JP3125615B2 - 画像符号化装置及び画像符号化復号装置 - Google Patents

画像符号化装置及び画像符号化復号装置

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JP3125615B2 JP4961695A JP4961695A JP3125615B2 JP 3125615 B2 JP3125615 B2 JP 3125615B2 JP 4961695 A JP4961695 A JP 4961695A JP 4961695 A JP4961695 A JP 4961695A JP 3125615 B2 JP3125615 B2 JP 3125615B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像の蓄積や伝送な
どに使用する画像符号化装置及び画像符号化復号装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】動画像の蓄積や伝送を行う場合、メモリ
の容量や伝送時間が規定されるので、一定時間あるいは
各フレームの符号量を一定に制御する機能を備えた画像
符号化復号装置が必要となる。このような画像符号化復
号装置は、例えば特開平4−233373号公報に記載
されている方式で実現することができる。図12はこの
方式の要部である符号化部のブロック結線図である。図
12において、1001は1フレーム分の画像データを
遅延させる遅延回路である。1002、1003、10
04は符号化回路であり、ADCT方式により画像デー
タを符号化する。1005は符号化回路1004で用い
るスケールファクタを求める演算回路である。ここで、
ADCT方式は代表的な画像符号化方式であり、図13
にそのブロック結線図を示す。
【0003】以下、図13を用いてADCT方式を説明
する。DCT回路1101は、端子1111から8×8
画素のブロック単位で画像データを入力し、DCT(離
散コサイン変換)してDCT係数を出力する。乗算器1
104は、端子1113から与えられた量子化マトリク
スq(u,v)に端子1114から与えられたスケールファク
タSをかけてQ(u,v)を求める。量子化回路1102は、
乗算器1104で求められたQ(u,v)を用いて、DCT回
路1101から出力されたDCT係数を線形量子化す
る。可変長符号化回路1103は、量子化回路1102
で量子化されたDCT係数を可変長符号化し、端子11
12から出力する。
【0004】以下、図12を用いて従来の画像符号化復
号装置の要部である符号化部の動作を説明する。端子1
011から入力された画像データは符号化回路1002
でADCT方式により符号化される。このとき、符号化
回路1002は端子1013から与えられたスケールフ
ァクタQ1を用いて符号化し、その結果得られた符号量
B1を演算回路1005に出力する。同様に、符号化回
路1003は端子1014から与えられたスケールファ
クタQ2を用いて符号化し、その結果得られた符号量B2
を演算回路1005に出力する。
【0005】演算回路1005は、(Q1,B1)、(Q
2,B2)の2点を結ぶ直線でスケールファクタと符号量
との関係を近似し、その直線の式によって端子1015
から与えられた目標符号量B0に対応するスケールファ
クタQ0を求める。符号化回路1004は、演算回路1
005で求められたスケールファクタQ0を用いて遅延
回路1001で1フレーム遅延された画像データを符号
化する。以上のように、与えられたスケールファクタを
用いて画像データを符号化することにより符号量を求
め、スケールファクタと符号量の関係を一次近似して目
標符号量に対応するスケールファクタを求めることによ
って符号量を制御することができる。
【0006】なお、符号化回路の数を増やせば、スケー
ルファクタQ0を用いて符号化したときの符号量をさら
にB0に近付けることができる。すなわち、Q1〜QN
(Nは2より大きい整数)のスケールファクタで符号化
して符号量B1〜BNを求め、Bn≦B0≦Bn+1となる2
点(Qn,Bn)、(Qn+1,Bn+1)を結ぶ直線でスケール
ファクタと符号量との関係を近似する。その直線の式か
ら目標符号量B0に対応するスケールファクタQ0を求め
る。このように、多数のスケールファクタに対応する符
号量を求めれば、符号量が目標符号量に近い2点を結ぶ
直線でスケールファクタと符号量との関係を近似するこ
とができるので、精度を向上させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成で符号量を制御するためには、複数の符号化回
路が必要となる。各符号化回路はDCT回路、量子化回
路、及び可変長符号化回路によって構成され、精度良く
符号量を制御するためには符号化回路の個数を増やさな
ければならないので、回路規模が大きくなってしまう。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、小規模な回路で符号量が制御できる画像符号化装
置及び画像符号化復号装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の画像符号化装置及び画像符号化復号装置
は、画像データを蓄積し、M×N(M、Nは自然数)画
素のブロック毎に出力するメモリと、メモリが出力した
画像データをDCT(離散コサイン変換)してDCT係
数を出力するDCT回路と、DCT回路が出力したDC
T係数を1フレーム分遅延させる遅延回路と、遅延回路
が出力したDCT係数を量子化幅決定回路で決定された
量子化幅を用いて線形量子化する量子化回路と、量子化
回路で量子化されたDCT係数をジグザグスキャン順に
可変長符号化して出力する可変長符号化回路と、DCT
回路が出力したDCT係数の値とそのDCT係数を線形
量子化した値が属するカテゴリと量子化幅との関係、及
びDCT回路が出力したDCT係数の値とそのDCT係
数を線形量子化したときに非ゼロとなる量子化幅との関
係から、DCT回路が出力したDCT係数を量子化幅S
で線形量子化したときのカテゴリとラン(ジグザグスキ
ャン順における非ゼロ係数と非ゼロ係数との間の個数)
を求め、そのカテゴリとランの組み合わせを可変長符号
化したときのビット数を計算し、与えられた範囲で量子
化幅と符号量との関係を求める符号量計算回路と、符号
