JP3123536B2 - 半導体製造装置 - Google Patents
半導体製造装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置を製造す
るための装置に関し、特に内部に処理ガスを導入して半
導体基板に対して各種の処理を施す反応室の構造に関す
る。
るための装置に関し、特に内部に処理ガスを導入して半
導体基板に対して各種の処理を施す反応室の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程では、半導体基板
を反応室内にセットし、反応室内に導入した各種の処理
ガスにより膜形成、エッチング等の処理を行う工程があ
る。従来、この種の工程を行うための半導体製造装置、
すなわち本発明が適用される反応室の構造を図1を用い
て説明する。図外のガス源から供給され、マスフローコ
ントローラ9にて流量制御されたガスは配管8を流れ、
反応室1の内壁面2に加工した環状溝7に導入される。
前記環状溝7に導入されたガスは、該環状溝7に連通さ
れたガス供給穴6を通り、前記反応室1内の周方向の複
数箇所に配設した複数本のガス導入管4を流れて反応室
1に流入し、ウエハ積載台3に置かれたウエハ10の表
面に吸着する等して、ウェハ10に対して所望の処理が
行われる。また、前記反応室1内のガスは、前記反応室
1の底面のゲートバルブ13直下に取り付けてあるター
ボポンプ14およびドライポンプ15により排気管16
を通して排気される。なお、前記反応管1は上下に分割
されており、Oリングを介して気密に突き合わせて組立
られているが、ここではその説明は省略する。
を反応室内にセットし、反応室内に導入した各種の処理
ガスにより膜形成、エッチング等の処理を行う工程があ
る。従来、この種の工程を行うための半導体製造装置、
すなわち本発明が適用される反応室の構造を図1を用い
て説明する。図外のガス源から供給され、マスフローコ
ントローラ9にて流量制御されたガスは配管8を流れ、
反応室1の内壁面2に加工した環状溝7に導入される。
前記環状溝7に導入されたガスは、該環状溝7に連通さ
れたガス供給穴6を通り、前記反応室1内の周方向の複
数箇所に配設した複数本のガス導入管4を流れて反応室
1に流入し、ウエハ積載台3に置かれたウエハ10の表
面に吸着する等して、ウェハ10に対して所望の処理が
行われる。また、前記反応室1内のガスは、前記反応室
1の底面のゲートバルブ13直下に取り付けてあるター
ボポンプ14およびドライポンプ15により排気管16
を通して排気される。なお、前記反応管1は上下に分割
されており、Oリングを介して気密に突き合わせて組立
られているが、ここではその説明は省略する。
【0003】前記したような従来の半導体製造装置で
は、前記ガス導入管4として、単純な筒状に形成された
もの、あるいは、筒状の先端が絞り部によって微細穴
(直径約0.3mm)として形成されたものがある。例え
ば、図5は前者の例を示すための図1のB部に相当する
部分の拡大断面図であり、反応室1の内壁2に設けた環
状溝7から前記内壁面2に向けてガス導入穴6が連通さ
れており、このガス導入穴6に連通するように、図1の
ガス導入管4としてのガス導入管4Aはその基端部が前
記内壁2内に一体的に埋設されている。なお、Oリング
12は前記したように反応管1を気密に封止するための
ものである。この構造のガス導入管4Aでは、内径が均
一であるため、環状溝7からガス導入穴6を経て反応室
1内に至るまでの間にガス流の抵抗となるものが存在し
ないため、環状溝7に導入したガスは環状溝7全体に拡
散する前に一部のガスがガス導入穴6から一部のガス導
入管4Aを通って反応室1に流れ出してしまい、ウエハ
10の表面に吸着するガスの面内分布に偏りが生じるこ
とがある。特に、ガス流量が少ない場合に顕著となる。
この場合、ガス流量を多くするとウエハ10表面に吸着
するガスの反応形態が変化し、面内分布および膜質に変
化を及ぼしてしまう。
は、前記ガス導入管4として、単純な筒状に形成された
もの、あるいは、筒状の先端が絞り部によって微細穴
(直径約0.3mm)として形成されたものがある。例え
ば、図5は前者の例を示すための図1のB部に相当する
部分の拡大断面図であり、反応室1の内壁2に設けた環
状溝7から前記内壁面2に向けてガス導入穴6が連通さ
れており、このガス導入穴6に連通するように、図1の
ガス導入管4としてのガス導入管4Aはその基端部が前
