JP3122945U - ブーム用ブームレスト - Google Patents

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Abstract

【課題】係止手段をもつブーム用のブームレストにおいて、その係合状態を解除せずに、起伏操作を行った場合であっても、ブームやブームレストに過大な負荷が作用することを抑制する。
【解決手段】このブームレスト10は、これにブームの脚部が載置されたときに、その移動を拘束するための係止ピン26を備えている。この係止ピン26は、プッシュプルケーブル40によって押し引きされることで作動するようになっている。さらに、この係止ピン26の作動に連動する係止感知スイッチを備えており、また、伸縮ブームを伸縮させるための油圧回路には、その油圧を制御するアンロード弁が設けられている。そして、このアンロード弁は、係止感知スイッチからの制御信号が入力されることによって油圧回路の油圧を減圧するように構成されている。
【選択図】図4

Description

本考案は、ブームを載置するために用いられるブームレストに係り、特に、トラック等の車両の荷台上に搭載されて用いられる入れ子式の伸縮ブームを有する作業機械において、その作業終了後、伸縮ブームを格納し、これを所定の位置に固定するために用いられるブームレストとして好適に使用し得るブームレストに関する。
従来、この種のブームレストは、その上部に伸縮ブームを載置するための載置部が設けられており、この載置部に、伸縮ブーム(以下、単に「ブーム」ともいう)を格納する際に、ブームの下側に設けられた脚を単に載せるようになっており、ブームをブームレストに固定する構造を有しないものが一般的である。
しかし、例えばトラック等の車両の荷台上に搭載されて用いられる入れ子式のブームを有する作業機械においては、車両が、例えば荒地を走行するとき、その走行による振動や、車両シャシーのねじれ等によって、ブームがブームレストから脱落することもあった。
そこで、ブームがブームレストから脱落することを防止するために、伸縮ブームを係止するための係止手段を備えるブームレストが考えられている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、ブームレストに、ピン嵌脱式のブーム脱落防止装置を設けており、ブームレストに載置されたブームをピンによって係止する構成が開示されている。
実公平2−40067号公報
しかしながら、例えば特許文献1に記載の技術のように、ピン嵌脱式のブーム脱落防止装置では、ブームレストにブームを載せた載置状態から、嵌脱式のピンを抜かずにブームの起伏操作をすると、作業機械の圧油は高圧なので、ブームやブームレストを破損させてしまうおそれがある。このような問題点は、伸縮ブームを係止するための係止手段を備えるブームレストにおいて、係止手段による係合状態を解除せずに、伸縮ブームの起伏操作を行った場合に、共通する課題である。
そこで、本考案は、このような問題点に着目してなされたものであって、ブームを係止するための係止手段を備えるブームレストにおいて、その係止手段による係合状態を解除せずに、ブームの起伏操作を行った場合であっても、ブームやブームレストに過大な負荷が作用することを抑制し得るブーム用ブームレストを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本考案のうち請求項1に記載の考案は、ブームを載置するために用いられるブームレストであって、前記ブームに設けた脚部が載置される載置部と、その載置部上の前記脚部を係止する係止手段と、前記ブームを作動させるための油圧回路の油圧を減圧する油圧制御手段と、前記係止手段の作動に連動して前記伸縮ブームが係止状態にあるときに制御信号を出力する制御信号出力手段と、を備え、前記係止手段は、前記載置部上に前記脚部が載置された位置での前記脚部に設けた貫通孔に対向する位置に、当該貫通孔に対し挿抜可能な方向に移動する係止ピンを備えて構成され、