JP3122594U - ロープ掛止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹木の伐採作業において、伐採対象物を吊り降ろす場合に使用するロープに装着してロープの繰出し量や繰出し速度を調節するロープ掛止具において、太さの異なるロープであっても対応でき、ロープへの取り付けが容易なロープ掛止具を提供する。
【解決手段】縦棒と縦棒間に横架する横桟からなるロープ掛止具において、横桟を縦棒に沿って移動可能とすることで太さの異なるロープに対応可能とし、さらには、いくつかの横桟を、片側の縦棒を軸して回動可能とすることで、ロープへの取り付けを容易とした。
【選択図】図7
【解決手段】縦棒と縦棒間に横架する横桟からなるロープ掛止具において、横桟を縦棒に沿って移動可能とすることで太さの異なるロープに対応可能とし、さらには、いくつかの横桟を、片側の縦棒を軸して回動可能とすることで、ロープへの取り付けを容易とした。
【選択図】図7
Description
本考案は、樹木の伐採作業において、伐採対象物を吊り降ろすロープに取り付け、ロープの繰出し量や繰出しの速度を調節するために使用するロープ掛止具に関するものである。
従来、樹木の伐採作業において伐採した樹木の幹や枝を降ろす場合、伐採する樹木の幹や枝にロープの一端を取付るとともに、該ロープの途中を伐採位置より高い位置にある別な樹木の幹や枝などに支点(アンカー)を設け、該アンカーを経由してロープを地上へ下ろし、下ろしたロープを近辺の樹木の幹に適宜回数巻きつけ、伐採対象物を切断後、あるいは切断作業と並行しながら、樹木の幹に巻きつけたロープを徐々に緩めて繰出すことで、伐採対象物を吊り降ろす方法が一般的である。また、切断した幹や枝を降ろす場合の経路や位置を特定する必要があるときは、複数本のロープを伐採対象物に取り付けて多方向に該ロープを張り、それぞれのロープを適宜緩めて繰出しながら、予定の経路を通して所定位置に降ろす方法がとられている。
しかしながらこの工法では、樹木に巻きつけたロープを緩めて繰出すときに、ロープと樹木との摩擦により、樹皮はもとより、樹木に着生するコケ類やシダ類、野生ラン等の貴重な植物を傷つけることがあった。
また、樹木に巻きつけたロープを緩める代わりに、地上に固定した牽引装置やウインチによって、ロープの繰出し量や速度を調整して伐採物を吊り降ろすことも行われている。しかしこの方法による伐採作業は、それらの機械設置のための広場が必要であったり、また、車道から離れた場所に伐採作業の必要があるときには、作業場所まで人力で機械を搬入しなければならないこともあるなど、利用できる場所には限度がある。
しかしながらこの工法では、樹木に巻きつけたロープを緩めて繰出すときに、ロープと樹木との摩擦により、樹皮はもとより、樹木に着生するコケ類やシダ類、野生ラン等の貴重な植物を傷つけることがあった。
また、樹木に巻きつけたロープを緩める代わりに、地上に固定した牽引装置やウインチによって、ロープの繰出し量や速度を調整して伐採物を吊り降ろすことも行われている。しかしこの方法による伐採作業は、それらの機械設置のための広場が必要であったり、また、車道から離れた場所に伐採作業の必要があるときには、作業場所まで人力で機械を搬入しなければならないこともあるなど、利用できる場所には限度がある。
別な方法としては、重機やクレーン等で伐採対象物を押さえて固定しながら、あるいは吊り下げながら伐採することも行われているが、この方法は、伐採対象物の側に車道がある場合や、それらの機械を搬入・設置できるだけの広さがあることが条件であり、使用できる場所が限定される。
近年、環境保護や自然環境の維持の観点から、自然環境に負担をかけない工法が強く求められるようになってきた。国立や国定などの公園区域内において、枯死木や枯死枝の自然落下による災害を未然に防ぐために樹木の幹や枝を必要最低限伐採する場合、生きている樹木の細胞組織や枝・樹皮はもちろん、樹上に着生する、環境庁の指定する絶滅危惧種である着生ランの仲間や小動物 (ヤマネ、ムササビ、クマゲラ、コウモリ)の生息場所を傷めることや破壊することは極力避けなければならない。この点からしても、前述の機具や機械を用いた方法は、利用できないことが多い。
伐採作業に使用する器具に関する発明ではないが、物を吊り降ろす場合に利用する器具に関する発明としては、枠に摩擦軸を並べて横架した構造であって、ロープを軸周に圧着する制動装置を有する避難具(特許文献1)や、対をなす立上り部と該立上り部に横架される複数の横桟からなり、最下の横桟が着脱可能に取り付けられたことを特徴とする避難用具(特許文献2)が公知となっている。