記内壁2内に一体的に埋設されている。なお、Oリング
12は前記したように反応管1を気密に封止するための
ものである。この構造のガス導入管4Aでは、内径が均
一であるため、環状溝7からガス導入穴6を経て反応室
1内に至るまでの間にガス流の抵抗となるものが存在し
ないため、環状溝7に導入したガスは環状溝7全体に拡
散する前に一部のガスがガス導入穴6から一部のガス導
入管4Aを通って反応室1に流れ出してしまい、ウエハ
10の表面に吸着するガスの面内分布に偏りが生じるこ
とがある。特に、ガス流量が少ない場合に顕著となる。
この場合、ガス流量を多くするとウエハ10表面に吸着
するガスの反応形態が変化し、面内分布および膜質に変
化を及ぼしてしまう。
【0004】これに対し、図6は図1のガス導入管4の
後者の例を示すための図5と同様の拡大断面図であり、
ガス導入管4としてのガス導入管4Bはその基端部がネ
ジ溝4aによって内壁2に設けたネジ穴2aに螺合され
ており、ガス導入穴6との間はOリング11によって封
止されている。また、ガス導入管4Bはその先端が円錐
状に絞られており、その先端には微細穴4bが開口され
ている。この構成のガス導入管4Bでは、微細穴4bが
ガス流の抵抗として機能するため、環状溝7に導入され
たガスの圧力を、ガス導入管4Bを流れる際に前記微細
穴4bの絞り作用によって反応室1の圧力より高めるこ
とにより、ガスが環状溝7に均一に拡散する構造となっ
ている。これにより、ガス流量が少ない場合でも、複数
のガス導入管4Bからそれぞれ均一な状態で反応室1内
にガスを供給することができ、ウェハ10の表面に吸着
するガスの面内分布を均一化することが可能となる。な
お、この種のガス導入管を備えた構成として、特開平9
−249976号公報に記載の技術がある。
後者の例を示すための図5と同様の拡大断面図であり、
ガス導入管4としてのガス導入管4Bはその基端部がネ
ジ溝4aによって内壁2に設けたネジ穴2aに螺合され
ており、ガス導入穴6との間はOリング11によって封
止されている。また、ガス導入管4Bはその先端が円錐
状に絞られており、その先端には微細穴4bが開口され
ている。この構成のガス導入管4Bでは、微細穴4bが
ガス流の抵抗として機能するため、環状溝7に導入され
たガスの圧力を、ガス導入管4Bを流れる際に前記微細
穴4bの絞り作用によって反応室1の圧力より高めるこ
とにより、ガスが環状溝7に均一に拡散する構造となっ
ている。これにより、ガス流量が少ない場合でも、複数
のガス導入管4Bからそれぞれ均一な状態で反応室1内
にガスを供給することができ、ウェハ10の表面に吸着
するガスの面内分布を均一化することが可能となる。な
お、この種のガス導入管を備えた構成として、特開平9
−249976号公報に記載の技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たガス導入管4Bでは、前記微細穴4bがガス導入管4
Bに直接加工されており、ガス導入管4Bの軸方向に対
する微細穴4bの穴方向の不一致および微細穴4bの穴
径の加工誤差により、各々のガス導入管4Bから反応室
1に導入するガスの吹き出し方向およびガスの割合に差
が生じ、これが要因となってウエハ10の面内均一性が
悪化する。このようなウエハ10の面内均一性が悪化し
たときには、ガス導入管4Bの交換を行って、各々のガ
ス導入管4Bから反応室1に導入するガスの吹き出し方
向およびガスの割合を調節するが、ガス導入管4Bの微
細穴4bの穴方向および穴径は各々のガス導入管4Bで
バラツキがあるため、何回もガス導入管4Bを交換して
面内均一性を改善する必要があり、そのための作業が極
めて煩雑になるとともに、その改善には限界がある。
たガス導入管4Bでは、前記微細穴4bがガス導入管4
Bに直接加工されており、ガス導入管4Bの軸方向に対
する微細穴4bの穴方向の不一致および微細穴4bの穴
径の加工誤差により、各々のガス導入管4Bから反応室
1に導入するガスの吹き出し方向およびガスの割合に差
が生じ、これが要因となってウエハ10の面内均一性が
悪化する。このようなウエハ10の面内均一性が悪化し
たときには、ガス導入管4Bの交換を行って、各々のガ
ス導入管4Bから反応室1に導入するガスの吹き出し方
向およびガスの割合を調節するが、ガス導入管4Bの微
細穴4bの穴方向および穴径は各々のガス導入管4Bで
バラツキがあるため、何回もガス導入管4Bを交換して
