JP3121212B2 - 三次元形状測定装置 - Google Patents

三次元形状測定装置

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JP3121212B2 JP06172109A JP17210994A JP3121212B2 JP 3121212 B2 JP3121212 B2 JP 3121212B2 JP 06172109 A JP06172109 A JP 06172109A JP 17210994 A JP17210994 A JP 17210994A JP 3121212 B2 JP3121212 B2 JP 3121212B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定盤上に固定する等し
た被計測物に対して三次元の計測やけがき処理を行う三
次元形状測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】定盤上に載置した被計測物や定盤に隣接
する床面に停止させた被計測物等に対して三次元のアプ
ローチを行い、寸法取り計測やけがき処理を行う三次元
形状測定装置が実用化されている。三次元形状測定装置
の用途の例は、自動車車体の粘土モデルやの実車体の三
次元形状を代表する多数の点のXYZの数値データを採
取する、金型の三次元曲面上の所定のXYZ座標位置に
後工程用のけがき線を形成すること等である。三次元形
状測定装置は、被計測物を固定する定盤と、被計測物の
周囲で定盤上を移動可能な計測部とで構成され、計測部
は、その裏面側に配置された複数の車輪に支持され、定
盤側に設けた特別な案内面を倣って定盤上を第1軸の方
向に移動可能なベースと、ベース上に起立させたコラム
に沿って定盤面と垂直な第2軸の方向に移動可能なヘッ
ドと、ヘッドに支持されて第1軸および第2軸の両方に
垂直な第3軸の方向に移動可能なアームとを有する。ア
ームの先端には、目的とする用途に応じてポイントセン
サ(タッチプローブ、ノンコンタクトプローブ:レーザ
ー方式等)やけがき針が装着される。
【0003】図5を用いて、従来の三次元形状測定装置
を説明する。図5は三次元形状測定装置の斜視図であ
る。ここでは、定盤51上に固定した図示しない被計測
物に対してベース53を四方からアプローチさせて三次
元の計測を実行する。コラム54の高さは、最も標準的
なもので2.5m前後あり、ヘッド54に2m余りの上
下ストロークを可能にしている。この場合、作業者は、
通常、定盤51の上に立ち上がってヘッド55等を操作
する。なお、コラム54の高さは用途に合わせて1m以
下の低いものから3mを越える高いものまで種々ある。
ベース53の移動量からX軸、コラム54に沿ったヘッ
ド55の移動量からZ軸、ヘッド54からのアーム56
の送り出し量によってY軸の寸法取りがそれぞれ可能で
ある。
【0004】被計測物を固定する定盤51の表面には、
直行する2方向の送り溝51A、51Bを設けてある。
定盤51の裏面側には図示しないリブ構造が形成され、
被計測物、ベース53、操作者の体重を支持してもたわ
み量を抑制した高い剛性が確保される。X軸方向の送り
溝51Bと平行に、リニヤホルダー52を定盤51に固
定してある。リニヤホルダー52は、ベース53の駆動
機構と計測尺とを兼ねており、2つのリニヤブロック5
2A、52Bによって、送り溝51A、51Bの任意の
位置に取り付け可能である。リニアホルダー52は、上
面にデジタルスケール(一般的には光学読取り式、磁気
スケールも可)を貼り付け、見えない奥側の側面にラッ
クを形成してある。ベース53上のベース送りノブ57
Aに軸連結してベース54内に格納したピニオン歯車が
このラックに噛み合う。作業者がベース送りノブ57A
を回転させると、ベース53は、送り溝51Bに沿って
X軸方向に移動する。また、ベース53に固定した図示
しない読取りヘッドでリニアホルダー52のデジタルス
ケールの目盛りを読み取ってX軸方向の移動量がデジタ
ル表示される。表示は、ベース53の上空に設けて固定
した図示しないXYZ座標値の表示装置になされる。
【0005】ベース53は、裏面に3か所以上(コラム
54高さが3mを越える大型の装置では5か所の例もあ
る)、図示しないローラ車輪を設けており、わずかな力
でも定盤51上を送り溝51Bの方向に自由に移動でき
る。また、裏面に設けた図示しないガイドローラが送り
溝51Bの側壁を案内して、ベース53の進行方向を送
り溝51Bの方向に一致させる。なお、リニアホルダー
52をY方向の送り溝51Aに付け換え、ベース53を
90度回転させて送りローラの回転方向を送り溝51A
の方向に一致させ、さらに、前述のガイドローラを送り
溝51Aに落とし込むこととすれば、ベース53をY方