これらの発明は、樹木伐採作業の伐採対象物の吊り降ろしにも応用できるものと考えられるが、このままでは、太さの異なるロープに対応できないことや、ロープの先端からでないと取り付けできないなど、伐採作業に用いる場合には不便な点がある。
特許第68532号公報
特許第2858080号公報
これらの発明は、樹木伐採作業の伐採対象物の吊り降ろしにも応用できるものと考えられるが、このままでは、太さの異なるロープに対応できないことや、ロープの先端からでないと取り付けできないなど、伐採作業に用いる場合には不便な点がある。
以上のようなことから、本考案によるロープ掛止具において解決しようとする課題は、太さの異なるロープにも対応可能であるロープ掛止具を提供することである。
さらに、本考案によるロープ掛止具において解決しようとする他の課題は、ロープの途中でも着脱可能であるロープ掛止具の提供である。
さらに、本考案によるロープ掛止具において解決しようとする他の課題は、ロープの途中でも着脱可能であるロープ掛止具の提供である。
請求項1に記載の考案は、平行に配した2本の縦棒と該縦棒間に横架した複数の横桟からなり、該横桟が縦棒に沿って移動可能であることを特徴とするロープ掛止具である。
伐採対象物に一端を取り付けたロープの他端に近い側を、本考案に係るロープ掛止具の隣接する横桟間に方向を交互に違えて挿通した後、横桟を一方向へスライド移動して横桟間を狭めて横桟とロープの当接部分を増し、該当接部分に生じる摩擦力を利用することで小さな力でもロープの繰出し量や繰出し速度を調整することができるものである。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のロープ掛止具であって、片側の縦棒を軸として回動可能に取り付けた横桟と回動しない横桟とを交互に配したことを特徴とするロープ掛止具である。
回動可能である横桟の、回動の中心となる軸ではないほうの縦棒に接する部分は、該縦棒が嵌る形状の切り欠きを設けるなどにより縦棒に引っかかる構造とし、横桟が縦棒に沿ってスライド移動可能であることを妨げないようにする。
ロープの途中に当該ロープ掛止具を装着する場合は、回動可能な横桟を跳ね上げて縦棒から離し、該跳ね上げた横桟部分において、二つの縦棒間からロープの途中を引き出して弧状とした部分に跳ね上げた横桟をくぐらせ、跳ね上げた横桟を倒して縦棒に架かる状態に戻すことを、回動可能な横桟の数だけ繰り返す。回動可能な横桟と回動しない横桟が交互に配されているので、結果、横桟間を互い違いにロープが通った状態となる。
請求項3に記載の考案は、前記2本の縦棒間に、該2本の縦棒を繋いで固定する横棒を設けたことを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載のロープ掛止具である。
請求項4に記載の考案は、少なくともひとつの横桟が2本の縦棒の外側に他の横桟に比して突き出ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のロープ掛止具である。
請求項5に記載の考案は、前記2本の縦棒を相対する端部で繋いで環状とした請求項1ないし4のいずれかに記載のロープ掛止具である。
請求項6に記載の考案は、請求項1ないし5のいずれかに記載のロープ掛止具をステンレス製の管を使用して作製したことを特徴とするものである。
伐採対象物に一端を取り付けたロープの他端に近い側を、本考案に係るロープ掛止具の隣接する横桟間に方向を交互に違えて挿通した後、横桟を一方向へスライド移動して横桟間を狭めて横桟とロープの当接部分を増し、該当接部分に生じる摩擦力を利用することで小さな力でもロープの繰出し量や繰出し速度を調整することができるものである。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のロープ掛止具であって、片側の縦棒を軸として回動可能に取り付けた横桟と回動しない横桟とを交互に配したことを特徴とするロープ掛止具である。
回動可能である横桟の、回動の中心となる軸ではないほうの縦棒に接する部分は、該縦棒が嵌る形状の切り欠きを設けるなどにより縦棒に引っかかる構造とし、横桟が縦棒に沿ってスライド移動可能であることを妨げないようにする。
ロープの途中に当該ロープ掛止具を装着する場合は、回動可能な横桟を跳ね上げて縦棒から離し、該跳ね上げた横桟部分において、二つの縦棒間からロープの途中を引き出して弧状とした部分に跳ね上げた横桟をくぐらせ、跳ね上げた横桟を倒して縦棒に架かる状態に戻すことを、回動可能な横桟の数だけ繰り返す。回動可能な横桟と回動しない横桟が交互に配されているので、結果、横桟間を互い違いにロープが通った状態となる。