面内均一性を改善する必要があり、そのための作業が極
めて煩雑になるとともに、その改善には限界がある。
【0006】本発明の目的は、反応室内におけるウェハ
の表面で吸着するガスの面内分布を均一化する一方で、
その均一化のための調整作業を簡易化した半導体製造装
置を提供するものである。
の表面で吸着するガスの面内分布を均一化する一方で、
その均一化のための調整作業を簡易化した半導体製造装
置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、反応室内にガ
スを供給し、そのガスにより反応室内の半導体基板に対
して所望の処理を行うための半導体製造装置であって、
前記反応室の内壁面に沿って前記ガスが供給される環状
溝が形成され、前記環状溝の周方向の複数箇所に前記反
応室内に前記ガスを導くガス導入管が連通接続され、前
記環状溝と前記ガス供給管の間のガス流路に前記ガスを
通過する微細穴を有する部材が配設されていることを特
徴とする。ここで、前記微細穴を有する部材は、前記環
状溝とガス導入管との間に挟持された薄板であり、前記
微細穴は少なくとも前記ガス導入管の内径よりも小さい
穴径に形成される。また、この場合、前記微細穴の穴径
が異なる複数の薄板を交換可能とし、あるいは、1つの
薄板に1以上の個数で開口された微細穴の個数が異なる
複数の薄板を交換可能としてもよい。
スを供給し、そのガスにより反応室内の半導体基板に対
して所望の処理を行うための半導体製造装置であって、
前記反応室の内壁面に沿って前記ガスが供給される環状
溝が形成され、前記環状溝の周方向の複数箇所に前記反
応室内に前記ガスを導くガス導入管が連通接続され、前
記環状溝と前記ガス供給管の間のガス流路に前記ガスを
通過する微細穴を有する部材が配設されていることを特
徴とする。ここで、前記微細穴を有する部材は、前記環
状溝とガス導入管との間に挟持された薄板であり、前記
微細穴は少なくとも前記ガス導入管の内径よりも小さい
穴径に形成される。また、この場合、前記微細穴の穴径
が異なる複数の薄板を交換可能とし、あるいは、1つの
薄板に1以上の個数で開口された微細穴の個数が異なる
複数の薄板を交換可能としてもよい。
【0008】本発明によれば、環状溝から複数のガス供
給管に流れるガスは、微細穴において絞られるため、環
状溝の全周に均一に拡散され、その上で各微細穴を通っ
てガス導入管に流れ、さらに反応室に流入される。この
ため、複数のガス供給管からのガスの流量が均一化で
き、反応室に載置されている半導体基板の表面でのガス
の面内分布が均一化する。
給管に流れるガスは、微細穴において絞られるため、環
状溝の全周に均一に拡散され、その上で各微細穴を通っ
てガス導入管に流れ、さらに反応室に流入される。この
ため、複数のガス供給管からのガスの流量が均一化で
き、反応室に載置されている半導体基板の表面でのガス
の面内分布が均一化する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1を再度参照し、かつ同図のAA
線断面図である図2を参照すると、反応室1にガスを導
入する為に、その内壁2に沿って、先端を中心方向に向
けた複数本のガス導入管4を円周方向に等しい間隔で配
設している。前記反応室1の内壁2にはガスの通り道で
ある環状溝7が前記内壁2の全周にわたって加工されて
おり、前記環状溝7から前記各ガス導入管4までの内壁
2にそれぞれガス導入穴6を連通状態に開口している。
ここでは、前記反応室1は上下の室部1A,1Bに2分
割した構成とし、前記内壁2における下側の室部1Bの
端面に環状溝7を凹設し、かつこの環状溝7の内周側と
外周側にOリング12を介在して上下の室部1A,1B
を突き合わせることで、密封状態の環状溝7を形成して
いる。また、前記環状溝7は外部からガスを導入するた
めに、マスフロコントローラ9と配管8で接続されてい
る。さらに、前記反応室1内には、シリコン基板等の半
導体基板、すなわちウェハ10を載置するためのウエハ
積載台3が設けられ、かつ前記反応室1の底面に設けら
れたゲートバルブ13直下には、ガスを排気するための
ターボポンプ14およびドライポンプ15が排気管16
により連通されている。
参照して説明する。図1を再度参照し、かつ同図のAA
線断面図である図2を参照すると、反応室1にガスを導
入する為に、その内壁2に沿って、先端を中心方向に向
けた複数本のガス導入管4を円周方向に等しい間隔で配