量計算回路で求められた量子化幅と符号量との関係、及
び与えられた目標符号量により量子化幅を決定する量子
化幅決定回路を備える。
【0010】
【作用】DCT回路が出力したDCT係数の値とそのD
CT係数を線形量子化した値が属するカテゴリと量子化
幅との関係、及びDCT回路が出力したDCT係数の値
とそのDCT係数を線形量子化したときに非ゼロとなる
量子化幅との関係を求めれば、DCT回路が出力したD
CT係数を量子化幅Sで線形量子化したときのカテゴリ
とラン(ジグザグスキャン順における非ゼロ係数と非ゼ
ロ係数との間の個数)を求めることができるので、その
カテゴリとランの組み合わせを可変長符号化したときの
ビット数を求めることができる。したがって、複数の符
号化回路を用いずに量子化幅と符号量との関係を求める
ことができる。したがって、小規模な回路で符号量が制
御できる。
【0011】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明第1の実施例における画像
符号化装置のブロック結線図である。11はメモリであ
り、画像データを蓄積し、8×8画素のブロック毎に出
力する。12はDCT回路であり、画像データをブロッ
ク毎にDCT(離散コサイン変換)し、DCT係数を出
力する。13は重み付け回路であり、与えられた量子化
マトリクスでDCT係数を重み付けする。14はジグザ
グスキャン回路であり、重み付け回路13で重み付けさ
れたDCT係数をジグザグスキャン順で出力する。15
は遅延回路であり、ジグザグスキャン回路14から出力
されたDCT係数を1フレーム遅延させる。16は量子
化回路であり、遅延回路15から出力されたDCT係数
を線形量子化する。17は可変長符号化回路であり、量
子化回路16で量子化されたDCT係数を可変長符号化
して出力する。18は符号量計算回路であり、与えられ
た範囲で量子化幅と符号量との関係を求める。19は量
子化幅決定回路であり、与えられた目標符号量に対応す
る量子化幅を決定する。
【0012】以下、図1を用いて本発明第1の実施例に
おける画像符号化装置の動作を説明する。メモリ11
は、端子111から入力した画像データを蓄積し、8×
8画素のブロック毎に出力する。DCT回路12は、メ
モリ11がブロック毎に出力した画像データをDCT
し、DCT係数を出力する。重み付け回路13は、端子
113から与えられた量子化マトリクスq(u,v)を用いて
DCT回路12が出力したDCT係数f(u,v)を(数1)
により重み付けする。量子化マトリクスq(u,v)の例を
(表1)に示す。
【0013】
【数1】
【0014】
【表1】 ジグザグスキャン回路14は、重み付け回路13で重み
付けされたDCT係数W(u,v)を(表2)に示すジグザグ
スキャン順に並べ変える。並べ変えられたDCT係数Z
(i)は、遅延回路15で1フレーム遅延され、量子化回
路16に出力される。
【0015】
【表2】 量子化回路16は、量子化幅決定回路19が決定した量
子化幅Sを用いて遅延回路15が出力したDCT係数Z
(i)を(数2)により線形量子化する。(数2)におい
てround()は小数点以下第一位を四捨五入することを意
味する。
【0016】
【数2】 可変長符号化回路17は、量子化回路16で量子化され
たDCT係数C(i)を次のように可変長符号化する。DC
(直流)係数C(0)の場合、前のブロックのDC係数との
差をとってDC差分が求められる。(表3)からそのD
C差分が属するカテゴリLが求められ、Lがハフマン符
号化される。さらにそのDC差分を表す符号がつけ加え
られ、端子112から出力される。交流(AC)係数C
(1)〜C(63)の場合は、ゼロ以外の係数(非ゼロ係数)が
ジグザグスキャン順で次のように符号化される。まず、
非ゼロ係数が属するカテゴリLが(表4)から求められ
る。次に、その非ゼロ係数と直前の非ゼロ係数との間の
ゼロの個数(ラン)Rが求められる。このようにして求
められたカテゴリLとランRの組み合わせがハフマン符
号化される。さらにその非ゼロ係数を表す符号がつけ加
えられ、端子112から出力される。
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】 図2は、量子化幅S1〜SNでフレーム全体のDCT係数
を線形量子化し、可変長符号化したときの符号量B1〜
BNと量子化幅S1〜SNの関係を示す。このように量子
化幅と符号量との関係を求めれば、目標符号量Tに対応
する量子化幅Snを決定して符号量を制御することがで
きる。ここで、線形量子化を(数2)で行うと全てのD
CT係数をそれぞれの量子化幅で割り算しなければなら
ない。しかし、このように多数の割り算を行わなくても
それぞれの量子化幅に対応する符号量を求めることがで
きる。すなわち、量子化されたDC係数C(0)と前のブ
ロックの量子化されたDC係数との差分値DCdiffのカ
テゴリは(表3)から求められるので、(数3)を満た
すときDCdiffのカテゴリがLとなる。また、ジグザグ
スキャン回路14から出力されたDC係数Z(0)は、量子
化回路16で(数2)により線形量子化される。したが
って、ジグザグスキャン回路14から出力されたDC係
数Z(0)とジグザグスキャン回路14から出力された前の
ブロックのDC係数との差分値をZdiffとすると、DC
diffのカテゴリがLとなる量子化幅Sの範囲を(数4)
から得ることができる。
【0019】
【数3】
【0020】
【数4】 同様に、量子化されたAC係数C(i)(1≦i≦63)が
ゼロでなければ、C(i)のカテゴリは(表4)から求めら
れるので、(数5)を満たすときC(i)のカテゴリがLと
なる。また、ジグザグスキャン回路14から出力された
AC係数Z(i)も量子化回路16で(数2)により線形量
子化される。したがって、量子化されたAC係数C(i)の
カテゴリがLとなる量子化幅Sの範囲は(数6)から得
られる。
【0021】
【数5】
【0022】
【数6】 また(数6)より、(数7)を満たすSでZ(i)を線形量
子化したとき、C(i)は非ゼロとなる。よって、Sで量子
化されたC(i)が非ゼロのとき、Z(1)〜Z(i-1)の中でジグ
ザグスキャンの番号がiに最も近く、かつ(数7)を満
たすものをZ(j)とすると、ランRは(数8)により求め
られる。
【0023】
【数7】
【0024】