請求項3に記載の考案は、前記2本の縦棒間に、該2本の縦棒を繋いで固定する横棒を設けたことを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載のロープ掛止具である。
請求項4に記載の考案は、少なくともひとつの横桟が2本の縦棒の外側に他の横桟に比して突き出ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のロープ掛止具である。
請求項5に記載の考案は、前記2本の縦棒を相対する端部で繋いで環状とした請求項1ないし4のいずれかに記載のロープ掛止具である。
請求項6に記載の考案は、請求項1ないし5のいずれかに記載のロープ掛止具をステンレス製の管を使用して作製したことを特徴とするものである。
請求項1に記載のロープ掛止具は、横桟が縦棒に沿って移動するので、吊り降ろしに使用するロープの太さが限定されない。また、横桟が移動するので、ロープ長が足りなくなった場合に追加のロープを結んだ繋ぎ目箇所も難なく繰り出すことができ、繋ぎ目箇所で当該ロープ掛止具をはずしたりする必要がない。
請求項2に記載のロープ掛止具は、ロープを端から通す必要がなく、ロープの途中に取り付けることができるという効果がある。
請求項3に記載の考案によれば、2つの縦棒を横棒によって一体に繋いだことから、器具のがたつきが抑えられるという効果がある。
請求項4に記載の考案によれば、本考案に係るロープ掛止具から繰出される手前のロープを突き出た横桟に適宜巻きつけることができ、ロープの繰出し状態の微調整ができるという効果がある。また、突き出た横桟にロープを結ぶなどしてロープの繰出しを停止することもでき、作業の中断を要する場合などにも利用できる。
請求項5に記載の考案によれば、縦棒を繋いで環状とすることから、本器具が堅牢なものとなる。また、縦棒を繋ぐ部分に、シャックルを取り付けて使用できるというメリットもある。
請求項6に記載の考案によれば、ステンレス製の管を用いることから、さらに堅牢かつ軽量のものとすることができるとともに、ロープとの摩擦で発生する熱を逃がしやすいという効果がある。
請求項2に記載のロープ掛止具は、ロープを端から通す必要がなく、ロープの途中に取り付けることができるという効果がある。
請求項3に記載の考案によれば、2つの縦棒を横棒によって一体に繋いだことから、器具のがたつきが抑えられるという効果がある。
請求項4に記載の考案によれば、本考案に係るロープ掛止具から繰出される手前のロープを突き出た横桟に適宜巻きつけることができ、ロープの繰出し状態の微調整ができるという効果がある。また、突き出た横桟にロープを結ぶなどしてロープの繰出しを停止することもでき、作業の中断を要する場合などにも利用できる。
請求項5に記載の考案によれば、縦棒を繋いで環状とすることから、本器具が堅牢なものとなる。また、縦棒を繋ぐ部分に、シャックルを取り付けて使用できるというメリットもある。
請求項6に記載の考案によれば、ステンレス製の管を用いることから、さらに堅牢かつ軽量のものとすることができるとともに、ロープとの摩擦で発生する熱を逃がしやすいという効果がある。
本考案に係るロープ掛止具は、太さの違うロープにも対応でき、さらにロープの途中にも取り付けられるロープ掛止具の提供という目的を、横桟を移動可能、さらには横桟を回動可能に取付けることで実現したものである。
以下に、図を参照しながら、本考案に係るロープ掛止具を説明する。
以下に、図を参照しながら、本考案に係るロープ掛止具を説明する。
本考案に係るロープ掛止具(以下「本考案器具」と記す。)の一実施例が、図1である。
縦棒1および縦棒2は、外径30mmのステンレス製の管よりなり、長さは60cm程度、管の中心線の間は70mm程度である。縦棒1及び縦棒2の一端から30mm程度の位置には同様の直管3を挟み、縦棒1および2に溶接してある。
縦棒1および縦棒2は、外径30mmのステンレス製の管よりなり、長さは60cm程度、管の中心線の間は70mm程度である。縦棒1及び縦棒2の一端から30mm程度の位置には同様の直管3を挟み、縦棒1および2に溶接してある。
横桟は、長さ12cm外径60mmのステンレス製の管を用い、縦棒を貫通する穴6および穴7を同一方向に向けてあけた横桟4aを1つと(図2参照)、穴7の一部を切り欠いて切り欠き8を設けるとともに切り欠き8に近い側の管の端を塞いた横桟4b(図3参照)を3つ使用する。さらに、長さが22cmの長横桟5を横桟4aと同様に作成する。
横桟における穴6および穴7の径は、縦棒の外径よりわずかに大きくし、縦棒を貫通したときに縦棒に沿って移動できるようにする。
