JP3124463B2 - ウエザストリップの製造方法 - Google Patents

ウエザストリップの製造方法

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JP3124463B2
JP3124463B2 JP07089636A JP8963695A JP3124463B2 JP 3124463 B2 JP3124463 B2 JP 3124463B2 JP 07089636 A JP07089636 A JP 07089636A JP 8963695 A JP8963695 A JP 8963695A JP 3124463 B2 JP3124463 B2 JP 3124463B2
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恵治 広江
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウエザストリップ
(ドアオープニングトリム、モールディング等を含む)
とその製造方法に関し、特に、基体部と、その基体部の
一側面長手方向の所要とする長さ部分に突設された中空
シール部とを備えたウエザストリップの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のウエザストリップの製造方法に
は、例えば特開平6−31790号公報に開示されてい
る。これにおいては、図13に示すように、基体部10
2の一側面の長手方向に中実部106と除去体109と
が交互に連続して押出成形される。そして前記押出品が
その除去体109の存在部分において切断され、その切
断面から除去体109が引抜かれて除去されることで、
その除去部分を中空室115とする中空シール部112
を備えたウエザストリップ101が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記したよう
にして製造されるウエザストリップ101においては、
除去体109を引抜いて中空シール部112を形成する
ため、長い除去体109を引抜くことは困難となり、基
体部102の長手方向に対する中空シール部112の長
さ寸法を長くするには限界があった。また、中空シール
部112は一端が開口されたものとなり、両端が閉じら
れた中空シール部112を形成するためには、2つのウ
エザストリップ101をその相互の切断面において結合
しなければならない。さらに、中空シール部112の閉
じられた端部は中実部106によって構成されることか
ら、中空シール部112の閉じられた端部においては中
実となり、弾性が過大となるため、シール性に悪影響を
及ぼす場合がある。
【0004】この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑
み、基体部の長手方向に対し所要とする長さ部分に中空
シール部を容易に形成するとともに、その中空シール部
の閉じられた端部において弾性が過大となる不具合を防
止することができるウエザストリップの製造方法を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係るウエザストリップの製造方法
は、基体部と、その基体部の一側面長手方向の所要とす
る長さ部分において、同基体部の一側面から突出する中
空シール部と、を備えたウエザストリップを製造する方
法であって、押出成形用ダイには、前記基体部を構成す
るための基部層と表皮層のうち、基部層に対応する第1
押出口と、表皮層に対応する第2押出口とをそれぞれ形
成し、前記第1押出口から基部層を押出成形すると同時
に、前記第2押出口から表皮層を押出成形する押出成形
工程と、前記第2押出口から表皮層を押出成形する際、
中空シール部に対応する表皮層部分において、前記第2
押出口の押出口形状を変化させ、前記表皮層に対し、そ
の表皮層の外面が外方へ突出し内面が凹まされた突出部
を形成する突出部成形工程と、前記押出成形工程及び突
出部成形工程を経た表皮層を基部層の上面に重合して圧
着する圧着工程と、を備えている。また、請求項2の発
明に係るウエザストリップの製造方法は、請求項1に記
載のウエザストリップの製造方法において、押出成形用
ダイの第2押出口に対し表皮層の外面側に対向する第1
可動ダイと、前記表皮層の内面側に対向する第2可動ダ