前記油圧制御手段は、前記制御信号出力手段からの制御信号が入力されることによって前記油圧回路の油圧を減圧するように構成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の考案によれば、油圧制御手段および制御信号出力手段を備えており、油圧制御手段は、制御信号出力手段からの制御信号が入力されることによって伸縮ブームを伸縮させるための油圧回路の油圧を減圧するように構成されているので、伸縮ブームとブームレストとが係合状態のときには、伸縮ブームの起伏操作を行った場合であっても、その伸縮ブームの起伏方向での押圧力を小さくできる。したがって、伸縮ブームやブームレストの各部に過大な負荷が作用することを抑制することができる。
また、本考案のうち請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のブーム用ブームレストであって、前記係止ピンは、前記油圧回路の油圧以外の動力で駆動するプッシュプルケーブルによって押し引きされることで前記貫通孔に対し挿抜可能に移動するように構成されており、前記制御信号出力手段は、前記プッシュプルケーブルの押し引きの動作に連動して作動するスイッチを備え、当該スイッチが、前記制御信号を出力することを特徴としている。
請求項2に記載の考案によれば、請求項1に記載の考案での作用効果に加え、係止ピンは、これを押し引きするプッシュプルケーブルが、油圧回路の油圧以外の動力で駆動するようになっているので、油圧回路の減圧による影響を受けず、これに関わりなく確実に動作させることができる。さらに、制御信号出力手段についても、これを構成するスイッチが、確実に動作するプッシュプルケーブルの押し引きの動作に連動して作動するので、その動作が確実である。したがって、係止状態を解除する際に、安定した解除が可能である。
また、本考案のうち請求項3に記載の考案は、請求項1または2に記載のブーム用ブームレストであって、前記載置部に、前記脚部をブームの起伏方向に沿って当該載置部上に案内する案内部材をさらに備え、前記案内部材は、前記載置部上での前記ブームの幅方向の両側それぞれに対向する位置に、一対をなして設けられており、当該対向する一対の案内部材は、その対向方向での距離が、前記起伏方向での伏し側から起き側に向けて拡幅していることを特徴としている。
請求項3に記載の考案によれば、請求項1または2に記載の考案での作用効果に加え、載置部に、ブームをその起伏方向に沿って当該載置部上に案内する案内部材をさらに備えているので、載置部上に伸縮ブームを載置させる際に、容易に載置することができる。そして、この案内部材は、一対をなして対向して設けられており、その対向方向での距離が、前記起伏方向での伏し側から起き側に向けて拡幅しているので、載置部上に伸縮ブームを載置させる際に、より容易に載置することができる。
上述のように、本考案によれば、ブームを係止するための係止手段を備えるブームレストにおいて、その係止手段による係合状態を解除せずに、ブームの起伏操作を行った場合であっても、ブームやブームレストに過大な負荷が作用することを抑制することができる。
以下、本考案の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は本考案に係るブームレストを備えた作業車の一実施形態を説明する図である。
同図に示すように、この作業車1には、運転室2の後方の車両フレーム3上に、旋回フレーム4が設置されており、この旋回フレーム4には、その上部に、コラム5を介して伸縮ブーム6が装着されている。この伸縮ブーム6は、その基端部がコラム5の先端側に枢支された基端ブーム6Aと、その基端ブーム6Aの先端側にテレスコープ状に嵌挿された先端側ブーム6Bと、を備えている。先端側ブーム6Bの先端部には、例えば作業台や各種の作業装置が取付けられる。なお、同図に示す例では、先端側ブーム6Bの先端部に投光器9を装備している例である。また、同図での符号90は、伸縮ブーム6を含む装置を操作するための操作パネルであり、符号92は、伸縮ブーム6の起伏を操作するための操作レバーである。