横桟を管で作成すると、本考案器具の使用時に発生する摩擦熱を逃がしやすくなる。ところが、横桟4bにおいては、切り欠き8部分の剛性が低くなるので、切り欠き8に近い側の管の端を塞ぐことで、剛性を高めた。
横桟における穴6および穴7の径は、縦棒の外径よりわずかに大きくし、縦棒を貫通したときに縦棒に沿って移動できるようにする。
横桟を管で作成すると、本考案器具の使用時に発生する摩擦熱を逃がしやすくなる。ところが、横桟4bにおいては、切り欠き8部分の剛性が低くなるので、切り欠き8に近い側の管の端を塞ぐことで、剛性を高めた。
次に、横桟4a,4bおよび長横桟5を、それぞれに設けた穴6あるいは穴7に縦棒1および2を通して、図1(図4も参照)のように、回動可能な横桟と回動しない横桟とを交互に配する。
横桟4a,4bおよび長横桟5は縦棒1および2に沿って移動可能なので、本考案器具に通すロープの太さが限定されることはない。
横桟4a,4bおよび長横桟5は縦棒1および2に沿って移動可能なので、本考案器具に通すロープの太さが限定されることはない。
本考案器具は、図1におけるふたつの縦棒を相対する端部で繋いで環状としても良く、図7は、縦棒1及び縦棒2の直管3側の端を同様の管を屈曲させた管を間に挟んで溶接、結合し、縦棒部分を環状とした本考案器具を表す図である。こうすることで、横桟が抜けてしまうことを防ぐことができるとともに、直管3側にできた環部(シャックル取付部14)には、シャツクルを取り付けて使用することもできる。なお、図7は、ロープ9に装着した状態を表す図である。
また本考案器具は、シャックルを取り付けての使用が一般的であることから、シャックルを本考案器具に一体に形成することも考えられる。こうすることで、作業に使用する必要器具を忘れることがなくなる。
さらに、本考案器具の長横桟の端部には、長横桟に巻きつけたロープが外れないように、ストッパーを設けると良い。このストッパーとしては、長横桟の端部に、ロープが引っかかるように凸部を設けたり、湾曲した小片を取り付けたりすることが考えられる。
また本考案器具は、シャックルを取り付けての使用が一般的であることから、シャックルを本考案器具に一体に形成することも考えられる。こうすることで、作業に使用する必要器具を忘れることがなくなる。
さらに、本考案器具の長横桟の端部には、長横桟に巻きつけたロープが外れないように、ストッパーを設けると良い。このストッパーとしては、長横桟の端部に、ロープが引っかかるように凸部を設けたり、湾曲した小片を取り付けたりすることが考えられる。
次に、ロープ9に本考案器具10を取付ける方法を説明する。ロープの端から横桟を互い違いに通していく方法は記述するに及ばないので、ロープの途中に取り付ける方法を記す。
横桟4aを縦棒1部分を中心として回すようにして跳ね上げ(図4)、横桟4bおよび長横桟5に横桟4aを跳ね上げた側とは反対側からロープ9を縦棒1および2の間を通して跳ね上げた横桟4aをくぐらせ(図5)、その後横桟4aを戻して切り欠き8を縦棒に嵌める。該動作を繰り返すことでロープ9の途中に本考案に係るロープ掛止具を装着する。
横桟4aを縦棒1部分を中心として回すようにして跳ね上げ(図4)、横桟4bおよび長横桟5に横桟4aを跳ね上げた側とは反対側からロープ9を縦棒1および2の間を通して跳ね上げた横桟4aをくぐらせ(図5)、その後横桟4aを戻して切り欠き8を縦棒に嵌める。該動作を繰り返すことでロープ9の途中に本考案に係るロープ掛止具を装着する。
次に、本考案器具の使用方法を説明する。
図8にあるように、一端を伐採対象物に取付けたロープ9を、別な樹木に設けたアンカー11を経て地上付近に下ろす。アンカー11は、屈曲自在なパイプ内に補強用として鋼針金を螺旋状に入れたものである。これにより、樹木の支点部位の樹木の損傷を防ぎ、ロープを保護する
前述の取り付け方法等によって、本考案器具をロープ9に取付けた後、シャックル取り付け部12にシャックルを取り付ける。該シャックルには、幅広の帯が取付けられ、この帯は、緩衝体を巻いた樹木の幹などに巻きつける。この巻きつけた帯は、伐採対象物の吊り降ろし作業中は位置がかわらずに引っ張られるだけなので、これまでの単に樹木の幹にロープを回しただけの工法とは異なり、樹木に与える負担は少ない。
図8にあるように、一端を伐採対象物に取付けたロープ9を、別な樹木に設けたアンカー11を経て地上付近に下ろす。アンカー11は、屈曲自在なパイプ内に補強用として鋼針金を螺旋状に入れたものである。これにより、樹木の支点部位の樹木の損傷を防ぎ、ロープを保護する
前述の取り付け方法等によって、本考案器具をロープ9に取付けた後、シャックル取り付け部12にシャックルを取り付ける。該シャックルには、幅広の帯が取付けられ、この帯は、緩衝体を巻いた樹木の幹などに巻きつける。この巻きつけた帯は、伐採対象物の吊り降ろし作業中は位置がかわらずに引っ張られるだけなので、これまでの単に樹木の幹にロープを回しただけの工法とは異なり、樹木に与える負担は少ない。
