JP3127199B2 - 時計の針合わせ構造 - Google Patents

時計の針合わせ構造

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JP3127199B2 JP08160763A JP16076396A JP3127199B2 JP 3127199 B2 JP3127199 B2 JP 3127199B2 JP 08160763 A JP08160763 A JP 08160763A JP 16076396 A JP16076396 A JP 16076396A JP 3127199 B2 JP3127199 B2 JP 3127199B2
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正貴 太田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計の針合わせ構
造に関するものであり、特に、針合わせ部材の組み込み
時における歯車の損傷を防止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の針合わせ構造としては、
実公昭61−2943号公報に開示されているものがあ
った。この針合わせ構造は、図5に示すように、つまみ
部2、修正カナ4及びそれらの間の軸部6に設けられた
爪部8からなる針合わせ部材10を、カバー12に設け
られている針合わせ用孔14に上方から圧入して取り付
けるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の針合わせ構
造において、図5に示すように、針合わせ部材10を針
合わせ用孔14に挿入して自然落下させると、その爪部
8が針合わせ用孔14の内面に当接し、このときには修
正カナ4が指針を駆動する日ノ裏車等の歯車16にまだ
噛み合っていない状態にある。そして、針合わせ部材1
0を押し込むことにより、その爪部8を針合わせ用孔1
4内に圧入し、このときに修正カナ4が歯車16に噛み
合うように構成されていた。このため、針合わせ部材1
0を一気に押し込んだときに、修正カナ4と歯車16と
が適正に噛み合わないと、修正カナ4と歯車16の歯が
ぶつかってその一方又は両方が破損、変形してしまうこ
とがあった。このように修正カナ4や歯車16が破損、
変形してしまうと、針合わせ部材10が円滑に回転しな
くなり、これが負荷となって指針駆動に悪影響を与える
ことがあった。
【0004】また、上記従来例においては、修正カナ4
と歯車16が噛み合っているか否かを明確に判断するこ
とができなかったので、修正カナ4が歯車16の歯の上
に乗ってしまう場合でも強引に押しつぶして圧入してし
まうこともあった。
【0005】更に、針合わせ部材10を圧入する際に、
修正カナ4と歯車16とを噛み合わせるため、従来は針
合わせ部材10を回転させながら組み付けていた。この
ため、針合わせ部材10を回転させる分だけ工数が増
え、しかも、これでも適正に噛み合わせることができず
に歯車等が破損することがあった。
【0006】本発明は、上記従来例の課題に鑑みなされ
たもので、その目的は、針合わせ部材の圧入前に修正カ
ナと指針駆動輪列とを適正に噛み合わせると共に、その
噛合状態を一目で判別することを可能にした時計の針合
わせ構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の時計の針合わせ
構造は、軸部と該軸部の一方の端部に設けられたつまみ
部と前記軸部の他方の端部に設けられた修正カナと前記
つまみ部と修正カナとの間に設けられた係合部とを有す
る針合わせ部材と、該針合わせ部材が挿入可能な針合わ
せ用孔と該針合わせ用孔内に設けられ前記係合部が当接
すると共に針合わせ部材を押圧すると前記係合部に係合
する抜け止め係合部と前記針合わせ用孔の開口部周囲に
設けられた段部とを有するカバーと、からなるものであ
り、前記係合部が抜け止め係合部に当接すると前記修正
カナが指針駆動輪列に噛合する位置に達し、該修正カナ
が指針修正輪列に噛合すると前記つまみ部が段部位置に
停止するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の時計の針合わせ構造にお
いては、針合わせ部材をカバーの針合わせ用孔に挿入し
自然落下させ、針合わせ部材の係合部がカバーの抜け止
め係合部に当接する位置に達すると、針合わせ部材の修
正カナが指針駆動輪列に噛合する位置に達するように設
定されている。このときに、修正カナと指針駆動輪列と
が適正に噛合すると、針合わせ部材のつまみ部はカバー
の針合わせ用孔の開口部周囲に設けられた段部と同じ位
置に停止する。このため、つまみ部と段部との位置関係
を見るだけで、修正カナと指針駆動輪列とが適正に噛合
しているか否かを判別することができる。そして、適正
に噛合している場合には、そのまま針合わせ部材を押し
込むことにより針合わせ部材を取り付けることができ
る。また、適正に噛合していない場合には、針合わせ部
材をわずかに回転させることにより噛合させることがで
き、この場合にもつまみ部と段部との位置関係で容易に
判別することができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る時計の針合わ
せ構造を示す要部断面図である。20は針合わせ部材で
あり、中央の軸部20aと、その上方端部に設けられた
円板状のつまみ部2bと、軸部20aの下方端部に設け
られた修正カナ20cと、つまみ部20bと修正カナ2
0cとの間の軸部20aの外周より突出した環状の突出
部からなる係合部20dと、から構成されている。尚、
本実施例における針合わせ部材20には、修正カナ20
cの端面から軸部20a内に取付孔20eが形成されて
おり、針合わせ部材20を取り付けたときに下板26か
ら突出する突出部26aがこの取付孔20e内に嵌入さ
れ、円滑に針合わせ部材20が回転するように構成して
いる。
【0010】22は下板26内の時計機構等にホコリ等
が侵入することを防ぐダストカバー等のカバーである。
このカバー22には針合わせ部材20を挿入する針合わ
せ用孔22aが設けられており、また、この針合わせ用
孔22a内には針合わせ部材20の係合部20dに係合
してその抜脱を防ぐ抜け止め係合部22bが設けられて
いる。本実施例における抜け止め係合部22bは、弾性
を有する腕部22cと、その先端に形成された爪部22