そして、基端ブーム6Aと先端側ブーム6Bとの間には、ブーム伸縮用のシリンダであるテレシリンダ7が設けられ、これにより、テレシリンダ7を伸縮することにより先端側ブーム6Bが伸縮可能になっている。
さらに、この作業車1には、車両フレーム3の後方部(荷台部分)に、上記伸縮ブーム6を載置するためのブームレスト10が設けられている。ここで、作業車1が走行移動時等には、同図に示すように、上記伸縮ブーム6は、縮小され、車両後方に向けて先端部が水平よりも下向きとなる位置でブームレスト10上に格納されるが、このとき、このブームレスト10は、伸縮ブーム6の基端ブーム6Aの先端側で、先端側ブーム6Bに装備された脚部8を支持する位置に設置されている。
以下、このブームレスト10について図2ないし図5を参照しつつより詳しく説明する。なお、図2は、そのブームレストの側面図であり、図3はそのブームレストを、図2でのA方向から見た拡大図である。また、図4は図3でのZ−Z断面図、図5は操作パネルを説明する図である。
図2および図3に示すように、このブームレスト10は、車両フレーム3に固定されているアングル部材3a上に、ボルト・ナットによって締結されるベース部10aと、そのベース部10aからほぼ垂直に立設する柱部10bと、を備えており、この柱部10bには、その上部に、緩衝部材である緩衝ゴム20が加硫接着によって固設されている。そして、その緩衝ゴム20の上部に、載置部となるベース板22がさらに加硫接着されている。このベース板22は、略矩形をなしており、その上面の両側端部に、案内部材60がそれぞれ溶接されている。
この案内部材60は、上記伸縮ブーム6をその起伏方向に沿ってベース板22上に案内する部材であり、図3に示すように、ベース板22上での伸縮ブーム6の幅方向の両側それぞれに、伸縮ブーム6の脚部8を載置可能な距離を幅方向に隔てて対向配置されることで、一対をなして設けられている。そして、これら一対の案内部材60は、同図での下方から上方に向けて、その上下方向(起伏方向)での中央よりやや下側の位置から上側に向けて略逆ハ字状に広がっている。つまり、その対向する一対の案内部材60は、その対向方向での距離が、伸縮ブーム6の起伏方向での伏し側から起き側に向けて拡幅している。
ここで、上記伸縮ブーム6の脚部8は、車両幅方向の両側にそれぞれ配置されている脚部側面板8a,8aと、これら脚部側面板8a,8a相互を繋いでその端部に溶接される略矩形状の脚部底面板8bと、を備えて構成されている。そして、その脚部底面板8bには、ベース板22上に載置するための載置部材70が、二本の載置部材固定ボルト72によって締結されている。
詳しくは、脚部8の脚部底面板8bには、その車両幅方向での中央部に、上記載置部材固定ボルト72を挿通可能な貫通孔8dが車両前後方向の二箇所に形成されている。一方、載置部材70は、脚部底面板8bに対向して装着される矩形状の装着面70aと、その装着面70a上面に且つ車両前後方向での前側の端部側に立設する被係止面70bと、を備えて構成されている。装着面70aには、上記脚部底面板8bの二箇所の貫通孔8dにそれぞれ対向する位置に、上記載置部材固定ボルト72を螺合可能な雌ねじ70dが形成されている。そして、載置部材70は、図4に拡大図示するように、その装着面70aに、脚部8の脚部底面板8b側から載置部材固定ボルト72で締結されることによって、脚部8に対し着脱可能に装着される。
また、載置部材70の被係止面70bは、その板厚の方向を伸縮ブーム6の伸縮方向に向けて立設されており、さらに、伸縮ブーム6の伸縮方向に貫通する貫通孔70eが形成されている。特に、この例では、車両前後方向とベース板22上に伸縮ブーム6を載置した状態での伸縮ブーム6の伸縮方向とは一致しているので、貫通孔70eは、ベース板22上に伸縮ブーム6を載置した状態での車両前後方向に沿って形成されていることになる。なお、この貫通孔70eには、その車両前後方向での前側の全周に、面取り70fが施されている。そして、このブームレスト10は、この載置部材70の貫通孔70eに対し挿抜可能な方向に、プッシュプルケーブル40の押し引きの動作に応じて移動する係止ピン26を備えて構成されている。ここで、上記被係止部材には、載置部材70が対応している。