向に移動できる。このような操作を繰り返して、ベース
53は、定盤51の中央に固定された被計測物を囲む4
方向を周回可能である。
【0006】ベース53上に直立するコラム54は、ヘ
ッド55をZ軸(垂直)方向に移動可能に支持する。コ
ラム54は、3つの弦を切り欠いた円形の断面(方形断
面の場合もある)を持ち、3つの弦の平面に、ヘッド5
5に設けた3組の摩擦ローラがそれぞれ押し付けられ
る。コラム54は、これらの摩擦ローラによって拘束さ
れるヘッド55のY方向の送り軌道である。また、送り
駆動に関しては、コラム54の正面側の平面を拘束する
摩擦ローラにヘッド送りノブ57Cが連動(例えば軸連
結)している。なお、コラム54側にラックを設け、ヘ
ッド55内に格納したピニオンギアをこのラックに噛み
合わせる場合もある。コラム54内にはワイヤ58Aに
よっておもりが吊り下げられ、おもりは滑車58を介し
てヘッド55を上方に付勢する。従って、操作者は、ヘ
ッド送りノブ57Cを操作して、ヘッド55をコラム5
4に沿って上下方向に軽快に送り移動できる。Z方向の
計測は、コラム54に貼り付けたデジタルスケールをヘ
ッド55に取り付けた図示しない読み取りヘッドで読み
取って、X軸座標値とともにデジタル表示する。
【0007】ヘッド55に水平に支持されたアーム56
は、先端に計測用アタッチメント59を取り付け、ヘッ
ド55からの送り出し量を自由に設定できる。アーム5
6もまた、3つの弦を切り欠いた円形の断面を持ち、ヘ
ッド55に設けた別の3組の摩擦ローラによって3つの
平面がそれぞれ拘束される。アーム56の下側の平面を
拘束する摩擦ローラが、アーム送りノブ57Bに連動
(例えば軸連結)している。操作者は、アーム送りノブ
57Bを操作して、ヘッド55からアーム56を自由な
長さに送り出し可能である。Y方向の計測は、アーム5
6に貼り付けたデジタルスケールをヘッド55に取り付
けた図示しない読み取りヘッドで読み取って、X軸、Z
軸の座標値とともにデジタル表示する。
【0008】計測用アタッチメント59は、タッチプロ
ーブの先端部が物体に接触した瞬間にトリガー信号を発
生する。デジタル表示されたX軸、Y軸、Z軸の座標値
をこのトリガー信号のタイミングでロックさせて、被計
測物表面の1つの座標値が採取される。タッチプローブ
は、少なくとも測定時の送り方向(好ましくはすべての
方向)に逃げ得る構造で支持され、この逃げ量が接触後
のアーム56の送り出し量を吸収する。計測用アタッチ
メント59をけがき針アタッチメントに交換してけがき
作業を行うこともできる。
【0009】以上のように説明した従来例の三次元形状
測定装置における粘土モデル寸法取り作業の例は以下の
手順で実行される。まず、定盤51の中央に被計測物の
粘土モデルを固定し、その直近のX軸方向の送り溝51
Bにベース53をガイドさせ、2つのリニアブロック5
2A、52Bを固定して、リニアホルダー52を送り溝
51Bに対して平行かつ水平に位置決めする。そして、
ベース送りノブ57Aを操作してベース53を移動し、
計測アタッチメント59Aの針先を所定のX座標位置に
案内してベース53を定盤51上に位置決め固定する。
次に、ヘッド送りノブ57Cを操作してヘッド55を上
下させ、計測アタッチメント59Aの針先を所定のZ座
標位置に案内してヘッド55をコラム54上に位置決め
固定する。この状態で、アーム送りノブ57Bを操作し
てアーム56を送り出し、計測アタッチメント59Aの
針先を粘土モデルに接触させて、表示装置に表示された
X軸、Y軸、Z軸の座標値をロックさせる。ロックされ
た座標値を粘土モデル表面の三次元データの1つとして
取り込む。ヘッド55の高さ位置を順次移動させて、1
つのX座標値における複数のZ座標値について粘土モデ
ルの三次元形状のX軸、Y軸、Z軸の座標値を確定させ
た後に、ベース53を移動させて次のX軸座標値で同様
の操作を繰り返す。
【0010】三次元形状測定装置によれば、定盤51上
空の空間のすべての点が原点を共有するXYZ座標値と
して直接に取り出されるから、計測ごとの繁雑な原点取
り操作、計測値の複雑な差し引き計算、被計測物の回転
移動や段取り作業が不要である。なお、ここでは、ベー
スの読み取りヘッドがリニヤホルダーのデジタルスケー
ルを読み取ってベース送り量を計測しているが、特定の
大きさの被測定物だけを扱う専用機や、定盤がベース送
り軌道としてのみ機能する形式の三次元形状測定装置で
は、定盤のエッジや表面にデジタルスケールを直接貼り
付けて固定している場合もある。いずれにせよ、ベース
に設けた読み取りヘッドが定盤側のデジタルスケールを
読み取る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来例の三次元形状測
定装置では、定盤51上におけるベース53の移動可能
な範囲がリニヤホルダー52の長さによって制限される
