JP3123596U - 吸盤構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸盤構造が生じる吸引固定効果を向上させ、従来のバネ構造の不便な組立て構造を改善する吸盤構造を提供する。
【解決手段】本考案の吸盤構造は、特に平滑面70に吸着して引き掛ける物を支える構造を持ち、その吸盤構造は、圧力蓋10、吸盤20、連結体30、圧力体40により構成される。圧力体40上には、少なくとも一つの第一中央偏向突出部43、少なくとも一つの第二中央偏向突出部44を設け、圧力体40が持ち上げられると、連結体30によって上部を圧せられた吸盤20は平滑面70に十分に密着、空気を可能な限り排除し、圧力体40が下向きに圧せられた場合、圧力蓋10は吸盤20周囲に力をかけ、連結体30によって吸盤20中央は上向きにきつく引っ張られると、吸盤20と平滑面70間の隙間80内の空気は大気圧力よりかなり小さくなる為、強大な吸引固定力が生じ、吸盤構造の支える力を向上させる。
【選択図】図2

Description

本考案は、平滑面に吸引付着させて、引き掛ける物を支える為の吸盤構造であり、主に吸盤の吸引付着力に対して改良設計を加えた、支持力を増強させる吸盤構造である。
吸盤構造は主に、平面に吸引付着するものであり、引き掛けたい物を支える役割を持つ。例えば、特許文献1、特許文献2の吸盤構造は、自動車ガラスに吸引付着し、支持桿及び物置体等により構成され、PDA、GPS等を引きかけるものである。また、特許文献3は、吸盤構造上に引き掛け体を設け、吸盤をタイル、ガラス等平滑表面に吸引付着させ、任意にタオル、洋服等日常用品を引き掛けるものである。
前記従来技術の吸盤構造は、概ねが内側に内設空間を具える圧力蓋、圧力蓋内側に設けた吸盤、吸盤上方中央に設けた連動棒、及び圧力蓋外側に設け中央偏向突出部を具える圧力棒により構成される。吸盤が平滑面に接触、圧力棒を圧すると、中央偏向突出部は圧力蓋に力をかけ、圧力蓋が吸盤周囲を圧し、並びに連動棒が上向きに位置移動すると吸盤中央には上向きに引張る力が働き、吸盤と平滑面間に気密状態を呈する隙間は拡大され、更にもともと隙間内にあった空気は空間拡張の為、低圧状態となり、この時隙間内の空気圧力は、大気圧力よりかなり低くなる故、強大な吸引固定力が生じる。
吸盤構造の支える力の大小は、前述した隙間内空気圧力と周囲環境の大気圧の圧力差による影響を受け、圧力差が大きくなればなる程、支える力もまた大きくなる。言い換えれば、隙間内空気圧力が小さくなればなる程、吸盤構造の支える力は大きくなる。隙間内空気圧力を低下させる方法は二種類あり、その一つは、隙間内の空気を排除するもので、もう一つは、気密状況の下隙間を拡大する方法である。
前述した特許文献1、特許文献2の二つの考案における従来技術は、吸盤構造の支える力を増強する設計方法であり、主に、吸盤上に力を働かせるバネ力により隙間内空気の排除を手伝うものである。
よって、吸盤構造が吸引固定作用を行う場合は、使用者が吸盤を平滑面に付着させると、バネは吸盤上部を圧し、できる限り吸盤と平滑面間の隙間に含まれる空気量を排除、後続する隙間拡大動作時に、吸盤構造に最大の支持力を生じさせる。
しかしながら、前述したバネによって空気を排除する従来技術は参考にはなるが、その組立ては非常に面倒で弾性が欠乏、バネによる押して圧する力が不足、弾性欠乏により、上部を押す距離も徐々に縮減される等多くの問題を抱えている。
米国特許第6,234,435号明細書 米国特許第6,749,160号明細書 米国特許第6,550,735号明細書
本考案において、吸盤構造が生じる吸引固定効果を増加する吸盤構造を提案する。
吸盤構造は、内側に内設空間11を設ける圧力蓋10、圧力蓋10内側に設ける吸盤20、吸盤20上方中央に設け圧力蓋10外側に貫入した連結体30、圧力蓋10外側に設けプッシュ端41及び枢設端42を具える圧力体40により構成される。少なくとも一つの第一中央偏向突出部43を具える枢設端42は、連結体30に枢設され、吸盤20は平滑面70を圧し、圧力体40のプッシュ端41が下向きに押されると、第一中央偏向突出部43は下向きに圧力蓋10を圧し、圧力蓋10は吸盤20周囲を圧して定位、並びに連結体30は上向きに推移、吸盤20中央は上向きにきつく引っ張られると、吸盤20と平滑面70間の気密状態を呈する隙間80が拡大され、隙間80内の空気圧力は、大気圧力よりかなり低くなる為、強大な吸引固定力が生じる。
前述枢設端42は、少なくとも一つの第二中央偏向突出部44を具え、第二中央偏向突出部44に対応する圧力蓋10の上方には制止体14を設置、圧力体40のプッシュ端41が持ち上げられた時、第二中央偏向突出部44は制止体14の上部に力を働かせ圧力体40は下向きに推移、吸盤20が平滑面70を圧している故、圧力蓋10の圧力を受けず十分に密着し空気を排除する状態ができる。
使用者は、圧力体40を持ち上げて吸盤20に平滑面70を圧する力を働かせる場合、吸盤20と平滑面70間が形成する隙間80内の空気はできる限り排除でき、隙間80内の空気残量を減少、使用者が圧力体40を下向きに圧する場合、吸盤20周囲は圧力蓋10により下向きに力を加えらると、吸盤20中央は上向きにきつく引張り上げられ、気密状態となる隙間80は拡大する。
請求項1の考案は、吸盤構造は、内側に内設空間を設ける圧力蓋と、
圧力蓋内側に設ける吸盤と、
吸盤上方中央に設け圧力蓋外側に貫入した連結体と、
圧力蓋外側に設けプッシュ端及び枢設端を具える圧力体により構成され、
少なくとも一つの第一中央偏向突出部を具える枢設端は、連結体に枢設されており、前記枢設端には、少なくとも一つの第二中央偏向突出部を具え、第二中央偏向突出部に対応する圧力蓋の上方には制止体を設置、圧力体のプッシュ端が持ち上げられた時、第二中央偏向突出部は制止体の上部に力を働かせ、連結体及び吸盤は下向きに力を働かせる位置を保つことを特徴とする吸盤構造としている。
