JP3121551U - 無線ネットワーク装置に適用される平板アンテナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板、接地部、第1のアンテナ、第2のアンテナおよび第3のアンテナを備え、基板は絶縁材料から構成され、二つの基板の層面上にはお互いに垂直に交わる第1の方向および第2の方向が定義され、接地部は、電気的アースであり、少なくとも二つの基板の層面の一部区域を被覆する。第1のアンテナはダイポールアンテナであって、接地部から第1の辺縁方向に延伸して設置される。第2のアンテナはモノポールアンテナであって、接地部から第2の辺縁方向に延伸して設置される。第3のアンテナはモノポールアンテナであって、接地部から第2の辺縁方向に延伸して設置される。第2のアンテナおよび第3のアンテナは第1のアンテナの両側部にそれぞれ位置する。
【選択図】 図5
Description
アンテナ信号送受信部14のケーシングは非金属材料から構成され、無線ネットワーク装置10が外部機器と接続されるとき、アンテナ信号送受信部14は外部機器の外部に露出される必要があり、それによって有効的に無線信号の送受信を行うことができる。図1に示すX―Y平面は高い無線信号伝送機能を備える必要が最もある平面である。従って、無線ネットワーク装置10の設計に関して、現在の研究開発の重点は如何にX―Y平面の各アンテナ間のアイソレーション(Isolation)およびアンテナの放射パターンの死角を減少させ、有効的にアンテナのX―Y平面の送受信能力を高めるかということにある。
この種の従来技術によるMIMOアンテナユニット24の重大な欠点は、三本のモノポールアンテナ241、242、243が同一方向に延伸して隣合うように設置された設計になっているので、隣合うアンテナ(例えば第1のアンテナ241および第2のアンテナ242)間のアイソレーション(電気的な回路の分離)が劣る点にある。また、第1のアンテナ241はモノポールアンテナが採用された設計になっており、X―Y平面上の放射パターン(Radiation Pattern)の死角は大きい。例えば、図3は、図2に示す従来技術によるMIMOアンテナユニット24の第1のアンテナ241のX―Y平面上におけるテストによって取得された放射パターンを示す図である。図3に示す輻射パターンの図から分かるように、従来技術による第1のアンテナ241の水平方向(Horizontal)における最大利得値は僅か−0.79dBiであり、つまり殆ど利得機能はない。
また、図4は、図2に示す従来技術によるMIMOアンテナユニット24の第1のアンテナ241と第2のアンテナ242との間のテストによって取得されたアイソレーション(Isolation)曲線を示す図である。図4に示すアイソレーション曲線の図から分かるように、約2.4GHz〜2.5GHzにおける使用帯域の範囲内において、従来技術による第1のアンテナ241と第2のアンテナ242との間のアイソレーションは約−6.01dBであり、この数値は市場における高機能アンテナの設計に要求されるアイソレーション値−10dB未満よりも大きく、更なる改良の余地がある。
本考案のもう一つの目的は、ダイポールアンテナの両側にモノポールアンテナがそれぞれ設置された設計により、三送信二受信の三本のアンテナ設計が構成され、MIMO無線ネットワーク装置上に適用され、両隣の二本のアンテナはほぼ垂直方向に延伸して設置され、隣合うアンテナ間のアイソレーション効果を向上される平板アンテナを提供することにある。
図5、6、7は、本考案の実施例による複数のアンテナで通信を行うMIMO(Multiple Input Multiple Output)無線ネットワーク装置50上に適用される平板アンテナ60の一実施例を示す図である。
図5は、本考案の実施例による平板アンテナ60を備える無線ネットワーク装置50における、内部の回路装置の一実施例の回路素子側(Component Side)を示す模式図である。図6は、本考案の実施例による平板アンテナ60を備える無線ネットワーク装置50における、内部の回路装置の一実施例の半田側(Solder Side)を示す模式図である。図7は、図5および図6に示す無線ネットワーク装置50における、本考案の実施例による平板アンテナ60部分を示す拡大図である。
基板51の第1の層面511(および第2の層面512)上にはお互いに垂直に交わる第1の方向(X方向)および第2の方向(Y方向)が定義され、基板51は少なくとも一つの第1の方向とほぼ垂直である第1の辺縁513および第2の方向とほぼ垂直である第2の辺縁514と第3の辺縁515を備え、第2の辺縁514および第3の辺縁515は第1の辺縁513の両末端にそれぞれ接続される。