図4に示すように、上記略矩形のベース板22は、車両前後方向での前側に張り出し部22aを有して構成されている。そして、この張り出し部22aに、係止ピン26を支持するための係止ピン支持ブロック24が支持ブロック固定ボルト23で固定されている。
係止ピン支持ブロック24は、略直方体状のブロック部材であり、伸縮ブーム6が、載置部となるベース板22上に、その脚部8が載置された位置での載置部材70の貫通孔70eに対向する位置に、係止ピン支持孔24eを有している。さらに、その底面側となる位置に、雌ねじ24dが形成されている。一方、張り出し部22aには、車両前後方向での前側端部から後ろ側に適宜の距離を隔てた位置に且つ上記雌ねじ24dに対向する位置に、貫通孔22dが形成されている。そして、係止ピン支持ブロック24を固定するための支持ブロック固定ボルト23は、貫通孔22dに挿通され、雌ねじ24dに締結されるようになっており、これにより、係止ピン支持ブロック24がベース板22の裏面側から支持ブロック固定ボルト23で固定される。
さらに、ベース板22の張り出し部22aには、その車両前後方向での前側の端部に、上記プッシュプルケーブル40を支持するためのプッシュプルケーブルホルダ34がホルダ固定ボルト38で固定されている。
図4に示すように、プッシュプルケーブルホルダ34は、板金材料を略L字状に曲げた部材である。そして、その略L字状の一方の側34aが車両前後方向に向けてほぼ水平に設置されており、この一方の側34aの先端部に、上記ホルダ固定ボルト38を挿通可能な貫通孔34dを有している。さらに、ベース板22の張り出し部22aには、その貫通孔34dに対向する位置に、ホルダ固定ボルト38を螺合可能な雌ねじ22fが形成されており、これにより、プッシュプルケーブルホルダ34は、ホルダ固定ボルト38によってベース板22の張り出し部22aの上面に固定される。
また、プッシュプルケーブルホルダ34は、その略L字状の他方の側34bが、伸縮ブーム6の起伏方向での起き側に向けてほぼ垂直に曲げられており、この曲げられた他方の側34bでの、上記係止ピン支持孔24eに対向する位置に、プッシュプルケーブル40を固定するための部分を固定支持可能な固定部位34fが形成されている。さらに、プッシュプルケーブルホルダ34には、その略L字状の一方の側34aの、車両前後方向での略中央の位置に、係止ピンストッパ80が設けられている。
この係止ピンストッパ80は、プッシュプルケーブルホルダ34の一方の側34aの上面に立設する柱部32を備えている。そして、この柱部32には、その上端側に、車両前後方向に向けて貫通形成された雌ねじ32aを有し、この雌ねじ32aに螺合可能なボルト81が設置されており、係止ピン26の引き戻し位置でのストッパとなっている。このボルト81は、雌ねじ32aとナット37によって固着しているため、係止ピン26の引き戻し長さの調整は、ボルト81の嵌め込み長さの調整を行うことで容易に可能である。
ここで、上記係止ピン26は、円柱状のピン部材であり、車両前後方向での前側に円形の鍔部28を有している。この鍔部28の外径は、上記係止ピンストッパ80に当接可能且つ他の部材に干渉しない径になっている。そして、円柱状をなす係止ピン26の直径は、上記載置部材70の貫通孔70eよりも一回り小さい。また、係止ピン26の直径は、係止ピン支持ブロック24の係止ピン支持孔24eに対しては、僅かな隙間をもって内嵌可能な寸法になっている。なお、係止ピン26の先端には、面取り26aが形成されている。さらに、係止ピン26の鍔部28の車両前後方向後ろ側の端面から先端までの長さは、プッシュプルケーブル40によって押し出された位置にあっては載置部材70の貫通孔70eに嵌入可能な長さであり、また、プッシュプルケーブル40によって引き戻された位置にあっては係止ピン支持ブロック24の係止ピン支持孔24eから外れることなく、且つ、上記係止ピンストッパ80先端に、その鍔部28が当接可能な長さになっている。
