JP3124379U

JP3124379U - 車輌自動消毒機

Info

Publication number: JP3124379U
Application number: JP2006004410U
Authority: JP
Inventors: 雅彦大塚; 隆大和田
Original assignee: 株式会社アブカワ
Priority date: 2006-05-11
Filing date: 2006-05-11
Publication date: 2006-08-17
Anticipated expiration: 2016-05-11

Abstract

【課題】簡単な組立で簡易に設置及び移設ができ、手間をかけずに十分な消毒効果が得られる車輌自動消毒装置を提供する。
【解決手段】１対のパイプを含むコの字型の配管１に複数のノズル２を設け、配管保護用の車輌通過用台５に固定し、更に車輌走行用のスロープ６を進入側及び退出側に固定し一体化する。車輌進入時にスロープ６に取付けられた、進入側スイッチ７ａが車輪の圧力を検知すると、制御盤がモーターを運転させ、Ｖベルトを介して接続された噴射ポンプを駆動し、吐出口に配管された薬液吸込み装置部にて貯水タンクの水及び薬液タンクの消毒薬とを混合し、車輌通過台側接続金具と接続金具間とを接続する高圧ホースを介して配管１に消毒液を供給し、複数のノズル２より消毒液を噴射し、車輌の左右側面及び底面を消毒する。
【選択図】図１

Description

本考案は、畜産施設または農業施設等の病原体感染被害を防止する為、施設に進入及び退出する車輌を消毒する装置に関するものである。

国内外の畜産施設及び農業施設で鳥インフルエンザやジャガイモシストセンチュウ等の病原体感染被害がでている昨今、早急な防疫対策が迫られている各施設において従来おこなわれている対策としては、噴霧器による手動消毒や石灰散布による石灰バンド通過方式、または消毒槽通過方式や固定式消毒設備建設による対策等がおこなわれている。

しかしながら従来の方法、噴霧器での手動消毒や石灰バンド通過方式では人員による頻繁な管理が必要でありながら十分な消毒効果が得られない場合が多く、また消毒槽通過方式や固定式消毒設備建設では多大な設備投資が必要で経済的負担も多い。そこで、本考案は、人員による手間がかからず十分な消毒効果が得られ、かつ経済的負担も小さく、必要な場所に設置及び移動が可能な車輌自動消毒装置を提供することを課題とする。

本考案は、前記課題を解決するための手段として、（１）配管上に複数の消毒液を噴射するノズルを取り付け、当該配管を車輌通過用台座に固定し車輌通過用台座上を通過する車輌の底面及び左右側面及び左右前後輪に貯水タンク及び噴射ポンプ及び制御装置を一体とする動力部より圧送された消毒液を噴射することを特徴とする車輌自動消毒機である。
（２）配管及び車輌通過用台座及び動力部は接続金具によって容易に接続出来る事により必要な場所に速やかに設置または撤去する事が出来ることを特徴とする前記（１）に記載の車輌自動消毒機である。
（３）車輌通過用台座の断面は勾配が緩やかな山型とし、当該頂上に配管を取り付ける為の溝を設け配管を固定し一体化することを特徴とする前記（１）又は（２）に記載の車輌自動消毒機である。
（４）配管は車輌進入方向に対し垂直方向に設置され、当該配管両端より鉛直方向に立ち上がる配管を含むコの事型の配管に取り付けられた複数のノズルより消毒液を噴射することを特徴とする前記（１）乃至（３）のいずれか１項に記載の車輌自動消毒機である。
（５）貯水タンク及び噴射ポンプ及び制御装置はこれを一体化とし、貯水タンクには自動給水の為のボールタップを設け、噴射ポンプには切替バルブ及び着脱自在な接続金具を装備し、噴射ノズル配管間とを高圧ホースにて接続し、制御装置は車輌検知スイッチ又は手動スイッチにて噴射ポンプの作動を制御することを特徴とする前記（１）乃至（４）のいずれか１項に記載の車輌自動消毒機である。
（６）消毒液は貯水タンク及び消毒薬液タンクより個別に吸引し、配管内にて一定濃度で混合しノズルより噴射することを特徴とする前記（１）乃至（５）のいずれか１項に記載の車輌自動消毒機である。