問題がある。ベース53に可能な最大の送り量は、リニ
ヤブロック52A、52Bの間隔からベース53の送り
溝51B方向長さを差し引いた距離である。従って、こ
の距離よりも大き寸法を持つ被計測物、例えば、自動車
の実物大粘土モデルの場合、寸法取りの途中で、一旦リ
ニヤホルダー52を定盤51から取り外し、送り溝51
Bの方向に移動させて、改めて定盤51に位置決め固定
し直す必要がある。この場合、X座標値の連続性が途絶
えるから、新しい位置のリニヤホルダー52について原
点合わせを行う必要がある。例えば、元の位置のリニヤ
ホルダー52で計測完了した被計測物上の一点に計測用
アタッチメント59の針先を位置決めして、元の位置の
リニヤホルダー52によるX座標値が新しい位置のリニ
ヤホルダー52についても得られるように、XYZ座標
値の表示装置のデジタル表示を調整する。
【0012】定盤51上におけるリニヤホルダー52の
移動は、本来の寸法取り作業を中断させて、作業の合計
の所用時間を引き伸ばすから作業効率上好ましくない。
リニヤホルダー52の移動の際に原点合わせを誤る可能
性が有り、原点合わせを誤ると新しい位置のリニヤホル
ダー52による計測値がすべて無駄となる。原点合わせ
の誤りの可能性は、計測結果の信頼性を損なわせ、同じ
計測の繰り返しや度重なる検査を必要とさせ、相乗的に
測定結果の必要コストを増大させる。作業者の作業意欲
を損なわせもする。
【0013】リニヤホルダー52の付け替え移動を不要
とするためには、リニヤホルダー52を長くすればよ
い。しかし、リニヤホルダー52は、高価な材料を高精
度に加工した測定スケールそのもので、ラック等を設け
た精密機械でもあるから、長いリニヤホルダー52の製
作は著しく困難となり、製作コストを増大させる。取扱
いや保管のコストも高まって、三次元形状測定装置の維
持コストも増大する。リニヤブロック52A、52Bの
長いスパンを耐えて必要な剛性を確保するためにリニヤ
ホルダー52の幅や厚さを増大させると、持ち運びや取
り付け作業が不便となるとともに、ベース53のリニヤ
ホルダー52を保持する部分も設計し直す必要がある。
【0014】ところで、定盤に予めデジタルスケールを
移動不可能に固定したスケール固定型の三次元形状測定
装置では、送り移動経路に沿ってデジタルスケールが続
く限り送り量を計測でき、リニヤホルダーの付け替えは
全く不要である。しかし、長いデジタルスケールが高価
につくことに変わりなく、長いデジタルスケールは装置
のコストを高める。定盤がベースの一定の送り軌道とし
てのみ使用される場合には、デジタルスケールの必要本
数は1本でもよいが、定盤上に不特定の被測定物を載置
して計測を行う場合には、予想されるベース送りの経路
のすべてにデジタルスケールを配置する。デジタルスケ
ールのコストが著しく高まる一方で、定盤のいくつかの
デジタルスケールはほとんど使用されることが無い。多
数の定盤で1つの測定器(ベースから上の部分)を共有
する場合、すべての定盤に共通のデジタルスケールが必
要となる。光学読み取り式のデジタルスケールを設けた
定盤では磁気スケール読み取り式の測定器を使用できな
い。
【0015】本発明は、高価なリニアホルダーやデジタ
ルスケールが不要で、大型の被測定物の場合でも、計測
を中断してリニヤホルダーの付け替えやベースの送り方
向の原点合わせをしなくて済む三次元形状測定装置を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の三次元形状測
定装置は、定盤面を転動する複数の車輪に支持され、前
記定盤側に設けた案内面を倣って前記定盤上を第1軸の
方向に移動可能なベースと、前記ベース上に起立させた
コラムに沿って、前記定盤面と垂直な第2軸の方向に移
動可能なヘッドと、前記ヘッドに支持されて、第1軸お
よび第2軸の両方に垂直な第3軸の方向に移動可能なア
ームとを有する三次元形状測定装置において、前記ベー
スに第1軸の方向に離して複数個配置され、該第1軸方
向の移動に伴って、前記定盤面を倣って転動する計測ロ
ーラと、前記計測ローラの回転角度を計測する回転エン
コーダ機構と、前記回転エンコーダ機構が計測した回転
角度から前記定盤上における前記計測ローラの転動長さ
を求める換算手段とを設け、前記回転エンコーダ機構
は、複数の前記計測ローラを連動させて、その両方から
同時に前記回転角度を取り出す回転連動機構を有するこ
ととしたものである。
【0017】 請求項2の三次元形状測定装置は、請求
項1記載の構成において、前記計測ローラは、前記ベー
スに設けた他の2組の前記車輪と協働して、前記ベース
を前記定盤上に三点支持する位置に配置されるものであ
る。
【0018】 請求項3の三次元形状測定装置は、請求
項2記載の構成において、前記コラムと前記ベースの取