さらに、この係止ピン26は、その車両前後方向での前側の端部に、プッシュプルケーブル40を連結するための連結部26fを有している。この連結部26fは、基端側が係止ピン26端部に固定されてなる板状の部材であり、その板厚方向を、伸縮ブーム6の起伏方向に向けて装着されるようになっており、さらに、その中央部に、起伏方向に貫通する貫通孔26gを有し、この貫通孔26gに、連結用のピン44が挿通されるようになっている。
そして、プッシュプルケーブル40は、この係止ピン26の連結部26fに連結可能な二股状をなす一対の腕をもつナックル42を有して構成されている。このナックル42は、その先端部に、ピン44を挿通可能な挿通孔が一対の腕それぞれに形成されている。そして、ナックル42の基端側は、ワイヤ36の先端に連結されており、さらに、このワイヤ36の先端側には、蛇腹状をなして車両前後方向に延びる筒状のケーブルカバー46がワイヤ36の車両前後方向への移動を許容しつつ外嵌している。また、このケーブルカバー46の車両前後方向前側には、その外周面に雄ねじ48aが形成されている。
上述の構成において、このブームレスト10は、係止ピン支持ブロック24の車両前後方向前側から係止ピン26が挿入され、その係止ピン26の連結部26fを挟むようにしてプッシュプルケーブル40のナックル42の一対の腕が嵌合しており、それぞれの貫通孔にピン44が挿通されることによって相互に連結される。なお、ピン44は装着後の軸方向への移動は、不図示の止め輪によって拘束されている。
さらに、プッシュプルケーブル40は、ケーブルカバー46の雄ねじ48aの部分が、プッシュプルケーブルホルダ34の挿通孔34fに挿通され、挿通孔34fの両側からナット49によって挟持されることで固定されるようになっている。そして、プッシュプルケーブル40は、ナックル42とは反対の側が、図5に示すように、操作パネル90に配置されたプッシュプルケーブル操作ノブ94に連結されている。これにより、操作者が、このプッシュプルケーブル操作ノブ94を押し引きすることで、その押し引きされた方向に係止ピン26を移動可能になっている。つまり、プッシュプルケーブル40は、操作者の手による操作力を直接の動力として作動するように構成されており、油圧回路の油圧以外の動力で駆動可能になっている。
ここで、この作業車1での作業機に係るすべての油圧機器は、図9に示すように、伸縮ブーム6の起伏シリンダ11および上記伸縮ブーム6のテレシリンダ7を含み、コントロールバルブ15から吐出管路17を介して油圧ポンプ16に接続されている。これにより、この伸縮ブーム6は、コントロールバルブ15の切り替え操作を行うことにより、油圧ポンプ16からの圧油がテレシリンダ7等に送られて、その駆動力によって伸縮されるようになっている。そして、この油圧ポンプ16の吐出管路17には、上記油圧制御手段として、電磁式のアンロード弁18(電磁減圧弁)が接続されている。このアンロード弁18は、吐出管路17をブロックして油圧ポンプ16をオンロ―ドさせる位置と、タンク19に連通させてアンロード(減圧)させる位置とに切換可能に構成されている。
そして、上記係止感知スイッチ50は、図9に示すように、ブッシュプルケーブル操作ノブ94側、操作パネル90の背面に設けられている。係止感知スイッチ50は、伸縮ブーム6が係止状態にあるときに制御信号を出力する制御信号出力手段である。
詳しくは、この係止感知スイッチ50は、いわゆるプッシュプランジャ型の位置検出スイッチ(リミットスイッチ)であり、ノーマルオープン型のものを用いている。つまり、係止ピン26が挿入される方向、すなわち、ブッシュプルケーブル操作ノブ94を押し込むと、これに連動してプッシュプルケーブル40のワイヤ36の基端位置に外装されている拡径部94kが係止感知スイッチ50のプランジャ51を当接状態にするため、係止感知スイッチ50は作動状態となる。そして、拡径部94kが非当接状態となり、プランジャ51が所定の位置に復帰したときには非作動状態となり、後述する油圧制御手段に、その電気回路を駆動するための制御信号を出力するようになっている。