本考案によれば、簡易な設置方法でありながら人員の省力化及び管理を簡素化し、かつ短時間で十分な消毒効果が得られ畜産施設及び農業施設の病原体感染被害の予防に大きな効果をもたらすことが出来る。

車輌検知スイッチ上を車輪が通過することにより、モーターを介した噴射ポンプを作動させ、貯水タンク及び薬液タンクより水及び消毒薬を吸引し、配管内にて混合し、車輌通過台に固定された噴射ノズルを装備する配管パイプのノズル先端より消毒液を通過車輌の左右側面及び底面に噴射する。

以下、本考案に係る実施形態を添付図面に従って説明する。図１は車輌通過用台座の斜視図である。配管１は車輌進入方向に対して垂直に設置され、当該配管の両端より鉛直方向に立ち上がる配管を含むコの字型の配管上に車輌の左右側面用と車輌底面用のノズル２を設け、配管保護用の車輌通過台５に固定し、当該車輌通過台５に、車輌走行用の鋼製のスロープ６にそれぞれ進入側用車輌検知スイッチ７ａ及び退出側用車輌検知スイッチ７ｂを装備し、１対の当該スロープ６を車輌通過台５に固定する。また、配管１には接続金具３を設け消毒液供給用の高圧ホース４を接続するものとする。

図２は貯水タンク８及び動力部ボックス９の斜視図である。貯水タンク８は防食対策塗装を施した鋼製とし、同じく鋼製の動力部ボックスと一体化することにより設置及び移動の手間を軽減する構造とする。また貯水タンク８の容量は１０００リットルを標準とするが、必ずしもこれに限定するものでは無い。

図３は貯水タンク８及び動力部ボックス９の側面図である。貯水タンク８には近隣に水源がある場合の為に給水口８ａを設け、当該給水口８ａのタンク内部側にはボールタップ（図示せず）を接続し、水道等よりビニールホースを給水口８ａに接続することにより、貯水タンク８の水量を一定に確保することとする。また、動力部ボックス９の側面より出た三方弁１１には、それぞれ車輌通過台側接続金具１１ａ及び洗浄ガン側接続金具１１ｂを設け、当該車輌通過台側接続金具１１ａと配管１に設けられた接続金具３間を高圧ホース４にて接続し消毒液を供給する。また、接続金具３及び車輌通過台側接続金具１１ａ及び洗浄ガン側接続金具１１ｂはカプラーを用い着脱自在な構造とする。洗浄ガン側接続金具１１ｂには必要に応じて洗浄ガン等（図示せず）を接続し、三方弁１１のレバーを切替え、手動スイッチ１３の操作により、人力での消毒液噴射も可能とする。

図４は動力部ボックス９の内部構造図である。薬液タンク１０には混合用に濃度の高い消毒薬原液を投入しておき、薬液タンクストレーナ１０ａを取付けたホースを薬液吸込み装置１６に配管されたニードルバルブ１６ａと接続する。当該ニードルバルブ１６ａは噴射する消毒液の希釈度を調整する為のもので、使用する消毒薬及び希釈倍率に応じて任意に調整可能である。モーター１４は電動式原動機であり、当該モーター１４よりＶベルト（図示せず）を介して噴射ポンプ１５を駆動させる。噴射ポンプ１５吐出口には薬液吸込み装置１６を介して、動力部ボックス９外部側面の三方弁１１に接続し、当該三方弁１１の切替えにより、車輌通過台側接続金具１１ａ及び洗浄ガン側接続金具１１ｂへ消毒液を供給する。モーター１４を運転及び停止させる為に制御盤１２を設け、ノズル２側での噴射用に進入側スイッチ及び退出側スイッチでの作動、及び洗浄ガン（図示せず）等での噴射用に手動スイッチ１３での作動を制御する。

図５は車輌消毒状況を示す図である。接続金具３に接続された高圧ホース４より消毒液が供給され、配管１を介してノズル２より消毒液を噴射し、車輌Ａの左右側面および底面を消毒する。