図5に示すように、接地部53から前縁531、第1の側縁532、第2の側縁533、第1の後縁534および第2の後縁535までは実質的に階段状の構造となっている。接地部53前縁531の両側部には第1の側縁532および第1の後縁534と、第2の側縁533および第2の後縁535とによって定義される接地部53に被覆されないブロック状の区域がそれぞれ形成され、第2のアンテナ62および第3のアンテナ63は、前述の第1の側縁532と第1の後縁534とによって定義される接地部53に被覆されない区域および第2の側縁533と第2の後縁535とによって定義される接地部53に被覆されない区域内にそれぞれ位置される。
このように、第2のアンテナ62と第3のアンテナ63との間は実質的に接地部53によって隔離され、第1のアンテナ61と第2のアンテナ62(または第3のアンテナ63)との間も接地部53によって隔離される。
直線溝614は本体部613中間に形成され、本体部613の第1の辺縁513付近の末端から第1の方向に沿って接地部53方向へと所定の長さ延伸する。両延伸部615、616はそれぞれ本体部613の第1の辺縁513付近の端部の左右両側からほぼ平行に第2の方向に沿って所定の長さ延伸する。
T型放射体611の本体部613は第2の層面512上の接地部53と接続される。第1の層面511上のマイクロストリップライン612周囲付近の区域には第2の層面512の本体部53と対応し、外形輪郭が同一のもう一つの本体部613aが設けられる。もう一つの本体部613aは第1の層面511上に位置する接地部53と接続される。
湾曲部618の一端は、第1の直線部617一端に接続され、第2の方向に沿って延伸し、直線溝614を跨ぐように設けられている。第2の直線部619の一端は、湾曲部618の他端に接続され、直線溝614の方向にほぼ平行に沿って接地部53の方向に延伸する。
本体部613およびその末端から両側部へと延伸する延伸部615、616は、視覚上T字に類似する形状を構成し、マイクロストリップライン612とT型放射体611の組み合わせはダイポールアンテナ(Dipole Antenna)の特性を備えるので、T型ダイポールアンテナと称する。
端段部621の一端は、接地部53の第1の側縁532に隣接し、第2の方向に所定の若干突出する。第1の湾曲段622の一端は、端段部621の他端に接続され、第1の方向に沿って第1の辺縁513の方向から離れる方向へ第1の長さ延伸する。第2の湾曲段623の一端は第1の湾曲段622の他端に接続され、第2の方向に沿って第2の辺縁514に接近する方向へと第2の長さ延伸する。第3の湾曲段624の一端は第2の湾曲段623の他端に接続され、第1の方向に沿って第1の辺縁513のに接近する方向へと第3の長さ延伸する。第4の湾曲段625の一端は第3の湾曲段624の他端に接続され、第2の方向に沿って第2の辺縁514から離れる方向へと第4の長さ延伸する。
図5から分かるように、第2のアンテナ62の第1〜第4の湾曲段622〜625はD型に類似したアンテナ構造を構成する。第2のアンテナ62の第1の湾曲段622および第2の湾曲段623と接地部53の第1の側縁532および第1の後縁534との間は実質的に第2のアンテナ62の共振面を形成する。第3の湾曲段624と第4の湾曲段625と第1の湾曲段622と第2の湾曲段623との間に構成されるD型の区域は実質的に第2のアンテナ62の共振空洞を形成し、好適なアンテナ機能を提供する。
図9のアイソレーション曲線図から分かるように、約2.4GHz〜2.5GHzの使用帯域の範囲内において、本考案による平板アンテナ60の第1のアンテナ61と第2のアンテナ62との間のアイソレーション(Isolation:電気的な回路の分離)は−13.42dBと低い。本考案のアイソレーションは図2に示す従来技術の−6.01dBよりもはるかに優れるだけでなく、市場において高性能アンテナのアイソレーションに求められる−10dB未満よりもさらに低く、従来技術によるアンテナの欠点を大幅に改善した。
本実施例のこのような構成により、アンテナ放射パターンを備えて利得値を高め、死角を減少させ、アンテナ間のアイソレーションを高め、干渉を避け、アンテナの機能を高めることができる。
