排ガスに均一に分散作用を与えて熱交換作用をより有効
に行わせるように構成することもできる。
【0025】さらに、なお、上下に隣り合う多段空冷管
ユニットA 1,A2,A3……は、順次と90度など所望
の角度による配設方向を変化させて構成することも可能
であると共に急冷筒体2は平面四方形とは限らず、円
形,楕円形などその形状は特定されない。
【0026】11aは、図8に示すように二つ以上の急
冷装置1の各急冷筒体2の導入開口部3と接続される高
温排ガス分割供給用のディストリブュータであるが、必
要に応じて設けるものであって、設けなくても良い。1
1は導入開口部3に直接またはこのディストリブュータ
11aを介して接続される供給管であって、各種炉から
排出されるダイオキシン類を分解状態にできる800℃
以上の加熱状態を維持して高温排ガスを所望の圧をもっ
て供給できるようにしている。
【0027】12は、急冷筒体2の導出開口部4より排
出される低温排ガスの排出管である。
【0028】13は、本発明者が開発した必要に応じて
設けられる再加熱分解筒であって、急冷装置1の導入開
口部3においてダイオキシン類の完全分解温度である8
00℃以上の高温排ガスを得るために接続するものであ
る(特開平10−288324号公報,特願平9−20
6642号)。
【0029】すなわち、焼却炉または溶融炉などで燃焼
処理された800℃以下の温度に降下した排ガスを燃焼
バーナ14により800℃以上に再加熱し、ダイオキシ
ン類を完全な分解ガス状態にし、この高温状態を2秒間
以上維持できるように筒13内に配設した旋回羽根15
によって高温排ガスをその導入口16より旋回羽根15
によって区劃される一方の旋回路17を上方へ向かって
導き、頂部空室18で旋回羽根15によって区劃される
他方の旋回路19を通って導管、即ち前記供給管11よ
り直接またはディストリブュータ11aを介して、前記
急冷装置1の各急冷筒体2の導入開口部3に供給できる
ものであって、温度降下を防ぐために再加熱分解筒13
および供給管11には全体を断熱構造部20として形成
させている。なお、前記燃焼バーナ14には補助加熱手
段として前記排管10の末端を接続し、この排管10内
より供給される熱交換された高温空気を有効に再利用す
ることができる。
【0030】21は急冷筒体2の導出開口部4と接続さ
れる排出管12の中間に配設される混合室であって、低
温排ガス中の煤煙などを吸着できるように、薬剤ポンプ
21a、薬剤タンク21bを備えて、常時必要に応じて
投入できるようになっている。
【0031】22は急冷装置1で急冷処理されて低温処
理化された排ガスの排出管12に直接または混合室21
を介して接続される次段のバグフィルタなどの補助装置
であって、急冷装置1での急冷処理されて基準値0.1
ng−TEQ/m3N以下に含有量が減少したダイオキ
シン類に対してこの補助装置22がバックアップして微
量に残留したダイオキシン類を除去して完全を期すこと
ができる。このバグフィルタの補助装置22は多数の分
岐した多孔構造の濾過筒体23を備え、消石灰プレコー
ト層などを表面濾材として前記濾過筒体23の内周面の
濾布上に形成させ、排出管12より急冷処理された比較
的低温の排ガス中の煤煙に含まれるダイオキシン類の微
量な有毒ガスを捕捉できる。そして、この補助装置22
には、エアーコンプレッサー24よりの高圧空気エアタ
ンク25よりの高圧空気を導く導管26と接続され、高
圧空気によって各濾過筒体23に集積した捕捉有害ガス
を濾材と共に吹き落とすことができる。さらにこの後に
排気管27を次段の補助装置28、例えば活性炭吸着装
置に接続し、ここで更に捕捉を免れたダイオキシン類を
活性炭に吸着させ、排出管29より排風機30の働きで
殆ど基準値の1/10〜1/100オーダーの殆ど完全
にダイオキシン類を除去した環境汚染に問題のない安全
な状態の排ガスとして煙突より大気中に排気できもので
ある。
【0032】なお、急冷装置1での急冷処理は、ダイオ
キシン類の再合成温度と一般に知られる温度320℃以
下の温度に急冷できれば、理論的には差し支えないが、