り付け部分に、前記ベースに対する前記コラムの傾きを
すべての方向で微調整可能な傾き角設定機構を設けた
のである。
【0019】 請求項4の三次元形状測定装置は、定盤
面を転動する複数の車輪に支持され、前記定盤側に設け
た案内面を倣って前記定盤上を第1軸の方向に移動可能
なベースと、前記ベース上に起立させたコラムに沿っ
て、前記定盤面と垂直な第2軸の方向に移動可能なヘッ
ドと、前記ヘッドに支持されて、第1軸および第2軸の
両方に垂直な第3軸の方向に移動可能なアームとを有す
る三次元形状測定装置において、前記定盤面を倣って転
動する計測ローラを、この計測ローラの回転角度を計測
する回転エンコーダ機構の支持枠構造に軸支持させた送
り長さ計測ユニットを前記ベースに複数配置し、複数の
前記送り長さ計測ユニットにおける前記回転エンコーダ
機構の出力状態を比較して、出力状態の不一致が検出さ
れた場合に警報信号を出力する制御回路を設けたもので
ある。
【0020】
【作用】請求項1の三次元形状測定装置では、ベースに
設けた計測ローラが、定盤上の第1軸方向の移動長さを
拾い上げて、移動長さを計測ローラの回転角度に変換す
る。回転エンコーダ機構は、この計測ローラの回転角度
を計測する。換算手段は 、この回転角から移動長さを割
り出す。従って、計測ローラがベースの送り移動に際し
て定盤面に追従している限り、リニヤホルダーやリニア
スケールの長さとは無関係に、定盤上でベース送りが可
能なあらゆる方向について、そのすべての位置で原点の
一致した送り座標位置が自動的に出力される。
【0021】そしてとくに、計測ローラは、前記第1軸
の方向に離して複数個が配置され、回転エンコーダ機構
は、複数の前記計測ローラを連動させて、その両方から
同時に前記回転角度を取り出す回転連動機構を有するの
で、複数の計測ローラのうちの一部が定盤面に追従でき
ない場合でも他の一部が定盤面に追従している限り、正
確な送り座標位置が連続的に出力される。
【0022】なお、回転連動機構には、歯付きベルト機
構や歯車機構といったすべりの発生しない機構を採用す
ることが望ましい。回転エンコーダ機構の支持枠構造に
複数の計測ローラの軸を支持させてベース送り長さの計
測部分を1ユニット化し、ユニット全体を一体にベース
に組み込む取り付け構造を採用してもよい。支持枠構造
を複数の計測ローラによる支持の中心でベースにピボッ
ト支持し、ベースに対する支持枠構造の取り付け角度を
調整して固定できる取り付け構造としてもよい。複数の
計測ローラの転動方向を同時にベースの送り方向に精密
に一致させることが可能になる。複数の計測ローラが定
盤面を押す中心位置で支持枠構造を定盤に対して回転さ
せる構造は、回転に伴うベースへの作用力を最小にす
る。
【0023】請求項2の三次元レイアウト装置では、2
組の車輪と計測ローラによってベースを三点支持してお
り、いかなる状態でもベースの重量の一部分が計測ロー
ラを定盤面に押し付けている。従って、計測ローラと定
盤面の摩擦状態が一定に保たれ、計測ローラが定盤面を
倣い損なう心配が無い。
【0024】請求項3の三次元形状測定装置では、計測
ローラと車輪によるベースの3点支持によって発生する
可能性があるコラムの傾き角度を、傾き角設定機構によ
って相殺できる。例えば、回転エンコーダ機構の支持枠
構造に複数の計測ローラの軸を支持させてベース送り長
さの計測部分を1ユニット化し、ユニット全体を一体に
ベースに組み込む取り付け構造とした場合、ユニットの
交換によってベースの3点支持の一点の高さがずれ、ベ
ースの水平性とコラムの垂直性が狂う可能性がある。コ
ラムの垂直性が失われると、ヘッドの上下移動に伴って
タッチプローブ先端位置が水平方向にシフトして、ベー
ス送り量やアーム送り出し量に三次元形状の検出ポイン
トが対応しなくなる。まして、コラム高さは、3点支持
の間隔の数倍以上あり、計測ローラのベース取り付け高
さの誤差は、数倍に増幅されてコラム先端の振れ幅とな
る。傾き角設定機構によれば、ユニットを交換した後に
現れたコラム先端の振れ幅を、再度ユニットを取り外す
こと無く、そのまま許容範囲内に調整できる。
【0025】請求項4の三次元形状測定装置では、複数
の送り長さ計測ユニットが並行して同じベース送り量を
計測する。2個の計測ユニットの場合、両者の計測結果
が食い違うことは、一方の計測ユニットの計測ローラが
定盤面を倣い損ねたことを意味する。この場合、直ちに
制御回路から警報信号が出力され、操作者に原点合わせ
等の処置を促す。ごみ、油滑り、浮き上がり等に起因し
て計測ローラが定盤面を倣い損ねると、正常な倣い状態
が復活しても、それ以後の計測値は、原点座標が狂った
異常な値となる。両方の計測ユニットで計測ローラが定
盤面を倣い損ねる可能性は小さいから、食い違いが発生
しない限りベース送り量の計測値は正確とみなせる。3
個以上の計測ユニットを使用して、多数決で一致した計
