JP3121473U - 梯子滑り防止具、及び滑り防止具付き梯子 - Google Patents

梯子滑り防止具、及び滑り防止具付き梯子 Download PDF

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Abstract

【目的】左右に傾斜する屋根に梯子を立掛ける場合に、この梯子が左右にすべって転倒することを防止する。
【構成】本体部材2をその4隅に設けた係止手段21によって、梯子4の両脚41に固定する。本体部材2の中央位置に、回転軸31を介して押圧部材3を回転自在に取付ける。梯子4に人が登ると回転軸31に下方荷重が掛かるため、屋根5の傾斜が相違しても、常に押圧部材3の下面が全長に渡って屋根5の表面51を押圧する。したがって両者に大きな摩擦力が生じ、梯子4が左右方向に倒れることを防止できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば家屋の横側から左右に傾斜する屋根に梯子を立掛ける場合に、この梯子が左右にすべって倒れることを防止する梯子滑り防止具、及び滑り防止具付き梯子に関する。
梯子は、高所に登る簡易な手段として、古くから広く使用されてきた。現在では、伝統的な木製の梯子に替わって、アルミ製のものが主流を占め、中間部で折畳むと脚立になるもの、あるいは二重梯子を相互にスライド可能にして延長できるもの等、さまざまな形や長さのものが市販されている。
しかるに、梯子の基本形態はいずれも共通しており、数m〜10数mの縦長の脚部材を2本、数10cmの間隔で平行に並べ、両者の間に数10cmの間隔で、横部材からなるステップを取り付けたものになっている。そして、いずれの梯子も、地面等に両脚の先端を置いて、屋根や立ち木の枝等の高所に、浅い角度で立掛けて使用する。
ところが柔らかい地面等では、梯子に登って重量が加わると、両脚の先端の一方が沈み込んで、梯子が左または右に傾き、ときには転倒して思わぬ事故になる場合も多い。そこでこのような梯子の転倒を防止するために、梯子の両脚の先端に平板等を取り付け、接地面積を広くして沈みを防止するものがある。
しかるに梯子の幅は、上述したように高々数10cmと狭いため、梯子が長くなるに従って左右方向に傾き易くなる。特に人が上に登るにしたがって重心位置が高くなり、より左右方向の安定が悪くなる。そこで梯子の上部に滑り防止具を取り付け、この滑り防止具を屋根の上面に載せて、両者の摩擦力によって、梯子が左右方向に傾くことを防止する手段が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
この滑り防止具は、梯子の両脚の上部に、それぞれ棒状の支持体を突設し、この支持体の先端部分に、棒状の押圧体を回転自在に取り付けたものになっている。すなわちこの滑り防止具を取り付けた梯子を、この押圧体が屋根等の上面に接触するようにして立て掛け、人が登って荷重が加わると、この押圧体が屋根等の上面を押圧し、両者の摩擦力によって、梯子が左右方向等に傾くことを防止するものである。
特開平9−132990号公報(1〜4頁、図1、図4)
しかるに上述した特許文献1の技術には、次の改良すべき問題があった。すなわちこの特許文献1に記載の滑り防止具は、その添付図1に示されているように、左右の支持体15は、梯子の両脚の同じ高さ位置に、固定軸16を介して固定されているため、これらの支持体の先端に取りつけてある左右の押圧体20は、互いに同じ高さ位置にある屋根の表面に接触させるものになっている。すなわち家屋等の正面から、屋根に梯子を立掛ける場合の滑りを防止することを意図している。なお同添付図4には、左右の支持体65は、ボルト61、62によって、一見それぞれ高さが異なって取り付けられているように見えるが、少なくとも左右の支持体65を、任意の高低差をつけて取付けることはできない構成になっている。
したがって、上記図1に示されている滑り防止具付きの梯子を、家屋等の横側から傾斜する屋根に立掛けると、梯子の両脚が屋根の端部に接する高さは、左右で異なってしまうため、左右の押圧体20の一方は、傾斜する屋根の上面から浮いてしまい、その方向に梯子が倒れ易くなってしまう。また仮に同添付図4に示されている滑り防止具付きの梯子を使用するとしても、左右の支持体65の高低差が固定されているため、屋根の傾斜度が異なれば、左右の押圧体20の一方は、屋根の上面から浮いてしまう。すなわち特許文献1記載の滑り防止具は、いずれにせよ、家屋等の横側から傾斜する屋根に立掛ける場合には、左右方向への滑りを防止できない。