設している。前記反応室1の内壁2にはガスの通り道で
ある環状溝7が前記内壁2の全周にわたって加工されて
おり、前記環状溝7から前記各ガス導入管4までの内壁
2にそれぞれガス導入穴6を連通状態に開口している。
ここでは、前記反応室1は上下の室部1A,1Bに2分
割した構成とし、前記内壁2における下側の室部1Bの
端面に環状溝7を凹設し、かつこの環状溝7の内周側と
外周側にOリング12を介在して上下の室部1A,1B
を突き合わせることで、密封状態の環状溝7を形成して
いる。また、前記環状溝7は外部からガスを導入するた
めに、マスフロコントローラ9と配管8で接続されてい
る。さらに、前記反応室1内には、シリコン基板等の半
導体基板、すなわちウェハ10を載置するためのウエハ
積載台3が設けられ、かつ前記反応室1の底面に設けら
れたゲートバルブ13直下には、ガスを排気するための
ターボポンプ14およびドライポンプ15が排気管16
により連通されている。
【0010】図3に図1のB部の拡大断面図を示すよう
に、前記ガス導入管4はその基端部に設けたネジ部4a
を前記内壁2に設けたネジ穴2a内に螺合して一体化し
ている。また、図4に図3のC部の拡大断面図を示すよ
うに、前記ガス導入管4の基端面と前記内壁2のネジ穴
2aとの間には、微細穴5aが開けられた薄板5を挿入
しており、前記ガス導入管4をネジ穴2aに螺合したと
きに、ガス導入管4とネジ穴2aの底面との間に前記薄
板5をOリング11と共に挟み込んで固定している。こ
れにより、前記薄板5の微細穴5aは、前記ガス導入穴
6とガス導入管4とのガス流路内に介在され、ガス流路
を流れるガス流の抵抗として、すなわちオリフィスとし
て機能される。
に、前記ガス導入管4はその基端部に設けたネジ部4a
を前記内壁2に設けたネジ穴2a内に螺合して一体化し
ている。また、図4に図3のC部の拡大断面図を示すよ
うに、前記ガス導入管4の基端面と前記内壁2のネジ穴
2aとの間には、微細穴5aが開けられた薄板5を挿入
しており、前記ガス導入管4をネジ穴2aに螺合したと
きに、ガス導入管4とネジ穴2aの底面との間に前記薄
板5をOリング11と共に挟み込んで固定している。こ
れにより、前記薄板5の微細穴5aは、前記ガス導入穴
6とガス導入管4とのガス流路内に介在され、ガス流路
を流れるガス流の抵抗として、すなわちオリフィスとし
て機能される。
【0011】次に、以上の構成の反応室1内でのガスの
流れ方について説明する。図外のガス源からのガスは、
マスフローコントローラ9にて総流量が制御され、流量
制御されたガスは配管8を流れ、反応室1の内壁2に加
工した環状溝7に導入される。環状溝7に導入されたガ
スは、円周複数箇所に開口しているガス導入穴6に流れ
込み、さらにこれに連通されているガス供給管4に流れ
込む。このとき、ガス導入穴6とガス供給管4との間の
流路には、微細穴5aを有する薄板5が挿入してあるた
め、ガスはこの微細穴5aでの流路抵抗によって環状溝
7内のガス圧力が反応室1の圧力に比べて高くなり、ガ
スが環状溝7の全周に均一に拡散するようになる。そし
て、環状溝7の全周に拡散したガスは各薄板5の微細穴
5aを通ってガス導入管4に流れ、さらにガス導入管4
から反応室1に導入される。反応室1に導入されたガス
は、ウェハ積載台3に置かれたウェハ10の表面に吸着
し、所要の処理が行われる。また、反応室1内のガス
は、ゲートバルブ13の直下に取り付けてあるターボポ
ンプ14およびドライポンプ15により排気管16を経
て排気される。
流れ方について説明する。図外のガス源からのガスは、
マスフローコントローラ9にて総流量が制御され、流量
制御されたガスは配管8を流れ、反応室1の内壁2に加
工した環状溝7に導入される。環状溝7に導入されたガ
スは、円周複数箇所に開口しているガス導入穴6に流れ
込み、さらにこれに連通されているガス供給管4に流れ
込む。このとき、ガス導入穴6とガス供給管4との間の
流路には、微細穴5aを有する薄板5が挿入してあるた
め、ガスはこの微細穴5aでの流路抵抗によって環状溝
7内のガス圧力が反応室1の圧力に比べて高くなり、ガ
スが環状溝7の全周に均一に拡散するようになる。そし
て、環状溝7の全周に拡散したガスは各薄板5の微細穴
5aを通ってガス導入管4に流れ、さらにガス導入管4
から反応室1に導入される。反応室1に導入されたガス
は、ウェハ積載台3に置かれたウェハ10の表面に吸着
し、所要の処理が行われる。また、反応室1内のガス
