JP3123942U - 距離計測機能付パターのヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】パターが滑り落ちない最小のグリップ力で握った場合の最適なグリップ形状とライ角を求める。またパッティング方向にヘッド面を合わせ易くするため、ヘッド中央にボール間際からヘッド形状内で最長のラインが引ける様にする。
【解決手段】振り子式パッティングに最適なライ角76〜77°とグリップ形状を持ったパターのヘッドは、同一平面内にスイング方向を頭にしたT字形状を有して、ヘッド中央に打面間際からラインを設ける。T字足部の側面段差を利用して鋼球を内臓した傾きセンサーを装着、スイング中に鋼球がセンサーの中央付近で静止する様に練習する。また、体格の個人差解消のためヘッド重量調整用錘も同様の方法でヘッドに装着できる様にした。
【選択図】図4

Description

本考案はゴルフのパッティングの際に、カップまでの距離とそれに適したパターのテークバック量が読取れるパターにおいて、振り子式スイングの練習と実践を兼ねた距離計測機能付パターを提供するものである。
特願2005−504504で記載されている様にカップまでの距離計測と、カップまで転がすに必要なテークバック量が読取れる状況にあって、パッティング方向の読みと振り子式スイングの実践がポイントになる。
パッティング方向はグリーン傾斜方向と芝目の影響度を加味してボールが転がる軌跡をイメージ、その軌跡の始点における接線方向を見定める。
パッティングの力は振り子式テークバック量で決まるが、それに適したスイング方法は下記特願に述ている。即ちパターを軽く握って手の圧力感覚を鋭敏にさせ、パターの自重落下運動を手、腕、肩で作る五角形を崩さずに追従させ、首付け根中心の回転運動に変換することである。
特願2004−382236
特願2005−188908
肩、腕とパターで構成する振り子の回転中心軸を滑らかに動かすには、両肩を軽く吊上げて腕や手に必要以上の力を入れないことである。しかし従来のパターではグリップ力を緩くするとヘッドの重みで前下がりとなって、ライ角が合わないのが通例であった。
またパッティングの方向を見定めてヘッドをその方向に合わせようするにも、従来のパターはヘッド上面に設けたラインが短かったり、或るいはボールから離れた所にあって、視覚的に合わせずらい面があった。
更には振り子式スイングの練習をする場合、最適なスイングの目安となるものが無く、一般はメトロノームのリズム音に合わせてスイングの練習をしていた。しかしプレー当日のパッティング練習場ではリズム音を鳴らす訳にはいかない問題もあった。
本考案は前記課題を解決する為のもので、パターが滑り落ちない最小のグリップ力で握った場合の最適なグリップ形状とライ角を求める。またパッティング方向にヘッド面を合わせ易くするため、ヘッド中央にボール間際からヘッド形状内で最長のラインが引ける様にする。
また振り子式スイングを正しく身につけるため、直線状の傾きセンサーをヘッド中央に取り付け、センサーの中にある鋼球が自由に動けるフリーエリア中央域で静止する様なスイングを練習する。このセンサーはプレー本番では使えないため着脱構造にする。
ライ角が大きいことは、パター、腕、肩を一体にした振り子のスイング面が従来よりも立っている事を意味しており、俗に言う引っ掛けが少なくなって安定したパッティングが出来る。また普段から振り子式スイングの良否を上記傾きセンサーでチェックができるため、目標距離の打ち別けが容易となる。
本願のパターが持つ距離計測機能で推奨テークバック量が簡単に読取れる為、実践ではボールの転がり軌跡のシミュレーションに集中でき、ゴルフ初心者でも僅かな練習期間で急速に上達できる効果がある。
図1は本考案のパターの概観図である。ヘッド寸法はパッティング幅約105mm、奥行約50mm、ヘッド厚約26mm、ロフト角約4°、パター全長約860mm、グリップ全長約370mm、総重量約540g、重心点はヘッド下面から約230mm付近にある。
図2はパターヘッドを上から見た概観図を示す。ヘッド上面にパッティング方向を頭にしたT字形2を設け、その中心線上にライン溝3を設けている。上シャフト4はヘッド1のセンターから約26mm離れた図中B点から立げて高さ約95mmのC点、シャフト中心がパッティング面5から約シャフトの半経分離れた所からライ角6を76〜77度になる様に曲げ(参照 図2)、シャフト全長はグリップフ部を入れて約835mmにする。
図3はグリップ7の断面変化を示す。グリップ形状はテーパを基調に全長約370mmと長くとって帯状の平坦な目盛りエリア8を有し、グリップ終端手前約130mmでグリップ軸を約8°下方へ曲げて両手で持ちやすくしている。
グリップは初め縦方向に長径約22mm(短径約16mm)となる楕円形状をしており、徐々に太くなってグリップ軸曲げ位置付近は直径28mmの円形断面になる。以後グリップ終端に向かって徐々に横長の楕円断面を大きくして、終端の楕円は長径約39mm(短径約31mm)にする。
グリップ7につける距離計測用目盛り8やグリップ終端部の基準線は下記実願に詳しく記載しているのでここでは省略する。
実願2006−2051 「距離計測機能付パターのグリップ」
図4はパターヘッドのA−A’断面図を示すと共に例えば傾きセンサー等を取り付ける方法を示している。
先ずシャフト4をヘッド1に固定する位置B点と、途中からライ角6を取るための曲げ位置C点との関係は、シャフト4の延長線がボールと接触する打球面中央ポイントDと交差する必要から、図中ヘッド厚みをhとすると
LC+h/2=LBtanθ θ:ライ角 76〜77°
次にT字形の断面形状であるが、ヘッド底面9に対し肉厚tで結合されており、この肉厚は先のT字足部の横幅wより薄い。
パターヘッドに装着する傾きセンサー10の両端には1対のフック11が付いており、このフック11で先のT字形足部に差込み固定する。
図5は傾きセンサー10の構造を示す。透明のプラスチック製円筒12に鋼球13を入れて自由に転がるようにして、左右からダンパー14(もしくは円錐型スプリング)を付けた栓15で密閉状態にする。この栓15には1対のフック11がついており、このフック11を先のヘッド1に設けたT字形状の足部に差込んでセンサー本体を固定する。
振り子式パッティングの特徴はグリップの力を最小にしてパターの落下運動を手のひらで敏感に感じ取る事にある。しかし手のひらの感度には個人差があるため、パターヘッド1を重くして動きを感じやすくする方法がある。但し重過ぎると肩に負担が掛かり、首付け根を支点にした両肩のシーソー運動が萎縮し、ヘッドスピードが落ちてしまう弊害が出てくる。従って個人の体格に合ったヘッド重量を見付けた方が良い。
図4はパターヘッド1を重くするための着脱可能な構造を持った錘16を示す。銅もしくは鉛の合金17を平板に成形し、長手方向の両端には幅方向にスリット18を設けている。プラスチック製錘ホルダー19のバネ特性を持った爪20を挿入して合金17と錘ホルダー19を合体させる。この錘ホルダー19は錘本体16の両端に装着し、傾きセンサー10と同様にフック11でパターヘッド1に固定する。そして合金は厚みdを変える事で数種類の重さを用意しておき、最適な錘16を選択するのである。
距離計測機能付パターの概観図 距離計測機能付パターのヘッドを上から見た概観図 距離計測機能付パターのグリップ形状を示す概観図 テーパをベースに最初は縦方向の楕円断面形状、途中円形断面になってグリップ軸が約8°曲がると、それ以降は横長の楕円断面形状に変化 パターヘッドのA−A断面図 シャフトとヘッドの位置関係を示す。またスイングチェックの為の傾きセンサーを装着する方法も同時に示している。 振り子式スイングをチェックするための傾きセンサーの構成図 内臓した自由に動く鋼球がフリーエリアで静止しているようにパターを左右に振ってリズム感覚を養う パターヘッド重量を調整するため着脱タイプの錘の構成図 板状の合金の厚みを変えて数種類の錘を用意する
符号の説明
1. パターヘッド
2. ヘッド上面のT字形
3. T字形の中央に設けたライン
4. シャフト
5. パッティング面
6. ライ角
7. グリップ
8. 距離計測用目盛り
9. ヘッド低面
10. 傾きセンサー
11. ヘッドに装着するためのフック
12. 傾きセンサーの透明円筒ケース
13. 鋼球
14. ダンパー。鋼球の衝撃吸収
15. プラスチック製の栓。鋼球を円筒ケースに封印する
16. ヘッド重量調整用の錘
17. 比重の大きい合金体。薄板状に成形
18. 合金体に設けたスリット
19. 錘ホルダー。パターヘッドに錘を装着する
20. バネ特性を持った爪。スリットに嵌め込み合金体と錘ホルダーを連結する