イと、をそれぞれ進退させることで、前記第2押出口の
押出口形状を変化させて表皮層に突出部を形成する。請
求項3の発明に係るウエザストリップの製造方法は、請
求項2に記載のウエザストリップの製造方法において、
表皮層に突出部の傾斜した端部を形成する際、第1可動
ダイの後退及び前進に基づく前記端部の外面の成形開始
時期と第2可動ダイの前進及び後退に基づく前記端部の
内面の成形開始時期とが略同時期でかつ第1、第2の両
可動ダイが略同速度で進退されることで突出部の傾斜し
た端部が形成される。請求項4の発明に係るウエザスト
リップの製造方法は、請求項2に記載のウエザストリッ
プの製造方法において、表皮層に突出部の傾斜した端部
を、その下傾端から上傾端に向けて形成する際、第1可
動ダイの後退に基づく前記端部の外面の成形開始時期が
第2可動ダイの前進に基づく前記端部の内面の成形開始
時期よりも早く設定されている。請求項5の発明に係る
ウエザストリップの製造方法は、請求項2に記載のウエ
ザストリップの製造方法において、表皮層に突出部の傾
斜した端部を、その上傾端から下傾端に向けて形成する
際、第1可動ダイの前進に基づく前記端部の外面の成形
開始時期が第2可動ダイの後退に基づく前記端部の内面
の成形開始時期よりも遅く設定されている。請求項6の
発明に係るウエザストリップの製造方法は、請求項4又
は5に記載のウエザストリップの製造方法において、第
1可動ダイの進退速度と第2可動ダイの進退速度とが略
同速度に設定されている。請求項7の発明に係るウエザ
ストリップの製造方法は、請求項4又は5に記載のウエ
ザストリップの製造方法において、第1可動ダイの進退
速度が第2可動ダイの進退速度よりも遅く設定されてい
る。
【0006】
【作用】前記したように構成されるこの発明に係るウエ
ザストリップにおいて、ダイの第1押出口から基部層
を、第2押出口から表皮層をそれぞれ同時に押出成形す
る際、中空シール部に対応する表皮層部分において、前
記第2押出口の押出口形状を変化させ、表皮層部分に外
面が外方へ突出し内面が凹まされた突出部を形成するこ
とで、その後、基部層の表面に表皮層を重合して圧着す
ることで、前記突出部によって中空シール部を形成する
ことができる。また、押出成形用ダイの第2押出口に対
し、前記突出部の外面を形成する第1可動ダイと、同突
出部の内面を形成する第2可動ダイとをそれぞれ進退さ
せることで、表皮層部分に所望とする突出高さにおいて
突出部を形成することができるとともに、その突出部の
端部を所望とする傾斜角をもって傾斜させることができ
る。また、表皮層部分の傾斜した端部を形成する際、第
1可動ダイの後退及び前進に基づく前記端部の外面の成
形開始時期と、第2可動ダイの前進及び後退に基づく前
記端部の内面の成形開始時期とが略同時期でかつ第1、
第2の両可動ダイが略同速度で進退されることで、傾斜
した端部の肉厚寸法がその下傾端と上傾端との間にわた
って略一定となり、傾斜した端部が過度に薄肉となって
破れる不具合が生じない。また、表皮部分の突出部の傾
斜した端部を、その下傾端から上傾端に向けて形成する
際、第1可動ダイの後退に基づく前記端部の外面の成形
開始時期が第2可動ダイの前進に基づく前記端部の内面
の成形開始時期よりも早く設定されていることで、第
1、第2の両可動ダイにおける進退のタイミングや速さ
にバラツキがあったとしても、傾斜した端部が過度に薄
肉となったりあるいは破れる不具合を確実に防止しなが
ら、その端部を下傾端から上傾端に向けて良好に形成す
ることができる。さらに、前記第1可動ダイと第2可動
ダイとが略同速度で進退される場合には、傾斜した端部
がその下傾端から上傾端に向かって略一定の肉厚に形成
される。さらに、前記第1可動ダイの後退速度が第2可
動ダイの前進速度よりも遅い場合には、傾斜した端部が
その下傾端の肉厚が厚く上傾端に向ってしだいに肉厚が
減少されたテーパ状をなす。また、表皮部分の突出部の
傾斜した端部を、その上傾端から下傾端に向けて形成す
る際、第1可動ダイの前進に基づく前記端部の外面の成
形開始時期が第2可動ダイの後退に基づく前記端部の内
面の成形開始時期よりも遅く設定されていることで、第
1、第2の両可動ダイにおける進退のタイミングや速さ
にバラツキがあったとしても、傾斜した端部が過度に薄
肉となったりあるいは破れる不具合を確実に防止しなが
ら、その端部を上傾端から下傾端に向けて良好に形成す