そして、上記アンロード弁18は、この係止感知スイッチ50からの制御信号が入力されることによって制御される。すなわち、ベース板22上に伸縮ブーム6が載置されて、次いで、係止ピン26が載置部材70の貫通孔70eに挿入される方向にブッシュプルケーブル操作ノブ94を押し込むと、この係止感知スイッチ50が作動し、その作動により制御信号が作業機の油圧回路に設けられた油圧減圧手段であるアンロード弁18を作動させ、作業機全体の作動油圧を一定圧まで減圧させるようになっている。これにより、作業機に係るすべての操作は減圧された圧油での作動になる。
なお、この減圧時の油圧は、勿論、伸縮ブーム6を格納するときに、これに関係する動作、すなわち、ブーム起伏動作や、ブーム伸長動作に係る圧油のみを減圧させるようにしてもよい。また、その減圧の程度としては、伸縮ブーム6をブームレスト10のベース板22に載置したままで、伸縮ブーム6の起伏動作を行った場合に、ブームレスト10の係止装置ないし伸縮ブーム6が破損しない程度であればよい。
次に、このブームレストの作用・効果について図6から図8を適宜参照しつつ説明する。
この作業車1を例えば走行移動させるときには、操作者は、伸縮ブーム6を縮小し、図1に示すように、車両後方に向けてその先端部が水平より下向きとなる位置で、伸縮ブーム6の脚部8を、ブームレスト10のベース板22上に載置する。
このとき、伸縮ブーム6(の脚部8)をブームレスト10のベース板22に載置する前の状態では、図6に示すように、係止ピン26は、プッシュプルケーブル40が引かれることで、係止方向とは反対の方向に向けて(同図での左側)に付勢されている。このときは、係止感知スイッチ50も作動していないため、アンロード弁18には、係止感知スイッチ50からの制御信号が入力されておらず、伸縮ブーム6を伸縮させるための油圧回路の油圧は、通常の圧力に維持されている。
今、図7に示すように、操作者が、伸縮ブーム6をブームレスト10のベース板22に載置する際(係合前)は、ベース板22に、伸縮ブーム6をその起伏方向に沿ってベース板22上に案内する案内部材60を備えているので、ベース板22上に伸縮ブーム6を載置させる際に、この案内部材60に沿って伸縮ブーム6(の脚部8)を容易に載置することができる。特に、この案内部材60は、ベース板22上での伸縮ブーム6の幅方向の両側それぞれに対向する位置に、一対をなして設けられており、当該対向する一対の案内部材60は、その対向方向での距離が、伸縮ブーム6の起伏方向での伏し側から起き側に向けて拡幅しているので、ベース板22上に伸縮ブーム6を載置させる際に、より容易に載置可能である。また、このブームレスト10によれば、伸縮ブーム6は、ベース板22上に載置される脚部8を有しているので、作業者は、ベース板22上への伸縮ブーム6の載置状態を視認し易い。
さらに、このブームレスト10によれば、ベース板22の下部に緩衝ゴム20が設けられているので、伸縮ブーム6をブームレスト10のベース板22に載置する際の衝撃が緩和される。したがって、伸縮ブーム6およびブームレスト10各部の損傷を防止または抑制し、耐久性を向上させることができる。
次いで、操作者は、図8に示すように、伸縮ブーム6の脚部8をブームレスト10のベース板22に載置した状態で、操作パネル90に配置されたプッシュプルケーブル操作ノブ94を手で奥側に向けて押し込む。これにより、操作ノブ94に連結されたワイヤ36が連動して押し込み方向に移動し、これに連動してプッシュプルケーブル40の先端の係止ピン26が車両前後方向の後ろ側に移動する。これにより、係止ピン26は係止ピン支持ブロック24の係止ピン支持孔24eに沿って車両前後方向での後ろ側に向けてスライド移動し、対向する位置にある載置部材70の貫通孔70eに嵌入する。そして、係止ピン26は、その鍔部28が、係止ピン支持ブロック24に当接した位置で停止し、その位置を保つことで係止(係合)状態が維持される。