【数8】 このように、ジグザグスキャン回路14から出力された
DCT係数を量子化幅Sで量子化したときのカテゴリと
ランを求めることができる。さらに、このカテゴリとラ
ンの値により、そのDCT係数を量子化幅Sで量子化し
たときのビット数を求めることができる。
【0025】それぞれのDCT係数の量子化幅とビット
数との関係Bp(S)は、図3に示す処理によって求めるこ
とができる。ここで、初期化(図3のステップ311)
は図4にしたがって行う。図4において、i=0の場
合、現ブロックのDC係数Z(0)と前ブロックのDC係数
Zdcとの差分Zdiffを求め、Y(0)を求める(図4のステッ
プ411〜414)。次にカテゴリLの値を0としてカ
テゴリが1となる量子化幅の最大値をStにセットする
(ステップ416〜417)。St≧Smaxの場合(ステ
ップ418)には、Smaxで量子化したときのカテゴリ
の値をLにセットし、カテゴリがL+1となる量子化幅
の最大値をStにセットする(ステップ419〜42
0)。量子化幅の値SはSmaxとする(ステップ42
1)。Smaxは端子115から与えられた量子化幅の上
限である。i≠0の場合(ステップ411)は、AC係
数Z(i)によってY(i)を求める(ステップ415)。AC
係数を量子化してゼロになるときは符号化されないの
で、カテゴリLの値を1としてカテゴリが2となる量子
化幅の最大値をStにセットする(ステップ423〜4
24)。Y(i)<Smaxのとき(ステップ425)はSmax
で量子化したときにゼロになるので、カテゴリLが1と
なる量子化幅の最大値をSとする(ステップ426)。
tranc()は、小数点以下を切り捨てることを意味する。Y
(i)≧SmaxのときはSmaxで量子化したときにゼロにな
らないので、i=0の時と同様に、St≧Smaxの場合
(ステップ418)には、Smaxで量子化したときのカ
テゴリの値をLにセットし、カテゴリがL+1となる量
子化幅の最大値をStにセットする(ステップ419〜
420)。量子化幅の値SはSmaxとする(ステップ4
21)。以上が図3における初期化(図3のステップ3
11)の処理である。
【0026】次に、図3においてS≧Sminの場合(ス
テップ312)には、S≦StのときカテゴリLの値を
1増やし、カテゴリがL+1となる量子化幅の最大値を
Stにセットする(ステップ313〜315)。Smin
は、端子115から与えられた量子化幅の下限である。
以上の処理によってDCT係数を量子化幅Sで量子化し
たときのカテゴリLが求められる。i=0の場合(ステ
ップ316)、DC係数を量子化幅Sで量子化したとき
のビット数をBp(S)とする(ステップ317)。Hdc
(L)は、量子化幅Sで量子化されたDC係数の差分値D
Cdiffが属するカテゴリLのハフマン符号のビット数と
DCdiffの値を表す符号のビット数の和である。i≠0
の場合(ステップ316)、ランRを求め(ステップ3
19〜322)、AC係数を量子化幅Sで量子化したと
きのビット数をBp(S)とする(ステップ323)。Hac
(L,R)は量子化幅Sで量子化されたAC係数C(i)のカテ
ゴリLとランRの組み合わせを表すハフマン符号のビッ
ト数とC(i)の値を示す符号のビット数の和である。S<
Smin(ステップ312)となるまでSの値を減らし
(ステップ324)、それぞれの量子化幅SでDCT係
数を量子化したときのビット数Bp(S)を求める。
【0027】図3の処理によって求められたBp(S)を1
フレーム分加算することにより、フレーム全体のDCT
係数についての量子化幅と符号量との関係B(S)が求め
られる。なお、実際に可変長符号化した場合、各ブロッ
クにはブロックの終わりを表す符号(EOB)が付けら
れる。したがって、(数9)に示すようにEOBによる
符号量をB(S)につけ加える。(数9)において、Beob
は1EOBのビット数、Kは1フレーム内のブロック数
である。以上の処理によって、量子化幅とフレーム全体
の符号量との関係が求められる。
【0028】
【数9】 量子化幅決定回路19は、符号量計算回路18で求めら
れた量子化幅とフレーム全体の符号量との関係により、
端子114から与えられた目標符号量T以下でTに最も
近い符号量に対応する量子化幅を求め、量子化回路16
に出力する。以上が本発明第1の実施例における画像符
号化装置の動作である。
【0029】以上のように、DCT係数の値とそのDC
T係数を線形量子化した値が属するカテゴリと量子化幅
との関係、及びDCT係数の値とそのDCT係数を線形
量子化したときに非ゼロとなる量子化幅との関係からカ
テゴリとランを求めることにより、量子化幅と符号量と
の関係を求めることができる。したがって、DCT係数
を実際に量子化することなく量子化幅と符号量の関係を
求め、最適な量子化幅を決定することができるので、小
規模な回路で符号量が制御できる。
【0030】以上の画像符号化装置を用いた画像符号化
復号装置では、復号部として図5に示す構成で、符号化
と逆の動作を行う。すなわち、可変長符号化回路17が
出力した符号を端子21から入力して復号回路21で復
号化し、逆量子化回路23で逆量子化し、逆DCT回路
で逆DCTを行い、画像データを出力する。
【0031】なお、本実施例の量子化幅決定回路19で
は、目標符号量T以下でTに最も近い符号量B(S)に対
応する量子化幅Sを求めたが、B(Sn)≦T≦B(Sn+1)
となる2点(Sn,B(Sn))、(Sn+1,B(Sn+1))を結
ぶ直線で量子化幅と符号量との関係を近似することによ
って目標符号量に対応する量子化幅を求めても良い。
【0032】一般には、与えられた量子化マトリクスq
(u,v)に量子化幅Sをかけて(数10)によりQ(u,v)を
求め、(数11)により線形量子化する。このとき、逆
量子化は(数12)で行う。C(u,v)は符号化または復号
されたDCT係数、F'(u,v)は逆量子化されたDCT係
数である。本実施例では(数1)によりDCT係数F(u,
v)を重み付けし、(数2)により量子化幅Sで量子化を
行っているので、(数12)で逆量子化すると量子化誤
差が大きくなることがある。そこで、重み付けされ、ジ
グザグスキャン順に並べ変えられたDCT係数Z(i)を1
フレーム遅延させる代わりにF(u,v)を1フレーム遅延
し、(数10)によりQ(u,v)を求め、(数11)によっ
て量子化すれば、若干計算量が増加するものの量子化誤