測値を出力させてもよい。制御回路における食い違いの
判別方法の例としては、次の方法がある。 (1)両方の回転エンコーダ機構から単位の送り量ごと
に反転出力されるデジタル信号波形の位相関係を比較す
る。 (2)両方の回転エンコーダ機構の出力から送り量をそ
れぞれ単独に求め、送り量のカウント数値のずれを検知
する。
【0026】
【実施例】図1〜図4を参照して実施例の三次元形状測
定装置を説明する。図1はベースの平面図、図2は計測
ユニットの説明図、図3は計測ユニットの取り付け状態
の説明図、図4はコラム取り付け部分の説明図である。
図2中、(a)は上から見た図、(b)は一部断面図示
して下から見た図である。図3中、(a)は計測ローラ
に平行な断面図、(b)は計測ローラに垂直な断面図で
ある。図4中、(a)は平面図、(b)は部分的な断面
図である。ここでは、定盤11のエッジ11Eと送り溝
11Bの側壁を摩擦ローラ21A、21B、21C、2
1Dで挟み込んで、X軸基準に沿ってベース13を送り
移動させる。ベース13の裏面側に計測ユニット12が
配置される。計測ユニット12は、計測ローラ36A、
36Bを定盤11面に追従させて送り移動量を計測す
る。
【0027】図1において、実施例の三次元形状測定装
置は、図5の場合とは異なり、リニヤホルダー52を使
用しない。ベース13は、定盤11のエッジ11Eと送
り溝11Bの側壁を4個の摩擦ローラ21A、21B、
21C、21Dで挟み込んで送り溝11Bの方向に案内
され、摩擦ローラ21Cに、ベース送りノブ17Aが軸
連結される。ベース13の送り移動量は、ベース13の
裏面側の凹所13Bに取り付けた計測ユニット12によ
って計測される。ベース13の裏面側には、他にも、図
中左側の凹所13Eに1組2個の支持ローラ22、図中
右上の凹所13Fに1組2個の支持ローラ23が取り付
けてあり、計測ユニット12の計測ローラ36A、36
Bと支持ローラ22、23が協働してベース13を三点
支持する。計測ローラ36A、36Bと支持ローラ2
2、23は、送り溝11Bの方向に回転自在であるか
ら、操作者は、自らベース送りノブ17Aを回転させ
て、または、直接にベース13を押すことにより、ベー
ス13を送り溝11Bの方向に円滑に送り移動して正確
に位置決め固定できる。
【0028】摩擦ローラ21A、21Bは、ベース13
の図中上下に配置した付勢ユニット18、19に取り付
けてある。付勢ユニット18、19は、それぞれ軸支部
18A、18Bにおいてベース13に軸止されるととも
に、付勢ユニット18、19の上側の部分に収納した図
示しないコイルバネでベース13の中央側に向かって付
勢される。このバネ力によってベース13のエッジ11
Eと送り溝11Bの側壁が強固に挟み込まれる。摩擦ロ
ーラ21Bは、ベース13の上面に垂直に起立させて設
けた図示しないベース送り操作棒に連結される。ベース
送り操作棒は操作者が定盤11上に立ち上がった状態で
楽に操作でき、ベース送りする際に、操作者がいちいち
しゃがみ込んでベース送りノブ17Aを操作する必要が
無い。
【0029】ベース13の上面に、ヘッド15を上下移
動可能に支持するコラム14が直立する。コラム14
は、図4の取り付け構造によって傾き角度の微調整が可
能である。ヘッド15は、コラム14を囲む垂直軸案内
部15Aとアーム16を囲む水平軸案内部15Bとを有
する。ヘッド15は、図5の場合と同様な構造によって
自重を相殺してあるから、操作者は、垂直軸案内部15
Aに設けたヘッド送りノブ17Cを回転して、ヘッド1
5全体を軽快に上下方向に移動させて正確に位置決めで
きる。アーム16の送り出し量は、水平軸案内部15B
に設けた図示しないアーム送りノブを回転させて行う。
アーム16の先端には、図5の場合と同様に、用途に応
じたアタッチメントが取り付けられる。
【0030】計測ユニット12は、計測ローラ36A、
36Bによるベース13の支持の中心位置に設けたピン
25によって軸支される。ベース13の側面に設けた2
本の六角ボルト26A、26Bを操作することにより、
ピン25を中心にして、計測ローラ36A、36Bの転
がり方向を、ベース13の送り方向に精密に一致させる
ことができる。六角ボルト26A、26Bは、ベース1
3に対して計測ユニットをピン25回りに回転させる。
ボルト26Aは、ベース13に形成した雌ネジにねじ込
んで先端部を計測ユニット12の側面に突き当ててい
る。ボルト26Bは、ベース13に形成したばか孔を貫
通して計測ユニット12の側面に形成した雌ネジにねじ
込まれる。ボルト26Aが計測ユニット12の側面を押
す一方、ボルト26Bが計測ユニット12の側面を引っ
張る。ボルト26Aとボルト26Bが相互にロックされ
る両者のねじ込み深さを調整することにより、計測ユニ
ット12を微小角度だけ回転させる。