は、ゲートバルブ13の直下に取り付けてあるターボポ
ンプ14およびドライポンプ15により排気管16を経
て排気される。
【0012】このように、ガス導入穴6とガス供給管4
の境界位置に配置した薄板5の微細穴5aによって、ガ
スが環状溝7の全周に均一に拡散されるため、複数本の
ガス導入管4からは均等に反応室1内にガスが流れ出る
ことになる。これにより、ウエハ10表面に吸着するガ
スの面内分布はほぼ同心円状となる。なお、この場合、
複数本のガス導入管4の内径がそれぞれ等しいことが好
ましいが、それぞれの内径が多少相違する場合でも、薄
板5の微細穴5aの穴径がそれぞれ同一穴径であれば、
各ガス導入管4から流れ出すガス流量を殆ど同じにする
ことができ、前記したウェハ表面の面内分布の均一化を
達成することが可能である。
の境界位置に配置した薄板5の微細穴5aによって、ガ
スが環状溝7の全周に均一に拡散されるため、複数本の
ガス導入管4からは均等に反応室1内にガスが流れ出る
ことになる。これにより、ウエハ10表面に吸着するガ
スの面内分布はほぼ同心円状となる。なお、この場合、
複数本のガス導入管4の内径がそれぞれ等しいことが好
ましいが、それぞれの内径が多少相違する場合でも、薄
板5の微細穴5aの穴径がそれぞれ同一穴径であれば、
各ガス導入管4から流れ出すガス流量を殆ど同じにする
ことができ、前記したウェハ表面の面内分布の均一化を
達成することが可能である。
【0013】また、前記反応室の構成では、微細穴5a
を加工した薄板5の穴径が加工誤差または経時変化によ
りバラツキが生じ、ウエハ10表面に吸着するガスの面
内分布に偏りが発生した時には、ガス導入管4を内壁面
から取り外して薄板5を異なるものに交換すればよい。
これにより、各ガス導入管4から反応室1に流れ込むガ
スの割合を微細に調整することが可能となり、ウエハ1
0表面に吸着するガスの面内均一性を改善する。この場
合、薄板5に形成する微細穴5aは加工をプレス加工等
によって容易に形成することができるため、微細穴5a
の穴径の加工精度をガス導入管17の先端穴加工精度よ
り高くでき、各ガス導入管4から反応室1に流入するガ
ス流量のバラツキが少なくなり、ウエハの面内均一性の
改善時に実施する調整作業を容易に、かつ薄板の交換を
少ない回数にて改善することが可能となる。また、調整
に際しては薄板5を交換するのみでよいため、低コスト
化が実現できる。さらに、ガス導入管4自体は均一内径
の筒として形成されているので、ガス導入管4の内面に
生成物や異物が付着した場合でも、その清掃を容易に行
うことが可能となる。
を加工した薄板5の穴径が加工誤差または経時変化によ
りバラツキが生じ、ウエハ10表面に吸着するガスの面
内分布に偏りが発生した時には、ガス導入管4を内壁面
から取り外して薄板5を異なるものに交換すればよい。
これにより、各ガス導入管4から反応室1に流れ込むガ
スの割合を微細に調整することが可能となり、ウエハ1
0表面に吸着するガスの面内均一性を改善する。この場
合、薄板5に形成する微細穴5aは加工をプレス加工等
によって容易に形成することができるため、微細穴5a
の穴径の加工精度をガス導入管17の先端穴加工精度よ
り高くでき、各ガス導入管4から反応室1に流入するガ
ス流量のバラツキが少なくなり、ウエハの面内均一性の
改善時に実施する調整作業を容易に、かつ薄板の交換を
少ない回数にて改善することが可能となる。また、調整
に際しては薄板5を交換するのみでよいため、低コスト
化が実現できる。さらに、ガス導入管4自体は均一内径
の筒として形成されているので、ガス導入管4の内面に
生成物や異物が付着した場合でも、その清掃を容易に行
うことが可能となる。
【0014】ここで、前記実施形態では薄板5に1つ
の、しかも穴径が等しい微細穴5aを開口した例につい
て説明したが、前記微細穴5aの穴径を複数の薄板5の
それぞれによって相違させ、あるいは前記微細穴5aを
更に微細にした上で任意の個数の微細穴として開口して
もよい。この構成を採用する場合には、微細穴5aの穴
径、あるいはその個数を管理することで、各ガス導入管
4から反応室1に流れ込むガス流量の割合を制御するこ
とができる。特に、ウェハの面内分布の均一性を行う際
に、各ガス導入管から流れ出すガス流量を相違させる必
要がある場合には、このような手法を採用することが好
ましい。
の、しかも穴径が等しい微細穴5aを開口した例につい
て説明したが、前記微細穴5aの穴径を複数の薄板5の