このとき、係止感知スイッチ50のプランジャ51が押圧され、制御信号をアンロード弁18に出力する。これにより、アンロード弁18は、係止感知スイッチ50からの制御信号が入力されることによって伸縮ブーム6を起伏または伸縮させるための油圧回路の油圧を減圧するように構成されているので、伸縮ブーム6とブームレスト10とが係止状態のときには、例えば誤って伸縮ブーム6の起伏操作を行った場合であっても、その伸縮ブーム6の起伏方向での押圧力を小さくできる。したがって、伸縮ブーム6やブームレスト10の各部に過大な負荷が作用することを抑制することができる。
また、このブームレスト10によれば、伸縮ブーム6の脚部8には、載置部材70が着脱可能に装着され、さらに、この載置部材70には貫通孔70eが形成されており、係止ピン26は、ベース板22上に脚部8が載置された位置での貫通孔70eに対向する位置に、貫通孔70eに対し挿抜可能な方向に移動可能に構成されているので、仮に、載置部材70または係止ピン26が損傷や摩耗した場合であっても、いずれをも容易に交換することができる。したがって、メンテナンス性が高い。
また、載置部材70に形成される貫通孔70eは、伸縮ブーム6の伸縮方向に沿って形成されているので、伸縮ブーム6とブームレスト10とが係合状態のときに、伸縮ブーム6の伸縮操作を行った場合であっても、その伸縮ブーム6の伸縮方向で、載置部材70や係止ピン26等に掛かる負荷を小さくできる。したがって、伸縮ブーム6やブームレスト10の各部に過大な負荷が作用することをより効果的に抑制することができる。
また、このブームレスト10によれば、係止ピン26は、油圧回路の油圧以外の動力で駆動するプッシュプルケーブル40によって押し引きされることで貫通孔70eに対し挿抜可能な方向に移動するように構成されており、係止感知スイッチ50は、伸縮ブーム6が係止状態にあるときに制御信号を出力するものとして、プッシュプルケーブル40の押し引きの動作に連動して作動するように構成されているので、係止ピン26の作動は、油圧回路の減圧による影響を受けず、これに関わりなく確実に動作させることができる。さらに、係止感知スイッチ50についても、確実に動作するプッシュプルケーブル40の押し引きの動作に連動して作動するので、その動作が確実である。したがって、係止状態を解除する際に、安定した解除が可能である。
なお、本考案に係るブームレストは、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、載置部となるベース板22上の伸縮ブーム6を係止する係止手段として、係止ピン26と、その係止ピン26を押し引き可能なプッシュプルケーブル40と、を備える構成とし、被係止部材として、脚部8に着脱可能に載置部材70を設け、この載置部材70の貫通孔70eに、係止ピン26を嵌入することで、伸縮ブーム6を係止する例で説明したが、係止に係る構成は、これに限定されない。
例えば、脚部8に載置部材70を設けることなく、脚部8に貫通孔を直接形成し、この直接形成した貫通孔に係止ピン26を嵌入するように構成してもよい。しかし、部品を容易に交換して、メンテナンス性を高くする上では、脚部8に着脱可能に載置部材70を設けることは好ましい。
また、係止に係る構成は、上記実施形態のように、係止ピン26を用いずに、例えば、アーム式の把持機構によって係止する構成を採用可能である。しかし、係止に係る構成を簡単に実現する上では、上記例示したような、ピン嵌入式の係止手段を採用することは好ましい。
また、上記係止に係る構成は、その機構を容易に目視可能に構成しているが、例えば機構部を上記立設する柱部10bに内装して、直接目視できない構成としてもよい。しかし、部品を容易に交換し得て、メンテナンス性を高くする上では、上記例示したように、その機構を容易に目視可能に構成することは好ましい。