ることができる。さらに、前記第1可動ダイと第2可動
ダイとが略同速度で進退される場合には、傾斜した端部
がその上傾端から下傾端に向かって略一定の肉厚に形成
される。さらに、前記第1可動ダイの前進速度が第2可
動ダイの後退速度よりも遅い場合には、傾斜した端部が
その上傾端の肉厚が薄く下傾端に向ってしだいに肉厚が
増大されたテーパ状をなす。
【0007】
【実施例】
(実施例1)まず、この発明の実施例の製造方法によっ
て製造されるウエザストリップを図1〜図3にしたがっ
て説明する。図1において、車両のドアオープニングト
リムとして用いられるウエザストリップ1は、基体部2
のみによって構成される部分と、基体部2及び同基体部
2の一側面長手方向の所要とする長さ部分に突設された
中空シール部12によって構成される部分とを長手方向
に連続して一体に備えている。
【0008】前記基体部2は、基部層3と、該基部層3
の表面に接合された表皮層13とを主体として構成され
ている。前記基部層3及び表皮層13は共に合成樹脂・
ゴム等の押出成形によってそれぞれ形成されている。さ
らに基部層3は、その内部に平帯状の芯金4がインサー
トされるとともに、図2と図3に示すように、ドア開口
部における車両ボディ7のフランジ8に差込まれる断面
略U字状に形成されている。そして基部層3の溝内の対
向する内壁面には前記フランジ8に弾性的に圧接して係
合する所要数の保持リップ5が形成されている。
【0009】基部層3の表面の長手方向全長にわたって
接合された表皮層13において、その表皮層13の長手
方向のうち、中空シール部12に対応する表皮層部分に
は、その外面が外方へ突出され、内面が凹まされること
で、突出部14が形成され、前記基部層3の表面に表皮
層13が接合されることで、前記突出部14によって中
空室15を有する中空シール部12が形成されている。
また、前記突出部14の閉じられた両端部14a,14
bはそれぞれ傾斜状をなしている。
【0010】次に、前記ウエザストリップ1を製造する
方法を図4〜図7にしたがって説明する。図4におい
て、押出成形用ダイ21には、基部層3を押出成形する
ための第1押出口22と、基部層3に対し薄肉の連接部
によって連結されかつ展開状態で表皮層13を押出成形
するための第2押出口23とが隣接して形成されてい
る。また第2押出口23には、中空シール部12を形成
すべく突出部14を形成するための副押出口23aが形
成され、前記ダイ21の前面には、副押出口23aの断
面形状を変化させる第1、第2の可動ダイ24,26が
それぞれガイド部材25,27に案内されかつ図示しな
い駆動機構によって進退可能に配設されている。そし
て、図4の(A)に示すように、第1可動ダイ24が前
進端に配置され、かつ第2可動ダイ26が後退端に配置
された状態にあるときには副押出口23aが閉じられる
ことで、第2押出口23から偏平な表皮層13が押出成
形される。図4の(C)に示すように、前記とは逆に第
1可動ダイ24が後退端に配置され、第2可動ダイ26
が前進端に配置されたときには、副押出口23aの形状
が突出部14の一般部の断面形状に対応する形状に変化
されるようになっている。
【0011】前記ダイ21の第2押出口23の副押出口
23aに対し、図4の(A)に示すように、第1可動ダ
イ24が前進端に配置され、第2可動ダイ26が後退端
に配置された状態において、ダイ21の第1押出口22
から平帯状の芯金4がインサントされた状態で基部層3
が押出成形されると同時に、ダイ21の第2押出口22
から偏平な表皮層13が押出成形される。
【0012】前記第2押出口22から表皮層13が所要
とする長さだけ押出成形されたところで、第2可動ダイ
26が前進端位置に向けて前進される。そして、第2可
動ダイ26が第1可動ダイ24に対し表皮層13の肉厚
寸法に対応する位置まで第2可動ダイ26が前進された
ところで、引続いて第2可動ダイ26は前進端位置に向
けて前進されるとともに、第1可動ダイ24が前記第2
可動ダイ26の前進速度と略同速度において後退端位置
に向けて後退される。
【0013】これによって、前記表皮層13には、突出
部14のうちの傾斜した一端部14aが、その下傾端か
ら上傾端に向って形成される。このとき、前記一端部1
4aの外面が第1可動ダイ24によって形成され、内面
が第2可動ダイ26によって形成される。これによっ