それぞれによって相違させ、あるいは前記微細穴5aを
更に微細にした上で任意の個数の微細穴として開口して
もよい。この構成を採用する場合には、微細穴5aの穴
径、あるいはその個数を管理することで、各ガス導入管
4から反応室1に流れ込むガス流量の割合を制御するこ
とができる。特に、ウェハの面内分布の均一性を行う際
に、各ガス導入管から流れ出すガス流量を相違させる必
要がある場合には、このような手法を採用することが好
ましい。
【0015】また、薄板5はガス導入管4とは別体に形
成しているが、ガス導入管を内壁2に取り付ける前に、
薄板5をガス導入管4に仮止めする等して一体的にサブ
アセンブリしてもよい。この場合には、薄板5をネジ穴
2a内に挿入する作業が不要となり、組立作業及び調整
作業をさらに簡易化することが可能となる。
成しているが、ガス導入管を内壁2に取り付ける前に、
薄板5をガス導入管4に仮止めする等して一体的にサブ
アセンブリしてもよい。この場合には、薄板5をネジ穴
2a内に挿入する作業が不要となり、組立作業及び調整
作業をさらに簡易化することが可能となる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ガスが
供給される環状溝と、環状溝の周方向の複数箇所に連通
接続したガス導入管との間にガスを通過する微細穴を有
する部材を配設し、この微細穴によってガスを絞ること
で環状溝の全周においてガスを均一に拡散し、複数のガ
ス導入管から反応室内に均一にガスを供給することが可
能となる。特に、本発明では、微細穴を有する部材とし
て、微細穴を開口した薄い板を用いることにより、微細
穴の穴径の加工精度をガス導入管の先端穴加工精度より
高くでき、これにより反応室内へのガス流量の調整が微
細にでき、半導体基板の表面でのガスの面内均一性を改
善することが可能となる。また、微細穴の加工精度が高
いため、ガス流量の調整に際しての薄板の交換回数をガ
ス供給管を交換する場合に比較して少なくでき、調整作
業を改善することができる。さらに、調整に際しては微
細穴の穴径が異なり、あるいは穴の個数が異なる薄板を
用意すればよいため、低コスト化が実現できる。さら
に、ガス導入管を均一な内径形成できるため、ガス導入
管4内に付着した生成物の清掃を容易に行うことも可能
である。
供給される環状溝と、環状溝の周方向の複数箇所に連通
接続したガス導入管との間にガスを通過する微細穴を有
する部材を配設し、この微細穴によってガスを絞ること
で環状溝の全周においてガスを均一に拡散し、複数のガ
ス導入管から反応室内に均一にガスを供給することが可
能となる。特に、本発明では、微細穴を有する部材とし
て、微細穴を開口した薄い板を用いることにより、微細
穴の穴径の加工精度をガス導入管の先端穴加工精度より
高くでき、これにより反応室内へのガス流量の調整が微
細にでき、半導体基板の表面でのガスの面内均一性を改
善することが可能となる。また、微細穴の加工精度が高
いため、ガス流量の調整に際しての薄板の交換回数をガ
ス供給管を交換する場合に比較して少なくでき、調整作
業を改善することができる。さらに、調整に際しては微
細穴の穴径が異なり、あるいは穴の個数が異なる薄板を
用意すればよいため、低コスト化が実現できる。さら
に、ガス導入管を均一な内径形成できるため、ガス導入
管4内に付着した生成物の清掃を容易に行うことも可能
である。
【図1】本発明が適用される半導体製造装置の概略縦断
面図である。
面図である。
【図2】図1のAA線に沿う横断面図である。
【図3】図1のB部の拡大断面図である。
【図4】図3のC部の拡大断面図である。
【図5】従来のガス導入管の構造を示す図であり、図1
のB部に相当する部分の拡大断面図である。
のB部に相当する部分の拡大断面図である。
【図6】従来の他のガス導入管の構造を示す図であり、
図1のB部に相当する部分の拡大断面図である。
図1のB部に相当する部分の拡大断面図である。
1 反応室 2 内壁 3 ウエハ積載台 4,4A,4B ガス導入管 5 薄板 5a 微細穴 6 ガス導入穴 7 環状溝 8 配管 9 マスフローコントローラ 10 ウエハ 11 Oリング(ガス導入管用) 12 Oリング(反応室壁面用) 13 ゲートバルブ 14 ターボポンプ 15 ドライポンプ 16 排気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 21/31 C23C 16/00 H01L 21/3065