差を小さくすることができる。
【0033】
【数10】
【0034】
【数11】
【0035】
【数12】 色成分についても量子化幅と符号量との関係を求めれ
ば、カラー画像を符号化する場合にも符号量を制御する
ことができる。
【0036】実際に可変長符号化回路から出力される符
号には、画像データの始まりや終わりなどを表すマーカ
コード、あるいは量子化テーブルやハフマンテーブルを
表す符号も含まれるので、これらの符号量も考慮して量
子化幅と符号量との関係を求めても良い。
【0037】(実施例2)図6は、本発明第2の実施例
における画像符号化装置のブロック結線図である。図6
において、メモリ11、DCT回路12、重み付け回路
13、ジグザグスキャン回路14、遅延回路15、量子
化回路16、可変長符号化回路17、量子化幅決定回路
19は実施例1と同じである。51は符号量計算回路で
あり、与えられた範囲でカテゴリとランを求め、量子化
幅と符号量との関係を求める。
【0038】以下、図6を用いて本発明第2の実施例に
おける画像符号化装置の動作を説明する。メモリ11、
DCT回路12、重み付け回路13、ジグザグスキャン
回路14、遅延回路15、量子化回路16、可変長符号
化回路17、量子化幅決定回路19の動作は実施例1と
同じなので説明は省略する。
【0039】量子化回路16で線形量子化されたAC係
数は、カテゴリLとランRの組み合わせによりハフマン
符号化される。ここでハフマン符号は、ビット数が(表
5)のように表されるものが一般に用いられる。すなわ
ち、LとRが小さければLとRの値によってかなりビッ
ト数が異なる。しかし、LあるいはRが大きければビッ
ト数はあまり変わらない。
【0040】
【表5】 したがって、量子化されたAC係数のカテゴリがLとな
る量子化幅Sの範囲を(数6)によって全て求めずに、
(数13)を満たすSではカテゴリの値を上限Lmaxと
することにより、計算量を減らすことができる。また、
ランRが与えられた上限Rmaxよりも大きくなるとき、
ランの値をRmaxとすればランの探索範囲を狭めること
ができる。
【0041】
【数13】 このように与えられた範囲でカテゴリとランを求めれ
ば、符号量の計算に若干の誤差が発生することはあるも
のの、計算量を減らすことができる。そこで、符号量計
算回路51は、端子511から与えられたカテゴリの上
限Lmaxとランの上限Rmax以下の範囲でAC係数のカテ
ゴリとランを求め、量子化幅とビット数との関係を求め
る。同様に、DCの差分値についても与えられた上限L
max以下でカテゴリを求め、量子化幅とビット数との関
係を求める。このようにそれぞれのDCT係数について
求められた量子化幅とビット数との関係により、量子化
幅とフレーム全体の符号量との関係を求める。
【0042】図7は、与えられた範囲でカテゴリとラン
を求め、それぞれのDCT係数の量子化幅とビット数と
の関係Bp(S)を求める処理の流れ図である。ここで、初
期化(図7のステップ611)は図8にしたがって行
う。図8において、i=0の場合(図8のステップ71
1)、現ブロックのDC係数Z(0)と前ブロックのDC係
数Zdcとの差分Zdiffを求め、Y(0)を求める(ステップ7
12〜714)。次にカテゴリLの値を0としてカテゴ
リが1となる量子化幅の最大値をStにセットする(ス
テップ716〜717)。St≧SmaxかつL<Lmaxの
場合(ステップ718)には、Smaxで量子化したとき
のカテゴリの値をLにセットし、カテゴリがL+1とな
る量子化幅の最大値をStにセットする(ステップ71
9〜720)。量子化幅の値SはSmaxとする(ステッ
プ721)。Smaxは端子115から与えられた量子化
幅の上限である。i≠0の場合(ステップ711)は、
AC係数Z(i)によってY(i)を求める(ステップ71
5)。AC係数を量子化してゼロになるときは符号化さ
れないので、カテゴリLの値を1としてカテゴリが2と
なる量子化幅の最大値をStにセットする(ステップ7
23〜724)。Y(i)<Smaxのとき(ステップ72
5)はSmaxで量子化したときにゼロになるので、カテ
ゴリLが1となる量子化幅の最大値をSとする(ステッ
プ726)。tranc()は、小数点以下を切り捨てること
を意味する。Y(i)≧SmaxのときはSmaxで量子化したと
きにゼロにならないので、i=0の時と同様に、St≧
SmaxかつL<Lmaxの場合(ステップ718)には、S
maxで量子化したときのカテゴリの値をLにセットし、
カテゴリがL+1となる量子化幅の最大値をStにセッ
トする(ステップ719〜720)。量子化幅の値Sは
Smaxとする(ステップ721)。以上が図7における
初期化(図7のステップ611)の処理である。
【0043】次に、図7においてS≧Sminの場合(図
7のステップ612)には、S≦StかつL<Lmaxのと
きカテゴリLの値を1増やし、カテゴリがL+1となる
量子化幅の最大値をStにセットする(ステップ613
〜615)。Sminは、端子115から与えられた量子
化幅の下限である。以上の処理によってDCT係数を量
子化幅Sで量子化したときのカテゴリLをLmax以下の
範囲で求めることができる。i=0の場合(ステップ6
16)、DC係数を量子化幅Sで量子化したときのビッ
ト数をBp(S)とする(ステップ617)。Hdc(L)は、
量子化幅Sで量子化されたDC係数の差分値DCdiffが
属するカテゴリLのハフマン符号のビット数とDCdiff
の値を表す符号のビット数の和である。i≠0の場合
(ステップ616)、Rmax以下の範囲でランRを求め
(ステップ619〜622)、AC係数を量子化幅Sで
量子化したときのビット数をBp(S)とする(ステップ6
23)。Hac(L,R)は量子化幅Sで量子化されたAC係
数C(i)のカテゴリLとランRの組み合わせを表すハフマ
ン符号のビット数とC(i)の値を示す符号のビット数の和
である。S<Smin(ステップ612)となるまでSの
値を減らし(ステップ624)、それぞれの量子化幅S
でDCT係数を量子化したときのビット数Bp(S)を求め
る。
【0044】図7の処理によって求められたBp(S)を1
フレーム分加算することにより、フレーム全体のDCT
係数についての量子化幅と符号量との関係B(S)が求め
られる。なお、実際に可変長符号化した場合、各ブロッ