て、突出部14の傾斜した一端部14aの肉厚寸法がそ
の下傾端から上傾端に向けて略一定となり、傾斜する一
端部14aが過度に薄肉となって破れる不具合が防止さ
れる。そして、図4の(C)に示すように、第2可動ダ
イ26が前進端位置まで前進され、第1可動ダイ24が
後端位置まで後退された状態に配置された状態のもと
で、表皮層13に突出部14の一般部がしだいに形成さ
れていく。
【0014】前記表皮層13とともに突出部14が所要
とする長さけ押出成形されたところで、前記とは逆の手
順で第1可動ダイ24が前進端位置に向けて前進され、
第2可動ダイ26が後退端位置に向けて後退されること
で、突出部14の傾斜した他端部14bがその上傾端か
ら下傾端に向って形成される。これによって、突出部1
4の傾斜した他端部14bの肉厚寸法がその下傾端から
上傾端に向けて略一定となり、傾斜する他端部14bが
過度に薄肉となって破れる不具合が防止される。
【0015】すなわち、この実施例においては、図5の
(A)及び(B)に示すように、表皮層13に突出部1
4の傾斜した両端部14a,14bを形成する際、第1
可動ダイ24の後退及び前進に基づく前記端部14a,
14bの外面の成形開始時期P1と第2可動ダイ26の
前進及び後退に基づく前記端部14a,14bの内面の
成形開始時期P2とが略同時期でかつ第1、第2の両可
動ダイ24,26が略同速度で進退されることで突出部
14の傾斜した端部14a,14bが形成される。な
お、図5の(A)及び(B)において、矢印Xはダイ2
1の第2押出口23から押出成形される表皮層13の押
出方向を示す。
【0016】前記したように、ダイ21の第1、第2の
押出口22,23から基部層3と表皮層13とが展開状
態で押出成形されるとともに、その押出成形時におい
て、第1、第2の両可動ダイ24,26が所定周期で進
退されることで、その表皮層13の長手方向に平坦な表
皮層部分と、中空シール部12を構成するための突出部
14を有する表皮層部分とが交互に形成されていく。
【0017】その後、図6に示すように、ガイドローラ
28によって表皮層13をその連結部を支点として基部
層3の表面に向けて重合されながら、圧着ローラ29に
よって表皮層13が基部層3の表面に圧着される。これ
によって、図7に示すように、基体部2が形成されると
同時に、前記突出部14と基部層3の表面との間に中空
室15をもつ中空シール部12が形成され、一連に連続
するウエザストリップ1となる。また、ウエザストリッ
プ1の表皮層13が発泡剤混入の加硫ゴムより形成され
る場合、加硫槽において加硫される前に、あらかじめ、
中空シール部12には発泡剤の分解ガスを排出するため
のガス抜き孔を形成しておくことが望ましい。
【0018】その後、ウエザストリップ1は引取装置に
よって引取られ、切断装置によって切断されることで、
図1に示すように、製品となるウエザストリップ1が製
造される。なお、ウエザストリップ1の基体部2は図6
に示す断面形状から、図1に示す製品形状に折曲げ加工
される。また、中空シール部12の一端が開口されたウ
エザストリップ製品が必要な場合には、その中空シール
部12の長手方向の適宜位置において切断される。
【0019】(実施例2)次に、この発明の実施例2を
図8にしたって説明すると、この実施例2では、表皮層
13に突出部14の傾斜した一端部14aを、その下傾
端から上傾端に向けて形成する際、第1可動ダイ24の
後退に基づく前記一端部14aの外面の成形開始時期P
1が第2可動ダイ26の前進に基づく前記一端部14a
の内面の成形開始時期P2よりも早く、かつ第1可動ダ
イ24の後退速度と第2可動ダイ26の前進速度とを略
同速に設定して、突出部14の一端部を形成した。した
がって、図8に示すように、表皮層13に突出部14の
傾斜した一端部14aを、その下傾端から上傾端に向け
て略一定の肉厚寸法に形成することができるとともに、
その一端部14aの肉厚寸法を、表皮層13の肉厚寸法
及び突出部14の一般部の肉厚寸法と略同じかあるいは
厚肉にすることができる。
【0020】(実施例3)次に、この発明の実施例3を
図9にしたがって説明すると、この実施例3では、表皮
層13に突出部14の傾斜した他端部14bを、その上
傾端から下傾端に向けて形成する際、第1可動ダイ24
の前進に基づく前記他端部14bの外面の成形開始時期
P1が第2可動ダイ26の後退に基づく前記他端部14