【0031】図2において、計測ユニット12は、支持
枠構造であるフレーム12Fにロータリーエンコーダ3
1、計測ローラ36A、36B、および歯車32、33
A、33Bを取り付けて一体に構成される。フレーム1
2Fの上面に図1のピン25が挿入されるピン孔34を
形成した調整板12Hが固定される。図1のベース13
の裏面側に形成した凹所13Bの天井部分に調整板12
Hの面を突き当てる形式でベース13に計測ユニット1
2が取り付けられる。調整板12Hの厚みを加減すれ
ば、ベース13に対する計測ローラ36A、36Bの取
り付け高さを調整可能である。ただし、計測ユニット1
2の交換等によって、この取り付け高さが狂って、定盤
11上に三点支持されたベース13が傾いた場合、調整
板12Hに頼らなくても、図4の傾き角度の微調整機構
によって、コラム14の垂直性を確保できる。
【0032】ロータリーエンコーダ31は、その入力軸
の単位の回転角度ごとに1個の電圧パルスを形成する。
計測ローラ36Aに歯車33Bを軸連結し、計測ローラ
36Bに歯車33Aを軸連結している。ロータリーエン
コーダーの入力軸に歯車32が取り付けられ、約90度
相互に位相をずらせた位置で、歯車32に対して歯車3
3A、33Bが同時に噛み合う。歯車32は、2枚の歯
車を重ねてバネで相互に回転付勢させた形式のもので、
歯車33A、33Bとのバックラッシュやガタ付きをバ
ネで吸収して、一体不離の噛み合いを維持する。歯車3
3A、33Bは同じものである。計測ローラ36A、3
6Bは、(b)の断面において計測ローラ36Aについ
て示されるように、軸受け35によって、フレーム12
Fに回転自在に支持される。
【0033】本実施例では、計測ローラ36A、36B
の直径と「歯車32に対する歯車33A、33Bの歯数
比」との関係を調整して、計測ローラ36A、36Bが
0.01mm転がるごとにロータリーエンコーダ31か
ら1個のパルスが出力されるように構成した。従って、
デジタル表示装置30の側では、100個のパルスを1
mmとして、1個のパルスが入力されるごとに表示を
0.01mm変化させる処理を行う。デジタル表示装置
30は、リセット機能を持ち、ベース13の任意の送り
位置でカウント状態を0にして原点を設定できる。
【0034】図3は、ベース13に取り付けた状態の計
測ユニット12を示す。(a)は図1の定盤11のエッ
ジ11Eの反対側から見た断面図、(b)はコラム14
側から見た断面図である。図3において、定盤11面に
は、図1の送り溝11Bと直角に送り溝11Aが形成さ
れる。送り溝11B、11Aは、図4に示す格子状態に
配置され、ベース13が所定長さ送り移動されるごと
に、計測ローラ36A、36Bが送り溝11Aを乗り越
える。計測ユニット12では、ロータリーエンコーダ3
1に軸連結した歯車32に対して、計測ローラ36A、
36Bに軸連結した歯車33B、33Aを同時に噛み合
わせているから、計測ローラ36A、36Bの一方が送
り溝11Aによって定盤11面に対する従動状態を絶た
れても、他方が定盤11面を倣っている限り、ベース1
1の送り移動距離に正確に追従した距離計測がなされ
る。計測ユニット12は、計測ローラ36A、36Bが
定盤11面に接触する中心の上空に形成したピン孔34
にベース13側のピン25を挿入している。図1を参照
して説明したように、一対のボルト26A、26Bピン
25を操作して、ベース13の送り方向に対して計測ロ
ーラ36A、36Bの転がり方向を精密に一致させてい
る。
【0035】図4の(a)において、コラム14に一体
に固定された高い剛性のフランジ14Fは、3本1組、
4組計12本の支持ボルト41A、41B、42A、4
2B、43A、43B、44A、44Bによってベース
上に中空支持して固定されている。4組それぞれの支持
位置におけるフランジ14Fとベース13の間隔を加減
することによって、フランジ14Fの取り付け角度(水
平性)が微調整され、コラム14の垂直性が確保され
る。
【0036】図4の(b)において、4組のうちの1組
を用いてフランジ14Fとベース13の間隔の調整方法
を説明する。1組3本の支持ボルト41A、41B中、
両側の支持ボルト41Aは、フランジ14Fに形成した
雌ネジに噛み合って、先端をベース13に突き当てる。
中央の支持ボルト41Bは、フランジ14Fのスルー孔
を貫通してベース13に形成した雌ネジに噛み合う。他
の3組も同様に構成される。1組の支持ボルト41A、
41Bのねじ込み深さのバランスを加減して、ベース1
3に対する任意の間隔を設定し、かつ、フランジ14F
をベース13に固定する。
【0037】以上のように説明した実施例の三次元形状
測定装置によれば、定盤11面に沿ってベース13を移
動させた際に、デジタル表示装置30を通じて、原点を
共通とする連続的な距離の数値を読み取ることができ