次段のバグフィルタなどの補助装置での有効除去処理
を、配慮すると230℃〜300℃位の低温排ガスへの
冷却処理が好ましい。
【0033】31は必要箇所に設けたバルブ、32はオ
イルタンク、33は各種炉からの排ガス導入管を夫々示
す。
【0034】叙上の構成に基づいて作用を説明する。
【0035】各種炉から排気される排ガスがダイオキシ
ン類の分解温度以上、例えば800℃以上でダイオキシ
ン類が分解状態の高温排ガスを、所望の加圧力を与えて
急冷装置1の急冷筒体2の導入開口部3に導き、直接ま
たはディストリブュータ11aを介して、気体急冷筒2
より下方に吐出させる。この気体急冷筒2の導入開口部
3に旋回翼3aが設けてある場合は、排ガスは強制的に
気体急冷筒2の入口で急旋回分散作用を受けるが、旋回
翼3aがなくても排ガスは急冷筒体2の導入開口部3よ
り内部の流路Fへ導かれる。
【0036】他方、高圧の冷却空気は、空気ポンプ8に
より導管9を介して急冷装置1の各急冷筒体2の空気冷
却管5内に送給される。800℃以上の高温排ガスは蛇
行した流路Fを通って多段空冷管ユニットA1,A2……
を通過し、急速に温度を降下し急冷筒体2の導出開口部
4にはダイオキシン類合成温度以下の270℃程度で排
気される。
【0037】急冷筒体2の導入開口部3から導出開口部
4までの排ガス急冷時間は、極力短かく設定し、かつ冷
却空気は、排ガスの吐出量に応じかつ冷却空気の温度に
より各空気冷却管5への空気送給量を、導管9に設けた
可変調節バルブ9aにより自由に調節できる。
【0038】殊に、段空冷管ユニットA1,A2……
は各段における冷却空気が空気冷却管5に対して異なる
方向から作用するので、通過する排ガスに対する冷却作
用は均一化し、急冷化を図ることができる。
【0039】また、空気冷却管5は、上部側では最も高
い高温排ガスの冷却に関与し、下部側では一応、冷却処
理され比較的低温の排ガスの冷却に係るので、上側の空
気冷却管5より吐出される熱交換された空気の方が、下
側の空気冷却管より吐出される熱交換された空気の方よ
り高温であることは明らかであるが、全体として排出管
10より得られる熱交換された冷却空気は300℃から
500℃程度の高温気体となっており、この高温空気は
各種炉の加熱用の補助手段、例えば図示のとおり、燃焼
バーナ14に供給されて燃焼バーナ14の燃料消費を節
約させることができる。
【0040】このようにして高温の排ガスは、急冷処理
され温度降下されるが、急冷処理された排ガスの温度範
囲は、230℃〜280℃が好ましく、この温度範囲に
入るように空気冷却管5の長さ,太さ,材質,外形およ
びその配設数や重畳段数や冷却空気の供給速度などを可
変調節するものである。
【0041】急冷装置1で急冷されたダイオキシンの発
生が殆どない状態の排ガスは、排出管12を経て次段の
混合室21、バグフィルタなどの補助装置22や活性炭
吸着装置などの補助装置28を通り、煤煙などの微粒子
上に付着したごく微量で許容量とされるダイオキシンを
も除去し、完全に無害化した状態で大気中に放出でき
る。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、多数の空気冷却管構
成によって急冷装置の急冷筒体が形成され、また高温の
排ガスの流路は、これらの多数多段の空気冷却管内を蛇
行して形成できるもので、全体の構成がきわめて簡単で
あり、しかも空気冷却管内を流れる冷却空気は、隣り合
う上下の多段空冷却管ユニット毎に異なる方向に供給し
ているので、著しく熱交換率を高くして800℃以上の
高温排ガスを瞬時に近く急冷してダイオキシン合成温度
と謂われる320℃〜350℃の温度以下にすることが
できると共に冷却媒体は空気であるので、熱交換後の爾
後処理に困難性はなく、しかも空気冷却管は多数の平面
空冷管群と、多数の平面空冷管群を一組とした多段空冷
管ユニットとして組込構造とすることができることによ
って組立、分解が能率的、効率的に実施でき、かつ新品
との部品交換などメンテナンスにも有効となるなどの効
果を有する。
【0043】しかも、熱交換された吸熱高温状態の冷却