bの内面の成形開始時期P2よりも遅く、かつ第1可動
ダイ24の前進速度と第2可動ダイ26の後退速度とを
略同速に設定して、突出部14の他端部14bを形成し
た。したがって、図9に示すように、表皮層13に突出
部14の傾斜した他端部14bを、その上傾端から下傾
端に向けて略一定の肉厚寸法に形成することができると
ともに、その他端部14bの肉厚寸法を、表皮層13の
肉厚寸法及び突出部14の一般部の肉厚寸法と略同じか
あるいは厚肉にすることができる。
【0021】(実施例4)次に、この発明の実施例4を
図10にしたって説明すると、この実施例4では、表皮
層13に突出部14の傾斜した一端部14aを、その下
傾端から上傾端に向けて形成する際、第1可動ダイ24
の後退に基づく前記一端部14aの外面の成形開始時期
P1が第2可動ダイ26の前進に基づく前記一端部14
aの内面の成形開始時期P2よりも早く、かつ第1可動
ダイ24の後退速度を第2可動ダイ26の前進速度より
も遅く設定して、突出部14の一端部14aを形成し
た。したがって、図10に示すように、表皮層13に突
出部14の傾斜した一端部14aを、その下傾端の肉厚
が厚く、上傾端に向けてしだいに肉厚が減少されたテー
パ状に形成することができる。
【0022】(実施例5)次に、この発明の実施例5を
図11にしたがって説明すると、この実施例5では、表
皮層13に突出部14の傾斜した他端部14bを、その
上傾端から下傾端に向けて形成する際、第1可動ダイ2
4の前進に基づく前記他端部14bの外面の成形開始時
期P1が第2可動ダイ26の後退に基づく前記他端部1
4bの内面の成形開始時期P2よりも遅く、かつ第1可
動ダイ24の前進速度を第2可動ダイ26の後退速度よ
りも遅く設定して、突出部14の他端部14bを形成し
た。したがって、図11に示すように、表皮層13に突
出部14の傾斜した他端部14bを、その上傾端の肉厚
が薄く下傾端に向けてしだいに肉厚が増大されたテーパ
状に形成することができる。なお、図8〜図11におい
て矢印Xは、ダイ21の第2押出口23から押出成形さ
れる表皮層13の押出方向を示す。
【0023】また、前記各実施例においては、基体部2
をなす基部層3と表皮層13とを連結部をもって一体に
連続された状態で押出成形する場合を例示したが、これ
に限るものではなく、例えば、図12に示すように、ダ
イ21の第1、第2の押出口22,23から基部層3と
表皮層13とを適宜に離してそれぞれ押出成形した後、
基部層3の表面に表皮層13を重合して圧着することも
可能である。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
基体部の長手方向に対し所要とする長さ寸法でかつ少な
くとも一端部が閉じられた中空シール部を容易に形成す
ることができるとともに、その中空シールの閉じられた
端部において弾性が過大となってシール不良をまねくと
いう不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の製造方法によって製造さ
れるウエザストリップを破断して示す斜視図である。
【図2】同じくウエザストリップの中空シール部を有す
る部分において車両ボディのフランジに装着した状態を
示す断面図である。
【図3】同じくウエザストリップの中空シール部がない
部分において車両ボディのフランジに装着した状態を示
す断面図である。
【図4】この発明の実施例1の製造方法において押出成
形用ダイからの第1、第2の各押出口から基部層と表皮
層とをそれぞれ同時に押出成形する工程を順に示す説明
図である。
【図5】同じく表皮層に中空シール部を構成するための
突出部が形成された状態を示す側断面図である。
【図6】同じく基部層の表面に表皮層を重合して圧着す
る工程を示す説明図である。
【図7】同じくこの発明の実施例1の製造方法によって
製造されたウエザストリップを示す側断面図である。
【図8】この発明の実施例2の製造方法を示す説明図で
ある。
【図9】この発明の実施例3の製造方法を示す説明図で
ある。
【図10】この発明の実施例4の製造方法を示す説明図
である。
【図11】この発明の実施例5の製造方法を示す説明図
である。
【図12】この発明の他の実施例の押出成形用ダイを示
す正面図である。