請求項2の考案は、請求項1記載の吸盤構造において、前記第一中央偏向突出部及び第二中央偏向突出部は、それぞれ枢設端の周囲に設けることを特徴とする吸盤構造としている。
請求項3の考案は、請求項1記載の吸盤構造において、前記圧力蓋外側には結合部を組み合わせる為の結合体を設けることを特徴とする吸盤構造としている。
請求項4の考案は、請求項3記載の吸盤構造において、前記制止体と結合体は一体成形されていることを特徴とする吸盤構造としている。
請求項5の考案は、請求項1記載の吸盤構造において、前記吸盤と連結体は一体成形されていることを特徴とする吸盤構造としている。
請求項6の考案は、請求項1記載の吸盤構造において、前記プッシュ端は鈎状形状であることを特徴とする吸盤構造としている。
請求項7の考案は、請求項1記載の吸盤構造において、前記枢設端は、概ね第一中央偏向突出部及び第二中央偏向突出部の両凸回転体を含むことを特徴とする吸盤構造としている。
本考案の吸盤構造は、次のような特徴を持つ。
1.本考案の吸盤構造は、有効的に吸盤と平滑面間の空気の残存量を低下させることにより、吸盤と平滑面間の隙間が拡大する場合の隙間内の空気圧力と吸盤構造周囲環境の外部大気圧力に明らかな落差を生じさせ、吸盤構造の吸引固定効果を更に向上させる。
2.本考案の吸盤構造は、第一中央偏向突出部、第二中央偏向突出部の交替で直接上部に圧力をかける動作を行うことにより、吸盤に連結する連動棒に昇降効果をもたらし、従来技術のバネを設ける構造の組立てが不便である問題点を改善した。
3.本考案の吸盤構造は、従来技術のバネの磨耗問題を改善した。
4.本考案の吸盤構造は、第二中央偏向突出部の上部を押す力は、バネが押す力よりも優れている。
図1及び図2に示すとおり、本考案の第1実施例の立体分解図及び立体組立て図において、その吸盤構造は、圧力蓋10、吸盤20、連結体30及び圧力体40等の主構成要素により成り、これらを結合部50に組み合わせ、更に、PDA、GPS、携帯電話、音響設備やその他計器、メーター等の物品60を取り付けたものである。
図1及び図3を参照にされたい。図3は、本考案の第1実施例の断面図である。圧力蓋10の内側に内設空間11を設け、圧力蓋10中央箇所に穿孔12を設け、圧力蓋10の側面端に設けた結合体13上には少なくとも一つの制止体14を突設、その制止体14と結合体13は一体となっており、結合体13は結合部50の定位作用を持つ。
吸盤20は、軟質膠質もしくはその他平滑面と気密効果を生じる材質により構成され、吸盤20は圧力蓋10の内側に設けられ、連結体30は吸盤20上方中央の位置に設置、連結体30上部は穿孔12から圧力蓋10の外側に貫入され、この他、吸盤20と連結体30は一体を成している。
圧力体40は圧力蓋10の外側に設けられ、圧力体40はプッシュ端41及び枢設端42を具えており、その枢設端42は回転軸31によって連結体30上部に枢設され、枢設端42は回転軸31を中心として連結体30に対して枢軸回転運動をする。圧力体40上には少なくとも一つの第一中央偏向突出部43及び少なくとも一つの第二中央偏向突出部44を設け、図中に示したとおり、第一中央偏向突出部43及び第二中央偏向突出部44は枢設端42の周囲にそれぞれ設けられ、第二中央偏向突出部44は前記制止体14の下方に相隣する。
図4に示すとおり、吸盤20で平滑面70を圧すると、吸盤20と平滑面70の間に隙間80が発生するが、圧力体40のプッシュ端41が上向きに持ち上げられた状態になると、第二中央偏向突出部44は制止体14下端方向の上向きの力を働かせて、連結体30は下向きに推移する。この時、使用者は吸盤部品を押すことにより吸盤20と平滑面70は十分に圧せられ、押される過程において、吸盤20は圧力蓋10の圧力を受けずに内設空間11内に隠されており、連結体30は吸盤20中央部位置に直接プッシュ力を生じさせる為、前記隙間80内の空気残留量は極力減少、隙間80は肉眼ではっきり見えないレベルまで縮減する。
図5に示すとおり、吸盤20が前記図4の動作を完了した後、使用者が圧力体40のプッシュ端41を下向きに押すと、第一中央偏向突出部43は下向きに圧力蓋10を圧し、圧力蓋10は直接吸盤20周囲を圧して定位、並びに連結体30は上向きに推移、吸盤20中央は上向きにきつく引っ張られると、吸盤20と平滑面70間の気密状態を呈する隙間80が拡大され、隙間80内の空気圧力は、隙間80拡張によって取り付ける箇所周囲環境の大気圧力より低くなり、隙間80内の空気圧力と大気圧力の差がかなりはっきりする時、吸盤20と平滑面70間に強大な吸引固定力が生じる故、吸盤部品の支持力もアップする。
図6に、本考案第2実施例断面図を示す。この実施例は、例えば引き掛け体やリングなどプッシュ端41を組み合わせてデザインにしたものであり、プッシュ端41に物品引き掛け作用を持たせる。制止体14は直接固着するか、圧力蓋10上に一体成形する。
図7に、本考案第3実施例の断面図を示す。この実施例は枢設端42を両凸回転体として設計し、直接第一中央偏向突出部43及び第二中央偏向突出部44を両凸回転体上に形成、圧力体40が軸回転する過程において、前述に述べたとおり、第一中央偏向突出部43は圧力蓋10を第二中央偏向突出部44は制止体14を圧して、動かされる連結体30は二つの動作の切替を行って、吸引固定動作を行う。
本考案の第1実施例の立体分解図である。 本考案の第1実施例の立体組立て図である。 本考案の第1実施例の断面図である。 本考案の第1実施例の操作見取図(1)である。 本考案の第1実施例の操作見取図(2)である。 本考案の第2実施例の断面図である。 本考案の第3実施例の断面図である。
符号の説明
10 圧力蓋
11 内設空間
12 穿孔
13 結合体
14 制止体
20 吸盤
30 連結体
31 回転軸
40 圧力体
41 プッシュ端
42 枢設端
43 第一中央偏向突出部
44 第二中央偏向突出部
50 結合部
60 物品
70 平滑面
80 隙間