クにはブロックの終わりを表す符号(EOB)が付けら
れる。したがって、(数9)に示すようにEOBによる
符号量をB(S)につけ加える。(数9)において、Beob
は1EOBのビット数、Kは1フレーム内のブロック数
である。以上の処理によって、与えられた範囲でカテゴ
リとランを求め、量子化幅とフレーム全体の符号量との
関係を求める。
【0045】以上のように与えられた範囲でカテゴリと
ランを求めれば、符号量の計算に若干の誤差が発生する
ことはあるものの、量子化幅と符号量とのおおまかな関
係を求めることができる。したがって、少ない計算量で
量子化幅と符号量との関係を求め、最適な量子化幅を決
定して符号量を制御することができる。
【0046】以上の画像符号化装置を用いた画像符号化
復号装置では、復号部として図5に示す構成で符号化と
逆の動作を行う。すなわち、可変長符号化回路17が出
力した符号を端子21から入力して復号回路21で復号
化し、逆量子化回路23で逆量子化し、逆DCT回路で
逆DCTを行い、画像データを出力する。
【0047】なお、DC差分のカテゴリの上限をAC係
数のカテゴリの上限と異なる値に設定しても良い。
【0048】カテゴリの上限とランの上限を大きくする
ほど、計算量は増えるが符号量の計算精度は向上する。
カテゴリの上限とランの上限を十分大きな値に設定すれ
ば、(実施例1)と同じ結果が得られる。
【0049】(実施例3)図9は、本発明第3の実施例
における画像符号化装置のブロック結線図である。図9
において、メモリ11、DCT回路12、重み付け回路
13、ジグザグスキャン回路14、遅延回路15、量子
化回路16、可変長符号化回路17、符号量計算回路5
1、量子化幅決定回路19は実施例2と同じである。8
1は範囲決定回路であり、目標符号量によって量子化幅
の上限と下限を設定する。
【0050】以下、図9を用いて本発明第3の実施例に
おける画像符号化装置の動作を説明する。メモリ11、
DCT回路12、重み付け回路13、ジグザグスキャン
回路14、遅延回路15、量子化回路16、可変長符号
化回路17、符号量計算回路51、量子化幅決定回路1
9の動作は実施例2と同じなので説明は省略する。
【0051】図10は、7種類の画像を符号量制御した
結果である。横軸は目標符号量であり、縦軸はフレーム
全体の符号量が目標符号量となる最適な量子化幅であ
る。このように、最適な量子化幅が得られる範囲は目標
符号量によって異なる。したがって、目標符号量に応じ
て量子化幅Sの範囲(Smin(T)≦S≦Smax(T))を求
め、その範囲で量子化幅と符号量との関係を求めれば、
少ない計算量で効率よく最適な量子化幅を求めることが
できる。
【0052】量子化幅の対数と符号量との関係は、ほぼ
直線で近似することができる。したがって、目標符号量
Tに対して最適な量子化幅の対数ln(S)が(数14)よ
りも大きいとすると、(数15)により求められるSmi
n(T)以上の範囲で量子化幅と符号量との関係を求めれば
符号量が制御できる。同様に、目標符号量Tに対して最
適な量子化幅の対数ln(S)が(数16)よりも小さいと
すると、(数17)により求められるSmax(T)以下の範
囲で量子化幅と符号量との関係を求めれば符号量が制御
できる。
【0053】
【数14】
【0054】
【数15】
【0055】
【数16】
【0056】
【数17】 したがって、範囲設定回路81は(数15)と(数1
7)によって目標符号量に応じた量子化幅Sの範囲(S
min(T)≦S≦Smax(T))を設定する。符号量計算回路5
1は、範囲設定回路81で設定された範囲で量子化幅と
符号量との関係をを求める。以上のように目標符号量に
応じて量子化幅の範囲を設定し、その範囲で量子化幅と
符号量との関係を求めることにより、少ない計算量で効
率よく最適な量子化幅を求めることができる。
【0057】以上の画像符号化装置を用いた画像符号化
復号装置では、復号部として図5に示す構成で符号化と
逆の動作を行う。すなわち、可変長符号化回路17が出
力した符号を端子21から入力して復号回路21で復号
化し、逆量子化回路23で逆量子化し、逆DCT回路で
逆DCTを行い、画像データを出力する。
【0058】(実施例4)図11は、本発明第4の実施
例における画像符号化装置のブロック結線図である。図
11において、メモリ11、DCT回路12、重み付け
回路13、ジグザグスキャン回路14、遅延回路15、
量子化回路16、可変長符号化回路17、量子化幅決定
回路19、範囲設定回路81は実施例3と同じである。
91は符号量計算回路であり、与えられた範囲でカテゴ
リとランを求め、量子化幅とフレーム全体の符号量との
関係、及び量子化幅と各ブロックの符号量との関係を求
める。92は符号量配分回路であり、各ブロックの符号
量配分値を計算する。93はカウンタであり、可変長符
号化回路17が出力する符号のビット数をカウントす
る。比較回路94はブロック毎に符号量と符号量配分値
を比較し、符号量が符号量配分値に達した時点で当該ブ
ロックの符号化動作を停止させる。
【0059】以下、図11を用いて本発明第4の実施例
における画像符号化装置の動作を説明する。メモリ1
1、DCT回路12、重み付け回路13、ジグザグスキ
ャン回路14、遅延回路15、量子化回路16、可変長
符号化回路17、量子化幅決定回路19、範囲設定回路
81の動作は実施例3と同じなので説明は省略する。
【0060】符号量計算回路91は、図7の処理によっ
てそれぞれのDCT係数の量子化幅とビット数との関係
を求め、1ブロック分加算して量子化幅と各ブロックの
符号量との関係Bb(m,S)を求める。ここで、mはブロッ
クの番号を示す。なお、実際に可変長符号化した場合、
各ブロックにはブロックの終わりを表す符号(EOB)
が付けられるので、EOBのビット数BeobをBb(m,S)
に加算する。以上の処理によって求められたBb(m,S)
は、符号量配分回路92に出力される。また、Bb(m,S)
を1フレーム分加算することにより量子化幅とフレーム
全体の符号量との関係B(S)を求め、量子化幅決定回路
19と符号量配分回路92に出力する。
【0061】符号量配分回路92は、各ブロックのアク
ティビティとフレーム全体のアクティビティにより、各
ブロックに目標符号量Tを配分する。各ブロックのアク
ティビティは、符号量計算回路91で求められた量子化
幅と各ブロックの符号量との関係Bb(m,S)に量子化幅決