また、例えば、上記実施形態では、係止ピン26は、プッシュプルケーブル40が操作者の手による力で押し引きされることで貫通孔70eに対し挿抜可能に移動する構成例で説明したが、これに限定されず、例えば、操作者の操作は、押しボタンスイッチを押す構成とし、その押しボタンスイッチの電気信号で電磁弁を駆動して、圧油によって係止ピン26を嵌脱させる構成としてもよい。しかし、構成を簡単なものとし、さらに、油圧回路の油圧を減圧させた場合であっても、これに関わらずに安定した動作をさせる上では、係止ピン26等の係止に係る構成を、上記例示したように、油圧回路の油圧以外の動力で駆動するように構成することは好ましい。
本考案に係るブームレストを備えた作業車の一実施形態を説明する図である。 図1でのブームレストを拡大して示す側面図である。 図2でのA方向から見た拡大図である。 図3でのZ−Z断面図である。 操作パネルを説明する図である。 伸縮ブームをブームレストに載置する前の状態を説明する図である。 伸縮ブームをブームレストに載置した状態(係合前)を説明する図である。 伸縮ブームをブームレストに載置した状態(係合後)を説明する図である。 プッシュプルケーブルの係止感知スイッチを説明する図である。
符号の説明
1 作業車(作業機)
2 運転室
3 車両フレーム
4 旋回フレーム
5 コラム
6 伸縮ブーム
7 テレシリンダ
8 脚部
8a ブラケット(被係止部材)
8b 貫通孔
9 投光器
10 ブームレスト
15 コントロールバルブ
16 油圧ポンプ
17 吐出管路
18 アンロード弁(電磁減圧弁)
19 タンク
20 緩衝ゴム
22 ベース板
23 支持ブロック固定ボルト
24 係止ピン支持ブロック
26 係止ピン
28 鍔部
32 柱部
34 プッシュプルケーブルホルダ
36 (プッシュプルケーブルの)ワイヤ
37 ナット
38 ホルダ固定ボルト
40 プッシュプルケーブル
50 係止感知スイッチ(制御信号出力手段)
60 案内部材
70 載置部材
72 載置部材固定ボルト
80 係止ピンストッパ
90 操作パネル
94 ブッシュプルケーブル操作ノブ

Claims (3)

  1. ブームを載置するために用いられるブームレストであって、
    前記ブームに設けた脚部が載置される載置部と、その載置部上の前記脚部を係止する係止手段と、前記ブームを作動させるための油圧回路の油圧を減圧する油圧制御手段と、前記係止手段の作動に連動して前記伸縮ブームが係止状態にあるときに制御信号を出力する制御信号出力手段と、を備え、
    前記係止手段は、前記載置部上に前記脚部が載置された位置での前記脚部に設けた貫通孔に対向する位置に、当該貫通孔に対し挿抜可能な方向に移動する係止ピンを備えて構成され、
    前記油圧制御手段は、前記制御信号出力手段からの制御信号が入力されることによって前記油圧回路の油圧を減圧するように構成されていることを特徴とするブーム用ブームレスト。
  2. 前記係止ピンは、前記油圧回路の油圧以外の動力で駆動するプッシュプルケーブルによって押し引きされることで前記貫通孔に対し挿抜可能に移動するように構成されており、
    前記制御信号出力手段は、前記プッシュプルケーブルの押し引きの動作に連動して作動するスイッチを備え、当該スイッチが、前記制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の伸縮ブーム用ブームレスト。
  3. 前記載置部に、前記脚部をブームの起伏方向に沿って当該載置部上に案内する案内部材をさらに備え、
    前記案内部材は、前記載置部上での前記ブームの幅方向の両側それぞれに対向する位置に、一対をなして設けられており、当該対向する一対の案内部材は、その対向方向での距離が、前記起伏方向での伏し側から起き側に向けて拡幅していることを特徴とする請求項1または2に記載のブーム用ブームレスト。
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