そこで本考案の第1の目的は、家屋等の横側から、左右に傾斜する屋根に梯子を立掛ける場合に、この屋根の傾斜度の相違にかかわらず、この梯子が左右にすべって転倒することを防止できる、梯子滑り防止具、及び滑り防止具付き梯子を提供することにある。また第2の目的は、立木の枝等の傾斜する棒状部材に梯子を立掛ける場合に、その棒状部材の傾斜度の相違にかかわらず、この梯子が左右および前後にすべって転倒することを防止できる、梯子滑り防止具、及び滑り防止具付き梯子を提供することにある。
上述した課題を解決すべく、本考案による梯子滑り防止具、及び滑り防止具付き梯子の特徴は、第1に、梯子の任意の高さ位置において、この梯子の両脚に係止自在な本体部材を備えていることにある。これによって、立掛ける屋根の高さに応じて、本体部材の取り付け高さを容易に変更することができる。第2に、本体部材には、押圧部材が回転自在に設けてあることにある。これによって、屋根等の傾斜度が相違しても、押圧部材が屋根等の上面に沿って回転し、この押圧部材の下面を容易に屋根等の上面に当接させることができる。
第3に、押圧部材の回転中心を梯子の両脚の中間位置近傍に設け、その回転中心の両側において、この押圧部材の下面に、それぞれ当接部分を設けたことにある。これによって、後述するように、人が登ったときの下方向き荷重が、常に押圧部材の回転中心を挟んだ両側に掛かるようにできるので、左右方向への滑りを確実に防止することができる。
すなわち本考案による梯子滑り防止具、及び滑り防止具付き梯子は、梯子の裏面に装着する本体部材と、この本体部材の裏面に回転自在に設けた押圧部材とを備え、上記本体部材は、上記梯子の任意の高さ位置において、この梯子の両脚に係止自在な係止手段を有している。また上記押圧部材の回転中心は、上記梯子の両脚の中間位置近傍にあって、この押圧部材の回転面は、この梯子の裏面と平行であり、上記押圧部材の下面は、上記回転中心の両側において、傾斜する被押圧面にそれぞれ当接する当接部分を有している。
ここで上記押圧部材の裏面は、上記回転中心の両側において、ほぼ垂直な被押圧面にそれぞれ当接する当接部分を有していることが望ましい。これによって、屋根等の端面が凸凹して、梯子の両脚の一方が、この屋根等の端面に接触させ難い場合には、この屋根の下の軒等の垂直な表面に、この押圧部材の裏面を当接させて、左右方向への滑りを防止させることができる。
また上記当接部分は、滑り防止部材を備えていることが望ましい。これによって、被押圧面との摩擦力を増加させて、より効果的に左右方向への滑りを防止させることができる。
ところで梯子を屋根に立掛ける際に、例えば押圧部材が垂直位置に回転してしまうと、この押圧部材を屋根等の傾斜面上に当接させることが困難になる。そこで上記本体部材と押圧部材との間には、この押圧部材の回転を摩擦力によって抑制する回転抑制手段を設けておくことが望ましい。これにより予め押圧部材を屋根等の傾斜角度に合せた状態で保持することができるので、この押圧部材を屋根等の傾斜面上に、より容易に当接させることができる。
上記押圧部材の両端部には、それぞれこの押圧部材の裏面から突出するフック部材が着脱自在に設けてあることが望ましい。これにより立木の枝等の傾斜する棒状部材に梯子を立掛ける場合に、この棒状部材の傾斜度の相違にかかわらず、左右両方のフック部材を立木の枝等に引っ掛けることができるため、梯子が左右または前後方向にすべって転倒することを防止できる。またフック部材は着脱自在であるため、屋根に立掛ける等の不要な場合には、容易に取り外すことができる。さらに上記フック部材は、弾性部材で覆われていることがより望ましい。立木の枝等の傾斜する棒状部材との摩擦力が増加すると共に、この立木の枝等へ損傷を与えることを防止できる。
また上記梯子滑り防止具を備えた滑り防止具付き梯子を、容易に構成することもできる。