上述の実施例は本考案の応用可能範囲を制限するものではない。例えば、本考案の第1のアンテナ61は上述のT型ダイポールアンテナに制限されず、その他形式のダイポールアンテナ、モノポールアンテナまたはPIFA形式のアンテナとすることができる。また、本考案の第2のアンテナ62および第3のアンテナ63もモノポールアンテナに制限されず、PIFA形式のアンテナとすることもできる。
従って、本考案の特徴を損なうものでなければ、前記実施例に限定されないことは勿論であり、技術主旨および同等効果の変更は均等の範囲に含まれることも勿論である。
51 基板
511 第1の層面
512 第2の層面
513 第1の辺縁
514 第2の辺縁
515 第3の辺縁
52 制御回路
53 接地部
531 前縁
532 第1の側縁
533 第2の側縁
534 第1の後縁
535 第2の後縁
541、542、543 給電線
60 平板アンテナ
61 第1のアンテナ
611 放射体
612 マイクロストリップライン
613、613a 本体部
614 直線溝
615、616 延伸部
617 第1の直線部
618 湾曲部
619 第2の直線部
62 第2のアンテナ
621 端段部
622 第1の湾曲段
623 第2の湾曲段
624 第3の湾曲段
625 第4の湾曲段
63 第3のアンテナ
Claims (3)
- 基板、接地部、第1のアンテナおよび第2のアンテナを備え、
前記基板の層面上にはお互いに垂直に交わる第1の方向および第2の方向が定義され、前記基板は、少なくとも一つの第1の方向とほぼ垂直である第1の辺縁および第2の方向とほぼ垂直である第2の辺縁と第3の辺縁を備え、
前記接地部は、電気的アースであり、少なくとも基板の層面の一部区域を被覆しており、接地部の第1の方向には第1の辺縁と第1の間隔が隔てられ、第2の方向には第2の辺縁と第2の間隔が隔てられ、第3の辺縁と第3の間隔が隔てられ、
前記第1のアンテナは、接地部から前記第1の辺縁方向に延伸して設置され、前記第1の間隔に位置し、
前記第2のアンテナは、接地部から前記第2の辺縁方向に延伸して設置され、前記第2の間隔に位置する
ことを特徴とする無線ネットワーク装置に適用される平板アンテナ。 - 前記基板は、相対する第1の層面および第2の層面を備え、前記両層面上には接地部がそれぞれ設置され、前記接地部が両層面を被覆する区域はほぼお互いに対応し、輪郭が同一であり、前記第1のアンテナおよび第2のアンテナが前記第1の層面上に設置され、
前記第1のアンテナは、T型放射体およびマイクロストリップラインを備えるT型ダイポールアンテナであり、
前記T型放射体は、前記基板の第2の層面上に位置し、前記接地部から第1の方向に沿って近隣の第1の辺縁付近まで延伸する本体部と、前記本体部中間に形成され、前記本体部の第1の辺縁付近の末端から第1の方向に沿って接地部方向へと所定の長さ延伸する直線溝と、前記本体部の第1の辺縁付近の端部の左右両側からそれぞれほぼ平行に第2の方向に沿って所定の長さ延伸する二つの延伸部とを備え、
前記マイクロストリップラインは、前記基板の第1の層面上の直線溝付近に位置し、前記接地部からほぼ平行に直線溝の方向に沿って近隣の第1の辺縁付近まで延伸する第1の直線部と、一端が第1の直線部一端に接続され、第2の方向に沿って延伸し、直線溝を跨ぐ湾曲部と、一端が湾曲部の他端に接続され、ほぼ平行に直線溝の方向に沿って接地部の方向に延伸する第2の直線部とを備える
ことを特徴とする請求項1記載の無線ネットワーク装置に適用される平板アンテナ。 - 前記第2のアンテナは、モノポールアンテナであって、一端が前記接地部の第1の側縁に隣接し、第2の方向に所定の若干突出する端段部と、一端が前記端段部の他端に接続され、第1の方向に沿って第1の辺縁の方向から離れる方向へ第1の長さ延伸する第1の湾曲段と、一端が前記第1の湾曲段の他端に接続され、第2の方向に沿って第2の辺縁に接近する方向へと第2の長さ延伸する第2の湾曲段と、一端が前記第2の湾曲段の他端に接続され、第1の方向に沿って第1の辺縁に接近する方向へと第3の長さ延伸する第3の湾曲段と、一端が前記第3の湾曲段の他端に接続され、第2の方向に沿って第2の辺縁から離れる方向へと第4の長さ延伸する第4の湾曲段とを備え、
前記平板アンテナは、さらに第3のアンテナを備え、前記第2のアンテナに相対する前記接地部の他側に位置し、前記第2のアンテナと前記第3のアンテナとの間は前記接地部によって隔離され、前記第3のアンテナの形状は実質的に前記第2のアンテナの形状に対応することを特徴とする請求項1記載の無線ネットワーク装置に適用される平板アンテナ。
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