る。また、ベース13の送り駆動と送り長さの計測の両
方について、図4のリニヤホルダー52のような補助部
材を使用せず、摩擦ローラ21A、21B、21C、2
1Dによって定盤11そのものを駆動し、計測ローラ3
6A、36Bによって定盤11面そのものを倣い計測す
る構成としたから、図4のリニヤホルダー52やリニヤ
ブロック52A、52Bに類する「ベース13の送り移
動量の制限部材」を定盤11に設定する必要が無い。制
限部材の無い定盤11面に沿って、定盤11面の一方の
送り方向についてベース13を自由な距離に移動でき
る。従って、図4の三次元形状測定装置で必要とされた
リニヤホルダー52やリニヤブロック52A、52Bの
付け替え移動の作業や、付け替え移動に伴う距離計測の
原点調整は不要である。つまり、大型の被計測物の場合
でも、三次元形状測定装置側の都合によって計測作業を
中断されることなく、連続的で能率的な計測を実行でき
る。
【0038】ロータリーエンコーダ31と計測ローラ3
6A、36Bを一体に構成し計測ユニット12としてベ
ース13に取り付ける構成としたから、計測ユニット1
2の状態で単独に計測ローラ36A、36Bの取り付け
精度や計測精度の調整を実行でき、ベース13に組み込
んだ後に故障した場合でも、計測ユニット12の交換で
直ちに修理完了できる。計測ユニット12の交換後にお
けるコラム14の垂直性は、図4の調整機構によって速
やかに確保される。
【0039】計測ローラ36A、36Bを歯車32で連
動させる構成としたから、送り溝11Aを越えて往復し
ても原点位置はずれない。ピン25とボルト26A、2
6Bによってベース13の送り方向と計測ローラ36
A、36Bの転がり方向を微調整できる構成としたか
ら、ベース13の送り方向と計測ローラ36A、36B
の転動方向を精密に一致させて、正確で再現性のある送
り方向の距離計測を実行できる。ピン25を計測ローラ
36A、36Bの中間に設けたから、ボルト26A、2
6Bを操作した際にピン25がみそすり運動しない。従
って、ベース13に不必要な水平力が作用して、ベース
13にヨー角が発生する心配が無い。ベース13を支持
ローラ22、23と計測ローラ36A、36Bで三点支
持する構成としたから、計測ローラ36A、36Bに常
にほぼ一定の荷重がかかり、定盤11面との摩擦状態を
維持したすべりの無い安定した計測を行える。
【0040】なお、本実施例では、計測ユニット12を
1個のみベース13に取り付ける構成としたが、2個、
または、すべての支持ローラ23を置き換えて3個取り
付ける構成としてもよい。2個の場合には、両方のロー
タリーエンコーダ31から出力されるデジタル信号の位
相を比較したり、ベース送り量のカウント数値を比較し
て、食い違いが発生した場合に操作者に対して警報を発
生する。操作者は、このとき、直ちに測定を中断し、定
盤11上の基準位置にベース13を移動して原点合わせ
を行い、警報発生時にベース13が位置していた定盤1
1の部分領域を清掃する。
【0041】
【発明の効果】本発明の三次元形状測定装置によれば、
ベースの送り移動量の計測を目的とするスケール部材
(リニヤホルダー)を定盤に取り付ける必要が無いか
ら、スケール部材の長さによってベースの送り移動可能
な距離範囲を制限されない。自動車の実物大粘土モデル
のような大型の被測定物でも、寸法取りの途中で、スケ
ール部材を移動させる必要が無い。当然、スケール部材
の移動に伴う送り移動量計測の原点合わせを行う必要も
無い。長くて取扱い不便で高価なスケール部材を使用す
る必要も無い。
【0042】従って、作業者は、本来の作業のみに集中
して、すべての計測を連続的に実行でき、作業の合計の
所用時間を削減できる。誤った原点合わせに起因した計
測値の間違いが発生しないから、測定値の信頼性が向上
し、測定の繰り返し回数や検査回数を減じることが可能
で、相乗的に測定結果の必要コストを抑制できる。 そし
て、複数の計測ローラを連動させて全部の計測ローラか
ら同時に回転角を採取するので、1つの計測ローラが送
り溝等で空転しても、他の計測ローラが定盤面を追従し
て送り座標位置の正確な出力を途絶えさせない。
【0043】回転エンコーダ機構および計測ローラを1
ユニットに構成した場合、計測ローラの機械的な調整や
回転エンコーダの電気的な調整を、ベースからユニット
ごと取外した状態で、実際にベースに組み込んだ際と同
様な精度で、はるかに容易に実施できる。部品の1つが
故障した場合の交換もユニットごと実施でき、組み込ん
だ後の調整項目は、ピンを中心にしたころがり方向の調
整のみでよい。2組の車輪と計測ローラによってベース
を三点支持する場合、アームの送り出し等によってベー
ス13に重心移動を生じた場合や汚れ等で定盤面に多少
の凹凸がある場合でも計測ローラと定盤面の摩擦状態を
一定に保った、安定した正確な計測を実行できる。ま