ここで「梯子」とは、上述したように2本の縦長の脚部材に間に、横材からなるステップを、所定の間隔で取付けたものを意味し、その形状、長さ、及び材質を問わない。また上述したように、中間部で折畳むと脚立になるもの、あるいは二重梯子を相互にスライド可能にして、延長できるもの等も含む。「裏面」とは、人が登る梯子の面と反対側の面を意味する。「本体部材」及び「押圧部材」は、ここで定義されている他は、いずれもその形状や材質は問わない。
「係止自在」とは、本体部材を、梯子の両脚に一時的に固定したり、この固定を解除したりすることができることを意味する。「係止手段」とは、例えば、ねじまたはカム等によって、挟持部材を梯子の両脚面に押圧させるもの、梯子の両脚面に所定のピッチ間隔で設けた孔に、ノックピンやボルト等を挿入等するものが該当する。「滑り防止部材」とは、ゴム材等の材料自体の表面摩擦抵抗が大きいもの、又は表面を粗面化若しくは表面に突起部を設けた金属や合成樹脂等が該当する。
「フック部材」とは、立木の枝等の棒状部材に、上方から引っ掛けることができる、先端部が下方に曲がった鉤状の部材を意味し、例えばL字形状のものや円弧形状のものが該当する。また「弾性部材で覆われている」とは、ゴムや合成樹脂等からなるカバーを装着する場合の他、これらの部材を被覆材として積層する場合等を含む。
第1に、本体部材を、梯子の両脚に係止自在にすることによって、立掛ける屋根の高さに応じて、本体部材の取り付け高さを容易に変更することができる。第2に、押圧部材を、本体部材に回転自在に設けることによって、傾斜度が相違しても、押圧部材の下面を屋根等の上面に沿って容易に当接させることができる。
第3に、押圧部材の回転中心を梯子の両脚の中間位置近傍に設け、その回転中心の両側において、この押圧部材の下面に、それぞれ当接部分を設けることによって、常にこの押圧部材の回転中心の両側を屋根等の上面に当接させることができため、左右方向への滑りを確実に防止することができる。
また押圧部材の裏面に、上記回転中心の両側において、ほぼ垂直な被押圧面にそれぞれ当接する当接部分を設けることによって、屋根の下の軒等の垂直な表面に、この押圧部材の裏面を当接させて、左右方向への滑りを防止させることができる。さらに上記当接部分に、滑り防止部材を備えることによって、より効果的に左右方向への滑りを防止させることができる。また本体部材と押圧部材との間に、回転抑制手段を設けることによって、この押圧部材を屋根等の傾斜面上に、より容易に当接させることができる。
押圧部材の両端部の裏面にフック部材を着脱自在に設けることによって、立木の枝等の傾斜する棒状部材に梯子を立掛ける場合に、その棒状部材の傾斜度の相違にかかわらず、この梯子が左右または前後方向にすべって転倒することを防止できる。さらに上記フック部材を、弾性部材で覆うことによって、立木の枝等の傾斜する棒状部材との摩擦力が増加すると共に、この立木の枝等へ損傷を与えることを防止できる。
まず最初に図1〜図2を参照しつつ、本考案による梯子滑り防止具の構成と作用とを概説する。図1は、右下方向に傾斜する屋根5に、家屋の横側から梯子4を立掛けた状態を示しており、この梯子の上部に、本発明による梯子滑り防止具1が取付けてある。梯子滑り防止具1は、梯子4の裏面に装着する本体部材2と、この本体部材の裏面に回転自在に設けた押圧部材3とを備えている。
本体部材2は、厚さ4.5mmのアルミ製の矩形平板からなり、梯子4の幅よりやや大きい横幅と、この梯子のステップ42の間隔よりやや小さい高さに形成してある。また本体部材2は、その4隅部分にそれぞれ係止手段21を有しており、この係止手段によって、この本体部材を梯子4の左右の脚41に固定する。一方押圧部材3は、アルミの板金製であって、矩形断面の中空管からなる。押圧部材3は、本体部材2の中央部位置にある回転軸31を中心として、この本体部材の裏面と摺動しつつ回転自在に取付けられている。なお本体部材2および押圧部材3は、例えば鉄、ステンレス等の他の金属を使用してもよい。
図2は、図1に示した梯子4等を建物の正面から見た場合を示している。すなわち梯子4を、建物の横側から手前下方に傾斜する屋根5の端部に立掛けて、この梯子の下部を左方向に引くと、押圧部材3は、回転軸31を中心として回転し、この押圧部材の下面の全長が、この屋根の上面51に当接する。したがって、人が梯子4に登ってこの梯子に下方向の荷重が掛かると、押圧部材3の下面が屋根5の上面51に押付けられ、両者の摩擦力によって、この梯子が手前方向に滑り落ちることを防止できる。