Claims (7)

  1. 吸盤構造は、内側に内設空間を設ける圧力蓋と、
    圧力蓋内側に設ける吸盤と、
    吸盤上方中央に設け圧力蓋外側に貫入した連結体と、
    圧力蓋外側に設けプッシュ端及び枢設端を具える圧力体により構成され、
    少なくとも一つの第一中央偏向突出部を具える枢設端は、連結体に枢設されており、前記枢設端には、少なくとも一つの第二中央偏向突出部を具え、第二中央偏向突出部に対応する圧力蓋の上方には制止体を設置、圧力体のプッシュ端が持ち上げられた時、第二中央偏向突出部は制止体の上部に力を働かせ、連結体及び吸盤は下向きに力を働かせる位置を保つことを特徴とする吸盤構造。
  2. 請求項1記載の吸盤構造において、前記第一中央偏向突出部及び第二中央偏向突出部は、それぞれ枢設端の周囲に設けることを特徴とする吸盤構造。
  3. 請求項1記載の吸盤構造において、前記圧力蓋外側には結合部を組み合わせる為の結合体を設けることを特徴とする吸盤構造。
  4. 請求項3記載の吸盤構造において、前記制止体と結合体は一体成形されていることを特徴とする吸盤構造。
  5. 請求項1記載の吸盤構造において、前記吸盤と連結体は一体成形されていることを特徴とする吸盤構造。
  6. 請求項1記載の吸盤構造において、前記プッシュ端は鈎状形状であることを特徴とする吸盤構造。
  7. 請求項1記載の吸盤構造において、前記枢設端は、概ね第一中央偏向突出部及び第二中央偏向突出部の両凸回転体を含むことを特徴とする吸盤構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07236880A (ja) * 1994-02-28 1995-09-12 Mitsumasa Murakami 藻類除去方法及びその装置
JPH08112599A (ja) * 1994-10-18 1996-05-07 Mitsumasa Murakami 藻類連続除去方法
JP2013233335A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Atom Medical Corp 保育器
JP2017096297A (ja) * 2015-11-18 2017-06-01 曽政達 重複に使用可能の壁用フック

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