dとから構成されている。また、このカバー22の針合
わせ用孔22aの開口部周囲には針合わせ部材20のつ
まみ部20bとの位置関係でその高さが設定されている
段部22eが形成されている。
【0011】24は下板26内に収められている指針駆
動輪列であり、24aはこの指針駆動輪列24内の日ノ
裏車等の歯車である。
【0012】上記構成からなる針合わせ構造において、
針合わせ部材20は次のような工程を経て取り付けられ
る。はじめに、針合わせ部材20を針合わせ用孔22a
に挿入し、自然落下させる。このときに、針合わせ部材
20の係合部20dとカバー22の抜け止め係合部22
bの爪部22dとが当接する位置まで針合わせ部材20
が入ると、修正カナ20cが歯車24aと噛合可能な位
置に達するよう設定されている。このため、図1に示す
ように、挿入された針合わせ部材20の修正カナ20c
は歯車24aに噛み合う位置まで入り込み、ここで適正
に噛み合うと係合部20dと抜け止め係合部22bの爪
部22dとが係合して針合わせ部材20は一旦停止す
る。この状態のときにつまみ部20bの下端部20fが
段部22eの水平面とほぼ同じ所に位置するように段部
22eの高さが設定されており、修正カナ20cと歯車
24aとが適正に噛み合ったことをつまみ部20bと段
部22eの位置関係で知ることができる。
【0013】一方、針合わせ部材20を挿入したとき
に、その修正カナ20cと歯車24aとが適正に噛み合
わないと、図2に示すように、修正カナ20cが歯車2
4a上に乗ってしまうことになる。この状態では、係合
部20dと抜け止め係合部22bの爪部22dは当接し
ておらず、また、つまみ部20bの下端部20fも段部
22eより上に位置することになる。このため、つまみ
部20bと段部22eとの位置関係から、一目で修正カ
ナ20cと歯車24aとが噛み合っていないことを判別
することができる。尚、この状態において、つまみ部2
0bをわずかに回転させれば、修正カナ20cと歯車2
4aを噛み合わせることができる。この場合にも、修正
カナ20cと歯車24aとが噛み合うと、針合わせ部材
20はその係合部20dが抜け止め係合部22bの爪部
22dに当接するまで入り込むことになり、この結果、
つまみ部20bの下端部20fが段部22eの位置まで
下がって適正に噛み合ったことをこの位置関係から知る
ことができる。
【0014】図1に示すように、適正に修正カナ20c
と歯車24aとが噛み合った状態において、針合わせ部
材20を押圧すると、針合わせ部材20の係合部20d
が抜け止め係合部22bの爪部22dを押し開いて更に
奥へ入って係合する。このときに、修正カナ20cと歯
車24aは既に適正に噛み合っているので、修正カナ2
0cは歯車24aに噛み合った状態のまま奥に入り込
む。この結果、針合わせ部材20を押し込む力が修正カ
ナ20cや歯車24aの歯に加わることがなく、歯車等
の破損を防ぐことができる。
【0015】図4は図1乃至図3に示す状態の針合わせ
部材20を重ねて図示したものであり、その位置関係を
表したものである。この図4において、修正カナ20c
と歯車24aとが適正に噛み合ったときの位置をA(点
線)、修正カナ20cと歯車24aとが噛み合っていな
いときの位置をB(実線)、針合わせ部材20の取付け
が終了したときの位置をC(実線)で示している。図4
からも明らかなように、つまみ部20bの下端部20f
がカバー22の段部22eよりも上に位置しているとき
には修正カナ20cと歯車24aが噛み合っておらず、
またほぼ同じ位置にあるときには適正に噛み合ってお
り、更に下端部20fが段部22eよりも下に位置して
いるときには針合わせ部材20が完全に組み込まれた状
態となる。従って、作業者は、修正カナ20cと歯車2
4aとの噛合状態や組み込み状態を一目で判別すること
が可能となる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、針合わせ部材のつまみ
部とカバーの段部との位置関係で噛合状態を判別するこ
とができるので、針合わせ部材を個々に回転させる工数
を省くことができる。
【0017】また、噛合状態を一目で判別することがで
きるので、無理に針合わせ部材を押し込んで歯車等を破
損することがなくなり、この結果、指針駆動に悪影響を
及ぼして止まりや時間違いが発生することを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る時計の針合わせ構造を
示す要部断面図である。
【図2】図1に示す修正カナと歯車が噛み合っていない
ときの状態を示す要部断面図である。
【図3】図1に示す針合わせ部材を完全に組み込んだと
きの状態を示す要部断面図である。
【図4】図1乃至図3に示す状態の針合わせ部材を重ね
て図示した要部断面図である。
【図5】従来の時計の針合わせ構造を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
20 針合わせ部材 20a 軸部 20b つまみ部 20c 修正カナ 20d 係合部 22 カバー 22a 針合わせ用孔 22b 抜け止め係合部 22e 段部 24 指針駆動輪列 26 下板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04B 27/00 - 27/02 G04B 3/04 G04B 19/25 G04B 31/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部と、該軸部の一方の端部に設けられ
    たつまみ部と、前記軸部の他方の端部に設けられた修正
    カナと、前記つまみ部と修正カナとの間に設けられた係
    合部とを有する針合わせ部材と、 該針合わせ部材が挿入可能な針合わせ用孔と、該針合わ
    せ用孔内に設けられ前記係合部が当接すると共に針合わ
    せ部材を押圧すると前記係合部に係合する抜け止め係合
    部と、前記針合わせ用孔の開口部周囲に設けられた段部
    とを有するカバーと、からなり、 前記係合部が抜け止め係合部に当接すると前記修正カナ
    が指針駆動輪列に噛合する位置に達し、該修正カナが指
    針修正輪列に噛合すると前記つまみ部が段部位置に停止
    することを特徴とする時計の針合わせ構造。
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