ロープに取付けたロープ掛止具の横桟4a,4bをスライドさせてロープと横桟の密着度を増し、必要に応じてロープを長横桟5にも引っ掛けたりあるいは巻きつける。
この状態から手元のロープを操り、適宜ロープを繰出していく。
図8にあるように、多方向から伐採対象物を吊ることで、伐採対象物を降ろすことのできない場所を避けたり、途中の他の樹木にかからないように、本考案器具からロープを適宜繰出して、適した吊り降ろし経路および場所に誘導する。
この状態から手元のロープを操り、適宜ロープを繰出していく。
図8にあるように、多方向から伐採対象物を吊ることで、伐採対象物を降ろすことのできない場所を避けたり、途中の他の樹木にかからないように、本考案器具からロープを適宜繰出して、適した吊り降ろし経路および場所に誘導する。
本考案に係るロープ掛止具を使用した工法は、駆動源を用いなくても良いため、外部からのエネルギーを必要とせず、騒音や炭酸ガスも発生しないので、地球温暖化防止にも貢献する、環境にやさしい工法である。
本考案にかかるロープ掛止具は、伐採作業のみならず、他の対象物の吊り下げ用途にも適用できるものである。
1 縦棒
2 縦棒
3 直管
4a 横桟
4b 横桟(切り欠きを有する)
5 長横桟
6 縦棒通し穴
7 縦棒通し穴
8 切り欠き
9 ロープ
10 本考案に係るロープ掛止具
11 アンカー
12 シャックル取付部
13 遊歩道
2 縦棒
3 直管
4a 横桟
4b 横桟(切り欠きを有する)
5 長横桟
6 縦棒通し穴
7 縦棒通し穴
8 切り欠き
9 ロープ
10 本考案に係るロープ掛止具
11 アンカー
12 シャックル取付部
13 遊歩道
Claims (6)
- 平行に配した2本の縦棒と該縦棒間に横架した複数の横桟からなり、該横桟が縦棒に沿って移動可能であることを特徴とするロープ掛止具。
- 請求項1に記載のロープ掛止具であって、片側の縦棒を軸として回動可能に取り付けた横桟と回動しない横桟とを交互に配したことを特徴とするロープ掛止具。
- 前記2本の縦棒間に、該2本の縦棒を繋いで固定する横棒を設けたことを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載のロープ掛止具。
- 少なくともひとつの横桟が2本の縦棒の外側に他の横桟に比して突き出ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のロープ掛止具。
- 前記2本の縦棒を相対する端部で繋いで環状とした請求項1ないし4のいずれかに記載のロープ掛止具。
- ステンレス製の管を使用してなる請求項1ないし5のいずれかに記載のロープ掛止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006002617U JP3122594U (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | ロープ掛止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006002617U JP3122594U (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | ロープ掛止具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3122594U true JP3122594U (ja) | 2006-06-15 |
Family
ID=43472648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006002617U Expired - Lifetime JP3122594U (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | ロープ掛止具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3122594U (ja) |
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2006
- 2006-04-07 JP JP2006002617U patent/JP3122594U/ja not_active Expired - Lifetime
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