Claims (6)
- 【請求項1】 反応室内にガスを供給し、前記ガスによ
り前記反応室内の半導体基板に対して所望の処理を行う
ための半導体製造装置であって、前記反応室の内壁面に
沿って前記ガスが供給される環状溝が形成され、前記環
状溝の周方向の複数箇所に前記反応室内に前記ガスを導
くガス導入管が連通接続され、前記環状溝と前記ガス供
給管の間のガス流路に前記ガスを通過する微細穴を有す
る部材が配設されていることを特徴とする半導体製造装
置。 - 【請求項2】 前記微細穴を有する部材は、前記環状溝
とガス導入管との間に挟持された薄板であり、前記微細
穴は少なくとも前記ガス導入管の内径よりも小さい穴径
であることを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装
置。 - 【請求項3】 前記微細穴の穴径が異なる複数の薄板を
交換可能としたことを特徴とする請求項2に記載の半導
体製造装置。 - 【請求項4】 前記微細穴は、1つの薄板に1以上の個
数で開口され、前記微細穴の個数が異なる複数の薄板を
交換可能としたことを特徴とする請求項2に記載の半導
体製造装置。 - 【請求項5】 前記複数本のガス供給管は、前記反応室
の周方向に沿って等しい間隔で配置され、その基端部に
おいて前記反応室の内壁面に固定され、その先端部は前
記反応室の中心方向に向けられていることを特徴とする
請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体製造装置。 - 【請求項6】 前記ガス供給管は、長さ方向にわたって
均一な内径に形成されていることを特徴とする請求項5
に記載の半導体製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11045336A JP3123536B2 (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 半導体製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11045336A JP3123536B2 (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 半導体製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000243710A JP2000243710A (ja) | 2000-09-08 |
JP3123536B2 true JP3123536B2 (ja) | 2001-01-15 |
Family
ID=12716465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11045336A Expired - Fee Related JP3123536B2 (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 半導体製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3123536B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0657970A (ja) * | 1992-08-10 | 1994-03-01 | Ooyodo Diesel Kk | コンクリート破砕機 |
-
1999
- 1999-02-23 JP JP11045336A patent/JP3123536B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0657970A (ja) * | 1992-08-10 | 1994-03-01 | Ooyodo Diesel Kk | コンクリート破砕機 |
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Publication number | Publication date |
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JP2000243710A (ja) | 2000-09-08 |
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