図６は本考案による作動実施例を示す系統図である。電源プラグ１７より電力を供給された制御盤１２が、車輪の圧力を検知した進入側スイッチ７ａの信号にて噴射ポンプ１５を運転させ、貯水タンク８内の貯水タンクストレーナ８ｂより吸水、同時に薬液タンク１０内の薬液タンクストレーナ１０ａより消毒薬原液を吸引し、薬液吸込み装置１６で混合後、車輌通過台側接続金具と接続金具３間を接続された高圧ホース４を介して配管１に装備されたノズル１より消毒液を通過車輌の左右側面及び底面に噴射する。噴射時間は制御盤内のダイヤル式タイマー（図示せず）によって任意に調整可能であり、通過する車種によって適宜設定することによって、消毒液の無駄な使用を抑えることができる。また、使用する消毒薬及び希釈倍率により消毒薬吸込み時、ニードルバルブ１６ａの開閉量を調整することによって薬液吸込み装置１６内での混合量を変化させ、消毒液が任意の濃度に設定可能である。さらに三方弁及び手動スイッチ１３を切替えることにより、洗浄ガン側接続金具１１ｂに洗浄ガン（図示せず）等を接続し、手動スイッチ１３の操作にて噴射ポンプ１５を運転させ人力での消毒作業が可能である。尚、標準の仕様では車輌の進入時のみ噴射ポンプ１５を運転させ車輌を消毒し、退出時には退出車輌の車輪の圧力を検知する退出側スイッチ７ｂの信号にて制御盤内で噴射ポンプ１５の運転を一定時間無効にし、退出車輌が車輌通過台５上を通過し、その後進入側スイッチ７ａで車輪の圧力を検知しても噴射ポンプ１５は作動しない。また、退出側スイッチ７ｂが車輪の圧力を検知後、噴射ポンプ１５の作動を無効にする時間は制御盤内のダイヤル式タイマー（図示せず）にて任意に設定可能である。しかし必ずしもこれに限定するものではなく使用状況に応じて、進入時および退出時双方向の運転も可能である。

本考案の車輌自動消毒機の実施例を示す車輌通過用台座の斜視図である。貯水タンク及び動力部ボックスの斜視図である。貯水タンク及び動力部ボックスの側面図である。動力部ボックスの内部構造図である。車輌消毒状況を示す図である。本車輌自動消毒装置の作動実施例を示す系統図である。

符号の説明

１配管
２ノズル
３接続金具
４高圧ホース
５車輌通過台
６スロープ
７ａ進入側スイッチ
７ｂ退出側スイッチ
８貯水タンク
８ａ給水口
８ｂ貯水タンクストレーナ
９動力部ボックス
１０薬液タンク
１０ａ薬液タンクストレーナ
１１三方弁
１１ａ車輌通過台側接続金具
１１ｂ洗浄ガン側接続金具
１２制御盤
１３手動スイッチ
１４モーター
１５噴射ポンプ
１６薬液吸込み装置
１６ａニードルバルブ
１７電源プラグ
Ａ車輌

Claims

配管上に複数の消毒液を噴射するノズルを取り付け、当該配管を車輌通過用台座に固定し車輌通過用台座上を通過する車輌の底面及び左右側面及び左右前後輪に貯水タンク及び噴射ポンプ及び制御装置を一体とする動力部より圧送された消毒液を噴射することを特徴とする車輌自動消毒機。
配管及び車輌通過用台座及び動力部は接続金具によって容易に接続出来る事により必要な場所に速やかに設置または撤去する事が出来ることを特徴とする請求項１に記載の車輌自動消毒機。
車輌通過用台座の断面は勾配が緩やかな山型とし、当該頂上に配管を取り付ける為の溝を設け配管を固定し一体化することを特徴とする請求項１又は２に記載の車輌自動消毒機。
配管は車輌進入方向に対し垂直方向に設置され、当該配管両端より鉛直方向に立ち上がる配管を含むコの字型の配管に取り付けられた複数のノズルより消毒液を噴射することを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の車輌自動消毒機。
貯水タンク及び噴射ポンプ及び制御装置はこれを一体化とし、貯水タンクには自動給水の為のボールタップを設け、噴射ポンプには切替バルブ及び着脱自在な接続金具を装備し、噴射ノズル配管間とを高圧ホースにて接続し、制御装置は車輌検知スイッチ又は手動スイッチにて噴射ポンプの作動を制御することを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の車輌自動消毒機。
消毒液は貯水タンク及び消毒薬液タンクより個別に吸引し、配管内にて一定濃度で混合しノズルより噴射することを特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載の車輌自動消毒機。