なお本考案の特徴の1つは、押圧部材3は、屋根5の上面51に当接させた後も、回転自在であって、特にこの回転を固定しないことである。すなわち図3に示すように、梯子4に人が登ると、その体重等の下向き荷重Wは、この梯子の中央位置にある回転軸31に掛かる。この場合、仮に押圧部材3の右端部Aが持ち上がろうとしても、この押圧部材は、下向き荷重Wによって、左端部Bを支点として時計方向に回転しようとし、結局、右端部Aは浮き上がることはない。これは押圧部材3の左端部Bについても同様である。したがって押圧部材3の下面は、常に全長に渡って、傾斜する屋根5の上面51に押付けられ、両者の摩擦力が確保される。
これとは逆に、何らかの手段を用いて、押圧部材3の回転を固定するようにすると、例えば図3に示すように、この押圧部材の右端部Aが浮き上がった状態で、
固定してしまう場合もありうる。このような場合には、押圧部材3の左端部Bだけが屋根5の上面51に接触することになって、十分な摩擦力が得られない。それに加えて押圧部材3は、回転軸31に掛かる下向き荷重Wによって、その左端部Bを支点として、時計方向に回転しようとし、その結果この梯子の上部は、右方向に倒れる力が生じてしまう。したがって、何らかの手段を用いて押圧部材3の回転を固定するようにすると、かえって梯子4の安定性が低下してしまう。
さて次に、上述した梯子滑り防止具の構成と作用との詳細について、図4〜図10を参照しつつ説明する。図4は、梯子滑り防止具1について、押圧部材3の回転軸31を含む水平断面を示す。本体部材2は、中央部分に貫通穴2aを有し、この穴に挿入される回転軸31によって、押圧部材3が回転自在に設けられている。本体部材2の左右端は、この本体部材の剛性を高めるために、手前方向に屈成したリム部2bが形成してある。また本体部材2の4隅には、それぞれ梯子4の左右の脚41に係止自在な係止手段21が設けてある。
係止手段21は、板状の挟持片21aと、この挟持片の裏面内側に溶接されたスペーサ21bと、本体部材2から手前方向に、溶接にて突設された雄ねじ21cと、この雄ねじ21cに螺合する蝶型ナット21dとから構成される。そして挟持片21aの裏面外側と本体部材2の表面との間に、コの字状の断面を有する梯子4の脚41のリム部41aを挟んだ状態で、蝶型ナット21dを締め付けることによって、この本体部材を梯子の任意の高さに固定する。なお雄ねじ21cを通す、挟持片21aに設けた開口穴21eは、左右方向の長穴に形成してあり、梯子4の両脚41の幅が相違しても、本体部材2を固定できるようにしてある。
図5は、梯子104の両脚141の断面形状が外側に開口するコの字形状の場合の、本体部材102を固定する係止手段121を示している。なお図4に示すものと同様の部品や部位については、参照を容易にするために、図4に示す部品番号に一律100を加えた部品番号にしてある。
次に図6及び図7を参照しつつ、押圧部材3について説明する。押圧部材3は、矩形断面の筒状部材32であって、厚さ2mmのアルミ材からなる板金製である。筒状部材32の長さは、本体部材2の横幅よりやや大きめにしてあり、その中央部の表裏面には、それぞれ開口穴32aが開口している。押圧部材3は、開口穴32aに挿入された回転軸31によって、本体部材2の裏面に回転自在に取付けられる。すなわち回転軸31は、一端部に抜け止め用のフランジ部31bを形成し、他端部に雄ねじ部を形成した円柱軸31aからなり、この雄ねじ部を本体部材2の中央部に設けた開口穴2aに挿入し、セルフロッキング・ナット31cによって、本体部材2の裏面に、押圧部材3を回転自在に取付ける。なお押圧部材3の内側には、円柱軸31aの廻りに中空のカラー33が挿入してあり、セルフロッキング・ナット31cの締め付け力によって、筒状部材32が潰れないようにしてある。
また筒状部材32が本体部材2の裏面に接する面には、開口穴32aを中心とした浅い座ぐり部32bが設けてあり、この座ぐり部に、波型に形成したウエブスプリング・ワッシャ39が挿入してある。すなわち回転抑制手段であるウエブスプリング・ワッシャ39の押圧力によって、筒状部材32とこれに接する本体部材2の裏面とは、このウエブスプリング・ワッシャを介して、常に一定の摩擦力が発生する。したがって押圧部材3は、一定以上の手動力を加えれば容易に回転すると共に、任意の回転角度において、多少の振動等が加わった場合にでも、その角度にこの押圧部材を保持することができる。
