JP3127134U - 真空成型による金属成型製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、従来、樹脂類を注入してプラスチックを成型する方法だが、この手法を利用しての従来、考えもしないし、出来なかった、真空成型による金属成型製品を提供する。
【解決手段】皺付き8角柱(1)に、深底円柱孔(2)を設ける、次にこのように形成し構成された全体を、原型のマスターモデル(3)として、シリコンゴム注型(4)を取る、そしてこのシリコンゴム注型(4)の注型面にKCK塗型パウダーを塗布する、そしてこのシリコンゴム注型(4)に低融点合金(5)を真空槽(7)の中で注入して一体に形成させたことを特徴とする金属成型製品。
【選択図】図1

Description

本考案は、複雑な形状部分でも一体物で作れる、樹脂成型の方法を取り入れて、堅牢な金属材料の製品、部品を形成する技術に関するものである。
従来、金属製品は砂型の注型に、高温の金属材料を流し込んで形成していた。
現在、部品や製品を金属で作るとなれば、機械加工や板金加工になるが、複雑形状の一体物は、製作が困難である。通常では、金属製品を一体物に、形成することが提案されているが、現状は金属類の製品は、溶かした鉄、アルミニウム等を砂型やダイキャスト型に流し込んで生産されており、複雑な形状で且つ、高い精度物を作ることはなかなか難しい事である。
最近は、シリコンゴム型および樹脂型等にプラスチックを注入して成型する技術が進んでおり、この樹脂製品は非常に精密で複雑な形状のものまで出来るに至っている。しかしながらこれは、あくまで樹脂製品として形成されている。
現時点では金属製品、金属部品と云えば、すべて高温の熔解金属を鋳型に注入して作られており、その膨張と収縮率に悩まされ、また形状の複雑なものは出来ず、肉厚の極薄いものや、厚いものと混在するもの等は製作困難であり、さらに内部の気泡による、巣の発生による欠点もあり、バリの仕上げも大変であった。とくに、試作品はおのずから最先端の精密精度、複雑形状をクリアする事は必要条件である。樹脂による成型の試作品はかなりの品質まで出来ているが、現時点では金属の成型品、特に金属材料を真空成型する事はなかった。
本考案は、このような問題を改善する為になされたものである。
表面に皺を設けた、細長い、皺付き8角柱(1)に、深底円柱孔(2)を設ける。このように形成し構成された、前記8角柱の全体を原型のマスターモデル(3)として設け、型枠(6)に、このマスターモデル(3)を置き、シリコンゴムを流して、シリコンゴム注型(4)を形成する。次に、このシリコンゴム注型(4)の注型面にKCK塗型パウダーを塗布する。これにより皺付き8角柱(1)の表面が塗装される。そして、このシリコンゴム注型(4)を、真空槽(7)の中に入れて、この中に於いて低融点合金(5)を前記注型に注入する。低融点合金は150℃以下で熔融する。
最後に、真空槽(7)より取出した、シリコンゴム注型(4)をメス型とオス型に分離して取出すと、全体が一体に形成されたことを特徴とする、深底円柱孔(2)を設けた、塗装済みの皺付き8角柱(1)の、真空成型による金属成型製品が形成する。
1.樹脂成型と同じ真空成型であるから、肉厚の、極薄い部分(0.5mm以下)〜厚い部分迄が混在する、試作品等が簡単に出来さらに、複雑極まる構造のものまで作る事が出来る。
2.寸法精度が非常に高く、機械加工品以上の最高品質が得られる。
3.全部一体に出来、さらに不良品はまったく皆無である。
4.製作工程が少なくて、作業も簡単であり、また数量もいくらでも簡単に増やせる。ローコスト品として展開できる。
樹脂やその他の材料で構成され形成されている、皺付き8角柱(1)にたいして、その上部表面から貫通させないで、途中迄孔加工した深底円柱孔(2)を設ける。次に、これを金属に変える仕上加工を施す。まず材料として、融点が150℃程度の、低融点合金(5)で形成するのがベストであるから、まずこの前記8角柱を原型として、マスターモデル(3)として設け、真空槽(7)の中で、型枠(6)にこのマスターモデル(3)を置いて、シリコンゴムを流し込んで、シリコンゴム注型(4)を形成する。次にこのようにして形成された、シリコンゴム注型(4)の注型面にKCK塗型パウダーを塗布する。これは注型製品の表面を塗装する時に行う加工方法である。次にこのマスターモデル(3)を型取った、シリコンゴム注型(4)を真空槽(7)に入れ、低融点合金(5)を流し込む、真空成型であるから型にたいして、前記合金が隅々まで流れて入り込み、複雑な形の部分を埋めて行くので、精度の高い精巧なるマスターモデル(3)と同じコピー製品が形成される。
最後にシリコンゴム注型(4)をメス型とオス型に分離して、取り出す。このように構成して全体が一体に形成されたことを特徴とする、金属成型製品として完成する。
本考案は以上のような構成であり、これを使用せんとするときには、
通常の金属製品であり、取り扱いが容易、また堅牢、且つ高精密、高精度に出来ているので、試作製品の一部分として取り付けられるものであるなら位置決めも苦労せずに、そのまま簡単に組みつけるだけで良い。
本考案の斜視図である。 本考案のシリコンゴム注型の製作図である。 本考案の金属成型加工図である。
符号の説明
1 皺付き8角柱
2 深底円柱孔
3 マスターモデル
4 シリコンゴム注型
5 低融点合金
6 型枠
7 真空槽

Claims (1)

  1. 皺付き8角柱(1)に、深底円柱孔(2)を設ける、次にこのように形成し構成された全体を、原型のマスターモデル(3)として、シリコンゴム注型(4)を取る、そしてこのシリコンゴム注型(4)の注型面にKCK塗型パウダーを塗布する、そしてこのシリコンゴム注型(4)に低融点合金(5)を真空槽(7)の中で注入して一体に形成させたことを特徴とする、真空成型による金属成型製品。
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