定回路19で決定された量子化幅Snを代入した値Bb
(m,Sn)とする。同様に、フレーム全体のアクティビテ
ィは符号量計算回路91で求められた量子化幅とフレー
ム全体の符号量B(S)との関係に量子化幅決定回路19
で決定された量子化幅Snを代入したB(Sn)とする。各
ブロックの符号量配分値A(m)は(数18)によって求
める。
【0062】
【数18】 カウンタ93は、可変長符号化回路17が出力した符号
のビット数をカウントし、ブロック毎に符号量Bc(m)を
求め、比較回路94に出力する。比較回路94は、カウ
ンタ93が出力した符号量Bc(m)と符号量配分回路92
で求められた符号量配分値A(m)をブロック毎に比較
し、Bc(m)がA(m)に達した時点で当該ブロックの符号
化動作を停止させる。すなわち、可変長符号化回路17
にブロックの終わりを示すEOBを出力させ、次のブロ
ックに対して動作させる。したがって、符号量が目標符
号量を越えないようにすることができる。
【0063】以上のように、符号量計算回路91が出力
した量子化幅と符号量との関係からアクティビティを求
め、目標符号量を各ブロックに配分することにより、目
標符号量を越えないように符号量を制御し、精度を向上
させることができる。
【0064】以上の画像符号化装置を用いた画像符号化
復号装置では、復号部として図5に示す構成で符号化と
逆の動作を行う。すなわち、可変長符号化回路17が出
力した符号を端子21から入力して復号回路21で復号
化し、逆量子化回路23で逆量子化し、逆DCT回路で
逆DCTを行い、画像データを出力する。
【0065】なお、本実施例では符号量計算回路91で
求められた量子化幅と符号量との関係に量子化幅決定回
路19で決定された量子化幅Snを代入してアクティビ
ティを求めたが、その代わりに予め設定した値Ssを代
入してアクティビティを求めてもよい。すなわち、符号
量計算回路91は各ブロックの符号量を与えられたSs
においてのみ求め、符号量配分回路92に出力する。こ
のようにすれば、量子化幅と各ブロックの符号量との関
係Bb(m,S)を全て求める必要がないので、計算量を減ら
すことができる。また、Ssは(数15)と同様に目標
符号量Tに応じて(数19)により設定しても良い。
(数19)においてa3、b3は定数である。
【0066】
【数19】
【0067】
【発明の効果】以上のように、DCT係数の値とそのD
CT係数を線形量子化した値が属するカテゴリと量子化
幅との関係、及びDCT係数の値とそのDCT係数を線
形量子化したときに非ゼロとなる量子化幅との関係から
カテゴリとランを求めることにより、量子化幅と符号量
との関係を求めることができる。したがって、DCT係
数を実際に量子化することなく量子化幅と符号量の関係
を求め、最適な量子化幅を決定することができるので、
小規模な回路で符号量が制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施例における画像符号化装置の
ブロック結線図
【図2】同実施例における量子化幅と符号量との関係を
示す図
【図3】同実施例におけるDCT係数の量子化幅とビッ
ト数との関係を求める処理の流れ図
【図4】同実施例におけるDCT係数の量子化幅とビッ
ト数との関係を求める処理の初期化の流れ図
【図5】同実施例における画像符号化装置を用いた画像
符号化復号装置の復号部のブロック結線図
【図6】本発明第2の実施例における画像符号化装置の
ブロック結線図
【図7】同実施例におけるDCT係数の量子化幅とビッ
ト数との関係を求める処理の流れ図
【図8】同実施例におけるDCT係数の量子化幅とビッ
ト数との関係を求める処理の初期化の流れ図
【図9】本発明第3の実施例における画像符号化装置の
ブロック結線図
【図10】同実施例における目標符号量と最適な量子化
幅との関係を示す図
【図11】本発明第4の実施例における画像符号化装置
のブロック結線図
【図12】従来の画像符号化復号装置の要部である符号
化部のブロック結線図
【図13】従来のADCT符号化方式による符号化回路
のブロック結線図
【符号の説明】
11 メモリ 12 DCT回路 13 重み付け回路 14 ジグザグスキャン回路 15 遅延回路 16 量子化回路 17 可変長符号化回路 18 符号量計算 19 量子化幅決定回路 111〜115 端子 51 符号量計算回路 511 端子 81 範囲設定回路 91 符号量計算回路 92 符号量配分回路 93 カウンタ 94 比較回路 1001 遅延回路 1002〜1004 符号化回路 1005 演算回路 1011〜1015 端子 1101 DCT回路 1102 量子化回路 1103 可変長符号化回路 1104 乗算器 1111〜1114 端子

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを蓄積し、M×N(M、Nは
    自然数)画素のブロック毎に出力するメモリと、前記メ
    モリ画像データを離散コサイン変換してDCT係数を出
    力するDCT回路と、前記DCT係数を1フレーム分遅
    延させる遅延回路と、前記遅延回路が出力したDCT係
    数を量子化幅決定回路で決定された量子化幅を用いて線
    形量子化する量子化回路と、前記量子化回路で量子化さ
    れたDCT係数をジグザグスキャン順に可変長符号化し
    て出力する可変長符号化回路と、前記DCT回路が出力
    したDCT係数、前記DCT係数を線形量子化した値が
    属するカテゴリ並びに量子化幅との関係、及び前記DC
    T係数並びに前記DCT係数を線形量子化したときに非
    ゼロとなる量子化幅との関係から、前記DCT回路が出
    力したDCT係数を量子化幅Sで線形量子化したときの
    カテゴリ及びジグザグスキャン順における非ゼロ係数と
    非ゼロ係数との間のゼロの個数であるランを求め、前記
    カテゴリ及びランの組み合わせを可変長符号化したとき
    のビット数を計算し、予め与えられた範囲で量子化幅と
    符号量との関係を求める符号量計算回路と、前記符号量
    計算回路で求められた量子化幅と符号量との関係、及び
    予め与えられた目標符号量により量子化幅を決定する量
    子化幅決定回路を具備する画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 符号量計算回路は、DCT回路が出力し