空気は、他の熱源の補助用として有効再利用できるとい
う効果もある。
【0044】さらに、この発明の特徴とする処は、急冷
装置の主要構成が空気冷却管の配列組合せで済むので、
全体として部品点数が少なく、安価量産に適すると共に
既存の各種炉に廉価に付設できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るダイオキシン類合成防止空気
冷却装置の要部構成で空気冷却管を横断して示す縦断説
明図
【図2】 この発明に係るダイオキシン類合成防止空気
冷却装置の要部構成で、空気冷却管を縦断して示す縦断
説明図
【図3】 この発明に係るダイオキシン類合成防止空気
冷却装置の要部構成を図4と異なる位置で示す横断平面
説明図
【図4】 この発明に係るダイオキシン類合成防止空気
冷却装置の要部構成を図3と、異なる位置で示す横断平
面説明図
【図5】 この発明に係る多段空冷管ユニットの横断説
明図
【図6】 空気冷却管と排ガス流路の配列構成断面説明
【図7】 急冷筒体の開口部に設けられる旋回翼構成の
一例を示す平面説明図
【図8】 この発明の基本構成を組込んだダイオキシン
防止除去システムの一例を示す説明図
【符号の説明】
1 急冷装置 2 急冷筒体 3 導入開口部 3a 旋回翼 4 導出開口部 5 空気冷却管 5a 吸熱性フィン 61,62,63 …… 冷却空気の導入部 71,72,73 …… 冷却空気の導出部 8 空気ポンプ 10 排管 11 供給管 11a ディストリブュータ 12 排ガスの排出管 13 再加熱分解筒 14 燃焼バーナ 21 混合室 22 バグフィルタなどの補助装置 28 次段の補助装置 a 平面空冷管群 A1,A2,…… 多段空冷管ユニット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23J 15/06 F28D 7/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種炉から生成されるダイオキシン類の
    構成化学分子の分解状態にある高温排ガスを導入できる
    上側の導入開口部と、急冷処理後の低温排ガスを導出で
    きる導出開口部とを備えた急冷筒体内に、多数の空気冷
    却管を間隔を置いて同一平面上に整列配置させた平面空
    冷管群を順次と間隔を置いて平行に組込み重畳させ、各
    平面空冷管群を構成する隣り合う空気冷却管との間隙
    を、排ガスの流路として形成すると共に、前記平面空冷
    管群の少なくとも2以上を一組とする多段空冷管ユニッ
    トとして分割して必要な組数に形成し、これら各多段空
    冷管ユニットの両端に冷却空気の導入部および熱交換さ
    れた高温空気の導出部を形成し、かつ上下に隣り合う前
    記多段空冷管ユニットには互いに異なる方向より冷却空
    気を供給するようにして成ることを特徴とするダイオキ
    シン類合成防止空気冷却装置。
  2. 【請求項2】 上下に隣り合う平面空冷管群の互いに相
    対向する各空気冷却管は位置をづらした断面一松模様状
    に配設して高温排ガスの流路を蛇行できるようにして成
    ることを特徴とする請求項1記載のダイオキシン類合成
    防止空気冷却装置。
  3. 【請求項3】 空気冷却管には必要な箇所に冷却フィン
    を複数設けて成ることを特徴とする請求項1または
    載のダイオキシン類合成防止空気冷却装置。
  4. 【請求項4】 急冷筒体の導入開口部には、導入する排
    ガスを拡散できる旋回翼などの分散手段を設けて成るこ
    とを特徴とする請求項1記載のダイオキシン類合成防止
    空気冷却装置。
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JPH0590225U (ja) * 1992-05-20 1993-12-10 ヤマト科学株式会社 恒温恒湿器

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