【図13】従来のウエザストリップの製造方法を順に示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 ウエザストリップ 2 基体部 3 基部層 12 中空シール部 13 表皮層 14 突出部 14a 一端部 14b 他端部 15 中空室 21 押出成形用ダイ 22 第1押出口 23 第2押出口 23a 副押出口 24 第1可動ダイ 26 第2可動ダイ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体部と、その基体部の一側面長手方向
    の所要とする長さ部分において同基体部の一側面から突
    出する中空シール部と、を備えたウエザストリップを製
    造する方法であって、 押出成形用ダイには、前記基体部を構成するための基部
    層と表皮層のうち、基部層に対応する第1押出口と、表
    皮層に対応する第2押出口とをそれぞれ形成し、前記第
    1押出口から基部層を押出成形すると同時に、前記第2
    押出口から表皮層を押出成形する押出成形工程と、 前記第2押出口から表皮層を押出成形する際、前記中空
    シール部に対応する表皮層部分において、前記第2押出
    口の押出口形状を変化させ、前記表皮層に対し、その表
    皮層の外面が外方へ突出し内面が凹まされた突出部を形
    成する突出部成形工程と、 前記押出成形工程及び突出部成形工程を経た表皮層を基
    部層の上面に重合して圧着する圧着工程と、 を備えていることを特徴とするウエザストリップの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のウエザストリップの製
    造方法において、押出成形用ダイの第2押出口に対し表
    皮層の外面側に対向する第1可動ダイと、前記表皮層の
    内面側に対向する第2可動ダイとをそれぞれ進退させる
    ことで、前記第2押出口の押出口形状を変化させて表皮
    層に突出部を形成することを特徴とするウエザストリッ
    プの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のウエザストリップの製
    造方法において、表皮層に突出部の傾斜した端部を形成
    する際、第1可動ダイの後退及び前進に基づく前記端部
    の外面の成形開始時期と第2可動ダイの前進及び後退に
    基づく前記端部の内面の成形開始時期とが略同時期でか
    つ第1、第2の両可動ダイが略同速度で進退されること
    で突出部の傾斜した端部が形成されることを特徴とする
    ウエザストリップの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のウエザストリップの製
    造方法において、表皮層に突出部の傾斜した端部を、そ
    の下傾端から上傾端に向けて形成する際、第1可動ダイ
    の後退に基づく前記端部の外面の成形開始時期が第2可
    動ダイの前進に基づく前記端部の内面の成形開始時期よ
    りも早く設定されていることを特徴とするウエザストリ
    ップの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のウエザストリップの製
    造方法において、表皮層に突出部の傾斜した端部を、そ
    の上傾端から下傾端に向けて形成する際、第1可動ダイ
    の前進に基づく前記端部の外面の成形開始時期が第2可
    動ダイの後退に基づく前記端部の内面の成形開始時期よ
    りも遅く設定されていることを特徴とするウエザストリ
    ップの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のウエザストリッ
    プの製造方法において、第1可動ダイの進退速度と第2
    可動ダイの進退速度とが略同速度に設定されていること
    を特徴とするウエザストリップの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5に記載のウエザストリッ
    プの製造方法において、第1可動ダイの進退速度が第2
    可動ダイの進退速度よりも遅く設定されていることを特
    徴とするウエザストリップの製造方法。
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