    たDCT係数、前記DCT係数を線形量子化した値が属
    するカテゴリ並びに量子化幅との関係、及び前記DCT
    係数並びに前記DCT係数を線形量子化したときに非ゼ
    ロとなる量子化幅との関係から、前記DCT係数を量子
    化幅Sで線形量子化したときのカテゴリ及びジグザグス
    キャン順における非ゼロ係数と非ゼロ係数との間のゼロ
    の個数であるランを求め、前記カテゴリ及び前記ランが
    予め与えられたそれぞれの上限値であるカテゴリ上限値
    及びラン上限値を越える場合には前記カテゴリ及び前記
    ランの値をそれぞれ前記カテゴリ上限値及び前記ラン上
    限値に置き換え、前記カテゴリ及びランの組み合わせを
    可変長符号化したときのビット数を計算し、予め与えら
    れた範囲で量子化幅と符号量との関係を求めるものであ
    る請求項1記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 目標符号量によって量子化幅の範囲を設
    定する設定回路を具備し、符号量計算回路は、DCT回
    路が出力したDCT係数、前記DCT係数を線形量子化
    した値が属するカテゴリ並びに量子化幅との関係、及び
    前記DCT係数並びに前記DCT係数を線形量子化した
    ときに非ゼロとなる量子化幅との関係から、前記DCT
    係数を量子化幅Sで線形量子化したときのカテゴリ及び
    ジグザグスキャン順における非ゼロ係数と非ゼロ係数と
    の間のゼロの個数であるランを求め、前記カテゴリ及び
    前記ランが予め与えられたそれぞれの上限値であるカテ
    ゴリ上限値及びラン上限値を越える場合には前記カテゴ
    リ及び前記ランの値をそれぞれ前記カテゴリ上限値及び
    前記ラン上限値に置き換え、前記カテゴリ及びランの組
    み合わせを可変長符号化したときのビット数を計算し、
    前記設定回路で設定された範囲で量子化幅と符号量との
    関係を求めるものである請求項1記載の画像符号化装
    置。
  4. 【請求項4】 符号量計算回路は、DCT回路が出力し
    たDCT係数、前記DCT係数を線形量子化した値が属
    するカテゴリ並びに量子化幅との関係、及び前記DCT
    係数並びに前記DCT係数を線形量子化したときに非ゼ
    ロとなる量子化幅との関係から、前記DCT係数を量子
    化幅Sで線形量子化したときのカテゴリ及びジグザグス
    キャン順における非ゼロ係数と非ゼロ係数との間のゼロ
    の個数であるランを求め、前記カテゴリ及び前記ランが
    予め与えられたそれぞれの上限値であるカテゴリ上限値
    及びラン上限値を越える場合には前記カテゴリ及び前記
    ランの値をそれぞれ前記カテゴリ上限値及び前記ラン上
    限値に置き換え、前記カテゴリ及びランの組み合わせを
    可変長符号化したときのビット数を計算し、設定回路で
    設定された範囲で量子化幅並びにフレーム全体の符号量
    との関係及び前記量子化幅並びに各ブロックの符号量と
    の関係を求めるものであり、前記符号量計算回路で求め
    られた量子化幅並びに前記フレーム全体の符号量との関
    係、前記符号量計算回路で求められた量子化幅並びに各
    ブロックの符号量との関係及び目標符号量によりブロッ
    ク毎に符号量配分値A(m)を求める符号量配分回路と、
    可変長符号化回路が出力した符号のビット数をカウント
    し、ブロック毎に符号量X(m)を出力するカウンタと、
    前記符号量配分値A(m)と前記符号量X(m)をブロック毎
    に比較し、前記X(m)が前記A(m)に達することにより前
    記ブロックの符号化動作を停止させる比較回路を具備す
    る請求項3記載の画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 画像データを蓄積し、M×N(M、Nは
    自然数)画素のブロック毎に出力するメモリと、前記メ
    モリ画像データを離散コサイン変換してDCT係数を出
    力するDCT回路と、前記DCT係数を1フレーム分遅
    延させる遅延回路と、前記遅延回路が出力したDCT係
    数を量子化幅決定回路で決定された量子化幅を用いて線
    形量子化する量子化回路と、前記量子化回路で量子化さ
    れたDCT係数をジグザグスキャン順に可変長符号化し
    て出力する可変長符号化回路と、前記DCT回路が出力
    したDCT係数、前記DCT係数を線形量子化した値が
    属するカテゴリ並びに量子化幅との関係、及び前記DC
    T係数並びに前記DCT係数を線形量子化したときに非
    ゼロとなる量子化幅との関係から、前記DCT回路が出
    力したDCT係数を量子化幅Sで線形量子化したときの
    カテゴリ及びジグザグスキャン順における非ゼロ係数と
    非ゼロ係数との間のゼロの個数であるランを求め、前記
    カテゴリ及びランの組み合わせを可変長符号化したとき
    のビット数を計算し、予め与えられた範囲で量子化幅と
    符号量との関係を求める符号量計算回路と、前記符号量
    計算回路で求められた量子化幅と符号量との関係、及び
    予め与えられた目標符号量により量子化幅を決定する量
    子化幅決定回路と、前記可変長符号化回路が出力した符
    号を復号する復号回路と、前記復号回路からの出力を逆
    量子化する逆量子化回路と、前記逆量子化回路からの出
    力を逆離散コサイン変換する逆DCT回路とを具備する
    画像符号化復号装置。
  6. 【請求項6】 画像データを蓄積し、M×N(M、Nは
    自然数)画素のブロック毎に出力するメモリと、前記メ
    モリ画像データを離散コサイン変換してDCT係数を出
    力するDCT回路と、前記DCT係数を1フレーム分遅
    延させる遅延回路と、前記遅延回路が出力したDCT係
    数を量子化幅決定回路で決定された量子化幅を用いて線
    形量子化する量子化回路と、前記量子化回路で量子化さ
    れたDCT係数をジグザグスキャン順に可変長符号化し
    て出力する可変長符号化回路と、前記DCT回路が出力