Claims (5)

  1. パターヘッド上面の同一平面内でパッティング方向を頭にT字形状を有し、前記形状の後方部位は前記ヘッドの中心線上にあって前記ヘッド底面に薄肉で結合し、その肉厚は前記T字形後方部位の横幅よりも薄くしたパターヘッドを特徴とする距離計測機能付パター。
  2. パターヘッド上面のT字形中心部には直線状の浅い溝を設けて有色塗装し、その溝上に直線状の傾きセンサーを配置して、前記T字形後方部位の両側面に設けた段差を使って前記センサーを固定する事を特徴とした請求項1記載の距離計測機能付パター。
  3. 直線状の傾きセンサーは透明プラスチック材で作られた直線円筒形状に小さな鋼球を入れ、筒の両端にはダンパー部材を持ったプラスチック製栓で密閉状態にして、且つ各栓には1対のフックがあって、前記T字形後方部位の両側面に設けた段差を使い、前記センサーをパターヘッド中央部に固定できる事を特徴とした請求項2記載の距離計測機能付パター。
  4. 比重の大きい銅もしくは鉛の合金を薄板上に成形し、両端をプラスチック製ホルダーで固定した錘を、前記ホルダーに具備した1対のフックで、前記T字形後方部位の両側面に設けた段差を使って、パターヘッド中央部に固定できることを特徴とした請求項1記載の距離計測機能付パター。
  5. 目盛りを付けるエリアをフラット面にしたグリップ形状は、グリップ終端に向かって太くなるテーパを基調としながらも、初はヘッド打面に平行な縦長楕円断面を基調にして、途中円断面基調に変化した後の後半は横長楕円断面基調になって、しかも前記円断面基調付近でクリップ軸を数度前記後半の楕円短径方向に曲げたことを特徴とする請求項1記載の距離計測機能付パター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012200374A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Hitachi Appliances Inc 電気掃除機用手元ハンドル部

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