このため屋根5の傾斜角度を目測して、予め押圧部材3をその傾斜角度近くに設定しておけば、梯子4をこの屋根に立掛ける際の振動等によって、例えばこの押圧部材が垂直位置近くまで大きく回転することがないため、この屋根の上面51に押圧部材の下面を、容易に接触させることができる。なお押圧部材3が大きく回転することを防止する手段としては、本体部材2の上下両端部に、それぞれ裏面方向に屈成したリム部2dを設けて、このリム部によって、押圧部材3が所定の角度以上に回転しないようにしてもよい。
押圧部材3の筒状部材32の下面と裏面とには、合成ゴム材からなる滑り防止部材34、35が、それぞれ接着剤等で張り付けてある。なお滑り防止部材34、35は、平板形状でも足りるが、例えば図6に示す円弧形状のように、断面が外側に突出する形状にすることが望ましい。滑り防止部材34、35を、屋根5の上面51や垂直な軒下面等に、それぞれ確実に接触させることができるからである。
図8〜図10に、押圧部材等の他の実施の形態を示す。なお図1〜図7に示すものと同様の部品や部位については、参照を容易にするために、これらの図に示す部品番号に一律、図8及び図9については200、図10については300を加えた部品番号にしてある。さて図8及び図9に示すように、押圧部材203は、アルミ板を直角に屈成したL字状部材232を有し、その下面の両端部分には、それぞれアルミ板製の押圧パット236が溶接してある。押圧パット236の下面と、この押圧パット及びL字状部材232の裏面とには、それぞれ合成ゴム材からなる滑り防止部材234、235が接着剤等で張り付けてある。またL字状部材232の中央には、開口穴232aが設けてある。そして押圧部材203は、開口穴232aに挿入した回転軸231によって、本体部材202の裏面に回転自在に取付けられる。
図10に示す本体部材302には、回転軸331の左右に、それぞれ円弧溝302eが軸対称に開口している。また押圧部材303の本体部材302の裏面に接する側には、円柱状の突起部337が左右に2個設けてあり、これらがそれぞれ円弧溝302eに係合している。そして突起部337の先端には、それぞれセルフロッキング・ナット338が螺合しており、これらの突起部が円弧溝302eから外れないようにしてある。したがって押圧部材303に生じる左右、上下、及び前後方向の反力は、突起部337に分散し、回転軸331が受持つ荷重が低減するため、この回転軸が不用意に破損したりすることを防止できる。
次に図11及び図12を参照しつつ、他の実施の形態を説明する。なお図1〜図10に示すものと同様の部品や部位については、参照を容易にするために、これらの図に示す部品番号に一律、400を加えた部品番号にしてある。さて図11に示すように、押圧部材403の両端部には、それぞれこの押圧部材の裏面から突出するフック部材406が着脱自在に設けてある。フック部材406は、図12に示すように、ステンレス製の棒状部材からなるフック本体461と、このフック本体を、押圧部材403の両端部に着脱自在に取付けるための円筒状のカラー部材463と、蝶型ナット464とを備えている。
フック本体461は、押圧部材403の裏面から突出するように取付けられており、その先端部分463bを下方向にほぼ直角に曲げて、全体でL字形状になるように形成してある。フック本体461には、押圧部材403の裏面から突出する部分に、合成ゴムからなる弾性部材462を焼き付けてある。またフック本体461の弾性部材462で覆われていない部分は、雄ねじ461aが形成してある。円筒状のカラー部材463は、押圧部材403の両端部に溶接結合された蓋部465に溶接結合されており、その先端部がこの押圧部材の裏面から、やや突出している。また円筒状のカラー部材463の根元付近には、フック本体461の雄ねじ461aと螺合する雌ねじ463aが形成してある。
フック部材406を押圧部材403に取付けるには、まずフック本体461の雄ねじ461aに蝶型ナット464を取り付け、この雄ねじを円筒状のカラー部材463の雌ねじ463aに螺合させる。そしてフック本体461の先端部分463bがほぼ下方向に向いた状態で、蝶型ナット464をカラー部材463の突出面に締め付けて、このフック本体をロッキングする。