    したDCT係数、前記DCT係数を線形量子化した値が
    属するカテゴリ並びに量子化幅との関係、及び前記DC
    T係数並びに前記DCT係数を線形量子化したときに非
    ゼロとなる量子化幅との関係から、前記DCT係数を量
    子化幅Sで線形量子化したときのカテゴリ及びジグザグ
    スキャン順における非ゼロ係数と非ゼロ係数との間のゼ
    ロの個数であるランを求め、前記カテゴリ及び前記ラン
    が予め与えられたそれぞれの上限値であるカテゴリ上限
    値及びラン上限値を越える場合には前記カテゴリ及び前
    記ランの値をそれぞれ前記カテゴリ上限値及び前記ラン
    上限値に置き換え、前記カテゴリ及びランの組み合わせ
    を可変長符号化したときのビット数を計算し、予め与え
    られた範囲で量子化幅と符号量との関係を求める符号量
    計算回路と、前記符号量計算回路で求められた量子化幅
    と符号量との関係、及び予め与えられた目標符号量によ
    り量子化幅を決定する量子化幅決定回路と、前記可変長
    符号化回路が出力した符号を復号する復号回路と、前記
    復号回路からの出力を逆量子化する逆量子化回路と、前
    記逆量子化回路からの出力を逆離散コサイン変換する逆
    DCT回路とを具備する画像符号化復号装置。
  7. 【請求項7】 画像データを蓄積し、M×N(M、Nは
    自然数)画素のブロック毎に出力するメモリと、前記メ
    モリ画像データを離散コサイン変換してDCT係数を出
    力するDCT回路と、前記DCT係数を1フレーム分遅
    延させる遅延回路と、前記遅延回路が出力したDCT係
    数を量子化幅決定回路で決定された量子化幅を用いて線
    形量子化する量子化回路と、前記量子化回路で量子化さ
    れたDCT係数をジグザグスキャン順に可変長符号化し
    て出力する可変長符号化回路と、予め与えられた目標符
    号量によって量子化幅の範囲を設定する設定回路と、前
    記DCT回路が出力したDCT係数、前記DCT係数を
    線形量子化した値が属するカテゴリ並びに量子化幅との
    関係、及び前記DCT係数並びに前記DCT係数を線形
    量子化したときに非ゼロとなる量子化幅との関係から、
    前記DCT係数を量子化幅Sで線形量子化したときのカ
    テゴリ及びジグザグスキャン順における非ゼロ係数と非
    ゼロ係数との間のゼロの個数であるランを求め、前記カ
    テゴリ及び前記ランが予め与えられたそれぞれの上限値
    であるカテゴリ上限値及びラン上限値を越える場合には
    前記カテゴリ及び前記ランの値をそれぞれ前記カテゴリ
    上限値及び前記ラン上限値に置き換え、前記カテゴリ及
    びランの組み合わせを可変長符号化したときのビット数
    を計算し、前記設定回路で設定された範囲で量子化幅と
    符号量との関係を求める符号量計算回路と、前記符号量
    計算回路で求められた量子化幅と符号量との関係、及び
    前記目標符号量により量子化幅を決定する量子化幅決定
    回路と、前記可変長符号化回路が出力した符号を復号す
    る復号回路と、前記復号回路からの出力を逆量子化する
    逆量子化回路と、前記逆量子化回路からの出力を逆離散
    コサイン変換する逆DCT回路とを具備する画像符号化
    復号装置。
  8. 【請求項8】 画像データを蓄積し、M×N(M、Nは
    自然数)画素のブロック毎に出力するメモリと、前記メ
    モリ画像データを離散コサイン変換してDCT係数を出
    力するDCT回路と、前記DCT係数を1フレーム分遅
    延させる遅延回路と、前記遅延回路が出力したDCT係
    数を量子化幅決定回路で決定された量子化幅を用いて線
    形量子化する量子化回路と、前記量子化回路で量子化さ
    れたDCT係数をジグザグスキャン順に可変長符号化し
    て出力する可変長符号化回路と、予め与えられた目標符
    号量によって量子化幅の範囲を設定する設定回路と、前
    記DCT回路が出力したDCT係数、前記DCT係数を
    線形量子化した値が属するカテゴリ並びに量子化幅との
    関係、及び前記DCT係数並びに前記DCT係数を線形
    量子化したときに非ゼロとなる量子化幅との関係から、
    前記DCT係数を量子化幅Sで線形量子化したときのカ
    テゴリ及びジグザグスキャン順における非ゼロ係数と非
    ゼロ係数との間のゼロの個数であるランを求め、前記カ
    テゴリ及び前記ランが予め与えられたそれぞれの上限値
    であるカテゴリ上限値及びラン上限値を越える場合には
    前記カテゴリ及び前記ランの値をそれぞれ前記カテゴリ
    上限値及び前記ラン上限値に置き換え、前記カテゴリ及
    びランの組み合わせを可変長符号化したときのビット数
    を計算し、前記設定回路で設定された範囲で量子化幅並
    びにフレーム全体の符号量との関係及び前記量子化幅並
    びに各ブロックの符号量との関係を求める符号量計算回
    路と、前記符号量計算回路で求められた量子化幅と符号
    量との関係、及び予め与えられた目標符号量により量子
    化幅を決定する量子化幅決定回路と、前記符号量計算回
    路で求められた量子化幅並びに前記フレーム全体の符号
    量との関係、前記符号量計算回路で求められた量子化幅
    並びに各ブロックの符号量との関係及び目標符号量によ
    りブロック毎に符号量配分値A(m)を求める符号量配分
    回路と、可変長符号化回路が出力した符号のビット数を
    カウントし、ブロック毎に符号量X(m)を出力するカウ
    ンタと、前記符号量配分値A(m)と前記符号量X(m)をブ
    ロック毎に比較し、前記X(m)が前記A(m)に達すること
    により前記ブロックの符号化動作を停止させる比較回路
    と、前記可変長符号化回路が出力した符号を復号する復
    号回路と、前記復号回路からの出力を逆量子化する逆量
    子化回路と、前記逆量子化回路からの出力を逆離散コサ
    イン変換する逆DCT回路とを具備する画像符号化復号
    装置。
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