た、車輪数を最小限にするために、車輪の支持機構を含
むベース構造がシンプルになり、他の部品の配置の自由
度も高まる。コラムをベースに傾き角度の微調整可能な
機構を介して固定した場合、計測ユニットの交換に際し
て、速やかにコラムの垂直性を確保でき、精密で信頼性
の高い計測を短時間で再開できる。計測ユニットに対す
る要求精度が低くて済み、特殊でない通常の材料や加工
の採用を通じて製作コストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】三次元形状測定装置のベースの平面図である。
【図2】計測ユニットの説明図である。
【図3】計測ユニットの取り付け状態の説明図である。
【図4】コラム取り付け部分の説明図である。
【図5】従来の三次元形状測定装置の斜視図である。
【符号の説明】
11、51 定盤 12 計測ユニット 13、53 ベース 14、54 コラム 15、55 ヘッド 16、56 アーム 18、19 付勢ユニット 22、23 支持ローラ 25 ピン 30 デジタル表示装置 31 ロータリーエンコーダ 32、33A、33B 歯車 34 ピン孔 35 軸受け 52 リニヤホルダー 58 滑車 59 測定用アタッチメント 11A、11B 送り溝 11E エッジ 12F フレーム 12H 調整板 13A 基準板 13B、13E、13F 凹所 14F フランジ 15A 水平軸案内部 15B 垂直軸案内部 17A、57A ベース送りノブ 17B、57B アーム送りノブ 17C、57C ヘッド送りノブ 18A、19A 軸支部 21A、21B、21C、21D 摩擦ローラ 26A、26B ボルト 36A、36B 計測ローラ 41A、41B、42A、42B、43A、43B、4
4A、44B 支持ボルト 58A ワイヤー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 5/00 - 5/30 G01B 21/00 - 21/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定盤面を転動する複数の車輪に支持さ
    れ、前記定盤側に設けた案内面を倣って前記定盤上を第
    1軸の方向に移動可能なベースと、 前記ベース上に起立させたコラムに沿って、前記定盤面
    と垂直な第2軸の方向に移動可能なヘッドと、 前記ヘッドに支持されて、第1軸および第2軸の両方に
    垂直な第3軸の方向に移動可能なアームとを有する三次
    元形状測定装置において、 前記ベースに第1軸の方向に離して複数個配置され、
    第1軸方向の前記ベースの送り移動に伴い、前記定盤面
    を倣って転動する計測ローラと、 前記計測ローラの回転角度を計測する回転エンコーダ機
    構と、 前記回転エンコーダ機構が計測した回転角度から前記定
    盤上における前記計測ローラの転動長さを求める換算手
    段とを設け、 前記回転エンコーダ機構は、複数の前記計測ローラを連
    動させて、その両方から同時に前記回転角度を取り出す
    回転連動機構を有する ことを特徴とする三次元形状測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記計測ローラは、前記ベースに設けた
    他の2組の前記車輪と協働して、前記ベースを前記定盤
    上に三点支持する位置に配置されることを特徴とする請
    求項1記載の三次元形状測定装置。
  3. 【請求項3】 前記コラムと前記ベースの取り付け部分
    に、前記ベースに対する前記コラムの傾きをすべての方
    向で微調整可能な傾き角設定機構を設けたことを特徴と
    する請求項2記載の三次元形状測定装置。
  4. 【請求項4】 定盤面を転動する複数の車輪に支持さ
    れ、前記定盤側に設けた案内面を倣って前記定盤上を第
    1軸の方向に移動可能なベースと、 前記ベース上に起立させたコラムに沿って、前記定盤面
    と垂直な第2軸の方向に移動可能なヘッドと、 前記ヘッドに支持されて、第1軸および第2軸の両方に
    垂直な第3軸の方向に移動可能なアームとを有する三次
    元形状測定装置において、 前記定盤面を倣って転動する計測ローラを、この計測ロ
    ーラの回転角度を計測する回転エンコーダ機構の支持枠
    構造に軸支持させた送り長さ計測ユニットを前 記ベース
    に複数配置し、 複数の前記送り長さ計測ユニットにおける前記回転エン
    コーダ機構の出力状態を比較して、出力状態の不一致が
    検出された場合に警報信号を出力する制御回路を設けた
    ことを特徴とする 三次元形状測定装置。
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