このように回転自在の押圧部材403の両端部に、フック部材406を取付ければ、図11及び図12において2点鎖線で示した立木の枝等に、その傾斜度に合せて、容易にフック本体461を引っ掛けることができ、梯子404が、左右及び前後方位に滑ることを防止することができる。
本考案による梯子の滑り防止具及び滑り防止具付き梯子は、いずれも家屋の横側から、左右に傾斜する屋根に梯子を立掛ける場合に、この屋根の傾斜度の相違にかかわらず、この梯子が左右にすべって転倒することを防止できるため、梯子の製造や、これを使用する建築に関する産業等に広く利用可能である。
滑り防止具を装着した梯子を傾斜する屋根に立掛けた場合の正面図である。 滑り防止具を装着した梯子を傾斜する屋根に立掛けた場合の側面図である。 梯子滑り防止具の作用効果を示す説明図である。 梯子滑り防止具の一部水平断面図である。 他の梯子滑り防止具の一部水平断面図である。 梯子滑り防止具の一部縦断面図である。 梯子滑り防止具の背面図である。 他の押圧部材の背面図である。 他の押圧部材の側面図である。 他の梯子滑り防止具の正面図である。 他の梯子滑り防止具の背面図である。 他の梯子滑り防止具の一部縦断面図である。
符号の説明
1 梯子滑り防止具
2、102、202、302、402 本体部材
21、121 係止手段
3、203、303、403 押圧部材
31、231、331、431 回転軸
34、234 滑り防止部材
35、235 滑り防止部材
39 ウエブスプリング・ワッシャ(回転抑制手段)
4、104、304、404 梯子
41、141、341、441 脚
406 フック部材
461 フック本体
462 弾性部材
5 屋根
51 屋根の上面(被押圧面)

Claims (7)

  1. 梯子の裏面に装着する本体部材と、この本体部材の裏面に回転自在に設けた押圧部材とを備え、
    上記本体部材は、上記梯子の任意の高さ位置において、この梯子の両脚に係止自在な係止手段を有し、
    上記押圧部材の回転中心は、上記梯子の両脚の中間位置近傍にあって、この押圧部材の回転面は、この梯子の裏面に平行であり、
    上記押圧部材の下面は、上記回転中心の両側において、傾斜する被押圧面にそれぞれ当接する当接部分を有している
    ことを特徴とする梯子滑り防止具。
  2. 請求項1において、上記押圧部材の裏面は、上記回転中心の両側において、ほぼ垂直な被押圧面にそれぞれ当接する当接部分を有している
    ことを特徴とする梯子滑り防止具。
  3. 請求項1または2において、上記当接部分は、滑り防止部材を備えている
    ことを特徴とする梯子滑り防止具。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの1において、上記本体部材と押圧部材との間には、この押圧部材の回転を摩擦力によって抑制する回転抑制手段が設けてある
    ことを特徴とする梯子滑り防止具。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの1において、上記押圧部材の両端部には、それぞれこの押圧部材の裏面から突出するフック部材が着脱自在に設けてある
    ことを特徴とする梯子滑り防止具。
  6. 請求項5において、上記フック部材は、弾性部材で覆われている
    ことを特徴とする梯子滑り防止具。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの1に記載の梯子滑り防止具を備えることを特徴とする滑り防止具付き梯子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011213476A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Murata Machinery Ltd 設置機構
JP2012166773A (ja) * 2011-01-24 2012-09-06 Uchiyama Shokai:Kk トラック用引っ掛け足場

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